JP3285330B2 - 圧力検出装置及び車両スライドドアの圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置及び車両スライドドアの圧力検出装置

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JP3285330B2
JP3285330B2 JP09799899A JP9799899A JP3285330B2 JP 3285330 B2 JP3285330 B2 JP 3285330B2 JP 09799899 A JP09799899 A JP 09799899A JP 9799899 A JP9799899 A JP 9799899A JP 3285330 B2 JP3285330 B2 JP 3285330B2
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秀典 石原
昇 柘植
計夫 二村
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定部位に外力が
作用したか否かを検知する圧力検出装置に係り、特に、
車両建造物、エレベータ等の自動ドア装置においてド
アパネルの異物の挟み込み検知に好適な圧力検出装置
び車両スライドドアの圧力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にワゴンやバン、レクリエーショ
ンビークルと称される車両には、後部座席に対応したド
アに、運転席の近傍や後部座席の所定位置に設けられた
操作スイッチを操作することでモータを駆動させ、モー
タの駆動力によりドアパネルを車体側壁部に沿って前後
にスライドさせて車体側壁に形成された乗降口を開閉す
る所謂自動スライドドア装置を採用した車両がある。
【0003】この種の自動スライドドア装置には、ドア
パネルが閉移動する際の異物の挟み込み検知若しくは異
物の挟み込み防止用として圧力検出装置を備えた自動ス
ライドドア装置もある。
【0004】このような自動スライドドア装置に適用さ
れる圧力検出装置は、ドアパネルの前端部(すなわち、
閉移動方向側の端部)に沿って長尺で且つ長手方向に沿
って中空の外皮部の内部に複数の電極線が配置された感
圧センサを備えている。この感圧センサは、押圧力を受
けて外皮部が弾性変形すると、外皮部の弾性変形の伴い
外皮部内の電極線が湾曲して互いに接触するようになっ
ており、電極線同士が互いに接触した際の電気抵抗の変
化等を検知することで外皮部に押圧力が作用したこと、
すなわち、閉移動するドアパネルの前端部に異物が当接
し、異物からの押圧反力が外皮部に作用したことを検出
するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
圧力検出装置に用いられる感圧センサは、その外皮部よ
りも剛性が低いゴム材や合成樹脂材により長尺筒状に形
成されたプロテクタの内部に挿入されており、プロテク
タがドアパネルへ固定されることで感圧センサがプロテ
クタを介して間接的にドアパネルへ固定されるようにな
っている。
【0006】ここで、感圧センサの外皮部の断面形状は
略円形状とされているのに対して、外皮部(感圧セン
サ)が挿入されるプロテクタの挿入孔の断面形状も略円
形で、しかも、その内径寸法が外皮部の外径寸法に略等
しい。このため、外皮部を挿入孔へ挿入する際には、外
皮部の挿入孔に挿入された部分の外周部全域に挿入孔の
内周部との摺動抵抗が作用する。したがって、挿入孔へ
の外皮部の挿入が難しく、感圧センサをドアパネルへの
取り付ける際の取付工程対しての工数削減の障害となっ
ている。
【0007】本発明は、上記事実を考慮して、挿入孔へ
の外皮部の挿入が容易な圧力検出装置及び車両スライド
ドアの圧力検出装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、弾性変形可能な外皮部を有し、前記外皮部が弾性変
形することで前記外皮部に作用した外力を検知する感圧
センサにより前記感圧センサが取り付けられた所定部位
に前記外力が作用したことを検知する圧力検出装置であ
って、内周長が前記外皮部の外周長よりも長い楕円形状
に形成されて、内側に前記外皮部が挿入されると共に、
前記楕円形状の短径方向に沿って前記外皮部が当接し、
前記楕円形状の長径方向に沿って前記外皮部との間に隙
間が形成される挿入孔を有し、且つ、剛性が前記外皮部
の剛性以下とされ、前記感圧センサが挿入された状態で
前記所定部位に固定されて前記感圧センサを支持する支
持部材を備えることを特徴としている。上記構成の圧力
検出装置では、支持部材に形成された挿入孔に外皮部
(感圧センサ)が挿入され、この状態で支持部材が所定
部位に固定される。 所定部位に外力が作用すると、この
外力により支持部材が弾性変形し、更に、弾性変形した
支持部材が外皮部を弾性変形させる。この外皮部の弾性
変形により感圧センサは外力を検知し、所定部位に外力
が作用したことを検知する。
【0009】ここで、挿入孔は楕円形状に形成されてお
り、その短径方向に沿って外皮部が挿入孔の内周部に当
接するが、挿入孔の長径方向には外皮部と挿入孔の内周
部との間に隙間が形成される。このため、挿入孔への外
皮部の挿入が容易となる。 しかも、挿入孔の形状が楕円
形状であるため挿入孔の内周部に角部が形成されない。
このため、支持部材を弾性変形しても内周部の一部に応
力が集中することはなく、このような応力集中による亀
裂が生じる可能性が極めて低く、支持部材の耐久性が向
上する。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
圧力検出装置において、前記支持部材の挿入孔の内周部
のうち、周方向に沿って2箇所以上の部位を前記外皮部
の外周部へ当接させて前記外皮部を挟持させたことを特
徴としている。 上記構成の圧力検出装置によれば、挿入
孔の内周部は、その周方向に沿って2箇所以上は外皮部
の外周部へ当接しており、この2箇所以上の当接部位で
感圧センサを挟持している。これにより、感圧センサを
挿入孔へ挿入した状態では外皮部の外周部と挿入孔の内
周部との間に隙間が形成されるものの、外皮部(感圧セ
ンサ)を挿入孔の内部の所定位置で保持される。このた
め、支持部材が固定される所定部位に対する感圧センサ
の取付位置精度を所定部位に対する支持部材の取付位置
精度にのみ依存させることができ、取り付けが容易にな
る。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の圧力検出装置において、前記挿入孔の内周
部のうち、前記外力の作用方向側及びその反対方向側の
少なくとも一方の側を前記外皮部へ接触させたことを特
徴としている。 上記構成の圧力検出装置では、挿入孔の
内周部のうち外力の作用方向側及びその反対方向側の少
なくとも一方の側が外皮部へ接触しているため、外力に
より弾性変形した支持部材で早急に外皮部を押圧して外
皮部を弾性変形させることができ、支持部材に外力が作
用したこと、すなわち、感圧センサが取り付けられた所
定部位に外力が作用したことを早急に検知できる。
【0012】すなわち、感圧センサの外皮部よりも上述
した外力の作用方向とは反対方向側で外皮部の外周部と
挿入孔の内周部との間に隙間が形成されている場合に
は、外力が支持部材に作用して支持部材が弾性変形して
も、上記の隙間の間隔以上に支持部材が弾性変形するま
では外皮部が弾性変形することがない。 一方、感圧セン
サの外皮部よりも上述した外力の作用方向側で外皮部の
外周部と挿入孔の内周部との間に隙間が形成されている
場合には、外力により弾性変形した支持部材が外皮部を
押圧しても、上述した隙間の間隔だけ外力の作用方向側
へ変位してしまい、外皮部の外周部と挿入孔の内周部と
が互いに当接してからでないと外皮部が弾性変形しない
可能性がある。 したがって、感圧センサの外皮部よりも
上述した外力の作用方向側、及びその反対方向側の何れ
に挿入孔の内周部との間で隙間が形成されていても、感
圧センサによる外力の検知が遅れるという不都合が生じ
る可能性がある。 これに対し、本圧力検出装置では、外
皮部のうち外力の作用方向側及びその反対方向側の少な
くとも一方の側が挿入孔の内周部へ接触しているため、
上述した不都合のうちの少なくとも一方は解消できるた
め、感圧センサが取り付けられた所定部位に外力が作用
したことを早急に検知できる。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の圧力検出装置において、前
記外力の作用状態で前記外力の略作用方向とは反対側か
ら前記外皮部へ当接可能な保持部と、前記外皮部よりも
前記外力の作用方向側に設けられた柔軟部と、を含めて
前記支持部材を構成したことを特徴としている。 上記構
成の圧力検出装置によれば、支持部材が保持部と柔軟部
とを含めて構成される。しかも、外皮部に対して外力の
作用方向とは反対側に保持部が設けられると共に、外皮
部に対して外力の作用方向側に柔軟部が設けられ、支持
部材を介して外力が外皮部に作用すると、外皮部には、
外力の作用方向とは略反対側から保持部が当接する。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
圧力検出装置において、前記挿入孔への前記外皮部の挿
入状態で、前記外皮部の外周一部を前記保持部に当接さ
せ、前記外皮部の他の外周一部を前記柔軟部に当接させ
た、ことを特徴としている。 上記構成の圧力検出装置に
よれば、挿入孔に挿入された外皮部は、その外周一部が
保持部に当接して、他の一部が柔軟部に当接し、保持部
の弾性と柔軟部の弾性とによって挟持される。
【0015】請求項6記載の本発明は、車両の側壁に形
成された乗降口を、モータの駆動力で前記車両の略前後
方向に沿ってスライドすることで開閉するドアパネル
の、前記乗降口を閉じる際の閉移動方向側端部に沿って
設けられた弾性変形可能な外皮部を有し、前記外皮部が
弾性変形することで前記外皮部に作用した外力を検知す
る感圧センサにより前記ドアパネルの閉移動方向側端部
に前記外力が作用したことを検知する車両スライドドア
の圧力検出装置であって、内周長が前記外皮部の外周長
よりも長い楕円形状に形成されて、内側に前記外皮部が
挿入されると共に、前記車両の略前後方向に沿った前記
楕円形状の短径方向に沿って前記外皮部が当接し、前記
車両の略左右方向に沿った前記楕円形状の長径方向に沿
って前記外皮部との間に隙間が形成される挿入孔を有
し、且つ、剛性が前記外皮部の剛性以下とされ、前記感
圧センサが挿入された状態で前記ドアパネルの前記閉移
動方向側端部に固定されて前記感圧センサを支持する支
持部材を備える、ことを特徴としている。 上記構成の車
両スライドドアの圧力検出装置では、支持部材に形成さ
れた挿入孔に外皮部(感圧センサ)が挿入され、この状
態で支持部材が車両の側壁に形成された乗降口を閉じる
際のドアパネルの閉移動方向側端部に固定される。ドア
パネルの閉移動方向側の端部に対して閉移動方向とは略
反対方向側から外力が作用すると、この外力により支持
部材が弾性変形し、更に、弾性変形した支持部材が外皮
部を弾性変形させる。この外皮部の弾性変形により感圧
センサは外力を検知し、ドアパネルの閉移動方向側端部
に外力が作用したことを検知する。
【0016】ここで、挿入孔は、車両の略前後方向に沿
って短径方向で且つ車両の略左右方向に沿って長径方向
とされた楕円形状に形成され、その短径方向に沿って外
皮部が挿入孔の内周部に当接するが、挿入孔の長径方向
には外皮部と挿入孔の内周部との間に隙間が形成され
る。このため、挿入孔への外皮部の挿入が容易となる。
しかも、挿入孔の形状が楕円形状であるため内周部に角
部が形成されない。このため、支持部材を弾性変形して
も内周部の一部に応力が集中することはなく、このよう
な応力集中による亀裂が生じる可能性が極めて低く、支
持部材の耐久性が向上する。
【0017】請求項7記載の本発明は、請求項6記載の
車両スライドドアの圧力検出装置において、前記支持部
材の挿入孔の内周部のうち、周方向に沿って2箇所以上
の部位を前記外皮部の外周部へ当接させて前記外皮部を
挟持させたことを特徴としている。 上記構成の車両スラ
イドドアの圧力検出装置によれば、挿入孔の内周部は、
その周方向に沿って2箇所以上は外皮部の外周部へ当接
しており、この2箇所以上の当接部位で感圧センサを挟
持している。これにより、感圧センサを挿入孔へ挿入し
た状態では外皮部の外周部と挿入孔の内周部との間に隙
間が形成されるものの、外皮部(感圧センサ)を挿入孔
の内部の所定位置で保持される。このため、ドアパネル
の閉移動方向側端部に対する感圧センサの取付位置精度
をドアパネルの閉移動方向側端部に対する支持部材の取
付位置精度にのみ依存させることができ、取り付けが容
易になる。
【0018】請求項8記載の本発明は、請求項6又は請
求項7記載の車両スライドドアの圧力検出装置におい
て、前記外皮部のうち、前記閉移動方向側及びその反対
方向側の少なくとも一方の側を前記挿入孔の内周部へ接
触させたことを特徴としている。 上記構成の車両スライ
ドドアの圧力検出装置では、乗降口をドアパネルが閉じ
る際の閉移動方向側及びその反対方向側の少なくとも一
方の側が挿入孔の内周部へ接触しているため、外力によ
り弾性変形した支持部材で早急に外皮部を押圧して外皮
部を弾性変形させることができ、支持部材に外力が作用
したこと、すなわち、閉移動するドアパネルの閉移動方
向側端部に外力が作用したことを早急に検知できる。
【0019】すなわち、感圧センサの外皮部よりも上述
した閉移動方向側で外皮部の外周部と挿入孔の内周部と
の間に隙間が形成されている場合には、外力が支持部材
に作用して支持部材が弾性変形しても、上記の隙間の間
隔以上に支持部材が弾性変形するまでは外皮部が弾性変
形することがない。 一方、感圧センサの外皮部よりも閉
移動方向とは反対側で外皮部の外周部と挿入孔の内周部
との間に隙間が形成されている場合には、外力により弾
性変形した支持部材が外皮部を押圧しても、上述した隙
間の間隔だけ外力の作用方向側、すなわち、閉移動とは
反対側へ変位してしまい、外皮部の外周部と挿入孔の内
周部とが互いに当接してからでないと外皮部が弾性変形
しない可能性がある。 したがって、感圧センサの外皮部
よりも上述した閉移動方向側及びその反対方向側の何れ
に挿入孔の内周部との間で隙間が形成されていても、感
圧センサによる外力の検知が遅れるという不都合が生じ
る可能性がある。 これに対し、本車両スライドドアの圧
力検出装置では、外皮部のうち外力の作用方向側及びそ
の反対方向側の少なくとも一方の側が挿入孔の内周部へ
接触しているため、上述した不都合のうちの少なくとも
一方は解消できるため、感圧センサが取り付けられたド
アパネルの閉移動方向側端部に外力が作用したことを早
急に検知できる。
【0020】請求項9記載の本発明は、請求項6乃至請
求項8の何れか1項に記載の車両スライドドアの圧力検
出装置において、前記外力の作用状態で前記閉移動方向
とは反対側から前記外皮部を支持する保持部と、前記外
皮部よりも前記閉移動方向側に設けられた柔軟部と、を
含めて前記支持部材を構成したことを特徴としている。
上記構成の車両の自動スライドドア装置用圧力検出装置
によれば、支持部材が保持部と柔軟部とを含めて構成さ
れる。しかも、外皮部に対して閉移動方向とは反対側に
保持部が設けられると共に、外皮部に対して閉移動側に
柔軟部が設けられ、支持部材を介して外力が外皮部に作
用すると、外皮部には、外力の作用方向とは略反対側か
ら保持部が当接する。
【0021】請求項10記載の本発明は、請求項9記載
の車両スライドドアの圧力検出装置において、前記挿入
孔への前記外皮部の挿入状態で、前記外皮部の外周一部
を前記保持部に当接させ、前記外皮部の他の外周一部を
前記柔軟部に当接させた、ことを特徴としている。 上記
構成の車両スライドドアの圧力検出装置によれば、挿入
孔に挿入された外皮部は、その外周一部が保持部に当接
して、他の一部が柔軟部に当接し、保持部の弾性と柔軟
部の弾性とによって挟持される。
【0022】
【発明の実施の形態】図7には、本発明の一実施の形態
に係る圧力検出装置10を車両14の自動スライドドア
装置16においてドアパネル18を閉じる際のドアパネ
ル18と車体20の間での異物の挟み込み防止用として
採用した例が斜視図により示されている。本圧力検出装
置10の構成の説明に先立って、先ず、自動スライドド
ア装置16の構成について説明する。
【0023】(自動スライドドア装置16の構成)図7
に示されるように、自動スライドドア装置16は側壁2
2(車体20)の後端側の車両上下方向中間部に設けら
れたスライドドアアクチュエータ24を備えている。ス
ライドドアアクチュエータ24はハーネスやケーブル等
の接続手段(図示省略)を介して車体20の前端側若し
くは運転席下方のエンジンルーム(図示省略)内に配置
されたバッテリーへ電気的に接続されたスライドドアモ
ータ28を備えている。
【0024】スライドドアモータ28の側方にはスライ
ドドアモータ28の出力軸へ噛合したギヤを含めた複数
のギヤを収納し、これらのギヤによりスライドドアモー
タ28の回転を減速しつつ外部の駆動プーリ30へ伝え
て駆動プーリ30を回転させる減速装置32が設けられ
ている。駆動プーリ30は略車両上下方向を軸方向とし
てこの軸周りに回転可能とされている。駆動プーリ30
及びこの駆動プーリ30とは離間して設けられた複数の
従動プーリ34には無端ベルト36が掛け回されてお
り、スライドドアモータ28が駆動を開始して駆動プー
リ30が回転すると無端ベルト36が従動回転する。
【0025】図7に示されるように、無端ベルト36の
長手方向一部にはアタッチメント38が一体的に固定さ
れている。図9に示されるように、アタッチメント38
は、その側壁部40と概ね車両14の左右方向に沿って
側壁部40に対向する側壁部42、及びアタッチメント
38と側壁部42の各上端部を繋ぐ連結部44が一体と
され、全体的に下方へ向けて開口したコ字形状の部材
で、側壁22の上下方向中間部に前後方向に沿って長手
となるように設けられたセンターレール46の側壁部4
8を跨いでいる(すなわち、側壁部40は側壁部48を
介して側壁部42と互いに対向している)。アタッチメ
ント38の側壁部42はドアパネル18の先端部へ固定
されており、センターアーム50を介してドアパネル1
8を構成する一対のインナパネル54、アウタパネル5
6のうちのインナパネル54へ連結されており、無端ベ
ルト36が回転すると、その回転方向に沿ってドアパネ
ル18がスライドする。
【0026】ドアパネル18は、乗員乗降用として側壁
22に形成された略矩形の乗降口58(図7参照)に対
応して形成されており、乗降口58へ嵌まり込むまで移
動することで(すなわち、閉移動の移動終点までドアパ
ネル18が移動することで)乗降口58を閉止でき、こ
の全閉状態では、ドアパネル18のアウタパネル56の
外側面と側壁22の外側面とが略面一になる。
【0027】また、図9に示されるように、センターア
ーム50の先端部には概ね車両14の左右方向に沿った
方向を軸方向として、その軸周りに回転するローラ60
と、概ね車両14の上下方向に沿った方向を軸方向とし
て、その軸周りに回転する一対のローラ62と、がそれ
ぞれ軸支されている。ローラ62はその外周部がセンタ
ーレール46の底壁部64に当接して底壁部64上を転
動する。これに対して両ローラ60はその外周部がセン
ターレール46の車両14の左右方向外側でセンターレ
ール46と対向するように設けられた側壁部66へ当接
しており、側壁部66によって車両14の左右方向外側
への移動が制限されていると共に、側壁部66へ当接し
た状態で転動する。
【0028】ここで、図8に示されるように、センター
レール46の前端側は車両14の左右方向内側へ向けて
傾斜している。このため、乗降口58へ嵌まり込んだド
アパネル18が車両14の後方側へ向けてスライドする
際には、先ず、ローラ60がセンターレール46の前端
側で側壁部66に案内されてドアパネル18が車両14
の後方側へ向けてスライドしつつ車両14の左右方向外
側へ移動し、側壁22よりも車両14の左右方向外側へ
ドアパネル18が位置した状態から車両14の左右方向
に沿って側壁22と対向した状態で後方へスライドす
る。
【0029】一方、図8に示されるように、側壁22の
上端部近傍には乗降口58の上端部に沿ってアッパレー
ル68が設けられている。図10に示されるようにアッ
パレール68は下方へ向けて開口した断面コ字形状とさ
れており、その内部には概ね車両14の上下方向を軸方
向として、その軸周りに回転可能にアッパアーム70の
先端に軸支されたローラ72が入り込んでいる。アッパ
レール68は概ね車両14の左右方向に沿って互いに対
向した一対の側壁部74を有しており、ローラ72の外
周部は一対の側壁部74のうちの車両14の左右方向外
側の側壁部74へ当接し、側壁部74により車両14の
左右方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部
74へ当接した状態で転動する。
【0030】アッパアーム70の基端部はボルト等の締
結手段(図示省略)によりインナパネル54の上端部近
傍に固定されており、ローラ72が側壁部74により車
両14の左右方向外側への移動が制限されていることで
ドアパネル18の車両14の左右方向外側への移動が制
限されている。また、アッパレール68の前端側もセン
ターレール46と同様に車両14の左右方向内側へ向け
て傾斜しており、ローラ60がセンターレール46の前
端側で側壁部66に案内される際にはローラ72がアッ
パレール68の前端側でアッパレール68に案内され
る。
【0031】さらに、図11及び図12に示されるよう
に、側壁22の下端部近傍には乗降口58の下端部に沿
ってロアレール76が設けられている。ロアレール76
は車両14の床部の一部を構成するステップ78の下方
に設けられており、概ね車両14の左右方向外側へ向け
て開口した断面コ字形状とされている。
【0032】ロアレール76の内側にはロアアーム80
の先端側が入り込んでいる。ロアアーム80の先端には
概ね車両14の左右方向に沿った方向を軸方向として、
その軸周りに回転するローラ82と、概ね車両14の上
下方向に沿った方向を軸方向として、その軸周りに回転
するローラ84と、がそれぞれ軸支されている。ローラ
84はその外周部がロアレール76の下壁部86に当接
して下壁部86上を転動する。
【0033】これに対してローラ82は、下方へ向けて
開口した断面コ字形状のガイドレール88の内部に入り
込んでいる。ガイドレール88はロアレール76の上壁
部90へ固着されており、概ね車両14の左右方向に沿
って互いに対向する一対の側壁部92のうち車両14の
左右方向外側に位置する側壁部92へローラ82の外周
部が当接している。ローラ82は車両14の左右方向外
側の側壁部92により車両14の左右方向外側への移動
が制限されていると共に、側壁部92へ当接した状態で
転動する。また、ガイドレール88の前端側もセンター
レール46と同様に車両14の左右方向内側へ向けて傾
斜しており、ローラ60がセンターレール46の前端側
で側壁部66に案内される際にはローラ82がガイドレ
ール88の前端側で側壁部92に案内される。
【0034】すなわち、ドアパネル18はセンターアー
ム50のローラ62、アッパアーム70のローラ72、
及びロアアーム80のローラ84を介して概ね車両14
の前後方向に沿った軌道上でスライド可能に車体20へ
取り付けられており、スライドドアアクチュエータ24
のスライドドアモータ28が正転駆動若しくは逆転駆動
することでスライドドアモータ28が車両14の後方或
いは前方へ向けてスライドし、乗降口58を開閉する構
成である。
【0035】図6のブロック図に示されるように、スラ
イドドアアクチュエータ24はリレー等の制御回路によ
って構成されるスライドドアドライバ94を備えてお
り、スライドドアドライバ94を介してバッテリー26
へ電気的に接続されている。スライドドアドライバ94
は判定手段としてのコンピュータ96を介してバッテリ
ー26へ接続されており、例えば、車両14の運転席の
近傍に設けられた操作スイッチ98をスイッチ操作する
と、そのときの操作スイッチ98のスイッチ状態に応じ
た信号をスライドドアドライバ94に送り、スライドド
アモータ28を正転駆動又は逆転駆動させ、或いは停止
させる。
【0036】一方、自動スライドドア装置16は位置検
出装置100を備えている。位置検出装置100は、例
えば、周方向に沿って所定角度毎に放射状にスリット孔
が形成され、スライドドアモータ28の出力軸の回転に
連動して回転する円盤状のスリット盤と、このスリット
盤を挟んで設けられた一対の発光素子及び受光素子(何
れも図示省略)から成り、発光素子から発せられて回転
するスリット盤のスリット孔を通過した光が受光素子に
て受光された回数をカウントすることですることでスラ
イドドアモータ28の出力軸の回転数、すなわち、ドア
パネル18のスライド量を検知する構成となっている。
【0037】また、図6に示されるように、自動スライ
ドドア装置16は車体20に設けられたクローザアクチ
ュエータ102を備えている。クローザアクチュエータ
102はクローザモータ104を備えており、ドアパネ
ル18の閉移動方向側の端部と、これに対向する乗降口
58の内周部と、にそれぞれ設けられた一対のジャンク
ション(図示省略)が互いに電気的に接続されるまでド
アパネル18がスライドして、所謂半ドアの状態となる
と、クローザモータ104が通電されて駆動を開始して
ドアパネル18を閉じきると共にこのときのスライド量
を位置検出装置100が検出することでコンピュータ9
6がスライドドアドライバ94を操作してバッテリー2
6からスライドドアモータ28への通電を停止し、スラ
イドドアモータ28を停止させる。クローザモータ10
4がドアパネル18をスライドさせて閉じきりクローザ
アクチュエータ102のラッチスイッチ(図示省略)が
これを検出すると、リンク機構等の機械的な伝達手段を
介してドアパネル18をロックする。
【0038】(圧力検出装置10の構成)次に圧力検出
装置10の構成について説明する。
【0039】図7及び図8に示されるように、圧力検出
装置10は、ドアパネル18の閉移動方向側の端部に沿
って設けられた車両14の上下方向に沿って長手とされ
た感圧センサ120を備えている。図1、図2、及び図
3に示されるように、感圧センサ120は、ドアパネル
18の閉移動方向側の端部であるインナパネル54とア
ウタパネル56とのヘム(袷部)52の車両室内側に配
置されており、しかも、その一部は対向端であるヘム5
2の先端よりも車両前方側へ突出している。また、感圧
センサ120は、ゴムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を
有する弾性材によって長尺状に形成された外皮部124
を備えている。外皮部124の内部には断面十字形状の
十字孔126が外皮部124の長手方向に沿って形成さ
れている。十字孔126は外皮部124の長手方向に沿
って外皮部124の中心周りに漸次変位している。
【0040】また、外皮部124の内部には銅線等の導
電性細線を縒り合わせることにより可撓性を有する長尺
紐状に形成され、且つ、導電性ゴムに被服された電極と
しての電極線128、130、132、134が設けら
れている。図4に示されるように、これらの電極線12
8〜134は、十字孔126の中央近傍で十字孔126
を介して互いに離間し且つ十字孔126に沿って螺旋状
に配置され、十字孔126の内周部へ一体的に固着され
ている。したがって、外皮部124が弾性変形すること
で電極線128〜134は撓み、特に、十字孔126が
潰れる程度に外皮部124が弾性変形すれば、電極線1
28又は電極線132が電極線130又は電極線134
と接触して導通する。また、外皮部124が復元すれば
電極線128〜134もまた復元する。
【0041】また、図5の回路図に示されるように、電
極線128と電極線132は長手方向一方の端部で導通
しており、電極線130と電極線134もまた長手方向
一方の端部で導通している。一方、図1及び図2に示さ
れるように、ドアパネル18を構成するインナパネル5
4とアウタパネル56の間はコネクタ136が配置され
ている。図5の回路図に示されるように、コネクタ13
6の内部には抵抗138が設けられている。抵抗138
の一端には電極線130の長手方向他端部が電気的に接
続されており、また、抵抗138の他端には電極線13
2の長手方向他端部が電気的に接続され、電極線130
と電極線132とが抵抗138を介して電気的に接続さ
れている。
【0042】また、コネクタ136の内部にはリード線
140の一対の導線142、144の長手方向一方の端
部が収容され、コネクタ136の内部の端子へ固定され
ている。これらの導線142、144が固着された端子
には、上述した電極線128及び電極線134の各々の
長手方向他端部が固着されており、導線142と電極線
128とが電気的に接続され、導線144と電極線13
4とが電気的に接続されている。導線142はバッテリ
ー26へ直接或いは他の接続部材を介して間接的に接続
されており(図4の回路図では便宜上、導線142とバ
ッテリー26とを直接接続している)、また、導線14
4は所定値以上の電流が流れると回路を遮断する電流検
出素子146を介してバッテリー26へ接続されてい
る。すなわち、電極線128から電極線130、電極線
132を介して電極線134へ流れる電流は、通常、抵
抗138を介して流れるが、仮に、外皮部124が押し
潰されて電極線128又は電極線132が電極線130
又は電極線134と接触して導通して短絡すると、電流
は抵抗138を介さずに流れるため、例えば、一定の電
圧でこの回路に電流を流していれば電流値が変化する。
したがって、このときの電流値の変化を検知すれば外皮
部124が押し潰されたか否か、すなわち、外皮部12
4に外力が作用したか否かを検知できる。
【0043】また、図5及び図6に示されるように、電
流検出素子146はコンピュータ96へ接続されてお
り、電流検出素子146が回路中に所定値以上の電流が
流れたこと、すなわち、電極線128又は電極線132
が電極線130又は電極線134と接触して導通して短
絡したことを電流検出素子146が検出すると、コンピ
ュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザド
ライバ110を操作してスライドドアモータ28及びク
ローザモータ104を反転駆動させる。
【0044】図1及び図2に示されるように、上記構成
のセンサ本体122は外皮部124を形成する合成樹脂
材よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により長尺
チューブ状に形成された支持部材としてのプロテクタ1
48の内部に挿入された状態で保持されている。
【0045】図1に示されるように、プロテクタ148
は、剛性が外皮部124の剛性以下とされると共に車両
14の前方側へ向けて開口した凹部192が形成された
保持部150を備えている。この保持部150の凹部1
92は、概ね車両14の前後方向に沿った方向が短径方
向となる楕円形状の一部を成すように湾曲しており、外
皮部124の車両14の後方側に対応した部分に当接し
ている。一方の保持部150の車両14の前側には、車
両14の後方側へ向けて開口した凹部194が形成され
た柔軟部152が連続して形成されている。柔軟部15
2の凹部194もまた概ね車両14の前後方向に沿った
方向が短径方向となる楕円形状の一部を成すように湾曲
しており、この凹部192と凹部194とで短径寸法が
外皮部124の外径寸法に略等しく、且つ、概ね車両1
4の左右方向に沿った長径寸法が外皮部124の外径寸
法よりも充分に長い略楕円形状の挿入孔196となる。
凹部192と凹部194とから成る挿入孔196は、上
記のような寸法関係にあるため、内周長が外皮部124
の外周長よりも長くなり、その内側に挿入された外皮部
124(センサ本体122)の側方には所定の大きさの
隙間Sが形成される。しかも、上記の如く挿入孔196
の短径寸法は外皮部124の外径寸法に略等しいため、
外皮部124を介して凹部192の外皮部124に対す
る当接部分とは反対側で凹部194が外皮部124へ当
接し、結果として挿入孔196が保持部150と柔軟部
152の各々の弾性力により外皮部152の前後方向か
ら挟持している。
【0046】また、この柔軟部152の表面には耐寒層
としてのシリコン層(図示省略)が形成されており、冬
季等の気温が低下した際に柔軟部152が凍結して硬化
するのを防止している。このシリコン層は構成する分子
の分子間力が比較的低く、このような物理的特性を有す
ることで、シリコン層自体一般的に耐寒性が高く、低温
下においても硬化しづらい。
【0047】一方、保持部150の柔軟部152とは反
対側には取付部154が連続して形成されている。この
取付部154には車両14の後方側へ向けて開口し、且
つ、保持部150及び柔軟部152の長手方向に沿って
長手とされた、取付溝156が形成されておりインナパ
ネル54の前端部近傍に設けられたブラケット170へ
取り付けられている。
【0048】さらに、ドアパネル18へ感圧センサ12
0が取り付けられた状態でのプロテクタ148の下端部
近傍には、プロテクタ148の長手方向に対して略直交
する方向へ向けて係合部を構成するリング状の鍔部15
8が形成されている。さらに、鍔部158からプロテク
タ148の長手方向に沿って所定距離離間した位置から
は、係合部を構成する鍔部158と略同様のリング状の
鍔部160が形成されている。鍔部158と鍔部160
との間は外径寸法が各鍔部158、160よりも小径で
係合部を構成する首部162とされ、各鍔部158、1
60と略同軸とされている。
【0049】また、鍔部160の首部162とは反対側
の軸方向端面には、シール部164が形成されている。
シール部164は、外径寸法が鍔部160よりも僅かに
大径で、しかも、鍔部160と略同軸的に形成されてい
る。
【0050】図1及び図2に示されるように、上記構成
の感圧センサ120が取り付けられるドアパネル18の
前端部近傍部分では、インナパネル54の前端部近傍の
一部分が、一旦、車両14の左側へ屈曲されており、こ
の部分ではインナパネル54の板厚方向が車両14の前
後方向に沿っている。さらに、この屈曲部分の左側端部
は車両14の前方側へ向けて延出されており、アウタパ
ネル56の前端部がかしめによりインナパネル54の前
端部と一体となっている。上述したインナパネル54の
屈曲部分(すなわち、板厚方向が車両14の前後方向と
された部分)にはブラケット170が設けられている。
ブラケット170はインナパネル54の上下方向に沿っ
て長手とされた平板状の固定部172を備えている。固
定部172の幅方向一方の端側は車両14の前方側へ向
けて屈曲された支持部174とされ、上述した取付部1
54の取付溝156の内部へ入り込み、その先端部(前
端部)は取付溝156の底部へ当接している。取付部1
54は自らの弾性力により支持部174を挟持すること
で支持部174に支持されると共に、支持部174及び
取付溝156の内部の少なくとも何れか一方に塗布され
た接着剤の接着力により支持部174へ固定される。
【0051】一方、図1及び図2に示されるように、ブ
ラケット170の下端部には円孔176が形成されてお
り、円孔176及びインナパネル54に形成された孔を
貫通するボルト等の締結手段(何れも図示省略)により
ブラケット170の下端部がインナパネル54に固定さ
れる。特に図示はしないが、円孔176と同様の透孔は
ブラケット170の上端部近傍にも形成されており、同
様にボルト等の締結手段によりブラケット170の上端
部がインナパネル54に固定される。
【0052】また、円孔176の上側にはブラケット1
70をインナパネル54に固定した状態で車両14の前
方向側に張り出し、後方側へ向けて凹形状の凹部178
が形成されている。この凹部178は全体的に円形とさ
れ、その深さ寸法は鍔部160の厚さ(軸方向長さ)寸
法よりも僅かに深く、且つ、鍔部160の厚さ寸法にシ
ール部164の厚さ寸法の和よりも浅い。また、凹部1
78の底部には凹部178と同軸的に引込孔180が形
成されている。この引込孔180は首部162の外径寸
法よりも僅かに小さく、首部162が貫通できるように
なっている。ここで、首部162の軸方向寸法は引込孔
180が形成された部分でのブラケット170の板厚と
略同一で、引込孔180に首部162を貫通させた状態
では、凹部178の内底部に鍔部160が当接し、凹部
178の外底部に鍔部158が当接する。上述したよう
に、凹部178の深さは鍔部160の厚さ寸法にシール
部164の厚さ寸法の和よりも浅いため、引込孔180
に首部162を貫通させた状態では、車両14の後方側
のブラケット170の表面からシール部164が突出す
るが、ブラケット170をインナパネル54へ固定して
ブラケット170の表面とインナパネル54の表面とを
あわせることでインナパネル54にシール部164が押
し潰されつつシール部164がインナパネル54に密着
する。
【0053】また、図1及び図2に示されるように、ブ
ラケット170をインナパネル54へ固定した状態で
は、透孔182の軸方向に沿って(すなわち、図1乃至
図3の矢印A方向に沿って)凹部178に形成された引
込孔180がインナパネル54に形成された透孔182
とラップする(重なり合う)。透孔182は、その内径
寸法が、プロテクタ148の鍔部160よりも先の下端
部よりも僅かに大きくプロテクタ148の下端部が充分
に貫通できる程度とされ、透孔182をプロテクタ14
8が貫通してドアパネル18の内側(すなわち、インナ
パネル54とアウタパネル56の間)にプロテクタ14
8が入り込み、プロテクタ148の下端部から引き出さ
れた電極線128〜134がコネクタ136へ接続され
る。
【0054】さらに、図1及び図2に示されるように、
ブラケット170の下端部近傍には、ブラケット170
の幅方向一端で開口し且つ上述した引込孔180と連通
した切欠部184が形成されている。切欠部184の幅
寸法は、首部162の外径寸法よりも小さく、且つ、首
部162を弾性変形させて部分的に外径寸法を縮めた状
態で切欠部184を通過させることができる程度とされ
ている。したがって、引込孔180に首部162が貫通
した(嵌め込まれた)状態では、意図的に首部162を
縮めない限り引込孔180から首部162(プロテクタ
148)が抜け出ることはない。
【0055】(本実施の形態の作用並びに効果)次に、
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0056】ドアパネル18が車両14の後方側へスラ
イドして乗降口58を開放した状態で、操作スイッチ9
8を閉操作すると、コンピュータ96がスライドドアア
クチュエータ24のスライドドアドライバ94を操作し
てスライドドアドライバ94がスライドドアモータ28
を駆動させ、無端ベルト36、センターアーム50を介
してドアパネル18を車両14の前方側へ向けてスライ
ドさせる。
【0057】ドアパネル18が前方へスライドして乗降
口58を全閉する際のドアパネル18のスライド軌道上
に異物が存在すると、ドアパネル18の閉移動方向側端
部(前端部)が異物に当接して異物を押圧する。このと
きの異物からの押圧反力でプロテクタ148及び外皮部
124が弾性変形すると、外皮部124内の電極線12
8又は電極線132が電極線130又は電極線134と
接触して導通して短絡する。上述したように、このとき
電極線128〜134を含む電気回路(図5参照)を流
れる電流は抵抗138を介さずに流れるため、例えば、
一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値が変
化し、外皮部124がこのときの電流値の変化を検知す
る。外皮部124が電流値の変化を検知すると、コンピ
ュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザド
ライバ110を操作してスライドドアモータ28及びク
ローザモータ104を反転駆動させて、ドアパネル18
を車両14の後方側へスライドさせる。これにより、ド
アパネル18による異物の挟み込みを防止できる。
【0058】ここで、本圧力検出装置10では、感圧セ
ンサ120が挿入されているプロテクタ148の挿入孔
196の断面形状は楕円形であるため、その内周部に角
部が形成されていない。このため、上記のように、プロ
テクタ148に押圧力が作用して弾性変形させられた際
に、挿入孔196の断面形状が変化しても、亀裂等が生
じるようなことはなく、プロテクタ148の耐久性が非
常に高い。
【0059】ところで、本圧力検出装置10では、プロ
テクタ148の挿入孔196が楕円形状とされており、
しかも、その形状は短径寸法が外皮部124の外径寸法
と等しいものの長径寸法が感圧センサ120の外皮部1
24の外径寸法よりも充分に長く、挿入孔196の内周
部の二箇所で感圧センサ120(外皮部124)を挟持
する構成としたため、外皮部124の外周部と挿入孔1
96の内周部との接触面積が感圧センサ120の外周部
(すなわち、外皮部124の外周部)の表面積に比べて
極めて小さく、挿入孔196の内周部からの摺動抵抗が
外皮部124の外周部全域に作用する場合に比べると、
挿入孔196に感圧センサ120を挿入する際の摺動抵
抗が小さくなるため、挿入孔196への感圧センサ12
0の挿入が容易になり圧力検出装置10の組立工程の工
数を軽減できる。
【0060】また、本圧力検出装置10では、挿入孔1
96の内周部のうち、短径部分である車両14の略前後
方向に沿って外皮部124と対向する二箇所で感圧セン
サ120を挟持するため、上記のように隙間Sが形成さ
れるものの、感圧センサ120は挿入孔196内の所定
の位置で保持され、感圧センサ120の半径方向に沿っ
たプロテクタ148に対する感圧センサ120の相対移
動が生じることがない。したがって、ドアパネル18に
対する感圧センサ120の取付位置精度はドアパネル1
8に対するプロテクタ148の取付位置精度にのみ依存
することになる。すなわち、本圧力検出装置10では、
ドアパネル18に対する感圧センサ120の取付工程に
おいて外側から容易に目視できるプロテクタ148の取
付位置さえ正確でありさえすれば、感圧センサ120を
ドアパネル18へ正確に取り付けることができる。この
ため、感圧センサ120の取付位置の判定等が容易にな
り、感圧センサ120の取付工程における工数の軽減に
寄与する。
【0061】さらに、本圧力検出装置10では、挿入孔
196の内周部のうち車両14の略前後方向に沿って外
皮部124と対向する二箇所で感圧センサ120を挟持
している。上述したように、ドアパネル18が閉移動す
る際に異物を押圧した場合の押圧反力の向きは概ね車両
14の後方となる。ここで、車両14の前後方向に沿っ
て挿入孔196の内周部と外皮部124の外周部との間
に隙間が生じている場合には、この隙間が無くなるまで
プロテクタ148が弾性変形させられるまで感圧センサ
120が弾性変形しない可能性があるが、本圧力検出装
置10では、上記の如く、挿入孔196の内周部のうち
車両14の略前後方向に沿って外皮部124と対向する
二箇所で感圧センサ120を挟持しているため、閉移動
するドアパネル18が異物を押圧した際の異物からの押
圧反力によるプロテクタ148の弾性変形に応じて即座
に感圧センサ120が弾性変形する。このため、本圧力
検出装置10は異物からの押圧反力に対する応答性が極
めて早く、異物の挟み込みを極めて早く検知できる。
【0062】
【0063】さらに、本実施の形態では、挿入孔196
のうち、車両14の前後方向に沿って外皮部124と対
向する部分が外皮部124との接触部分であったが、請
求項1乃至請求項3の何れかに記載の本発明の観点から
すれば、外皮部124との接触部分は必ずしも車両14
の前後方向に沿って外皮部124と対向する部分でなく
ともよい。すなわち、本実施の形態では、ドアパネル1
8の閉移動方向が概ね車両14の前方であり、挿入孔1
96のうち車両14の前後方向に沿って外皮部124と
対向する部分で外皮部124に接触させて保持させた方
が異物からの押圧反力に対する応答性という点からすれ
ば有利であるためである。換言すれば、挿入孔196の
うち車両14の前後方向に沿って外皮部124と対向す
る部分で外皮部124に接触させた場合には、上述した
メリットが得られないだけで、組立性や感圧センサ12
0の保持性等が格別低下するわけではない。更に言え
ば、組立性や感圧センサ120の保持性等の観点からす
れば、挿入孔196のうち車両14の前後方向以外の方
向に沿って外皮部124と対向する部分で外皮部124
に接触させて挟持させるとで組立性や感圧センサ120
の保持性等がより一層向上することもありうる。
【0064】また、本実施の形態では、圧力検出装置1
0を車両14の自動スライドドア装置16におけるドア
パネル18での挟み込み防止用として用いたが、本発明
の適用範囲はこれに限定されるものではなく、鉄道用車
両等の自動車以外の他の車両や、エレベータや建造物等
の自動ドアや窓等、あらゆる分野での自動スライドドア
装置に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置の要
部の構成を示す平面断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置の要
部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置の要
部の構成を示す側面側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置の感
圧センサの構成を示す斜視図である。
【図5】感圧センサの構成を示す回路図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置を適
用した車両の後方からの斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る圧力検出装置を適
用した車両の前方からの斜視図である。
【図9】自動開閉装置のセンターレール近傍を拡大した
斜視図である。
【図10】自動開閉装置のアッパレール近傍を拡大した
斜視図である。
【図11】自動開閉装置のロアレール近傍を拡大した縦
断面図である。
【図12】自動開閉装置のロアレール近傍を拡大した平
面図である。
【符号の説明】
10 圧力検出装置 120 感圧センサ 148 プロテクタ(支持部材) 196 挿入孔
フロントページの続き (72)発明者 二村 計夫 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (72)発明者 加藤 健二 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−16442(JP,A) 特開 平10−281906(JP,A) 特開2000−136971(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/20 B60J 5/00 E05F 15/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形可能な外皮部を有し、前記外皮
    部が弾性変形することで前記外皮部に作用した外力を検
    知する感圧センサにより前記感圧センサが取り付けられ
    た所定部位に前記外力が作用したことを検知する圧力検
    出装置であって、 内周長が前記外皮部の外周長よりも長い楕円形状に形成
    されて、内側に前記外皮部が挿入されると共に、前記楕
    円形状の短径方向に沿って前記外皮部が当接し、前記楕
    円形状の長径方向に沿って前記外皮部との間に隙間が形
    成される挿入孔を有し、且つ、剛性が前記外皮部の剛性
    以下とされ、前記感圧センサが挿入された状態で前記所
    定部位に固定されて前記感圧センサを支持する支持部材
    を備えることを特徴とする圧力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の挿入孔の内周部のうち、
    周方向に沿って2箇所以上の部位を前記外皮部の外周部
    へ当接させて前記外皮部を挟持させたことを特徴とする
    請求項1記載の圧力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入孔の内周部のうち、前記外力の
    作用方向側及びその反対方向側の少なくとも一方の側を
    前記外皮部へ接触させたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の圧力検出装置。
  4. 【請求項4】 前記外力の作用状態で前記外力の略作用
    方向とは反対側から前記外皮部へ当接可能な保持部と、 前記外皮部よりも前記外力の作用方向側に設けられた柔
    軟部と、 を含めて前記支持部材を構成した ことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れか1項に記載の圧力検出装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入孔への前記外皮部の挿入状態
    で、前記外皮部の外周一部を前記保持部に当接させ、前
    記外皮部の他の外周一部を前記柔軟部に当接させた、 ことを特徴とする請求項4記載の圧力検出装置。
  6. 【請求項6】 車両の側壁に形成された乗降口を、モー
    タの駆動力で前記車両の略前後方向に沿ってスライドす
    ることで開閉するドアパネルの、前記乗降口を閉じる際
    の閉移動方向側端部に沿って設けられた弾性変形可能な
    外皮部を有し 、前記外皮部が弾性変形することで前記外
    皮部に作用した外力を検知する感圧センサにより前記ド
    アパネルの閉移動方向側端部に前記外力が作用したこと
    を検知する車両スライドドアの圧力検出装置であって、 内周長が前記外皮部の外周長よりも長い楕円形状に形成
    されて、内側に前記外皮部が挿入されると共に、前記車
    両の略前後方向に沿った前記楕円形状の短径方向に沿っ
    て前記外皮部が当接し、前記車両の略左右方向に沿った
    前記楕円形状の長径方向に沿って前記外皮部との間に隙
    間が形成される挿入孔を有し、且つ、剛性が前記外皮部
    の剛性以下とされ、前記感圧センサが挿入された状態で
    前記ドアパネルの前記閉移動方向側端部に固定されて前
    記感圧センサを支持する支持部材を備える、 ことを特徴とする車両スライドドアの圧力検出装置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材の挿入孔の内周部のうち、
    周方向に沿って2箇所以上の部位を前記外皮部の外周部
    へ当接させて前記外皮部を挟持させたことを特徴とする
    請求項6記載の車両スライドドアの圧力検出装置。
  8. 【請求項8】 前記外皮部のうち、前記閉移動方向側及
    びその反対方向側の少なくとも一方の側を前記挿入孔の
    内周部へ接触させたことを特徴とする請求項6又は請求
    項7記載の車両スライドドアの圧力検出装置。
  9. 【請求項9】 前記外力の作用状態で前記閉移動方向と
    は反対側から前記外皮部を支持する保持部と、 前記外皮部よりも前記閉移動方向側に設けられた柔軟部
    と、 を含めて前記支持部材を構成したことを特徴とする請求
    項6乃至請求項8の何れか1項に記載の車両スライドド
    アの圧力検出装置。
  10. 【請求項10】 前記挿入孔への前記外皮部の挿入状態
    で、前記外皮部の外周一部を前記保持部に当接させ、前
    記外皮部の他の外周一部を前記柔軟部に当接させた、 ことを特徴とする請求項9記載の車両スライドドアの圧
    力検出装置。
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