JP3287749B2 - 自動車のクロスメンバ構造 - Google Patents

自動車のクロスメンバ構造

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JP3287749B2 JP02487596A JP2487596A JP3287749B2 JP 3287749 B2 JP3287749 B2 JP 3287749B2 JP 02487596 A JP02487596 A JP 02487596A JP 2487596 A JP2487596 A JP 2487596A JP 3287749 B2 JP3287749 B2 JP 3287749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントフロアに
おける車幅方向両側のセンタピラー間に設けられた自動
車のクロスメンバ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、同図Aの乗車状態で
側面衝突が生じると、この種のクロスメンバ10に断面
力が発生し、センタピラー3を侵入させる(同図B)。
さらに、クロスメンバ10に対する断面力がピークに達
した時点以降も強度的に弱いセンタピラー3の上部が侵
入し、乗車者9の胸部に対する衝撃が増加する(同図
C)。クロスメンバ10は、側面衝突時にセンタピラー
下部の侵入量を抑えて乗員を衝撃から保護する作用を有
するが、その作用を強化するには、クロスメンバの断面
アップ或はその内部にバルクヘッドを追加する等が行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな補強が行われると、反面ではセンタピラー下部の進
入が減少することで、センタピラー上部付近に倒れ込み
が生じて、その侵入量が増加するためにセンタピラー上
部付近も補強を要することになる。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、側面衝
突時にボデー構造の補強を行うことなく、センタピラー
上部の食込み量を抑制可能にする自動車のクロスメンバ
構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、車幅方向両側のセンタ
ピラー間におけるフロントフロアに車幅方向へ設けられ
た自動車のクロスメンバ構造において、下端部のフラン
ジ部がフロントフロアに溶接された断面ハット形クロス
メンバ本体をセンタピラー直下のロッカに隙間を置いて
終端させ、この隙間に、クロスメンバ本体の終端部分の
外面に重なって車幅方向へ空走可能に連結する空走部を
有する断面コの字形のサブクロスメンバを設けると共
に、クロスメンバ本体の終端位置及びサブクロスメンバ
における終端位置から空走ストローク分だけ後退した位
置に壁面を形成し、空走部よりも終端寄りのサブクロス
メンバ部分をフロントフロア又はロッカに溶接したこと
を特徴とする。
【0006】側面衝突が生じると、サブクロスメンバが
空走することによりセンタピラーの下方部分であるロッ
カ及びフロントフロア部分に衝突力が加わって変形して
侵入し、その上方部分の侵入量が減る。さらに、衝突力
が加わり、クロスメンバの双方の壁面同士が衝突した時
点で空走が終了してクロスメンバに応力が生じる。この
時点では衝突力が減衰し、その後のセンタピラーの上方
部分の侵入も少なくなる。請求項2により、クロスメン
バ本体の終端部分の内面にサブクロスメンバを重ねた場
合も同様に作用する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図4を基に本発明の一実
施形態による自動車のクロスメンバ構造を説明する。1
0は、フロントフロア1におけるロッカ2に立設された
センタピラー3及びトンネル部4間に車幅方向へ配置さ
れたクロスメンバである。このクロスメンバは、センタ
ピラー3の直下のロッカ2に隙間を置いて終端した断面
ハット形のクロスメンバ本体11と、この隙間にクロス
メンバ本体11の終端部分に重なって車幅方向へ空走可
能に連結する空走部Aを有する断面コの字形のサブクロ
スメンバ15とより構成されている。
【0008】クロスメンバ本体11は、その下端部のフ
ランジ部11aでフロントフロア1に溶接される。クロ
スメンバ本体11の終端位置には壁面11bが形成され
ている。このような空走部付クロスメンバは、トンネル
部4の反対側にも分離して又は跨いで設けられる。
【0009】サブクロスメンバ15は、図3及び4に示
すように、終端部分にフランジ部16aが形成された断
面コの字形のサブクロスメンバ本体16に、始端に壁面
17bが形成された断面コの字形に形成され、かつ終端
部分にフランジ部17aが形成された芯部17を挿入さ
せて構成されている。このサブクロスメンバ15は、フ
ランジ部17aをロッカパネル2に溶接した芯部17に
サブクロスメンバ本体16を重ねて、そのフランジ部1
6aを重ねて溶接することにより固定されている。この
状態で、サブクロスメンバ15の壁面17bの位置より
も始端側の部分が空走部Aを構成する。この空走部はク
ロスメンバ本体11の終端部分の外面に部分的に重なっ
て接触状態で連結すると共に、壁面17bは壁面11b
から空走ストロークBだけ後退した位置を占めている。
【0010】図5に示すように側面衝突が生じると、同
図Dに示すように、ロッカ2及びフロントフロア1の部
分に衝突力が加わってサブクロスメンバ15は空走スト
ロークBで示す隙間を狭くしてを空走しつつロッカ2及
びフロントフロア1が変形して侵入する。これにより、
センタピラー3の下方部分が侵入するのに較べてより下
方部分が侵入し(同図D)、センタピラー3の上方部分
の侵入量が減る。さらに、壁面17b、11b同士が衝
突して、以降はクロスメンバ10に応力が生じるが、そ
の時点で衝突力が減衰し、センタピラー3の上部の侵入
量が抑制される(同図E)。
【0011】尚、前述の実施形態に代えて、空走部がク
ロスメンバ本体の終端部分の内面に接触状態で重なり、
サブクロスメンバの始端位置及びクロスメンバ本体にお
ける挿入されたサブクロスメンバの始端位置から空走ス
トローク分だけ内方へ後退した位置に壁面をそれぞれ形
成することもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、側面衝突に対するフロ
ントクロスメンバの強度を遅延させて作用させることに
より、ロッカ及びフロントフロアに応力変形を生じさせ
て、センタピラー上部の侵入量の増加を抑えることが可
能になる。壁面位置の設定によりクロスメンバが作用を
開始する空走ストロークを設定できるために、想定した
衝突力に対してセンタピラーの侵入量を適正に設定する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車のクロスメン
バ構造の斜視図である。
【図2】同クロスメンバ本体の斜視図である。
【図3】同クロスメンバのサブクロスメンバの分解斜視
図である。
【図4】同クロスメンバの断面図である。
【図5】同クロスメンバ構造の作用を従来の構造のもの
と対比して説明する断面図である。
【符号の説明】
1 フロントフロア 2 ロッカ 3 センタピラー 10 クロスメンバ 11 クロスメンバ本体 11b、17b 壁面 15 サブクロスメンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−277227(JP,A) 特開 平7−61374(JP,A) 特開 平5−262264(JP,A) 特開 平4−87888(JP,A) 実開 平1−90676(JP,U) 実開 昭58−149259(JP,U) 実開 平3−107286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B62D 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向両側のセンタピラー間における
    フロントフロアに車幅方向へ設けられた自動車のクロス
    メンバ構造において、 下端部のフランジ部がフロントフロアに溶接された断面
    ハット形のクロスメンバ本体をセンタピラー直下のロッ
    カに隙間を置いて終端させ、 この隙間に、前記クロスメンバ本体の終端部分の外面に
    重なって車幅方向へ空走可能に連結する空走部を有する
    断面コの字形のサブクロスメンバを設けると共に、前記
    クロスメンバ本体の終端位置及び前記サブクロスメンバ
    における前記終端位置から空走ストローク分だけ後退し
    た位置に壁面を形成し、前記空走部よりも終端寄りの前
    記サブクロスメンバ部分を前記フロントフロア又は前記
    ロッカに溶接したことを特徴とする自動車のクロスメン
    バ構造。
  2. 【請求項2】 車幅方向両側のセンタピラー間における
    フロントフロアに車幅方向へ設けられた自動車のクロス
    メンバ構造において、 下端部のフランジ部がフロントフロアに溶接された段面
    ハット形のクロスメンバ本体をセンタピラー直下のロッ
    カに隙間を置いて終端させ、 この隙間に、前記クロスメンバ本体の終端部分の内面に
    重なって車幅方向へ空走可能に連結する空走部を有する
    断面コの字形のサブクロスメンバを設けると共に、この
    サブクロスメンバの始端位置及び前記クロスメンバ本体
    における前記始端位置から空走ストローク分だけ後退し
    た位置に壁面を形成し、前記空走部よりも終端寄りの前
    記サブクロスメンバ部分を前記フロントフロア又は前記
    ロッカに溶接したことを特徴とする自動車のクロスメン
    バ構造。
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