JP3337918B2 - 光起電力素子の製造方法 - Google Patents
光起電力素子の製造方法Info
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Description
ルギーの変換効率が高い光起電力素子の製造方法に関す
る。
電力素子や、系統電力の代替エネルギー源として太陽光
を利用する光起電力素子がすでに利用されており、かつ
更に研究や開発がなされている。
は、変換効率の高い単結晶または多結晶のシリコンから
なる結晶系半導体や、低価格での提供が可能なアモルフ
ァスシリコン(以下a−Siと記載)や、CdS・Cu
InSe2などの化合物半導体を用いた、いわゆる薄膜
半導体などが盛んに研究、開発されている。いずれの光
起電力素子においても限られた面積からより多くの電気
エネルギーを取り出すために、入射する光をより有効に
利用する技術がもっとも重要な技術のひとつである。
は、光の入射面での反射を防止することにより半導体層
へより多くの光を到達させる透明電極や、入射した光を
散乱させ半導体層での光路長を長くする光散乱層や、半
導体層で吸収されなかった光を再び半導体層に反射し利
用するための反射層などの技術がある。
明細書や米国特許第4,532,372号明細書には、
反射層の表面がテクスチャー構造を持ち光を散乱させ有
効に利用する技術が開示されている。また、その上に透
明導電層を形成し半導体層の欠陥による短絡を防止する
技術が開示されている。これらの従来技術では反射層と
してアルミニウム、金、銀、銅などが使用できると開示
されている。
アルミニウム膜の形成方法として、主に粒径を制御し信
頼性を増す観点から以下のような提案がなされている。
は酸素ガスを供給し、4重極質量分析計でその量を監視
しつつ酸素ガス流量を制御しながらスパッタリングを行
い、アルミニウム膜を形成する方法が開示されており、
アルミニウムの粒径が制御できると示されている。
タガスを10mTorr以上の圧力に保ち、腐食や変形
欠陥を防止したアルミニウム膜をスパッタリングする方
法が開示されている。
器内に残留空気を残した状態でアルミニウム膜をスパッ
タリングし、突起のないアルミニウム膜を形成する方法
が開示されている。
ニウムをスパッタリングして形成する工程と、このアル
ミニウム膜を窒素と酸素の混合ガスにさらす工程を繰り
返すことにより、平滑なアルミニウム膜を得る方法が開
示されている。
を開示する従来技術には、特に光の反射率に言及した開
示はなく、アルミニウム膜の上に透明導電層や半導体層
を積層した場合の影響に言及している開示もない。また
長時間にわたる連続した膜形成時にスパッタリングを行
う雰囲気ガス組成が変化する可能性が高いが、その点に
関する解決方法についても何等述べられていない。
により光起電力素子の変換効率は著しく向上する事が期
待され、得られる電気エネルギーの価格低下が期待され
ているが、実際にはあらかじめ期待されたほどの効果が
得られない事が多く、得られる電気エネルギーの価格が
十分には低くなっていない。また、高い変換効率と同時
に10年から20年間にわたる長期信頼性を得ることも
まだ十分ではなく、このため光起電力素子は系統電力用
として本格的な普及にいまだ至っていない。
号明細書等には半導体層で吸収されなかった光を再び半
導体層に反射し利用するための反射層として、アルミニ
ウム、金、銀、銅などが使用できると開示されている。
を用いると、光起電力素子の一部にのみ光が照射してい
る場合、通常の光電気変換で発生する電位とは逆極性の
電位が光起電力素子の光が照射していない部分に印加さ
れることとなり、この逆電位と、安価な樹脂保護では遮
断し切れない水分との作用により、長時間の使用の後で
は反射層の金属元素がイオン化し半導体層をショートさ
せるという問題がある。
細書等に記載されているように、基板上の反射層の形成
を、スパッタリングにより行う方法は一般に知られてい
る。さらに半導体層のピンホール等による電極間の短絡
を防止するため酸化亜鉛等の透明導電層を積層したり、
直接半導体層を積層する方法も一般的に知られている。
厚みを厚くしたりすることにより反射層を形成する金属
の結晶性を高め結晶粒により反射層を凸凹にして光を散
乱させ光を有効に利用しようとするが、アルミでは金属
の粒界が光を吸収し反射率が低下してしまい、半導体層
での電気に変換できる光の量を低下するという問題点が
あった。
ック方式の装置で連続的に光起電力素子を製造する方式
において、アルミを用いて長時間の連続形成を行うと、
反射層の上層の透明導電層や半導体層を堆積する時のエ
ネルギーにより、或いは真空装置内の水を主成分とする
残留ガスが時間と共に減少することにより、反射層の結
晶化が進行し、粒界が発達し、この粒界が光を吸収して
反射率を低下させ半導体層での電気に変換できる光の量
を低下さるという問題もあった。
によっては、所望の反射率の良い安価で信頼性の高い反
射層を得ること、特に長時間連続して得ることは困難で
あった。
ては、高反射率で高信頼性の反射層を有し、このため光
電変換効率の高い光起電力素子の製造方法を提供するこ
とを目的とする。さらには長時間にわたる連続製造が可
能な製造方法を提供することをもその目的とする。
決するために鋭意検討の結果、金属および/または金属
含有物をターゲットとするスパッタリングにより反射層
を形成する際、基板にバイアス直流電圧を変化させなが
ら印加することにより、反射率の高い反射層を得ること
ができ、従って高変換効率の光起電力素子を得ることが
できることを見いだし、本発明に到達した。
ーゲットとするスパッタリングにより反射層を形成する
際、基板に異なるバイアス直流電圧を印加することによ
り、複数層よりなる反射層を形成し、反射率の高い反射
層を得ることができ、従って高変換効率の光起電力素子
を得ることができることを見いだし、本発明に到達し
た。
その上に透明導電層、半導体層および透明電極層を少な
くとも設けてなる光起電力素子の製造方法において、該
反射層を、金属および/または金属含有物をターゲット
とし、真空容器内にスパッタガスを供給し、基板にバイ
アス直流電圧を変化させつつ印加してスパッタリングを
行うことにより形成することを特徴とする光起電力素子
の製造方法である。
に図面を用いて説明する。
子の断面の一例を示す。図1において、101は基板、
102は反射層、103は透明導電層、104はn型a
−Si105、i型a−Si106、p型μc−Si1
07よりなる半導体層、108は透明電極、109は集
電電極、110は出力端子、111は保護樹脂である。
る。
設置し、真空排気を2時間以上かけて5×10-6Tor
r以下まで排気する。ここにマスフローコントローラー
を用いてアルゴンガスを供給し、真空容器内の圧力を数
mTorrに保った状態で、金属、例えばアルミニウム
および/またはその含有物からなるターゲットと基板間
に、例えば13.56MHzの高周波電力を供給しグロ
ー放電を発生させ、金属および/または金属含有物の膜
を反射層102として基板101上に堆積させる。この
とき高周波電力の供給と同時に基板にマイナスの直流電
位を印加しバイアススパッタを施す。
次第に強くすると変換効率の高い光起電力素子が形成で
きる。原因は不明であるがバイアススパッタの効果には
金属本来の結晶粒界の発達を抑える効果と、膜形成中に
エネルギーを供給して結晶粒界の発達を促進する効果と
が混在し、膜形成の初期では結晶粒界の発達を促進する
効果がより大きいためと考えられる。
加することにより、複数層よりなる反射層102を形成
することによっても同様の効果が得られる。
基板とほぼ平行な磁界を永久磁石を配置して設け、基板
をアノード電極とともに回転させることにより、さらに
変換効率の高い光起電力素子を形成できる。
である数100nmの酸化亜鉛等からなる透明導電層1
03を連続して形成する。この上に別の真空装置を用い
て半導体層104を形成する。半導体層104が薄い場
合には、図1に示すように半導体層104全体が、透明
導電層103と同様の凹凸状の構造を示す事が多い。こ
の上に、表面の反射防止層を兼ねた透明電極108、そ
の上に櫛型の集電電極109を設ける。
子では、金属膜、例えばアルムミウム膜からなる反射層
102の結晶粒による凸凹は発達しない。代わりにバイ
アススパッタによるエッチングの作用による表面形状が
得られ、光が有効に散乱される上、光の反射が単層膜と
変わらず良好なため、半導体層104で光が効果的に吸
収され光電気変換効率が向上する。また長時間にわたり
連続して形成しても特性に変化がなく信頼性も良い。
子について、各構成層ごとに詳しく説明する。
して一方の電極も兼ねるが、例えばタンタル、モリブデ
ン、タングステン、ステンレス、アルミニウム、チタ
ン、カーボンシート、鉛メッキ鋼板、導電層が形成して
ある樹脂フィルムなどが使用可能である。中でもステン
レススティール板、亜鉛鋼板、アルミニウム板等は、価
格が比較的低く好適である。また用途によってはシリコ
ン等の結晶基板、ガラスやセラミックスの板を用いる事
もできる。
ライトアニール処理されたステンレス板の様に仕上がり
の良い場合には水による洗浄とブロー乾燥のみでそのま
ま用いても良い。
を介した一方の電極を兼ねてもよい。材料としては、例
えばアルミニウム、金、銀、銅等の金属またはそれらの
含有物を用いることができるが、中でも、アルミニウム
および/またはその含有物が湿気下で光起電力素子の一
部にのみ光が照射したときの半導体層104のショート
現象がなく、安価で好ましい。
法の一例である高周波マグネトロンバイアススパッタ法
について述べる。201は堆積室である真空容器であ
り、不図示の排気ポンプで真空排気できる。この内部
に、不図示のガスボンベに接続されたガス導入管202
より、アルゴン等のスパッタガスと水素ガスと酸素ガス
とをマスフローコントローラを用いて所定流量導入さ
せ、排気弁203の開度を調整し真空容器201内を所
定の圧力とする。
られたアノード206の表面に固定される。アノード2
06は装置壁から絶縁されており回転可能であると同時
に、直流電源207によりバイアス電圧を印加できる。
アノード206に対向して、その表面にターゲット20
8が固定され、その内部に不図示の磁石を備えたカソー
ド電極がある。
ムまたはその含有物である。ターゲット208はインピ
ーダンスのマッチングを取るLC回路210を介して高
周波電源211に接続可能である。高周波電源211に
より、高周波電力を加え、カソード・アノード間にプラ
ズマ214をたてる。放電開始時の不純な材料はシャッ
ター212により基板204に付着しない様にしてお
り、十分ターゲット表面をクリーニングをした後シャッ
ター212を開け、膜を所望の時間基板204上に堆積
する。
力に限らず、代わりに直流電力を用いても同様の効果が
得られる。また基板204表面周囲にマグネット213
を設け基204板表面に磁界を発生させても良い。磁界
は基板204の裏に磁石を配置して得ても良い。
導電層103もスパッタリング法等の形成法を利用でき
る。半導体膜の欠陥を通じて流れる電流を制御するた
め、ある程度の抵抗が必要で、例えば酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化インジウム、酸化錫またはその含有物が利用
できる。
くても構わない。また図2のような反射層102と同じ
真空装置201内で連続して形成することも可能であ
る。この際、ターゲット209は上記酸化物またはその
含有物とする。
周波電力やマイクロウェーブ電力を利用するCVD装置
などが利用できる。
3、H2などを用い、電力を投入し、これにより、n型a
−Si層105が透明導電層103上に形成できる。さ
らにSiH4、SiF4、H2などを用い、これによりi
型a−Si層106がn型a−Si層105上に形成で
き、次に、SiH4、BF3、H2などを用い、p型μc
−Si層107がi型a−Si層106上に形成でき、
nipの半導体層104が形成できる。
クロクリスタルに制限されず、広く非単結晶半導体を使
用できる。また、nip構成でもpin構成でも可能で
あり、半導体層を複数層設けても良い。
04を介した基板101とは反対側の電極を兼ね、ある
程度の低抵抗であることが望ましい。例えば、酸化イン
ジウム、酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛やその混合物な
どを原材料にし、抵抗加熱や電子ビームによる真空蒸着
法やスパッタリング法等で形成できる。
防止したい光の波長の屈折率の4倍分の1程度が良い。
を効率よく集電するために、格子状の集電電極109を
設けてもよい。
例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,Ni,C
u,Sn、あるいは銀ペーストをはじめとする導電性ペ
ーストなどが挙げられる。導電性ペーストは、通常微粉
末状の銀、金、銅、ニッケル、カーボンなどをバインダ
ーポリマーに分散させたものが用いられる。バインダー
ポリマーとしては、例えば、ポリエステル、エポキシ、
アクリル、アルキド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウ
レタン、フェノールなどの樹脂が挙げられる。
クパターンを用いたスパッタリング、抵抗加熱、CVD
法や、全面に金属膜を蒸着した後で不必要な部分をエッ
チングで取り除きパターニングする方法、光CVDによ
り直接グリッド電極パターンを形成する方法、グリッド
電極パターンのネガパターンのマスクを形成した後にメ
ッキする方法、導電性ペーストを印刷する方法などがあ
る。
端子110を基板101と集電電極109に取り付け
る。基板101へは銅タブ等の金属体をスポット溶接や
半田で接合する方法が取られ、集電電極109へは金属
体を導電性ペーストや半田によって電気的に接続する方
法が取られる。
ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネ
ート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、アクリルなど種々の樹脂フィルムを用い、接着剤樹
脂で張り付け保護樹脂111とする。接着剤樹脂として
は、例えばアクリル、ポリアミド、ポリクロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、ニトリルゴム、フェノール、メラミ
ン、エポキシ、シリコーンなど従来公知な種々の樹脂の
中から選択できる。
子を製造した。
さ0.2mmの基板101としてのステンレススティー
ル板を図2に概略を示した装置に、基板204として設
置し、真空排気を2時間以上かけて5×10-6Torr
以下になるまで行った。この後スパッタガスとしてアル
ゴンガスを流量50sccm導入し、堆積室である真空
容器201内の圧力を3mTorrに保った。
状態で、99.99%純度のアルミニウムのターゲット
208に単位面積当たり10W/cm2の高周波電力を
10分間印加した後、シャッターを開けると同時にバイ
アス電圧を0Vから−100Vに直線的に増加させて約
40sec間、平均的な厚さが70nmの反射層102
を堆積した。
り除き基板204表面に特に磁界を設けないで形成し
た。
Torr以下まで排気した後、引き続き99.99%純
度の酸化亜鉛のターゲット209を用いて基板温度20
0℃、スパッタガスとしてアルゴンの流量50scc
m、真空容器201内の圧力3mTorr、ターゲット
209の単位面積当たりの投入電力量3W/cm2に
て、約200secで平均的な厚さが1000nmの透
明導電層103を堆積した。
成された基板101を取りだし、分光光度計で反射率を
測定したところ、800nmの干渉による振動の中心値
で68%の反射率であった。
103の形成された基板101を市販の容量結合型高周
波CVD装置にセットした。排気ポンプにて、反応容器
の排気管を介して、荒引き、高真空引き操作を行った。
この時、基板の表面温度は250℃となるよう、温度制
御機構により制御した。
より、SiH4300sccm、SiF44sccm、P
H3/H2(1%H2希釈)55sccm、H240scc
mを導入し、スロットルバルブの開度を調整して、反応
容器の内圧を1Torrに保持し、圧力が安定したとこ
ろで、直ちに高周波電源より200Wの電力を投入し
た。プラズマは5分間持続させた。これにより、n型a
−Si層105が透明導電層103上に形成された。
りSiH4300sccm、SiF24sccm、H24
0sccmを導入し、スロットルバルブの開度を調整し
て、反応容器の内圧を1Torrに保持し、圧力が安定
したところで、直ちに高周波電源より150Wの電力を
投入し、プラズマは40分間持続させた。これによりi
型a−Si層106がn型a−Si層105上に形成さ
れた。
りSiH450sccm、BF3/H2(1%H2希釈)5
0sccm、H2500sccmを導入し、スロットル
バルブの開度を調整して、反応容器の内圧を1Torr
に保持し、圧力が安定したところで、直ちに高周波電源
より300Wの電力を投入した。プラズマは2分間持続
させた。これによりp型μc−Si層107がi型a−
Si層106上に形成された。
し、DCマグネトロンスパッタ装置のアノード表面に取
り付け、ステンレススティールのマスクで試料の周囲を
遮蔽して、中央部4.5cm×4.5cmの領域に10
重量%の酸化錫と90重量%の酸化インジウムからなる
ターゲットを用いてスパッタリングして堆積させ、透明
電極層108を形成した。堆積条件は基板温度200
℃、スパッタガスとしてアルゴンの流量50sccm、
酸素ガス0.5sccm、真空容器201内の圧力3m
Torr、ターゲットの単位面積当たりの投入電力量
0.2W/cm2にて約100secで厚さが60nm
となるように堆積した。膜の厚みは前もって同じ条件で
堆積時間との関係を検量して堆積することにより所定の
厚みとした。
トをスクリーン印刷して集電電極109を面積の2%の
領域に形成し、出力端子110を付け、保護樹脂111
を接着して光起電力素子を得た。AM1.5(100m
W/cm2)の光照射下にて特性評価を行ったところ、
光電変換効率で9.6%と優れた変換効率が得られた。
5℃、湿度85%の環境試験箱による1000時間の環
境試験を行った。変換効率の変化は0.01%低下した
だけで全く問題なかった。
に、真空容器201内にマグネット213を設置し基板
204表面に磁界を設けてバイアススパッタを行った以
外は実施例1と同じ条件で光起電力素子を製造した。
を分光光度計で反射率を測定したところ800nmの干
渉による振動の中心値で69%の反射率であった。また
完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射下に
て特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.7%で
あった。
同条件下の1000時間の環境試験の結果、変換効率の
変化は0.02%低下しただけで全く問題なかった。
に、アルゴンガスを流量50sccm、水素ガスを3s
ccm、酸素ガスを1.5sccm供給してバイアスス
パッタを行った以外は実施例2と同じ条件で光起電力素
子を製造した。
を分光光度計で反射率を測定したところ、800nmの
干渉による振動の中心値で70%の反射率であった。ま
た、完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射
下にて特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.8
%であった。
に、バイアス電圧を−100Vで一定にする以外は実施
例1と同じ条件で反射層を形成し、同様にして光起電力
素子を製造した。
を分光光度計で反射率を測定したところ、800nmの
干渉による振動の中心値で64%の反射率であった。ま
た、完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射
下にて特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.3
%であった。反射率が低く変換効率も低くなった。これ
はアルミニウム膜の結晶粒により、光が吸収されたため
と思われる。
に、アノード206に基板204を設置して高周波電源
211のみでスパッタリングする以外は実施例1と同じ
条件で形成した。
を分光光度計で反射率を測定したところ、800nmの
干渉による振動の中心値で62%の反射率であった。ま
た、完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射
下にて特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.2
%であった。反射率が低く変換効率も低くなった。これ
はアルミニウム膜の結晶粒により、光が吸収されたため
と思われる。
に、5重量%シリコン入りの純度99.99%のアルミ
ニウムシリコンターゲットを用いた以外は実施例2と同
じ条件で光起電力素子を形成した。
を分光光度計で反射率を測定したところ、800nmの
干渉による振動の中心値で68%の反射率であった。ま
た完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射下
にて特性評価を行ったところ、光電変換効率は9.6%
であった。
度85%の環境試験箱による1000時間の環境試験を
行ったところ、変換効率の変化は0.02%低下しただ
けで全く問題なかった。
に、5重量%シリコン入りの純度99.99%のアルミ
ニウムシリコンターゲットを用いる以外は比較例2と同
じ条件で形成した。
を分光光度計で反射率を測定したところ800nmの干
渉による振動の中心値で61%の反射率であった。また
完成後AM1.5(100mW/cm2)の光照射下に
て特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.1%で
あり、反射率が低く、変換効率も低くなった。これはア
ルミニウム膜の結晶粒によりが光が吸収されたためと思
われる。
電力素子は、反射率の高い反射層を有し、入射する光を
有効に利用できるため半導体層への光の吸収が増加し、
高い変換効率が得られ、より小面積での光起電力素子の
利用が可能となる。また基板表面に磁界を発生させてス
パッタリングを行うことにより、その変換効率のさらに
優れた光起電力素子を製造することができる。
て、変換効率の低下しない連続製造が可能となり、安価
でかつ信頼性の高い光起電力素子の系統電力用としての
本格的な普及に寄与する。
例の断面構造を示す模式図である。
置の構造を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板上に反射層を設け、その上に透明導
電層、半導体層および透明電極層を少なくとも設けてな
る光起電力素子の製造方法において、該反射層を、金属
および/または金属含有物をターゲットとし、真空容器
内にスパッタガスを供給し、基板にバイアス直流電圧
を、膜形成の初期は弱く、次第に強くするよう印加して
スパッタリングを行うことにより形成することを特徴と
する光起電力素子の製造方法。 - 【請求項2】 真空容器内に、少なくともアルゴンガ
ス、水素ガスおよび酸素ガスを供給しスパッタリングを
行うことを特徴とする請求項1に記載の光起電力素子の
製造方法。 - 【請求項3】 基板表面に磁界を発生させてスパッタリ
ングを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光
起電力素子の製造方法。 - 【請求項4】 基板表面の磁界を該基板とほぼ平行に発
生させることを特徴とする請求項3記載の光起電力素子
の製造方法。 - 【請求項5】 ターゲットがアルミニウムおよび/また
はその含有物であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項記載の光起電力素子の製造方法。
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JP22467396A JP3337918B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 光起電力素子の製造方法 |
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JPH1056192A JPH1056192A (ja) | 1998-02-24 |
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