JP3341530B2 - アクティブマトリクス表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス表示装置

Info

Publication number
JP3341530B2
JP3341530B2 JP11018195A JP11018195A JP3341530B2 JP 3341530 B2 JP3341530 B2 JP 3341530B2 JP 11018195 A JP11018195 A JP 11018195A JP 11018195 A JP11018195 A JP 11018195A JP 3341530 B2 JP3341530 B2 JP 3341530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
video signal
precharge
sampling
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11018195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08286641A (ja
Inventor
勝秀 内野
敏一 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11018195A priority Critical patent/JP3341530B2/ja
Publication of JPH08286641A publication Critical patent/JPH08286641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341530B2 publication Critical patent/JP3341530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブマトリクス表
示装置に関する。詳しくは、点順次駆動におけるビデオ
信号ラインの電位揺れ防止技術に関する。又、複数画素
同時サンプリング駆動において発生する「ゴースト」の
抑制技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブマトリクス表示装置
は、行状のゲート線と、列状の信号線と、両者の各交差
部に配された行列状の画素とを有している。個々の画素
は薄膜トランジスタ等のスイッチング素子により駆動さ
れる。アクティブマトリクス表示装置は画素やスイッチ
ング素子に加え垂直走査回路と水平走査回路を内蔵して
いるものがある。垂直走査回路は各ゲート線を線順次走
査して一水平期間毎に一行分の画素を選択する。水平走
査回路は一水平期間内で映像信号を各信号線に順次サン
プリングし、選択された一行分の画素に点順次で映像信
号の書き込みを行なう。具体的には、各信号線は水平ス
イッチを介してビデオラインに接続され外部のビデオド
ライバから映像信号の供給を受ける一方、水平走査回路
は順次水平サンプリングパルスを出力し各水平スイッチ
の開閉制御を行なう。
【0003】ところで、フルカラータイプのアクティブ
マトリクス表示装置を駆動する場合、複数画素同時サン
プリング方式が有力であり、例えば特開平4−1166
87号公報に開示されている。フルカラータイプの表示
装置の場合、行方向に沿ったゲート線と列方向に沿った
信号線との交差部に、三原色の画素が配置されている。
三原色画素は行方向に沿って所定のピッチで配列してい
る。又、3本単位で信号線の一端に接続された水平スイ
ッチを有している。水平スイッチは各信号線を3本単位
で同時に選択し、三原色に分かれた3系統の映像信号を
3個の画素に書き込む。かかる、3画素同時サンプリン
グ駆動を行なう際、3系統の映像信号に予め画素ピッチ
に対応する遅延量を相対的に与える遅延手段がビデオド
ライバに設けられている。3系統の映像信号に対して画
素ピッチに対応する遅延量を相対的に与えると共に、水
平スイッチを三原色画素の組を単位として同時に開閉制
御する事により、この水平スイッチを駆動するシフトレ
ジスタの段数を削減して構成を簡単にすると共に消費電
力も削減して、良好なカラー表示が得られる様にしてい
る。各水平スイッチはシフトレジスタから出力されるサ
ンプリングパルスで同時に開閉制御される構成になって
いるので、水平走査回路のシフトレジスタの段数は1/
3になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アクティブマトリクス
表示装置の高精細化が進むにつれてサンプリングレート
が高速化され、サンプリングパルス幅がばらつく様にな
る。サンプリングパルスが出力されると対応する水平ス
イッチが開閉されビデオラインから映像信号が対応する
信号線にサンプリングホールドされる。各信号線には容
量成分があり映像信号のサンプリングにより充放電が生
じる。この結果ビデオラインの電位が変動する。前述し
た様にサンプリングレートが高速化されるとサンプリン
グパルス幅がばらつくため各信号線に対する充放電が一
定せず、ビデオラインの電位が揺れる。これが「縦筋の
固定パタン」となって現われ表示画像品位を著しく損な
うという課題がある。
【0005】加えて、複数画素同時サンプリング駆動を
採用した場合、「ゴースト」が発生するという課題があ
る。一般に、水平スイッチと信号線の結合構造は周波数
特性が悪い。又、水平スイッチを開閉制御するサンプリ
ングパルスの位相がばらつく。これらの原因により、本
来書き込むべき映像信号をその組だけではなく1組先の
画素にも書き込んでしまい、所謂ゴーストが発生する。
即ち、映像信号をサンプリングする際、水平スイッチを
開閉制御するサンプリングパルスにばらつきがある為、
本来その時間にサンプリングしなければならないはず
が、そこよりずれた時間でサンプリングしてしまう為、
特に複数画素同時サンプリング駆動をした場合ゴースト
等を引き起す。半導体プロセスで作り込まれる配線間の
寄生容量やパタニング上の制約により、水平スイッチと
信号線の結合構造の周波数特性(f特)をドラフティッ
クに改善する事は現在非常に困難である。又、水平スイ
ッチのサイズを大型化する事もレイアウト上困難であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明はビデオラインの電位揺れに起因する
「縦筋の固定パタン」に加え、複数画素同時サンプリン
グ駆動時発生する「ゴースト」を電気的な手法により抑
制する事を目的とする。かかる目的を達成する為に以下
の手段を講じた。即ち、本発明にかかるアクティブマト
リクス表示装置は基本的な構成として、行状のゲート線
と、列状の信号線と、両者の各交差部に配された行列状
の画素とを備えている。又、垂直走査回路を備えてお
り、各ゲート線を線順次走査し一水平期間毎に一行分の
画素を選択する。さらに水平走査回路を備えており、一
水平期間内で映像信号を各信号線に順次サンプリング
し、選択された一行分の画素に点順次で映像信号の書き
込みを行なう。本発明の特徴事項としてプリチャージ回
路を備えており、各信号線に対する映像信号の順次サン
プリングに先行して所定のプリチャージ信号を各信号線
に順次供給する。さらに、前記プリチャージ回路は該映
像信号に含まれる波形の周波数特性を意図的に落として
得られる波形をプリチャージ信号に用いる。
【0007】具体的には、前記水平走査回路は2本以上
の信号線を1組としてその端部に接続した複数のスイッ
チと、各スイッチを順次開閉制御して2本以上の信号線
に映像信号を同時サンプリングするシフトレジスタとを
備えている。この場合、前記プリチャージ回路は該同時
サンプリングに先行して2本以上の信号線にプリチャー
ジ信号を同時供給する。一方、前記シフトレジスタは時
間的に分離したサンプリングパルスを順次出力して各ス
イッチの開閉制御を行なう。
【0008】
【作用】本発明によれば、各信号線の充放電はプリチャ
ージ信号で殆ど済ませてしまい、映像信号をサンプリン
グする場合の充放電はプリチャージレベルと信号レベル
の差分のみで発生する構成となっている。従って、従来
に比し映像信号を供給するビデオラインの電位揺れが抑
制され、画像品位上問題となる「縦筋の固定パタン」を
除去できる。
【0009】さらに、前記プリチャージ回路は該映像信
号に含まれる波形の周波数特性を意図的に落として得ら
れる波形をプリチャージ信号に用いている。これによ
り、映像信号を書き込む直前の信号線電位レベルを最適
化しており、仮にサンプリングパルスの位相がばらつい
た場合でも「ゴースト」が抑制できる様にしている。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかるアクティブマト
リクス表示装置の一実施例を示す回路図である。本アク
ティブマトリクス表示装置は行状のゲート線Gと、列状
の信号線Sと、両者の各交差部に配された行列状の液晶
画素LCとを備えている。本実施例では電気光学物質と
して液晶を利用した画素LCを備えているが、本発明は
これに限られるものではなく他の電気光学物質を用いて
も良い。個々の液晶画素LCに対応して駆動用の薄膜ト
ランジスタTrが設けられている。薄膜トランジスタT
rのソース電極は対応する信号線Sに接続され、ゲート
電極は対応するゲート線Gに接続され、ドレイン電極は
対応する液晶画素LCに接続されている。
【0011】本装置はVシフトレジスタ1を内蔵してお
り、各ゲート線Gを線順次走査し一水平期間毎に一行分
の液晶画素LCを選択する。即ち、Vシフトレジスタ1
で垂直走査回路2を構成している。具体的には、Vシフ
トレジスタ1は互いに逆相の関係にある一対の垂直クロ
ック信号VCK,VCKXに同期して垂直スタート信号
VSTを順次転送し、選択パルスV1,…,Vmを各ゲ
ート線Gに出力する。これにより、薄膜トランジスタT
rが開閉制御される。
【0012】さらに、本装置は水平走査回路3を内蔵し
ており、一水平期間内で実際の映像信号(以下、実映像
信号)を各信号線Sに順次サンプリングし、選択された
一行分の液晶画素LCに点順次で実映像信号の書き込み
を行なう。具体的には、各信号線Sの一端には3本を1
組として水平スイッチHSW1,HSW2,HSW3,
HSW4,…,が設けられており、各々ビデオライン4
に接続され実映像信号の供給を受ける。又、水平走査回
路3に含まれるHシフトレジスタ5は互いに逆相の関係
にある一対の水平クロック信号HCK,HCKXに同期
して水平スタート信号HSTを順次転送し、サンプリン
グパルスH1,H2,H3,H4,…,を出力する。こ
れらのサンプリングパルスは対応する水平スイッチHS
W1,HSW2,HSW3,HSW4,…,を開閉制御
し、個々の信号線Sに実映像信号をサンプリングホール
ドする。
【0013】本実施例では、水平走査回路3は実映像信
号に含まれる3系統の信号成分VideoA,Vide
oB,VideoCを同時にサンプリングして3本の信
号線Sに一斉分配する。即ち、3画素同時サンプリング
駆動を採用している。1個の水平スイッチHSWは3本
の信号線Sに接続されている。1個の水平スイッチHS
Wは3本のビデオライン4を介して上述した3系統の信
号成分VideoA,VideoB,VideoCの供
給を受ける。これら3系統の信号成分は例えば三原色に
対応した成分であり、フルカラー表示が行なわれる。3
系統の信号成分は各HSWを介して対応する3本の信号
線Sに同時サンプリングされる。即ち、Hシフトレジス
タ5はサンプリングパルスH1,H2,H3,H4,
…,を順次出力し、これらに応じて対応する水平スイッ
チHSWが開閉制御され、上述した同時サンプリングが
行なわれる。
【0014】本発明の特徴事項として、アクティブマト
リクス表示装置はプリチャージ回路6を備えており、各
信号線Sに対する実映像信号の順次サンプリングに先行
して、所定のプリチャージ信号を各信号線Sに順次供給
し、サンプリングによる各信号線Sの充放電を予め抑制
する。これにより、ビデオライン4の電位揺れが少なく
なる。なお、所定のプリチャージ信号としては例えば実
映像信号と同一波形のものが用いられる。この為、本例
では所定のプリチャージ信号をプリチャージ映像信号と
呼ぶ事にする。具体的構成では、プリチャージ回路6は
個々の信号線Sの端部に接続したプリチャージスイッチ
PSW1,PSW2,PSW3,PSW4,…,を有し
ている。各PSWはHSWと同様に、信号線Sの3本1
組毎に設けられている。プリチャージ回路6はさらにP
シフトレジスタ7を有しており、プリチャージスイッチ
PSWを順次開閉制御して3本単位で各信号線Sにプリ
チャージ映像信号を供給する。具体的には、Pシフトレ
ジスタ7はHシフトレジスタ5と同様の構成を有してお
り、互いに逆相の水平クロック信号PCK,PCKXに
同期して水平スタート信号PSTを順次転送し、プリチ
ャージ(予備充電)用のサンプリングパルスP1,P
2,P3,P4,…,を出力する。これらプリチャージ
用のサンプリングによりプリチャージスイッチPSWが
順次開閉制御される。プリチャージ映像信号はプリチャ
ージライン8を介して各プリチャージスイッチPSW
1,PSW2,PSW3,PSW4,…,に供給され
る。実映像信号が3系統の信号成分を含んでいるのに対
し、プリチャージ映像信号は1系統のみである。但し、
本発明はこれに限られるものではなく実映像信号に含ま
れる3系統の信号成分に対応して、プリチャージ映像信
号も3系統の信号成分を用いる様にしても良い。本例で
は、プリチャージ映像信号は実映像信号に含まれる1成
分の波形の周波数特性を意図的に落として得られる波形
を用いている。これにより、実映像信号書き込み前の信
号線Sの電位レベルを最適化でき、サンプリングパルス
H1,H2,H3,H4,…,の位相がばらついたとし
ても、「ゴースト」が発生しにくい構成となっている。
【0015】図2は、図1に示したアクティブマトリク
ス表示装置を用いて組み立てられたディスプレイシステ
ムの構成例を示す模式的なブロック図である。本システ
ムはアクティブマトリクス表示装置11とビデオドライ
バ12とタイミングジェネレータ13とから構成されて
いる。アクティブマトリクス表示装置11は図1に示し
た通りの構成を有しており、行列配置した画素に加え垂
直走査回路、水平走査回路及びプリチャージ回路を内蔵
している。ビデオドライバ12は予め液晶画素の配列ピ
ッチに応じて3系統の実映像信号成分VideoA,V
ideoB,VideoCを相対的に遅延処理し、アク
ティブマトリクス表示装置11に対する実映像信号の供
給タイミングを調整する。本例ではビデオドライバ12
はアナログ構成となっており、実映像信号の遅延処理を
行なうサンプルホールド回路を有している。サンプルホ
ールド回路は3系統の実映像信号成分の各々に対応して
設けられた3個のサンプルホールドユニット(遅延チャ
ネル)を含んでいる。本例では外部から供給されるビデ
オ信号VideoINを実映像信号源として受け入れ、
上述した3個のサンプルホールドユニットに分配し、3
系統の実映像信号成分VideoA,VideoB,V
ideoCを得ている。又、ビデオドライバ12は外付
けのローパスフィルタ14を備えており、VideoI
Nをフィルタリング処理してプリチャージ映像信号源を
構成する。即ち、VideoINに含まれる波形の周波
数特性を意図的に落として得られる波形をプリチャージ
映像信号源として利用し、ビデオドライバ12に供給し
ている。ビデオドライバ12はフィルタリング処理され
たAideoINを何れか1個のサンプルホールドユニ
ットで遅延処理した後、プリチャージ映像信号としてア
クティブマトリクス表示装置11に供給する。
【0016】タイミングジェネレータ13はアクティブ
マトリクス表示装置11に含まれる水平走査回路の同時
サンプリング周期を制御すると共に、ビデオドライバ1
2の遅延処理をタイミング制御する。具体的には、タイ
ミングジェネレータ13はビデオドライバ12から供給
される同期信号SYNCに応じて動作し、各種のタイミ
ング信号HST,HCK,HCKX,PST,PCK,
PCKX,VST,VCK,VCKXをアクティブマト
リクス表示装置11に供給しその駆動制御を行なう。
又、このタイミングジェネレータ13はビデオドライバ
12のサンプルホールド回路に対し複数のラッチ信号S
/HA,S/HB,S/HCを供給する。これらのラッ
チ信号によりサンプルホールド回路に含まれる各遅延チ
ャネルの処理タイミングを規定する。
【0017】図3は、図2に現われた各種信号の一例を
表わす波形図である。外部入力されるコンポジットビデ
オ信号VideoINは、例えば1画素(1ドット)の
みVbのレベルを有し、他の画素は全てVgのレベルと
なっている。プリチャージ映像信号源はVideoIN
をローパスフィルタ14で処理したものが用いられ、f
特を適当に下げている。ビデオドライバ12に入力され
る実映像信号源としてはVideoINをそのまま用い
ている。一方、3系統の実映像信号成分VideoA,
VideoB,VideoCに対応する3個のラッチ信
号S/HA,S/HB,S/HCは夫々1ドットずつ位
相がシフトしている。ビデオドライバ12はラッチ信号
のどれかで(例えばS/HB)プリチャージ映像信号源
からの信号をサンプルホールドして、プリチャージ映像
信号をアクティブマトリクス表示装置11に供給する。
これにより、プリチャージ映像信号は1,2ドット程度
の信号レベル変化ではf特を下げている為、殆どVgの
レベルに保持されている。即ち、元のVideoINに
含まれる1ドット程度のVbレベルは除去され、Vgの
レベルに平坦化されている。一方、実映像信号は一例と
してVideoBで示す様に、サンプルホールドされた
Vbのレベルを保持している。
【0018】次に、図4のタイミングチャートを参照し
て、図1及び図2に示したアクティブマトリクス表示装
置の動作を詳細に説明する。プリチャージ回路6はPC
K及びPCKXに応じて動作し、PSTを順次転送して
プリチャージ用のサンプリングパルスP1,P2,P
3,P4,…,を出力する。一方、水平走査回路3はH
CK,HCKXに応じて動作し、HSTを順次転送して
サンプリングパルスH1,H2,H3,H4,…,を順
次出力する。プリチャージ映像信号は予めf特が適当に
下げてある為、殆ど一定なVgレベルを有している。一
方、実映像信号は例えば1ドット分のみVbのレベルを
有し、他のドットについてはVgレベルとなっている。
本来、実映像信号とサンプリングパルスHとの間にはタ
イミングジェネレータを介して同期がとられているはず
であるが、実際にはサンプリングパルスHは位相がばら
ついている。本例では、本来実映像信号に含まれるVb
の1ドット分ピークはサンプリングパルスH2に対応す
るものであるにも係わらず、位相が半分ほどずれている
為、Vbの1ドット分ピークは次のサンプリングパルス
H3にも掛かっている。
【0019】この状態における各信号線の電位レベルV
sigの変化を図4のタイミングチャートの最下段に示
す。ここでは、サンプリングパルスH2が供給される水
平スイッチHSW2に接続され且つVideoBが供給
される信号線Sの電位Vsig2と、サンプリングパル
スH3が供給される水平スイッチHSW3に接続し且つ
VideoBが供給される信号線Sの電位Vsig3に
着目している。なお、Vsig2とVsig3の電位レ
ベルが現われる信号線Sの配置は図1に示してある。先
ず、P2が立ち上がると(矢印で示してある)プリチャ
ージ映像信号がサンプリングされVsig2はVgのレ
ベルに変化する。この後、サンプリングパルスH2が立
ち下がると実映像信号のVbレベルがサンプリングさ
れ、Vsig2が上昇する。しかしながら、実映像信号
のVbのピークとH2の位相がずれている為、Vsig
2はVbまで達する事なくVg+ΔVのレベルで止ま
る。次に、P3の立ち下がりに応じてプリチャージ映像
信号がサンプリングされVsig3のレベルがVgに上
昇する。続いてH3が立ち上がると実映像信号のピーク
Vbに一部掛かっている為Vsig3が上昇する。その
途中でH3が立ち下がる為、Vsig3は再び下降し結
果的にVgのレベルに復帰する。従って、Vsig2の
レベルがVg+ΔVに変化する一方、Vsig3のレベ
ルはVgに保たれ、少なくともゴーストは発生しない。
この様に、実映像信号書き込み前のVsigのレベルを
プリチャージ映像信号によって最適に設定しておけば、
サンプリングパルスHの位相ばらつきがφHCK の半分程
度まであってもゴーストは発生しない。この為に、本発
明では実映像信号に含まれる波形の周波数特性を意図的
に落として得られる波形をプリチャージ映像信号に用い
ている。
【0020】図5は、本発明にかかるアクティブマトリ
クス表示装置の駆動に用いられる各種信号の位相関係を
表わしている。水平走査回路に供給されるクロック信号
HCKとプリチャージ回路に供給されるクロック信号P
CKは同一のものを用いる事ができる。一方、プリチャ
ージ回路に供給されるスタート信号PSTは水平走査回
路に供給されるスタート信号HSTに対し所定のドット
個数分だけ先行している。又、PSTの出力タイミング
とプリチャージ映像信号の出力タイミングは同期させる
必要がある。当然、HSTの出力タイミングと実映像信
号の出力タイミングも同期させる必要がある。これらの
同期制御は、図2に示したタイミングジェネレータ13
により行なう事ができる。
【0021】図6は、アクティブマトリクス表示装置の
参考例を示す回路図である。この参考例も3画素同時サ
ンプリング駆動を行なっており、基本的には図1に示し
た本発明にかかるアクティブマトリクス表示装置と類似
の構成を有している。そこで、対応する部分には対応す
る参照符号を付して理解を容易にしている。但し、この
参考例はプリチャージ回路を備えていない。
【0022】次に、図7を参照して、図6に示した参考
例の動作を簡潔に説明する。この例では、サンプリング
パルスH1,H2,H3,H4,…,は各々部分的にオ
ーバーラップしている。各サンプリングパルスは4ドッ
ト分のパルス幅を有し、互いに3ドット分ずつオーバー
ラップしている。実映像信号VideoA,Video
Cは例えば全画素に渡ってグレイレベルの電位Vgを有
している。これに対し、残りの実映像信号VideoB
は1ドットだけの間黒レベルの電位Vbを有し、残りの
画素はグレイレベルの電位Vgを有している。即ち、1
ドットだけ黒表示を行なう実映像信号である。こうした
場合、信号線の電位Vsig2,Vsig3は各時間で
図7に示した様に変化する。例えば、VideoBとサ
ンプリングパルスHとの間にφHCK の半分の位相差が生
じているロット甲のアクティブマトリクス表示装置につ
いては、Vsig2は先に書き込まれていたある電位を
保持しており、サンプリングパルスH2が立ち上がると
同時に、Vgまで充電される。この後、VideoBが
VgからVbに変化すると、あるf特をもってVsig
2もVbまで上昇する。しかしながら、Vg+ΔV(Δ
V>0)で、サンプリングパルスH2が立ち下がってし
まう。この為、この電位Vg+ΔVでホールドされる。
ロット甲ではVsig2,Vsig3ともに、Vg+Δ
V付近でホールドされてしまう為、「ゴースト」とな
る。これに対し、ロット乙では、VideoBとサンプ
リングパルスHとの間で殆ど位相差が生じていない。こ
の為、Vsig2はVbでホールドされ、Vsig3は
Vgでホールドされる。従って、「ゴースト」とはなら
ない。但し、ロット乙についても、サンプリングパルス
H1,H2,H3,H4,…,が図7に示したタイミン
グより僅かに早くなったとすると、ロット甲と同様「ゴ
ースト」が発生してしまう。水平スイッチと信号線の結
合が有する周波数特性の為、水平スイッチ駆動用のサン
プリングパルスの位相が僅かにずれるだけで「ゴース
ト」が発生する。この様に、サンプリングパルスの幅が
互いに時間的に重複していると「ゴースト」が発生しや
すくなる。そこで、本発明では、水平走査回路は時間的
に分離したサンプリングパルスを順次出力して各水平ス
イッチの開閉制御を行なう様にしている。
【0023】但し、サンプリングパルスを単に時間的に
分離しただけでは「ゴースト」を完全に除去する事はで
きない。この点につき、図8を参照して説明する。図8
のタイミングチャートは、図6に示した参考例にかかる
アクティブマトリクス表示装置の駆動方法の他の例を示
している。本例では、サンプリングパルスH1,H2,
H3,H4,…,が互いにオーバーラップしない様に設
定されている。この条件では、サンプリングパルスHが
立ち上がる前の信号線電位レベルに応じて、「ゴース
ト」の発生状態が異なる。先ず、VideoBとサンプ
リングパルスHの間にφHCK の半分程度の位相差がある
ロット甲では、実映像信号を書き込む前のVsigのレ
ベルがVbの時(ケースB)「ゴースト」が発生する。
一方、Vsigの電位がVgのレベルにある時(ケース
G)「ゴースト」は発生していない。この様に互いにオ
ーバーラップしないサンプリングパルスHを用いても、
信号線電位の状態により「ゴースト」が発生したりしな
かったりする。なお、VideoBとサンプリングパル
スHの位相が互いに略整合している時には(ロット
乙)、「ゴースト」は発生しない。
【0024】さらに図9のタイミングチャートは、Vi
deoA,VideoCがVbのレベルにあり、Vid
eoBが1ドットだけVgに変化し、残りのドットでは
Vbのレベルにある場合を表わしている。この時には、
ロット甲及びロット乙の何れについても、実映像信号書
き込み前のVsigのレベルがVbであれば(ケース
B)、「ゴースト」は発生しない。しかしながら、ロッ
ト甲において実映像信号書き込み前のVsigのレベル
がVgであると(ケースG)、「ゴースト」が発生す
る。この様に、実映像信号書き込み前のVsigのレベ
ルを最適に設定すれば、サンプリングパルスHのばらつ
きがφHCK の半分程度まであっても「ゴースト」は発生
しない。そこで、本発明では、実映像信号に含まれる波
形の周波数特性を意図的に落して得られる波形をプリチ
ャージ映像信号に用いて、予め実映像信号書き込み前の
Vsigのレベルを最適化している。
【0025】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、複
数画素同時サンプリング駆動を行なう際、プリチャージ
映像信号の周波数特性を落して、点順次に信号線をプリ
チャージしておく。その後実映像信号を書き込む時のサ
ンプリングパルスを隣接したそれとオーバーラップさせ
ない様に駆動する。これにより「ゴースト」に対するサ
ンプリングパルスの位相マージンが広がる。従ってプロ
セス設計や電源電圧の許容変動幅が拡大可能である。
又、「ゴースト」を抑制できるので、アクティブマトリ
クス表示装置の画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアクティブマトリクス表示装置
の一実施例を示す模式的な回路図である。
【図2】図1に示したアクティブマトリクス表示装置を
用いて組み立てられたディスプレイシステムの全体構成
を示すブロック図である。
【図3】図2に示したシステムに組み込まれるビデオド
ライバの動作説明に供する波形図である。
【図4】図1に示したアクティブマトリクス表示装置の
動作説明に供するタイミングチャートである。
【図5】同じく動作説明に供する波形図である。
【図6】アクティブマトリクス表示装置の参考例を示す
回路図である。
【図7】図6に示した参考例の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図8】同じく図6に示した参考例の動作説明に供する
タイミングチャートである。
【図9】同じく図6に示した参考例の動作説明に供する
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 Vシフトレジスタ 2 垂直走査回路 3 水平走査回路 4 ビデオライン 5 Hシフトレジスタ 6 プリチャージ回路 7 Pシフトレジスタ 8 プリチャージライン 11 アクティブマトリクス表示装置 12 ビデオドライバ 13 タイミングジェネレータ 14 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−219280(JP,A) 特開 平6−266314(JP,A) 特開 昭62−214783(JP,A) 特開 平4−116687(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 550 G09G 3/20 611 G09G 3/20 623

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行状のゲート線と、列状の信号線と、両
    者の各交差部に配された行列状の画素と、各ゲート線を
    線順次走査し一水平期間毎に一行分の画素を選択する垂
    直走査回路と、一水平期間内で映像信号を各信号線に順
    次サンプリングし選択された一行分の画素に点順次で映
    像信号の書き込みを行なう水平走査回路とを有するアク
    ティブマトリクス表示装置であって、 各信号線に対する映像信号の順次サンプリングに先行し
    て所定のプリチャージ信号を各信号線に順次供給するプ
    リチャージ回路を備え、 前記プリチャージ回路は、該映像信号に含まれる波形の
    周波数特性を意図的に落として得られる波形をプリチャ
    ージ信号に用いる事を特徴とするアクティブマトリクス
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記水平走査回路は2本以上の信号線を
    1組としてその端部に接続した複数のスイッチと、各ス
    イッチを順次開閉制御して2本以上の信号線に映像信号
    を同時サンプリングするシフトレジスタとを備え、前記
    プリチャージ回路は該同時サンプリングに先行して2本
    以上の信号線にプリチャージ信号を同時供給する事を特
    徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シフトレジスタは、時間的に分離し
    たサンプリングパルスを順次出力して各スイッチの開閉
    制御を行なう事を特徴とする請求項2記載のアクティブ
    マトリクス表示装置。
JP11018195A 1995-04-11 1995-04-11 アクティブマトリクス表示装置 Expired - Lifetime JP3341530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018195A JP3341530B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 アクティブマトリクス表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018195A JP3341530B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 アクティブマトリクス表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08286641A JPH08286641A (ja) 1996-11-01
JP3341530B2 true JP3341530B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=14529105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11018195A Expired - Lifetime JP3341530B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 アクティブマトリクス表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341530B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69738726D1 (de) * 1996-02-09 2008-07-03 Seiko Epson Corp Spannungserzeugungsschaltung
JP3893622B2 (ja) 1996-02-28 2007-03-14 セイコーエプソン株式会社 表示素子駆動装置、表示装置、情報処理装置及び表示素子駆動方法
DE69838277T2 (de) 1997-04-18 2008-05-15 Seiko Epson Corp. Schaltung und verfahren zur ansteuerung einer elektrooptischen vorrichtung, elektrooptisches gerät und dieses verwendende elektronische einrichtung
TW530287B (en) * 1998-09-03 2003-05-01 Samsung Electronics Co Ltd Display device, and apparatus and method for driving display device
GB9827988D0 (en) * 1998-12-19 1999-02-10 Koninkl Philips Electronics Nv Active matrix liquid crystal display devices
JP2006047750A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 ▲ぎょく▼瀚科技股▲ふん▼有限公司 駆動回路の駆動方法
JP4957090B2 (ja) * 2006-06-22 2012-06-20 ソニー株式会社 表示装置及び映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08286641A (ja) 1996-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5686936A (en) Active matrix display device and method therefor
JP3424387B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
EP0848368B1 (en) Crosstalk reduction in active-matrix display
EP0678849B1 (en) Active matrix display device with precharging circuit and its driving method
EP0313876B1 (en) A method for eliminating crosstalk in a thin film transistor/liquid crystal display
US20070132698A1 (en) Display apparatus
JP4144474B2 (ja) 画像表示装置、画像表示パネル、パネル駆動装置および画像表示パネルの駆動方法
JP4007239B2 (ja) 表示装置
JP3341530B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
JP3633151B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置およびその駆動方法
JPH04247491A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
JP3666147B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
KR100455883B1 (ko) 액티브매트릭스 표시장치
JP3481349B2 (ja) 画像表示装置
JP3666161B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
JP3329136B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
US20030112211A1 (en) Active matrix liquid crystal display devices
JPH1185107A (ja) 液晶表示装置
JP3624588B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置
KR100381067B1 (ko) 화상표시장치 및 그 구동방법
JPS62241479A (ja) 表示装置の駆動方法
JPS62241480A (ja) 表示装置の駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term