JP3344092B2 - 圧延機の張力制御方法 - Google Patents

圧延機の張力制御方法

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JP3344092B2
JP3344092B2 JP16126494A JP16126494A JP3344092B2 JP 3344092 B2 JP3344092 B2 JP 3344092B2 JP 16126494 A JP16126494 A JP 16126494A JP 16126494 A JP16126494 A JP 16126494A JP 3344092 B2 JP3344092 B2 JP 3344092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンデムに配置された複
数のスタンドを備える圧延機における圧延材の張力を制
御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンデムに配置された複数のスタンドを
備える圧延機において圧延材に働く張力が変動すると、
製品の厚みが一定とならず、製品の品質に悪影響を及ぼ
すため、これを一定に制御することが重要である。
【0003】図5は特開平 4-84613号公報に記載されて
いる従来の圧延機の張力制御方法の実施態様を示すブロ
ック図であり、図中♯1〜♯5は一対の作業ロールとこ
れを支持する一対の支持ロールとを備える第1〜第5ス
タンドである。第1〜第5スタンド♯1〜♯5は所定距
離を隔ててタンデムに配置されており、ストリップSを
図中矢符方向に移送しつつ圧延して所定厚みの圧延材を
製造する。各スタンド♯1〜♯5の支持ロールにはそれ
ぞれ圧下装置41〜45を連結してあり、圧下装置41〜45の
圧下位置は圧下位置制御装置31〜35にて制御される。ま
た各スタンド♯1〜♯5の作業ロールにはこれを駆動す
る駆動モータ21〜25を連結してあり、駆動モータ21〜25
の回転速度はロール速度制御装置91〜95にて制御され
る。
【0004】第1〜第5スタンド♯1〜♯5の入側には
ストリップSの張力を測定する張力測定器SE11〜SE15が
それぞれ配置されており、第1〜第4スタンド♯1〜♯
4の入側に配置された張力測定器SE11〜SE14は張力制御
装置81〜84に接続されており、張力制御装置81〜84は第
1〜第4スタンド♯1〜♯4間の各張力を目標張力とす
べく前記圧下位置制御装置41〜44に制御指令を与えるよ
うになっている。また第5スタンド♯5の入側に配置さ
れた張力測定器SE15は張力制御装置85に接続されてお
り、張力制御装置85は第4スタンド♯4のロール速度制
御装置95に制御指令を与える。
【0005】また第5スタンド♯5の出側にはストリッ
プSの板厚を検出する厚さ計101 が配置されており、厚
さ計101 は厚さ制御装置102 に接続されている。そして
厚さ制御装置102 はストリップSの板厚を目標値にすべ
く、ロール速度制御装置93を直接制御し、また比率設定
器105 に制御指令を与えて所定比率の制御量とし、それ
をロール速度制御装置92に与え、更に比率設定器105 及
び比率設定器106 に制御指令を与えて所定比率の制御量
とし、それをロール速度制御装置91に与えている。また
ロール速度制御装置91,92,93は駆動モータ21,22,23の回
転速度を調整して第1〜第3スタンド♯1〜♯3のロー
ル速度をサクセシブに(同じ比率だけ同時に)調整す
る。
【0006】このような圧延機では、張力測定器SE11〜
SE15にてストリップSの張力を測定し、その測定値を張
力制御装置81〜85へ与える。張力制御装置81〜84は測定
された張力を目標値とすべく圧下位置制御装置31〜34を
して圧下装置41〜44を制御せしめる。また張力測定器SE
15にて測定されたストリップSの張力によって張力制御
装置85は第4スタンド♯4と第5スタンド♯5との間の
ストリップSの張力を所定値とすべくロール速度制御装
置94をして第4スタンド♯4の駆動モータ24を制御せし
める。
【0007】また図17は、特開平 5-31517号公報に記載
されている従来の圧延機の張力制御方法の他の実施態様
を示すブロック図であり、ロール速度と圧下位置とを同
時に操作してスタンド入側張力を制御しつつ、スタンド
出側板厚を制御するようになしてある。なお図17は第3
スタンド♯3に適用した場合について示してある。また
図中、図5に対応する部分には同じ符号を付してその説
明を省略する。
【0008】第3スタンド♯3の入側には張力測定器SE
13が、また第3スタンド♯3の出側には厚さ計300 がそ
れぞれ配置してあり、張力測定器SE13が測定した張力T
b3及び厚さ計300 が測定した板厚Hm3は板厚張力制御装
置220 に与えられる。また板厚張力制御装置220 は、第
2スタンド♯2の作業ロールに連結した駆動モータ22及
び第3スタンド♯3の圧下装置43から、速度V3 及び圧
下位置S3 がそれぞれ与えられる。駆動モータ22には速
度制御装置62が接続してあり、速度制御装置62は板厚張
力制御装置220 から与えられる速度指令V3refに基づい
て駆動モータ22の回転速度を制御する。また圧下装置43
には圧下位置制御装置33が接続してあり、圧下位置制御
装置33は板厚張力制御装置220 から与えられる圧下位置
指令S3r efに基づいて圧下装置43の圧下位置を制御す
る。
【0009】板厚張力制御装置220 は張力測定器SE13,
厚さ計300 ,駆動モータ22及び圧下装置43からそれぞれ
与えられた張力Tb3,板厚Hm3,速度V3 及び圧下位置
3に基づいて、最適レギュレータの手法によって求め
られる制御ゲインka11〜ka23,kb11〜kb22を用いた次式
によって圧下位置指令S3ref及び速度指令V3refを出力
する。
【0010】
【数2】
【0011】図18は、図17の板厚張力制御装置220 の構
成を示すブロック図である。厚さ計から読み込んだ板厚
m3及び張力測定器から読み込んだ張力Tb3は、それぞ
れ加算器221 ,222 に与えられる。加算器221 ,222 に
は、メモリ223 ,224 から所定期間の過去の,制御周期
毎の板厚Hm3,張力Tb3もそれぞれ与えられており、加
算器221 ,222 はそれらを加算してその結果を乗算器22
5 ,227 ,230 ,232にそれぞれ与える。また張力Tb3
は乗算器226 ,231 に、圧下位置S3 は乗算器228 ,23
3 に、速度V3 は乗算器229 ,234 に与えられる。
【0012】乗算器225 ,226 ,227 ,228 ,229 には
それぞれ、制御ゲインkb11,ka13,kb12,ka11,ka12が
与えられるようになっており、乗算器225 ,226 ,227
,228 ,229 は、加算器221 の加算結果と制御ゲインk
b11とを、張力Tb3と制御ゲインka13とを、加算器222
の加算結果と制御ゲインkb12とを、圧下位置S3 と制御
ゲインka11とを、速度V3 と制御ゲインka12とをそれぞ
れ乗算し、その結果を加算器240 へ出力する。そして加
算器240 はそれらを加算して圧下位置指令S3refとして
出力する。
【0013】乗算器230 ,231 ,232 ,233 ,234 には
それぞれ、制御ゲインka21,ka23,kb22,ka21,ka22が
与えられるようになっており、乗算器230 ,231 ,232
,233 ,234 は、各制御ゲインと加算器221 の加算結
果,張力Tb3,加算器222 の加算結果,圧下位置S3
は速度V3 とをそれぞれ乗算し、その結果を加算器241
へ出力する。そして加算器241 はそれらを加算して速度
指令V3refとして出力する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平 4
-84613号公報に記載されている従来の圧延機の張力制御
方法にあっては、例えば第3〜第4スタンド間の張力制
御のために第4スタンドの圧下位置を制御するので、第
4スタンド出側の板厚が変動し、これが第4〜第5スタ
ンド間の張力変動を誘起する。一方、第4〜第5スタン
ド間の張力を制御するために第4スタンドのロール速度
を制御しているが、これは第5スタンド出側の板厚変動
を誘起するので、第4スタンド出側の板厚変動と合わせ
て製品の板厚精度が低下するという問題があった。
【0015】図6は5スタンドを備えた圧延機において
第4スタンドの圧下位置を正弦波状に変動させたときの
第4スタンド入側の張力変動幅を測定した結果を示すグ
ラフである。第4スタンドの圧下位置は振幅を一定とし
て周波数を様々に変化させて正弦波状に変動させた。図
7は図6と同様に第4スタンドの圧下位置を正弦波状に
変動させたときの第4スタンド出側の板厚変動幅を測定
した結果を示すグラフである。図6及び図7は共に、横
軸に圧下位置変動の周波数を対数スケールにて、また縦
軸に張力変動幅または板厚変動幅のゲインをdBにてプ
ロットしてある。
【0016】図6から明らかな如く、第4スタンドの圧
下位置の変動を0Hz付近から2Hzまで変化させて第
4スタンド入側の張力変動幅のゲインを測定したとこ
ろ、測定した全ての範囲で略同程度のゲインが得られて
おり張力が制御され得ることが分かる。しかし図7から
明らかな如く、圧下位置の変動はその周波数が高くなる
につれて第4スタンド出側の板厚変動幅が大きくなり、
1Hz付近で板厚変動幅が最大となっている。
【0017】一方、特開平 4-84613号公報に記載された
如き方法では、最終スタンド出側の板厚を制御するため
に第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブに制御
している。図8は第1〜第3スタンドのロール速度をサ
クセシブに変動させたときの第4スタンド入側の張力変
動幅を測定した結果を示すグラフであり、振幅を一定と
して周波数を様々に変化させて変動させた。図9は図8
と同様に第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブ
に変動させたときの第4スタンド出側の板厚変動幅を測
定した結果を示すグラフである。図8及び図9は共に、
横軸にロール速度変動の周波数を対数スケールにて、ま
た縦軸に張力変動幅または板厚変動幅のゲインをdBに
てプロットしてある。
【0018】図8から明らかな如く、第1〜第3スタン
ドのロール速度の変動を0Hz付近から2Hzまでサク
セシブに変化させて第4スタンド入側の張力変動幅のゲ
インを測定したところ、測定した全ての範囲で図6に示
した圧下位置の変動による場合に比べ略10dB高いゲイ
ンが得られており、第1〜第3スタンドのロール速度の
変動は第4スタンド入側の張力を強く変動させることが
分かる。また図9から明らかな如く、ロール速度の変動
は低周波数域から高周波数域にわたって略同程度に第4
スタンド出側の板厚変動幅を発生させており、板厚変動
幅の値は図7に示した圧下位置の変動による場合に比べ
て略15〜25dB高い値であった。
【0019】このように圧下位置を制御することによっ
て張力を制御すると、高周波数域において板厚変動が大
きい。またロール速度を制御することによって板厚を制
御すると、張力の変動及び板厚の変動が大きい。
【0020】一方、特開平 5-31517号公報に記載されて
いる従来の圧延機の張力制御方法にあっては、板厚張力
制御装置はスタンドの入側に配置した張力測定器及び出
側に配置した厚さ計から張力Tb 及び板厚Hm を取り込
み、更にモータ及び圧下装置から速度V及び圧下位置S
を取り込み、それらの値に基づいて圧下位置指令Sre f
及び速度指令Vref を算出しなければならないため、両
指令の算出に長時間を要し、その制御周期は略0.02秒か
ら0.05秒である。ところで圧下位置制御装置及び速度制
御装置は、与えられた圧下位置指令Sref 及び速度指令
ref に基づいて、略0.002 秒から0.005 秒の制御周期
で圧下装置及びモータの動作を制御している。そのた
め、圧下位置指令Sref 及び速度指令Vref が適切なタ
イミングで圧下位置制御装置及び速度制御装置に与えら
れず、次のようにハンチングが発生するという問題があ
った。
【0021】図19は、板厚張力制御装置の制御動作を示
すタイミングチャートであり、図中Aは圧下位置の真の
実績値を、Bは板厚張力制御装置が認識している圧下位
置を、またCは圧下位置指令の出力をそれぞれ示してい
る。t0 ,t1 ,…は板厚張力制御装置の制御タイミン
グの時間であり、その間隔は略0.02秒である。
【0022】図19Aの時間t0 〜t2 のように、圧下位
置の実績値が基準から減少すると圧下制御装置の動作に
よりこれを基準に戻すように増加される。その過程にお
いて、時間t1 にて圧下位置が板厚張力制御装置に取り
込まれると、図19Cのように、時間t1 における圧下位
置に基づいて圧下位置を増加させる圧下位置指令が算出
され、それが時間t2 で出力され時間t2 〜時間t3
はその圧下位置指令によって制御される。そのため時間
2 では圧下位置は基準に戻りつつあるが、時間t2
時間t3 では圧下位置は基準を越えて増加される。
【0023】時間t2 では圧下位置の実績値が基準より
小さいため、板厚張力制御装置は圧下位置を増加させる
圧下位置指令を算出して、それを時間t3 で出力する。
そのため時間t3 から時間t4 にわたって圧下位置の実
績値は更に増加する。このように、板厚張力制御装置に
おける圧下位置の取り込みとそれに基づく圧下位置指令
の出力との間の遅れが大きいため、オーバーシュートが
生じてハンチングが発生する。
【0024】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、圧下位置の制御及
びロール速度の制御をその制御量が所要量となるように
同時に行うことによって、板厚変動を抑制しつつ高精度
に張力を制御することができる圧延機の張力制御方法を
提供することにある。また、予め設定した制御ゲイン及
び張力の偏差に基づいて圧下位置及びロール速度の制御
量を求めることによって、両制御量の算出に要する時間
を短縮して、圧下位置の制御及びロール速度の制御の周
期を短縮し、ハンチングを抑制する圧延機の張力制御方
法を提供することを他の目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る圧延機の
張力制御方法は、タンデムに配置された複数のスタンド
を備える圧延機の前記スタンドの圧延ロールによって圧
延される圧延材の張力を、前記スタンド間に設置された
張力測定器にて測定し、その測定値と目標値との偏差及
び該偏差に基づいて求めた比例積分演算値を用いて前記
偏差をなくすべく、前記圧延ロールの圧下位置及びロー
ル速度を制御する圧延機の張力制御方法において、前記
スタンドの圧下に対する荷重目標値及び前記張力の応力
目標値に基づいて、前記荷重目標値に及ぼす前記応力目
標値の影響度を表す第1パラメータを予め定め、また前
記スタンドのロール速度に対する先進率目標値及び前記
応力目標値に基づいて、前記先進率目標値に及ぼす前記
応力目標値の影響度を表す第2パラメータを予め定めて
おき、前記比例積分演算値と前記第1パラメータとを用
いて、前記張力測定器の下流側のスタンドの圧下位置の
制御量を求め、該制御量にて当該スタンドの圧下位置を
制御すると共に、前記比例積分演算値と前記第2パラメ
ータとを用いて、前記張力測定器の上流側または下流側
のスタンドのロール速度の制御量を求め、該制御量にて
当該スタンドのロール速度を制御することを特徴とす
る。
【0026】第2発明に係る圧延機の張力制御方法は、
タンデムに配置された複数のスタンドを備える圧延機の
前記スタンドの圧延ロールによって圧延される圧延材の
張力を、前記スタンド間に設置された張力測定器にて測
定し、その測定値と目標値との偏差及び該偏差に基づい
て求めた比例積分演算値を用いて前記偏差をなくすべ
く、前記圧延ロールの圧下位置及びロール速度を制御す
る圧延機の張力制御方法において、前記比例積分演算値
と圧延条件に応じて予め設定された第1制御ゲインとを
用いて、前記張力測定器の下流側のスタンドの圧下位置
の制御量を求め、該制御量にて当該スタンドの圧下位置
を制御すると共に、前記比例積分演算値と圧延条件に応
じて予め設定された第2制御ゲインとを用いて、前記張
力測定器の上流側または下流側の全スタンドのロール速
度の制御量を求め、該制御量にて当該スタンドのロール
速度を制御することを特徴とする。
【0027】第3発明に係る圧延機の張力制御方法は、
第2発明において、前記第1制御ゲインG1 及び第2制
御ゲインG2 は次式によって決定することを特徴とす
る。
【数3】
【0028】
【作用】図2は5スタンドを備えた圧延機において第4
スタンドの圧下位置の変動と第1〜第3スタンドのロー
ル速度のサクセシブな変動とを同時にステップ状に行っ
た場合の第4スタンド入側の張力変動を測定した結果を
示すグラフであり、図3はその場合の第4スタンド出側
の板厚変動を示している。図2及び図3は共に、横軸に
ロール速度変動の周波数を対数スケールにて、また縦軸
に張力変動幅または板厚変動幅のゲインをdBにてプロ
ットしてある。
【0029】図2から明らかな如く、第4スタンドの圧
下位置の変動と第1〜第3スタンドのロール速度の変動
とを同時に低周波数から2Hzまで変化させて第4スタ
ンド入側の張力変動幅のゲインを測定したところ、測定
した全ての範囲で略10dBのゲインが得られており、十
分な張力制御を行い得ることが分かる。また図3から明
らかな如く周波数が高くなるにつれて第4スタンド出側
の板厚変動幅が若干大きくなっているものの、図7及び
図9に示した圧下位置の制御と第1〜第3スタンドのロ
ール速度の制御とを個別に行う場合に比べて、その変動
幅は低い。従って板厚変動に与える影響を抑制しつつ適
切な張力制御を行い得る。
【0030】このように圧下位置の制御及びロール速度
の制御を両制御量が所要量となるように同時に行う場
合、スタンドの圧下に対する荷重目標値及び前記張力の
応力目標値に基づいて、前記荷重目標値に及ぼす前記応
力目標値の影響度を表す第1パラメータを予め定め、ま
た前記スタンドのロール速度に対する先進率目標値及び
前記応力目標値に基づいて、前記先進率目標値に及ぼす
前記応力目標値の影響度を表す第2パラメータを予め定
めておくことによって、張力の測定値と目標値との偏差
から直接、圧下位置の制御量及びロール速度の制御量を
求めることができる。
【0031】また第2発明及び第3発明にあっては、予
め設定された第1制御ゲイン及び第2制御ゲインと張力
の偏差とを用いて、圧下位置の制御量及びロール速度の
制御量をそれぞれ求めるため、張力の測定値を用いて両
制御量が迅速にかつ高精度に算出される。
【0032】図13は、5スタンドのタンデムミルにおい
て、第4スタンドの圧下位置をステップ状に変更したと
きの被圧延材に及ぼす影響を示すグラフであり、(a)
は第3〜第4スタンド間の張力を、(b)は第3スタン
ド出側板厚を、(c)は第4スタンド出側板厚を、
(d)は第5スタンド出側板厚をそれぞれ示している。
図13では、第4スタンドのロールギャップがプラス100
μmとなるように操作している。
【0033】また図14は、前述のタンデムミルにおい
て、第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブとな
るようにステップ状に変更したときの被圧延材に及ぼす
影響を示すグラフであり、図13と同様に、(a)は第3
〜第4スタンド間の張力を、(b)は第3スタンド出側
板厚を、(c)は第4スタンド出側板厚を、(d)は第
5スタンド出側板厚をそれぞれ示している。図14では、
第1〜第3スタンドのロール速度をプラス5%となるよ
うに操作している。
【0034】図13から明らかな如く、第4スタンドの圧
下位置をプラス100 μmとなるように操作すると、第3
〜第4スタンド間の張力がプラス5tf修正され、第4
スタンド出側板厚にプラス20μmの偏差が発生する。ま
た第3スタンド及び第5スタンドの出側板厚にマイナス
方向の偏差が生じる。一方、図14から明らかな如く、第
1〜第3スタンドのロール速度をプラス5%となるよう
に操作すると、第3〜第4スタンド間の張力がマイナス
3tf修正され、第4スタンド出側板厚にプラス40μm
の偏差が発生する。これらのことより、例えば、第4ス
タンドの圧下位置をプラス方向に操作し、第1〜第3ス
タンドのロール速度をマイナス方向に操作することによ
って、第3〜第4スタンド間の張力をプラス方向に修正
すると共に、第4スタンド出側板厚の変動を相殺して該
変動を抑制することができる。
【0035】図15は、5スタンドのタンデムミルにおい
て、第4スタンドの圧下位置及び第1〜第3スタンドの
サクセシブなロール速度をステップ状に同時に変更した
ときの被圧延材に及ぼす影響を示すグラフであり、
(a)は第3〜第4スタンド間の張力を、(b)は第3
スタンド出側板厚を、(c)は第4スタンド出側板厚
を、(d)は第5スタンド出側板厚をそれぞれ示してい
る。図15では、第4スタンドのロールギャップがプラス
100 μmとなるように、また第1〜第3スタンドのロー
ル速度をマイナス4%となるように同時に操作してい
る。
【0036】図15から明らかな如く、第4スタンドのロ
ールギャップがプラス100 μmとなるように、また第1
〜第3スタンドのロール速度をマイナス4%となるよう
に同時に操作することによって、第3〜第4スタンド間
の張力がプラス14tf修正されるが、第4スタンド出側
板厚はマイナス4μmの偏差しか発生していない。この
ような特性は、次の表1に示す複数の圧下位置レベル及
びロール速度レベルにおいて同様であった。
【0037】
【表1】
【0038】従って、圧下位置及びロール速度の実績値
等を用いることなく、測定した張力偏差に基づいて、こ
れを解消すべく圧下位置及びロール速度を適切な制御量
となるように同時に変更することによって、板厚変動を
抑制しつつ張力を制御することができ、また両制御量を
迅速に算出することができる。
【0039】圧下位置の制御量の算出及びロール速度の
制御量の算出に当たっては、第1制御ゲインG1 及び第
2制御ゲインG2 を用いる。これらの制御ゲインが実機
テスト又は圧延理論に基づく次式によって求めることが
できる。これによって圧下位置及びロール速度の制御量
を高精度に算出することができる。
【0040】
【数4】
【0041】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基いて
具体的に説明する。図1は本発明方法の実施様態を示す
ブロック図であり、図中♯1〜♯5は一対の作業ロール
とこれを支持する一対の支持ロールとを備える第1〜第
5スタンドである。第1〜第5スタンド♯1〜♯5は所
定距離を隔ててタンデムに配置されており、ストリップ
Sを図中矢符方向に移送しつつ圧延して所定厚みの圧延
材を製造する。各スタンド♯1〜♯5の支持ロールには
それぞれ圧下装置41〜45を連結してあり、圧下装置41〜
45にはこれを制御する圧下位置制御装置31〜35が接続し
てある。また各スタンド♯1〜♯5の作業ロールにはこ
れを駆動する駆動モータ21〜25を連結してあり、駆動モ
ータ21〜25にはこれを制御するロール速度制御装置61〜
65をそれぞれ接続してある。またロール速度制御装置61
〜63には加算器71〜73をそれぞれ接続してある。
【0042】各スタンド♯1〜♯5の入側にはストリッ
プSの張力を測定する張力測定器SE11〜SE15がそれぞれ
配置されており、張力測定器SE11〜SE15は張力制御装置
51〜55に各々接続されている。張力制御装置51〜55は張
力測定器SE11〜SE15の下流側のスタンドの圧下位置制御
装置31〜35にそれぞれ接続してあり、またそれぞれの張
力測定器SE12〜SE15の上流側の全ロール速度制御装置61
〜64と加算器71〜73を介して又はそれらを介さずに接続
してある。つまり加算器71には張力制御装置52〜55を、
加算器72には張力制御装置53〜55を、加算器73には張力
制御装置54及び55をそれぞれ接続してあり、ロール速度
制御装置64には張力制御装置55を接続してある。
【0043】次に張力を制御する方法を説明する。張力
測定器SE11〜SE15はストリップSの張力を測定してそれ
を張力制御装置51〜55へ与える。張力制御装置51〜55に
は予め張力の目標値が与えられており、該目標値と測定
値との偏差を求め、求めた偏差を用いて後述する比例積
分演算を行う。そして張力制御装置51〜55は、その演算
値に基づいて制御すべきスタンドにおける圧下位置制御
量を算出し、その結果を圧下位置制御装置31〜35へ与え
る。また張力制御装置52〜55は、前記演算結果に基づい
て制御すべきスタンドにおけるロール速度制御量を算出
し、その結果を加算器71〜73へ与へ、加算器71〜73は加
算した値をロール速度制御装置61〜63へ与える。また張
力制御装置55は算出したロール速度制御量をロール速度
制御装置64へ与える。
【0044】圧下位置制御装置31〜35及びロール速度制
御装置61〜64は与えられた圧下位置制御量及びロール速
度制御量となすべく、圧下装置41〜45による作業ロール
の圧下位置及び駆動モータ21〜24による作業ロールのロ
ール速度を制御する。なおロール速度制御装置65は、第
5スタンド♯5のロール速度が目標速度となるように駆
動モータ25を制御している。
【0045】次に圧下位置制御量及びロール速度制御量
を求める方法を説明する。いま第3スタンド♯3の入側
に配置された張力測定器SE13が接続された張力制御装置
53に着目する。張力制御装置53は、張力測定器SE13から
の測定値と目標値との偏差ΔT3 を求め、次の(1)式
による比例積分演算をした後、次の(2)式によって第
3スタンド♯3の圧下位置制御量ΔS3 を算出する。
【0046】
【数5】
【0047】
【数6】
【0048】また同時に次の(3)式によって第2スタ
ンド♯2のロール速度制御量比ΔV 2 /V2 を算出する
と共に、同様にして第1スタンド♯1のロール速度制御
量比ΔV1 /V1 を算出する。
【0049】
【数7】
【0050】次に本発明方法と従来方法との比較試験を
行った結果について説明する。ストリップには板幅60
0mmの低炭素鋼を用い、5スタンドを備えた圧延機に
よって表2に示した如きパススケジュールにて圧延を行
った。
【0051】
【表2】
【0052】図4は本発明方法による結果を示すグラフ
であり、図4(a)は第4スタンドの圧下位置の変更と
第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブな変更と
を同時にステップ状に行った場合の第4スタンド入側の
張力変動を、図4(b)その場合の第4スタンド出側の
板厚変動を示している。また図10及び図11は従来方法に
よる結果を示すグラフであり、図10(a)は第4スタン
ドの圧下位置をステップ状に変更させた場合の第4スタ
ンド入側の張力変動を、図10(b)その場合の第4スタ
ンド出側の板厚変動を、図11(a)は第1〜第3スタン
ドのロール速度をサクセシブにステップ状変更させた場
合の第4スタンド入側の張力変動を、図11(b)はその
場合の第4スタンド出側の板厚変動をそれぞれ示してい
る。
【0053】図4から明らかな如く、本発明方法では第
4スタンド入側の張力が速やかに目標値に収束すると共
に、第4スタンド出側の板厚は殆ど変動していない。こ
れに対し図10及び図11から明らかな如く、従来方法で
は、圧下位置及びロール速度の変更において第4スタン
ド入側の張力は速やかに目標値に収束するものの、どち
らの場合も第4スタンド出側の板厚が著しく変動してい
る。
【0054】図12は本発明の他の実施態様を示すブロッ
ク図であり、第4スタンド♯4に適用した場合について
示してある。第4スタンド♯4の入側には張力測定器SE
14が配置してあり、張力測定器SE14が測定した張力偏差
4 は比例積分演算装置PI201 に与えられる。比例積分
演算装置PI201 は張力偏差e4 に比例積分演算を施して
張力修正出力量c4 を演出し、それを加算器202 与え
る。加算器202 には記憶装置203 から直前の制御タイミ
ングに用いられた張力修正出力量c4 も与えられるよう
になっており、加算器202 は両者を加算して新たな張力
修正出力量c4 を記憶装置203 に出力してこれを記憶さ
せると共に、乗算器205 ,206 に与える。
【0055】乗算器205 ,206 には被圧延材Sの圧延条
件に応じて制御ゲイン設定装置210から、圧下位置調整
用の制御ゲインG1 及びロール速度調整用の制御ゲイン
2がそれぞれ与えられるようになっている。
【0056】
【数8】
【0057】そして乗算器204 は、加算器202 から与え
られた張力修正出力量c4 に制御ゲインG1 を乗算し、
それを圧下位置制御装置34に与えて圧下装置44の圧下位
置を制御させる。また、乗算器205 は、加算器202 から
与えられた張力修正出力量c 4 に制御ゲインG2 を乗算
し、それを第1スタンド♯1,第2スタンド♯2及び第
3スタンド♯3に連結した駆動モータ21,22,23を制御
するロール速度制御装置61,62,63にそれぞれ与えて駆
動モータ21,22,23の回転速度を制御させる。
【0058】前述した如く、制御ゲインG1 及び制御ゲ
インG2 は被圧延材の圧延条件に応じて定められてい
る。次の表3に示したように、板幅,母材板厚,仕上板
厚が異なる4種類の被圧延材についてそれぞれ制御ゲイ
ンG1 及び制御ゲインG2 を求めた。その結果をベクト
ルとして図16に示す。図16の如く、いずれの場合も制御
ゲインG1 は正の値であり、制御ゲインG2 は負の値で
ある。そして板幅が広い場合(I,K)は、制御ゲイン
1 の値が大きくなり、圧下位置制御が主体となり、逆
に板幅が狭い場合(H,J)は、ロール速度制御が主体
となる。
【0059】
【表3】
【0060】次に比較試験を行った結果について説明す
る。表4は比較結果を示すものであり、制御周期の最小
値,平均張力変動幅,平均板厚変動幅についての結果を
記載してある。表中、従来例1は前述した特開平 4−84
613 号公報に記載された方法を、また従来例2は特開平
5−31517 号公報に記載された方法を実施した結果であ
る。そしてそれぞれの値は従来例2の制御周期の最小
値,平均張力変動幅,平均板厚変動幅を1.00とした
相対値で表してある。
【0061】
【表4】
【0062】表4から明らかな如く、本発明方法は圧下
位置の制御量及びロール速度の制御量を迅速に算出し得
るため、制御周期を従来例2より1/2以下に短縮する
ことができた。また本発明方法は、平均張力変動幅,平
均板厚変動幅が共に従来例1及び従来例2より抑制され
ており、板厚変動を抑制しつつ張力を一定にする制御が
高精度に行われていることが分かる。
【0063】なお本実施例では張力制御装置によって、
張力測定器に相隣る下流側のスタンドの圧下位置制御装
置と上流側の全スタンドのロール速度制御装置とを制御
するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、張力
測定器に相隣る下流側のスタンドの圧下位置制御装置と
下流側の全スタンドのロール速度制御装置とを制御する
ようになしてもその効果は変わらない。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1発明に係る圧延
機の張力制御方法にあっては、板厚変動を抑制しつつ張
力を高精度に制御できるため、製品の板厚精度が高まり
製品品質が向上する。
【0065】また第2及び第3発明に係る圧延機の張力
制御方法にあっては、圧下位置の制御量及びロール速度
の制御量を迅速に算出し得るため、制御周期を短縮する
ことができ、制御精度が向上する等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施様態を示すブロック図であ
る。
【図2】第4スタンドの圧下位置の変動と第1〜第3ス
タンドのロール速度のサクセシブな変動とを同時にステ
ップ状に行った場合の第4スタンド入側の張力変動を測
定した結果を示すグラフである。
【図3】第4スタンドの圧下位置の変動と第1〜第3ス
タンドのロール速度のサクセシブな変動とを同時にステ
ップ状に行った場合の第4スタンド出側の板厚変動を測
定した結果を示すグラフである。
【図4】本発明方法による結果を示すグラフである。
【図5】従来の圧延機の張力制御方法の実施様態を示す
ブロック図である。
【図6】5スタンドを備えた圧延機において第4スタン
ドの圧下位置を正弦波状に変動させたときの第4スタン
ド入側の張力変動幅を測定した結果を示すグラフであ
る。
【図7】第4スタンドの圧下位置を正弦波状に変動させ
たときの第4スタンド出側の板厚変動幅を測定した結果
を示すグラフである。
【図8】第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブ
に変動させたときの第4スタンド入側の張力変動幅を測
定した結果を示すグラフである。
【図9】第1〜第3スタンドのロール速度をサクセシブ
に変動させたときの第4スタンド出側の板厚変動幅を測
定した結果を示すグラフである。
【図10】従来方法による結果を示すグラフである。
【図11】従来方法による結果を示すグラフである。
【図12】本発明の他の実施態様を示すブロック図であ
る。
【図13】5スタンドのタンデムミルにおいて、第4ス
タンドの圧下位置をステップ状に変更したときの被圧延
材に及ぼす影響を示すグラフである。
【図14】5スタンドのタンデムミルにおいて、第1〜
第3スタンドのロール速度をサクセシブとなるようにス
テップ状に変更したときの被圧延材に及ぼす影響を示す
グラフである。
【図15】5スタンドのタンデムミルにおいて、第4ス
タンドの圧下位置及び第1〜第3スタンドのサクセシブ
なロール速度をステップ状に同時に変更したときの被圧
延材に及ぼす影響を示すグラフである。
【図16】板幅,母材板厚,仕上板厚が異なる4種類の
被圧延材についてそれぞれ制御ゲインG1 及び制御ゲイ
ンG2 を求めた結果を示すベクトル図である。
【図17】従来の圧延機の張力制御方法の他の実施態様
を示すブロック図である。
【図18】図17の板厚張力制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】板厚張力制御装置の制御動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】 1〜5 スタンド 11〜15 張力測定器 21〜25 駆動モータ 31〜35 圧下位置制御装置 41〜45 圧下装置 51〜55 張力制御装置 61〜65 ロール速度制御装置 71〜73 加算器 201 比例積分演算装置 202 加算器 203 記憶装置 204 乗算器 205 乗算器 210 制御ゲイン設定装置 S ストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−188414(JP,A) 特開 昭48−79751(JP,A) 特開 昭59−33005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデムに配置された複数のスタンドを
    備える圧延機の前記スタンドの圧延ロールによって圧延
    される圧延材の張力を、前記スタンド間に設置された張
    力測定器にて測定し、その測定値と目標値との偏差及び
    該偏差に基づいて求めた比例積分演算値を用いて前記偏
    差をなくすべく、前記圧延ロールの圧下位置及びロール
    速度を制御する圧延機の張力制御方法において、 前記スタンドの圧下に対する荷重目標値及び前記張力の
    応力目標値に基づいて、前記荷重目標値に及ぼす前記応
    力目標値の影響度を表す第1パラメータを予め定め、ま
    た前記スタンドのロール速度に対する先進率目標値及び
    前記応力目標値に基づいて、前記先進率目標値に及ぼす
    前記応力目標値の影響度を表す第2パラメータを予め定
    めておき、前記比例積分演算値と前記第1パラメータと
    を用いて、前記張力測定器の下流側のスタンドの圧下位
    置の制御量を求め、該制御量にて当該スタンドの圧下位
    置を制御すると共に、前記比例積分演算値と前記第2パ
    ラメータとを用いて、前記張力測定器の上流側または下
    流側のスタンドのロール速度の制御量を求め、該制御量
    にて当該スタンドのロール速度を制御することを特徴と
    する圧延機の張力制御方法。
  2. 【請求項2】 タンデムに配置された複数のスタンドを
    備える圧延機の前記スタンドの圧延ロールによって圧延
    される圧延材の張力を、前記スタンド間に設置された張
    力測定器にて測定し、その測定値と目標値との偏差及び
    該偏差に基づいて求めた比例積分演算値を用いて前記偏
    差をなくすべく、前記圧延ロールの圧下位置及びロール
    速度を制御する圧延機の張力制御方法において、 前記比例積分演算値と圧延条件に応じて予め設定された
    第1制御ゲインとを用いて、前記張力測定器の下流側の
    スタンドの圧下位置の制御量を求め、該制御量にて当該
    スタンドの圧下位置を制御すると共に、前記比例積分演
    算値と圧延条件に応じて予め設定された第2制御ゲイン
    とを用いて、前記張力測定器の上流側または下流側のス
    タンドのロール速度の制御量を求め、該制御量にて当該
    スタンドのロール速度を制御することを特徴とする圧延
    機の張力制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第1制御ゲインG1 及び第2制御ゲ
    インG2 は次式によって決定する請求項2記載の圧延機
    の張力制御方法。 【数1】
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