JP3283218B2 - 電子線描画装置 - Google Patents

電子線描画装置

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JP3283218B2
JP3283218B2 JP19664897A JP19664897A JP3283218B2 JP 3283218 B2 JP3283218 B2 JP 3283218B2 JP 19664897 A JP19664897 A JP 19664897A JP 19664897 A JP19664897 A JP 19664897A JP 3283218 B2 JP3283218 B2 JP 3283218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路な
どの製造に用いられる電子線描画技術に係り、特に一括
図形照射法に用いる装置構造およびマスクの形状に工夫
を施して微細なLSI用パターンの高速描画を可能とし
た電子線描画方法および電子線描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は微細化,集積化
が進んでおり、その微細加工を実現するためのリソグラ
フィ装置の高精度化が進められてきた。しかし、加工寸
法が光露光の光源の波長に近づき、リソグラフィ技術も
限界に近づいてきた。そのため、さらなる微細化,高精
度化を進めるために、リソグラフィ技術に代わり、荷電
粒子線装置の一種である電子線描画装置が用いられるよ
うになった。電子ビーム描画装置の高速化のために、各
種形状のマスクを組み合わせそれらに一括して電子ビー
ムを照射して複雑な形状の電子ビームを形成する一括図
形照射法の開発が進められている。この手法としては、
例えば、坂本等が、ジャーナル オブ バキューム サ
イエンス アンド テクノロジー (J.Vac.Sci.Tec
hnol.),B11(1993年)2357頁から236
1頁で述べているように、2つのマスクを用い、固定の
矩形開口と図形開口の組み合わせにより電子ビーム形状
を定めるものがある。また、フォータグン等が、マイク
ロエレクトロニック エンジニアリング、27(199
5年)151頁から154頁で述べているように、1つ
のマスクに45度回転した矩形を用意しておいて3角形
ビームの形成を可能としたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手法では最近の種々の要求に対応できなくなってき
ている。例えば、必要な図形数が増加すると図形選択の
ための電子ビームの偏向量が増大する。これにより、離
軸収差が増大してしまう。従って、離軸量を小さくしな
がら如何に多くの図形パターンを選択可能にするかが重
要な課題となる。さらに図形数が増大すると、それらを
より精度よく描画するための図形配置を考慮しなければ
ならない。また、微細パターンの寸法が小さくなると、
マスクの加工が困難になってくる。この影響を小さくす
る工夫も必要となる。
【0004】この問題点を緩和するために3つのマスク
を用いる方法が小山によって提案されている(特開昭6
3−114125号公報「荷電ビーム露光装置」参
照)。ここで提案されたものは、3つのマスクを用いて
いるが、そのうちの最初のマスクはビーム制限用マスク
であり、第2番目および第3番目のマスクがビーム成形
用マスクであるが、そのうち第3番目のマスクは開口を
一つしか有しておらず、試料上に大量の図形パターンを
高精度に描画するのには不十分であった。本発明は、上
記問題を解決し、試料上に大量の図形をより高精度に描
画することを可能にした電子線描画方法および電子線描
画装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、3つ以上のマスクを用い、それらの開口
および装置構成に工夫を施している。すなわち、第1マ
スク(101)の後段に設けられた偏向器(第1図形選
択偏向器112)により、第2マスク(102)に設け
られた複数の開口のうちの一つを選択し、それによって
成形される像を偏向器(第2図形選択偏向器114)に
より、第3マスク(103)に設けられている複数の開
口のうちの一つを選択し、これによって成形される像を
収束・偏向して対象となる試料に照射する。第2マスク
または第3マスクの少なくともいずれか一方は微細素子
パターンの繰り返し図形の開口を有している。また、第
2マスクまたは第3マスクの一方が最大照射面積を選択
または規定し、他方が電子線の形状を選択するようにし
ている。さらに、第2マスクまたは第3マスクのいずれ
か一方を薄いマスクにし、他方を電子線のブランキング
に使うように厚いマスクにしている。また、第2マスク
または第3マスクの一方のマスクが他方のマスクで形成
された像を損なうことのない十分大きな開口を有し、他
方のマスクにおいて可変成形法を行うようにしている。
なお、可変成型用偏向器はマスク間隔の長い方の空間に
設け、構造上の制約を少なくしている。
【0006】さらに、前記電子線描画装置において、第
2マスクおよび第3マスク上に微細素子パターンの繰り
返し図形を有し、開口面積の小さい図形を試料に遠い方
のマスクに配置し、クーロン効果に起因する電子線のボ
ケを防止している。最大照射面積を選択または規定する
マスクの前段に矩形開口を有するマスクを配置してい
る。また、電子線の形状を決める開口の大きさに合わせ
て、最大照射面積を選択または規定している。これによ
り図形密度を高めることができる。また、第2マスク上
に、試料上で解像不可能な微細なパターンを有し電流密
度の調整が可能な図形開口を有する。さらに、マスク上
に10倍以上の大きさの異なる複数の矩形開口を有し、
電子線の形状を決める開口の大きさに合わせて、最大照
射面積を選択または規定する。これにより最適な矩形開
口を選択することができる。
【0007】また、2つのマスクの試料上での縮小率は
基本的には等倍が望ましい。等倍にすることにより、第
2マスクおよび第3のマスクの設計を共通化できる。但
し、マスク開口のパターンによっては低縮小率では加工
が困難な場合があり、この場合は加工が困難なマスクの
縮小率を高めることによって描画精度を向上させること
ができる。さらに、マスク内での開口の配置として、開
口面積が小さいパターン程、外よりに配置する。開口面
積が大きなパターンでは大きいクーロン補正を必要とす
る。それに伴う誤差は外周になるほど大きくなる。従っ
て、開口面積が小さいパターンを外周に配置することが
有効となる。特に、種々の開口面積のパターンを有する
ことが可能な本発明ではこのことは重要な利点となる。
以上の如き電子線描画技術を用いることによりLSIパ
ターンを精度よくかつ高速に描画でき、半導体集積回路
の生産性を向上させることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。 (第1実施例)まず、本発明の第1実施例を説明する。
本実施例の電子線描画装置は、3つ以上のマスクを用
い、そのうちの2つのマスクのそれぞれに複数の開口を
設けた実施例である。図1は、本実施例の電子線描画装
置の概要を示している。同図において、電子源100よ
り放出された電子ビームは第1マスク101を直接照射
される。第1マスク101には後述するように単一の矩
形開口が設けられており、照射された電子線により開口
像が得られる。第1マスク101の開口像は2つのレン
ズ(第1転写レンズ104および第2転写レンズ10
5)により第2マスク102上に形成される。
【0009】第2マスク102上の結像位置は第1図形
選択偏向器112および第1可変成形偏向器113によ
り制御される。電子ビームは第2マスク102の開口を
通過した後、更に後段の2つのレンズ(第3転写レンズ
106および第4転写レンズ107)により第3マスク
103上に結像する。この結像位置も第2図形選択偏向
器114により制御される。第3マスク103の開口を
通過した電子ビームは縮小レンズ108と対物レンズ1
09によりステージ111に置かれた試料110上に投
影される。対物レンズ109内には通常偏向器が設置さ
れており、この偏向器により試料110上での電子ビー
ムの結像位置が決められる。
【0010】次に、第1マスク101,第2マスク10
2,第3マスク103の構造の詳細を、それぞれ図2の
第1マスク200,図3の第2マスク300,図4の第
3マスク400として示す。図2に示すように、第1マ
スク200には矩形開口201が設けられている。これ
に対して、図3および図4に示すように、第2マスク3
00および第3マスク400には第1マスク200と同
様の矩形開口301および401の他に、微細素子の図
形開口302(例えばホールパターン)および402
(例えば配線パターン)が配置されている。
【0011】図3に示すように、第2マスク300に
は、中央に大きな矩形開口301が設けられている。そ
の矩形開口301に隣接した3つの図形位置に対応する
場所は遮蔽されており、第1マスク200の矩形開口2
01の像(第1マスク像303)の位置を調整して第2
マスクの矩形開口301と部分的に重ね合わせることを
可能にしている。この重ね合わせによる方法、すなわち
可変形成法により新たなより小さな任意の形状の矩形像
を形成することが可能である。
【0012】図4に示すように、第3マスク400に
は、中央の矩形開口401が第2マスク300のどの開
口よりも大きく、第2マスク300を通過した電子ビー
ムがそのまま通過できるようになっている。第3マスク
400でも、第2マスク300と同様に、矩形開口40
1に隣接した3つの図形位置に対応する場所は遮蔽され
ており、第2マスク300の矩形開口301と遮蔽され
た3つの図形位置以外の21個の図形パターンと第3マ
スク400の矩形開口401を通過させた場合の21個
の図形と、第2マスク300の矩形開口301と第3マ
スクの21個の図形パターンを通過した21個の図形の
合わせて計42個の図形パターンが選択できる。
【0013】これにより上下計42個の図形の選択が可
能となる。しかも、42個の選択を1枚のマスク上で行
う場合の2/3の離軸量で実現できる。離軸による収差
は偏向の3乗に比例するものもあり、この差は高精度の
一括図形照射法を行う上で極めて重要である。なお、上
記では、第3マスク400の矩形開口401に隣接した
3つの図形位置に対応する場所は遮蔽した場合を示した
が、この遮蔽された3つの図形位置にも図形パターンを
設けることができる。この場合は、第2マスク300の
21個の図形パターンと第3マスク400の24個の図
形パターンとから計45個の図形パターンが選択でき
る。また、第3マスク400の中央に矩形開口401を
配置すれば第2マスク300上で選択した図形開口を軸
上に振り戻して使うことが可能であり、電子ビームが軸
外を通過することによる収差の発生を緩和することがで
きる。
【0014】3段マスクの電子光学系を設計するために
はクロスオーバ像とマスク像の2つの軌道を同時に考え
る必要がある。更に、これら3つのマスク像の試料上で
の縮小率は同程度か2倍程度の差であるのがマスクの製
作上好ましい。これに近い条件を実現した例として、フ
ァイファー等が「ジャーナル オブ バキューム サイ
エンス アンド テクノロジー」 B11(1993
年)2332頁から2341頁で述べているように、3
つのコンデンサレンズ(Auxiliary lensは調整用の補助
レンズである)を用いる方法がある。しかし、この方法
では第2マスクがレンズの中に位置することになるた
め、一括図形照射法のようなマスクの移動や交換を頻繁
に行う場合には適していない。これに対して、本実施例
では図1の電子光学系のように、それぞれ2段のレンズ
構成(第1転写レンズ104/第2転写レンズ105、
および第3転写レンズ106/第4転写レンズ107)
によってマスク上への結像を行うことにより、第2マス
ク102の移動や交換を容易に行うことができ操作性が
格段に向上する。
【0015】また、図1に示したクロスオーバ軌道11
5とマスク像軌道116から明らかなように、両軌道と
もに適正な軌道が得られている。第1転写レンズ10
4,第2転写レンズ105,第3転写レンズ106,第
4転写レンズ107のそれぞれの焦点距離を等しくする
ことにより、第1マスク〜第3マスクの3つのマスクの
試料上での縮小率を等しくすることができる。特に第2
マスク102を第3マスク103上に転写する際の倍率
は厳密に調整する必要があるために、2段のレンズによ
りクロスオーバ像とマスク像の両者をコントロールでき
るようにしている。更にこの光学系の利点は、第2マス
ク102上で、電子ビームをマスク面に垂直に入射する
ことができることにある。マスク面に垂直に電子ビーム
を入射することにより、マスクの厚さによって生じる半
影の影響を低減することが可能になるという効果があ
る。
【0016】また、図1の構成では第3マスク103の
前には図形選択偏向器しかないために、感度の高い偏向
系を形成することが可能である。これにより、図形数の
増大や偏向電圧の低電圧化などが実現しやすくなる。
【0017】また、本実施例の第2マスク300と第3
マスク400の図形配置の特徴として、図3と図4を比
較すれば分かるように、第3マスク400の方により開
口面積の大きな配線層を配置してある。一般に電流密度
すなわち電子間の密度が大きくなると、電子間にクーロ
ン力が働いて相互に反発するため電子ビームにボケが生
じるようになる。本構成では、大電流が流れクーロン効
果が比較的大きい開口面積の大きな図形を有するマスク
(第3マスク)を、電子ビームの走行長のより短い状態
(試料110に近い位置に配置)で用いることによって
クーロン効果の影響を少なくしている。ホール層のよう
に開口面積の小さな図形を有するマスク(第2マスク)
は、多少走行距離が長くとも電流量が小さくクーロン効
果の影響が少ないため試料110から遠い位置に配置し
てもよい。このようにして実質的にビームの劣化を小さ
くしている。
【0018】本実施例は、図1に示した構造の電子線描
画装置と図2〜図4に示した構造のマスクを用いたもの
である。本実施例に用いた第1転写レンズ104,第2
転写レンズ105,第3転写レンズ106,および第4
転写レンズ107の焦点距離は35mmである。なお、
第1可変成形偏向器113は4極の静電偏向器であり、
第1および第2図形選択偏向器112および114は8
極の静電偏向器である。8極の静電偏向器には比点補正
電圧が付加されている。また、図には描かれていない
が、転写部には焦点補正器も設置されている。従って、
第2マスク102は第3マスク103に等倍で転写でき
る。
【0019】縮小レンズ108での縮小率は1/30で
あり、対物レンズ109と合わせて試料110(ウェ
ハ)上で1/25の縮小率となる。一括図形の最大の大
きさはウエハ上5μm角であるので両マスク上では12
5μm角となる。第2マスク102上にはクーロン効果
の小さいホール層である。マスクはシリコン20μm厚
である。ホール層のためのマスクはアスペクト比の高い
穴を形成する必要がある。例えばウエハ上0.15μm
の微細パターンはマスク上3.75μmとなる。従っ
て、加工の困難なホールパターンは1/50程度の縮小
率とすることも有効である。
【0020】第1マスク101、第2マスク102およ
び第3マスク103上の矩形開口は150μm角であ
る。従って第2マスクを通過した矩形開口もしくは図形
ビームはその形状を損なうことなく、第3マスクを透過
することができる。逆に第3マスク上の図形パターンも
余裕を持って照射が可能である。また、可変成形は第2
マスク102上で行っているがこの配置では第3マスク
103上でも可能である。第2図形選択偏向器は図1の
ように1段でもよいが偏向時の軸ずれを防止するために
は第1図形選択偏向器のように2段とすることも有効で
ある。電子の加速電圧は50kV、電流密度はウエハ上
10A/cm2である。
【0021】以上の電子線描画装置を用いてウエハ11
0上にLSIパターンを描画した。電子線用ポジレジス
トPSRと第2マスク102上の図形開口を利用してホ
ール層を描画した結果、8インチウエハで5枚/時間の
スループットが得られた。寸法精度は±10nmであっ
た。同様のパターンを可変成形法のみで描画した場合
は、1枚/時間も描画することができなかった。また、
第3マスク上の図形開口と電子線ネガレジストSALを
用いて配線層の描画を行った。この結果、8インチウエ
ハで3枚/時間のスループットが得られた。寸法精度は
同じく±10nmであった。同様のパターンを可変成形
法のみで描画した場合は、やはり1枚/時間も描画する
ことができなかった。以上のように一括図形照射法を有
効に活用することが可能となった。
【0022】(第2実施例)上記第1実施例は、第2マ
スクの微小な図形開口302(例えばホールパターン)
と第3マスクの矩形開口401の組み合わせか、または
第2マスクの矩形開口301と第3マスクの微小な図形
開口(例えば配線パターン)の組み合わせによって描画
パターンを生成したものであるが、本第2実施例では、
第2マスクに第1実施例と同様の矩形開口の他に、該矩
形開口より小さく形状および大きさの異なる複数の矩形
開口を設けたものである。
【0023】図5は、本実施例における電子線描画装置
の概要を示している。本電子線描画装置は、図1の電子
線描画装置の第1図形選択偏向器112を第1矩形選択
偏向器501に変えた点以外は第1実施例のものとほぼ
同様である。本実施例における第2マスク102,第3
マスク103の構造の詳細を、それぞれ図6の第2マス
ク600,図7の第3マスク700として示す(第1マ
スク101は図2と同様)。
【0024】図6に示すように、第2マスク600には
図3の矩形開口301と同様の矩形開口601が設けら
れている。これに対して、第2マスク300および第3
マスク400には、図3および図4に示すように、第1
マスク200と同様の矩形開口301および401の他
に、微細素子の図形開口302および402が配置され
ている。
【0025】第2マスク600には矩形開口601の他
に、種々の大きさ,種々の形状の矩形604があり、こ
れがフォータグン等の例と異なっている。また、第1マ
スクに矩形開口を有しており、この第1マスク像(図6
の603参照)との重ね合わせより第3マスクへの開口
像(図7の大きな第2マスク像702,小さな第2マス
ク像703参照)を形成するために、第2マスク上の開
口群は密に配置することができる。これにより離軸量を
低減することも可能となる。図7に示すように、第3マ
スク700には、中央に矩形開口701が、その周辺に
サイズの同じ複数の図形開口が設けられている。図形開
口としては、内側に配線パターンが外側にホールパター
ンが設けるのが好ましい。
【0026】本実施例では、まず、図7に示すように、
大きな矩形開口の第2マスク像702で第3マスク70
0を照射すれば1つの図形開口全体が選択できるのに対
して、小さな矩形開口の第2マスク像703で第3マス
ク700を照射すれば1つの図形開口の一部分を選択で
きる。これにより、第3マスク700の図形開口の単な
る繰り返しでは構成できないパターンの部分(半端な部
分)や、メモリLSIの周辺回路などにも適用が可能と
なる。
【0027】なお、矩形の大きさは、図6に示すよう
に、大きな矩形開口の第1マスク像603と第2マスク
の矩形開口601の重なり度合いで調整してもよいが、
必要な矩形の大きさが決まっていればそのサイズの幾つ
かの矩形開口を用意して置き、その矩形開口を大きな矩
形開口の第1マスク像603で選択した方が矩形のサイ
ズの高精度化に向いている。なお、第2マスクと第3マ
スクの配置を入れ替えてもこれらのことは可能である
が、クーロン効果を考慮すると図形開口を有する第3マ
スク700を後段に配置する方がよい。
【0028】本実施例は、図5に示した構造の電子線描
画装置と図2,図6,図7に示した構造のマスクを用い
たものである。図7のゲートパターンを用いてウエハ上
にLSIパターンを描画した。電子線ネガレジストSA
Lと第2マスク上の図形開口を利用してゲート層を描画
した結果、8インチウエハで4枚/時間のスループット
が得られた。メモリセル周辺は図6の右上の長方形と図
形パターンを組み合わせることにより形成された、一括
図形の部分ビームにより描画した。これにより、メモリ
図形の半端な部分も一括マスクでの描画が可能となっ
た。更に、近接効果の補正のために部分的に切り出した
パターンの露光量を2割多めとした。これにより寸法精
度を±9nmに押さえることができた。同様のことは第
2マスク上の可変成形法により長方形ビームを形成する
ことによっても可能である。
【0029】(第3実施例)本発明の第3実施例は、第
1マスクと第2マスクは前述の第2実施例と同じで、第
3マスクとしてサイズの異なる図形開口を有するマスク
を用いた実施例である。従来の方法では大きな矩形開口
しか使うことができなかったため、小さな図形開口も大
きな図形開口と同じ間隔で並べて設けておく必要があっ
た。そのためにいたずらに離軸距離が増加していたが、
本実施例によりこれが改善される。
【0030】本実施例では、第3実施例と同様に、第1
マスクとして図2に示す第1マスク200、第2マスク
として図6に示す第2マスク600を使うが、第3マス
クとしては、図8に示すように、サイズの異なる各種図
形開口が設けられている第3マスク800を使う。そし
て第2実施例と同様に、第1マスク像603で第2マス
ク600上の様々な大きさの矩形開口604を選択する
ことにより、または、第1マスク像603と第2マスク
の矩形開口601を組み合わせる可変成形法を用いるこ
とにより、選択する第3マスクの図形開口のサイズに合
致したサイズの矩形開口像を形成し、これを第3マスク
上の選択すべき図形開口に照射する。
【0031】本実施例によれば、第3マスク800上の
図形開口の配置を密にすることができ、結果的にたくさ
んの図形開口パターンを持たせることができ、また、離
軸距離が増加を防ぐことができる。図7および図8の中
央の矩形開口は図6のどの開口よりも大きく、これによ
り第1と第2のマスクで形成された可変成形ビームを妨
げることなく通過させることができる。なお、第2マス
クと第3のマスクは偏向器と同時に配置を入れ替えても
使用可能である。
【0032】本実施例は、図5に示した構造の電子線描
画装置と図2,図6,図8に示した構造のマスクを用い
たものである。上述したように、本実施例では、第3マ
スク上に一括図形(図形開口)の1部ではなく、面積の
異なる一括図形を同じマスク上に配置した。この第3マ
スク上の一括図形パターンを照射する矩形の大きさを第
2マスクによって変えることができるために、第3マス
ク上に、よりコンパクトに図形開口を配置することが可
能となり、図形選択時の離軸量を押さえることができ
る。これにより品種や寸法の異なるLSIを同時に描画
することが可能となる。電子線ネガレジストSALを用
いて256MDRAMと1GDRAMを描画した結果、
8インチウエハで4枚/時間のスループットが得られ
た。寸法精度も±9nmを確保している。第2実施例お
よび第3実施例では第2マスク上には微細素子の図形開
口は配置していないが、矩形開口の周辺に図形開口を配
置してより多くの図形を使用可能とすることも有効であ
る。
【0033】この手法の応用として、図6の第2マスク
600上の矩形開口として、試料上で解像不可能になる
図16に示すような微細な開口パターンを有する図形開
口を配置する方法が考えられる。これにより配線パター
ンのようにクーロン効果の大きい開口を使用する場合に
この微細な開口パターンを通過させることで総電流量を
低減させクーロン効果を低減させることができる。図1
6(a)は、微細な開口パターンを均一に設けたもの
で、電流量を1/4に低下させることができる。また、
図16(b)は、中央部の微細な開口パターンを両側よ
り密に設け、中央部での電流密度を小さくしている。こ
のように微細パターンの密度を調整することにより一括
図形内での電流密度の調整が可能となり、近接効果補正
にも有効である。
【0034】(第4実施例)図9は、第4実施例を説明
するための電子線描画装置の概略図である。本実施例と
前述した各実施例との大きな違いは第2マスク102の
前段に設けられたブランキング用偏向器913でブラン
キングを行うことにある。本手法は、特に第2マスク1
02以降に、電子の吸収より電子を散乱することにより
像コントラストを得る薄膜マスク903(図11に示す
第3マスク1103参照)を第3マスクとして配置する
場合に有効である。本手法は、薄膜マスク903の後段
の角度制限絞り910により薄膜マスクからの散乱電子
を遮断し、試料上でのコントラストを得る手法であり、
マスクを薄膜化することにより、より微細な図形パター
ンをマスク上に形成することが可能となる。
【0035】しかし、この手法の問題点は、従来のブラ
ンキング用偏向器915を用いて角度制限絞り910上
でブランキングを行うと、せっかく遮断していた散乱電
子が微量ながら試料110上に到達するようになってし
まうことにある。そこで比較的長時間のブランキングの
際には他のブランキング方法を併用する必要がある。本
実施例では薄膜マスク903以外に厚いマスク(第2マ
スク102)を配置しておき、電子ビームを偏向して該
厚いマスクで遮断することにより効果的なブランキング
を行うことができる。この場合のマスクは、図10に第
2マスク1000として示すように、矩形(1001)
1つでも構わないが、同時に図形開口を配置することも
可能である。なお、ブランキング用マスクと描画用マス
クの順が逆でもこの方法は有効である。
【0036】本実施例は、図9に示した構造の電子線描
画装置と図2,図10,図11に示した構造のマスクを
用いたものである。本実施例では第3マスクが薄膜マス
クであり厚さは2μmである。薄膜マスクは図形開口を
微細パターンのアスペクト比を低減することが可能であ
るために、精度のよいマスクを得ることが容易となる。
なお第3マスク903(図11の1103参照)の中央
の矩形開口は125μmであり、第1マスクおよび第2
マスク1000(図10参照)の中央の矩形開口の15
0μmより小さい。第2マスク1000には通常の20
μm厚のマスクを用いた。描画はショット間は従来のブ
ランキング用偏向器915でブランキングを行い、ステ
ージ移動の整定待ちのような長い待ち時間の間は第2マ
スクの前段のブランキング偏向器913で電子ビームを
第2マスク102(図10の1000)上で偏向し、ブ
ランキングを完全なものにする(図10のブランキング
された第1マスク像1004参照)。ブランキング用偏
向器913は2極の静電偏向器である。電子線ネガレジ
ストSALを用いて1GDRAMを描画した結果、第2
マスク102上でブランキングを行わなかった場合は1
0個所にブランキング漏れによる感光領域が観察された
が、第2マスク102上でのブランキングを行うことに
より、これを除去することができた。
【0037】(第5実施例)本実施例では、図12に示
すように、第2マスク102上に図形開口を設け、第3
マスク103上で可変成形を行っている。この電子光学
系では第2マスク102と第3マスク103の間の距離
が第1マスク101と第2マスク102との間の距離よ
り長く、長い方に可変成形偏向器1214を配置してい
る。成形偏向は高速性を要求されるために可変成形偏向
器は通常細く長く作くられる。従って、空間の狭い領域
ではレンズ磁場の影響を受けるようになる。これによ
り、正確な偏向が妨げられてしまう。従って、可変成形
偏向器はマスク間距離の長い場所に配置するのがよい。
図12では第2マスク102上に斜め入射になっている
が、図形数が多い場合は図9のように垂直入射が望まし
い。この場合でも第3転写レンズ106と第4転写レン
ズ107の焦点距離を長くすることにより可変成形偏向
器1214を配置しやすくすることができる。
【0038】本実施例は、図12に示した構造の電子線
描画装置と図2,図13,図14に示した構造のマスク
を用いたものである。本実施例では可変成形偏向器12
14が第2マスク102と第3マスク103の間に配置
されている。第1マスク101と第2マスク102の間
は100mm、第2マスク102と第3マスク103の
間は120mmであり、第2マスク102と第3マスク
103の間に可変成形偏向器1214を配置することに
より、転写レンズの磁場の影響を避けている。なお、可
変成形偏向器1214はφ5mm×50mmである。第
2マスク102上への入射角度は第3マスクへのそれと
比較して小さくなっており、図形数を多くするのには有
利である。図9のように垂直入射にすることも可能であ
り、一括図形をより多く配置するのに適している。
【0039】(実施例6)本実施例は、図5に示した構
造の電子線描画装置と図2,図17,図18に示した構
造のマスクを用いたものである。但し、図5の図形選択
偏向器は除いて使用した。本実施例においては、第2マ
スク1700は、図17に示すように、中央に矩形開口
1701が設けられており、第1マスク像1702と該
矩形開口を部分的に重ね合わせることで可変矩形の成形
を行う。第3マスク1800は、中央に矩形開口180
1が、またその周辺に一括図形1802および形状の異
なる各種微細開口群1804が多数設けられている。微
細開口群としては、矩形開口の右上は試料上最小0.1
μm角の正方形を初めとする微小寸法の正方形開口が、
その周りには様々な幅/長さの長方形の開口がある。こ
れらの開口は可変矩形法(可変成形法)の精度を向上さ
せることを目的として設けられている。通常の可変矩形
法は任意のサイズの矩形の形成が可能であるが、サイズ
の校正が必要となる。すなわち、描画する寸法が小さく
なるにつれて、その寸法に必要な精度を得るのが困難に
なってくる。
【0040】しかし、特に微細な寸法に関しては予め必
要な矩形開口を用意しておき、その開口で代用すること
により、必要な精度を確保することができる。マスクは
試料上の25倍の寸法となるため、マスク上の開口の寸
法精度は十分確保できる。しかし、その矩形の数が多い
と通常の一括図形照射法では図形の配置の間隔が限定さ
れてしまうため、図形数が不足してしまう。
【0041】そこで、本実施例では、第1マスクと第2
マスクで小さな矩形を形成し、この矩形開口像1803
により第3マスク上の微小開口1804群の一つを選択
照射する。これにより、第3マスク上に効率よく矩形開
口を配置することができる。特に本実施例では矩形開口
が小さく、その効果は極めて大きい。微小矩形は第3マ
スクの開口形状のみで規定してもよいが、他の開口形状
との併用も可能である。中央の大きな矩形開口の右と上
に細長い開口が配置されているが、この開口の狭い方向
は第3マスクで、長手方向の長さは第1マスク像と第2
マスク像の重なりで規定する。これにより、寸法精度の
厳しい小さい方向の寸法は精度よく規定できる。同時に
第3マスク1800上に一括図形1802を配置するこ
とにより通常の一括図形照射法も併用できる。本実施例
の方法を0.15μm寸法の論理LSIの描画に用い
た。その結果、寸法精度を従来の可変矩形法の±20n
mから±10nmへと向上させることができた。
【0042】次に、本発明を適用した電子線描画装置を
用いてLSIを形成する実施例を説明する。図15
a)〜(d)は、本発明を用いて半導体集積回路を製
造する場合の各工程における素子の断面図である。 (1)まず、同図(a)に示すように、通常の方法で、
Nマイナスシリコン基板45に、Pウエル層46、P層
47、フィールド酸化膜48、多結晶シリコン/シリコ
ン酸化膜ゲート49、P高濃度拡散層50、N高濃度拡
散層51、などを形成する。 (2)次に、同図(b)に示すように、通常の方法でリ
ンガラス(PSG)の絶縁膜52を被着し、その上に電
子線レジスト53を塗布し、本発明の電子線描画装置に
よりホールパタン54を形成する。
【0043】(3)次に、同図(c)に示すように、電
子線レジスト(図示せず)をマスクにして絶縁膜52を
ドライエッチングしてコンタクトホール55を形成す
る。 (4)次に、同図(d)に示すように、通常の方法でW
/TiN電極配線56を形成し、次に層間絶縁膜57を
形成した。次に、電子線レジスト(図示せず)を塗布
し、本発明の電子線描画装置によりホールパターン58
を形成する。ホールパターン58の中はWプラグで埋め
込み、Al第2配線59を連結する。以降のパッシベー
ション工程には従来法を用いた。
【0044】なお、本実施例では主な製造工程のみを説
明し詳細は省略したが、コンタクトホール形成のリソグ
ラフィ工程で本発明の電子線描画技術を用いたこと以外
は従来法と同じ工程を用いた。以上の工程によりCMO
SLSIを高歩留まりで製造することができた。本発明
を用い半導体装置を製作した結果、従来生じていた図形
の歪みによる合わせ不良や解像性および電流密度の不均
一性によるホール埋め込み金属の接続不良の発生を防止
でき、製品の良品歩留まりが大幅に向上した。
【0045】なお、本明細書では特定の種類の一括図形
のみを用いたが、その他の種々の図形へ適用可能である
ことは明らかである。対物レンズの構造や縮小率などの
電子光学系も本実施例に限らず、偏向により図形を選択
し縮小して試料上に投影する全ての電子線描画装置に本
発明は有効である。
【0046】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明を用いる
ことにより、一括図形照射法の高速化高精度化が図れ
る。より具体的には、離軸を抑えて図形数を増大させ
る,垂直にマスクに電子が入射する,マスクの薄膜化を
可能とするなどの効果が得られる。これにより、半導体
集積回路や微細構造素子を高い生産性で製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明するための電子線描
画装置の構成図である。
【図2】本発明における第1マスク図である。
【図3】本発明の第1実施例における第2マスク図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例における第3マスク図であ
る。
【図5】本発明の第2および3実施例を説明するための
電子線描画装置の構成図である。
【図6】本発明の第2実施例における種々の矩形を配置
した第2マスク図である。
【図7】本発明の第2実施例における一括図形の部分選
択を説明するための第3マスク図である。
【図8】本発明の第3実施例におけるサイズの異なる一
括図形を配置した第3マスク図である。
【図9】本発明の第4実施例の薄膜マスクを用いた場合
の電子線描画装置の構成図である。
【図10】本発明の第4実施例におけるブランキング用
第2マスク図である。
【図11】本発明の第4実施例における薄膜マスク図
(第3マスク)である。
【図12】本発明の第5実施例を説明するための電子線
描画装置の構成図である。
【図13】本発明の第5実施例における第2マスク図の
例である。
【図14】本発明の第5実施例における第3マスク図の
例である。
【図15】本発明を用いて半導体集積回路を製造する場
合の各工程における素子の断面図である。
【図16】本発明の応用に使用する解像不可能な微細パ
ターンを持つ図形開口を説明するための図である。
【図17】本発明の第6実施例における第2マスク図で
ある。
【図18】本発明の第6実施例における第3マスク図で
ある。
【符号の説明】
45:Nマイナスシリコン基板、46:Pウエル層、4
7:P層、48:フィールド酸化膜、49:多結晶シリ
コン/シリコン酸化膜ゲート、50:P高濃度拡散層、
51:N高濃度拡散層、52:絶縁膜、53:電子線レ
ジスト、54:ホールパターン、55:コンタクトホー
ル、56:W/Ti電極配線、57:層間絶縁膜、5
8:ホールパターン、59:アルミ第2配線、100:
電子源、101:第1マスク、102:第2マスク、1
03:第3マスク、104:第1転写レンズ、105:
第2転写レンズ、106:第3転写レンズ、107:第
4転写レンズ、108:第1縮小レンズ、110:試
料、111:ステージ、112:第1図形選択偏向器、
113:第1可変成形偏向器、114:第2図形選択偏
向器、115:クロスオーバ軌道、116:マスク像軌
道、200:第1マスク、201:矩形開口、300:
第2マスク、301:矩形開口、302:図形開口、3
03:第1マスク像、400:第3マスク、401:矩
形開口、402:図形開口、403:第2マスク像、5
01:第1矩形選択偏向器、600:第2マスク、60
1:矩形開口、603:第1マスク像、604:小さな
矩形開口、700:第3マスク、701:矩形開口、7
02:大きな第2マスク像、703:小さな第2マスク
像、800:第3マスク、801:小さな矩形開口、8
02:大きな矩形開口像、803:小さな矩形開口像、
901:第1図形選択偏向器、903:薄膜マスク、9
10:角度制限絞り、913:ブランキング用偏向器、
914:第1可変成形偏向器、915:従来のブランキ
ング用偏向器、1000:第2マスク、1001:矩形
開口、1003:第1マスク像、1004:ブランキン
グされた第1マスク像、1103:薄膜マスク、100
2:第2マスク像、1101:矩形開口、1201:第
2図形選択偏向器、1213:第1図形選択偏向器、1
214:第1可変成形偏向器、1300:第2マスク、
1301:矩形開口、1302:図形開口、1303:
第1マスク像、1401:矩形開口、1402:第2マ
スク像、1403:第3マスク、1700:第2マス
ク、1701:矩形開口、1702:第1マスク像、1
800:第3マスク、1801:矩形開口、1802:
一括図形、1803:矩形開口像、1804:微細開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 洋也 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松坂 尚 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 斉藤 徳郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 中山 義則 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 伊藤 博之 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社日立製作所計測器事業部内 (56)参考文献 特開 平4−100208(JP,A) 特開 平4−137520(JP,A) 特開 平7−335531(JP,A) 特開 平7−221002(JP,A) 特開 平5−136103(JP,A) 特開 平4−246816(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線を発生する電子源と、 前記電子源を矩形にする第1の矩形開口部を有する第1
    のマスクと、 前記第1のマスクを通過した矩形電子線を偏向する第1
    の偏向器と、 前記第1の偏向器で偏向された矩形電子線をその複数の
    図形位置に照射させる第2の矩形開口部と第1の一括パ
    ターン開口部とを有する第2マスクと、 前記第1マスクと前記第2マスクの間の前記第1マスク
    側に第1転写レンズと前記第2マスク側に第2転写レン
    ズとを具備し、かつ前記第2マスクを通過した図形ビー
    ムを偏向する第2の偏向器と、 前記第2の偏向器で偏向された図形ビームをその複数の
    図形位置に照射させる第3の矩形開口部と第2の一括パ
    ターン開口部とを有し、前記第2マスクより厚さが薄い
    第3マスクと、 前記第2マスクと前記第3マスクの間の前記第2マスク
    側に第3転写レンズと、前記第3マスク側に第4転写レ
    ンズを具備し、かつ前記第3マスクを通過した図形ビー
    ムを所定の大きさに縮小する縮小レンズと、 試料に照射するための対物レンズとを具備することを特
    徴とする電子線描画装置。
  2. 【請求項2】 前記第1マスクと前記第2マスクと前記
    第3マスクに対し、前記第1転写レンズと前記第2転写
    レンズと前記第3転写レンズと前記第4転写レンズによ
    り形成されるクロスオーバー軌道とマスク軌道とを制御
    する如く前記第1転写レンズと前記第2転写レンズと前
    記第3転写レンズと前記第4転写レンズとを配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子線描画装置。
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