JP3308406B2 - 弾性クローラの脱輪防止構造 - Google Patents

弾性クローラの脱輪防止構造

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JP3308406B2 JP25846794A JP25846794A JP3308406B2 JP 3308406 B2 JP3308406 B2 JP 3308406B2 JP 25846794 A JP25846794 A JP 25846794A JP 25846794 A JP25846794 A JP 25846794A JP 3308406 B2 JP3308406 B2 JP 3308406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬機、農業機械、建
築・土木機械、除雪機等の走行装置に使用される弾性ク
ローラの脱輪防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のクローラは、特開昭61−10
5277号公報(図6に図示)に開示されているよう
に、弾性材料性の無端帯状クローラ本体41の内周面
に、左右一対の脱輪防止突起42を周方向に間隔をおい
て突出し、左右脱輪防止突起42の中間を駆動輪が通過
する転動面43としかつ左右脱輪防止突起42の両外側
をマタギ転輪3の転動面44とし、この転動面44の外
側でかつ脱輪防止突起42の周方向中間に対応して屈撓
防止帯45を設けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、屈
撓防止帯45も脱輪防止の一助になっているが、方向転
換時、傾斜地走行時、又は石に乗り上げた時等に、機体
とクローラとの間に相対的な左右方向の力が作用し、ク
ローラが横ズレをしたり捩じれたりすることがあり、そ
のとき、マタギ転輪が左右脱輪防止突起42に乗り上げ
て脱輪することがある。このような作用は、転輪が脱輪
防止突起の周方向中間を通過するときに多く、転動面4
4の外側の屈撓防止帯45ではそれと反対側の転輪の脱
輪防止突起42への乗り上げ、即ち、転輪がクローラ左
右方向中央側へ移動するのは防止し難くなっている。
【0004】また、屈撓防止帯45は転動面44側の面
が緩やかな傾斜面であるため、転輪がクローラ左右方向
外側へ移動するのも防止し難くなっている。これらの現
象は、芯金の無いゴムクローラで顕著である。本発明
は、周方向の各脱輪防止突起間に、転動面に面した脱輪
防止補助突起を設けることにより、クローラに横ズレ・
捩じれを生じても、車輪が脱輪防止突起に乗り上げない
ようにした弾性クローラの脱輪防止構造をを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、弾性材料よりなる無端帯状クロ
ーラ本体5の内周面に、マタギ転輪3が通過する転動面
13を形成し、この転動面13に沿ってマタギ転輪3
左右方向の位置規制をする脱輪防止突起11を周方向に
間隔をおいて突出した弾性クローラの脱輪防止構造にお
いて、前記クローラ本体5の内周面に、周方向の各脱輪
防止突起11の間に位置しかつ転動面13に略沿ってマ
タギ転輪3の内側面に面する脱輪防止補助突起16を設
けていることである。
【0006】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、クローラ本体
5の内周面に、各脱輪防止突起11の間に位置して前記
脱輪防止補助突起16に転動面13を挟んで対向する第
2の脱輪防止補助突起17を設けていることである。本
発明における課題解決のための第3の具体的手段は、第
1又は2の具体的手段に加えて、脱輪防止補助突起16
又は17の高さH4を脱輪防止突起11の高さH2の2
0〜80%に設定していることである。
【0007】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、脱輪防
止補助突起16又は17の転動面13側の面を略垂直面
に形成していることである。本発明における課題解決の
ための第5の具体的手段は、第1の具体的手段に加え
て、転動面13を転動するマタギ転輪3の車輪を左右分
離して設け、各車輪を独立して上下動可能にしているこ
とである。
【0008】
【作用】弾性クローラ1の方向転換時、傾斜地走行時又
は石に乗り上げた時等に、マタギ転輪等の車輪3がクロ
ーラ本体5の左右方向に相対的にズレ動こうとすると、
それらの車輪3が脱輪防止突起11に当接して脱輪を防
止する。車輪3が周方向で脱輪防止突起11の間に位置
するときは、脱輪防止突起11による脱輪防止機能が減
少し、脱輪防止突起11に代わって内側の脱輪防止補助
突起16がズレ動きを阻止し、車輪3が脱輪防止突起1
1に乗り上げるようになるのを防止する。
【0009】また、脱輪防止補助突起16と対峙する外
側の脱輪防止補助突起17も脱輪防止突起11に代わっ
て車輪3のズレ動きを阻止し、特に傾斜地走行時に車輪
3と係合して相対的な左右方向移動を防止する。前記脱
輪防止補助突起16、17の転動面13側の面は略垂直
面であって、車輪3と確実に係合し、相対移動を阻止す
る。左右対の車輪3はそれぞれ独立して上下動可能であ
り、傾斜地等でクローラ本体5が上下方向に傾斜したと
き、クローラ本体5の谷側でも車輪3は転動面13から
離れることはなく、脱輪防止突起11及び脱輪防止補助
突起16、17の案内を享受する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜4において、1は農業機械等の走行装置に
使用されている弾性クローラで、駆動輪、從動輪、転輪
等の車輪3に巻き掛けられている。前記車輪3はマタギ
転輪を示しており、中転輪が使用されることもある。弾
性クローラ1は、弾性材料性の無端帯状クローラ本体5
内に、周方向一定間隔毎に芯金6を埋設すると共に、芯
金6より外周側に左右一対の周方向抗張体7を埋設して
いる。前記クローラ本体5の左右(幅)方向中央には周
方向の各芯金6間に駆動輪が係合する係合孔8が形成さ
れている。
【0011】弾性クローラ1の外周面には、周方向一定
間隔毎に芯金6に対応して又は周方向にずれてラグ9が
一体成形されており、内周面には、左右一対の脱輪防止
突起11が周方向等間隔に突出形成されている。この脱
輪防止突起11は先端先細り状であり、芯金6の突起部
6Aで形成されているが、ゴム等の弾性クローラ1と同
一材料で、弾性クローラ1と一体成形しても良い。弾性
クローラ1の内周面において、左右脱輪防止突起11の
中間は駆動輪及び中転輪が通過する転動面12となって
おり、左右脱輪防止突起11の両外側をマタギ転輪3が
通過する転動面13となっている。
【0012】前記マタギ転輪3の左右脱輪防止突起11
と対面する内側面の外周は平面に形成され、このマタギ
転輪3の外周平面と対面する脱輪防止突起11の基部
は、弾性クローラ1の内周面に対して直角又は直角に近
い面、即ち、略垂直面11Aに形成されており、略垂直
面11Aはマタギ転輪3の平坦な側面外周と平行に対面
している。各脱輪防止突起11は、略垂直面11Aから
先端側が先細りの四角錐台形状である。前記各脱輪防止
突起11の略垂直面11Aの高さH1は、概ね脱輪防止
突起11の全高H2の5分の1より大で2分の1より小
であることが好ましい。
【0013】クローラ本体5の内周面には、前記脱輪防
止突起11の周方向中間位置でかつ左右マタギ転輪3の
転動面13に面してその内側に、マタギ転輪3と対面す
る略垂直面16Aを形成した内側脱輪防止補助突起(第
1脱輪防止補助突起)16を設けている。また、クロー
ラ本体5の内周面には、脱輪防止突起11の周方向中間
位置に対応しかつ左右マタギ転輪3の転動面13に面し
てその外側に、マタギ転輪3と対面する略垂直面17A
を形成した外側脱輪防止補助突起(第2脱輪防止補助突
起)17を設けている。
【0014】前記両脱輪防止補助突起16、17は、略
垂直面(直角又は直角に近い面)16A、17Aを形成
している部分又は全体を金属、硬質樹脂等の硬剛性、低
摩擦係数材料で形成することが好ましい。前記脱輪防止
補助突起16、17の高さH4は、概ね脱輪防止突起1
1の全高H2の5分の1より大で2分の1より小(20
〜80%)であり、略垂直面11Aの高さH1と同一か
低く設定されている。なお、脱輪防止補助突起16、1
7は余り大きく形成すると、クローラ本体5を駆動輪に
巻き掛けたときに、屈曲剛性が高くなり過ぎ、脱輪防止
突起11間に土、砂が入っても、それを排出するのが困
難になる。このようなことがないように、比較的小さく
形成されている。
【0015】前記両脱輪防止補助突起16、17は、脱
輪防止突起11に対して十分小さく、図3に示すように
正面視四角形に形成されるか、又は図5に示すように正
面視三角形等に形成され、平面視も四角形又は三角形に
形成されている。しかし、それぞれその他の形状に形成
しても良い。外側脱輪防止補助突起17は前記内側脱輪
防止補助突起16と転動面13を挟んで対峙している
が、クローラ周方向にずれていても良い。また、両脱輪
防止補助突起16、17は転動面13から左右に僅かに
離れていても良い。
【0016】図4に示すように、前記内側脱輪防止補助
突起16は、方向転換時、傾斜地走行時、又は石に乗り
上げた時等に、弾性クローラ1が横ズレをしたり捩じれ
たりしようとすると、脱輪防止突起11の周方向中間位
置でマタギ転輪3の内側面と係合して、マタギ転輪3が
左右方向に相対的にズレ動くのを積極的に阻止し、マタ
ギ転輪3が脱輪防止突起11に乗り上がるのを防止し、
前記外側脱輪防止補助突起17は、マタギ転輪3の外側
面と係合して、マタギ転輪3が左右方向に相対的にズレ
動くのを積極的に阻止する。
【0017】前記マタギ転輪3は左右分離型で前後方向
に複数対設けられており、その各車軸20は支持体21
の下端に連結されている。この支持体21は上部がクロ
ーラ支持枠22に上下動自在に支持されており、ダンパ
手段23によって弾下されている。これによって、各マ
タギ転輪3は独立して昇降し、クローラ本体5が上下に
動いても追従できるようになっている。左右のマタギ転
輪3は千鳥配置によりクローラ本体5の転動面13に周
方向にずれて転動しているが、同一位置にあっても良
く、ダンパ手段23はスプリングを例示しているが、エ
アーダンパ又は油圧ダンパでも良い。
【0018】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形することができる。例えば、弾性
クローラ1はクローラ本体5に芯金を埋設しないゴムク
ローラでも良く、クローラ本体5の左右方向中央にのみ
1列の脱輪防止突起11を配置し、その左右の転動面1
3を駆動輪及びマタギ転輪等の車輪3が転動するもので
も適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、周方向の
各脱輪防止突起間で車輪とクローラ本体との間に横ズレ
・捩じれが生じるようになっても、脱輪防止補助突起が
それを阻止し、車輪の脱輪防止突起への乗り上げを確実
に防止できる。また、傾斜地走行等で車輪が脱輪防止突
起間の前記第1の脱輪防止補助突起から外れても、第2
の脱輪防止補助突起が車輪と係合して車輪とクローラ本
体との間の横ズレを阻止できる。
【0020】また、クローラ本体の屈曲剛性の増加を低
く抑えると共に脱輪防止突起間に入った土、砂等の排出
を可能にできる。更に、脱輪防止補助突起は車輪と確実
に係合でき、車輪の脱輪防止がより確実にできる。更に
また、傾斜地等でクローラ本体が上下動しても、車輪は
それに追従することができ、脱輪をより確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同要部の拡大断面図である。
【図4】作用状態を示す平面図である。
【図5】脱輪防止補助突起の変形例を示す要部の拡大断
面図である。
【図6】従来技術を示す要部の断面正面図である。
【符号の説明】
1 弾性クローラ 3 車輪(マタギ転輪) 5 クローラ本体 11 脱輪防止突起 11A 略垂直面 12 転動面 13 転動面 16 内側脱輪防止補助突起(第1脱輪防止補助突
起) 17 外側脱輪防止補助突起(第2脱輪防止補助突
起)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/08 B62D 55/253

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料よりなる無端帯状クローラ本体
    (5)の内周面に、マタギ転輪(3)が通過する転動面
    (13)を形成し、この転動面(13)に沿ってマタギ
    転輪(3)の左右方向の位置規制をする脱輪防止突起
    (11)を周方向に間隔をおいて突出した弾性クローラ
    の脱輪防止構造において、 前記クローラ本体(5)の内周面に、周方向の各脱輪防
    止突起(11)の間に位置しかつ転動面(13)に略沿
    ってマタギ転輪(3)の内側面に面する脱輪防止補助突
    起(16)を設けていることを特徴とする弾性クローラ
    の脱輪防止構造。
  2. 【請求項2】 前記クローラ本体(5)の内周面に、各
    脱輪防止突起(11)の間に位置して前記脱輪防止補助
    突起(16)に転動面(13)を挟んで対向する第2の
    脱輪防止補助突起(17)を設けていることを特徴とす
    る請求項1に記載の弾性クローラの脱輪防止構造。
  3. 【請求項3】 前記脱輪防止補助突起(16)又は(1
    7)の高さ(H4を脱輪防止突起(11)の高さ(H
    2)の20〜80%に設定していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の弾性クローラの脱輪防止構造。
  4. 【請求項4】 前記脱輪防止補助突起(16)又は(1
    7)の転動面(13)側の面を略垂直面に形成している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性クローラ
    の脱輪防止構造。
  5. 【請求項5】 前記転動面(13)を転動するマタギ転
    輪(3)の車輪を左右分離して設け、各車輪を独立して
    上下動可能にしていることを特徴とする請求項1に記載
    の弾性クローラの脱輪防止構造。
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