JP3291968B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP3291968B2
JP3291968B2 JP10027995A JP10027995A JP3291968B2 JP 3291968 B2 JP3291968 B2 JP 3291968B2 JP 10027995 A JP10027995 A JP 10027995A JP 10027995 A JP10027995 A JP 10027995A JP 3291968 B2 JP3291968 B2 JP 3291968B2
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    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5642Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、振動体の振動を利用して回転角速度を検
出する振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の振動ジャイロの一例を示
す図解図である。振動ジャイロ1は、正3角柱状の振動
体2を含む。振動体2の3つの側面には、圧電素子3
a,3b,3cが形成される。圧電素子3a,3bには
抵抗4a,4bが接続され、これらの抵抗4a,4bと
圧電素子3cとの間に発振回路5が接続される。発振回
路5は、たとえば増幅回路と位相回路とAGC回路など
の振幅制御回路を含む。そして、発振回路5の出力信号
が圧電素子3a,3bに与えられ、圧電素子3cの出力
信号が発振回路5に帰還される。このようにして、振動
体2は自励振駆動され、振動体2が圧電素子3c形成面
に直交する方向に屈曲振動する。
【0003】圧電素子3a,3bは、差動回路6の入力
端に接続される。振動ジャイロ1に回転角速度が与えら
れていない場合、圧電素子3a,3bに入力される駆動
信号は同じである。したがって、差動回路6からは信号
が出力されない。振動ジャイロ1に回転角速度が与えら
れると、コリオリ力によって振動体2の屈曲振動の方向
が変わる。そのため、圧電素子3a,3bに発生する信
号に差が生じ、差動回路6からその信号の差が出力され
る。振動体2の屈曲振動の変化はコリオリ力に対応して
いるため、差動回路6の出力信号もコリオリ力に対応し
た信号である。したがって、差動回路6の出力信号を同
期検波し、さらに平滑することにより、回転角速度に対
応した直流出力を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雰囲気
温度の変化や振動体の反りなどによって2つの検出系の
共振特性に差が生じると、無回転時においても検出用の
圧電素子に発生する信号に差が生じ、差動回路からドリ
フト信号が出力される。そのため、無回転時において
も、回転角速度が与えられているように誤検知される恐
れがある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、振
動体の複数の検出系の共振特性が変化しても、ドリフト
信号を抑制することができる振動ジャイロを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、振動させる
ための柱状の振動体と、振動体の側面に形成されそれぞ
れが振動体の中心軸に沿って分割された複数の検出手段
と、一方の検出手段の分割部分の2つが入力端に接続さ
れる第1の和動回路と、一方の検出手段の分割部分の2
つが入力端に接続される第1の差動回路と、他方の検出
手段の分割部分の2つが入力端に接続される第2の和動
回路と、他方の検出手段の分割部分の2つが入力端に接
続される第2の差動回路と、第1の和動回路および第2
の和動回路が入力端に接続される第3の差動回路と、第
1の差動回路および第2の差動回路が入力端に接続され
る第4の差動回路と、第3の差動回路および第4の差動
回路が入力端に接続される演算回路とを含む、振動ジャ
イロである。このような振動ジャイロにおいて、複数の
検出手段は、無回転時の振動体の振動方向を含む面に対
して対称となるように配置される。また、それぞれの検
出手段の分割部分の1つが、振動体の中心軸を含む無回
転時における振動体の振動の中立面の両側に跨って形成
されることが望ましい。特に、振動体が正3角柱状に形
成された場合、複数の検出手段としての圧電素子が振動
体の2つの側面に形成され、かつそれぞれの圧電素子は
振動体の中心軸に沿って2分割される。また、振動体が
4角柱状に形成された場合、複数の検出手段としての圧
電素子が振動体の対向する2つの側面に形成され、かつ
それぞれの圧電素子は振動体の中心軸に沿って均等に3
分割される。
【0007】
【作用】それぞれの検出手段が振動体の中心軸に沿って
分割されることにより、無回転時の振動体の振動に対し
て、1つの検出系の検出手段の分割部分が異なる屈曲状
態となる。したがって、検出手段の分割部分が接続され
た差動回路からは、屈曲状態の違いに応じた信号が出力
される。ただし、同じ検出系の分割部分に発生するコリ
オリ力に対応した信号はほぼ同じであるため、コリオリ
力に対応した信号は、差動回路で打ち消すことができ出
力されない。そのため、差動回路を調整すれば、回転角
速度の印加の有無にかかわらず、その検出系の共振特性
に対応した信号のみが出力される。つまり、各検出系の
共振特性に応じた信号が、第1の差動回路および第2の
差動回路から出力される。したがって、第4の差動回路
からは、複数の検出系の共振特性の差が、信号として出
力される。
【0008】和動回路からは、分割された検出手段に発
生する信号の和が出力される。したがって、和動回路か
ら出力される信号には、コリオリ力に対応する信号とそ
の検出系の共振特性に対応する信号とが含まれている。
そのため、第3の差動回路からは、複数の検出系の出力
信号の差が出力され、その信号にはコリオリ力に対応す
る信号と共振特性に対応する信号とが含まれる。したが
って、演算回路からは、共振特性に対応する信号のない
信号が出力される。つまり、演算回路から得られる出力
信号は、コリオリ力に対応した信号のみである。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、コリオリ力に対応し
た信号のみを得ることができるため、振動体の各方向の
共振特性が変化しても、正確に回転角速度を検出するこ
とができる。
【0010】 この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す図解図であ
る。振動ジャイロ10は、振動子12を含む。振動子1
2は、図2および図3に示すように、たとえば正3角柱
状の振動体14を含む。振動体14は、たとえばエリン
バ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラミッ
クなど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形成され
る。
【0012】 振動体14の3つの側面のほぼ中央部に
は、それぞれ圧電素子16,18,20が形成される。
圧電素子16は、振動体14の中心軸に沿って、均等に
2分割される。したがって、圧電素子16は、振動体1
4の側面の幅方向に、2つの分割部分16a,16bを
有する。同様に、圧電素子18は、振動体14の中心軸
に沿って、均等に2分割される。したがって、圧電素子
18は、振動体14の側面の幅方向に、2つの分割部分
18a,18bを有する。ただし、圧電素子20は、分
割されていない。
【0013】 圧電素子16は、たとえば圧電セラミック
からなる圧電層22aを含み、圧電層22aの両面には
電極24a,26aが形成される。そして、一方の電極
26aが、振動体14に接着される。同様に、圧電素子
18,20は圧電層22b,22cを含み、圧電層22
b,22cの両面に電極24b,26bおよび電極24
c,26cが形成される。そして、これらの圧電素子1
8,20の一方の電極26b,26cが、振動体14に
接着される。この実施例では、圧電素子16,18は、
振動体14を屈曲振動させるときの帰還用として用いら
れ、さらに回転角速度に対応した信号を得るための検出
用としても用いられる。また、圧電素子20は、振動体
14を屈曲振動させるための駆動用として用いられる。
【0014】 圧電素子16の分割部分16a,16bお
よび圧電素子18の分割部分18a,18bには、それ
ぞれ抵抗28a,28b,28c,28dが接続され
る。これらの抵抗28a〜28dと圧電素子20との間
に、発振回路30が接続される。発振回路30は、たと
えば増幅回路と位相回路とAGC回路などの振幅制御回
路とを含む。そして、圧電素子16,18の出力信号が
増幅回路に帰還され、位相回路で位相補正されて圧電素
子20に入力される。この発振回路30によって、振動
子12は自励振駆動される。このようにして、振動体1
4は、圧電素子20形成面に直交する方向に屈曲振動す
る。
【0015】 圧電素子16の分割部分16a,16b
は、第1の和動回路32および第1の差動回路34の入
力端に接続される。また、圧電素子18の分割部分18
a,18bは、第2の和動回路36および第2の差動回
路38の入力端に接続される。第1の和動回路32およ
び第2の和動回路36の出力端は、第3の差動回路40
の入力端に接続される。さらに、第1の差動回路34お
よび第2の差動回路38の出力端は、第4の差動回路4
2の入力端に接続される。そして、第3の差動回路40
および第4の差動回路42の出力端は、演算回路44の
入力端に接続される。
【0016】 この振動ジャイロ10を使用する場合、発
振回路30によって、振動体14が圧電素子20形成面
に直交する方向に屈曲振動する。このとき、図4に示す
ように、振動体14はその中心Oを通る一点鎖線の両側
で、伸びと縮みとが逆となるように振動する。つまり、
図4の一点鎖線を境にして、一方側が伸びるとき、他方
側が縮むように屈曲振動する。振動体14の中心は、圧
電素子20側からみて、三角形の高さの約1/3の部分
に存在する。したがって、圧電素子16の分割部分16
aは全体に同じ屈曲状態となる。しかしながら、分割部
分16bは一点鎖線の両側に跨がって配置されているた
め、その両側で反対の屈曲状態となる。つまり、圧電素
子16の分割部分16bは、一点鎖線の一方側が伸びた
とき、他方側が縮むように屈曲する。同様に、圧電素子
18の分割部分18bも、一点鎖線の両側で、反対の屈
曲状態となる。
【0017】 振動体14が屈曲振動しているとき、圧電
素子16の分割部分16aの全体が同じ屈曲状態である
ため、同じ極性の電荷が発生する。それに対して、分割
部分16bでは、一点鎖線の両側で反対の屈曲状態とな
るため、逆極性の電荷が発生する。したがって、分割部
分16bからは、相殺されなかった電荷のみが出力され
る。そのため、分割部分16a,16bの出力信号に差
が生じ、第1の差動回路34から信号が出力される。同
様に、圧電素子18の分割部分18a,18bの出力信
号に差が生じ、第2の差動回路38から信号が出力され
る。
【0018】 振動体14がその軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって、振動体14の屈曲振動の方向
が変わる。コリオリ力は、無回転時の振動に対して直交
する方向に働くから、コリオリ力によって生じる振動の
変化分は、圧電素子16の分割部分16a,16bの両
方ともほぼ同じである。つまり、コリオリ力によって生
じる分割部分16a,16bの屈曲状態は同じとなる。
そのため、コリオリ力によって分割部分16a,16b
に生じる電荷はほぼ同じとなり、第1の差動回路34を
調整してコリオリ力に対応した信号は打ち消すことがで
き出力されない。したがって、第1の差動回路34から
出力される信号は、振動体14の一方の検出系の共振特
性に対応した信号のみとなる。同様に、第2の差動回路
38から出力される信号は、振動体14の他方の検出系
の共振特性に対応した信号のみとなる。
【0019】 また、第1の和動回路32からは、圧電素
子16の分割部分16a,16bの出力信号の和が出力
される。この出力信号には、コリオリ力に対応した信号
と一方の検出系の共振特性に対応した信号とが含まれて
いる。同様に、第2の和動回路36からは、圧電素子1
8の分割部分18a,18bの出力信号の和が出力され
る。この出力信号には、コリオリ力に対応した信号と他
方の検出系の共振特性に対応した信号とが含まれてい
る。
【0020】 第3の差動回路40からは、第1の和動回
路32および第2の和動回路36の出力信号の差が出力
される。したがって、第3の差動回路40の出力信号に
は、2つの検出系から得られるコリオリ力に対応した信
号が含まれている。これらの2つの検出系の圧電素子1
6,18は、無回転時の振動体14の振動方向を含む面
に対して対称となるように配置されているため、コリオ
リ力によって振動体14の振動方向が変わると、一方の
圧電素子から発生する電荷と、他方の圧電素子から発生
する電荷とは逆極性となる。したがって、第3の差動回
路40からは、コリオリ力に対応した大きい出力を得る
ことができる。また、第3の差動回路40の出力信号に
は、一方の検出系の共振特性と他方の検出系の共振特性
の差に対応する信号が含まれている。
【0021】 さらに、第4の差動回路42からは、第1
の差動回路34および第2の差動回路38の出力信号の
差が出力される。第1の差動回路34および第2の差動
回路38からは、2つの検出系の共振特性に対応した出
力信号が出力されるため、第4の差動回路42からは2
つの検出系の共振特性の差に対応する信号が得られる。
そして、この出力信号には、コリオリ力に対応する信号
は含まれていない。ただし、第4の差動回路42の出力
信号は、第3の差動回路40の出力信号に含まれる共振
特性の差に対応する信号とは異なっている。なぜなら
ば、第3の差動回路40の出力信号は和動回路32,3
6を経た信号であり、第4の差動回路42の出力信号は
差動回路34,38を経た信号であるからである。しか
しながら、無回転時、圧電素子16,18のそれぞれの
分割部分16a,18aから発生する電荷に比べ、分割
部分16b,18bから発生する電荷は小さく、第3の
差動回路40の出力と第4の差動回路42の出力はほぼ
等しい。また、分割部分16b,18bを屈曲振動の中
心になるように配置すれば、無回転時に発生する電荷は
自己相殺されて0になり、第3の差動回路40の出力と
第4の差動回路42の出力は等しくなる。
【0022】 第3の差動回路40および第4の差動回路
42の出力信号は、演算回路44に入力される。そし
て、それらの信号の差が、演算回路44から出力され
る。このとき、第4の差動回路42の出力信号が、第3
の差動回路40の出力信号に含まれる共振特性に対応す
る信号と同じになるように、演算回路44が調整され
る。したがって、演算回路44からは、コリオリ力に対
応した信号のみが出力される。この演算回路44の出力
信号を同期検波し、平滑することによって、回転角速度
を検出することができる。
【0023】 この振動子12において、圧電素子16,
18の存在する2つの検出系の共振特性が等しい場合、
第3の差動回路40の出力信号には、共振特性に対応す
る信号は含まれない。また、第4の差動回路42から
は、信号が出力されない。したがって、演算回路44か
ら出力される信号は、コリオリ力に対応する信号のみで
ある。また、雰囲気温度の変化や振動体14の反りなど
により、2つの検出系の共振特性が変化する場合があ
る。このような場合でも、一方の検出系の圧電素子16
の分割部分16a,16bの出力信号の変化は同じ割合
である。また、他方の検出系の圧電素子18の分割部分
18a,18bの出力信号の変化も同じ割合である。し
たがって、第3の差動回路40の出力に含まれる共振特
性に対応する信号は、第4の差動回路42の出力に含ま
れる共振特性に対応する信号と同じ割合で変化する。そ
のため、演算回路44からは、常にコリオリ力に対応す
る信号のみを出力させることができる。
【0024】 このように、この振動ジャイロでは、2つ
の検出系の共振特性が別々に変化しても、コリオリ力に
対応する信号のみを得ることができる。したがって、雰
囲気温度の変化などがあっても、正確に回転角速度を検
出することができる。なお、演算回路44を調整するた
めには、オフセット調整(無回転時出力=0)すればよ
く、振動ジャイロ10を恒温槽などに入れ、雰囲気温度
を変化させたときに出力信号が0となるようにしてもよ
い。
【0025】 上述の実施例では、圧電素子16,18
は、均等に2分割された。しかしながら、たとえば圧電
素子16,18の上端から1:2の割合となるように分
割してもよい。この場合、圧電素子16の分割部分16
a,16bのコリオリ力に対応する信号比率に応じて第
1の差動回路34を調整して、第1の差動回路34の出
力のコリオリ力に対応する信号が0になるようにすれば
よい。圧電素子18の分割部分18a,18bおよび第
2の差動回路38についても、同様に調整すればよい。
したがって、圧電素子16,18の分割比率は、任意に
変更可能である。なお、圧電素子16,18のそれぞれ
の分割部分16a,16b,18a,18bの信号は、
回路のインピーダンスを考慮して、バッファを介して和
動回路および差動回路に接続してもよい。
【0026】 上述の実施例において、圧電素子16の分
割部分16a,16bを形成するためには、図5に示す
ように、圧電層22aおよび電極26aを共通にし、電
極24aのみを分割してもよい。もちろん、圧電素子1
8も、同様に分割することができる。なお、この場合、
分割部分の容量結合を考慮すれば、分割部分間に別の電
極を形成し、振動体14に接続するなどの方法でアース
を行うといった対策を講じてもよい。
【0027】 また、駆動方法としては、圧電素子20の
出力信号を帰還信号とし、駆動信号を圧電素子16,1
8に入力してもよい。また、圧電素子16の分割部分1
6bおよび圧電素子18の分割部分18bの出力信号を
帰還信号とし、駆動信号を分割部分16a,18aに入
力してもよい。このように、駆動方法としては、1つに
限らず、さまざまな駆動方法を採用することができる。
【0028】 上述の実施例では、振動子12の振動体1
4として正3角柱状のものを用いたが、図6および図7
に示すように、正4角柱状の振動体14を用いてもよ
い。この振動子12では、振動体14の対向する2つの
側面に、圧電素子16,18が形成される。そして、圧
電素子16は、3つの部分16a,16b,16cに分
割される。これらの分割部分16a,16b,16c
は、均等に分割される。したがって、分割部分16b
は、振動体14の中心軸を通る一点鎖線上に形成され
る。同様に、圧電素子18は、3つの部分18a,18
b,18cに分割される。これらの分割部分18a,1
8b,18cは、均等に分割される。したがって、分割
部分18bは、振動体14の中心軸を通る一点鎖線上に
形成される。
【0029】 このような振動子12を用いる場合、たと
えば図8に示すように、圧電素子16,18の分割部分
16c,18cに、それぞれ抵抗60,62が接続され
る。そして、圧電素子16,18の分割部分16a,1
8aと抵抗60,62との間に発振回路30が接続され
る。この振動ジャイロ10では、分割部分16a,18
aが振動体14を屈曲振動させるための駆動用として用
いられ、分割部分16c,18cが帰還用として用いら
れる。したがって、発振回路30の信号によって、振動
体14は圧電素子16,18形成面に平行する方向に屈
曲振動する。
【0030】 また、圧電素子16の分割部分16b,1
6cと圧電素子18の分割部分18b,18cとが、検
出用として用いられる。したがって、この振動子12を
用いる場合、図1に示す実施例と同様に、圧電素子16
の分割部分16b,16cが、第1の和動回路32およ
び第1の差動回路34に接続される。また、圧電素子1
8の分割部分18b,18cが、第2の和動回路36お
よび第2の差動回路38に接続される。このような振動
ジャイロ10でも、図1に示す実施例と同様にして、各
検出系の共振特性に対応した信号を含まない、コリオリ
力に対応した信号のみを得ることができる。
【0031】 このような振動子12を用いれば、図6
おいて、圧電素子16,18の分割部分16b,18b
が、振動体14の中心軸を通る一点鎖線上に形成されて
いるため、無回転時における振動体の屈曲振動の中心線
上に形成されていることになる。そのため、無回転時に
おいては、分割部分16b,18bは延びる部分と縮む
部分とが等しい面積となり、発生した逆極性の電荷が相
殺されて、その出力は0となる。したがって、第1の和
動回路32および第1の差動回路34の出力信号は同じ
となり、第3の差動回路40の出力を0にすることがで
きる。同様に、第2の和動回路36および第2の差動回
路38の出力信号は同じとなり、第4の差動回路42の
出力を0にすることができる。そのため、無回転時にお
いては、演算回路44の出力を0にすることができ、オ
フセット調整が可能である。
【0032】 正4角柱状の振動体14を用いた振動子1
2の場合、圧電素子16の分割部分16a,16bおよ
び圧電素子18の分割部分18a,18bを検出用とし
て用いてもよい。つまり、中央部の分割部分16b,1
8bを一方の検出用として用いれば、無回転時の演算回
路の出力を0にすることができる。
【0033】 また、感度を上げる手段として共振型にす
る場合、圧電素子16,18が形成されていない面を削
るなどの方法を用いることができる。さらに、図5に示
す振動子と同様に、圧電層および振動体に接着される電
極を共通にし、表面の電極のみを3分割してもよい。こ
の場合、圧電層として用いられる圧電セラミックが2枚
ですみ、振動体への接着も簡単になる。また、振動体1
4の材料として圧電セラミックなどを用い、その対向す
る側面に分割された電極を形成してもよく、またバイモ
ルフ構造としてもよい。この4角柱状の振動体14を用
いる場合、圧電素子16,18は必ずしも3分割される
必要はなく、たとえば一端側の分割部分16c,18c
を省略してもよい。この場合、分割部分16a,18a
が駆動用として用いられるとともに、分割部分16a,
16bおよび分割部分18a,18bが検出用として用
いられる。
【0034】 また、図9に示すように、振動体14を平
板状に形成してもよい。この場合も、振動体14の両面
に、3つに分割した圧電素子が形成される。このような
振動体14を用いる場合、振動体14の屈曲振動のノー
ド点付近に形成される支持部を、振動体と一体的に形成
することができる。そのため、振動体の生産性を良好に
することができ、低価格化を実現することができる。
【0035】 上述のように、正3角柱状,4角柱状、他
の角柱状または円柱状の振動体を用いてもよい。また、
この発明は、圧電方式だけでなく静電方式で駆動する振
動ジャイロにも適用可能である。つまり、複数の検出系
を有する振動ジャイロにこの発明を適用することによっ
て、それらの検出系の共振特性の変化にかかわらず、正
確に回転角速度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの振動子を示す斜視図
である。
【図3】図2に示す振動子の断面図である。
【図4】図2および図3に示す振動子の振動状態と圧電
素子の屈曲状態との関係を説明するための図解図であ
る。
【図5】 この発明の振動ジャイロに用いられる振動子の
他の例を示す断面図である。
【図6】 この発明の振動ジャイロに用いられる振動子の
さらに他の例を示す斜視図である。
【図7】 図6 に示す振動子の断面図である。
【図8】 図6 に示す振動子を用いた振動ジャイロの一例
を示す図解図である。
【図9】 この発明の振動ジャイロに用いられる振動子の
別の例を示す斜視図である。
【図10】 従来の振動ジャイロの一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14 振動体 16 圧電素子 16a,16b,16c 圧電素子の分割部分 18 圧電素子 18a,18b,18c 圧電素子の分割部分 30 発振回路 32 第1の和動回路 34 第1の差動回路 36 第2の和動回路 38 第2の差動回路 40 第3の差動回路 42 第4の差動回路 44 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動させるための柱状の振動体、 前記振動体の側面に形成され、それぞれが前記振動体の
    中心軸に沿って分割された複数の検出手段、 一方の前記検出手段の分割部分の2つが入力端に接続さ
    れる第1の和動回路、 一方の前記検出手段の分割部分の2つが入力端に接続さ
    れる第1の差動回路、 他方の前記検出手段の分割部分の2つが入力端に接続さ
    れる第2の和動回路、 他方の前記検出手段の分割部分の2つが入力端に接続さ
    れる第2の差動回路、 前記第1の和動回路および前記第2の和動回路が入力端
    に接続される第3の差動回路、 前記第1の差動回路および前記第2の差動回路が入力端
    に接続される第4の差動回路、および 前記第3の差動回路および前記第4の差動回路が入力端
    に接続される演算回路を含む、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記複数の検出手段は、無回転時の前記
    振動体の振動方向を含む面に対して対称となるように配
    置される、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 それぞれの前記検出手段の分割部分の1
    つが、前記振動体の中心軸を含む無回転時における前記
    振動体の振動の中立面の両側に跨って形成される、請求
    項1または請求項2に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記振動体は正3角柱状に形成され、前
    記複数の検出手段としての圧電素子が前記振動体の2つ
    の側面に形成され、かつそれぞれの前記圧電素子は前記
    振動体の中心軸に沿って2分割される、請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記振動体は4角柱状に形成され、前記
    複数の検出手段としての圧電素子が前記振動体の対向す
    る2つの側面に形成され、かつそれぞれの前記圧電素子
    は前記振動体の中心軸に沿って均等に3分割される、請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振動ジャイ
    ロ。
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