JP3407689B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロに関
し、特にたとえば、カメラの手振れ防止用として角速度
を検出するために用いられる振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の振動ジャイロの一例を
示す斜視図である。振動ジャイロ1は、たとえば正3角
柱状の振動体2を含む。振動体2の3つの側面には、そ
れぞれ圧電素子3a,3b,3cが形成される。この振
動ジャイロ1を使用するために、たとえば図11に示す
ように、圧電素子3a,3bと圧電素子3cとの間に発
振回路4が接続される。さらに、圧電素子3a,3b
は、検出回路5に接続される。検出回路5は、差動回
路、同期検波回路、平滑回路および直流増幅回路などを
含む。
【0003】この振動ジャイロ1では、圧電素子3cの
出力信号が発振回路4に帰還される。発振回路4におい
ては、帰還された信号が増幅され、さらに位相調整され
て励振信号が形成される。このようにして得られた励振
信号が、圧電素子3a,3bに与えられる。それによっ
て、振動体2は、圧電素子3c形成面に直交する向きに
屈曲振動する。この状態においては、圧電素子3a,3
bの屈曲状態が同じであり、その出力信号も同じであ
る。そのため、検出回路5の差動回路からは信号が出力
されない。振動体2が屈曲振動している状態で、振動体
2の軸を中心として回転すると、コリオリ力によって振
動体2の振動方向が変わる。そのため、圧電素子3a,
3bから出力される信号に差が生じ、差動回路から信号
が出力される。この信号が同期検波回路で検波され、平
滑回路で平滑されて、直流増幅回路で増幅される。した
がって、検出回路5の出力信号を測定することにより、
回転角速度を検出することができる。
【0004】また、振動ジャイロ1としては、図12に
示すように、2つの圧電体基板6a,6bを接合させて
振動体2を作製してもよい。これらの圧電体基板6a,
6bは、図12の矢印に示すように、互いに逆向きに分
極されている。この場合、振動体2の一方面側におい
て、長手方向に延びる2つの電極7a,7bが形成さ
れ、振動体の他方面側の全面に電極8が形成される。こ
のような振動ジャイロ1においても、図11に示す回路
で、角速度を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の振動ジャイロでは、振動体の軸を中心とした角速度が
検出できるのみであり、1つの向きに対する角速度だけ
しか検出することができなかった。そのため、2つの向
きに対する角速度を検出しようとすれば、2つの振動ジ
ャイロを使用する必要があり、これらの振動ジャイロを
励振するために2つの発振回路が必要となる。このよう
な発振回路は高価であり、複数の向きに対する角速度を
検出するためのコストが高くなる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
つの素子で2つの向きに対する角速度を検出することが
できる振動ジャイロを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、対向して配
置される2つの板状の振動板を備え、2つの振動板は座
屈振動モードの振動を発生し、振動板の2次屈曲振動モ
ードを縮退または近接させて、かつ、2つの振動板の板
面に平行な軸を中心とした回転角速度が加わった際に発
生する2次屈曲振動モードの振幅バランスの変位を検出
してコリオリ力を検出する、振動ジャイロである。この
ような振動ジャイロにおいて、2つの振動板の間に空洞
部を形成するために2つの振動板の間に形成される中間
部材と、振動板を振動させるとともに、振動板の振動に
よって生じる信号を出力させるために、それぞれの振動
板上に形成される分割された励振検出手段とを含み、隣
接する2つの励振検出手段の組み合わせにより第1の検
出部が構成されるとともに、隣接する2つの励振検出手
段の別の組み合わせにより第2の検出部が構成され、第
1の検出部と第2の検出部とが直交するように配置され
た、振動ジャイロとすることができる。ここで、励振検
出手段は、中間部材に対向する位置には形成されず、空
洞部に対向する位置に形成されることが望ましい。ま
た、振動板は圧電体基板で形成され、圧電体基板上にお
いて十字状に4つに分割された電極を形成することによ
り電極と圧電体基板とで励振検出手段が形成されてもよ
い。さらに、振動板は金属板で形成され、振動板上に形
成された十字状に4つに分割された圧電素子によって励
振検出手段が形成されてもよい。また、中間部材は、中
央部に貫通孔が形成された枠材で形成することができ
る。さらに、中間部材は、振動板の複数の端部に配置さ
れる複数の部材で形成することもできる。
【0008】たとえば、全ての励振検出手段に励振信号
を与えることにより、振動板の中心部が最大振幅となる
ような座屈振動が発生する。振動板の面に平行な向きの
軸を中心とした角速度が加わると、コリオリ力によっ
て、振動板に2次屈曲振動モードの振動が変化を受け
る。そして、座屈振動と2次屈曲振動モードの振動とを
縮退もしくは近接させることにより、振動板の振幅が最
大となる点が振動板の中心部からずれるような振動が生
じる。そのため、第1または第2の検出部を構成する2
つの励振検出手段の屈曲状態に差が生じ、第1または第
2の検出部からコリオリ力に対応した信号が出力され
る。ここで、第1の検出部と第2の検出部とが直交する
ように配置されているため、直交する2つの向きに対す
る角速度に対応した信号を得ることができる。振動板と
中間部材とは固定されるため、振動板の中心部の振幅が
最大となるように座屈振動させるために、励振検出手段
は空洞部に対向する位置に配置されることが望ましい。
この振動ジャイロにおいて、振動板として圧電体基板を
使用し、この圧電体基板と、その上において十字状に4
つに分割された電極とで励振検出手段を構成することが
できる。また、振動板として金属板を用いることがで
き、この場合、振動板上に形成された十字状に分割され
た4つの圧電素子によって励振検出手段が形成される。
さらに、中間部材は、対向する振動板の間に空洞部を形
成するためのものであり、貫通孔を形成した枠材で形成
してもよく、振動板の複数の端部に配置される複数の部
材で形成してもよい。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の振動ジャイロの
一例を示す斜視図である。また、図2は図1に示す振動
ジャイロを異なる角度からみた斜視図であり、図3はこ
の振動ジャイロの分解斜視図である。振動ジャイロ10
は、中間部材12を含む。中間部材12は、図3に示す
ように、中央部に貫通孔の形成された枠材で形成され
る。中間部材12の一方側には、振動板14が形成され
る。振動板14は、たとえば2枚の圧電体基板16,1
8を接合することにより形成される。これらの圧電体基
板16,18は、図3の矢印に示すように、互いに逆向
きとなるように厚み方向に分極される。
【0011】圧電体基板16上には、16個に分割され
た電極が形成され、そのうちの中央部にある4つの電極
20a,20b,20c,20dが、信号入出力用とし
て用いられる。これらの電極は、たとえば圧電体基板1
6上に形成された全面電極をダイサーなどによって格子
状に切断することによって形成される。したがって、中
央部の電極20a〜20dは、十字状に分割されてい
る。なお、図1に示す振動ジャイロ10では、上述のよ
うな方法によって電極が形成されているため、16個の
電極が形成されているが、中央部の電極20a〜20d
が振動ジャイロ10の動作に必要なものであって、周囲
の電極はなくてもよいものである。したがって、圧電体
基板16上に印刷によって電極20a〜20dを形成す
る場合には、周囲の電極を形成する必要はなく、また全
面電極をエッチングして電極20a〜20dを形成する
場合には、周囲の電極を除去してもよい。さらに、圧電
体基板18上には、全面電極22が形成される。そし
て、圧電体基板16,18、信号入出力用の電極20a
〜20dおよび全面電極22によって、励振検出手段が
構成される。
【0012】さらに、中間部材12の他方側には、別の
振動板24が形成される。振動板24は、振動板14と
同様の構造を有する。つまり、振動板24は接合された
圧電体基板26,28を含み、これらの圧電体基板2
6,28は互いに逆向きに分極される。圧電体基板26
上には16個に分割された電極が形成され、中央部の電
極30a,30b,30c,30dが信号入出力用とし
て用いられる。さらに、圧電体基板28上には、全面電
極32が形成される。そして、圧電体基板26,28、
電極30a〜30dおよび全面電極32によって、励振
検出手段が構成される。
【0013】このように、中間部材12を挟んで2つの
振動板14,24を配置することにより、振動板14,
24の間に空洞部が形成される。そして、励振検出手段
を構成する電極20a〜20dおよび電極30a〜30
dを空洞部に対向した位置に配置することにより、励振
信号をこれらの電極に入力したとき、振動板14,24
を効率よく座屈振動させることができる。
【0014】振動ジャイロ10を用いるために、図4に
示すような回路に接続される。なお、図4では、振動ジ
ャイロ10の各電極と回路との接続関係を示すために、
電極20a〜20d、電極30a〜30d、全面電極2
2,32および中間部材12のみを示してある。また、
全面電極22,32および中間部材12は、電極20a
〜20dの外形とほぼ同じ大きさに示されているが、実
際には、図1に示すように、振動板14,24と同じ外
形寸法を有するものである。電極20a〜20dには、
それぞれ抵抗40a,40b,40c,40dが接続さ
れる。また、電極30a〜30dには、それぞれ抵抗4
2a,42b,42c,42dが接続される。これらの
抵抗40a〜40dおよび抵抗42a〜42dと全面電
極22,32との間には、発振回路44が接続される。
【0015】このような接続を行うため、中間部材12
の一部または全部に導電材料が使用され、この中間部材
12に全面電極22,32が電気的に接続されることに
より、中間部材12を介して全面電極22,32が発振
回路44に接続される。なお、中間部材12の材料とし
ては、振動板14,24の振動を妨げないために、振動
板14,24に近い材料を用いることが好ましい。した
がって、圧電体基板16,18,26,28と同じ材料
を用いて、その表面にスパッタリングなどによって電極
層を形成したものを中間部材12とすることができる。
この場合、電極層に全面電極22,32が電気的に接続
される。また、高弾性金属を用いて中間部材12を形成
してもよい。
【0016】さらに、振動板14側の隣接する2つの電
極20b,20dは、差動回路46に接続される。差動
回路46の出力信号は、同期検波回路48において、た
とえば発振回路44の信号に同期して検波される。同期
検波回路48で検波された信号は、平滑回路50で平滑
され、さらに直流増幅回路52で増幅される。同様に、
振動板24側の隣接する2つの電極30c,30dは、
差動回路54に接続される。差動回路54の出力信号
は、同期検波回路56において、たとえば発振回路44
の信号に同期して検波される。同期検波回路56で検波
された信号は、平滑回路58で平滑され、さらに直流増
幅回路60で増幅される。
【0017】図4に示す回路では、隣接する2つの電極
20b,20dを用いて第1の検出部が構成され、隣接
する2つの電極30c,30dを用いて第2の検出部が
構成されている。これらの第1の検出部および第2の検
出部は、任意の隣接する2つの電極の組み合わせとする
ことができるが、第1の検出部を構成する電極と第2の
検出部を構成する電極とは、互いに直交する配置のもの
を選ぶ必要がある。したがって、第1の検出部として電
極20b,20dを選択したとき、第2の検出部として
電極30a,30bを選択することもできるし、また電
極20c,20dを選択して、電極20dを第1の検出
部および第2の検出部に共用することもできる。
【0018】振動板14,24の全面電極22,32か
らの出力信号は、発振回路44に帰還される。帰還され
た信号は、発振回路44で増幅され、さらに位相調整さ
れて励振信号が形成される。この励振信号が、電極20
a〜20dおよび電極30a〜30dに与えられる。そ
れによって、図5(A)(B)に示すように、振動板1
4,24は、互いに逆向きとなるように座屈振動する。
このとき、振動板14,24は、その中央部の振幅が最
大となるような振動をする。このような振動をすると
き、電極20a〜20d形成部分の圧電体基板16,1
8の振動状態は同じであるため、電極20a〜20dの
出力信号は同じとなる。そのため、差動回路46から
は、信号が出力されない。同様に、電極30a〜30d
形成部分の圧電体基板26,28の振動状態は同じであ
るため、差動回路54からは、信号が出力されない。こ
れにより、振動ジャイロ10に角速度が加わっていない
ことがわかる。
【0019】このような振動状態において、第1の検出
部を構成する電極20b,20dの間を通る振動板1
4,24に平行な軸を中心として回転すると、無回転時
の振動方向に直交する向きに回転角速度に起因するコリ
オリ力が働き、図6(A)(B)に示すように、振動板
14,24のモードが変化を受ける。そして、図6
(C)に示すように、振動板14,24の最大振幅位置
が中心部からずれるような振動により、これまで中心対
称であった2次屈曲振動モードも影響を受ける。そのた
め、電極20b,20d形成部分の圧電体基板16,1
8の振動状態に差が生じ、電極20b,20dから異な
る信号が出力される。圧電体基板16,18の振動状態
の変位は、コリオリ力の大きさに対応するため、電極2
0b,20dの出力信号の変化は、コリオリ力に対応し
たものとなる。
【0020】このとき、図5(B)に示される座屈振動
モードの振動と、図6(A)に示される2次屈曲振動モ
ードの振動とが縮退しているとき、その感度は最大とな
る。そして、この2つのモードを縮退させるには、振動
板14,24の板厚、面積(外寸)、空洞部の径などの
最適化を図ることにより可能である。なお、2つの振動
モードを完全に縮退させるのではなく、2つのモードを
近接させることによっても、十分に高い感度が得られる
ことは言うまでもない。
【0021】これらの信号の差が、差動回路46から出
力される。電極20b,20dの出力信号は、コリオリ
力に対応して変化しているため、差動回路46からは、
この変化分、つまりコリオリ力に対応した大きい信号が
得られる。差動回路46の出力信号は、同期検波回路4
8において、発振回路44の信号に同期して検波され
る。それにより、差動回路46の出力信号の正部分のみ
または負部分のみ、または正負のいずれかを反転した信
号が検波される。検波された信号は平滑回路50で平滑
され、さらに直流増幅回路52で増幅される。差動回路
46の出力信号はコリオリ力に対応したレベルを有して
いるため、直流増幅回路52の出力信号のレベルもコリ
オリ力に対応しており、直流増幅回路52の出力信号レ
ベルから角速度の大きさを検出することができる。さら
に、振動ジャイロ10に加わる角速度の方向が逆の場
合、同期検波回路48で検波される信号の極性が逆とな
る。そのため、直流増幅回路52の出力信号の極性も逆
となり、直流増幅回路52の出力信号の極性によって、
角速度の向きを検出することができる。
【0022】このとき、振動板24においては、振動板
14と逆向きにコリオリ力が働いて振動板24の振動も
変位するが、電極30b,30dの間を通る軸の両側で
振動状態が変わるため、電極30c,30dの出力信号
は同様に変化する。そのため、差動回路54からは信号
が出力されない。
【0023】また、電極30c,30dの間を通る振動
板14,24に平行な軸を中心として回転すると、図5
および図6で説明した振動状態と同様に、コリオリ力に
より、その軸の両側において圧電体基板26,28の振
動状態が変わる。そのため、電極30c,30dから出
力される信号に差が生じ、差動回路54から信号が出力
される。したがって、差動回路54の出力信号を同期検
波回路56で検波し、平滑回路58で平滑したのち、直
流増幅回路60で増幅することにより、電極30c,3
0dの間を通る軸を中心とした角速度を検出することが
できる。このとき、振動板14側の電極20b,20d
が形成された部分の圧電体基板16,18は、同じよう
に変位するため、差動回路46からは信号が出力されな
い。
【0024】このように、直流増幅回路52の出力信号
を測定することにより、電極20b,20dの間を通る
軸を中心とした角速度を検出することができる。また、
直流増幅回路60の出力信号を測定することにより、電
極30c,30dの間を通る軸を中心とした角速度を検
出することができる。つまり、電極20b,20dで構
成される第1の検出部と電極30c,30dで構成され
る第2の検出部とが直交するように配置されることによ
り、直交する2つの軸を中心とした角速度を検出するこ
とができる。しかも、振動板14,24に基本振動を励
振するために、1つの発振回路44を用いるだけでよ
く、発振回路を2つ用いる従来の方法に比べてコストダ
ウンを図ることができる。
【0025】なお、図7に示すように、振動板14,2
4を円板状にしてもよい。この場合、中間部材12は、
円形のリング状に形成される。また、振動板14側の電
極20a〜20dおよび振動板24側の電極30a〜3
0dは、扇型に形成される。この場合においても、電極
20a〜20dの周囲の電極および電極30a〜30d
の周囲の電極は、振動ジャイロ10の動作には関係ない
ものであり、除去しても差し支えない。このような振動
ジャイロ10でも、図4に示す回路を用いて、直交する
2つの軸を中心とした角速度を検出することができる。
【0026】また、中間部材12は、中央部に貫通孔を
設けた枠材で形成する必要はなく、たとえば図8に示す
ように、振動板14,24の4つの角部に形成されても
よい。このように、信号入出力用の電極20a〜20d
および電極30a〜30dの形成された部分に対応して
空洞部が形成されていればよく、空洞部を形成するため
の中間部材12の形状は任意に変更可能である。
【0027】さらに、図9に示すように、励振検出手段
を構成する電極は、2つに分割されてもよい。なお、振
動板14側に形成される電極62a,62bと、振動板
24側に形成される電極64a,64bとは、互いに直
交するように配置される。この場合、図9に示す回路に
よって、振動板12を励振することができ、かつ直交す
る2つの軸に対する角速度に対応した信号を検出するこ
とができる。このような電極配置の場合においても、電
極62a,62bおよび電極64a,64bは、中間部
材12が存在していない空洞部に対応する位置に形成す
ることが望ましい。
【0028】なお、振動板として、圧電体基板ではな
く、金属板などを用いることができる。この場合、励振
検出手段としては、圧電体層の両面に電極を形成した圧
電素子を用いることができる。このとき、圧電素子は、
図1の電極20a〜20dおよび電極30a〜30dと
同様に配置されるか、または図9の電極62a,62b
および電極64a,64bと同様に配置される。もちろ
ん、これらの電極の周囲にある電極に対応する位置に圧
電素子を形成する必要はない。この場合、中間部材12
も振動板14,24と同じ金属材料で形成すればよく、
中間部材12を発振回路44に接続することにより、各
圧電素子の一方の電極を発振回路44に接続することが
できる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、1つの振動ジャイロ
で2つの方向の軸を中心とした角速度を検出することが
できる。さらに、1つの発振回路で振動ジャイロを励振
することができ、従来のような2つの振動ジャイロを用
いる方法に比べて、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の振動ジャイロの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す振動ジャイロを他の方向からみた斜
視図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロの分解斜視図である。
【図4】図1に示す振動ジャイロを使用するための回路
を示すブロック図である。
【図5】(A)は無回転時における振動ジャイロの振動
状態を示すFEM解析図であり、(B)はその振動状態
を断面で表した図解図である。
【図6】(A)は回転時における振動ジャイロの振動状
態を示すFEM解析図であり、(B)はその振動状態を
図6(A)の一点鎖線で示す断面で表した図解図であ
り、(C)は図5(A)に示す振動状態と図6(A)に
示す振動状態とが重なった振動状態を断面で示した図解
図である。
【図7】この発明の振動ジャイロの他の例を示す分解斜
視図である。
【図8】この発明の振動ジャイロのさらに他の例を示す
分解斜視図である。
【図9】この発明の振動ジャイロにおいて、電極構造を
変更したときの回路を示すブロック図である。
【図10】従来の振動ジャイロの一例を示す斜視図であ
る。
【図11】図10に示す従来の振動ジャイロを用いるた
めの回路を示すブロック図である。
【図12】従来の振動ジャイロの他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 中間部材 14 振動板 16,18 圧電体基板 20a,20b,20c,20d 電極 22 全面電極 24 振動板 26,28 圧電体基板 30a,30b,30c,30d 電極 32 全面電極 62a,62b 電極 64a,64b 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−271256(JP,A) 特開 平10−253362(JP,A) 特開 平9−184726(JP,A) 特開 平8−278147(JP,A) 特開 平7−113644(JP,A) 特開 平8−292033(JP,A) 特開 平8−285608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置される2つの板状の振動板
    を備え、 2つの前記振動板は座屈振動モードの振動を発生し、 前記振動板の2次屈曲振動モードを縮退または近接させ
    て、かつ、2つの前記振動板の板面に平行な軸を中心と
    した回転角速度が加わった際に発生する2次屈曲振動モ
    ードの振幅バランスの変位を検出してコリオリ力を検出
    する、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 2つの前記振動板の間に空洞部を形成す
    るために2つの前記振動板の間に形成される中間部材、
    および前記振動板を振動させるとともに、前記振動板の
    振動によって生じる信号を出力させるために、それぞれ
    の前記振動板上に形成される分割された励振検出手段を
    含み、 隣接する2つの前記励振検出手段の組み合わせにより第
    1の検出部が構成されるとともに、隣接する2つの前記
    励振検出手段の別の組み合わせにより第2の検出部が構
    成され、前記第1の検出部と前記第2の検出部とが直交
    するように配置された、請求項1に記載の振動ジャイ
    ロ。
  3. 【請求項3】 前記励振検出手段は、前記中間部材に対
    向する位置には形成されず、前記空洞部に対向する位置
    に形成される、請求項2に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記振動板は圧電体基板で形成され、前
    記圧電体基板上において十字状に4つに分割された電極
    を形成することにより前記電極と前記圧電体基板とで前
    記励振検出手段が形成される、請求項2または請求項3
    に記載の振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記振動板は金属板で形成され、前記振
    動板上に形成された十字状に4つに分割された圧電素子
    によって前記励振検出手段が形成される、請求項2また
    は請求項3に記載の振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記中間部材は、中央部に貫通孔が形成
    された枠材で形成される、請求項2ないし請求項5のい
    ずれかに記載の振動ジャイロ。
  7. 【請求項7】 前記中間部材は、前記振動板の複数の端
    部に配置される複数の部材で形成される、請求項2ない
    し請求項5のいずれかに記載の振動ジャイロ。
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