JP3273803B2 - シガレット製造機における巻たばこの印刷濃度調整装置 - Google Patents

シガレット製造機における巻たばこの印刷濃度調整装置

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JP3273803B2
JP3273803B2 JP03069192A JP3069192A JP3273803B2 JP 3273803 B2 JP3273803 B2 JP 3273803B2 JP 03069192 A JP03069192 A JP 03069192A JP 3069192 A JP3069192 A JP 3069192A JP 3273803 B2 JP3273803 B2 JP 3273803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シガレットの巻紙に
所定のマークを印刷する際、そのマークの印刷濃度を調
整可能としたシガレット製造機における巻たばこの印刷
濃度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレットの製造に際し、その刻みたば
この品質や喫味を一定に維持しなければならないことは
勿論であるが、シガレットの外観品質もまた一定に維持
することが重要となる。例えば、その巻紙に所定のマー
クが印刷されているシガレットにあっては、そのマーク
の印刷濃度を一定にして、その外観品質を維持する必要
がある。
【0003】ところで、巻紙へのマークの印刷は、シガ
レット製造機に組み込まれた印刷部にて実施されること
になるが、この印刷部は、刻みたばこが包み込まれる直
前の巻紙に対して、そのマークを印刷するように配置さ
れている。このため、マークの印刷濃度を目視検査する
にあたり、巻上部にて、巻紙に刻みたばこが包み込まれ
ていく過程や、更に、切断部にて、棒状の巻たばこが個
々のシガレットに切断される過程にあっては、巻紙又は
巻たばこ自体が高速で走行しているから、その目視検査
は実質的に不可能であり、それ故、従来、シガレット製
造機のオペレータは、最終的にシガレットが製造された
後、シガレットを抜き取り、そのシガレットを目視検査
して、マークの印刷濃度を判定するようにしている。
【0004】そして、マークの印刷濃度が許容範囲から
外れていると判定した場合、オペレータは、印刷部への
印刷インクの供給量を手動により増減し、その印刷濃度
を許容範囲内に収めるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した印刷濃度の調
整によれば、シガレットの製造後に、そのマークの印刷
濃度を抜き取りにより目視検査しているから、この目視
検査にてマークの印刷濃度が許容範囲から外れていると
判断した時点では、不良品であるシガレットが既に多数
本製造されていることになってしまう。
【0006】また、印刷濃度の目視検査及び印刷インク
の供給量の調整がともに、人手によりなされていること
から、オペレータは、シガレット製造機の運転を常時、
又は、定期的に監視する必要があり、シガレットの製造
に多くの人手を要する不具合がある。この発明は、上述
した事情に基づいてなされたもので、その目的とすると
ころは、人手に頼らずに、マークの印刷濃度を検出し、
そして、検出した印刷濃度のデータに基づき、印刷部へ
の印刷インクの供給量を自動的に調整可能とするシガレ
ット製造機における巻たばこの印刷濃度調整装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、巻紙が通過
する際、巻紙の走行方向に互いに近接した2つのマーク
からなるマーク対をその走行方向に所定の間隔を存して
印刷する印刷部と、この印刷部を通過した巻紙に刻みた
ばこを供給した後、巻紙に刻みたばこを連続的に包み込
んで棒状の巻たばこを成形する巻上部と、この巻上部に
て成形された巻たばこを前記マーク対間の中央にて切断
し、個々のシガレットロッドを製造するシガレット製造
機に適用され、この発明の巻たばこの印刷濃度調整装置
、その印刷部に向け、印刷インクを供給可能とするイ
ンク供給器と、前記巻紙に印刷されたマークの印刷濃度
を検出する濃度検出センサと、この濃度検出センサから
のセンサ信号に基づき、各マーク対毎にセンサ信号のピ
ーク値をホールドするピークホールド手段と、このピー
クホールド手段からのピーク値をサンプリングし、これ
らのサンプリング結果からマークの平均濃度を算出する
算出手段と、この算出手段にて算出した前記平均濃度に
基づき、マークの濃度レベルを判定する判定手段と、こ
の判定手段での判定結果に基づき、前記インク供給器の
作動を制御して、印刷インクの供給量を調整する制御手
段とを備えて構成されている。
【0008】
【作用】上述した印刷濃度調整装置によれば、巻紙が印
刷部を通過した後、巻紙に印刷されたマークの印刷濃度
は濃度検出センサにより検出され、濃度検出センサから
のセンサ信号に基づき、先ず、前記マーク対毎にセンサ
信号のピーク値がピークホールド手段にて求められる。
そして、算出手段は、ピークホールド手段からのピーク
をサンプリングして、マークの平均濃度を算出し、そし
て、この平均濃度に基づき、判定手段にてマークの濃度
レベルが判定される。この判定結果を受け、マークの濃
度レベルが大きい、つまり、印刷濃度が濃いと判定され
た場合、制御手段は、印刷インクの供給量を減少させる
方向に、インク供給器の作動を制御し、これに対し、マ
ークの濃度レベルが小さいと判定された場合にあって
は、制御手段は、印刷インクの供給量を増加させる方向
に、インク供給器の作動を制御する。
【0009】
【実施例】図1を参照すると、シガレット製造機が概略
的に示されている。このシガレット製造機において、刻
みたばこは、チムニ2内を吸引されて上昇し、吸気ユニ
ット4内における有孔コンベアベルト(図示しない)の
下面に層状にして吸着される。吸着保持された刻みたば
こは、有孔コンベアベルトの走行に伴い、図1でみて左
方向に運ばれ、図示しないトリミング装置により、適当
な層厚に調整される。
【0010】調量された刻みたばこは、図示しない巻紙
ロールから繰り出される巻紙6上に移され、この後、巻
紙6は、ガニチャテープ8上に重ね合わされた状態で、
このガニチャテープ8の走行に従い、図1中左方向に更
に走行して、巻上部10を通過する。ガニチャテープ8
は、多数のローラを介して掛け回された無端状のテープ
からなり、駆動ドラム12が一方向に回転駆動されるこ
とで、走行されるものとなっている。
【0011】刻みたばこが供給された巻紙6ガニチャ
テープ8とともに巻上部10を通過し、この過程にて、
先ず、巻紙6は刻みたばこを下側から包み込むようにU
字形に曲成された後、巻紙6の一方の側縁が刻みたばこ
上側から包み込むように曲成され、そして、巻紙6の
他方の側縁に糊が塗布された後、他方の側縁が一方の側
縁に重ね合わされるように曲成されて、一方の側縁に接
着され、この結果、棒状の巻たばこが成形されることに
なる。
【0012】このようにして成形された巻たばこは、一
対のヒータ14,16の直下を通過する過程において、
巻紙6の糊付け部分が乾燥され、この後、棒状の巻たば
こは、切断部18を通過する際、所定の長さに切断され
て、個々のシガレットとなる。これらシガレットは、図
示しないけれども、シガレット製造機に順次接続されて
いるフィルタアタッチメント及び包装機に供給されるも
のとなっている。
【0013】巻紙6は、前述した巻上部10に達する前
に、印刷部20を通過しており、この印刷部20にて、
巻紙6の表面に所定のマークが印刷されるようになって
いる。このようなマークには、シガレットの銘柄や、製
造工場の番号、シガレット製造機の機械番号等が含まれ
る。前述した印刷部20は図2に示されており、以下に
は、この印刷部20にて詳述する。
【0014】印刷部20は、シガレット製造機のベース
に取り付けられたケース枠22を備えており、このケー
ス枠22には、巻紙6の入口24及び出口26が夫々形
成されている。巻紙6は、巻紙ロールから多数の案内ロ
ーラ28を介して案内され、そして、ケース枠22の入
口24から、その内部に導入されている。ケース枠22
内において、巻紙6は、案内ローラ30を介して印刷ロ
ーラ32とピンチローラ34との間を通って案内され、
この後、更に、繰り出しローラ36とピンチローラ38
との間を通って、ケース枠22の外側に導出されるよう
になっている。
【0015】図3に示すように駆動源からの駆動力が入
力軸に伝達されると、この駆動力がギヤ列を介し印刷ロ
ーラ32に伝達されることで、この印刷ローラ32は、
一方向に所定の回転速度で回転可能となっている。ま
た、印刷ローラ32の外周面には、印刷孔版(図示しな
い)が張り付けられており、従って、印刷ローラ32の
印刷孔版に印刷インクが供給され、そして、印刷ローラ
32とピンチローラ34との間を巻紙6が通過すると
き、この巻紙6には、所定の間隔を存して、前述したマ
ークが印刷されるようになっている。
【0016】また、繰り出しローラ36もまた、印刷ロ
ーラ32と同じ駆動源から駆動力がギヤ列を介して伝達
されることで、一方向に所定の周速度で回転可能となっ
ている。従って、繰り出しローラ36とピンチローラ3
8との間を巻紙6が通過することにより、巻紙6に所定
の走行速度が与えられるようになっている。印刷部20
には、印刷ローラ32に向けて印刷インクを供給するイ
ンク供給器39が含まれており、このインク供給器39
は、ケース枠22の外側に配置されたインクポット40
を備えている。このインクポット40内には、図示しな
いけれどもインクカートリッジが交換可能にして収容さ
れており、このインクカートリッジに多量の印刷インク
が蓄えられている。
【0017】インクポット40は、1点鎖線により示さ
れているインク供給ホース42を介して、インクノズル
ユニット44に接続されており、このインクノズルユニ
ット44は、ケース枠22内に配置されている。また、
インクポット40は、1点鎖線で示されている空圧ホー
ス46を介して制御弁ユニット48に接続されており、
制御弁ユニット48の接続コネクタ50には、空圧源か
らの空圧が供給されるようになっている。
【0018】一方、インクノズルユニット44は、印刷
インクの吐出ノズル部52と、この吐出ノズル部52か
らの印刷インクの吐出を制御するプランジャタイプのポ
ンプ部54とから構成されている。ノズル部52は、イ
ンク供給ホース42を介してインクポット40に接続さ
れており、一方、ポンプ部54は、1点鎖線で示されて
いるように、一対の空圧ホース56を介して制御弁ユニ
ット48に接続されている。
【0019】制御弁ユニット48は、図示していないけ
れども、複数の電磁弁と、これら電磁弁の作動を制御す
る電気回路とから構成され、これにより、空圧源からイ
ンクポット40及びインクノズルユニット44のポンプ
部54に供給される空圧を制御するものとなっている。
具体的には、制御弁ユニット48は、対応する電磁弁及
び空圧ホース46を通じて、インクポット40に一定の
空圧を供給しており、この空圧は、インクポット40内
の印刷インクをインクノズルユニット44に向けて押し
出すように加圧している。
【0020】また、制御弁ユニット48は、対応する電
磁弁を切換え作動させることで、一対の空圧ホース56
に交互に空圧を供給する一方、空圧の供給されない空圧
ホース56に関してはこれを大気に開放させるものとな
っており、これにより、インクノズルユニット44のポ
ンプ54、つまり、そのプランジャが所定の速度で往復
駆動され、この結果、その吐出ノズル部52から間欠的
にして印刷インクが吐出可能となっている。従って、ポ
ンプ部54への空圧の供給を制御して、プランジャの往
復運動の周期、即ち、そのポンピング周期を可変すれ
ば、吐出ノズル部52からの所定時間当たりにおける印
刷インクの吐出量を調整することができる。
【0021】インクノズルユニット44の直下には、転
写ローラ58と、この転写ローラ58に転接されるフリ
ーローラ60が回転自在に配置されており、ノズルユニ
ット44から吐出された印刷インクは、これらローラ5
8,60先ず受け止められながら、ある程度引き延ば
される。更に、転写ローラ58には、別のフリーローラ
62が転接されているとともに、このフリーローラ62
には、大径の摺動ローラ64が転接され、そして、摺動
ローラ64は、フリーローラ66を介して前述した印刷
ローラ32に転接されている。
【0022】なお、図3に示すように、摺動ローラ64
もまた、印刷ローラ32及び繰り出しローラ36と同様
に同一の駆動源からの駆動力を受けて回転可能となって
いる更に、摺動ローラ64は円筒カム64Aの働きに
より巻紙6の走行方向に対して垂直方向に往復運動を繰
り返すようになっている。このため、摺動ローラ64に
転写された印刷インクは、摺動ローラ64の外周上で軸
方向に十分に引き延ばされる。また、円筒カム64A
は、可変速モータ64Bにより駆動されているので、摺
動ローラ64の往復運動のサイクルを適正なものに調節
することができる。
【0023】従って、摺動ローラ64が回転駆動される
と、フリーローラ60,62,66及び転写ローラ58
もまた同時に回転されることから、インクノズルユニッ
ト44から吐出された印刷インクは、各ローラに順次移
し変えられながら印刷ローラ32に向けて供給されてい
き、そして、この供給過程において、印刷インクは十分
に引き延ばされることになる。
【0024】ケース枠22の外側に導出された巻紙6
は、案内ローラ68を介して位置調整ローラ70に導か
れた後、更に、一対の案内ローラ72,74に案内され
て、前述した巻上部10に導かれるようになっている。
位置調整ローラ70は、パルスモータ76の出力軸に偏
心して取り付けられており、従って、パルスモータ76
における出力軸、即ち、出力軸を中心としてみた位置調
節ローラ70の回転角を可変することで、案内ローラ6
8と案内ローラ72との間の巻紙6の経路長つまり切断
部18までの経路長を変化させることができ、これによ
り、巻紙6に印刷されたマークの位置と前述した切断部
18での巻たばこの切断位置との間の位置調整をなすこ
とができる。
【0025】この点に関して具体的に説明すると、図4
に示す如く、巻紙6にはシガレット2本分の2つのマー
クMが巻紙6の走行方向に互いに近接して対をなし、そ
して、このマーク対M P が所定の間隔を存して順次印刷
されるようになっており、巻紙つまり、巻たばこは図4
中の破線の位置にてそれぞれ切断されるようになってい
る。より詳しくは、切断部18では、巻たばこをマーク
対M P 間の中央の切断位置C 1 にて切断して、個々のシガ
レットロッドを製造し、これらシガレットロッドはフィ
ルタシガレットのシガレット2本分の長さを有してい
る。この後、シガレットロッドはシガレット製造機から
フィルタアタッチメントに供給され、このフィルタアタ
ッチメント内にて、その中央、即ち、マーク対M P を構
成するマークM間の中央の切断位置C 2 にて切断され、
個々のシガレットとなる。従って、巻紙6の供給経路に
おいて、巻紙6にスリップ等が発生すると、巻紙6つま
り巻たばこに対する切断位置にずれが生じるから、前述
の切断位置にて正確に切断できなくなる。しかしなが
ら、このような場合、前述したように位置調整ローラ7
0の回転角位置を可変することで、切断部18までの巻
紙6の経路長を調整し、これにより、巻紙6つまり巻た
ばこの切断を正確な位置で実施可能となる。
【0026】そして、前述した案内ローラ72,74間
には、カラーマークセンサ78が配置されている。この
カラーマークセンサ78は、巻紙6に向けて光を投射し
て、巻紙6からの反射光を受け取り、この反射光から、
マークMの印刷濃度を検出可能となっている。従って、
巻紙6の走行に伴い、この巻紙6に印刷されたマークM
がカラーマークセンサ78を通過すると、このカラーマ
ークセンサ78からは、図4に示されているように、そ
の印刷濃度を表すセンサ信号が出力されることになる。
【0027】カラーマークセンサ78からのセンサ信号
は、前述したインク供給器39の作動を制御するのに利
用される。即ち、図5を参照すると、カラーマークセン
サ78とインク供給器39との間における一実施例の制
御回路がブロック図で示されており、このブロック図で
は、先ず、カラーマークセンサ78のセンサ信号は、増
幅器80にて増幅された後、この実施例の場合、ピーク
ホールド回路82にて、シガレット2本分のセンサ信号
のピーク値がホールドされる。つまり、図4に示されて
いるように、カラーマークセンサ78のセンサ信号は、
そのピーク値に従って、台形波形の出力信号に変換され
ることとなる。
【0028】ホールド回路82の出力信号は、次にサン
プルホールド回路84にて、所定個数だけサンプリング
されて、積分回路86にて積分つまり加算される。この
後、演算回路88においては、積分回路86からの積分
値とサンプリング数とに基づき、ピーク値の平均値が演
算され、この平均値即ち濃度平均値DAが算出される。
このようにして求めた濃度平均値DAは、A/D変換器
90にてA/D変換されて、レベル判定部92及び中央
演算装置(CPU)94の夫々に供給される。
【0029】レベル判定部92には、CPU94から予
め設定されている濃度レベルの上限値DMAX及び下限値
DMINが夫々供給されており、レベル判定部92では、
その上限値DMAX及び下限値DMINに対し、濃度平均値D
Aが夫々比較され、その比較結果を示す信号及び制御信
号をCPU94に供給する。例えば、比較結果を示す信
号には、濃度平均値DAが上限値値DMAXよりも大きいこ
とを示す濃表示信号SN、逆に、濃度平均値DAが下限値
DMINよりも小さいことを示す淡表示信号ST、濃度平均
値DAが夫々異常であることを示す濃異常信号SNE及び
淡異常信号STEがあり、また、制御信号には、濃表示信
号SNの出力に伴い、巻紙6のマークMの印刷濃度を薄
くする濃制御信号SNC、逆に、淡表示信号STの出力に
伴い、マークMの印刷濃度を濃くする淡制御信号STCが
ある。
【0030】CPU94は、濃表示信号SNを受け取る
と、濃表示ランプ96を点灯させると同時に、濃制御信
号SNCに基づいてインク供給器39の作動を制御し、こ
れに対し、淡表示信号STを受け取ると、淡表示ランプ
98を点灯させると同時に、淡制御信号STCに基づいて
インク供給器39の作動を制御する。
【0031】なお、インク供給器39の作動が制御され
ても、マークMの印刷濃度が許容範囲に収まらない場合
には、レベル判定部92からCPU94に濃又は淡異常
信号SNE,STEが出力され、このとき、CPU94は、
例えばシガレット製造機の運転を停止させることもでき
る。上述したカラーマークセンサ78のセンサ信号に基
づいた制御ルーチンの手順は、図6乃至図8のフローチ
ャートにも示されており、以下には、このフローチャー
トに基づいて説明する。
【0032】先ず、ステップS1では、マークMの濃度
ピーク値つまり濃度データDnが入力され、これらの濃
度データDnから濃度平均値DAが算出される(ステップ
S2)。次のステップS3では、濃フラグFNに1がセ
ットされているか否かが判別されるが、この時点では、
その判別結果が否(NO)となって、ステップS4に進
む。
【0033】ステップS4では、濃度平均値DAが上限
値DMAXよりも大きいか否かが判別され、その判別結果
が否の場合には、濃表示ランプ96及び濃異常信号SNE
は共にオフとなる(ステップS5,S6)。即ち、この
場合、濃表示ランプ96は消灯状態に維持され、CPU
94は濃異常信号SNEを受け取ることがない。この後、
ステップS7では、淡フラグFTに1がセットされてい
るか否かが判別されるが、この時点でも、その判別結果
が否となり、次に、濃度平均値DAが下限値DMINよりも
小さいか否かが判別される(ステップS8)。ここでの
判別結果が否の場合、淡表示ランプ98及び淡異常信号
STEは共にオフとなり(ステップS9,S10)、従っ
て、この場合、淡表示ランプ98は消灯状態に維持さ
れ、CPU94に淡異常信号STEが供給されることはな
い。
【0034】この後、ステップS1に戻って、このステ
ップ以降が繰り返して実施されることになるが、ある時
点において、ステップS4の判別結果が正(YES)とな
ると、このステップからステップS11に進み、このス
テップでは、濃表示ランプ96がオンとなって点灯され
た後、前述したインク供給器39の作動が制御されて、
そのインクノズルユニット44からの単位時間当たりに
おける印刷インクの吐出量が減少され(ステップS1
2)、そして、次のステップS13にて、濃フラグFN
に1がセットされる。従って、このような状況に至る
と、CPU94は、濃表示信号SN及び濃制御信号SNC
を受けることで、濃表示ランプ96を点灯させ、また、
インクノズルユニット44からの印刷インクの吐出量を
減少させる。
【0035】ここで、印刷インクの減少制御は、前述し
た制御弁ユニット48の作動を制御することで実施さ
れ、この場合、CPU94は、例えば、濃度平均値DA
と上限値DMAXとの間の偏差に応じて、インクノズルユ
ニット44におけるポンプ部54のポンピング周期を長
くし、これにより、印刷インクの吐出量が減少されるこ
とになる。
【0036】前述したようにして、印刷インクの吐出量
が制御された後、ステップS1に戻って、このステップ
以降が繰り返して実施されると、先のステップS13に
て濃フラグFNには既に1がセットされているから、ス
テップS3の判別結果は正となる。従って、この場合、
図7のステップS14に進み、このステップでは、前述
したステップS4の場合と同様に、濃度平均値DAが上
限値DMAXよりも大きいか否かが判別される。ここでの
判別結果が否の場合には、濃フラグFNを0にリセット
して、ステップS1に戻り、このステップ以降が繰り返
して実施される。このような状況では、ステップS3,
S4の判別結果は何れも否となるから、次のステップS
5にて、濃表示ランプ96は消灯される。
【0037】これに対し、ステップS14の判別結果が
正となるような状況では、印刷インクの吐出量制御が正
常に実施されていないと判定して、ステップS16に
て、濃異常信号SNEがオンつまり出力され、これによ
り、シガレット製造機の運転を直ちに停止することがで
きる。一方、ステップS8の判別結果が正になると、こ
の場合には、淡表示ランプ98がオンとなって点灯され
(ステップS17)、そして、印刷インクの吐出量が増
加制御されることになる(ステップS18)。ここでの
吐出量の増加制御は、濃度平均値DAと下限値DMINとの
間の偏差に応じ、インクノズルユニット44におけるポ
ンプ部54のポンピング周期を短くすることで実施され
る。この後、淡フラグFTに1がセットされて、ステッ
プS1に戻り、このステップ以降が繰り返して実施され
ることになるが、このとき、ステップS7に至ると、そ
の判別結果は正となるから、この場合、図8のステップ
S21に進んで、再度、濃度平均値DAが下限値DMINよ
りも小さいか否かが判別される。ここでの判別結果が否
の場合には、淡フラグFTが0にリセットされて(ステ
ップS22)、ステップS1に戻るが、しかしながら、
その判別結果が正となる場合には、淡異常信号STEが出
力されて(ステップS23)、シガレット製造機の運転
が直ちに停止されることになる。
【0038】上述した一実施例によれば、巻紙6に印刷
されたマークMの濃度レベルをカラーマークセンサ78
にて検出するようにし、そして、マークMの印刷濃度が
上限値よりも大きな場合、つまり、マークMの印刷が濃
い場合にあっては、インクノズルユニット44からの印
刷インクの吐出量を減少し、これに対し、マークMの印
刷が淡い場合には、印刷インクの吐出量を逆に増加させ
るようにしてあるから、マークMの印刷濃度を許容範囲
(上限値DMAXと下限値DMINとの間の範囲)内に自動的
に収めることができる。
【0039】従って、マークMの印刷濃度の検査や、印
刷インクの供給量の調整を人手に頼ることなく実施で
き、シガレット製造機のオペレータにかかる労力を大幅
に低減できるばかりでなく、シガレットの製造コストを
も低減できることになる。また、一実施例にあっては、
マークMの濃度レベルを検出するあたり、カラーマーク
センサ78からのセンサ信号のピーク値に基づき、マー
クMの濃度平均値DAを算出するようにしてあるから、
算出した濃度平均値DAは、例えシガレット製造機の運
転速度が変化したり、また、紙のすきむら等により印刷
濃度信号の基準レベル(図4中Aで示されている)が変
動しても悪影響を受けることがない。
【0040】更に、カラーマークセンサ78は、巻紙6
にマークMが印刷された後、この巻紙6が巻上部に達す
る前に、そのマークMの濃度レベルを検出するように配
置されているから、印刷された直後のマークMを検査し
て、直ちに印刷インクの吐出量を制御でき、シガレット
の不良品発生率を大きく低減できることになる。更にま
た、インクポット40には多量の印刷インクが予め蓄え
られているから、印刷インクの補充に要する作業回数を
も低減できる利点がある。
【0041】この発明は、上述した一実施例に制約され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、一
実施例では、レベル判定部92とCPU94とを分離し
て示してあるが、レベル判定部92をCPU94にて実
行されるプログラムにて置換することも可能である。ま
た、一実施例では、カラーマークセンサ78からのセン
サ信号に基づき、印刷部への印刷インクの供給量を制御
するに加え、カラーマークセンサ78からのセンサ信号
の出力タイミングと基準タイミングとの偏差から、マー
クMの印刷位置のずれを検出し、このずれに基づき、前
述した位置調整ローラ70の回転角位置を制御して、そ
のずれを補正し、これにより、巻紙6のマークMの印刷
位置をも正規の位置に自動調整可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の巻たば
この印刷濃度調整装置によれば、巻紙に印刷されたマー
クの印刷濃度を濃度検出センサにて検出し、この濃度検
出センサからのセンサ信号に基づき、マーク対毎にセン
サ信号のピーク値をホールドし、そして、各マーク対に
対応したピーク値をサンプリングして、マークの平均濃
度を算出し、この平均濃度に基づきマークの濃度レベル
を判定するものとなっている。従って、濃度レベルの
定結果に基づき、印刷部への印刷インクの供給量を増減
することで、マークの印刷濃度をその許容範囲内に自動
的に収めることができる。従って、マークの印刷濃度検
査や印刷インクの供給量制御に人手を必要としないか
ら、シガレット製造機の運転を管理するオペレータの労
力を軽減できるとともに、シガレットの製造コストを低
減でき、また、同時に、シガレットの外観を安定させ
て、その品質の向上を図れるなどの優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シガレット製造機を概略的に示した正面図であ
る。
【図2】印刷部の詳細を示した正面図である。
【図3】印刷部の印刷ローラ、繰り出しローラ及び摺動
ローラを駆動する系統を示した平面図である。
【図4】巻紙のマークとカラーマークセンサにて検出さ
れた印刷濃度との関係を示したグラフである。
【図5】カラーマークセンサとインク供給器との間の制
御回路を示したブロック図である。
【図6】図4の制御回路にして実施される制御ルーチン
の一部を示したフローチャートである。
【図7】前記制御ルーチンの他の一部を示したフローチ
ャートである。
【図8】前記制御ルーチンの他の一部を示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
6 巻紙 8 ガニチャテープ 20 印刷部 32 印刷ローラ 39 インク供給器 40 インクポット 48 制御弁ユニット 44 インクノズルユニット 52 ノズル部 54 ポンプ部 78 カラーマークセンサ 92 判定部 94 CPU 96 濃表示ランプ 98 淡表示ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 正嘉 東京都北区堀船2−20−46 日本たばこ 産業株式会社 機械技術開発センター内 (56)参考文献 特開 昭64−53845(JP,A) 特開 平1−285347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24C 5/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻紙が通過する際、前記巻紙の走行方向
    に互いに近接した2つのマークからなるマーク対を前記
    走行方向に所定の間隔を存して印刷する印刷部と、前記
    印刷部を通過した前記巻紙に刻みたばこを供給した後、
    巻紙に刻みたばこを連続的に包み込んで棒状の巻たばこ
    を成形する巻上部と、前記巻上部にて成形された前記巻
    たばこを前記マーク対間の中央にて切断し、個々のシガ
    レットロッドを製造するシガレット製造機において、 前記印刷部に向け、印刷インクを供給可能とするインク
    供給器と、前記巻紙に印刷された前記マークの印刷濃度
    を検出する濃度検出センサと、前記濃度検出センサから
    のセンサ信号に基づき、前記各マーク対毎にセンサ信号
    のピーク値をホールドするピークホールド手段と、前記
    ピークホールド手段からのピーク値をサンプリングし、
    これらのサンプリング結果から前記マークの平均濃度を
    算出する算出手段と、前記算出手段にて算出した前記平
    均濃度に基づき、前記マークの濃度レベルを判定する判
    定手段と、前記判定手段での判定結果に基づき、前記イ
    ンク供給器の作動を制御して印刷インクの供給量を調整
    する制御手段とを具備したことを特徴とするシガレット
    製造機における巻たばこの印刷濃度調整装置。
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