JP4171652B2 - 特に眼のための画像形成、刺激、測定及び治療用器具及び方法 - Google Patents

特に眼のための画像形成、刺激、測定及び治療用器具及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、眼科における眼の検査及び処置及び検眼のための器具及び方法に関するものであり、さらに、組織の検査及び治療のため及び画像形成、測定、テスト及び材料機械加工用の装置のために、医療分野で商業的に使用可能である。
現在、画像形成用(例えば写真及び電子画像獲得、レーザースキャナ、写真細隙灯)、テスト用(例えば視野検査システム、電子生理学システム、微小視野検査、視力検査システム(フォロプターを含む)、測定用(例えばHRT、流量計、GDX、屈折計、RVA)及び眼科治療用(レーザー凝固、PDTシステムなど)にさまざまなシステムが使用されている。
全てのシステムにおける欠点は、原理的に予め定められており、光学的設計に関し融通がきかず、かつ利用目的に関してシステム製造中にすでにシステムが決定されてしまうため、利用分野の特徴(例えば技術的測定特性又は画像形成特性)を調整するための余地がほとんど残されていないような解決法にある。
その結果、眼の検査及び処置における異なるタスクについて異なる測定システム及び治療システムが必要となり、それに比例して投資及び所要スペースが大きくなり、様々な利用分野の必要条件、特に眼の個々の全く異なる特長に対し柔軟に適合することが不可能である。
特に、眼のために使用される測定システムについては、個々の眼の個別的特異性に適合させることは、往々にして、誤差の源を除去又は制限するために不可欠の前提条件、又さらには評価可能な結果を得るための前提条件である。
既知の従来の技術のアドオンモジュール又はその改良(例えば網膜カメラ用のアドオンモジュール)を通して眼を測定しテストする目的で新しいシステムが開発されてきた。光学的設計上の解決法及び電子的解決法に関して以上のことがもたらす妥協の結果として、この新しいシステムは、タスクに合わせて最適に作られておらず、コストが不必要に高く、実践可能性が制限され、かつとりわけ利用分野の特性が非常に制限された結果となることが多い。
本発明の目的は、実質的に製造プロセス中に技術的段階を講じることなく広範な検査タスク又は処置タスクを実施するために眼の画像を形成し、眼をテストし、刺激し、測定しかつ処置するための広範な利用分野にユーザーがそのシステムパラメータ及びオペレーションを適合させることのできる器具を提供することにある。
さらに器具のシステムパラメータは、検査及び/又は処置対象の眼の全く異なる個別の特長に最適な形で調整することができるものとなる。
本発明の目的は、異なる検査及び処置を同時に実施できるように時間的及び空間的に差別化された形でそのシステムパラメータ及びオペレーションを調整及び改変できるような器具を提供することにもある。
本発明のもう1つの目的は、検査結果及び処置結果の改善を導く本発明に従った器具の作動方法を提案することにある。
本発明の目的は、請求項1〜5の前文に記載の器具について、要素的に互いに独立して制御可能なビーム操作ユニットEMSが、器具の光学的配置内の指定された面内に配置され、これらの要素の各々は、プログラミング技術を通して時間及び空間との関係において異なるビーム路が生成されうるような形でビームの特性を操作する目的でEMSの個々の要素を制御する情報技術システムITSに対してインタフェースを介して接続されているという点で、達成されている。
従属請求項は、特にその機能的適応性に関して互いに異なっている本発明に従った器具の有利な構成を示している。
本発明の目的は、本発明に従った器具の作動方法については、既に、時間及び空間との関係においてEMSの要素を制御することによって基本ビーム束が形成されているという点により、達成される。プログラミングによって生成でき同時及び/又は連続的に実施される画像形成、テスト、刺激又は治療の異なる方法のための異なる機能を有する多数の異なるビーム路に対し基本ビーム束を個別に又はグループの形で割り振りできるような形で、基本ビーム束に対し同時に又は連続して、異なる機能決定特性を割り当てることができる。
本発明に従って作動させられる本発明に従った器具の特性は全て、光の考えられるパラメータ(例えば開口幾何形状で、視野幾何形状、波長、強度、方向及び偏光度)、器具の光学的配置の指定された面を通した通過点の位置及び互いとの関係におけるそれらの時間的順序(連続的又は並行)との関係において個別にプランニングできる特性をもつ生成された基本ビーム束により、実質的に形成される。異なる従来の眼科用計器システムの多数の機能を、プログラミングによって1つの個別器具の中で実施することができる。すなわち、異なるシステムを用いて従来行なわれている検査を、計器の前にいる患者の位置を変更する必要なく、同時にか又は直ちに連続して実施することができる。
器具のEMS及びその他の制御可能なユニットを制御することによって基本ビーム束に対し個別に特性を割り振ることが可能であるため、器具を高い機能的適合度で検査及び処置の異なる目的に適合させ、高い個別の適合度で検査対象の物体、特に患者の眼及びユーザーのニーズに適合させることができる。異なるビーム路の異なる組み合わせ及びそれらのタイミングをプログラミングすることにより、機能テスト及びさまざまな検査を並行して実施することができ、従って、検査間の時間差(2つの検査間のわずかな条件の改変)によってもたらされる検査誤差を削除することができる。
検査及び刺激(誘因)を組み合わせることができることから、機能的診断に新たな可能性が開かれる。
ビーム路の制御が可能であることにより、経時的に異なる眼の中の体積単位又は表面積、場所及びスペクトルを検査することが可能となり、光のストレスを最小限におさえることも可能となる。
実質的なマーケティング上の利点は、物理的に購入しなければならない器具が1つだけあり、所望のあらゆる時間的間隔及び組み合わせでソフトウェアを用いて現場で所望のアプリケーションを有効化及び無効化することができるという点にある。
もう1つの利点は、汎用又は多目的のシステムが製造されることから、コスト削減が可能であるという点にある。
本発明は同様に、ハードウェアを変更せずに異なるソフトウェアを用いることだけで顧客が現場で機能範囲の改装又は拡張又は制限を行なうことのできる基本システム(器具)を用いた新しいアプリケーションの開発をも可能にし、さらに、既存のベースシステムを用いて、これまでハードウェアの販売に結びついていた機能範囲の販売が、今や、個別的検査及び機能用のインタネットを介してたソフトウェアのみに基づいて、制限された時間内で又は時間的に無制限できわめて経済的に行うことが可能となっている。
本発明は、数多くの計算システム製造から、もはやその利用特性が製造によってではなくプログラミングのみによって決定される1つの計器システムのみの製造への移行を表わしている。
本発明について、以下で図面を参照しながら、一定数の実施例に基づいてさらに詳しく説明する。
以下の実施例は、本発明の数多くの利用分野を特徴づけする。眼科及び検眼用の実施例が特に強調され、特に徹底的に記述されるものとし、これらは医学分野内の又はそれから離れたその他の分野にも対応する意味合いで応用可能である。本発明に従った器具についての個々の実施例は、光学的配置の構築における計装に関して異なっている。
第1の実施例では、光学的配置は、図1aに示されているように、単純な受理系に対応している。対象面3.1は、光学素子ユニット7.4により画像面3.2内で画像形成される。受理系の瞳孔面5.3というのは、受理系1の開口絞り又はその画像が生じる面を意味する。
本発明に従うと、互いに独立して制御可能である要素をもつビーム操作ユニットEMS14が、瞳孔面5.3内及び画像面3.2内にそれぞれ配置されている。瞳孔面5.3内のEMS14は、透過中のEMS14.1として構築され、一方画像面3.2内のEMS14は、レシーバ14.4としてのEMSとして構築されている。両方のEMS14共、インタフェース16により情報技術システムITS17に接続される。
EMS14というのは以下では一般に、要素の制御を通して衝突する放射線を変更できそうでなければそれを電子信号へと変換できる個々の独立して制御可能な要素を含む少なくとも1つの光学的にアクセス可能な表面を伴うビーム操作ユニットを意味している。ビーム操作というのは、この意味合いにおいて、同様に、電磁放射線から電子信号への変換のことでもある。
1つのEMS14は、ビーム路内で光学的にアクセス可能となるように配置され得る1つの表面内の複数の要素をもつ少なくとも1つのコンポーネントを含んで成り、上述のタイプのこれらの要素は、個々に独立して制御可能である。かかるコンポーネントは、マイクロミラーアレイ、LCD表示装置及び透過又は反射状態の超小型表示装置、ならびに、特殊な場合に直接EMS14として使用できるか又はEMS14として1つの配置の中で作用できる画像センサーとしてのCMOSチップ又はカラー表示装置であり得る。例えば、光の方向でチップの正面に配置された偏光子を伴う透過状態のLCPチップは、各々の個別の要素について光学的に活性な表面内でその透過が制御可能であるEMS14を生成することができる。さらに、透過状態のEMS14.1又は反射状態のEMS14.2、を同様に、光学的配置内のLCD反射コンポーネントから生成することもできる。マイクロミラーアレイ又はいわゆるDLPコンポーネント又はDMDコンポーネントを、場合によって反射状態のEMS14.2として直接使用することもできる。個別に制御及び読出し可能な画素を伴うCMOS画像センサーも同様に、レシーバ14.4としてのEMSとして直接使用することができる。以下では、画素は要素とも呼ばれるものとする。同様に、発光要素を伴うアレイとして構築されているコンポーネントを、本発明に従い、発光状態のEMS14.3として使用することもできる。EMS14の生成方法及びそれを生成するのに用いられるコンポーネントの種類は、それらが互いに独立して個別に制御され得、かつビームを制御可能な形で操作するか又はそれを電子信号に交換できる要素と共に光学的にアクセス可能で光学的又は光電子的に活性な表面をもつかぎりにおいて、本発明及びその他の実施例の全てに関しては重要なことではない。
特殊なケースにおいては、EMS14が1つの個別要素を含んでいることが有利であり得る。
情報技術システムITS17が図1bに概略的に示されている。これには、この場合EMS14.1及びEMS14.4である光学的配置の制御可能なユニットにインタフェース16を介して接続されている制御ユニット17.1が含まれている。中央ユニット17.5は、データ、信号及び/又は画像記憶ユニット17.2、信号及び/又は画像処理ユニット17.3、評価ユニット17.4、会話モード又は対話オペレーション用及び結果提示用ユニット17.6、プログラムライブラリ17.7及び結果ドキュメンテーション用ユニット17.8に接続されている。
制御ユニット17.1が、この場合EMS14.1及び14.4である光学的配置の制御可能なユニットを制御し、これらのユニットにより検索されたデータ、信号及び画像をITSの情報技術ユニットに送る一方で、ITSのその他のユニットは、器具と共に提供され以下でより詳しく記述する本発明に従った方法を実現するのに役立っている。
本発明に従うと、画像形成、測定及び/又はテスト装置としてのその適切性を定義づけする記述対象の装置の特性は、今や、装置を作動させるための方法を用いて単にプログラミングすることによって決定される。本発明に従った方法の作用は、図1cを用いて記述されている。図1cは、単にEMS14.1及び14.4のプログラミングを通して生成可能である図1aからの光学的配置の中の、考えられるビーム束を示す。光学素子ユニット7.4の主要面は、例示を簡略化する目的で、瞳孔面5.3内に位置づけされた。
透過状態にあるEMS14.1の要素を制御する制御ユニット17.1は、個々の要素の透過を互いに独立して変更することができる。従来のピンホール絞りは、要素の中心円形表面が完全にオン切換えされ残りの要素が光を透過しないように切換えられるような形で制御が実施された場合に、該システムの開口絞りとして実現されることになるだろう。この観点から得られる利点は、すでに、異なる開口が高い精度で実施され、これらの開口が経時的に高い時間分解能と共に変動させられるという点から成ることだろう。このことはすなわち、例えば照度の変化を、いかなる機械的部分も移動させることなく、瞳の開口を変動させることによって、記録又は測定プロセス中に補償することができる、ということを意味すると思われる。さらに、任意の位置及び表面をもつ異なる幾何形状の多数の開口を、今やプログラミング技術によって実施でき、高い時間分解能で変動させることができる。さらに、最大透過及び最小透過の間で前後に切換えできるばかりでなく、その間で定義づけされた透過値に調整することも同様に可能である。従って、瞳の中に位置設定されたEMS14の作用は、もはや従来の開口絞りとは比較にならず、先行技術により実施され得ない完全に新しい利用分野を切開いている。プログラミング技術を通して、透過状態のEMS14.1は、その要素サイズのみによって定義づけされる個々の基本ビーム束の開口及び透過を決定することができる。
個々に読出し可能な要素と共にCMOS画像レシーバとして構築される画像面3.2内のレシーバ14.4としてのEMSを用いると、画像全体を読出す必要なく、プログラミングによって、対象面3.1に対し共役でかつその情報がITS17に選択的に送られる画像面3.2内のあらゆる表面要素を決定することができる。さらに、全ての要素は、その感度に関して異なる形で調整できる。個別には、CMOSレシーバ技術のこれらの利点は、既知の先行技術である。
EMS14.1及びEMS14.4の全ての要素の制御可能性の独立性及び組み合わせに起因して、あらゆる基本ビーム束は、光学的に活性な又は光電子的に活性な要素数の枠組内で、本発明に従って生成可能である。基本ビーム束というのは、付随する瞳内の開口点と物体点又は共役画像点の間のビーム束のことである。点というのは、理想的には、要素のそれぞれの表面又はその共役画像表面を意味する。この種の基本ビーム束は、EMS14.1のわずか1つの要素がオン切換えされ、EMS14.4の1つの要素のみが読出される場合に得られる。
図1cは、物体空間及び画像空間内の上述の種類の基本ビーム束aを示す。基本ビーム束の方向は、表面要素A及びDの位置により決定される。EMS14.1又は14.4の複数の隣接する要素が同時にオン切換えされた時点で、結果として、各々複数の基本ビーム束で構成されたビーム束b、c及びdがもたらされる。これらの束の特性は変動する。これらは、方向だけではなく、その開口及びその物体側又は画像側の表面に関して異なっている。本発明に従うと、異なる複数の基本ビーム束が、瞳孔面及び対象面又は画像面を通過する異なる点及び異なる方向を伴って実施することができるだけでなく、異なる特性(瞳、物体及び画像の面内の幾何形状及び表面)の隣接するビーム束を任意の数量同時に又は連続的に生成することができ、かつ、高い時間分解能で経時的に変動させることができる。すでに言及した特性以外に、今や各基本ビーム束に対し独立して付加的な特性を割り振ることが可能である。この実施例については、画像点の全体的明度との関係におけるいずれか1本の基本ビーム束の値は、EMS14.1の要素の透過により制御可能である。一方、全ての画像点がその後の信号分析又は画像分析に入る感度は、それ自体EM14.4により制御可能である。両方の付値は共に時間との関係において変動し得る。例えば、本発明に従うと、瞳の個々の要素の周波数変調により、隣接する基本束構造を通して異なるビーム路を幾何学的に分離する可能性とは別に、信号分析により周波数に基づいて電子信号シーケンス及び画像シーケンスから再び分離され得る異なるビーム路で同様の周波数を通して個々の基本ビーム束を結びつけることが可能である。決定されたビーム路で異なる機能に結びつけられた時点で、図1aに従った単純な光学的配置でプログラミング技術を通して異なる画像生成、測定、又はテスト用装置システムを生成することができるばかりでなく、これらのシステムを同時にか又は非常に高速の連続で実現又は実施することもできる。以下で、付加的な自由度が光学的配置をさらに開発することでいかにしてより大きい可変性及び多機能性を導くことになるか、そして本発明に従った方法のさらなる開発を通して、本発明に従った装置解決法のためのより高い適応性及び学習能力がいかにして達成できるかを示すものとする。
個々の製造された配置を用いて以上で記述された第1の実施例(図1a)に従って、多数の画像形成、測定及びテストのアプリケーションを、プログラム制御のみを通して実施することができる。さらに、透過及び感度によってもたらされる付値は、光学的にコンピュータオペレーションの検出、測定及びテストを可能にし、かつ、形状又は形状変化、透過及び透過の変化、色の変化又は物体の位置の変化の高速収集のためのマスクを有効化する。
本発明に従った解決法は、医療及び産業における適合型画像形成、測定及びテストを可能にする。
本発明に従った解決法を用いると、画像形成、測定及びテストは、対象面に対するウィンドウがEMS14.1に共役な面内にあるという点で、きわめて汚染された反射又は散乱ウインドウを通しても実現可能である。最適なビーム幾何形状は、プログラムアルゴリズムを用いて調整できる。物体空間内の透過の変化(例えば流れる液体内又はそれを通しての検査)又は変動する照明条件に起因する明度の変化又は物体の変化は、束の特性の対応する変化を通して誤差源として決定され除去され得る。
この実施例に関連して、これがもはや従来の意味での開口絞りの問題ではないということがすでに明らかにされている。さらに、互いに共役である複数の面内の複数のEMS14を考案することが可能であるため、それぞれのEMS14の要素の一部分がこれらの面の各々の中に開口絞りの性質を有し、かくして異なる物体点及び画像点について同時に作用する開口絞りを異なる瞳孔面内に位置設定できるようにすることも可能である。従って、以下では、開口絞りと瞳の間では、全く区別を行なわない。
以下で記述されている応用例に類似しかつ以下でさらに詳細に記述される本発明に従ったさらなる有利な開発、応用例及び作用が存在する。
第2の実施例においては、本発明に従った装置の光学的配置は、図2に示されている単純な照射系のものに対応している。透過状態にあるEMS14.1が配置されている面4.2は、照射源9及び光学素子ユニット8.3により照射される。光学素子ユニット8.2は、光学素子ユニット8.4と共に、被照射面4.1内で面4.2の画像を形成し、同時に、もう1つの透過状態のEMS14.1が配置されている瞳孔面6.3を生成する。EMS14は、インタフェース16により上述のITS17に接続されている。図2の概略図は、明確化のために重要である面のみを示している。2つのEMS14.1は、グレースケール内で要素との関係においてその透過を独立して制御できるような形で構成されている。
照射系2の機能に関しては、被照射面4.1は決定的に重要である。この表面上の点について決定的に重要である光束の開口は、瞳と呼ばれる面6.3によって決定される。以下、次の実施例においても、被照射面4.1上の1点を照射するビーム束の開口が中で決定されている面に共役な全ての面は、瞳孔面5.1−5.n及び6.1−6.nと呼称される。
本発明に従った作用に関する考慮事項は、第1の実施例と類似している。面4.2内のEMS14.1の作用は、プロジェクタに使用されているような先行技術から又は特許DE19812050A1から充分わかっている。このEMS14.1の制御は、場所及び時間に応じて可変的な形で変更可能な被照射面内の構造化された照明を提供する。しかしながら、瞳孔面6.3内のEMS14.1との組み合わせの結果として、完全に異なる特性をもつ装置システムがもたらされる。第1の実施例と類似の要領で、ここで照射側基本ビーム束を形成することができ、特性及びさらなる段階では機能ビーム路を、すでに記述された通りにこれらの基本ビーム束に対し割り振ることができる。特に、瞳孔面6.3内のEMS14.1を制御することによって、EMS14.1を用いた被照射面4.1に共役な面4.2内の全ての要素の透過制御を通して、画像点の明度制御のため独立してかつ付加的に、全ての基本ビーム束の透過を制御することができる。従って、画像構造と同時に瞳構造(照射用基本束の経路)を互いに独立して評価、補正又は計算することができるマスクを再び生成することができる。
この実施例も同様に、例えば幾何学的にか又は周波数に関して受理側で異なるビーム路を分離可能にする可能性及びプログラミングを用いた同時又は連続的な異なるビーム路の可変的な構成に起因して、医療及び産業における広範な応用可能性を有している。
実施例の利点及び利用分野は、特にレシーバ配置と共働して著しく拡大される(他の実施例を参照のこと)。それでも、基本ビーム束の経路の自由なプログラミングはすでに、医療における適合型照射治療及びレーザー外科手術装置システムのため、ならびに汚染したウインドウ又は部分的に透明な媒体を通した照射を伴う、材料の工業適合型機械加工のため、又は厚みのある透明な又は部分的に透明な物体の明確な層内のきわめて精確な照射エネルギー、局所エネルギー分布又は選択的照射を実現するための応用可能性を提供している。従って、異なるビーム路間の透過の差は、例えば、均等に照射された表面の生成における誤差源として削除することができる。
以下で記述されている応用例に類似しかつ以下でさらに詳細に記述される本発明に従ったさらなる有利な開発、応用例及び作用が存在する。
図3は、第1及び第2の実施例の光学的配置を組み合わせた第3の実施例の概略図である。照射系2の被照射面4.1は、好ましくは、受理系1の対象面3.1と同一であるべきである。照射系2は、受理系1との関係において、透過された照明の形で配置されなくてはならず、照射系と受理系1及び2の間に何らかの角度を伴う配置も同等に有利であり、対応する機械的装置を用いて単純に実現可能である。EMS14はここでも又、ITS17にインタフェース16によって接続されている。
産業及び医療用途のためのこの配置の数多くの応用例及び利点は、第1及び第2の実施例を組み合わせることから結果としてもたらされ、これら組み合わせによって広がった応用に関して眼科用器具システムに対する実施例に似ており、以下の実施例に基づいてさらに詳細に記述する。
この実施例においては、4つのEMS14が配置されている。全システム内で2つのEMS、例えば照射系2内の2つのEMS又は受理系1内の2つのEMSで、本発明に従った記述済みの作用の不可欠な部分をすでに達成することができる。付加的なEMS14の使用は、単に、異なるやり方で実現可能である画像形成、測定、テスト、機械加工又は治療用装置システムのための余地を増大させるにすぎない。同様にして異なるEMS14及び拡張されたビーム路の共働作用は、眼科用装置システムのための以下の実施例を参照して徹底的に記述されており、これは、眼科以外の医療及び産業における応用分野に対し類似の意味合いで利用することができる。
第4の実施例は、図4で概略的に示されている。第2の実施例において記述されたシステムとは対照的に、照射系2と受理系1を組み合わせるビームスプリッタ12が照射系2を補足している。好ましくは、瞳孔面6.3のすぐ近くに、付加的な制御可能なビームマニピュレータSM15が配置されている。瞳孔面6.3は、瞳孔面6.2内で画像形成される。受理系1は、第1の実施例と類似の要領で配置されている。光学素子ユニット7.4は、光学素子ユニット7.2と共に、すでに記述されたレシーバとしてのEMS14.4が中に画像センサとして位置設定されている画像面3.2の中で対象面3.1の画像を形成する。瞳孔面5.3内の透過状態のEMS14.1は、瞳孔面5.2内で光学素子ユニット7.4を通して画像形成される。もう1つのSM15が瞳孔面5.3のすぐ近くに配置されている。両方のシステムは、2つのシステムの瞳孔面が好ましくは互いに共役でありかつ被照射面4.1の面及び対象面3.1が制御可能な光学素子ユニット8.4及び7.4の調整を用いて共通面内に入るような形で、組合され構築されている。EMS14を含め全ての制御可能なユニットは、すでに記述したITS17にインタフェース16によって接続されている。インタフェース16は、図4に破線で示されている。
SM15は、色検査又は螢光検査のための対応するフィルタをもつフィルタホイールとして構築される。
この実施例は、好ましくは、入射又は反射光の中で組織又は材料を検査するために使用される。応用例としては、特に皮ふ及び体腔といった生きた及び死滅した組織上及びその中の画像形成、測定、テスト及び処置のための機器がある。これは、以下で提示される眼科用実施例とは、原則的に、被照射面及び対象面が無限遠で位置づけされているという点でのみ異なっている。以上の及び以下の記述及び可能性ある修正は全て、本発明に従った作用及び効果を含めて、この器具にもあてはまる。
このタイプの従来の機器と比べると、利点は、物体の高コントラスト画像、多機能性、異なる検査の同時性そして眼10の検査用機器と類似した適応性の実現にある。本発明に従った数多くの利用分野及び利点ならびに有利な構成は、以下のEXと同一か又は類似している。
図5は、第5の実施例、つまり好ましくは眼底部にある物体についての、間接的検眼鏡検査法又は網膜カメラ技法に基づく眼科用検査装置を示している。
先行図の場合と同様に、作動に不可欠な面及びユニットのみが概略的に示されている。
本実施例の光学的配置は、照射系2及び受理系1を含んで成る。照射系2は、眼10の中の被照射面4.1を照射し、受理系1は、画像面3.2内で眼10の中の対象面3.1の画像を形成する。標準的利用分野については、これらの面は一致するが、必ずしもそうでなくてもよい。これらの面から進んで、照射系及び受理系1及び2は眼10を通り、検眼鏡レンズ11を介して眼の瞳を通って一緒に走行し、面3.1及び4.1に共役な中間画像3.3及び4.3を形成し、EMS14によって互いから分離される。照射系及び受理系1及び2は、既知の要領で、2つのシステム5.2及び6.2の瞳孔面が互いに共役でかつ互いの内側で画像形成され(5.2=6.2)、同じく眼の瞳の面内で同時に検眼鏡レンズ11を介しても画像形成される(5.1=6.1)ような形で配置されている。EMS14の光学的に活性な表面は、この共通瞳孔面の中にある(5.2=6.2)。この実施例では、少なくとも2つであるが好ましくは3つの明確な偏向角度をもつミラーアレイに基づく反射状態のEMS14.2が、ビームスプリッティングのために使用される。
照射系2は、光学素子ユニット8.3を介して被照射面4.1に共役な一面4.2を照射する照射源9、SM15、反射状態のEMS14.2の反射要素を介して被照射面4.1内で眼10の画像形成層及び検眼鏡レンズ11と共に面4.2の画像を形成する光学素子ユニット8.1を含んで成る。
受理系1は、眼10の画像形成層10、検眼鏡レンズ11、反射状態のEMS14.2の反射要素、光学素子ユニット7.1、CCDレシーバ13.1の画像記録表面が中に配置されているレシーバ面3.2の中のSM15を介して、眼10の中の対象面3.1を形成する。
反射状態のEMS14.2及び装置システムのその他の全ての制御可能なユニット7.1、8.1、13.1及び15はインタフェース16を介してITS17に接続されている。
ITS17は、すでに記述された実施形態に対応する。結果ドキュメンテーション用ユニット17.8は、患者関連データベース用及び患者のデータ及び画像の管理用のユニットとして構築されている。さらに、対話オペレーション及び結果提示用ユニット17.6は、ネットワーク特にWWWとの情報交換用ユニットによって拡張される。
概略的に示されている光学素子ユニット7.1及び8.1は、眼10の中の所望の面内の被照射面4.1及び対象面3.1を焦点合わせさせるために及び瞳孔面の位置を変更することなく視力欠損を補償するために役立つ。SM15は、色の螢光性、自己螢光及び螢光インジケータでの検査のための制御可能なフィルターホイールとして構築されている。
本発明に従うと、照明ビーム路及び受理ビーム路の瞳の及びビームスプリッティングの作用は、透過状態のEMS14.1を制御することによって自由にプログラミング可能である。すでに記述したように、基本束は、面4.1及び3.1上の各点とEMS14のミラーアレイの各要素の間でEMS14の独立して制御可能な要素によって形成される。本発明に従った方法に対応して、これらの基本ビーム束は、反射状態のEMS14.2のミラー要素を制御することにより、照射系又は受理系2及び1と結びつけられるか又はこれらのシステムから外に反射される。外への反射は、ビームの無い空間を生成するためにもたらされる。さらに、各ケースにおいて1つのシステムと結びつけられた要素の数又は表面は有効開口、ひいては眼10を画像形成、測定、テスト、刺激又は処置するための不可欠な特性を決定する。システムを形成するために接続される瞳孔面内のミラー要素の位置、幾何形状及び表面に起因して、なかでも、強度、波動−光学、球面及び有色画像形成誤差、非点収差、幾何学的解像力、測光的分解能及び検出限界ならびに干渉する反射光又は散乱光の割合が決定される。本発明に従った器具及び方法によると、患者の眼の個人的変動の大きさ及び検査の最終目的に応じて、これらの特性の間の最適な妥協を見い出し、解決法を尊重する計装及びそのシステムパラメータを個別に、検査及び個々の眼10の一定の与えられた要因に適合させることが可能である。本発明のこれらの特性は、機能的適応性及び個別的適応性と呼ばれる。この方法に従うと、患者の全く異なる特長及び検査の最終目的を考慮に入れながら最適な調整を決定する最適化プログラムが実施される。これに加えて、すでに記述されたように、照射系又は受理系2及び1に対する割り振り、又は外への反射、眼球媒質を通した基本ビーム束の経路、無ビーム空間体積及び虹彩内の瞳表面の位置といったような特性は、その他の制御可能なユニットを制御することによる眼10の中の面3.1及び4.1の位置及び色検査又は螢光検査のためのスペクトルがそうであるように、EMS14の制御を通してプログラミングすることにより、考えられる基本ビーム束と結びつけられる。この結果として、装置システム内及び眼10の中での画像形成のため及び照明のための画像形成システム及び照射系の機能的ビーム路がもたらされる。前述のように、EMS14の高い時間分解能で、時間変調(例えば周波数変調又は時間連続)を用いて基本ビーム束と付加的な特性を結びつけることができ、従って、すでに記述した通り、信号分析又は画像分析によりその異なる情報を再び分割することのできる同じ特性をもつ基本ビーム束からその他の異なるビーム路が形成される。
これとは対照的に、製造によって決定されてしまう反射防止絞り及びピンホールミラーを用いた計装に関する先行技術の解決法の特性は、固定されており適合させることができない。
本発明に従ったその他の作用は、EMS14が透過状態のEMS14.1として構築され被照射面4.1に共役の照射系2内の面4.2内に配置されているか又はEMS14がレシーバとしてのEMS14.4として構築されCCDレシーバ13.1の代りに配置されているという点で実施例を修正する場合に達成される。
面4.2内の透過状態のEMS14.1の場合、全く異なる機能をもつ異なるビーム路を、本発明に従った方法に対応するEMS14の要素の異なる透過値の独立した制御を用いて生成することができ、かかる機能は、本発明に従った方法に関する実施例において以下で示すことになる網膜カメラの応用分野をはるかに超えるものである。
ここでも又、位置、色、変調周波数又はルーチン性能及び透過値といったようなプログラミングされた特性が、この場合瞳孔面内の絞りの機械的開口とEMS14の要素及びそれらの画像の間で形成される基本ビーム束と結びつけられ、同一の特性、特にすでに記述された通り、タイミングをとった連関又は周波数特性を用いて同時にか又は高速で連続して、複数のビーム路を生成することができる。1つの例としては、以下で記述するような、固定ビーム路、画像形成又はドキュメンテーションビーム路、測定ビーム路及び刺激ビーム路の同時生成がある。本発明に従ったこの種の解決法は、以下の実施例で実質的により有利な形で配置され得ることから、これらの単純な実施例にも類似の形で適用されるべきである以下の考慮事項を参照されたい。
図6は、同じく好ましくは眼底部のための眼科用機器である6番目の実施例を示している。このケースで示されている光学的配置は、先行EXとは、付加的なEMS14が具備されているという点で異なっている。この照射ビーム路では、光学素子ユニット8.1は、とりわけもう1つの透過状態のEMS14.1が配置されている瞳孔面6.2に共役であるもう1つの瞳孔面6.3を生成するユニット8.2及び8.4によって置換される。第3のEMS14は透過状態で構築され、被照射面4.1に共役な面4.2の中に配置される。受理系1において、CCDレシーバ13.1は、レシーバとしてのEMS14.4によって置き換えられ、光学素子ユニット7.1は、5.2に共役な付加的な瞳孔面5.3が生成されるような形で2つの光学素子ユニット7.2及び7.4により置換される。この瞳孔面5.3内にはもう1つの透過状態のEMS14.1が配置されている。その他の全てのEMS14ならびに制御可能な光学素子ユニット7.4及び8.4は、すでに記述したITS17にインタフェース16によって接続されている。制御可能な光学素子ユニット7.4及び8.4は、欠損視力の補償と関連して対象面及び被照射面のため眼10の中の所望の位置で焦点を合わせることができる。さらに、これらのユニットは、好ましくは連続的に、画像形成の規模を調整できる。これらの調整機能は瞳孔面5.2又は6.2の位置を不変のままに残す。
第5の実施例の場合と同様に、ビームスプリッタ12は、すでにその発明力について記述したミラーアレイに基づいたEMS14として瞳孔面5.2=6.2内に構築されている。付加的なEMS14は、本発明の利点を著しく拡張させる。本発明に従うと、第3の実施例ですでに記述されたものといったような任意の独立した基本ビーム束を、今や受信システム内ならびに照射系内でも生成することができる。これらの基本ビーム束はEMS14の要素を制御することによって生成され、画像面の要素が受理及び照射に関して有効である放射を許容するかぎりにおいて、これらの要素とそれに付随する瞳孔面の間で形成される。さらに、EMS14としてビームスプリッタ12を伴う受理又は観測システム1と、あらゆる基本ビームに結びつけることができる。
反射状態のEMS14.2は、瞳孔面の透過状態のEMS14.1が反射状態のEMS14.2に共役であることから、ビームを外へ反射するのに3つの偏向角度を必要としない。この機能は、これらの透過状態のEMS14.1がビーム束を制限し従って反射光及び散乱光を除去するために受理側及び放射側の束の間のあらゆる無ビーム空間を生成できるという点で、瞳孔面6.3及び5.3の中でEMS14を制御することによって実施可能である。
同時に、対応する要素の透過がオフ切換えされるという点で、瞳孔面6.3内のEMS14で、干渉するビーム束を除去することが可能である。
互いに対し共役配置状態のEMS14のもう1つの作用は、例えば異なるビーム路の生成に加えて対象面部域(例えば小窩及び視神経円板)内の反射又は再発光(remission)の大きな差異又は照射比を補正するため、例えば基本ビーム束に対する透過値の乗算さらにはコンピュータ演算により、被照射面4.1及びレシーバ面の中でコントラストの増大を達成することができるという点にある。
照射系と受理系2及び1の間のビームスプリッタとしての反射状態のEMS14.2についての本発明に従ったもう1つの利点は、ミラーの傾動が、規定の角位置に加えて感応性ある形で連続的に制御可能である場合に結果としてもたらされる。これは、この場合、画像形成分解能を増大させるための波面補正も同様に達成できるからである。
図7は、照射系及び受理系2及び1の分離に関してのみ第6の実施例と異なっている7番目の実施例を示している。EMS14又は従来のピンホールミラーの代りに、部分的に透明なビームスプリッタ12が配置されており、もはや共通の瞳孔面5.2=6.2内に強制的に位置づけされる必要はない。照射系及び受理系2及び1の制御可能なユニットとITS17を接続するインタフェース16は、図7に破線で示されている。
その要素が照射及び受理系2及び1と基本ビーム束を不完全にしか結びつけておらず従って両方のシステムの瞳開口の一致を可能にしないEMS14とは対照的に、2つのシステムの瞳開口の任意の一致は、部分的に透明なビームスプリッタ12を用いてこの例で示唆されている解決法によって実現され得る。このことは特に、例えば幾何学的ビームスプリッティングではなくスペクトルビームスプレッティングにより反射の不在を実現できる場合に有利でありうる。例えば螢光検査の場合がそれである。励振器の波長は、照射系2内でSM15を用いて調整されるが、励振器の波長は、受理系1内ではSM15を用いて遮断され、螢光波長のみが許される。当然のことながら、幾何学的ビームスプリッティングを瞳孔面のEMS14を用いて実施することもできる。図7からの示唆された解決法については、受理系及び照射系1及び2を分割するためのビームスプリッタ12として従来のピンホールミラーを使用することもできる。この場合、両方のシステムにおける基本ビーム束の形成のための瞳孔面の考えられる使用可能部域は、従来のピンホールミラーによって厳密に制限されるが、照射系又は受理系2及び1について固定的に予め定められている瞳部域の中で自由にプログラミング可能であり続けることになる。従って、ピンホールミラーの使用は、自由にプログラミング可能であることが考えられる特性を制限することになる。
本発明に関連して達成できるさらなる作用及び利点は、これ以降に記述される本発明に従った方法についての実施例の記述と共に詳細に示される。
本書に記述されている実施例1〜7は、プログラミング可能な基本ビーム束又はビーム路の機能性の自由度を増大させるべくさらに修正することができる。
図8aは、2つの並行するほぼ同一の部分系2.1及び2.2及びもう1つの部分系2.3を伴う照射系2についての有利な第8の実施例を示している。
第3の部分系は、赤外線画像を記録するため、以下で記述される予定の受理側の部分系によって必要とされる被照射面4.1の平行な部分的赤外線照明を実施する。この目的で、赤外線源9.1は、光学素子ユニット8.3及び8.2を介して、及び偏向ミラー8.7を用いて、赤外線放射を共通照射ビーム路内に映すスペクトルスプリッターへと供給される。この部分的ビーム路は、SM15を用いてスペクトル的に同調され得る。
赤外線画像の記録及びサクセサープログラムを用いたその評価が、大部分の検査において有用なものである眼の動きの検出及び補正のための考えられる解決法を表わすことから、赤外線画像記録は好ましくは、別の部分系を介して照射側及び受理側で実施される。
部分2及び2.1又は2及び2.2を含む照射系2は、機能に関して図6及び7からの照射系2に対応することから、ここで再度記述する必要はない。照射源9からSM15まで(SM15を含む)の図6及び図7にある照射系2の部分が再度構築され、照射系2内に部分系2.1及び2.2として互いに平行に組込まれる。照射源9は、両方の部分系によって使用される。偏向ミラー8.7は偏向に役立ち、部分系2.1及び2.2の組み合わせは、部分的に透明なミラー8.8を用いて実施される。
被照射面4.1内の透過状態のEMS14.1及び瞳孔面内の透過状態のEMS14.1を伴う部分系の作用については、すでに適当に記述された。このタイプの2つの平行な部分系の配置を用いて、全ての部分系内で互いから独立して自由にプログラミング可能である照射側の基本ビーム束は、もう1つの独立した特性例えば異なるスペクトル特性が備わっており、互いにオーバラップする。すでに記述したように、スペクトル特性は、制御可能なフィルタホイールの構造としてだけでなく制御可能なスペクトル整調フィルタとしても、EMS14により実施され得る。その結果、本発明に従った解決法のプログラミング可能な特性及び機能についての自由度が増大する。
図8bには、9番目の実施例が示されている。赤外線画像を記録するため、受信側部分系1.3内に赤外線放射を偏向するスペクトルスプリッター8.9が、受理系1内に導入される。光学素子ユニット7.5は、赤外線画像レシーバ13.2上に対象面3.1を映す。
図8cに示されている第10番目の実施例は、受理系1の例を用いた部分系の有利な生成のための本発明に従ったもう1つの解決法である。例えば、実施例6及び7の受理系1の瞳孔面のEMS14が透過状態のEMS14.1としてではなく反射状態のEMSとして、例えば少なくとも2つの規定の偏向角度をもつミラーアレイに基づいて構築されている場合、受理系1は2つの部分系1.1及び1.2へと分割され得る。レシーバ14.4としての第2のEMSが好ましくは、対象面3.1と共役の第2の部分系14.2の画像面3.2内に配置されるべきである。部分系1.2は、部分系1.1と類似した形で構築される。部分系1.1に沿った照射系2の器具と作用についてはすでに第6及び第7の実施例内で記述されており、類似の形で部分系1.2にもあてはまる。
この配置の有利な作用は、例えば、レシーバとしてのEMS14.4が、同じ観察角度から例えば立体画像又は例えばスペクトル的に異なる画像を供給しているか否かが、単に瞳孔面内の反射状態のEMS14.2のプログラミングされた制御を用いて決定されうるという点にある。幾何学的瞳分割が実施される形で、すなわちそれぞれの隣接する基本ビーム束の半分が割り当てられた束として部分系1.1と結びつけられる一方でもう1つの半分が部分系1.2と結びつけられるような形で反射状態のEMS14.2の要素が制御される場合、立体画像が得られる。基本ビーム束が部分系1.1及び部分系1.2と交互に結びつけられるような形で要素が制御される場合、これは、振幅スプリッティングの効果を近似する。後者の場合には、2つの部分系1.1及び1.2はSM15を用いて異なる形でスペクトル同調され得、一方SM15は有利には、立体オペレーションの場合に両方の部分系1.1及び1.2において同じ効果をもつべきである。
11番目の実施例について、図9aを参照しながら説明する。図8aに示された8番目の実施例は、それが例えばAMDの治療を目的とした眼10に対する光力学的な治療のための治療用ビーム路により補足されているという点で修正されている。光学素子ユニット8.5及び制御可能なスイングアウト式ミラー8.6を介して要求された場合、対応するAMD能力ある制御可能な治療用レーザー9.2が部分系2.2のビーム路内に映される。スイングアウト式ミラー8.6及び治療用レーザー9.2が、インタフェース16によってITS17に接続されている。光学素子ユニット8.5は、レーザー光での面4.2内の透過状態のEMS14.1の照明を提供する。すでに記述した作用に対応して、治療と同時の部分系2.2を介したプログラミングによりその他の機能のための付加的なビーム路が生成され得る一方で、任意の強度パターンで被照射面4.1内に任意の所望の幾何形状を形成できる治療用基本ビーム束をここで形成させることができる。第1の明白な利点は、1つの装置の形で検査システムと治療システムが組み合わせられるという点にある。血管造影画像の螢光性の画像評価によって現在得られているグラフによる検査結果を、治療のために直ちに入手することができる。
図9bを参照しながら、12番目の実施例についてさらに詳細に記述する。図面は、治療と同様測定のために制御可能なスイングアウト式ミラー8.6を用いて照射系2内に映すことのできる照射系2用の部分系2.4としての配置を示している。例えば、レーザードップラー測定のための治療用凝固用レーザー又は測定用レーザー9.3が、瞳孔面6.4内に配置されたxyスキャナミラー8.10に導かれる。凝固レーザ又は測定用レーザー9.3は、制御可能な光学素子ユニット8.4を用いて被照射面4.1上に集束され得る。インタフェース16は、この配置の制御可能なユニットをITS17に接続する。
同じ装置システム内で治療用器具と必要な診断及び検査技術を組み合わせることが、治療の個別化された管理及び最適化のための前提条件である。第11及び第12の実施例のさらなる有利な発明力ある効果が、以下で、本発明に従った方法と器具の共働についての記述の中で示されている。
さらなる修正、付加的な部分系の生成又はユニット又は記述されたEMS14とその他のEMS14の交換は、基本的な発明力ある考えの本質を変えるものではなく、機能的可能性又は可変性の変更を導き、利用分野の広さを拡張又は制限するものである。
例えば、高い輝度を達成するためには好ましくは照射源9として、連続作動のキセノンランプが使用される。それでも、付加的なフラッシュ作動用手段も有利であり得る。光学素子ユニット8.3を介したその画像形成と共働するその放射表面及び開口角度を伴って、照射表面9は、基本光ビームの形成において考えられる変動を制限することができる。
SM15は、例えば、既知のフィルタを伴うフィルタホイールとして構築された。瞳孔面内でEMS14に共役である構造化されたフィルタの使用も同様に有用であり得る。従って、フィルタ構造を用いて、EMS14の各要素又は各々の基本ビーム束と、1つの規定の色を結びつけることができる。
SM15のもう1つの有利な構成は、照射系内及び受理系内に配置され、例えばまだそのスペクトルがわかっていない自己螢光又は螢光発生染料についての検査を可能にする制御可能な偏光子又は制御可能な整調フィルタであり得る。
これまでは、画像生成レシーバの使用のみについて記述した。光電子倍増管といったようなその他の又は付加的なビームレシーバ又はその他の1面又は多面型半導体レシーバを使用することも有利であり得る。同様にして、高感度MCPレシーバ又は単一光子検出用のその他のシステムも、一部のケースにおけるCCDラインレシーバと同様に有利であり得る。
本発明に従った解決法の多機能性はまず第1に、ITS17のすでに記述したソフトウェアユニット及びハードウェアユニットと器具のその他のユニットとの共働によって実現される本発明に従った方法と本発明に従った器具の間の共働の結果である。
照射系2が図8aに対応する部分系2.1、2.2及び2.3へと分割されている図7に対応する器具に基づいて、方法を説明する。
すでに記述された通り、図示された器具は、基本ビーム束の形成を可能にする。基本ビーム束というのは、例えば具備されている異なるEMS14のそれぞれの要素を制御することといったようにITS17を通した制御を用いたプログラミング技術を介して器具によって生成可能な最小のビーム束を意味する。すでに記述した通り、基本ビーム束は、基本ミラーの角位置を制御することによって、そして基本ミラーによって反射された放射線が所望のシステム内に映されるという点で、反射状態のEMS14.2で生成される。発光状態のEMS14.3(自己照明EMS)の場合、自己放射要素は直接オン切換えされるか又は、規定の強度値が与えられる。図7及び図8aに従った当該実施例にあるように、透過状態のEMS14.1を使用する場合、すべての透過状態のEMS14.1について、1つの要素が透過に切換えられる。透過値0をもつ要素は、基本ビーム束を形成できない。レシーバとしてのEMS14.4については、1つの要素のみが単独で読出される必要がある。従って、基本ビーム束は、EMS14要素又はその画像の表面のみにより制限される図7に従った照射系又は受理系2及び1内の2つのEMS14の要素の間で生成され得る。眼10の中の基本ビームの方向及び位置は、面内のEMS14の制御された要素の位置によってのみ決定される。基本ビーム束は、図8aからの部分系2.2及び2.2内又は照射系2と受理系1の間で互いから独立して生成され得る。基本ビーム束は1つのシステム又は部分系内で、第2のEM14の各々の要素又はその画像と共に第1のEMS14の各要素又はその画像が1本の基本ビーム束を形成するような形で、発生する。しかしながら、このための前提条件は、瞳孔面内で既知の要領で画像形成されその表面が瞳孔面を充たし、さらに被照射面4.1を照明する適当な照射源9である。
図5の場合のように1つのEMS14のみが使用され機械的絞りが第2のEMS14にとって代る場合、基本ビーム束は同様に記述された通りに生成され得るが、これらはEMS14の面内のその位置を変えることしかできず、一方それらは、機械的絞り又はその画像を伴う面内では固定されている。
EMS14の複数の隣接する要素を制御することにより、基本ビーム束を組み合わせて共通のビーム束を形成することができる。EMS14の要素の異なる隣接グループを制御することにより、異なるビーム束が生成される。単数又は複数のビーム束が、1つの装置機能のための一貫性のある(cohesive)機能的意味を結果としてもたらすような形で生成された場合、この基本ビーム構成は、機能的なビーム路と呼ばれる。1つの機能的ビーム路は同様に、わずか1本の基本ビーム束のみを含むこともできる。図11〜16bは、機能的ビーム路に属するビーム束を示している。検査原理を実現するには、1本の機能ビーム路が必要とされる。網膜カメラの機能的ビーム路は、例えば、対象面を照明する照射系2内の照明束及びレシーバ面内で対象面3.1の画像を形成する画像形成束(図11)である。
機能的ビーム路は、例えば、ビーム束及び基本ビーム束の異なる特性によって得られる、ドキュメンテーションビーム路、固定ビーム路、測定ビーム路、テスト用ビーム路、刺激ビーム路及び治療ビーム路である。すでに記述された通り、これらは、瞳孔面内のみならず対象面3.1又は被照射面4.1内のスペクトル組成、束全体にわたる強度分布及び強度、数量、表面、幾何形成、束の焦面といったような特性である。これに加えて、1つのシステム内部、部分系間、照射系2と受理系1の間の複数のビーム束の同時の又は連続的な共働を通して発生する特性及び束の時間的挙動も存在する。本発明に従うと、異なる自由度で器具に応じて制御可能なユニットを制御することによって及び機能的ビーム路に特性を割り振ることによって、基本ビーム束が生成される。検査シーケンス及び機能的ビーム路は、幾何学的、時間的、測光的パラメータ及びスペクトル分解能ならびに誤差源といったようなシステムパラメータを決定する。
提案されている器具の高い自由度に起因して、本発明に従った方法についての付加的な実施例により以下で示される通りに、多数の異なる機能的な未知のビーム路を生成することができる。ITS17を用いたプログラミングのみを通して、製造技術により開発された装置により、異なる検査プロセスを実現することができる。これは、多機能性と呼ばれることになる。
技術的現状に対応する毎秒1000個以上の画像を構築できるEMS14の高い時間的分解能に起因して、検査ならびに機能シーケンスを最適化するための機能的ビーム路の非常に迅速な修正をひじょうに高速で処理することができるか、あるいは機能的ビーム路を迅速に変えることにより連続的に異なる検査を実施することができる。
さらに、ひじょうに短かい時間内でビーム路及び検査シーケンスの多数の修正を行なうことができるということが、次に記述する機能的適応性及び個別的適応性及び個別的治療最適化にとって前提条件である。
本発明に従うと、複数の機能的ビーム路及び並行検査プロセスを同時に実施できる。さらに、例えば、対応して同調された部分系によってか又は信号分析又は画像分析によってレシーバ側で又は色に関して機能的に又は幾何学的に、異なる機能的ビーム路を互いから分離できるような形で、特性は基本ビーム束又はビーム路の属性とされる。高い時間分解能に起因して、異なるビーム路と同様例えば周波数も、すでに記述された通り符号化され得る。方法についての以下の実施例は、これらの多数のビーム路についての一例として役立つ。
本発明に従った方法のさらなる態様について、図10を参考にして記述する。図10は、検査プロセスの流れ図を示す。器具を用いた検査のためのプログラムランが融通性をもっており、本発明に従った2つの最適化ループにより進行し、かくして、患者特定かつ検査特定的な全く異なる特長に適応させることが可能となっていることが不可欠である。検査の最終目的は予め決定される。それぞれの検査プログラムが選択され(プログラム選択)、自動的に又は対話に基づいて、検査目的に対応して実行される(プログラムラン)。検査プログラムは、機能的ビーム路及び検査プロセスの基本的特性を変更できるようにする(器具及び方法の最適化)。さらに、予備検査結果又は補助的検査が実施され、その結果は自動的に評価され、フィードバック信号(患者特定的又は検査特定的フィードバック)は、プログラムラン及び機能的ビーム路(第1の最適化ループ)を自動的に修正する。このようにして実現できる効果は、機能的適応性と呼ばれる。検査結果と合わせて最適化する変更及び出力データは、患者との関係において記憶され(患者指向記憶)、検査プロセスの自動的最適化のため、知識ベースの適応型システム(エキスパートシステム)により使用され得る。本発明に従うと、プログラムライブラリ及びデータ記憶装置の中に人工知脳用手段が具備されている。
第2の最適化ループでは、器具のオペレータには、知識ベースの適応型システム(プログラム)の助けを借りてか又は直接的に最適な形で検査プロセスを個別の面談及び患者又は検査対象の物体の独自の属性に適応させる機会(ダイアログエグザミナー)が与えられる。これらの最適化用変更及び最適化用パラメータは、検査結果と合わせて、同じく記憶され、エキスパートシステムにより評価され、後の検査において患者特定的な要領で利用できるようにされる。このようにして達成される効果は、個別的適応性と呼ばれる。
該器具及び方法がもつ高い柔軟性は、エキスパートシステムに検査プロセスを接続することによって、著しく改善された形で利用可能である。この際に、エキスパートシステムのタイプは、それが適応型かつ/又は知識ベースであるかぎりにおいて本発明にとっては二次的な重要性しかもたないものである。エキスパートシステムは、適応性のための義務的な必要条件ではないが、決定的な形でこれを補助する。
すでに説明した通り、器具の中に配置されたEMS14が要素との関係において制御可能であるという事実に起因して、照射側及び受理側で薄い基本ビーム束を生成することができ、これを所望される通りに内外にブレンドしかつ、カラー、強度、時間シーケンスについてならびに同時にでも独立した形ででもさまざまに操作することができ、特に異なるビーム路に対し個別的にかつ独立した形で割り振りすることができる。このことは、対応して複雑な機械−光学的設計解決法を伴う従来の検査機器又は特殊な機械−光学的器具において、全くとはいわないまでも制限された程度にしか可能ではなかった。さらに、機械的解決法は、開発及び生産に関し高価であり、機能不能となりがちである。
本発明に従った器具は、基本的に以下の段階で作動させられる(検査プロセス):
段階A:(それぞれの装置原理のために装置ソフトウェアを練成することにより装置システムの開発中に実施される)検査の最終目的ひいては対応するプログラムの呼出しで実施されるべき装置原理のための必要な機能的ビーム路及びそれらの望ましいシステムパラメータ及び機能の定義づけ:
段階B:立ち上げ及び実行の制御、信号分析及び画像の分析、評価、対話オペレーション、機能的及び個別的最適化、患者関連の記憶、ドキュメンテーション及び結果の提示のためのプログラムの選択及び呼出し。
段階C:プログラム制御された基本的調整−第1の検査期間:すなわち、
焦点合わせ及び視力欠損の補償用の光学素子ユニット7.4及び8.4を制御することによる初期開始点のための眼10の中の画像形成側対象面3.1及び被照射面4.1の位置の決定。(これらの光学素子ユニットは同時に、眼10の深部での画像形成側の対象面3.1及び被照射面4.1の変位のためそして場合によっては画像形成規模の変更のための手段として役立つ)。
個々の受理側のビーム路内の対象面3.1に共役のレシーバ面3.2内の対応するレシーバユニット(単複)の要素の制御及び読出しを通した及び/又は光学素子ユニット8.1を用いた倍率の調整を通した、眼10の中の画像形成側対象面3.1についての個々のビーム路の基本ビーム束の交差点の位置及び幾何形状の調整。
被照射面4.1に共役な面内で対応するEMS14の要素を制御することによる被照射面4.1のための個別的ビーム路の基本ビーム束の交差点の位置及び幾何形状の調整。
眼の瞳に共役な面内に対応するEMS14の要素を制御することによる眼の瞳の面を通る個々のビーム路の基本ビーム束の交差点の位置及び幾何形状の調整。
機能的ビーム路に対する基本ビーム束の割り振り及び例えば強度、色、偏光度、周波数などの上述の特性の、配置の具備された制御可能な手段に対応する特性に対する割り当て。
現行の処理期間についての信号分析及び画像の分析、評価、対話オペレーション、機能的及び個別的最適化のため、患者関連の記憶、ドキュメンテーション及び結果の提示のためのプログラムの処理。
段階D:調整1〜5の順序を変更し、検査プロセスが終結される時点で項目6を実現することによる期間(段階C)の反復を通した、検査プロセスの制御。
検査を実施する要領は、先行技術から既知である。本発明のさまざまな構成を実現するのに充分である本発明に従った調整及び本発明に従ったプロセスのそれぞれの基本原理について以下で記述する。
本発明に従った器具は有利には、適応型網膜カメラとして作動させることができる。機能的ビーム路は、図11で概略的に示されている。特に図6に従った、器具についての先行実施例が基礎として役立つ。
網膜カメラの主要な機能は、異なる倍率、画像フィールド及び使用分野のための画像のドキュメンテーションにある。使用分野は、白色又はカラー光での標準的画像ドキュメンテーション、螢光血管造影法又はICG血管造影法及び自己螢光記録である。
網膜カメラとしての器具の作動は、以下の要領で具体的に記述することのできる段階AからDまでと基本的に同じである。
面3.1及び4.1はユニット7.1及び8.1又は7.4及び8.4の調整を用いて同じ面内に位置づけされる。
被照射面4.1及び対象面3.1の基本的調整として50°という総括調整が予備調整される(表面B)が、一方受理側表面Aは、わずかに小さくなるように選択される。両方の表面共、円としてのそれぞれのEMS14を介して調整される。
この場合、照明側の開口表面は、2つの分離した印形表面Bとして構成され、受理側開口は、中心円Aとして構成される。
装置の構成に応じて、照射側ユニットは、網膜画像(表面A)のドキュメンテーションのために全ての要素を一時的に明に切換えることができ、そうでなければ、照射源9の代りに、記録のためビーム路内にストロボ9が揺動させられる。
対話モードでは、オペレータは、段階的にか又は連続的に(8.4及び7.4においてズーム光学素子が提供されている場合)ドキュメンテーションすべき表面及び画像フィールド区分を選択することができる。対話オペレーションにおいてSM15であらゆる色が調整される。
以下の機能的適応においては、シーケンス制御も同様に、変更済み又は付加的な機能に適応するように必然的に変更される。
固定絞り、固定画像フィールド及び固定フィルタ(挿入又は中へと揺動され得る、カラー記録、螢光血管造影法及びICG血管造影法のための予め定められたフィルター)を伴う従来の網膜カメラ原理は、本発明に従った器具についてのわずかな調整しか伴わないその固定型調整によって実施される。
これと対照的に、網膜カメラとして作動させられる本発明に従った器具は、所望の要領で臨床的面談に適応されうる(機能的適応性)。
被照射面4.1は自由にプログラミング可能であることから、あらゆるレシーバ幾何形状に対し適応型網膜カメラを適応させることが可能となる。
先行技術の網膜カメラでは、習慣的に丸い画像フィールドが使用され、そのため矩形レシーバ表面の有効な画素表面が失なわれることになる。
機能的適応性についてのもう1つの例は、網膜の暗部域(斑紋部域)及び明部域(視神経円板)を、1つの画像内で過剰放射無くドキュメンテーション又は適切に同時解像することができない、電子的画像形成を伴う従来の網膜カメラのダイナミックレンジが制限されているという問題の解決法である。例えば、明るい瞳及び暗い小窩を測光的に最適な形で同時に解像するためには、既知の網膜カメラではダイナミックレンジが制限されているために、異なる露光で異なる記録を行なわなくてはならない。
網膜の個々の表面領域は、適応型網膜カメラで異なる明度の照明を受けることができる。照明側の透過状態のEMS14.1を用いた必要な調整は、モニター上で視覚的に監視しながら、検査技師により手動式に制御され得るが、好ましくは、明度補正画像はこの調整中に実際の画像を評価することによって自動的に決定され、透過状態のEMS14.1の要素により調整され、眼底部画像内の照明はほぼ連続的に補正され、レシーバのダイナミックレンジに適応させられる。照明の差異も同様に、この要領で補正可能である。この結果、画像は照明側で補正され、画像の中で全ての表面要素がレシーバの最適な制御と共に記録されることになる。本発明に従うと、照明補正された画像を伴う明度変調された画像は、後に計算され得、レシーバにより許容されるものよりも高いダイナミックレンジをもつ画像が生成可能である。
適応型網膜カメラは同様に、臨床的面談に適応されるべく受理側(及び照射側)の開口の開きを変更することにより、高感度であらゆる形で被写界深度を変動させることをも可能にする。記憶されたリスト中にそれについての最適な波長が見い出される推定的診断が最終目的と共に入力された時点で、連続的に調整可能なSM15を用いて、自動的に、規定の疾病のための最適な波長を予備調整することができる(知識ベースのシステム)。
もう1つの可能性は、照明及び受理表面(図11の矢印参照)を非常に小さくすることにある。このようにして、眼底部における小さい表面を高いコントラストと高い倍率でドキュメンテーションし検査することができ、透過状態のEMS14.1の要素を制御することによって及び/又は付加的に受理側及び照射側のビーム路の開口の開きを制御することによって、必要な明度を実施することができる。このようにして、本発明に従うと、画像フィールドスキャナを実現することができる。レシーバにおいて、小さい画像フィールドを連続的にか又は同時に読出すことができる。きわめて高分解能のパノラマ画像を形成するため、連続的に生成された画像を自動的にシーケンスシステムの座標と共に置くことができる。この種の高分解能画像は、光の負荷を理由として画像モンタージュを用いてしか従来のカメラでは生成され得ない。表面が1つの要素まで縮小された時点で、従来の光源を伴う共焦点スキャナが得られる。このためには、プロセスは、被照射面4.1内の被照射面がつねに対象面3.1内の走査された表面と正確に一致するか、又は生成されるスキャナ画像に応じて被照明表面との関係における明確な位置をもつような形で、レシーバ要素の読出しがその時間シーケンスとの関係において制御されるように制御されなくてはならない。しかしながら、検査プロセスを変更することにより(機能的適応性)、照射系及び受理系2及び1の焦面の位置も同様に、同時に深度変更でき、よってトポロジー情報が得られ、さまざまな層を深度方向に検査することができる。一方、照射側ではわずか1つの光区分しか生成され得ず、眼10の中のビーム束に沿って受理側で走査される。対象面3.1内で走査されたレシーバ要素の位置が、被照射面4.1内の被照明表面上にない場合、regredient又は逆行光内で検査を実施することができる。これらの検査は、光スキャナと同時に実現することができる。
器具の機能的適応性についてのさらなる一例としては、この器具は、網膜の立体写真ドキュメンテーションのための適応型網膜カメラとして作動させられる。図8cに対応する部分系1.1及び1.2に分割される受理系1を有する図6に従った器具を、この目的で有利に使用することができる。機能的ビーム路は、図12に概略的に示されている。
以前は、従来の網膜カメラでは立体写真ドキュメンテーションに際し、通常は中心にある開口の開き(図11A)は、偏向ユニットを用いてのみ分割された。その不利点は、非常に小さい立体写真ベースにある。開口の開きA1及びA2(図12参照)は、それぞれ、受理側のEMS14を制御することにより網膜の立体写真ドキュメンテーションのため適応型網膜カメラで立体写真ビーム路1つについて生成される。瞳A1及びA2の間の表面サイズ及び距離は、機能的最適化のためあらゆる望ましい要領で修正可能である。
プログラミング技術を通した多重ビーム路の実施及び機能的適応性の1例として、付加的なビーム路及び固定ビーム路の生成について記述する。例えば、患者の眼により特に知覚可能である特性により、固定マークとして定義されるあらゆる幾何形状の要素が与えられる。かかる特性は、例えば、可視的被照射面4.1の内側の明確な要素の点滅であり得る。マークは、強度の差によって単純に暗背景上に表示され得、そうでなければ、その周囲フィールドに対して目立ち得る色をそれに割り当てることもできる。所望の固定座標又は所望の固定マークの動きが対話モードで又は記憶された比較検査の中に入力される。固定ビーム路を伴って画像フィールドスキャナとして作動させられる器具のためのビーム束が、図13に示されている。
従来の網膜カメラにおけるもう1つの問題は、網膜記録、特に血管造影記録での焦点合わせにある。本発明に従った多重ビーム路及び考えられる機能性の急速な変化の実現により、焦面の位置が決定され必要とあらば例えばシャイナ絞り原理に従って記録間で同時に又は連続的にプログラミングすることを通して光学素子ユニット7.1及び8.1により自動的に再調整されるという点で、焦点状態の連続監視が可能になる。シャイナ絞りの機能的ビーム路は同時に、独立した検査機能としても構築可能である屈折計を実現する。このためには、ここでも又、レシーバが、眼底部におけるシャイナビーム束の間隔どりまたは一致性(視力欠損補償の変化)に関する信号分析又は画像分析によって評価される信号又は画像を供給するのに対して、ビーム束は、2つの必要な放射側開口絞りでプログラミング技術を通して生成される必要しかない。同様に、この種の屈折計は、シャイナ絞り開口及び眼の瞳内のその位置、その相対的間隔どり及びその数を、プログラミング技術を通して調整できるという点で、機能的に非常に適応性のあるものと思われる。最後に、眼の画像形成誤差を検査するための機能的ビーム路も同様に実現可能である(誤差測定器)。
器具は機能的適応性は、同様に、螢光検査の実施をも可能にする。この場合、制御可能で整調フィルタ(図7)としてSME15を用いて、一方では整調波長の枠組内で、励振器フィルタ及び遮断用フィルタの任意の所望の組み合わせを調整することができ、その一方で照射ビーム路及び受理ビーム路(図14参照)によりカバーされるように開口絞りを調整し、これを非常に大きくすることが可能である。このとき、瞳のサイズを、測光的分解能、幾何学的分解能、時間分解能及びスペクトル分解能からの妥協点として再び調整することができる。従って、従来の網膜カメラに比べた利点は、固定した励振器/遮断用フィルタの組み合わせだけではなく、最適化の基準の自由な選択及び光照射野に関するより有効な状況、にある。
特に自己螢光検査については、自由に選択可能な励振器フィルタ及び遮断用フィルタの組み合わせを伴う本発明は、従来のカメラの制限された可能性に比べて大きな利点を提供している。
高い機能的適応性とは別に、本発明に従った器具は、本発明に従った方法と関連して高い個別的適応性を有する。
達成可能な画質は、面談及びその後の検査技術の修正により左右されるばかりではなく、病人の場合、患者の眼に特定的な個別的要因によって精確に決然と決定される。例えば、能動的に画像形成するビーム束の開口、隔膜上の開口の位置及び眼10を通したビーム通過に対する眼10の分解能の依存性は、個別ベースではっきりと変動することがわかっている。さらに、濁度が、従来の網膜カメラでの網膜画像のドキュメンテーションを全く不可能にする可能性がある。
瞳の開口をその直径と同じく眼の瞳の中のその位置に関して任意に制御し高速切換えできるという事実に起因して、瞳のサイズ、位置及び画像フィールドサイズ、最適なコントラスト及び分解能の調整を本発明によって達成することができ、むずかしい症例においても眼底部の一部分をドキュメンテーションし、使用可能な結果を得ることができる。本発明に従うと、光の負荷、コントラスト、分解能、画像フィールド、測光及び時間分解能の個別的最適化を、受理側及び照射側の瞳の開口直径を整合させることで達成することができる。すでに記述した通り、波面も同様に修正でき(波面補正)、従って達成可能な分解能も同様に増大させることができる。本発明に従った解決法は同様に、波面変形を測定するための原理の実現を可能にする。
本発明に従った器具は、光スキャナとして有利に作動させることができる。機能的なビーム路は、図15に図式的に示されている。既知の従来のスキャナは、レーザー光で眼底部を走査する。その利点は、異なる面からの高コントラスト記録にある。実質的な欠点は、色情報の喪失にある。又、走査はなおも非常に狭帯域のスペクトルのみ実施されることから、3つの付加的なレーザー波長は単に見かけのカラー画像を生成するにすぎないと思われる。異なる波長範囲のスペクトル変更における不可欠な情報も又、3本の狭帯域走査ビームでは喪失される。
光スキャナとしての器具の作動は、檀家A〜段階Dによって根本的に実施され、以下のように具体的に記述することができる。
光学素子ユニット7.4及び8.4を用いて、面3.1及び4.1が同一面内に位置づけされる。
照射側の束については、眼底部における被照射(被照明)フィールドの基本的調整は、最小サイズ(要素サイズ)まで縮小される。受理側の表面に好ましくは、面3.1及び4.1に関して、放射側表面に等しく調整されている。
作業のタイプに応じて、照射側開口表面又は受理側開口表面は、中心に又は心外れで位置づけされる。瞳の表面は、網膜カメラに依存して予備調整される。作業タイプに応じて、定義づけに従って面3.1又は4.1内で遭遇しなければならない2本の照明側ビーム束を使用することもできる(図15)。
面3.1及び4.1に共役でレシーバ又は透過状態のEMS14.1を制御することにより、全ての束の交差点で走査表面は、面全体にわたり移動させられる。走査対象面は、異なる層からの画像を獲得するべく、光学素子ユニット8.4及び7.4を用いて深度に関して調整される。レシーバの要素に起因して、照射側の透過状態のEMS14.1の要素に共役に、共焦点比が作り出される。
同様に、この場合、眼の瞳の中のビーム路の表面の位置、サイズ及び形状を眼の中の照明及び受理された表面要素のように最適に調整されるという点で、能動的に画像形成するビーム路は、幾何学、測光及び時間分解能、光負荷及び画像フィールドの間の妥協を通して、面談に対応させて最適化可能である。能動的に画像形成していないビーム路は、小さな安全用距離以外に、眼の瞳の部域の事実上全体を使用することができる。制御可能で整調フィルタとしてSM15を用いて、螢光モード又は正常な走査モードで作動し、走査のために異なる波長を調整することが可能である。
ここでも又、この適応型光スキャナを、測定、ドキュメンテーション及び刺激のために付加的なビーム路に接続することもできる。
望ましい画像形成特性に応じて、例えばレシーバを変更することができる。例えば、レシーバ面内のレシーバとしてのEMS14.4の代りに好ましくは透過状態のEMS14.1を使用することができ、高感度をもつ信号として、つながれた光の全体を記録する光電子増倍管を、透過状態のEMS14.1の後ろに配置することができる。この場合、ミラーアレイ(反射状態のEMS14.2)で作業することも同様に可能であると思われる。この信号は、その後既知のSLOに類似した画像区分のために再び構成される。被照射網膜表面に加えて、隣接する網膜の再発出(remitted)光を組み合わせて、所望の作動モードに応じて適切な制御によりレシーバアレイと同様に1台の受光器を用いて1つの画像を形成することもできる。
全体的システムの機能的適応性を用いて、好ましくは調整を伴う画像を網膜カメラとして準備でき、プリセット値に従って走査する要領でさらに小さな網膜部域を検査することができる。
歪みを発生させる影響を無くする目的で、好ましくは、さらなる赤外線記録が同時に生成され、2つの走査位置の間の眼の動きにより条件づけされる変位座標は、これらの付加的な赤外線記録から形成される。これらの変位座標は、走査運動の補正を用いた眼の運動の補正又は画像の組成における補正のためのフィードバックとして用いられる。
網膜の機能的画像形成のための装置システムとしての器具の作動のために有利に生成されるもののようなビーム束について、ここで図16a及び16bを参考にして記述する。
網膜の機能的画像形成というのは、測定結果又は測定値又はテスト値が代謝又は視力又は微小循環(微小血流)の機能を的確な形で描写する、網膜の構造と結びつけられた機能的な特徴的数量についての測定結果の表示を意味している。先行技術から、既知の網膜カメラ技術のその後の修正によって構築される代謝、微小循環又は視覚的機能を検出するためのさまざまな測定システムが知られている。測定特性は、従来の網膜カメラの基本的構成により製造技術及び設計に関して厳密に定義づけされており、そのため、特に患者の眼の個別的特異性に適応させることは不可能である。
器具と関連させた方法の以下の形態は、眼10のための測定及びテストシステム及び機能的画像形成のための適応型システムを代表するものとなる。
好ましくは、機能画像形成のための機能的ビーム路として、ドキュメンテーションビーム路、固定ビーム路、刺激ビーム路、測定及びテスト用ビーム路ならびに眼の後のビーム路が必要とされるが、測定点を調整するため及び測定のため測定及び観測用ビーム路のみを伴う測定用システムで、本発明の厳密な意味合いの中での作業にはすでに充分であると思われる。
対象面3.1及び被照射面4.1は、同じ面内に位置づけされている。適応型網膜カメラと同様に、被照射面4.1は好ましくは、部分系2.2内の制御可能で整調フィルターとしてSM15及び透過状態のEMS14.1で調整される(図7及び9a参照)。眼10の中の被照射面は、当初概覧のため可能なかぎり最大の表面上にあり1つの円に見えるが、一方、対象面3.1内の受理側表面は、部分系2.2の照射側表面の中に位置づけされている。レシーバとしてのEMS14.4の最大レシーバ表面は、照射側表面よりもわずかだけ小さく調整される。同時に、1つの円として最大画像フィールド部域を照明する被照射面4.1内の照射系2.3の部分系で、赤外線照明が生成される。この目的で、4.1に共役なビーム路2.3の面4.2内に物理的絞りが配置されるべきである。赤外線部分は、すでに記述された通り、眼10の上の被照射フィールド上に重ね合わされる。
さらに、部分系2.1内の透過状態のEMS14.1を調整することにより、固定ビーム路が生成される。可視マークがプログラミングされる。固定ビーム路の特性は、検査に適応され、例えば青色点滅光が選択される(2.1のSME15の制御)。
この場合、照明側開口表面は当初印形表面(B)として形成される。当該ケースでは、全ての照射側ビーム成分は、眼10の中のこの開口の開きを通過する。
受理側開口は、中心円として構築される。
要素(画素)との関係において独立して制御可能である部分系1.1のレシーバ14.4は、対象面3.1の全画像の受理に切換えられる。赤外線ビーム路は、スペクトル的に遮断される。さらに、この部分系のSM15は、測定光のみがレシーバに到達する(点滅光及び固定光は全く到達しない)ような形で、測定中調整される。同様にして赤外線レシーバは受理に切換えられる。
検査技師は、その後の調整のため視覚的スペクトル内の画像又は赤外線画像を選択的に使用することができる。固定マークの位置は、検査技師が制御できる。画像を用いて、検査技師は、検査すべき眼底部の部域の調整を行なうことができる。これと並行して、実時間で画像間の眼の動きにより与えられる変位座標を供給するソフトウェア側の眼球追跡でそのITS17により、赤外線画像が評価される。
検査技師は、例えばマウスを用いて対話モードで測定用ウインドウをマーキングし、測定用ウインドウは、網膜画像と重ねてモニター上に表示される。部分系2.2内の透過状態のEMS14.1は、測定ウインドウの座標を獲得し、光の負荷を減少させるため測定用ウインドウの外側のその他の全ての部域を暗くする。同時に、SM15を制御することによって、測定用光の必要なスペクトル整合が行なわれる。例えば測定用ウインドウ部域内の管部分の分析は、プログラムを測定し評価することによって開始され実現される。この目的で、レシーバとしてのEMS14.4は、それがもはや画像全体の要素ではなく測定用表面の要素のみを読出しかつ転送するような形で制御される。同時に、同様に実時間で作動する眼球追跡プログラムの眼の動きによって与えられる変位座標は、測定用表面の位置を補正するために使用される。検査技師は、眼の動きと共に画像の測定用ウインドウがどのように走行するかを見る。機能的画像形成のための機能的特性値は、網膜の機能が妨害又は行使された場合に特に得られる。これは、例えば眼10の上の電子生理現象から充分に知られている光での異なる刺激によって達成できる。この種の刺激可能性は、従来のカメラでは、全くとは言わないまでも非常に制限された程度でしか実現され得ない。本発明に従うと、プログラミングのみによって単純に、静止した又は移動する形で、機能テスト又は干渉についてあらゆるタイミングされたカラー幾何パターン又はオブジェクトを生成することができる。この場合、測定中に刺激を設定するために、例えば、部分系2.1のユニット14.1は、刺激ビーム路を生成するため固定ビーム路に加えて制御される。例えば、血管系の機能的診断のためには、10秒間13Hzで、斑紋の下の丸い表面上で青色光を点滅させなくてはならない。この目的でフリッカ表面の要素をオン及びオフに切換えるが、一方、固定ビーム路は点滅ライトとは独立した状態にとどまる。フリッカ表面が明にされた瞬間に存在するビーム路は、図16a及び16bに示されている。測定用表面と同様、フリッカ表面は、眼球追跡を利用して眼の動きを追跡する。
望ましい血管部分のフリッカ応答が測定プロセスによって記録された後、本発明に従った器具は、網膜画像のドキュメンテーションを行い、ウインドウ位置及びフリッカ表面位置を測定するために網膜カメラのように制御される。しかしながら測定用ウインドウ及びフリッカウインドウは、画像の中で色及び強度に関して強調されている。測定用及びフリッカウインドウは、ドキュメンテーションが終結されるまで、背景の中で追跡され続ける。測定結果は、機能的特性データに関して評価され、機能的特性データは、眼底部の画像中でグラフィックにより提示される。このようにして、医師は、機能的制限条件をすばやく一覧することができる。
本発明に従ったシステムの機能的及び個別的な適応度の高さという利点は、特に複雑な測定プロセス及びテストプロセスにとって顕著なものとなる。既知の網膜カメラに基づく方法では、記述された測定は不可能であると思われる。数多くの並行なビーム路単独での実施は、多大な支出を結果としてもたらすと思われる。本発明に従ったシステムの機能的適応度は、照明を測定用ウインドウに制限することにより、特にさらに長い測定時間又はテスト時間で光の負荷の大幅な削減を可能にする。処理されるべきレシーバ画素を測定用ウインドウに制限することにより、画像分析及び信号分析のための時間は短縮され、まず第1に、例えば技術的現状のPC技術における血管分析のための実時間検査が可能となる。同時眼球追跡は、測定用ウインドウの位置補正を通した測定誤差を削減し、場所全体にわたる測定分解能を増大させる。個別に多大な散乱をもたらす眼の動きによってひき起こされる眼の誤差影響を今や測定により実質的に削減できることから、眼球追跡の作用は、個別的適応性とみなすことができる。同時に、今や瞳の位置及びサイズを、画像の明度、解像能力、焦点深度についての個々の必要条件に対応させて、と同時に眼10の個別的特性の一関数として、最適化させることができる。測定用ウインドウが医師のねらいに基づいて独自の戦略を用い独自の最終目的に追随しかつ画像中につねに検出可能とはかぎらない変化を追跡するとき、この適合性をさらに増大させることができる。血管系の検査に関しては、単数又は複数の測定フィールドが、体内の管を自動的に追跡し血管系全体を分析することができる。
例えば、その他の測定原理、屈折測定、眼に向かっての血管系の変位の監視及び補正、伏せたまぶた、異なる遠近調節状態又は個人的に大小のある瞳の直径(眼の虹彩の自由直径)に対する瞳の位置の適応及び、最適なシステムパラメータの実現を伴う付加的な測定用ウインドウといったように、付加的なビーム路を同時に又は単に一時的にのみ生成することが可能である。
器具は同じく、無散瞳カメラとしても有利に作動させることができる。無散瞳カメラの主たる機能は、開放していない瞳での網膜ドキュメンテーションである。本発明に従った解決法の適応性は、同様に器具のプログラミングされた調整を通してこの機能を可能にする。図8aに対応する照射系2及び図8bに対応する受理系1が複数の部分系に分割されている図7に従った器具の構築が、この場合有利である。
無散瞳カメラをプログラミングするための本発明に従った方法は、最初に定義づけした段階を経て進められる。
眼10の深部における面3.1及び4.1の位置の固定
画像フィールド3.1及び4.1は、光学素子ユニット7.1及び8.1又は7.4及び8.4を調整することにより、同じ面内に位置づけされる。
面3.1及び4.1の被照射及び受理表面の位置及び形状の調整
眼底部の被照射(被照明)フィールドの基本的調整は、所望のフィールドサイズに設定される。受理側表面(物体フィールドA)は、被照射フィールドよりもわずかに小さく調整される。赤外線調整及びドキュメンテーションのために2つの透過状態のEMSユニット14.1上に具備された照射側表面は、好ましくは同一の形で構築されている。無瞳散カメラは、制御され、その画像は、網膜区分を観察するためのモニターまで送達される。
眼の瞳の中の開口表面の位置及び形状の調整(面3.1及び4.1):
照射光の側の開口表面は、例えば、適応型網膜カメラに類似した2つの卵形表面(B)として形成されている。受理側開口は、中心円として形成される(図11)。第1の機能的ビーム路は、検査技師のためにモニター上に赤外線画像を表示し調整のために使用される部分系2.3及び1.3を通した赤外線画像形成及び生成された赤外線照明である。
制御構造
調整目的では、赤外線光は、第2の照明側ビーム路内の照明として調整される。視覚スペクトル内でのフラッシュ照明及び画像形成に役立つ付加的な機能的ビーム路は、部分系2.1及び1.1を用いて生成される。ドキュメンテーションのために所望の色は、SM15を用いて調整可能である。ドキュメンテーションのために所望の色は、制御可能な同調可能フィルタを用いて調整される。
好ましくはすでに記述された通り、照射側ビーム路を用いてプログラミング技術を通して固定ビーム路が生成される。
さらに、焦面の位置は好ましくは、すでに記述された通り、赤外線画像と交互に赤外線第2照射側ビーム路を用いて決定され、ユニット8.4及び7.4を用いてレシーバ及び照射側面のために自動的に補正される。
調整が完了した時点で、記録が、レシーバとしてのEMS14.4又はCCDレシーバ13.1で実施される。この目的のため、第2の照射側部分系2.2内の赤外線ビーム路の透過状態のEMS14.1の要素は、そのビーム路について遮断され、第1の照射側部分系2.1内のドキュメンテーションビーム路の透過状態のEMS14.1の要素は、フラッシュの形でオン切換えされるか又は付加的なフラッシュビーム路について開放される。画像は読出され、表示され記憶される。第2の部分系は、さらなる機能的ビーム路について、例えば屈折決定又は固定ビーム路の実現のために利用可能である。
機能的及び個別的適応性
固定及び自動焦点合せのために実施され得る付加的なビーム路の中で、機能的適応性が呈示される。個別的には、画質を適応型カメラと類似の形で最適化することができる。
該器具のもう1つの有利な作動は、適応型治療用ビーム路の中に結合させることによって実施できる。
画像形成又は測定又はテスト又は刺激方法と治療用ビーム路の組み合わせは、それが、個別に制御され最適化された治療のための不可欠な前提条件を作り出すことから、非常に重要である。技術的現状は、通常スリットランプと結合され、中でビームの誘導が医師の手によってのみ現在実施されている、眼底部のための別の治療用装置で構成されている。眼底部の画像と治療用装置の間の分離は、結果として付加的な実質的欠点をもたらす。
適応型治療用ビーム路のための本発明に従った解決法は、先行技術の欠点を克服する。このケースにおいては、図9a及び図9bに対応する照射系2と図8bに対応する受理系1が複数の部分系に分割されている図7に従った器具のために実施例を使用することが有利である。好ましくは、透過状態のEMS14.2としてのマイクロミラーアレイが、眼の瞳に共役な一面内でビームスプリッタ12として使用され、その基本ミラーはx及びy方向でのその角度調整に関して、互いに独立して個別的に連続して調整可能である。xy調整は同様に、一方向のみに偏向し、互いに垂直な偏向方向で互いの内部で画像形成される2つのマイクロミラーアレイを用いても達成可能である。従って平行なレーザービームは、眼10の中の被照射面4.1内の画像フィールド面部域の全ての点においてスイングアウト式ミラー8.6及び第2の透過状態のEMS14.2の要素を制御することによって集束され得る。ビーム路は、好ましくは半透明のスイングアウト式ミラー8.6を用いて照射ビーム路内へと映される。この方法は、以下の要領で進行する:
眼10の深部での面3.1及び4.1の位置の固定
対象面3.1及び被照射面4.1は、ユニット7.1及び8.1又は7.4及び8.4を調整することによって同じ面内に位置づけされる。
面3.1及び4.1の被照射面及び受理表面の位置及び形状の調整
眼底部における被照射(被照明)フィールドの機能的ビーム路についての基本的調整は、EMS14を通した網膜カメラと同様に部分系2.1及び1.1において調整される。さらに、眼の動きを補正するため付加的な機能的ビーム路として赤外線ビーム路を活動化させる。眼底部は、総括的調整のため50°の画像フィールド(表面B)上に位置づけされるが、一方受理側表面(A)はわずかに小さくなるように選択される。両方の表面は1つの円である。図9a及び9bに従うと、治療用ビーム路を生成するための、すでに記述された付加的な器具が一時的な付加的機能的ビーム路として提供されている。使用されるかぎりにおいて照射側の第2のビーム路及び第3の部分系2.3の画像は、被照射面4.1の画像に重なり合う。
眼の瞳の中の開口表面の位置及び形状の調整(面3.1及び4.1):
照射側照明側開口表面は、この場合、2つの卵形表面Bの中で形成されている。受理側開口は、中心円として形成される(図11)。
平行な部分系2.2及び/又は2.3の治療用ビーム束の開口開きが、これらの開口開き上に重ね合わされる。
制御構造
器具は好ましくは最初は、適応型カメラのように又は機能的画像形成のためのシステムのように制御される。発見事実の検査及びドキュメンテーションの後、処置すべき網膜部域は、画像内でマーキングされるか、又は医師により規定される通りの治療用照射部域として規定の局所的部域を定める局所的検査結果のための基準が示される。後者の場合、これらの部域に従って異なる検査技術を用いるITS17により、自動的探索を実施することができる。これらの網膜部域が検出された時点で、検査技師のために照射部域の凝固部域マークが施され、検査技師は次に治療を開始し、かつ場合によってそれを停止することができる。本発明に従うと、提案された解決法を用いて2つの形態の治療、すなわち、例えば網膜剥離及び糖尿病性網膜症における凝固(同様に閾下凝固)及び光線力学治療(PDT)の場合のような照射)を実施することができる。部分系2.3は好ましくは凝固のために提供され、一方部分系2.2は付加的にレーザービーム路における結合のため好ましくはPDTのために提供される。
治療は、スイングアウト式ミラー8.6がそれぞれのビーム路を中に映し、凝固のために連続的AMDレーザーがオン切換えされる(PDT)か又はレーザーフラッシュが開始されるという点で、自動式又は手動式に制御された形で実施可能である。
機能的及び個別的適応性
非常に短かい時間での診断とくに局所的に規定された治療の指示のための調整補助手段として本発明に従った器具においてプログラミング技術によってのみ制御されるように実行され得、かつその結果が本発明に従って個々の患者に固有の特長に対応する治療用ビーム路のシステムパラメータを変更又は調整するために処置の経緯を制御するためのフィードバック信号として直接用いることのできる、スペクトル測定、循環測定、機能的画像形成方法、固定ビーム路の生成、螢光血管造影法などといったようなさまざまな付加的な検査プロセス又は機能は、(動詞抜け部分)ことから、機能的適応性はここでも又、治療用ビーム路の変動及びシステムパラメータの調整についての高い自由度を用いてかつ先行技術とは対照的にプログラミング技術を用いた実施を通して実現される。
さらに、例えば自動焦点合せ及び固定ビーム路といったように付加的ビーム路を同時にか又は連続して、生成することができる。ただし、眼の動きの監視及び補正は、以下で記述する通りに実施することもできる。治療に関する機能的適応性は、もう1つの新しい質的特長を示している。発明の効果は、PDT及び凝固の例通して以下で説明する。
PDT
螢光血管造影図の評価に基づいて、治療を受けるべき表面を、円形表面として手動式に定義づけすることができる。治療は、先行技術に対応する診断及び治療指示のため画像ドキュメンテーションに基づいてもう1つの従来の装置上で実施される。
本発明に従った解決法を用いると、治療を受けるべき表面は、検査直後に医師により手動で又は対応する評価プログラムを用いて自動式に、正確に規定され得る。見極めるべき凝固表面又はPDTの照射を受けるべき表面部域は、医師のために眼底部の画像の中で強調される。このために平行なシステム2.2中の透過状態のEMS14.1は、それが、カラー表示によるか又は点滅する形で(例えばSM15によるカラーマーキング又は点滅する強度マーキング)被照射面4.1内で医師向けに監視用に治療表面と結びつけられた要素にマーキングを施すような形で制御される。医師は、任意の形で対話式に治療表面を変更することができる。例えばPDTのために治療放射の開始は、部分系2.2内にスイングアウト式ミラー8.6を導入し治療用レーザー9.2をオンに切換えることによって実施される。同時に、以前に治療を受けるべき表面のためマーキング用ビームを通過させた部分系2.2内の透過状態のEMS14.1の要素が、今度は治療用ビームを通過させ、ここで要素の透過は微調整のために変動させることができる。
照射期間中に照射されるべき部位をシフトさせる可能性のある眼の動きに起因する以前の問題は、照射対象表面が、部分系2.2内で透過状態のEMS14.1を用いて連続的に追跡されるという点で、克服される。これは、その画像シーケンスが画像分析によって評価され追跡のための補正値を供給する記述された赤外線ビーム路によって達成される。眼の動きの評価のための画像は、プログラミング技術によって実現される好ましくは同時の付加的ビーム路によって準備される。眼の動きによって条件づけされる変位座標は、治療表面の位置を補正するため又は治療をオフ切換え又は中断するために直接使用される。
レーザー凝固
この場合も又、検査と治療の間で交互に自動的に又は対話的に高い機能的適応性で本発明に従ってレーザーにより凝固を実施することができる。すでに記述した通り、凝固すべき表面は、医師によって手でか又は画像内の検査結果に基づいて治療基準に対応して(モニター又はマーキングされた付加的なビーム路の生成を通して)マーキングされ得る。この場合同様に、対応する検査プログラム及びプロセスによって自動的に発見されマーキングされ得る処置部位について基準を定義することができる、ということも仮定される。レーザー凝固は、図9bからの凝固ビーム路がスイングアウト式ミラー8.6を用いて照射系2へと映された後、x−yスキャナミラー8.10を制御することによって(被照射面4.1内の凝固部位の調整)、光学素子ユニット8.4を用いて焦点を調整することによって(視力欠損の補償)及び治療用レーザー9.2を制御することによって実施される。制御座標は、医師によって手動でか又は自動的に与えられ、(例えば部分系2.2を用いて)付加的に生成されるべき補助的ビーム路を用いて記述された要領で可視状態にされる。レーザーショットは、医師によってか又は医師により監視されるべく予め決定され得る基準に従って始動させられる。機能的適応性の意味の範囲内で、上述のプログラム(追跡プログラム)を、対応する付加的なビーム路でプログラミング技術により再び呼び出すことができ、眼の動きを検出し、調整された凝固座標を自動的に追跡するか又はレーザーショットを遮断することができる。すでに記述した個別的適応型治療の利点に加えたもう1つの基本的利点は、有害な眼の動きの広範な監視の下で視力中心近くの斑紋の部域内で、凝固を行なうことができるという点にある。
眼底部のその他の種類の測定とは別に、多機能性の枠組の中での本発明のさらなる使用分野は、眼底部の監視及び眼の動きの補正を伴う視力検査、屈折計法、視野検査及び微小視野検査、固定障害検査、眼科用分光分析、電気生理学用眼底部監視型刺激装置として又は、誤差測定器としての使用、及び高分解能網膜ドキュメンテーション及びトポロジーである。これに関連して、眼の瞳孔面の画像記録用といったような付加的部分系を本発明に従った器具に具備することが必要となるかもしれない。
本発明に従った器具及び方法は、特にトポロジー用途のためすなわち高さ及び深度ならびに後者の変化の獲得のために多大な利点を有する。基本ビーム束の任意のプログラミングにより、眼10の中にあらゆる光区分を生成することが可能となる。CCDレシーバ13.1の個々の要素の付加的な自由制御を用いて、光源を深度に関し任意に走査することができ、読出すべき画素の制御に応じて眼の上の直接照射された体積要素ならびに間接照明された体積要素から情報を得ることができる。これに関連して、眼10の異なる面から、画像を準備することもできる。既知の方法とは対照的に、これらの区分をスペクトル的に検査することも可能である。
器具の第1の実施例のための光学的配置を示す。 ITSの概略図である。 第1の実施例のためのビーム束を示す。 器具の第2の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第3の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第4の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第5の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第6の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第7の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第8の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第9の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第10の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第11の実施例のための光学的配置を示す。 器具の第12の実施例のための光学的配置を示す。 検査シーケンスについての流れ図を示す。 適応型網膜カメラとしての器具の作動におけるビーム束を示す。 網膜の立体写真ドキュメンテーションのための適応型網膜カメラとしての器具の作動におけるビーム束を示す。 固定ビーム路を伴う画像フィールドスキャナとしての器具の作動におけるビーム束を示す。 螢光検査のための器具の作動におけるビーム束を示す。 光スキャナとしての器具の作動におけるビーム束を示す。 網膜の機能的画像形成のための器具の作動におけるビーム束を示す。 網膜の機能的画像形成のための器具の作動におけるその他のビーム束を示す。
符号の説明
1 受理系
1.1〜1.n 受理系の部分系
2 照射系
2.1〜2.n 照射系の部分系
3 受理側対象面及び画像面
3.1 対象面
3.2 3.1に共役な画像面又は受理面
3.2〜3.n 3.1に共役な面
4 照射側対象面及び画像面
4.1 被照射面
4.2〜4.n 4.1に共役な面
5.1〜5.n 受理系の瞳孔面
6.1〜6.n 被照射面との関係における瞳孔面
7.1〜7.n 受理側光学素子ユニット
8.1〜8.5 照明側光学素子ユニット
8.6 スイングアウト式ミラー
8.7 偏向ミラー
8.8 部分的に透明なミラー
8.9 スペクトルスプリッタ
8.10 xyスキャナミラー
9 照射源
9.1 赤外線源
9.2 例えばPDT用の治療用レーザー
9.3 凝固レーザー又は測定レーザー
10 眼
11 検眼鏡レンズ
12 1及び2を分割するためのビームスプリッタ
13 EMSレシーバの外側のレシーバ
13.1 CCDレシーバ
13.2 赤外線画像レシーバ
14 独立して制御可能な要素を伴うビーム操作ユニット(EMS)
14.1 透過状態のEMS
14.2 反射状態のEMS
14.3 発光状態のEMS
14.4 レシーバとしてのEMS
15 ビームマニピュレータ(SM)
16 インタフェース
17 情報技術システム(ITS)
17.1 制御ユニット
17.2 データ、信号及び/又は画像記憶ユニット
17.3 信号処理及び/又は画像処理ユニット
17.4 評価ユニット
17.5 中央ユニット
17.6 対話作動及び結果提示用ユニット
17.7 プログラムライブラリ
17.8 結果ドキュメンテーション用ユニット

Claims (38)

  1. 少なくとも一つの共役面(3.2〜3.n)にて対象面(3.1)を像形成するための受理系(1)と、受理系(1)の開口絞りの面又はこれに共役な面である受理系の少なくとも一つの瞳孔面(5.1〜5.n)とを備えた器具において、
    要素的に互いに無関係にコントロールされる少なくとも一つのビーム操作ユニットEMS(14)が、対象面(3.1)に対し共役な面(3.2〜3.n)にて、そして少なくとも一つのEMS(14)が瞳孔面(5.1〜5.n)にて配置され、その際、EMS(14)がそれぞれインターフェイス(16)を介して、プログラミングを通じて異なるビーム路を生じ得るように放射線の特性を操作するために、EMS(14)の要素をコントロールする情報技術システムITS(17)と結合されていることを特徴とする器具。
  2. 被照射面(4.1)を生じる照射系(2)を備え、上記被照射面(4.1)にて地点の開きのために決定的である被照射面に関連した少なくとも一つの瞳孔面(6.1〜6.n)を備えるような器具において、
    要素的に互いに無関係にコントロールされる少なくとも一つのビーム操作ユニットEMS(14)が、被照射面に対し共役な面(4.2〜4.n)にて、そして少なくとも一つのEMS(14)が被照射面(4.1)に関連して有効な瞳孔面(6.1〜6.n)にて配置され、その際、EMS(14)がそれぞれインターフェイス(16)を介して、プログラミングを通じて異なるビーム路を生じ得るように放射線の特性を操作するために、EMS(14)の要素をコントロールするITS(17)と結合されていることを特徴とする器具。
  3. 被照射面(4.1)を生じる照射系(2)を備え、上記被照射面(4.1)にて地点の開きのために決定的である被照射面に関連した少なくとも一つの瞳孔面(6.1〜6.n)と、少なくとも一つの共役面(3.2〜3.n)にて対象面(3.1)を像形成するための受理系(1)と、開口絞りの面又はこれに共役な面である受理系の少なくとも一つの瞳孔面(5.1〜5.n)とを備えるような器具において、
    少なくとも二つのEMS(14)が上記面の一つに配置され、その際、EMS(14)がそれぞれインターフェイス(16)を介して、プログラミングを通じて異なるビーム路を生じ得るように放射線の特性を操作するために、EMS(14)の要素をコントロールするITS(17)と結合されていることを特徴とする器具。
  4. 被照射面(4.1)を生じる照射系(2)から成り、上記被照射面(4.1)にて地点の開きのために決定的である被照射面に関連した少なくとも一つの瞳孔面(6.1〜6.n)と、少なくとも一つの共役面(3.2〜3.n)にて対象面(3.1)を像形成するための受理系(1)と、開口絞りの面又はこれに共役な面である受理系の少なくとも一つの瞳孔面(5.1〜5.n)とを備え、その際、ビームスプリッタ(12)が照射系(2)と受理系(1)をまとめるために存在し、被照射面に関連した瞳孔面(6.1〜6.n)と受理系の瞳孔面(5.1〜5.n)とが互いに共役な面であるような器具において、
    少なくとも一つのEMS(14)が上記面の一つに配置され、その際、EMS(14)がインターフェイス(16)を介して、プログラミングを通じて異なるビーム路を生じ得るように放射線の特性を操作するために、EMS(14)の要素をコントロールするITS(17)と結合されていることを特徴とする器具。
  5. 被照射面(4.1)を生じる照射系(2)から成り、上記被照射面(4.1)にて地点の開きのために決定的である被照射面に関連した少なくとも一つの瞳孔面(6.1〜6.n)と、少なくとも一つの共役面(3.2〜3.n)にて対象面(3.1)を像形成するための受理系(1)と、開口絞りの面又はこれに共役な面である受理系の少なくとも一つの瞳孔面(5.1〜5.n)とを備え、その際、ビームスプリッタ(12)が照射系(2)と受理系(1)をまとめて、共通する検眼鏡レンズ(11)によって眼(10)の中に案内し、被照射面に関連した瞳孔面(6.1〜6.n)と受理系の瞳孔面(5.1〜5.n)とが互いに且つ眼の瞳孔に共役な面であるような眼科用検査器具において、
    少なくとも一つのEMS(14)が上記面の一つに配置され、その際、EMS(14)がインターフェイス(16)を介して、プログラミングを通じて異なるビーム路を生じ得るように放射線の特性を操作するために、EMS(14)の要素をコントロールするITS(17)と結合されていることを特徴とする器具。
  6. EMS(14)が、少なくとも一つの部材から成る器具であり、当該部材は多数の互いに独立してコントロール可能でマトリックス状に配置された要素からなり、そのうちの少なくとも一つの要素は放射線の特性を要素的に操作することができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の器具。
  7. 上記要素によって操作可能な特性、例えば、場所、時間、色合い、透過及び反射角であること、上記部材が透過での、反射でのLCDミニディスプレイユニット、黒/白及びカラーで並びにマイクロミラー配列であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の器具。
  8. EMS(14)がレシーバー配列であり、対象面に対し共役な面(3.2〜3.n)に配置されていることを特徴とする請求項1又は3〜7のいずれか一項に記載の器具。
  9. EMS(14)が放射配列であり、対象面に対し共役な面(3.2〜3.n)に配置されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の器具。
  10. 少なくとも一つの別のEMS(14)が上記面の一つに配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の器具。
  11. 少なくとも二つのEMS(14)が受理系(1)に配置され、その際、一つのEMS(14)が対象面に対し共役な面(3.2〜3.n)に、他のEMS(14)が受理系の瞳孔面(5.1〜5.n)に配置されていることを特徴とする請求項3〜10のいずれか一項に記載の器具。
  12. 少なくとも二つのEMS(14)が照射系(2)に配置され、その際、一つのEMS(14)が被照射面に対し共役な面(4.2〜4.n)に、少なくとも一つの他のEMS(14)が被照射面に関連した瞳孔面(6.1〜6.n)に配置されていることを特徴とする請求項3〜10のいずれか一項に記載の器具。
  13. 少なくとも二つのEMS(14)が受理系(1)に配置され、その際、一つのEMS(14)が対象面に対し共役な面(3.2〜3.n)に、少なくとも第二のEMS(14)が受理系の瞳孔面(5.1〜5.n)に配置され、少なくとも二つの別のEMS(14)が照射系(2)に配置され、その際、一つのEMS(14)が被照射面に対し共役な面(4.2〜4.n)に、少なくとも一つの他のEMS(14)が被照射面に関連した瞳孔面(6.1〜6.n)に配置されていることを特徴とする請求項3〜10のいずれか一項に記載の器具。
  14. 少なくとも二つのEMS(14)が互いに共役な面に存することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の器具。
  15. ビームスプリッタ(12)が穴明きミラーとして構成されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか一項に記載の器具。
  16. ビームスプリッタ(12)が部分透過性ミラーとして構成されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか一項に記載の器具。
  17. ビームスプリッタ(12)がスペクトルスプリッタとして構成されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか一項に記載の器具。
  18. ビームスプリッタ(12)がEMS(14)として構成されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか一項に記載の器具。
  19. EMS(14)が、少なくとも二つの定義可能な反射角を備えた反射でのEMS(14.2)であることを特徴とする請求項18に記載の器具。
  20. 反射でのEMS(14.2)が、波面補正(Wellenfrontkorrektur)のために、反射角の連続変化を可能とすることを特徴とする請求項19に記載の器具。
  21. 照射系(2)を、照射系の多数の部分系(2.1〜2.n)及び/又は受理系(1)を多数の部分系に解く手段が存在することを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の器具。
  22. この手段のためにEMS(14)が用いられることを特徴とする請求項21に記載の器具。
  23. それぞれの部分系において、対象面に対し共役な少なくとも一つの面(3.2〜3.n)若しくは被照射面に対し共役な少なくとも一つの面(4.2〜4.n)を生じるための光学手段が存在し、これらの面全てでEMS(14)が設けられていることを特徴とする請求項21又は22に記載の器具。
  24. それぞれの部分系において、それぞれ透過でのEMS(14.1)を配置している少なくとも一つの瞳孔面(5.1〜5.n)を生じるための光学手段が存在することを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項に記載の器具。
  25. 受理系(1)若しくは照射系(2)において又はそれらの部分系において、互いに独立にコントロール可能な光学手段が、対象面(3.1)若しくは被照射面(4.1)の焦点合わせのために設けられていることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載の器具。
  26. 受理系(1)若しくは照射系(2)において又はそれらの部分系において、それぞれ少なくとも一つのビームマニピュレータSM(15)が存在し、当該SM(15)が互いに独立にコントロール可能であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載の器具。
  27. SM(15)が、フィルターにより定められるスペクトルの特徴付けの自己選択での挿入のための制御可能なフィルター板、例えばカラーガラス及び/又は干渉フィルター及び/又は帯域フィルターであることを特徴とする請求項26に記載の器具。
  28. これら制御可能なフィルター板が瞳孔面(5.1〜5.n;6.1〜6.n)に配置されていることを特徴とする請求項27に記載の器具。
  29. SM(15)が制御可能で同調可能なフィルター板であることを特徴とする請求項26に記載の器具。
  30. コントロール可能な光学手段が、連続的又は段階的に結像基準の変更のため、受理系(1)若しくは照射系(2)において又はそれらの部分系において、設けられていることを特徴とする請求項1〜29のいずれか一項に記載の器具。
  31. 照射系の少なくとも一つの部分系(2.1〜2.n)と受理系の少なくとも一つの部分系(1.1〜1.n)又は補助系が対象面(3.1)の電子的な赤外線像を生じるために設けられていることを特徴とする請求項3〜30のいずれか一項に記載の器具。
  32. 在来の照射源(9)が連続操作され、照射系(2)へフラッシュランプを一時的に連結するための手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜30のいずれか一項に記載の器具。
  33. 請求項4〜30のいずれか一項に係る、眼(10)の検査と治療のための眼科用器具において、
    照射源(9)のために補助的な治療ビームを照射系(2)又はその部分系の一つへ連結するために、光学手段が設けられ、上記治療ビームは被照射面に対し共役な面(4.2〜4.n)でのEMS(14)を照射すること、
    この手段がコントロール可能であること、
    治療ビームが、治療上有効なレーザーを用いて例えばAMD手当てのために用いられること、
    この補助的な治療ビームの光路に、EMS(14)の光学的に有効な全表面又はEMS(14)の既知部分表面の均一照明のための手段が設けられていること、及び
    治療上有効なレーザーがその強さを制御可能であること
    を特徴とする眼科用器具
  34. 照射源(9)と補助治療ビームの間で切り換えられることを特徴とする請求項33に記載の眼科用器具。
  35. 照射系(2)への別の補助的な照射に関する一時的にコントロール可能な切り換えのための手段が設けられていること、
    この補助的な照射で、眼の瞳孔に対し共役な別の瞳孔面(6.1〜6.n)を生じ且つ被照射面(4.1)で平行なビーム束をピント合わせするための光学手段が設けられていること、
    この他の瞳孔面(6.1〜6.n)に、平行なビーム束のx-y屈折のためのコントロール可能なユニットが配置されていること、及び
    強度ないしパルスエネルギーが制御可能なレーザーが光源として設けられていること
    を特徴とする請求項4〜30のいずれか一項に記載の器具。
  36. 上記レーザーが治療レーザー(9.2)であることを特徴とする請求項35に記載の眼科用器具。
  37. 上記レーザーが測定に適したレーザーであることを特徴とする請求項35に記載の器具。
  38. 上記ITS(17)が、一方でレシーバを含む器具のコントロール可能なユニットとインターフェイス(16)を介して接続し且つ他方で中央ユニット(17.5)と接続する制御ユニット(17.1)を有し、上記中央ユニットは更に信号処理・画像処理ユニット(17.3)、評価ユニット(17.4)、信号記憶・画像記憶ユニット(17.2)、プログラムライブラリ(17.7)、患者特定データベース(17.8)及び対話操作と結果表示のためのユニット(17.6)と接続されていることを特徴とする請求項1〜37のいずれか一項に記載の器具。
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