JP3271316B2 - 光変調素子の製造方法 - Google Patents

光変調素子の製造方法

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JP3271316B2
JP3271316B2 JP21387492A JP21387492A JP3271316B2 JP 3271316 B2 JP3271316 B2 JP 3271316B2 JP 21387492 A JP21387492 A JP 21387492A JP 21387492 A JP21387492 A JP 21387492A JP 3271316 B2 JP3271316 B2 JP 3271316B2
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秀晃 望月
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/54Additives having no specific mesophase characterised by their chemical composition
    • C09K19/542Macromolecular compounds
    • C09K19/544Macromolecular compounds as dispersing or encapsulating medium around the liquid crystal

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ、光シャ
ッター等に利用される液晶を用いた光変調素子の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶素子の中でも、配向処理を要さない
ため製造が容易なこと、そして、偏光板を要さないため
明るい表示が可能なことを利点とする高分子・液晶複合
体を使った高分子分散型液晶素子が近年、ディスプレイ
として着目されて来ている。
【0003】一般に、高分子分散型液晶素子とは液晶を
高分子材料組成物からなるマトリックス中に分散保持さ
れた液晶高分子複合体を一対の電極付基板間に挟み込ん
だものであり、液晶の常光屈折率と高分子マトリックス
の屈折率がほぼ一致するように構成されたものである。
【0004】すなわち、電圧無印加の状態で液晶は、前
記高分子マトリックスとの界面付近で、界面に対して略
平行に配向している。この状態で基板に垂直な光が入射
すると、高分子マトリックスの屈折率と液晶の屈折率と
が異なった状態となるため、界面にて光が散乱する。基
板間に電圧を印加すると、正の誘電異方性を有するネマ
ティック液晶の場合、液晶分子が電極面に対して略垂直
に整列し、入射光に対し、高分子マトリックスの屈折率
と液晶の常光屈折率とがほぼ一致することとなるため、
光が散乱されることなく透過する状態となる。上記性質
を利用して光シャッター機能が可能となっている。
【0005】しかしながら、偏光板を用いないため、0N
-OFF時のコントラストが従来の偏光板を用いる表示モー
ドに比べ、劣りがちである。尚、ここで定義するコント
ラストとは電界がonの時に受光部に到達する光量とo
ff時に受光部に到達する光量との比を示しており、コ
ントラストが高いほど良好な画質が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高分子分散型液晶を用
いた表示モードは、前記のように電界の有無で散乱−透
過をスイッチングするもので、電圧無印加状態では完全
に光が散乱し、受光部に最小の透過光が到達するように
なるのが理想である。しかしながら、現実には理想より
も多くの光が散乱されずに透過してしまっている。そこ
で、電圧無印加状態の散乱性能を向上させることが、こ
のモードの性能向上につながり、高コントラストの鮮明
な表示を可能にする。
【0007】また電圧印加時には、偏光板を用いないた
め従来のツイステッドネマチック(以下、TN)モード
に比べ、3倍近い輝度が得られるはずであるが、実際に
は、高分子材料層による透過光の吸収や、液晶材料と高
分子マトリックスとの屈折率の不一致などがあり、十分
な輝度を得ることができないことが多かった。
【0008】また、高分子分散型液晶は、TNモードの
表示素子に比べて駆動電圧が高いという欠点を有する。
このため、市販の駆動用ICが使えなかった。
【0009】本発明は、これらの問題点を解決し、高輝
度、高コントラスト性と低電圧駆動が可能な光変調素子
の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光変調素子の製造方法は、少なくとも一方
が透明な一対の対向する電極間に液晶滴と前記液晶滴を
保持する高分子材料組成物とからなる構成材を有する光
変調素子の製造方法において、液晶材料と20℃において
2cp〜10cpの粘度を有する光重合性材料とを前記液晶材
料がアイソトロピック相を示す温度まで加熱して混合
し、次いで、液晶相と等方性液体相とが混在する領域に
まで温度を降下させ、紫外線を照射して前記構成材を作
製することを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【作用】この構成により、従来の高分子分散型液晶に比
べ、高分子材料による光吸収など、高分子材料の影響が
殆ど無視され、入射光が従来の高分子分散型液晶よりも
大きく透過し、高輝度が達成できることとなる。
【0013】
【実施例】従来の高分子分散型液晶素子では使用する液
晶の屈折率と高分子の屈折率との屈折率差によって光散
乱性が決定される。しかし、液晶材料の性能の観点から
現実的にはあまり大きな屈折率差を得ることができな
い。このため散乱強度に限界があり、高輝度ではあるも
ののコントラストに関してはTNモードに較べてかなり
低いレベルとなっている。また、電圧印加時(即ち、光
透過時)に高分子材料による入射光の吸収等により透過
率が低下するなどの問題がある。従来の高分子分散型液
晶素子の場合、高分子・液晶複合材中で誘電体として存
在する高分子材料の比率が高く、高分子材料の影響によ
って液晶にかかる実効電圧が小さくなってしまってお
り、駆動電圧を高くしている。前記知見に鑑み、本発明
の光変調素子を得るに至った。
【0014】すなわち、本実施例では、基本的には、光
を変調することが可能な液晶滴をセル内に細密状態に充
填した構造を有しており、各々の液晶滴は使用する光の
波長以下の厚さの薄い高分子材料層で保持、隔離されて
いる。このため従来の高分子分散型液晶に比べ、高分子
材料による駆動電圧の上昇や透過時の光吸収などの悪影
響を受けない光変調素子の製造方法を提供することを目
的としている。
【0015】即ち、本実施例の光変調素子内では、波長
以下の厚さの薄膜状高分子材料によって保持、隔離され
0.5μm〜1.8μmの径の液晶滴が素子内で、各液晶滴
間の隔壁厚みが0.1μm〜0.5μmの細密状態で充填され
た構造を成している。尚、ここでいう液晶滴の径とは、
(図1)に示すような断面構造を有する素子の場合、各
液晶滴の断面方向(言い換えれば、厚さ方向)の最大距
離を指す。故に、必ずしも円形であることは必要でな
く、偏平な形の場合でも液晶滴断面の最大距離を指して
液晶滴径と称する。また、隔壁と称するものは、同じく
(図1)で液晶と液晶とを隔てる高分子材料組成物から
なるマトリックスのことであり、隔壁厚みとは、(図
1)に示すような断面構造を有する素子の場合、前記高
分子マトリックスの厚さ方向の最大距離を指す。このよ
うな高密度に詰まった液晶滴よりなる本実施例の素子に
より、従来の高分子分散型液晶の課題を解決することが
できた。
【0016】本実施例の液晶素子は、従来の高分子分散
型液晶とは違い、光透過状態では、高分子材料の光に対
する影響が殆ど無視され、入射光が従来の高分子分散型
液晶よりも大きく透過し、高輝度が達成できる。
【0017】また、光散乱状態では、従来の高分子分散
型液晶のように高分子マトリックスの屈折率と液晶の常
光屈折率とを一致させる必要性がないため、材料選択の
幅が広まる。すなわち、従来のように液晶滴と高分子と
の屈折率の差は重要ではなく、基本的には、液晶滴中の
ダイレクタ分布により入射光の方向を変え、光を散乱さ
せる。このように、光変調物質である液晶滴を高密度に
含むことにより本実施例の液晶素子は従来の高分子分散
型液晶よりも散乱能を高めやすくなり、高コントラスト
の実現を可能にする。
【0018】なお、液晶滴を局部的に変形した(図2)
の構造を作成する方法を見いだした。この構造にするこ
とで、液晶滴内でのダイレクタの方向がよりランダムに
なり、散乱効果が増すという別の効果も見いだした。こ
れによって、より一層の高コントラストの実現が可能と
なる。
【0019】また、高分子分散型液晶では、高分子材料
が存在する為に、液晶にかかる実効電圧が低くなり、駆
動電圧を高める結果となっているのに対し、本実施例の
液晶素子は、高分子の存在領域が高分子分散型液晶と比
べて小さいため、液晶に印加電圧の大部分が加わること
になり、従来の高分子分散型液晶材料に比して駆動電圧
を下げることができる。
【0020】本実施例の液晶素子、すなわち、数多くの
波長以下の厚さの薄膜状高分子材料によって保持される
独立した液晶滴が素子内に細密状に詰め込まれた形態を
有することによって、従来の高分子分散型液晶に比べ、
高分子材料による光吸収など、高分子材料の影響が殆ど
無視され、入射光が従来の高分子分散型液晶よりも大き
く透過し、高輝度が達成できる。
【0021】また、従来の高分子分散型液晶のように高
分子材料の屈折率を液晶の常光屈折率と一致させる必要
性がない。このため、高分子材料の選択幅が広がり、材
料設計の自由度が高まる。
【0022】また、本実施例の液晶素子の場合、従来の
高分子分散型液晶に比べ、高分子マトリックスとの電圧
分割により液晶にかかる実効電圧が低下するという欠点
は殆ど無視でき、駆動電圧を下げることができる。
【0023】従来の高分子分散型液晶では、電圧無印加
時、すなわち、光散乱状態を得る条件として液晶の平均
屈折率と高分子材料の屈折率との差を大きくする必要が
あり、また一方で電圧印加時、すなわち、光透過状態に
は前記液晶の常光屈折率と高分子材料の屈折率とを一致
させる必要があった。そのため、屈折率異方性が比較的
小さなフッ素系の液晶は、信頼性が高いという特長があ
るにも拘らず使用できなかった。
【0024】しかし、本実施例の液晶素子は、高分子材
料の影響は殆ど無視され、液晶と高分子との屈折率差の
変化を利用した従来の高分子分散型液晶モードとは異な
り、液晶滴内のダイレクタの方向により、散乱と透過を
制御するモードな為、屈折率差は重要でない。故に、屈
折率差の小さなフッ素を含む液晶の使用が可能となる。
【0025】特表昭58-501631号公報にて、報告されて
いるエヌ シー エー ヒ゜ー(NCAP(Nematic Curvilinear Aligned
Phase))の様に液晶滴を形成させるのにエマルジョン
法による作製がこれまで取られてきたが、この方法は水
を使用するため、液晶へ悪影響を及ぼす危険性をはらん
でおり、作製が困難なものであった。
【0026】しかし、本実施例の液晶素子の場合は、少
なくとも液晶と光重合性材料を含む組成物を混合し、相
溶させた混合物を光により高分子材料と液晶に分離する
光重合相分離法を使って簡単に作製できる。(尚、熱重
合性材料を用いて、相分離させることも可能である。)
光重合性組成物は、プレポリマーやモノマーなどの重合
性有機化合物と光開始剤から成っており、組成物調整の
ため高分子化合物や無機系充填剤や有機系添加物を混合
してもよく、更に、熱重合開始剤を混合しても良い。
【0027】プレポリマーやモノマーとしてはビニル基
を有する化合物が適しており、なかでも、アクリル系化
合物が好ましい。例えば、t−ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、2−メトキシエチルア
クリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、トリメトキシプロパントリア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1、6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレートなどのモノマーや、商品
名:MANDA、TC−110,HX−220,HX−
620などの日本化薬製多官能アクリレートや、ポリエ
ステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレートなどの市
販のプレポリマーが単独もしくは組み合わせて使用でき
る。光開始剤としては、ベンゾインメチルエーテルベン
ゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエ
ーテル、ベンゾフェノン、ベンジリデンメチルケター
ル、2、2−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンなど
が適している。また、上記のラジカル重合性組成物以外
にも、カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いること
も可能である。
【0028】本実施例に用いられる液晶材料は、電圧に
よってダイレクタ方位を制御できる誘電率異方性を有
し、且つ屈折率異方性を有しておれば良く、組成系およ
び異方性の正負は問わない。また、前記液晶材料中に色
素のような添加物を混合することが可能であることも付
記しておく。
【0029】以下、具体例について説明する。但し、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0030】(実施例1) モノマーとして2-エチルヘキシルアクリレート(ナカラ
イテスク(株)製)7.41wt% 、プレポリマーとしてビス
コート#3700(大阪有機化学工業(株)製)11.21wt%、
光硬化開始剤としてDarocur1173(メルク社製)0.38wt%
から成る粘度3センチポイズ(以下、cp)の光重合
性材料と、液晶としてZLI4792[N-Ipoint=92℃,
ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)8
1.0wt% を混合して組成物とした。
【0031】一対の全面にITO 電極を施したガラス基板
間に13.0μm のスペーサーを介して、組成物を挟み込
む。次いで、温度を94℃に保持し、基板間において組成
物を相溶させ、続いて、温度を6℃/minの速度で61℃ま
で降下させ、一定温度で保持する。この時、液晶材料の
一部はネマチック液晶相を示しており、ネマチック液晶
相と、液晶と高分子材料組成物からなる等方性液体相と
が混在した状態となった。この状態に1分間程放置した
後に、紫外線(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0032】こうして作製された素子の断面構造を走査
型電子顕微鏡(以下、SEM)観察した結果、液晶滴径
1.2μm〜1.8μmであり、液晶滴間媒体の高分子マトリ
ックスの隔壁厚みは0.3μm〜0.45μmであり、液晶滴
が高密度に充填されている様子が観察された。
【0033】得られた素子のパネルに垂直な方向の光変
調性能について、大塚電子製LCD−5000を用い、
測定周波数30Hz,受光角2.8゜、30℃の条件で
電気光学特性を測定した。電圧無印加状態の光透過率を
T0(%)、電圧を印加させて行き光透過率が最大とな
るときの光透過率をTmax(%)、T0を0%でTmaxを10
0%とした上で、光透過率が10%となる時の30Hz交流信
号の印加電圧をV10(Vrms)、同様に光透過率が90%
となる印加電圧をV90(Vrms)、CR=コントラスト
=Tmax/T0と各々表すと、以下のように示すことがで
きた。 T0=0.9% Tmax=83.2% V10=4.6(V) V90=6.8(V) CR=92
【0034】このように、従来では得られなかった高光
遮蔽性能で低駆動電圧という結果が得られた。
【0035】また、これまで高分子分散型液晶において
屈折率差が小さいため実現できていなかったフッ素系液
晶の使用を可能にし、寿命信頼性を確保した。
【0036】(比較例1) 実施例1において、94℃に保持したまま紫外線照射を行
った。すなわち、液晶相と等方性液体相とが混在する温
度にまで下げて光照射する操作を行わなかったところ、
液晶滴は連続状態となった。この時の散乱性能は以下に
示すように悪かった。 T0=24.3% Tmax=83.3%
【0037】(比較例2) 実施例1と同じ材料を用い、組成比を変えて液晶滴間の
隔壁を大きくした試料を作成した。
【0038】即ち、モノマーとして2-エチルヘキシルア
クリレート(ナカライテスク(株)製)10wt% 、プレポ
リマーとしてビスコート#3700(大阪有機化学工業
(株)製)24.3wt%、光硬化開始剤としてDarocur1173
(メルク社製)0.7wt% から成る光重合性材料と、液晶
としてZLI4792[N-I point=92℃, ne=1.573,no
=1.479](メルク・ジャパン(株)製)65.0wt% を組成
物を調製し、実施例1の方法にしたがって13μmのセ
ルギャップの液晶素子を作製した。
【0039】こうして作製された素子の断面構造を走査
型電子顕微鏡(以下、SEM)観察した結果、液晶滴径
0.9μm〜2.0μmであり、液晶滴間媒体の高分子マトリ
ックスの隔壁厚みは0.6μm〜1.0μmになっている様子
が観察された。
【0040】実施例1に従って電気光学特性を測定した
ところ、本発明の実施例に比較してコントラストが低
く、駆動電圧が高いという結果を得た。 T0=4.0% Tmax=83.2% V10=8.5(V) V90=18.5(V) CR=21
【0041】(実施例2) 実施例1と同様に行い、高分子材料にロックタイト352A
(日本ロックタイト(株)製)4.2wt%、希釈剤として2-
エチルヘキシルアクリレート(ナカライテスク(株)
製)12.3wt% から成る20℃での粘度が9cpの光重合
性材料と、液晶としてZLI4792[N-I point=91℃,
ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)8
3.5wt% との組成物を調製した。
【0042】一対の全面にITO 電極を施したガラス基板
間に13.0μm のスペーサーを介して、組成物を挟み込
む。次いで、温度を94℃に保持し、基板間において組成
物を完全相溶させ、基板にむらが無いことを確認した
後、続いて、温度を5℃/minの速度で59℃まで降下さ
せ、一定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線
(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0043】こうして製造された素子は気泡もなく、全
面にわたって均一な散乱性能を示した。この素子に30H
z,7V の交流電圧を印加すると、全面が透過状態にな
り、電圧のON-OFFにより透過−散乱制御が可能であっ
た。
【0044】また、素子内構造はSEM観察の結果、液
晶滴径1.0μm〜1.6μmであり、液晶滴間媒体の高分子
マトリックスの隔壁厚みは0.3μm〜0.5μmとなってい
た。電気光学特性は、以下のような特性を示した。 T0=1.2% Tmax=84.0% V10=4.3(V) V90=6.2(V) CR=70
【0045】(比較例3) 比較例1と同様に実施例2に対し、94℃に保持したまま
紫外線照射をすると、ほとんど散乱せず、本発明構造を
成していなかった。 T0=33.6% Tmax=83.7%
【0046】(実施例3) 実施例1に対して硬化開始剤をDarocur1173に変えてイ
ルガキュア651(日本チバガイギー(株)製)を使用し
た。
【0047】すなわち、組成物として、モノマーに2-エ
チルヘキシルアクリレート(ナカライテスク(株)製)
7.41wt% 、プレポリマーとしてビスコート#3700(大阪
有機化学工業(株)製)11.21wt%、光硬化開始剤として
イルガキュア651(日本チバガイギー(株)製)0.38wt%
からなる20℃で3cpの粘度の光重合性材料と、液
晶としてZLI4792[N-I point=91℃, ne=1.573,
no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)81.0wt% の混
合物を調製した。
【0048】一対の全面にITO 電極を施したガラス基板
間に13.0μm のスペーサーを介して、組成物を挟み込
む。次いで、温度を94℃に保持し、基板間において組成
物を完全相溶させ、基板にむらが無いことを確認した
後、続いて、温度を6℃/minの速度で61℃まで降下さ
せ、一定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線
(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0049】また、素子内構造は実施例1と同様なSE
M観察の結果、液晶滴径1.2μm〜1.6μmであり、液晶
滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.3μm〜
0.4μmであった。電気光学特性は以下のようであっ
た。 T0=1.0% Tmax=83.1% V10=4.7(V) V90=6.8(V) CR=83
【0050】(比較例4) 比較例1,2と同様に、実施例3に対し、94℃に保持し
たまま紫外線照射をすると、比較例1,2と同様ほとん
ど散乱せず、本発明構造を成していなかった。 T0=22.6% Tmax=83.7%
【0051】(実施例4) 実施例1と同組成、モノマーとして2-エチルヘキシルア
クリレート(ナカライテスク(株)製)7.41wt% 、プレ
ポリマーとしてビスコート#3700(大阪有機化学工業
(株)製)11.21wt%、光硬化開始剤としてDarocur1173
(メルク社製)0.38wt% 、液晶としてZLI4792[N
-I point=92℃, ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャ
パン(株)製)81.0wt% に対し、次の工程を経て、作製
する。
【0052】一対の全面にITO 電極を施したガラス基板
間に13.0μm のスペーサーを介して、組成物を挟み込
む。次いで、温度を94℃に保持し、基板間において組成
物を完全相溶させ、基板にむらが無いことを確認した
後、続いて、温度を6℃/minの速度で61℃まで降下さ
せ、一定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線
(0.7mW/cm2,2秒)を照射、1秒間隔をおいて、紫外線
(11mW/cm2,6.5秒)を照射した。
【0053】こうして、作製された素子は以下のような
特性を示し、構造は透過型電子顕微鏡(TEM)観察に
より局部的に歪んだ構造を取っていることがわかった。
液晶滴の径は0.8μm〜1.8μmであり、液晶滴間媒体の
高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1μm〜0.4μmの範
囲にあった。 T0=0.7% Tmax=83.4% V10=4.7(V) V90=6.9(V) CR=119
【0054】(実施例5) 実施例2と同組成に対し、実施例4と同様のことを行
う。
【0055】組成物として、高分子材料にロックタイト
352A(日本ロックタイト(株)製)4.2wt%、希釈剤とし
て2-エチルヘキシルアクリレート(ナカライテスク
(株)製)12.3wt% 、液晶としてZLI4792[N-I p
oint=91℃, ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン
(株)製)83.5wt% を用意し、一対の全面にITO 電極を
施したガラス基板間に13.0μm のスペーサーを介して、
組成物を挟み込む。次いで、温度を94℃に保持し、基板
間において組成物を完全相溶させ、基板にむらが無いこ
とを確認した後、続いて、温度を5℃/minの速度で59℃
まで降下させ、一定に保持する。1分間程放置した後
に、紫外線(0.7mW/cm2,2秒)を照射、1秒間隔をおい
て、紫外線(11mW/cm2,6.5秒)を照射した。
【0056】この素子も、構造はTEM観察により局部
的に歪んだ構造を取っていることがわかった。液晶滴の
径は0.9μm〜1.4μmであり、液晶滴間媒体の高分子マ
トリックスの隔壁厚みは0.3μm〜0.4μmの範囲にあっ
た。 T0=0.75% Tmax=83.7% V10=4.5(V) V90=6.4(V) CR=112
【0057】(実施例6) 実施例3の組成に対し、実施例4,5と同様な作業を行
う。
【0058】すなわち、組成物として、モノマーに2-エ
チルヘキシルアクリレート(ナカライテスク(株)製)
7.41wt% 、プレポリマーとしてビスコート#3700(大阪
有機化学工業(株)製)11.21wt%、光硬化開始剤として
イルガキュア651(日本チバガイギー(株)製)0.38wt%
、液晶としてZLI4792[N-I point=91℃, ne=1.
573,no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)81.0wt%
を用意した。
【0059】一対の全面にITO 電極を施したガラス基板
間に13.0μm のスペーサーを介して、組成物を挟み込
む。次いで、温度を94℃に保持し、基板間において組成
物を完全相溶させ、基板にむらが無いことを確認した
後、続いて、温度を6℃/minの速度で61℃まで降下さ
せ、一定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線
(0.7mW/cm2,2秒)を照射、1秒間隔をおいて、紫外線
(11mW/cm2,6.5秒)を照射した。
【0060】この素子も、構造はTEM観察により局部
的に歪んだ構造を取っていることがわかった。液晶滴の
径は0.5μm〜1.7μmであり、液晶滴間媒体の高分子マ
トリックスの隔壁厚みは0.1μm〜0.3μmの範囲にあっ
た。 電気光学特性の測定結果: T0=0.6% Tmax=84.0% V10=5.1(V) V90=6.9(V) CR=140
【0061】なお、実施例1〜6及び比較例1〜3にお
いて、液晶材料のアイソトロピック相に保持する温度を
94℃としているが、ZLI4792液晶のN-I点92℃以
上の温度で基板に損傷を与えたり、組成物が蒸発、沸騰
したり、安全性を逸脱する温度以下であれば良い。実
際、92℃<T<105℃では、ほぼ同様の結果を得た。
【0062】(実施例7) 一対の全面にITO 電極を施したガラス基板を13.0μm の
スペーサーにより、ギャップ差をつけ、注入口部分を残
し、エポキシ系シール材により貼り合わせ、空セルを作
った。
【0063】そして、実施例1の光重合性材料{2-エチ
ルヘキシルアクリレート(ナカライテスク(株)製)7.
41wt% 、ビスコート#3700(大阪有機化学工業(株)
製)11.21wt%、光硬化開始剤としてDarocur 1173(メル
ク社製)0.38wt% }と、液晶としてE−8[N-I point=7
2℃, ne=1.771,no=1.525](BDH 社製)81.0wt% を透
明な状態になるまで40℃において撹拌混合した。次に、
この透明な組成物を前記の空セルに注入した後、引続
き、紫外線(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0064】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、ほとんど液晶滴径1μmであり、液晶滴
間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みはほぼ0.3μm
と同様な形状の液晶滴が高密度に充填していることがわ
かった。また、この素子の電気光学特性は、以下のよう
であった。 T0=0.45% Tmax=84.0% V10=8.7(V) V90=11.6(V) CR=187
【0065】(実施例8) 実施例7と同様に、一対の全面にITO 電極を施したガラ
ス基板を13.0μm のスペーサーにより、ギャップ差をつ
け、注入口部分を残し、エポキシ系シール材により貼り
合わせ、空セルを作った。
【0066】そして、実施例1の光重合性材料{モノマ
ーとして2-エチルヘキシルアクリレート(ナカライテス
ク(株)製)7.41wt% 、プレポリマーとしてビスコート
#3700(大阪有機化学工業(株)製)11.21wt%、光硬化
開始剤としてDarocur 1173(メルク社製)0.38wt%}
と、液晶としてBL035[N-I point=96℃, ne=1.79
5,no=1.528](メルク・ジャパン(株)製)81.0wt% と
を透明な状態になるまで撹拌混合した。次に、この透明
な組成物を前記の空セルに注入した後、引続き、紫外線
(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0067】この素子内の構造をSEM観察した結果、
液晶滴径0.7〜1.2μmであり、液晶滴間媒体の高分子マ
トリックスの隔壁厚みは0.2〜0.3μmで液晶滴が高密度
に充填していることがわかった。 電気光学特性の測定結果: T0=0.52% Tmax=83.7% V10=8.9(V) V90=12.1(V) CR=161
【0068】なお、実施例8の組成の調光層構成材料の
相転移点、もしくは完全相溶温度は39℃程で、この転移
点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であれ
ば、同様の結果を得た。
【0069】(実施例9) 実施例1の光重合性材料{2-エチルヘキシルアクリレー
ト(ナカライテスク(株)製)7.41wt% 、ビスコート#3
700(大阪有機化学工業(株)製)11.21wt%、Darocur 1
173(メルク社製)0.38wt% }と、液晶としてTL20
2[N-I point=83℃, ne=1.708,no=1.523](メルク・
ジャパン(株)製)81.0wt% とを50℃にて、透明な状態
になるまで撹拌混合した。次に、この透明な組成物を前
記の空セルに注入した後、引続き、紫外線(57mW/cm2,5
秒)を照射した。
【0070】この素子内の構造をSEM観察した結果、
液晶滴径0.8〜1.7μmであり、液晶滴間媒体の高分子マ
トリックスの隔壁厚みは0.3〜0.45μmで液晶滴が高密
度に充填していることがわかった。 電気光学特性の測定結果: T0=0.44% Tmax=83.8% V10=7.8(V) V90=10.1(V) CR=190
【0071】なお、実施例9の組成の調光層構成材料の
相転移点、もしくは完全相溶温度は32℃程で、この転移
点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であれ
ば、同様の結果を得た。
【0072】(実施例10) 実施例2の光重合性材料と、液晶としてE−8[N-I poi
nt=72℃, ne=1.771,no=1.525](BDH 社製)83.5wt%
を50℃にて、透明な状態になるまで撹拌混合した。次
に、この透明な組成物を実施例7と同様の空セルに注入
した後、引続き、紫外線(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0073】この素子内の構造をSEM観察した結果、
液晶滴径0.77〜1.65μmであり、液晶滴間媒体の高分子
マトリックスの隔壁厚みは0.3〜0.45μmで液晶滴が高
密度に充填していることがわかった。 電気光学特性の測定結果: T0=0.41% Tmax=84.1% V10=8.8(V) V90=11.5(V) CR=205
【0074】(実施例11) 実施例2の光重合性材料と、液晶としてBL035[N-I
point=96℃, ne=1.795,no=1.528](メルク・ジャパ
ン(株)製)83.5wt% を50℃にて、透明な状態になるま
で撹拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例7と
同様の空セルに注入した後、引続き、紫外線(57mW/c
m2,5秒)を照射した。
【0075】この素子内の構造をSEM観察した結果、
液晶滴径0.85〜1.55μmであり、液晶滴間媒体の高分子
マトリックスの隔壁厚みは0.3〜0.5μmで液晶滴が高密
度に充填していることがわかった。 電気光学特性の測定結果: T0=0.49% Tmax=84.0% V10=8.3(V) V90=11.2(V) CR=171
【0076】なお、実施例11の組成の調光層構成材料
の相転移点、もしくは完全相溶温度は46℃程で、この転
移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であ
れば、同様の結果を得た。
【0077】(実施例12) 実施例2の光重合性材料と、液晶としてTL202[N-I
point=83℃, ne=1.708,no=1.523](メルク・ジャパ
ン(株)製)83.5wt% を50℃にて、透明な状態になるま
で撹拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例7と
同様の空セルに注入した後、引続き、紫外線(57mW/c
m2,5秒)を照射した。
【0078】この素子内の構造をSEM観察した結果、
液晶滴径0.9〜1.5μmであり、液晶滴間媒体の高分子マ
トリックスの隔壁厚みは0.3〜0.5μmで液晶滴が高密度
に充填していることがわかった。 電気光学特性の測定結果: T0=0.46% Tmax=83.8% V10=7.9(V) V90=10.8(V) CR=182
【0079】なお、実施例12の組成の調光層構成材料
の相転移点、もしくは完全相溶温度は42℃程で、この転
移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であ
れば、同様の結果を得た。
【0080】(実施例13) 実施例3の光重合性材料と、液晶としてE−8[N-I poi
nt=72℃, ne=1.771,no=1.525](BDH 社製)81.0wt%
を50℃で透明な状態になるまで撹拌混合した。次に、
この透明な組成物を実施例7と同様の空セルに注入した
後、引続き、紫外線(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0081】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、ほとんどの液晶滴径は0.8μmで、か
つ、液晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.
2μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子が
伺えた。 T0=0.28% Tmax=84.0% V10=8.9(V) V90=12.4(V) CR=300
【0082】(実施例14) 実施例3の光重合性材料と、液晶としてBL035[N-I
point=96℃, ne=1.795,no=1.528](メルク・ジャパ
ン(株)製)81.0wt% を透明な状態になるまで40℃にお
いて、撹拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例
7と同様の空セルに注入した後、引続き、紫外線(57mW
/cm2,5秒)を照射した。
【0083】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、ほとんど液晶滴径0.7μmで、且つ、液
晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.2〜0.3
5μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子が
伺えた。 電気光学特性: T0=0.24% Tmax=84.0% V10=8.7(V) V90=12.0(V) CR=350
【0084】なお、実施例14の組成の調光層構成材料
の相転移点、もしくは完全相溶温度は40℃程で、この転
移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であ
れば、同様の結果を得た。
【0085】(実施例15) 実施例3の光重合性材料と、液晶としてTL202[N-I
point=83℃, ne=1.708,no=1.523](メルク・ジャパ
ン(株)製)81.0wt% を50℃で透明な状態になるまで
撹拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例7と同
様の空セルに注入した後、引続き、紫外線(57mW/cm2,5
秒)を照射した。
【0086】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径1.1〜1.3μmであり、且つ、液
晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.2〜0.4
μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子が伺
えた。 電気光学特性: T0=0.25% Tmax=83.8% V10=7.9(V) V90=11.4(V) CR=335
【0087】なお、実施例15の組成の調光層構成材料
の相転移点、もしくは完全相溶温度は33℃程で、この転
移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも低い温度であ
れば、同様の結果を得た。
【0088】(実施例16) 光重合性材料として、モノマーに2-エチルヘキシルアク
リレート(ナカライテスク(株)製)7.41wt% 、多官能
アクリレートとしてHX620(日本化薬製)11.21wt
%、光硬化開始剤としてDarocur 1173(メルク社製)0.3
8wt% を混合し20℃での粘度を測定したところ2cp
であった。これと液晶としてZLI4792[N-I point
=91℃, ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン
(株)製)81.0wt% を70℃にて透明な状態になるまで撹
拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例7〜15
と同様の空セルに注入した後、温度を6℃/minの速度で
58℃まで降下させ、一定に保持する。1分間程放置した
後に、紫外線(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0089】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径1.0〜1.4μmであり、且つ、液
晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.2〜0.3
μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子が伺
えた。 電気光学特性: T0=0.68% Tmax=84.1% V10=5.8(V) V90=7.2(V) CR=124
【0090】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例16の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は60℃程で、撹拌
混合はこの転移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも
低い温度で、降下させる温度はこの60℃以下で液晶相と
等方性液体相の混在領域であれば、同様の結果が得られ
た。
【0091】(実施例17) オリゴエステルアクリレート:M5500(東亜合成
製)2.7wt%、希釈剤として2-エチルヘキシルアクリレー
ト(ナカライテスク(株)製)13.5wt% 、光開始剤とし
てイルガキュア651を0.3wtの光重合性材料の20℃での
粘度を測定したところ4cpであった。これと液晶とし
てZLI4792[N-I point=91℃, ne=1.573,no=1.4
79](メルク・ジャパン(株)製)83.5wt% を70℃にて
透明な状態になるまで撹拌混合した。次に、この透明な
組成物を実施例8〜16と同様の空セルに注入した後、
温度を5℃/minの速度で59℃まで降下させ、一定に保持
する。1分間程放置した後に、紫外線(57mW/cm2,5秒)
を照射した。
【0092】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径0.8〜1.5μmであり、且つ、液
晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1〜0.4
μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子が伺
えた。 電気光学特性: T0=0.74% Tmax=83.9% V10=5.9(V) V90=7.4(V) CR=113
【0093】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例17の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は63℃程で、撹拌
混合はこの転移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも
低い温度で、降下させる温度はこの63℃以下で液晶相と
等方性液体相の混在領域であれば、同様の結果が得られ
た。
【0094】(実施例18) モノマーとして2-ブトキシエチルクリレート8.41wt% 、
プレポリマーとしてビスコート#3700(大阪有機化学工
業(株)製)10.21wt%、光硬化開始剤としてイルガキュ
ア651(日本チバガイギー(株)製)0.38wt% を混合
し、20℃における粘度が5cpの光重合性材料を調製
し、これと液晶としてZLI4792[N-Ipoint=91℃,
ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)8
1.0wt%を70℃にて透明な状態になるまで撹拌混合した。
次に、この透明な組成物を実施例8〜17と同様の空セ
ルに注入した後、温度を6℃/minの速度で60℃まで降下
させ、一定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線
(57mW/cm2,5秒)を照射した。
【0095】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径0.5〜1.75μmであり、且つ、
液晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1〜
0.5μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子
が伺えた。 電気光学特性: T0=0.87% Tmax=84.0% V10=5.2(V) V90=6.9(V) CR=97
【0096】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例18の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は61℃程で、撹拌
混合はこの転移点よりも高く、液晶材料のN-I点よりも
低い温度で、降下させる温度はこの61℃以下で液晶相と
等方性液体相の混在領域であれば、同様の結果が得られ
た。
【0097】(実施例19) 組成物として、モノマーとして2-エチルヘキシルアクリ
レート(ナカライテスク(株)製)7.41wt% 、プレポリ
マーとしてビスコート#3700(大阪有機化学工業(株)
製)11.21wt%、光硬化開始剤としてDarocur 1173(メル
ク社製)0.38wt% 、液晶としてZLI4792[N-I poi
nt=91℃, ne=1.573,no=1.479](メルク・ジャパン
(株)製)81.0wt% を70℃にて透明な状態になるまで撹
拌混合した。次に、この透明な組成物を実施例7と同様
の空セルに注入した後、温度を6℃/minの速度で58℃ま
で降下させ、一定に保持する。1分間程放置した後に、
紫外線(0.7mW/cm2,2秒)を照射、1秒間隔をおいて、
紫外線(11mW/cm2,6.5秒)を照射した。
【0098】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径0.5〜1.75μmであり、且つ、
液晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1〜
0.5μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子
が伺えた。 電気光学特性: T0=0.29% Tmax=84.0% V10=5.4(V) V90=7.2(V) CR=290
【0099】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例19の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は実施例17と同
様60℃程で、撹拌混合はこの転移点よりも高く、液晶材
料のN-I点よりも低い温度で、降下させる温度はこの60
℃以下で液晶相と等方性液体相の混在領域であれば、同
様の結果が得られた。
【0100】(実施例20) 組成物として、高分子材料にロックタイト352A(日本ロ
ックタイト(株)製)4.2wt%、希釈剤として2-エチルヘ
キシルアクリレート(ナカライテスク(株)製)12.3wt
% 、液晶としてZLI4792[N-I point=91℃, ne=
1.573,no=1.479](メルク・ジャパン(株)製)83.5wt
% を70℃にて透明な状態になるまで撹拌混合した。次
に、この透明な組成物を実施例7と同様の空セルに注入
した後、温度を5℃/minの速度で59℃まで降下させ、一
定に保持する。1分間程放置した後に、紫外線(0.7mW/
cm2,2秒)を照射、1秒間隔をおいて、紫外線(11mW/cm
2,6.5秒)を照射した。
【0101】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径0.6〜1.55μmであり、且つ、
液晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1〜
0.4μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子
が伺えた。 電気光学特性: T0=0.53% Tmax=84.2% V10=5.6(V) V90=7.5(V) CR=159
【0102】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例20の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は実施例18と同
様63℃程で、撹拌混合はこの転移点よりも高く、液晶材
料のN-I点よりも低い温度で、降下させる温度はこの63
℃以下で液晶相と等方性液体相の混在領域であれば、同
様の結果が得られた。
【0103】(実施例21) 組成物として、モノマーとして2-エチルヘキシルアクリ
レート(ナカライテスク(株)製)7.41wt% 、プレポリ
マーとしてビスコート#3700(大阪有機化学工業(株)
製)11.21wt%、光硬化開始剤としてイルガキュア651
(日本チバガイギー(株)製)0.38wt% 、液晶としてZ
LI4792[N-I point=91℃, ne=1.573,no=1.479]
(メルク・ジャパン(株)製)81.0wt% を70℃にて透明
な状態になるまで撹拌混合した。次に、この透明な組成
物を実施例7と同様の空セルに注入した後、温度を6℃
/minの速度で60℃まで降下させ、一定に保持する。1
分間程放置した後に、紫外線(0.7mW/cm2,2秒)を照
射、1秒間隔をおいて、紫外線(11mW/cm2,6.5秒)を照
射した。
【0104】こうして作製された素子内の構造をSEM
観察した結果、液晶滴径0.8〜1.35μmであり、且つ、
液晶滴間媒体の高分子マトリックスの隔壁厚みは0.1〜
0.35μmであり、液晶滴が高密度に充填されている様子
が伺えた。 電気光学特性: T0=0.27% Tmax=84.1% V10=5.3(V) V90=7.1(V) CR=311
【0105】なお、温度降下の速度はこれに限定される
ものではなく、また、実施例21の組成の調光層構成材
料の相転移点、もしくは完全相溶温度は実施例18と同
様61℃程で、撹拌混合はこの転移点よりも高く、液晶材
料のN-I点よりも低い温度で、降下させる温度はこの61
℃以下で液晶相と等方性液晶相の混在領域であれば、同
様の結果が得られた。
【0106】(実施例22) 組成物として、56℃において、モノマーとして2-エチル
ヘキシルアクリレート(ナカライテスク(株)製)14.8
8wt% 、プレポリマーとしてビスコート#3700(大阪有機
化学工業(株)製)8.74wt%、光硬化開始剤としてイル
ガキュア651(日本チバガイギー(株)製)0.38wt% 、
液晶としてBL035[N-I point=96℃,ne=1.795,no=
1.528](メルク・ジャパン(株)製)76.00wt% を透明
な状態になるまで撹拌混合した。次に、この透明な組成
物を実施例7と同様の空セルに注入した後、引続き、紫
外線(11mW/cm2,8秒)を照射した。
【0107】こうして作製された素子をTEM観察する
と、液晶滴径0.6μmで、高分子材料隔壁の厚みは0.1μm
のほぼ均一な状態を示した。 T0=0.27% Tmax=82.50% V10=9.4(V) V90=12.9(V) CR=305
【0108】なお、実施例1〜22において紫外線強度
は示している強度のみに限定されるものではなく、実
際、3mW/cm2〜160mW/cm2において、本発明の特徴を有す
るものが得られることが確認できた。また、素子のセル
厚は13.0μmに限定されるものではない。そして、実施
例に示している高分子材料は全て、20℃での粘度が2cp
〜10cpである。
【0109】実施例1〜6及び実施例16〜22におけ
る紫外線照射前の1分間放置の工程は、2分間放置でも
ほぼ同様の結果が得られたが、15秒の放置では特性の再
現性不十分であった。
【0110】液晶の混合比率が70〜90wt%と高い場合、
液晶が連続相を成してしまう結果が多く、薄い高分子材
料の隔壁に隔てられて、0.5μm〜1.8μmの互いに独立
した液晶滴が細密状態で充填された本発明の構造を形成
するようにすることは通常は困難である。本発明では、
液晶と混合する光重合性材料の粘度を特定範囲とし、か
つ製造方法を工夫することにより、0.5μm〜1.8μm
径の液晶滴が0.1μm〜0.5μmの隔壁で電極間に細密状
に形成された構造を実現することができた。本発明の構
造を有する高分子液晶複合材料でのみ、高い散乱性能
と、低い駆動電圧とが同時に可能となる。
【0111】高分子材料組成物の粘度は構造の決定に重
要で、20℃において2cpよりも低い粘度の材料では、液
晶相は連続体を形成する。20cpより大きいと高分子材料
隔壁の厚みが0.5μmより大きくなってしまい、駆動電圧
が高くなる。
【0112】また、液晶量が90wt%を超えるものは高分
子材料と液晶との相分離ができず、光散乱を起こすこと
ができなかった。70wt%よりも少ない場合、隔壁が厚く
なり、高分子マトリックスと液晶との屈折率差に伴う光
散乱が生じるため、前記屈折率を整合させる必要があ
り、且つ駆動電圧が高電圧化し、本発明の素子構造が実
現できなかった。
【0113】従来、高分子分散型液晶材料に用いられて
きた△nの大きなシアノ系の液晶は一般に耐光性が劣る
という欠点があった。これに対し、本発明素子のモード
により△nの小さな液晶が使えるため、信頼性の高いフ
ッ素系液晶の使用が可能になった。
【0114】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた光変調
素子は、高い光散乱性、高い光透過率、高いコントラス
ト性及び低い駆動電圧を同時に実現するものである。こ
れにより、屈折率異方性の小さなフッ素系液晶材料を用
いて高信頼性の素子を提供することが可能となった。
【0115】そして本発明による光変調素子を表示素子
として用いる場合、薄膜トランジスタ(TFT)との組
み合わせによりアクティブマトリクス駆動させることに
より、高い表示性能が得られる。また、本発明による
子を投写光学系と組み合わせることにより優れた表示性
能の投写型ディスプレイが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により得られる光変調素子の
前段階の断面図
【図2】本発明の製造方法により得られた局部歪を持っ
た構造の光変調素子の断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 分元 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−205819(JP,A) 特開 平3−91718(JP,A) 特開 昭62−203123(JP,A) 特開 平2−264215(JP,A) 特開 平3−113418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334 C08K 5/00 C08L 101/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明な一対の対向する
    電極間に液晶滴と前記液晶滴を保持する高分子材料組成
    物とからなる構成材を有する光変調素子の製造方法にお
    いて、液晶材料と20℃において2cp〜10cpの粘度を有す
    る光重合性材料とを前記液晶材料がアイソトロピック相
    を示す温度まで加熱して混合し、次いで、液晶相と等方
    性液体相とが混在する領域にまで温度を降下させ、紫外
    線を照射して前記構成材を作製することを特徴とする光
    変調素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 紫外線の照射過程が、光重合性材料が完
    全硬化しない程度の弱い照射光量の紫外線を照射して重
    合反応を開始させる第1の光照射過程と、前記第1の光
    照射過程よりも照射光量の強い紫外線を照射して重合を
    完成させる第2の光照射過程との2段階の光重合過程か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の光変調素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方が透明な一対の対向する
    電極間に液晶滴と前記液晶滴を保持する高分子材料組成
    物とからなる構成材を有する光変調素子の製造方法にお
    いて、液晶材料のアイソトロピック相への転移温度以下
    において、20℃での粘度が2cp〜10cpの光重合性材料と
    前記液晶材料とを透明状になるように撹拌混合し、均一
    溶解させた後、液晶相と等方性液体相との混在領域にま
    で温度降下させ、続いて、紫外線を最初に前記光重合性
    材料が完全硬化しない程度の弱い照射光量で照射して重
    合反応を開始させ、次に前記照射光量よりも強い照射光
    量で照射して重合を完成させる2段階の光重合過程を経
    て前記構成材を作製することを特徴とする光変調素子の
    製造方法。
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