JP3288915B2 - 締結カラー - Google Patents
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Description
る。
75号により、弾性保持部を有する起伏部を備えた締結
カラーは公知である。
9日に出願された仏国特許出願第9,306,046号
は、上記型式のカラーの改良について提案している。
内帯部と称し、その一端近傍で突出部を形成する二つの
半径方向のひだを有する環状の第一金属帯部と、外帯部
と称し、その第一端で内帯部の外面に固定された第二の
帯部とで構成されている。外帯部は、弾性保持部を形成
する起伏部を有し、カラーの締結に際し突出部の後部に
係合せしめられるフックがその第二端に形成されてい
る。外帯部には更に、起伏部とフックとの間に位置し、
実質的に内帯部の外周に沿って延びる中間部を備えてお
り、従って、内帯部はその他端近傍で中間部に覆われた
被覆領域を有している。
の寸法が変化しても、十分な締結を維持できることが知
られている。
内帯部が360度以上湾曲せしめられ、その両端が重な
りあった時、締結物にカラーから加えられる圧力の不連
続性を回避する改良に関するものである。
困難を伴う場合には、上記特許あるいは上記出願に記載
されているカラーの品質は、カラーの取り付けあるいは
締結中失われる。
る時に、カラーが不注意にあまりにも強く締結されるこ
とがあり、それが一時的であっても、金属の弾性限界を
局部的に超えるという問題がある。にもかかわらず、カ
ラーにとってその弾性の保持は、カラーが取り付けられ
た後締結物の寸法がわずかに変化しても確固たる締結を
保証する上で重要なことがわかっている。
出願された仏国特許出願第9,306,045号は、フ
ックが突出部に係合される際、フックの内面と当接する
係合部材を突出部に設けることを提案している。
ックが設けられた領域で弾性限界を超えるのを防止する
上で十分なものであった。にもかかわらず、締結が困難
な場合にも、特に上記領域において弾性限界を超えない
ように、弾性保持部の有効性を常に確保することが必要
であるという要求がある。
題点に鑑みてなされたものであり、上記カラーを更に改
良し、弾性保持部の有効性を常に確保することのできる
締結カラーを提供することを目的としている。
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、一端近傍
に突出部を形成する二つの半径方向のひだを有する環状
の金属製内帯部と、該内帯部の外面に第一端が固定され
た外帯部とで構成される締結カラーであって、上記外帯
部は、弾性保持部を形成する起伏部を有するとともに、
その第二端にカラーの締結に際し突出部の後部と係合す
るフックを備え、かつ、上記起伏部とフックとの間に位
置し、実質的に上記内帯部の周面に沿って延びる中間部
を更に有し、上記内帯部はその他端の近傍に上記中間部
で覆われた被覆領域を有する締結カラーにおいて、上記
外帯部の上記中間部と上記内帯部の上記被覆領域にそれ
ぞれ形成された第一及び第二係合手段が互いに協働して
上記弾性保持部の使用範囲を制限したことを特徴とす
る。
部の中間部が窓部を有する一方、上記内帯部の被覆領域
が上記窓部に嵌入する半径方向外方に延びる突起を有
し、該突起が上記起伏部に近接する上記窓部の一端と係
合するようにしたことを特徴とする。
部の中間部がその側部に少なくとも一つの切欠を有する
一方、上記内帯部の被覆領域が上記切欠に嵌入する半径
方向外方に延びる少なくとも一つの突起を有し、該突起
が上記起伏部に近接する上記切欠の一端と係合するよう
にしたことを特徴とする。
を、上記内帯部の被覆領域から切り起こした突起により
構成したことを特徴とする。
部を備えた上記内帯部の上記一端が上記突出部の近傍に
位置する長手方向の溝を有する一方、上記内帯部の上記
他端が半径方向外方に延びる先端を有し、該先端が、上
記溝より幅の狭い首部と、該首部より幅の広い自由端と
を有することを特徴とする。
て、図面を参照しながら説明する。図1及び図3に示さ
れるカラーは環状内帯部10と外帯部12とで構成され
ており、外帯部12は、その第一端12aにおいて内帯
部10の外面に固定されている。内帯部10の一端10
a近傍において、内帯部10は二つのひだ16a,16
bを有し、その外面より半径方向に突出する突出部16
を構成している。この内帯部10は、360度以上環状
に湾曲せしめられ、カラーの非締結状態において、その
一端10aの下あるいは突出部16の下に他端10bは
位置している。
が設けられ、カラーの締結に際し突出部16と係合す
る。第一端12aからフック18に向かって、外帯部1
2は、弾性保持部を形成する起伏部20と、内帯部10
の周囲に実質的に沿って延びる中間部22とを連続的に
備えている。従って、内帯部10は中間部22により覆
われた領域24を有しており、この被覆領域24は、内
帯部10の他端10bに近接している。更に正確には、
領域24は、内帯部10の他端10bと、内帯部10と
外帯部12の第一端12aとの接続部との間に位置して
いる。
は、リベットにより、すなわち、内帯部10を穴あけし
外帯部12に打ち込まれた円筒片26のリムにより内帯
部10に固定される。この固定法は、内帯部10の内面
に突起を全く形成することがないので、カラーにより締
結される物を傷つける心配がない。
る二つの帯部が互いに固定される領域のすぐ近くにはな
く、内帯部10の外周に沿って延びる外帯部12の一部
28により前記領域とは離間している。外帯部12の中
間部22と内帯部10の被覆領域24には、第一及び第
二係合手段がそれぞれ形成されている。
22は窓部32を有する一方、被覆領域24は、窓部3
2を介して外方に突出する半径方向の突起34を備えて
いる。
接した窓部32の端部32aにより構成され、半径方向
の突起34が第二係合手段を構成している。
Lを有している。弾性保持部の変形に応じて、半径方向
の突起34は、窓部32の内部で係合端32aからその
対向端32bまで移動可能である。従って、窓部32の
長さにより、弾性保持部の使用範囲が決定される。
22は、その左右の側部に形成された二つの切欠13
2,132’を有している。被覆領域124は、同様に
左右に形成された半径方向にのびる二つの突起134,
134’を有し、切欠132,132’に嵌入してい
る。
接した切欠132,132’の端部132a,132’
aにより構成される一方、第二係合手段は、半径方向の
突起134,134’により構成されている。起伏部2
0の変形に応じて、突起134,134’は切欠13
2,132’の内部を移動するので、弾性保持部の使用
可能範囲は切欠132,132’の長さL’により決定
される。
帯部10に形成され前記切欠と係合する突起はそれぞれ
一つでもよい。
は、内帯部10の被覆領域24,124の打ち抜き、切
り起こし、あるいは、他の方法で形成される。
具で図1のカラーをはさんだ状態を示している。この
時、図3に示されるように弾性保持部を最大限使用する
必要がある場合もあり、図3においては起伏部20は最
大に拡張された位置にある。この位置は、弾性保持部を
使用できる限界に対応し、第一及び第二係合手段が協働
することにより決定される。
外方にわずかに変形していることが確認できる。係合端
32aは、変形部における内帯部10の周面から半径方
向に近接した部分に形成されている。この変形部によ
り、弾性保持部を使用しつくした時でも、係合端32a
を内帯部10に近接させることができ、半径方向の突起
34との係合が解除する心配がない。
設けることもできる。
有するΩ状ループ20aの形態とすることができ、弾性
保持部が弛緩した状態(外力が加わらない状態)では、
脚20b,20cは互いに近接し、ほぼ半径方向に延在
する。
材と類似するものには、図1の番号に200を加えた番
号を付している。両図に示される変形例では、内帯部2
10の端部210bは、カラーが非締結状態にある時そ
の端部210aの下まで延び、両端が互いに連結される
という利点がある。このため、突出部216を備えた端
部210aには、突出部216の近傍で、端部210a
から反対側の端部210bに向かって突出部216の後
方に形成された長手方向の溝250を有している。端部
210bの先端260は、半径方向外方に折曲されてい
る。
より内帯部210に連結されており、首部262の幅
は、溝250の幅より狭く設定されているので、先端2
60は溝250で保持されている。首部262は主とし
て半径方向に延びているが、図5に示されるように、内
帯部210の面内に延在する部分も有している。半径方
向における先端260の自由端は首部262より幅が広
い。
0は互いに配列されている。溝250は、先端260の
自由端264の幅と少なくとも同じ幅の孔252と、自
由端264の幅より狭い二つの直線部254,256に
より構成される摺動部とを有している。
を介して溝250に挿入されるが、一旦溝250の摺動
部に遊挿されると、自由端264の幅は広いので、先端
260の溝250からの離脱が防止される。カラーが非
締結状態にあると、帯部の弾力性により先端260は突
出部216に近い摺動部254の一端254aの近傍に
位置するので、先端260の溝250からの離脱が阻止
される。半径方向の先端260はT字状や逆L字状に形
成することもできる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。外
帯部の中間部と内帯部の被覆領域に第一及び第二係合手
段をそれぞれ形成し、両係合手段を互いに協働せしめて
弾性保持部の使用範囲を制限するようにしたので、弾性
保持部は、カラーの寿命がつきるまで伸縮自在に使用で
きる。すなわち、第一及び第二係合手段が互いに係合す
ると、弾性保持部の延びは停止せしめられる。
である閾値に達する前に、係合手段が互いに係合し、弾
性保持部は、弾性限界の閾値を超えない範囲で使用可能
である。このような単純な構成で、弾性保持部の常に有
効な作用を保証することができる。
(外帯部と内帯部)に設けたことが、両者を有効に作用
させる条件となっている。両係合手段が係合した時に、
フックは、内帯部の第二端に対しクサビ状に移動し、そ
の結果、カラーはあたかも単一帯状部材として作用し、
帯状部材の直径が減少することにより締結される。直径
の減少量は主として内帯部に依存する。
の直径が減少し、係合手段が離反するように移動するこ
とで両者の協働は終了する。その後、弾性保持部は、例
えば温度変化による締結物の直径の変動量に応じて伸縮
自在に変化する。
の端部であって、突出部を越えたところに形成されてい
るとすれば(本発明のように内帯部の他端の近傍に設け
られる代わりに)、弾性保持部のストロークを制限する
という係合手段の機能は達成できない。
けられていれば、二つの係合手段の協働が開始すると同
時に、係合手段とフックとの間に位置する外帯部の一部
の寸法が固定されてしまい、その結果、突出部に対する
フックの位置を変えることができない。この場合、締結
物の直径が十分小さくて、突出部と第二係合手段との間
隔がフックの端部と第一係合手段との間隔より短けれ
ば、弾性保持部は機能しない。
性保持部は、締結直径に達してフックが突出部と係合す
るまで必然的に限りなく応力を受ける。
は、使用時、弾性保持部の拡開量に限界を設けることが
できない。
きるが、特許出願第9,306,045号に開示されて
いる係合部材を同時に備えたものでもよい。
フックが突出部に係合する前の弾性保持部が使用されて
いない状態を示している。
であり、(b)はその変形例を示している。
クが突出部に係合する時の弾性保持部が使用限界に達し
た状態を示している。
分概略図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 一端(10a)近傍に突出部(16)を
形成する二つの半径方向のひだを有する環状の金属製内
帯部(10)と、該内帯部(10)の外面に第一端(1
2a)が固定された外帯部(12)とで構成される締結
カラーであって、上記外帯部(12)は、弾性保持部を
形成する起伏部(20)を有するとともに、その第二端
(12b)にカラーの締結に際し突出部(16)の後部
と係合するフック(18)を備え、かつ、上記起伏部
(20)とフック(18)との間に位置し、実質的に上
記内帯部(10)の周面に沿って延びる中間部(22)
を更に有し、上記内帯部(10)はその他端の近傍に上
記中間部(22)で覆われた被覆領域(24)を有する
締結カラーにおいて、 上記外帯部(12)の上記中間部(22)と上記内帯部
(10)の上記被覆領域(24)にそれぞれ形成された
第一及び第二係合手段(32a,34)が互いに協働し
て上記弾性保持部の使用範囲を制限したことを特徴とす
る締結カラー。 - 【請求項2】 上記外帯部(12)の上記中間部(2
2)が窓部(32)を有する一方、上記内帯部(10)
の上記被覆領域(24)が上記窓部(32)に嵌入する
半径方向外方に延びる突起(34)を有し、該突起(3
4)が上記起伏部(20)に近接する上記窓部(32)
の一端(32a)と係合するようにした請求項1に記載
の締結カラー。 - 【請求項3】 上記外帯部の上記中間部(122)がそ
の側部に少なくとも一つの切欠(132,132’)を
有する一方、上記内帯部の上記被覆領域(124)が上
記切欠(132,132’)に嵌入する半径方向外方に
延びる少なくとも一つの突起(134,134’)を有
し、該突起(134,134’)が上記起伏部(22
0)に近接する上記切欠(132,132’)の一端
(132a,132’a)と係合するようにした請求項
1に記載の締結カラー。 - 【請求項4】 上記突起(34;134,134’)
を、上記内帯部(10)の上記被覆領域(24;12
4)から切り起こした突起により構成した請求項2また
は3に記載の締結カラー。 - 【請求項5】 上記突出部(216)を備えた上記内帯
部(210)の上記一端(210a)が上記突出部(2
16)の近傍に位置する長手方向の溝(250)を有す
る一方、上記内帯部(210)の上記他端(210b)
が半径方向外方に延びる先端(260)を有し、該先端
(260)が、上記溝(250)より幅の狭い首部(2
62)と、該首部(262)より幅の広い自由端(26
4)とを有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
締結カラー。
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