JP3312050B2 - 芯金レスゴムクローラ - Google Patents

芯金レスゴムクローラ

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JP3312050B2
JP3312050B2 JP06252893A JP6252893A JP3312050B2 JP 3312050 B2 JP3312050 B2 JP 3312050B2 JP 06252893 A JP06252893 A JP 06252893A JP 6252893 A JP6252893 A JP 6252893A JP 3312050 B2 JP3312050 B2 JP 3312050B2
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Japan
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rubber
pair
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driving
protrusions
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JP06252893A
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伸二 内田
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Bridgestone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設用車両や農業用車
両あるいはレジャー用車両に用いられるゴムクローラに
係るものであり、詳しくは、芯金を埋設しない駆動用ゴ
ム突起の横剛性を向上させたゴムクローラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10に示されるように、従来、建設用
車両や農業用車両あるいはレジャー用車両に用いられる
ゴムクローラにおいて、通常、軽量型ゴムクローラとし
て使用されるものでは、特に芯金を埋設することなくゴ
ムクローラ1と一体成形された一対のゴム突起2、2を
ピン駆動方式のスプロケット6の駆動ピン7によって駆
動していた。このようなものでは、前記一対のゴム突起
2、2間の凹部3はゴムクローラ1の内周面とほぼ面一
であり、該凹部3を駆動スプロケット6あるいは図示し
ない転輪等が転動して行くのには都合がよいが、これら
の駆動スプロケット6や転輪の転動中の離脱を有効に防
止するためには、前記ゴム突起2のゴムクローラ1内周
面から充分な高さに形成しなければならないが、このこ
とは結果としてゴム突起2の先端が撓みやすくなる。つ
まりゴム突起の横剛性の不足を招きやすい。この傾向は
特に、傾斜地走行や操向時に顕著となり、最悪の場合に
は駆動スプロケット6や転輪の脱輪を引き起こす。さら
に、積載重量等の増大によってこの傾向を倍加すること
にもなる。このゴム突起2の横剛性を高めるためにはゴ
ム突起2の高さを低くすればよいが、その結果、またも
や駆動スプロケット6や転輪の脱輪を引き起こすという
ことになる。つまり、ゴム突起2の高さについては相反
する特性を生ぜしめるとはいえ、結果において脱輪とい
う好ましからざる事態となる。また、図10(A)にハ
ッチングで示すように、駆動スプロケット6の駆動ピン
7によってゴムクローラ1のゴム突起2が摺接される部
分の面積はゴム突起2の前面あるいは後面のみによるも
ので駆動力による高い面圧をゴム突起2自身が受け持た
なくてはならないので、ゴム突起2の耐磨耗性能の長大
化の上で不利であるばかりでなく、路面の状況によって
走行中のゴムクローラ1が斜め方向に向いて駆動される
と、一対のゴム突起2、2はそれぞれ単独で偏荷重を受
け一対のゴム突起としての互いの補完性に劣る結果、同
様に寿命の長期化には不利であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、脱輪
防止のためにゴム突起をゴムクローラ内周面から充分な
高さに形成したことによるゴム突起の横剛性の不足、駆
動スプロケットや転輪を転動させるために一対のゴム突
起間の凹部をゴムクローラの内周面とほぼ面一にしたこ
とによる耐磨耗性能の低下や一対のゴム突起としての互
いの補完性の劣化等、従来のゴムクローラでは解決すべ
き課題が数多く存在していた。本発明では、従来技術の
有する以上のような課題を解決するため、ゴム突起の充
分な高さを有したまま横剛性を高めることができるとい
う相反する特性を合わせ持ち、傾斜地走行や操向時ある
いは積載重量等の増大によっても脱輪を起こすことがな
く、また、一対のゴム突起としての互いの補完性と耐磨
耗性能に優れるゴムクローラを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、内
周側の長さ方向に一定間隔で一対のゴム突起を設けた
金レスゴムクローラにおいて、前記一対のゴム突起間の
凹部にこれら一対のゴム突起に接続されてゴムクローラ
内周面より膨出する膨出部を形成したものである。ま
た、前記一対のゴム突起を長さ方向に互いにずれた千鳥
状に配置したものでは、側面視でこれら一対のゴム突起
がオーバーラップするところのゴム突起間の凹部に膨出
部を形成し、前記膨出部の断面形状も駆動スプロケット
の駆動ピン間の歯形に適合するように形成した。
【0005】
【作用】本願発明では、内周側の長さ方向に一定間隔で
一対のゴム突起を設けた芯金レスゴムクローラにおい
て、前記一対のゴム突起間の凹部にこれら一対のゴム突
起に接続されてゴムクローラ内周面より膨出する膨出部
を形成したことによって、一対のゴム突起相互が該膨出
部によって強固に連結し合い、ゴム突起の充分な高さを
有したままで横剛性を高めることができるという相反す
る特性を合わせ持ち、傾斜地走行や操向時あるいは積載
重量等の増大によっても脱輪を起こすことがなくなり、
また、路面の状況によって走行中のゴムクローラが斜め
方向に向いて駆動されると、一対のゴム突起がそれぞれ
単独で偏荷重を受けても前記膨出部が互いに駆動力によ
る荷重を負担し合い、一対のゴム突起としての互いの補
完性に優れる他、前記膨出部が駆動スプロケットの駆動
ピンと係合する場合は駆動力による面圧を低くすること
も可能となり、耐磨耗性能も向上することとなる。あ
る。また、前記一対のゴム突起を長さ方向に互いにずれ
た千鳥状に配置したものでは、側面視でこれら一対のゴ
ム突起がオーバーラップするところのゴム突起間の凹部
に形成した膨出部によって、本来互いの補完性に劣る千
鳥状のゴム突起の補完性能を向上させることができる。
さらに、前記膨出部の断面形状も駆動スプロケットの駆
動ピン間の歯形に適合させるように形成することによっ
て駆動力による面圧をさらに低くすることも可能であ
る。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、図10にて説明した従来例のものと同じ部材
については、同じ符号を使用して説明する。図1に示す
ものは本発明の実施例で、芯金レスゴムクローラ1の内
周側の長さ方向に一定間隔で一対のゴム突起2、2を一
体成形して設け、該ゴム突起2、2間に形成される凹部
3に前記一対のゴム突起2、2に接続されてゴムクロー
ラ内周面より膨出する膨出部4を形成したものである。
この例では、一対のゴム突起2、2は下部であたかも一
体であるかのように連結されており、上部が欠除されて
凹部3を形成したことにより膨出部4が形成されるもの
である。5はゴムクローラ1の外周側接地面に形成され
たラグを示す。なお、ゴムクローラ1内に長さ方向に適
宜の補強線条を埋設してもよい。このように形成された
ゴムクローラ1は、図2に示すように、ゴム突起2、2
をピン駆動方式のスプロケット6の駆動ピン7によって
駆動することによって進行していく。ゴム突起2が駆動
ピン7によって駆動摺接される部分の面積は図2(A)
にハッチングで示す部分であり、各ゴム突起2の前面に
加えて膨出部4の前面にても駆動ピン7による駆動面圧
を受け持つ。このように、一対のゴム突起2、2間の凹
部3に膨出部4を形成したことによって、これらゴム突
起2、2相互が該膨出部4によって強固に連結し合い、
ゴム突起2の充分な高さを有したままで横剛性を高める
ことができる。従って、傾斜地走行や操向時あるいは積
載重量等の増大によっても脱輪を起こすことがなくな
り、また、路面の状況によって走行中のゴムクローラ1
が斜め方向に向いて駆動されて、一対のゴム突起2、2
がそれぞれ単独で偏荷重を受けても前記膨出部4が互い
に駆動力による相手の荷重を負担し合い、一対のゴム突
起としての互いの補完性に優れる他、前記膨出部4が駆
動スプロケット6の駆動ピン7と係合して駆動力による
面圧を低くすることができ、耐磨耗性能を大きく向上さ
せることができる。また、前記膨出部4の断面形状を駆
動スプロケット6の駆動ピン7、7間の歯形に適合する
ように形成することにより、該駆動スプロケット6にお
ける駆動ピン7、7間が該膨出部4と適切に噛み合い、
駆動スプロケット6によって膨出部4を傷めることがな
い。のみならず、駆動スプロケット6による駆動力の一
部を該膨出部4が負担することもできる。さらに、図9
(A)(B)に示すような、前記一対のゴム突起2、2
の両側方にディスク状の円板6’、6’を配置した駆動
スプロケットにより駆動するようにすれば、ゴム突起2
が充分に高いことによる脱輪防止効果が加わり万全のも
のとなる。
【0007】次に、膨出部4についての各実施例を以下
に説明する。図3に示したのものは、膨出部4の上面が
ほぼ水平にしたものであり、ゴム突起2、2間の互いの
補完性が極めて高い。図4に示したのものは、図1に示
した実施例と少し異なり、一対のゴム突起2、2は下部
で連結せずに分断されてはいるが、ゴムクローラ1の内
周面から立ち上がると直ちに膨出部4が形成されるもの
である。この例の膨出部4はサインカーブ状の円弧断面
を呈しており、駆動スプロケット6に歯形を形成するの
に適している。図5に示したのものは、膨出部4がやや
痩せ細っており、ゴム突起2、2間に侵入した泥土の排
出性能に優れるが、駆動力の分担力はやや低いので、比
較的小型軽量型の車両に適する。図6に示したのもの
は、膨出部4が二段の山形断面を呈しており、駆動スプ
ロケット6の駆動ピン7、7間の歯との噛合によって繰
り返されるこれら山形の頂部間の接離によって泥土が効
果的に排出される。図7に示したのものは、一対のゴム
突起2、2’を長さ方向に互いにずれた千鳥状に配置し
たもので、側面視でこれら一対のゴム突起2、2’がオ
ーバーラップするところの凹部3に膨出部4を形成する
ことによって、本来互いの補完性に劣る千鳥状のゴム突
起2、2’の補完性能を向上させることができる。図8
に示したのものは、ゴム突起2が上記した実施例のもの
と異なり、側面視がほぼ台形状を呈しているもので、該
ゴム突起2の上部の角形部分をして駆動スプロケット6
や転輪のディスク部の側方への移動を有効に阻止して脱
輪防止効果をさらに高めるものである。
【0008】
【発明の効果】本発明では、以上述べてきたように、内
周側の長さ方向に一定間隔で一対のゴム突起を設けた
金レスゴムクローラにおいて、前記一対のゴム突起間の
凹部にこれら一対のゴム突起に接続されてゴムクローラ
内周面より膨出する膨出部を形成したことによって、一
対のゴム突起相互が該膨出部によって強固に連結し合
い、ゴム突起の充分な高さを有したままで横剛性を高め
ることができ、傾斜地走行や操向時あるいは積載重量等
の増大によっても脱輪を起こすことがなくなる。また、
路面の状況によって走行中のゴムクローラが部分的に斜
め方向に向いて駆動されることにより、一対のゴム突起
がそれぞれ単独で偏荷重を受けても前記膨出部が互いに
駆動力による相手の荷重を負担し合い、一対のゴム突起
としての互いの補完性に優れる他、前記膨出部が駆動ス
プロケットの駆動ピンと係合する場合は駆動力による面
圧を低くすることも可能となり、耐磨耗性能も向上する
こととなる。また、前記一対のゴム突起を長さ方向に互
いにずれた千鳥状に配置したものでは、側面視でこれら
一対のゴム突起がオーバーラップするところのゴム突起
間の凹部に形成した膨出部によって、本来互いの補完性
に劣る千鳥状のゴム突起の補完性能を向上させることが
できる。さらに、前記膨出部の断面形状も駆動スプロケ
ットの駆動ピン間の歯形に適合させるように形成するこ
とによって駆動力による面圧をさらに低くすることも可
能であり、駆動スプロケットとの干渉によって膨出部が
損傷することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムクローラの第1実施例を示す斜面
図である。
【図2】本発明による実施例のゴムクローラと駆動スプ
ロケットとの駆動状態を示す図面である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図面である。
【図4】本発明の第3実施例を示す図面である。
【図5】本発明の第4実施例を示す図面である。
【図6】本発明の第5実施例を示す図面である。
【図7】本発明の第6実施例を示す図面である。
【図8】本発明の第7実施例を示す図面である。
【図9】本発明のゴムクローラを駆動するのに好適な駆
動スプロケットあるいは転輪の一例を示す斜面図であ
る。
【図10】従来のゴムクローラと駆動スプロケットとの
駆動状態を示す図面である。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ 2 ゴム突起 3 凹部 4 膨出部 5 ラグ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側の長さ方向に一定間隔で一対のゴ
    ム突起を設けた芯金レスゴムクローラにおいて、前記一
    対のゴム突起間の凹部にこれら一対のゴム突起に接続さ
    れてゴムクローラ内周面より膨出する膨出部を形成した
    ことを特徴とするゴムクロ−ラ。
  2. 【請求項2】 前記一対のゴム突起を長さ方向に互いに
    ずれた千鳥状に配置し、側面視でこれら一対のゴム突起
    がオーバーラップするところのゴム突起間の凹部に膨出
    部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のゴムク
    ローラ。
  3. 【請求項3】 前記膨出部の断面形状を駆動スプロケッ
    トの駆動ピン間の歯形に適合するように形成したことを
    特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
JP06252893A 1993-03-01 1993-03-01 芯金レスゴムクローラ Expired - Lifetime JP3312050B2 (ja)

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JP06252893A JP3312050B2 (ja) 1993-03-01 1993-03-01 芯金レスゴムクローラ

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JPH06255546A JPH06255546A (ja) 1994-09-13
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Families Citing this family (4)

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JP2006103482A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ
JPWO2007086428A1 (ja) * 2006-01-24 2009-06-18 株式会社ブリヂストン 芯金レスゴムクロ−ラ及び走行装置
CA2562995C (en) * 2006-10-06 2013-11-26 Soucy International Inc. Endless elastomeric track
CN108945985A (zh) * 2018-08-17 2018-12-07 安徽爱瑞特新能源专用汽车股份有限公司 同步带轮

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