JP3336125B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

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JP3336125B2 JP19940194A JP19940194A JP3336125B2 JP 3336125 B2 JP3336125 B2 JP 3336125B2 JP 19940194 A JP19940194 A JP 19940194A JP 19940194 A JP19940194 A JP 19940194A JP 3336125 B2 JP3336125 B2 JP 3336125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーフルオロ有機化合
物及び疎水化処理粉体を極めて安定に含み、優れた使用
感を有する乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化粧料に粉体を配合することにより、肌や頭髪を彩色し
たり、シミ、ソバカス等を隠蔽したり、紫外線から肌を
保護したりするなどの機能を付与している。特に乳化化
粧料は良好な感触と多機能性を有することから、これに
粉体を配合したものが、種々の化粧料、例えば乳化型フ
ァンデーション、紫外線防御乳液・クリームなどとして
応用されている。
【0003】一方、粉体の肌への密着性向上や、粉体に
耐水性、耐汗性を付与する目的で、疎水性粉体や疎水化
処理粉体が使用されている。しかし、これらの疎水性粉
体等を安定に乳化化粧料に配合するには、分散媒である
油相を増粘させたり、乳化剤や分散媒の使用量を増やし
たりしなければならず、感触が良好でかつ粉体を安定に
保持できるものを得ることは困難である。特に、フッ素
化合物で処理された疎水化処理粉体を使用した場合に
は、この困難さは一層増す。
【0004】また、化粧料に耐皮脂性及び耐油性を付与
し、更に皮膚、毛髪に対して保湿性、潤滑性、保護機能
を付与する目的で、液状のパーフルオロ有機化合物が使
用されている(例えば、特開昭61−234928号公
報、同63−107911号公報等)。しかし、パーフ
ルオロ有機化合物は、化粧料に通常使用される他の添加
剤とは相溶性がなく、これを配合した場合には安定な化
粧料が得られ難いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、乳化化粧
料の成分として疎水化処理粉体やパーフルオロ有機化合
物を配合した場合には、安定性や使用感の点で問題があ
る。そこで本発明は、これらの成分を配合した場合で
も、安定でかつ使用感に優れた乳化化粧料を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、疎水化処理粉体やパー
フルオロ有機化合物とともに、特定のフッ素系高分子及
びポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサンを
配合することにより、安定性と使用感の双方を兼ね備え
た乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(a)、
(b)、(c)及び(d): (a)液状のパーフルオロ有機化合物、 (b)炭素数16〜22のアルキル基を有する(メタ)
アクリレートと炭素数4以上のパーフルオロアルキル基
又はポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ートの共重合体、 (c)ジメチルポリシロキサンのケイ素原子上のメチル
基が、分子量の5〜40%に相当する式(1); R1(OC3H6)b-(OC2H4)aO(CH2)c- (1) [式中、R1は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
基を示し、a及びbは平均値で、それぞれ0〜35の数
(ただし、a及びbが同時に0になることはない)を示
し、cは1〜5の数を示す]で表されるポリオキシアル
キレン基で置換された平均分子量2,000〜50,0
00のポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサ
ン、 (d)疎水化処理粉体、を含有することを特徴とする乳
化化粧料を提供するものである。
【0008】本発明で用いる(a)成分の液状のパーフ
ルオロ有機化合物としては、常温で液体のものが好まし
く、例えばパーフルオロデカリン、パーフルオロアダマ
ンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パ
ーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオ
ロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカ
ン、パーフルオロアルキル基を有する変性シリコーン、
次の一般式(2);
【0009】
【化1】
【0010】(式中、R2 、R4 、R5 及びR6 は同一
でも異なってもよく、それぞれフッ素原子、パーフルオ
ロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示
し、R3はフッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示
し、d、e及びfは分子量が500〜100,000と
なる0以上の数を示す。ただし、d=e=f=0となる
ことはない。なお、ここでカッコ内に示される各パーフ
ルオロ基はこの順序で並んでいる必要はなく、またラン
ダム重合でもブロック重合でもかまわない)で表される
パーフルオロポリエーテルを挙げることができる。これ
らの液状のパーフルオロ有機化合物のなかでも、粘度が
5〜5,000cStのものが好ましい。
【0011】このような(a)成分の液状のパーフルオ
ロ有機化合物としては、例えば次の一般式(3);
【0012】
【化2】
【0013】(式中、x及びyは分子量が500〜10
0,000となる数を示し、x/yは0.2〜2であ
る)で表される、商品名FOMBLIN HC−04
(平均分子量1,500)、同HC−25(平均分子量
3,200)、同HC−R(平均分子量6,600)
(以上、アウシモント社製); 次式;F-(C3F6O)z-C2F5 (式中、zは4〜500の数を示す)で表される、商品
名デムナムS−20(平均分子量2,500)、同S−
65(平均分子量4,500)、同S−100(平均分
子量5,600)、同S−200(平均分子量8,40
0)(以上、ダイキン工業社製);パーフルオロアルキ
ル基で変性されたシリコーン、商品名FSL−300
(旭硝子社製)、X−22−819、X−22−82
0、X−22−821、X−22−822、FL−10
0(信越化学工業社製)、FS1265(東レダウコー
ニングシリコーン社製)等の市販品を使用することがで
きる。
【0014】(a)成分の液状のパーフルオロ有機化合
物は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することが
できる。その配合量は、乳化化粧料中において1〜40
重量%であるのが好ましく、特に1〜20重量%、更に
1〜15重量%であると、化粧料の安定性をより高める
ことができるので好ましい。
【0015】本発明で用いる(b)成分の炭素数16〜
22のアルキル基を有する(メタ)アクリレートと炭素
数4以上のパーフルオロアルキル基又はポリフルオロア
ルキル基を有する(メタ)アクリレートの共重合体(以
下、フッ素系高分子と記載する)(特開昭61−289
009号公報)は、分子量500〜2,000,00
0、特に5,000〜500,000のものが好まし
い。また、フッ素系高分子中に存在するアルキル基中の
総炭素原子数(以下、「NH」という)とパーフルオロ
アルキル基中の総炭素原子数(以下、「NF」という)
の関係は1≦NH/NF≦30を満たしたものが好まし
い。
【0016】
【0017】炭素数16〜22のアルキル基を有するア
ルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばセチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
等のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルが挙
げられる。また、パーフルオロアルキル基又はポリフル
オロアルキル基を有する(メタ)アクリレートとして
は、例えばCH2=CHCOOC2H4C6F13、CH2=CHCOOC2H4C8F17
CH2=CHCOOC2H4C10F21、CH2=CHCOOC2H4C12F25、CH2=C(CH
3)COOC2H4C6F13、CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17、CH2=C(CH3)
COOC2H4C10F21、CH2=C(CH3)COOC2H4C12H25、CH2=CHCOOC
2H4-(CF2)4-H、CH 2=CHCOOC2H4-(CF2)5-H、CH2=C(CH3)CO
OC2H4-(CF2)4-H、CH2=C(CH3)COOC2H4-(CF2)5-H等の化合
物が挙げられる。
【0018】これらの長鎖アルキル(メタ)アクリレー
トとパーフルオロアルキル基又はポリフルオロアルキル
基を有する(メタ)アクリレートとの共重合比は10:
1〜1:5(重合比)、特に7:1〜1:1が好まし
い。また、この共重合体の分子量は、耐摩擦性、ベタツ
キ感などの点から1,000〜2,000,000、特
に10,000〜500,000が好ましい。
【0019】また、本発明の(b)成分としては、サー
フロンSC−101、SC−105、S−381及びS
−382(以上、旭硝子社製)等の市販品を用いること
もできる。
【0020】(b)成分のフッ素系高分子は、1種又は
2種以上を組み合わせて使用することができる。その配
合量は、乳化化粧料中において0.01〜20重量%で
あるのが好ましく、特に0.1〜5重量%であると、配
合物の粘度を上昇させることなく、使用感が良好で、系
を安定化させることができるので好ましい。
【0021】本発明で用いる(c)成分は、ジメチルポ
リシロキサンのケイ素原子上のメチル基が、分子量の5
〜40%に相当する上記式(1)で表されるポリオキシ
アルキレン基で置換された平均分子量2,000〜5
0,000のポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシ
ロキサンである。
【0022】これらのうち、(c)成分としては、前記
メチル基が、分子量の10〜30%に相当する式(1)
のポリオキシアルキレン基で置換されたものが好まし
い。また、平均分子量は5,000〜30,000のも
のが好ましい。
【0023】このような(c)成分としては、例えば、
次の一般式(4);
【0024】
【化3】
【0025】[式中、R’はR1(OC3H6)b-(OC2H4)aO(C
H2)c-(R1 、a、b及びcは前記と同じ意味を示す)
で表されるポリオキシアルキレン基を示し、h及びiは
平均値で、hは1〜200の数を、iは0〜50の数を
示す]で表されるポリオキシアルキレン変性ジメチルポ
リシロキサンを挙げることができる。
【0026】この一般式(4)で表されるポリオキシア
ルキレン変性ジメチルポリシロキサンとしては、式中の
hが50〜80、iが0〜2、aが9〜10、bが0、
cが3及びR1 が水素原子のもの、又はhが90〜11
0、iが0、aが11〜13、bが0、cが3及びR1
が水素原子のものが好ましい。
【0027】(c)成分のポリオキシアルキレン変性ジ
メチルポリシロキサンは、1種又は2種以上を組み合わ
せて使用することができる。その配合量は、乳化化粧料
中において0.1〜20重量%であるのが好ましく、特
に0.5〜5.0重量%、更に1.0〜3.0重量%で
あると、使用感に影響を与えることなく系を安定にする
ことができるので好ましい。
【0028】本発明で用いる(d)成分の疎水化処理粉
体としては、粉体の表面を疎水化処理したもののほか、
通常化粧料に用いられる疎水性粉体も用いることができ
る。
【0029】ここで、疎水化処理される母粉体として
は、顔料、紫外線吸収剤等の水及び油に実質的に不溶な
物質であれば特に制限されず、酸化チタン、酸化鉄、群
青、亜鉛華、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、マ
イカ、セリサイト、タルク、シリカ、カオリン、水酸化
クロム等の無機顔料;ナイロンパウダー、カーボンブラ
ック、ポリメチルメタクリレート、スチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体、ポリエチレン粉末等の有機粉末及び
有機色素等を挙げることができる。
【0030】疎水化処理の方法としては、例えば母粉体
表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用し
てエステル化やエーテル化を起こさせて粉体を親油性に
する油脂処理法、脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩を用
いた金属石けん処理法、ジメチルポリシロキサン又はメ
チル水素ポリシロキサンを用いたシリコーン処理法、パ
ーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する
方法等を挙げることができる。
【0031】ここでフッ素化合物で処理する方法におい
て用いるパーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物
としては、次の一般式;(CsF2S+1CtH2tO)uPO(OH)
3-u(式中、sは3〜21の数、tは1〜12の数、u
は1〜3の数を示す)で表されるポリフルオロリン酸
(米国特許第3632744号)、フルオロアルキルジ
(オキシエチル)アミンリン酸エステル(特開昭62−
250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有す
る樹脂(特開昭55−167209号公報)、四フッ化
エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロ
エポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パー
フルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフル
オロアルキルシラン(特開平2−218603号公報)
等を挙げることができる。
【0032】(d)成分の疎水化処理粉体は、1種又は
2種以上を組み合わせて使用することができる。その配
合量は、乳化化粧料中において0.01〜70重量%が
好ましく、特に0.1〜40重量%、更に1.0〜20
重量%配合すると、粉体の機能を損ねることなく、また
配合物の粘度を上昇させることなく安定化することがで
きるので好ましい。
【0033】本発明の乳化化粧料には上記の必須成分に
加えて、必要に応じて通常の化粧料に配合する成分を配
合することができる。例えばワセリン、ラノリン、セレ
シン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロ
ウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等
の固形・半固形油分;オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ
油、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリ
セリド、トリグリセリド、シリコーンオイル等の流動油
分;水溶性及び油溶性ポリマー;非イオン性界面活性
剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の
界面活性剤;飽和もしくは不飽和脂肪酸の多価金属塩;
無機及び有機顔料、有機染料等の色剤、防腐剤、酸化防
止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収
剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、皮膚賦活剤
等を、本発明の目的を損なわない質的及び量的範囲内で
配合することができる。
【0034】本発明の対象となる乳化化粧料としては、
例えばスキンケアクリーム、紫外線防御クリーム等の乳
液類及び液状タイプのファンデーション類を挙げること
ができる。これらは、上記成分から常法に従って調製さ
れる。
【0035】
【発明の効果】本発明の乳化化粧料は、上記した(b)
成分のフッ素系高分子と(c)成分のポリオキシアルキ
レン変性ジメチルポリシロキサンを含有しているため、
液状のパーフルオロ有機化合物と疎水化処理粉体を化粧
料中において極めて安定に配合することができる。した
がって、本発明の乳化化粧料は、液状のパーフルオロ有
機化合物と疎水化処理粉体の特性を十分に生かすことが
できるので、使用感及び化粧持ちが非常に優れている。
【0036】
【実施例】以下、実施例等により本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0037】製造例1 母粉体としてセリサイト150gを丸底フラスコ(又は
ニーダー)に入れ、これに、(C8F17C2H4O)2P(O)OH 7.
5gをイソプロピルアルコール1500gに加熱溶解
(50℃)しておいたものを加え、次に60℃で4時間
混合した。その後、40〜50℃でイソプロピルアルコ
ールを減圧留去し、乾燥して疎水化処理セリサイト15
5gを得た。
【0038】製造例2 丸底フラスコ(又はニーダー)に水1リットル及びセリ
サイト150gを入れて分散させた。これにパーフルオ
ロアルキルエチルリン酸エステルジエタノールアミン塩
(AG530;旭硝子社製)の15%水溶液50gを加
え、更に1N塩酸を系のpHが2前後となるように加え
て4時間攪拌した。次に、濾過し、数回水洗した。これ
を乾燥し、粉砕して疎水化処理セリサイト155gを得
た。
【0039】実施例1 表1に示す組成の乳化化粧料を製造し、その安定性につ
いて評価した。結果を表1に示す。
【0040】(製法)水相成分を加熱混合して70℃に
保持した。次に、油相成分を70℃に加熱溶解した後、
そこに製造例1で得た疎水化処理粉体を加えて分散させ
た。その後、この油相/粉体成分系に水相成分を加え、
乳化機により乳化させた。次に、熱交換機により終温2
5℃まで冷却して乳化化粧料を得た。
【0041】(評価方法)乳化化粧料を40℃で7日間
保存し、その安定性を外観から評価した。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から明らかなように、本発明品
は油相と水相の分離がなく乳化安定性がよかった。ま
た、使用感にも優れたものであった。これに対し、
(b)成分を含有していない比較例1、(d)成分を含
有していない比較例2、(c)成分を含有していない比
較例3は、すべて油相と水相が分離していた。
【0044】実施例2(乳液状ファンデーション) 表2に示す組成の乳液状ファンデーションを製造し、そ
の安定性及び化粧持ちのよさを評価した。結果を表2に
示す。
【0045】(製法)成分(1)〜(5)の成分を70
℃で加熱溶解した後、成分(12)を加えてディスパー
で分散させた。次に、成分(8)〜(11)を70℃で
加熱溶融させたものを前記分散物に加え、乳化機で乳化
させた。次に、熱交換機により40℃まで冷却し、成分
(6)及び(7)を加え、更に25℃まで冷却して乳液
状ファンデーションを得た。
【0046】(化粧持ちのよさ)10人の専門パネラー
により、官能評価をし、次の基準により判定した。 ○:8人以上がよいと判定した。 △:4〜7人がよいと判定した。 ×:4人未満がよいと判定した。
【0047】
【表2】
【0048】表2の結果から明らかなように、本発明品
は化粧持ちに優れており、油相と水相の分離がなく乳化
安定性がよかった。しかし、(a)成分を含有していな
い比較例5は化粧持ちが悪く、(b)成分を含有してい
ない比較例4と(c)成分を含有していない比較例6は
油相と水相が分離していた。
【0049】実施例3(クリーム状ファンデーション) 実施例2の製法に準じて下記組成のクリーム状ファンデ
ーションを製造した。このクリーム状ファンデーション
は、安定性及び使用感が優れていた。
【0050】
【表3】 (成分) (重量%) ソルビタンセスキオレエート 1.5 ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*5 1.5 フッ素系高分子*6 2.0 ジメチルポリシロキサン (KF−96A,6cs,信越化学工業社製) 12.0 スクワラン 10.0 パーフルオロポリエーテル (デムナムS−20,ダイキン工業社製) 10.0 メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 香料 0.1 硫酸マグネシウム 0.7 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 グリセリン 7.0 1,3−ブチレングルコール 2.0 精製水 バランス 疎水化処理粉体 (いずれもポリメチル水素シロキサンで処理した市販品) 酸化チタン 7.0 セリサイト 6.0 ベンガラ 0.5 黄酸化鉄 1.3 黒酸化鉄 0.2 *5:一般式(4)中、h=50〜80、i=0〜2、a=9〜10、b=0、c =3、R1=Hで、ポリオキシアルキレン基の置換割合20%、平均分子量 7,000のもの。 *6:実施例1と同じもの。
【0051】実施例4(サンスクリーン乳液) 実施例2の製法に準じて下記組成のサンスクリーン乳液
を製造した。このサンスクリーン乳液は、安定性及び使
用感が優れていた。
【0052】
【表4】 (成分) (重量%) シリコーン処理酸化亜鉛 (ポリメチル水素シロキサンで処理した市販品) 8.0 ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*7 1.5 ソルビタンセスキオレエート 1.5 ジメチルポリシロキサン(KF−96A) 10.0 フッ素変性シリコーン(FL−100,信越化学工業社製) 8.0 メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 フッ素系高分子*8 2.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 オキシベンゾン 0.5 塩化カリウム 0.6 グリセリン 2.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 精製水 バランス *7:一般式(4)中、h =60〜90、i =0〜2、a=9〜10、b=0、c =3、R1=Hで、ポリオキシアルキレン基の置換割合15%、平均分子量 7,000のもの。 *8:実施例1と同じもの。
【0053】実施例5(乳液) 実施例2の製法に準じて下記組成の乳液を製造した。こ
の乳液は、安定性及び使用感が優れていた。
【0054】
【表5】 (成分) (重量%) シリコーン処理タルク (ポリメチル水素シロキサンで処理した市販品) 8.0 ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*9 1.0 ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*10 1.0 α−モノオレイルグリセリルエーテル 1.0 ジメチルポリシロキサン(KF−96A) 5.0 パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC−25,アウシモント社製) 7.0 フッ素系高分子*11 2.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 16.0 硫酸マグネシウム 0.7 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングルコール 2.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 精製水 バランス *9:実施例1と同じもの。 *10:一般式(4)中、h=150〜170、i=10、a=9〜10、b=0、 c=3、R1=Hで、ポリオキシアルキレン基の置換割合10%、平均分子 量7,000のもの。 *11:実施例1と同じもの。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224506(JP,A) 特開 平5−124933(JP,A) 特開 平5−93153(JP,A) 特開 平5−285369(JP,A) 特開 平6−234918(JP,A) 特開 平4−210631(JP,A) 特開 平6−183947(JP,A) 特開 昭61−289009(JP,A) 特開 平7−138129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)及び
    (d): (a)液状のパーフルオロ有機化合物、 (b)炭素数16〜22のアルキル基を有する(メタ)
    アクリレートと炭素数4以上のパーフルオロアルキル基
    又はポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
    ートの共重合体、 (c)ジメチルポリシロキサンのケイ素原子上のメチル
    基が、分子量の5〜40%に相当する式(1); R1(OC3H6)b-(OC2H4)aO(CH2)c- (1) [式中、R1は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
    基を示し、a及びbは平均値で、それぞれ0〜35の数
    (ただし、a及びbが同時に0になることはない)を示
    し、cは1〜5の数を示す]で表されるポリオキシアル
    キレン基で置換された平均分子量2,000〜50,0
    00のポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサ
    ン、 (d)疎水化処理粉体、 を含有することを特徴とする乳化化粧料。
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