JP3322341B2 - 光電変換素子、それを用いた固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

光電変換素子、それを用いた固体撮像素子およびその製造方法

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JP3322341B2 JP34075898A JP34075898A JP3322341B2 JP 3322341 B2 JP3322341 B2 JP 3322341B2 JP 34075898 A JP34075898 A JP 34075898A JP 34075898 A JP34075898 A JP 34075898A JP 3322341 B2 JP3322341 B2 JP 3322341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子、そ
れを用いた固体撮像素子およびその製造方法に関し、特
に小型化されても蓄積電荷量を十分に維持することが出
来るように工夫された光電変換素子それを有する固体
撮像素子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子の光電変換素子は多くの場
合p型領域とn型領域とを有するフォトダイオードによ
って構成され、光電変換によって生成された信号電荷
(通常は電子)はn型領域に蓄積された後、CCD(電
荷結合デバイス)などの電荷転送部へ読み出される。信
号電荷は電荷転送部にて転送されその出力部において電
圧信号に変換された後固体撮像素子外へ読み出される。
図5(a)は、フォトダイオード型の光電変換素子を有
する従来の固体撮像素子の単位画素部の概略平面図であ
り、図5(b)は図5(a)のX−X線での断面図であ
る。但し、簡略化のため図5(a)ではゲート電極や遮
光膜等、図5(b)ではカバー膜等の図示は省略されて
いる。図示された例では、蓄積される電荷は電子であ
る。図5(a)に示されるように、単位画素は光電変換
部と電荷転送部で構成されている。n型シリコン基板1
内にp型領域2が形成され、p型領域2より基板表面側
に光電変換された信号電荷を蓄積するn型領域3が形成
されている。
【0003】n型領域3の上部、すなわち基板表面には
+ 領域4が形成され、酸化膜等の絶縁膜との間の界面
準位を介した暗電流の発生を抑制している。このp+
域4はn型領域3の周囲に形成されているp+ チャネル
ストッパ5と接続され、グラウンド電位に固定されてい
る。光電変換部と電荷転送部の間に、p+ チャネルスト
ッパの形成されていない領域があり、トランスファゲー
ト領域7が形成されている。電荷転送部は、シリコン基
板1内に形成されたp型領域2上に形成されたn型領域
からなる電荷転送領域6と、その上部にゲート絶縁膜8
を介して形成された転送ゲート電極9により構成され
る。図5(b)に示された転送ゲート電極9は、電荷転
送部の転送ゲート電極の一部を示しているに過ぎない。
転送ゲート電極9上を含む全面は層間絶縁膜10によっ
て覆われ、その上には光が光電変換部のみに入射するよ
うに、光電変換部上部のみに開口を有する遮光膜11が
形成されている。
【0004】光電変換部で生成された信号電荷は、n型
領域3に蓄積された後、所望のタイミングでトランスフ
ァゲート領域7上部に形成された転送ゲート電極に高い
電圧が印加されることで該トランスファゲート領域7が
オン状態となり、電荷転送領域6に読み出される。この
時n型領域3は空乏化し、その電位よりもトランスファ
ゲート領域のオン状態電位および読み出される先の電荷
転送部の電位の方が高くなるように、印加電圧が設定さ
れる。従って、n型領域の空乏化電位が高いほど、トラ
ンスファゲート領域上のゲート電極に印加される電圧は
高くなる。信号電荷が光電変換部から電荷転送部へ読み
出された後トランスファゲート領域はオフ状態となさ
れ、読み出された信号電荷は電荷転送部内を転送され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の固体撮
像素子では、蓄積電荷量を増大するためにn型領域3の
不純物濃度を高くすると、空乏化した時のn型領域3の
電位(PD空乏化電位)が高くなり、前述したように光
電変換素子から電荷転送素子への電荷読み出し電圧が高
くなったり、n型基板1への引き抜き電圧が高くなる。
これらの電圧が高くなると駆動電圧の振幅が大きくな
り、消費電力が増大する。以下、この点についてさらに
詳しく説明する。
【0006】図6に図5(b)のY−Y線方向、すなわ
ち深さ方向の電位分布を示す。図中電位は下向きが正
で、深さ方向に符号と矢印で示した範囲は図5で示した
符号の位置を表わしている。図にはn型領域3に電荷が
蓄積できるような基板電圧を印加して、n型領域が空乏
化している状態(B)と最大蓄積電荷量が蓄積されてい
る状態(A)、及び高い基板電圧を印加してn型領域に
蓄積されている電荷を全てn型シリコン基板1に引き抜
いた状態(C)を示している。以下、n型領域3が空乏
化しているBの状態の時のn型領域での電位の最大値を
フォトダイオード(PD)空乏化電位、その位置をPD
チャネル位置と呼ぶ。n型領域が空乏化している状態か
ら、光電変換によって生成された電荷がn型領域3に蓄
積されていくに従って、n型領域3とp型領域2の電位
が下がり、n型領域3とp型領域2の間のポテンシャル
バリアも減少する。
【0007】このポテンシャルバリアが約0.2eV程
度になると、n型領域からそのバリアを越えてn型基板
へと過剰電子が流れ、n型領域の電位はそれ以上低下せ
ず、その時の蓄積電荷量が最大蓄積電荷量となる。この
構造は縦形オーバーフロードレイン構造と呼ばれる。一
方、基板電圧を高くするとCで示すように、n型領域に
蓄積された電子を全てn型基板へと引き抜くことで、電
子シャッター動作を実現できる。この時の基板電圧を引
き抜き電圧と呼ぶことにすると、PD空乏化電位が高い
ほど引き抜き電圧は高くなる。光電変換で生成された信
号電荷である電子はn型領域3に蓄積され、n型不純物
イオンを打ち消して電荷中性領域を形成する。図5
(b)の水平方向では電荷中性領域は、n型領域3の内
+ チャネルストッパ5から延びる空乏層を除いた領域
であり、光電変換素子の縮小化に伴いこの空乏層の影響
が大きくなるので面積の減少の割合よりも蓄積電荷量の
減少の割合が大きくなる。
【0008】蓄積電荷量を増大するためにはn型領域3
の不純物濃度を高くすればよいが、空乏化した時のn型
領域3の電位(PD空乏化電位)が高くなってしまう。
しかし、PD空乏化電位が高くなると、前述したように
光電変換素子から電荷転送素子への電荷読み出し電圧が
高くなったり、n型シリコン基板への引き抜き電圧が高
くなるなどの欠点があり、駆動電圧の振幅が大きくなる
ことにより、消費電力の増大を招く。
【0009】これを克服する方法として、特願平10−
180704号にて、図7(a)、(b)に示す構造の
光電変換素子が提案された。図7(a)は、特願平10
−180704号にて開示された固体撮像素子の単位画
素の概略平面図、図7(b)はそのZ−Z線での断面図
である。但し、簡略化のため図7(a)では転送ゲート
電極や遮光膜等、図7(b)ではカバー膜等の図示は省
略されている。図5に示した固体撮像素子と異なる点
は、図7(a)のn型領域3の上下の内側にp+チャネ
ルストッパ5と接するようにn+ 領域12が形成されて
いる点である。電荷が最大に蓄積された時の、PDチャ
ネル位置を通る図7(a)のZ−Z方向の電位分布を、
図5の従来構造の場合と比較して図8に示す。図中水平
方向に符号と矢印で示した範囲は図7で示した符号の位
置を表わしている。図中実線が図7の構造、破線が図5
の構造の場合である。図5の構造と比べ図7の構造で
は、n + 領域12によりp+ チャネルストッパ5から延
びる空乏層が縮小し電荷中性領域が拡大するため、蓄積
電荷量が増大する。n型領域の不純物濃度は従来例と同
一で、以下で説明するように、PDが空乏化したときに
+ 領域で電位のディップが形成されないようにすれ
ば、PD空乏化電位は同一にすることができる。そのた
め、電荷読み出し電圧および引き抜き電圧も従来例とほ
とんど同一となる。
【0010】図9にPDが空乏化している時の、PDチ
ャネル位置を通る図7(a)のZ−Z方向の電位分布を
示す。図中Aはn+ 領域幅が広く不純物濃度が低い場
合、BはAとn+ 領域幅が同じで不純物濃度が高い場
合、CはBと不純物濃度が同じでn+ 領域幅が狭い場合
を示している。n+ 領域幅が広い状態で該領域の不純物
濃度を高くすると、Bに示すように、n+ 領域の電位の
曲がりが急峻になり、同時に電位の高いディップが形成
される。電荷読み出し電圧および引き抜き電圧は、n型
領域3とn+領域12の内空乏化時の電位の高い方で決
まるので、n+ 領域ディップが形成されると電荷読み出
し電圧および引き抜き電圧が増加する。電位ディップを
なくすにはCに示すように、n+ 領域幅を減少させれば
よい。こうすることで、n+ 領域の電位の曲がりが急峻
になった分だけ、電荷蓄積領域が拡大し蓄積電荷量が増
大する。すなわち、n+ 領域は狭くかつ不純物濃度を高
く形成すると、蓄積電荷量増大の効果が大きいことが分
かる。
【0011】次に、図7に示した固体撮像素子の光電変
換部の製造方法について説明する。図10は、図7
(a)のZ−Z線断面での工程順の断面図である。ま
ず、図10(a)に示すように、1014/cm3 台のリ
ン濃度を持つn型シリコン基板1の表面に200〜60
0Å厚の熱酸化膜13を形成し、0.5〜3MeV、
0.5〜5×1011/cm2 でボロンをイオン注入し9
00〜980℃、30分〜2時間の熱処理を行うことに
よりp型領域2を形成する。次に、図10(b)に示す
ように、フォトリソグラフィ技術によりフォトレジスト
膜21を形成した後、20〜40keV、1〜5×10
13/cm2 でボロンをイオン注入し、p+ チャネルスト
ッパ5を形成する。次に、フォトレジスト膜21を剥離
した後、図10(c)に示すように、新たにフォトレジ
スト膜22を形成し、200〜500keV、1〜5×
1012/cm2 でリンをイオン注入し、電荷蓄積領域と
なるn型領域3を形成する。次に、同じフォトレジスト
膜を使用して、20〜60keV、1012/cm2 台の
ボロンをイオン注入して、基板表面に浅いp+ 領域4を
形成する。この時、n型領域3を形成した時とは異なる
レジストマスクを使用してもよい。次に、フォトレジス
ト膜22を剥離した後、図10(d)に示すように、フ
ォトレジスト膜23を形成し、n型領域3を形成した時
と同じ加速エネルギー、0.1〜3倍のドーズ量でリン
をn型領域の周囲に追加注入してn+ 領域12を形成す
る。次に、フォトレジスト膜23を剥離し、900〜9
80℃、30分〜1時間、窒素雰囲気中で熱処理するこ
とでイオン注入したドーパントを活性化させる。その
後、熱酸化膜13をフッ酸でウエットエッチングし、ウ
エット酸化で500〜1000Å厚のゲート絶縁膜8を
形成し、その上にドーパントが添加されたポリシリコン
膜を形成し、リソグラフィ法とドライエッチングにより
転送ゲート電極を電荷転送部上等に形成する(図示せ
ず)。さらに層間絶縁膜10を形成し、その上にAlな
どの金属膜を形成し、フォトリソグラフィ法およびドラ
イエッチング法を適用して光電変換部に開口を有する遮
光膜11を形成して、図7(b)に示した固体撮像素子
の光電変換部が完成する。
【0012】ここで図7に示した固体撮像素子の光電変
換部の蓄積電荷量は、前述したようにn+ 領域12を狭
くかつ不純物濃度を高く形成した方が増加する。しかし
図10に示した製造方法で作製した場合は、n+ 領域幅
はフォトレジスト膜23の開口幅で決まり、その幅の最
小値は最小設計寸法である。さらにイオン注入したリン
がその後の熱処理で拡散して広がるので、n+ 領域幅の
最小値は最小設計寸法以下には縮小できない。このよう
に、最小設計寸法以下には縮小できず、n+ 領域濃度を
高くした場合には電位ディップが発生することになるた
め、蓄積電荷量増大の効果には限界があった。本願発明
の課題は上述した先行技術の有する問題点を解決するこ
とであって、その目的は、光電変換領域内周部のn+
域幅を最小設計寸法以下に形成し得るようにして、電位
ディップが発生させることなく蓄積電荷量が向上した光
電変換素子を提供し得るようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、半導体基板の表面領域内に、光照
射時に信号電荷を蓄積する第1導電型からなる電荷蓄積
領域と、該電荷蓄積領域と接続され前記信号電荷の読み
出しを制御するトランスファーゲート領域と、該トラン
スファゲート領域と接する以外の該電荷蓄積領域の周囲
に形成された第2導電型からなる素子分離領域を少なく
とも具備する光電変換素子、もしくは半導体基板の表面
領域内に、光照射時に信号電荷を蓄積する第1導電型か
らなる電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域の周囲に形成さ
れた第2導電型からなる素子分離領域を少なくとも具備
する光電変換素子において、前記電荷蓄積領域の周囲の
少なくとも一部は、最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄
積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型領域になさ
れていることを特徴とする光電変換素子、が提供され
る。
【0014】また、本発明によれば、半導体基板の表面
領域内に、第1導電型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領
域と接続され前記信号電荷の読み出しを制御するトラン
スファーゲート領域と、該トランスファゲート領域と接
する以外の該電荷蓄積領域の周囲に形成された第2導電
型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の
少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄
積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型領域を少な
くとも有する光電変換素子、もしくは半導体基板の表面
領域内に、第1導電型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領
域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離領域
と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、最小
設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純物濃
度が高い第1導電型領域を少なくとも有する光電変換素
子の製造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第
1の開口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第
1のマスクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入し
て電荷蓄積領域となる領域に第1導電型の高不純物濃度
領域を形成する工程と、前記第1の開口の領域内にこれ
より狭い面積の第2の開口を有する第2のマスクを形成
する工程と、該第2のマスクを用いて第2導電型の不純
物をイオン注入して前記高不純物濃度領域内に第1導電
型不純物領域を形成する工程と、を少なくとも有するこ
とを特徴とする光電変換素子の製造方法、が提供され
る。
【0015】また、本発明によれば、半導体基板の表面
領域内に、第1導電型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領
域と接続され前記信号電荷の読み出しを制御するトラン
スファーゲート領域と、該トランスファゲート領域と接
する以外の該電荷蓄積領域の周囲に形成された第2導電
型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の
少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄
積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型領域を少な
くとも有する光電変換素子、もしくは半導体基板の表面
領域内に、第1導電型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領
域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離領域
と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、最小
設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純物濃
度が高い第1導電型領域を少なくとも有する光電変換素
子の製造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第
1の開口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第
1のマスクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入し
て電荷蓄積領域となる領域に第1導電型の高不純物濃度
領域を形成する工程と、基板表面の法線方向から傾いた
角度方向より第2導電型の不純物をイオン注入する工程
と、を少なくとも有することを特徴とする光電変換素子
の製造方法、が提供される。ここで第2導電型の不純物
イオン注入する工程は、前記第1のマスクを用いて基板
表面の法線方向から傾いた第1の角度方向から第2導電
型の不純物をイオン注入する工程と、前記第1のマスク
を用いて前記法線に対して前記第1の角度方向と対称な
第2の角度方向から第2導電型の不純物をイオン注入す
る工程とを有してもよく、イオン注入する角度はさらに
前記第1の開口の対向する二つの面に平行であってもよ
い。
【0016】
【作用】本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、例
えば電荷蓄積領域となるn型領域に第1のフォトレジス
ト膜開口部からn型不純物をイオン注入し、次に、第1
のフォトレジスト膜開口よりも小さい開口を持つ第2の
フォトレジスト膜の開口部からp型不純物をイオン注入
する。第1と第2のフォトレジスト膜の開口の間の領域
にn+ 領域が形成される。このn+ 領域幅は、露光機に
よる第1と第2のフォトレジスト膜の位置合わせ精度程
度まで狭くでき、それは最小設計寸法以下である。さら
にイオン注入されたp型不純物がその後の熱処理で拡散
するのでさらにn+ 領域幅は狭くなる。つまり本発明の
光電変換素子の製造方法により、電荷蓄積領域となるn
型領域の内側の周囲に、最小設計寸法以下のn+ 領域が
形成され、蓄積電荷量が増大した光電変換素子が得られ
る。
【0017】また、p型不純物をイオン注入する時に、
n型不純物を注入する時のフォトレジスト膜を使用し、
基板表面の法線方向から傾けてイオン注入することで、
+領域を形成してもよい。すなわち、法線方向から傾
けてイオン注入を行った場合にはフォトレジスト膜の影
となった部分にはp型不純物が注入されない領域が生
じ、そこにn+ 領域が形成される。上記基板表面の法線
方向から傾けてイオン注入する方法によれば、例えば、
光電変換領域の4辺に平行に4方向以上からp型不純物
をイオン注入することで、光電変換領域の四隅のn+
域の不純物濃度を、それ以外のn+ 領域よりも高く形成
することができる。p+ チャネルストッパからn+ 領域
に向かって電位が高くなっていくが、電荷蓄積領域のコ
ーナ部ではX方向およびY方向の2方向からp+チャネ
ルストッパの影響を受けるのでその電位の傾きが緩やか
となっている。上記のようにイオン注入を行って四隅の
+ 領域の不純物濃度を高くすると、その部分での電位
の傾きを急峻にすることができ、蓄積電荷量がさらに増
大した光電変換素子を得ることができる。この効果は光
電変換部が微細化した場合により大きくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお以下ではすべて蓄積さ
れる電荷が電子の場合について説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態を説明するための、固体撮像素子の単位画素の図7
(b)と同じ断面での工程順の断面図である。形成され
る固体撮像素子の単位画素の平面的構造は図7の場合と
同様である。まず、図1(a)に示すように、1014
cm3 台のリン濃度を持つn型シリコン基板101の表
面に200〜600Å厚の熱酸化膜113を形成し、加
速エネルギー:0.5〜3MeV、ドーズ量:0.5〜
5×1011/cm2 の条件でボロンをイオン注入し、9
00〜980℃、30分から2時間の熱処理を行なっ
て、n型シリコン基板101内にp型領域102を形成
する。
【0019】次に、図1(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィ技術により素子形成領域上を被覆するフォト
レジスト膜121を形成した後、エネルギー:20〜4
0keV、ドーズ量:1〜5×1013/cm2 の条件で
ボロンをイオン注入し、p+チャネルストッパ105を
形成する。次に、フォトレジスト膜121を剥離し、図
1(c)に示すように、電荷蓄積領域を形成する領域に
開口を有するフォトレジスト膜122を形成した後、エ
ネルギー:200〜500keV、ドーズ量:1.1〜
20×1012/cm2 の条件でリンをイオン注入し、電
荷蓄積領域形成領域にn+ 領域112を形成する。この
時のドーズ量は、先行技術の製造方法によるn型領域3
を形成する時のドーズ量の1.1〜4倍とする。このド
ーズ量の倍率は、最終的なn+ 領域112の不純物濃度
のn型領域103の不純物濃度に対する倍率と同じであ
る。つまりドーズ量は先行技術でのn+ 領域12と同程
度の濃度となる値に設定する。そして、後述するボロン
のイオン注入により中央部での不純物濃度が、先行例の
n型領域3と同程度の濃度になされる。次に、同じフォ
トレジスト膜を使用して、20〜60keV、1012
cm2 台でボロンをイオン注入して、基板表面に浅いp
+ 領域104を形成する。この時、n+ 領域112を形
成した時とは異なるレジストマスクを使用してもよい。
次に、フォトレジスト膜122を剥離し、図1(d)に
示すように、フォトレジスト膜123を形成した後、エ
ネルギー:50〜500keV、ドーズ量:0.1〜1
5×1012/cm2 の条件でボロンをイオン注入してn
型領域103を形成する。この際のドーズ量は、n+
域112のn型ドーパント濃度からp型ドーパント濃度
を引いた値が、先行技術での製造方法によるn型領域3
のn型不純物濃度と同程度となる値に設定する。また、
エネルギーは、リンとボロンの深さ方向の濃度分布のピ
ークがほぼ一致する値に設定する。次に、フォトレジス
ト膜123を剥離し、900〜980℃、30分〜1時
間の窒素雰囲気中での熱処理によりイオン注入したドー
パントを活性化させる。次いで、熱酸化膜113をフッ
酸でウエットエッチングした後、ウエット酸化により5
00〜1000Å厚のゲート絶縁膜を形成する。そし
て、その上に不純物がドープされたポリシリコン膜を形
成し、リソグラフィ法とドライエッチング法を適用して
転送ゲート電極(図示なし)を形成する。さらに層間絶
縁膜を形成し、光電変換部に開口を有する遮光膜を形成
して、本実施の形態による固体撮像素子の光電変換部の
製造工程が完了する。
【0020】最終的に形成されるn+ 領域112の幅
は、リンをイオン注入する際のフォトレジスト膜122
とボロンをイオン注入する際のフォトレジスト膜123
との開口位置で決まるので、最小設計寸法以下で露光機
によるマスクの位置あわせ精度以上の寸法まで小さくす
ることができる。さらに、イオン注入したボロンがその
後の熱処理で拡散してn+ 領域幅を狭くするので、最小
設計寸法以下のn+ 領域を形成することができ、蓄積電
荷量を増大させることができる。
【0021】[第2の実施の形態]図2は、本発明の第
2の実施の形態を説明するための、固体撮像素子の単位
画素の図7(a)と同じ部分を示す工程順の平面図であ
る。図2において、図1、図7の部分と共通する部分に
は下2桁ないし下1桁が共通する参照番号が付されてい
る。図1に示した実施の形態では光電変換領域の電荷転
送領域の長手方向と直交する辺にのみn+ 領域112が
形成されていたが、本実施の形態では、電荷転送領域の
長手方向と平行の辺側にもn+ 領域が形成される。
【0022】図1(a)、(b)に示す工程と同様の工
程を経た後、図2(a)に示すように、光電変換領域を
形成する領域に開口を有するフォトレジスト膜222を
形成し、これをマスクとしてリンをイオン注入して、電
荷蓄積領域形成領域にn+ 領域212を形成する。次
に、同じフォトレジスト膜を使用して、ボロンをイオン
注入して、基板表面に浅いp+ 領域(図示なし)を形成
する。次に、フォトレジスト膜222を剥離し、図2
(b)に示すように、フォトレジスト膜222の開口よ
り一回り小さい開口を有するフォトレジスト膜223を
形成し、これをマスクとしてボロンをイオン注入して電
荷蓄積領域の中央部にn型領域203を形成する。な
お、各イオン注入工程における加速エネルギーとドーズ
量とは第1の実施の形態の場合と同様である。その後、
第1の実施の形態の場合と同様の工程を経て、図2
(c)に示す固体撮像素子を得る〔図2(c)におい
て、転送ゲート電極と遮光膜の図示は省略されてい
る〕。
【0023】本実施の形態によれば、n+ 領域212が
光電変換領域の全周に形成される。そのため、図2
(c)のA−A方向のみならずB−B方向のp+ 領域か
ら延びる空乏層幅を縮小することができ、第1の実施の
形態の場合よりも蓄積電荷量を増大させることができ
る。上記した第2の実施の形態を変更して、トランスフ
ァゲート領域207と接する部分はn型領域203とな
るようにしてもよい。トランスファゲート領域207と
隣接する光電変換領域ではp+ チャネルストップと接し
ていないため、これと接する部分と比較して電位が高く
なりディップが生じやすくなる。この部分にn+ 領域を
形成しないようにすることにより、ディップの発生を防
止することができる。
【0024】[第3の実施の形態]図3は、本発明の第
3の実施の形態を説明するための、固体撮像素子の単位
画素の図1と同じ断面での工程順の断面図である。固体
撮像素子の単位画素の平面的構造は図7の場合と同様で
ある。図3において、図1に示した第1の実施の形態と
同一部分については下2桁が共通する参照番号が付せら
れている。
【0025】図1に示した第1の実施の形態の場合と同
様に、n型シリコン基板301内にp型領域302を形
成し〔図3(a)〕、フォトレジスト膜321をマスク
としてp+ チャネルストッパ305を形成した後〔図3
(b)〕、図3(c)に示すように、フォトレジスト膜
322を形成し、エネルギー:200〜500keV、
ドーズ量:1.2〜35×1012/cm2 の条件でリン
をイオン注入して、n ++領域331を形成する。この時
のドーズ量は、先行技術の製造方法によるn型領域を形
成する時のドーズ量の1.2〜7倍大きい値とする。こ
の時の倍率は最終的なn+ 領域332の不純物濃度をn
型領域333のa倍にしたい場合、2a−1で与えられ
る。このドーズ量は後述する2回のボロンのイオン注入
を経た後の光電変換領域の中央部での不純物濃度が、先
行技術でのn型領域3と同程度の濃度となるようにする
ための値である。
【0026】次に、図3(d)に示すように、同じフォ
トレジスト膜322を使用し、エネルギー:50〜50
0keV、ドーズ量:0.1〜15×1012/cm2
条件でボロンを、垂直方向から左に3〜20度(図では
αと表示)傾けてイオン注入し、n型濃度を薄めたn+
領域332を形成する。この際のドーズ量は、第1回目
のボロンのイオン注入後のn+ 領域332の不純物濃度
が先行技術でのn+ 領域12の不純物濃度と同程度とな
るように設定される。また、エネルギーは、リンとボロ
ンの深さ方向の濃度分布のピークがほぼ一致する値に設
定される。この時フォトレジスト膜開口端右側からdl
の距離まではフォトレジスト膜に遮蔽されてボロンが注
入されないため、n++領域331が残っている。このd
lはフォトレジスト膜322と熱酸化膜313の厚さの
和をLとすると、(1)式で与えられる。 dl=L・tanα ・・・(1) したがって、膜厚Lと入射角度でdlを制御でき、最小
設計寸法以下にすることができる。
【0027】次に、図3()に示すように、同じフォ
トレジスト膜322を使用し、図3()の時と同じエ
ネルギーとドーズ量のボロンを垂直方向から右に図3
)と同じ角度(図ではαと表示)傾けてイオン注入
し、n型濃度をさらに薄めたn型領域333を形成す
る。ボロンがフォトレジスト膜で遮蔽されるレジスト開
口端左側からの距離は、図3()の場合と同じdlで
ある。したがって、レジスト開口端左側からdlまでの
濃度はn+ 型領域332と同じであり、レジスト開口端
右側からdlまでの濃度も今回のボロン注入で薄められ
左側のn+ 領域332と同じ濃度になる。この時n型領
域333の濃度は2回のボロンのイオン注入で薄めら
れ、先行技術のn型領域3と同程度の濃度となってい
る。図3(c)〜(e)で同じフォトレジスト膜を使用
することで、n+ 型領域332とn型領域333を位置
ずれなく形成することができる。次に、同じフォトレジ
スト膜を使用して、20〜60keV、1012/cm2
台でボロンをイオン注入して、表面に浅いp+ 領域30
4を形成する。この時、n++領域を形成した時とは異な
るレジストマスクを使用してもよい。
【0028】その後、第1の実施の形態の場合と同様の
処理を行って、図7に示した構造の固体撮像素子を得
る。本実施の形態では、n+ 領域132の幅は、膜厚L
とボロンの注入角度の制御とその後の熱処理によるボロ
ンの拡散により最小設計寸法以下の寸法にできる。そし
て、この方法によりn型領域333とn+ 領域332と
を露光機によるマスクの位置合わせずれなしで形成する
ことができ、蓄積電荷量のばらつきを小さく抑えること
ができる。上記の説明ではボロンを2方向よりイオン注
入していたが1方向だけとすることもできる。また、ボ
ロンのイオン注入方向も光電変換領域の辺に平行方向に
限定されず、対角方向等辺に対して角度をつけてもよ
い。
【0029】[第4の実施の形態] 図4は、本発明の第4の実施の形態を説明するための、
固体撮像素子の単位画素の図7(a)と同じ部分を示す
工程順の平面図である。図4において、図1、図7の部
分と共通する部分には下2桁ないし下1桁が共通する参
照番号が付されている。図3に示した第3の実施の形態
では、ボロンのイオン注入は電荷転送領域の長手方向と
平行の方向からのみ行っていたが本実施の形態ではこれ
と直交する方向からもイオン注入が行われる。すなわ
ち、第4の実施の形態として、先の実施の形態の図3
(a)〜(c)の工程と同様の工程を行い、フォトレジ
スト膜422をマスクとして、リンをイオン注入した
後、図4(a)に示すように、同じレジストマスクを用
いて、ボロンを、基板の法線方向から傾けて図4(a)
の矢印414で示した4方向からイオン注入する。これ
により、図4(b)に示す固体撮像素子を製造すること
ができる。本実施の形態によれば、n型領域403の周
囲全体に、n+ 領域412、n++領域413が形成さ
れ、図4(b)のC−C方向のみならずD−D方向のp
+ 領域から延びる空乏層幅も縮小することができる。そ
して、光電変換領域の四隅に形成されるn++領域413
は、n+ 領域412よりもボロンのイオン注入が1回分
少ないので、その分n型不純物濃度が高くなっている。
この電荷蓄積領域のコーナ部では、C−C方向およびD
−D方向の両方向からチャネルストッパの影響を受ける
ため、図1〜図3の構造では、チャネルストッパから電
荷蓄積領域に向かっての電位の傾き緩やかとなってい
る。本実施の形態では、このコーナ部において特にn型
不純物濃度の高いn++領域413が形成されるため、そ
の電位の傾きを急峻にして、蓄積電荷量をさらに大きく
することができる。この効果は光電変換部が微細化した
場合により大きくなる。また、ボロンのイオン注入方向
も図4(a)に限定されず、対角方向等、辺に対して角
度をつけてもよい。
【0030】以上の実施の形態では、n型基板上に形成
されたp型領域上に電荷蓄積領域を設けた縦形オーバー
フロードレイン構造を持つ光電変換部に適用した場合に
ついて説明したが、p型基板上にn型領域を形成し、n
型領域上にp+ 領域を形成した光電変換部にも適用でき
ることは明らかである。また、n型基板上に形成された
p型ウェル内に電荷蓄積領域を設けた縦形オーバーフロ
ードレイン構造を採用することもできる。さらに、n型
領域上にp+ 領域が形成されていない光電変換部にも同
様に適用できる。また、イオン注入するn型不純物とし
てリンを用いていたがこれに代えヒ素(As)などの他
の不純物を用いてもよい。また、転送される電荷が電子
の場合について説明したが、電荷が正孔の場合にも、n
型とp型の不純物を入れ替え、印加する電圧の向きを逆
にすれば、同様に実施することができる。また、光電変
換素子に隣接して(CCD)(電荷結合デバイス)があ
る場合を説明したが、本発明が電荷結合デバイスの代わ
りに信号線が形成されたMOS型イメージセンサに適用
できるのは明らかである。さらに、光電変換素子が単体
で形成されているフォトディテクタにも同様に適用でき
る。この場合には、トランスファゲート領域から読み出
す方式と基板下方向から読み出す方式があるが、いずれ
にも適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の固体撮
像素子は、光電変換領域の周辺部に形成されるn+ 領域
の幅を最小設計寸法以下に形成したものであるので、p
+ チャネルストッパから延びる空乏層の電位の傾きを急
峻にすることができ、光電変換領域の空乏化電位を高く
することなくまた電位ディップを発生させることなく蓄
積電荷量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光電変換部の製造
方法を説明するための工程順の概略断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光電変換部の製造
方法を説明するための工程順の概略平面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の光電変換部の製造
方法を説明するための工程順の概略断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の光電変換部の製造
方法を説明するための概略平面図。
【図5】従来の固体撮像素子の主要部の概略平面図と概
略断面図。
【図6】従来の固体撮像素子の光電変換部の深さ方向の
概略電位分布図。
【図7】本願に先行して提案された固体撮像素子の概略
平面図と概略断面図。
【図8】図5、図7に示した固体撮像素子の光電変換部
の概略電位分布図。
【図9】図7に示した固体撮像素子の光電変換部の、n
+ 領域の不純物濃度と幅を変えた場合の概略電位分布
図。
【図10】図7に示した固体撮像素子の製造方法を示す
工程順の概略断面図。
【符号の説明】
1、101、301 n型シリコン基板 2、102、302 p型領域 3、103、203、333、403 n型領域 4、104、304 p+ 領域 5、105、205、305、405 p+ チャネルス
トッパ 6、206、406 電荷転送領域 7、207、407 トランスファゲート領域 8 ゲート絶縁膜 9 転送ゲート電極 10 層間絶縁膜 11 遮光膜 12、112、212、332、412 n+ 領域 13、113、313 熱酸化膜 21、22、23、121、122、123、222、
223、321、322、422 フォトレジスト膜 331、413 n++領域 414 ボロンのイオン注入方向

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面領域内に、光照射時に
    信号電荷を蓄積する第1導電型からなる電荷蓄積領域
    と、該電荷蓄積領域と接続され前記信号電荷の読み出し
    を制御するトランスファーゲート領域と、該トランスフ
    ァゲート領域と接する以外の該電荷蓄積領域の周囲に形
    成された第2導電型からなる素子分離領域を少なくとも
    具備する光電変換素子において、前記電荷蓄積領域の周
    囲の少なくとも一部は、最小設計寸法以下の幅で他の電
    荷蓄積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型領域に
    なされていることを特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記不純物濃度が高い第1導電型領域
    は、前記電荷蓄積領域の前記トランスファゲート領域と
    接する部分を除く全周囲に渡って形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の光電変換素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表面領域内に、光照射時に
    信号電荷を蓄積する第1導電型からなる電荷蓄積領域
    と、該電荷蓄積領域の周囲に形成された第2導電型から
    なる素子分離領域を少なくとも具備する光電変換素子に
    おいて、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部は、
    最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純
    物濃度が高い第1導電型領域になされていることを特徴
    とする光電変換素子。
  4. 【請求項4】 前記不純物濃度が高い第1導電型領域
    は、前記電荷蓄積領域の全周囲に渡って形成されている
    ことを特徴とする請求項1または3記載の光電変換素
    子。
  5. 【請求項5】 前記不純物濃度が高い第1導電型領域
    が、前記電荷蓄積領域の連続する2つの辺の交点を含む
    ように形成され、その交点を含む前記電荷蓄積領域の隅
    の不純物濃度が該隅を除いた前記不純物濃度が高い第1
    導電型領域の不純物濃度よりも高くなっていることを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の光電変換素
    子。
  6. 【請求項6】 前記電荷蓄積領域の上部の前記半導体基
    板表面領域内に、少なくとも一部が前記素子分離領域に
    接して、第2導電型からなる第2導電型表面層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5記載の光電変換素子。
  7. 【請求項7】 前記電荷蓄積領域は、第1導電型の半導
    体基板中に形成された第2導電型領域上に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
    記載の光電変換素子。
  8. 【請求項8】 請求項1、、4、5、6または7記載
    の光電変換素子が形成され、前記光電変換素子の電荷蓄
    積領域とトランスファゲート領域によって接続した信号
    電荷転送部または信号線が形成され、前記電荷蓄積領域
    と前記信号電荷転送部または信号線と前記トランスファ
    ゲート領域が第2導電型からなる素子分離領域で囲まれ
    ていることを特徴とする固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 半導体基板の表面領域内に、第1導電型
    の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域と接続され前記信号
    電荷の読み出しを制御するトランスファーゲート領域
    と、該トランスファゲート領域と接する以外の該電荷蓄
    積領域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離
    領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、
    最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純
    物濃度が高い第1導電型の第1不純物領域を少なくとも
    有する光電変換素子の製造方法であって、形成すべき電
    荷蓄積領域上に第1の開口を有する第1のマスクを形成
    する工程と、該第1のマスクを用いて第1導電型の不純
    物をイオン注入して電荷蓄積領域となる領域に第1導電
    型の第2不純物領域を形成する工程と、前記第1の開口
    の領域内にこれより狭い面積の第2の開口を有する第2
    のマスクを形成する工程と、該第2のマスクを用いて第
    2導電型の不純物をイオン注入して前記 第2不純物
    域内に第1導電型の第3不純物領域を形成する工程と、
    を少なくとも有することを特徴とする光電変換素子の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域の周囲に形成され
    た第2導電型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領
    域の周囲の少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で
    他の電荷蓄積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型
    の第1不純物領域を少なくとも有する光電変換素子の製
    造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第1の開
    口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第1のマ
    スクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入して電荷
    蓄積領域となる領域に第1導電型の第2不純物領域を形
    成する工程と、前記第1の開口の領域内にこれより狭い
    面積の第2の開口を有する第2のマスクを形成する工程
    と、該第2のマスクを用いて第2導電型の不純物をイオ
    ン注入して前記第2不純物領域内に第1導電型の第3
    純物領域を形成する工程と、を少なくとも有することを
    特徴とする光電変換素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域と接続され前記信
    号電荷の読み出しを制御するトランスファーゲート領域
    と、該トランスファゲート領域と接する以外の該電荷蓄
    積領域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離
    領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、
    最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純
    物濃度が高い第1導電型の第1不純物領域を少なくとも
    有する光電変換素子の製造方法であって、形成すべき電
    荷蓄積領域上に第1の開口を有する第1のマスクを形成
    する工程と、該第1のマスクを用いて第1導電型の不純
    物をイオン注入して電荷蓄積領域となる領域に第1導電
    型の第2不純物領域を形成する工程と、基板表面の法線
    方向から傾いた角度方向より第2導電型の不純物をイオ
    ン注入する工程と、を少なくとも有することを特徴とす
    る光電変換素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域の周囲に形成され
    た第2導電型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領
    域の周囲の少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で
    他の電荷蓄積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型
    の第1不純物領域を少なくとも有する光電変換素子の製
    造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第1の開
    口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第1のマ
    スクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入して電荷
    蓄積領域となる領域に第1導電型の第2不純物領域を形
    成する工程と、基板表面の法線方向から傾いた角度方向
    より第2導電型の不純物をイオン注入する工程と、を少
    なくとも有することを特徴とする光電変換素子の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域と接続され前記信
    号電荷の読み出しを制御するトランスファーゲート領域
    と、該トランスファゲート領域と接する以外の該電荷蓄
    積領域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離
    領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、
    最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純
    物濃度が高い第1導電型の第1不純物領域を少なくとも
    有する光電変換素子の製造方法であって、形成すべき電
    荷蓄積領域上に第1の開口を有する第1のマスクを形成
    する工程と、該第1のマスクを用いて第1導電型の不純
    物をイオン注入して電荷蓄積領域となる領域に第1導電
    型の第2不純物領域を形成する工程と、前記第1のマス
    クを用いて基板表面の法線方向から傾いた第1の角度方
    向から第2導電型の不純物をイオン注入する工程と、前
    記第1のマスクを用いて前記法線に対して前記第1の角
    度方向と対称な第2の角度方向から第2導電型の不純物
    をイオン注入する工程と、を有することを特徴とする光
    電変換素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域の周囲に形成され
    た第2導電型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領
    域の周囲の少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で
    他の電荷蓄積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型
    の第1不純物領域を少なくとも有する光電変換素子の製
    造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第1の開
    口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第1のマ
    スクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入して電荷
    蓄積領域となる領域に第1導電型の第2不純物領域を形
    成する工程と、前記第1のマスクを用いて基板表面の法
    線方向から傾いた第1の角度方向から第2導電型の不純
    物をイオン注入する工程と、前記第1のマスクを用いて
    前記法線に対して前記第1の角度方向と対称な第2の角
    度方向から第2導電型の不純物をイオン注入する工程
    と、を有することを特徴とする光電変換素子の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域と接続され前記信
    号電荷の読み出しを制御するトランスファーゲート領域
    と、該トランスファゲート領域と接する以外の該電荷蓄
    積領域の周囲に形成された第2導電型からなる素子分離
    領域と、前記電荷蓄積領域の周囲の少なくとも一部に、
    最小設計寸法以下の幅で他の電荷蓄積領域部分より不純
    物濃度が高い第1導電型の第1不純物領域を少なくとも
    有する光電変換素子の製造方法であって、形成すべき電
    荷蓄積領域上に第1の開口を有する第1のマスクを形成
    する工程と、該第1のマスクを用いて第1導電型の不純
    物をイオン注入して電荷蓄積領域となる領域に第1導電
    型の第2不純物領域を形成する工程と、前記第1のマス
    クを用いて前記第1の開口の対向する二つの面に平行で
    かつ基板表面の法線方向から傾いた第1の角度方向から
    第2導電型の不純物をイオン注入する工程と、前記第1
    のマスクを用いて前記第1の開口の前記対向する二つの
    面に平行でかつ前記法線に対して前記第1の角度方向と
    対称な第2の角度方向から第2導電型の不純物をイオン
    注入する工程と、を有することを特徴とする光電変換素
    子の製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板の表面領域内に、第1導電
    型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積領域の周囲に形成され
    た第2導電型からなる素子分離領域と、前記電荷蓄積領
    域の周囲の少なくとも一部に、最小設計寸法以下の幅で
    他の電荷蓄積領域部分より不純物濃度が高い第1導電型
    の第1不純物領域を少なくとも有する光電変換素子の製
    造方法であって、形成すべき電荷蓄積領域上に第1の開
    口を有する第1のマスクを形成する工程と、該第1のマ
    スクを用いて第1導電型の不純物をイオン注入して電荷
    蓄積領域となる領域に第1導電型の第2不純物領域を形
    成する工程と、前記第1のマスクを用いて前記第1の開
    口の対向する二つの面に平行でかつ基板表面の法線方向
    から傾いた第1の角度方向から第2導電型の不純物をイ
    オン注入する工程と、前記第1のマスクを用いて前記第
    1の開口の前記対向する二つの面に平行でかつ前記法線
    に対して前記第1の角度方向と対称な第2の角度方向か
    ら第2導電型の不純物をイオン注入する工程と、を有す
    ることを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1のマスクを用いて第2導電型
    の不純物を低エネルギーでイオン注入して、前記電荷蓄
    積領域を形成する領域の基板表面領域内に層厚の薄い第
    2導電型の不純物領域を形成する工程が付加されること
    を特徴とする請求項9、10、11、12、13、1
    4、15または16記載の光電変換素子の製造方法。
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