JP3267008B2 - 光コネクタ用フェルールの加工方法 - Google Patents

光コネクタ用フェルールの加工方法

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JP3267008B2
JP3267008B2 JP27252393A JP27252393A JP3267008B2 JP 3267008 B2 JP3267008 B2 JP 3267008B2 JP 27252393 A JP27252393 A JP 27252393A JP 27252393 A JP27252393 A JP 27252393A JP 3267008 B2 JP3267008 B2 JP 3267008B2
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茂美 鈴木
明 石黒
守之 藤武
英一 田中
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東陶機器株式会社
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光コネクタ用フェルール
の加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは光コネクタで接続される。
図6はセラミックフェルールのカット図であり、セラミ
ックスを円柱形状に成形し、焼成したものをセラミック
フェルール100(以下「フェルール」と略する。)と
いい、このフェルール100は、中心に光ファイバの一
端を通し固定するための細孔101が開けられ、金属等
のフランジ102を備えている。接続は先端の球面10
3同士を突合わせることで実施するが、光が球面103
により僅かではあるが反射し、接続損失が生じる。
【0003】そこで、反射による損失を防ぐ技術とし
て、特開昭63−279205号や特開平1−1218
05号でフェルールの先端を傾斜面とするものが提案さ
れている。図7(a)〜(c)は従来の傾斜面型フェル
ールの加工方法の説明図である。特開平1−12180
5号では(a)から研磨治具を使用して(c)を削り出
す如き説明がなされているが、一般には(b)を仲介さ
せる。
【0004】即ち、(a)はフェルール201の先端が
ファイバ202に対して直角な面とされている。そこで
(b)で角度θにて先端をカットする。次にそのカット
面201aを研磨仕上げすることで球面201bを得
る。この(c)は特開昭63−279205号や特開平
1−121805号のフェルールの先端形状に相当す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は図7(c)の拡
大図であり、球面201bはカット面201aを接線と
して形成され、その結果球面の頂点201cはファイバ
202中心から角度θで引出された線との交点に結ばれ
る。頂点201cはファイバ202から寸法δだけずれ
ることになる。頂点がずれたフェルール同士を突合せる
と、当然密着性は悪くなり、接続損失が発生する。
【0006】そこで本発明の目的は球面の頂点とファイ
バとを合致させ得る加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するべく本発明は、中心に細孔が開けられる光コネクタ
用フェルールと、このフェルールを掴むチャック及びフ
ェルールの先端を研磨する研磨 機を備えた加工装置とを
準備し、 フェルールを、回転中心に対して一定の角度傾
斜させた状態でチャックを介して回転主軸に取付け、
ェルールの先端面に回転主軸の回転中心に直交する傾斜
面を形成し、次に、回転するフェルールの先端に研磨機
を当てて頂点が回転中心に合致する円錐面を形成するテ
ーパ加工を施し、 又は、回転するフェルールの先端に研
磨機を当てて頂点が回転中心に合致する円錐面を形成す
るテーパ加工を施し、次に、フェルールの先端面に回転
主軸の回転中心に直交する傾斜面を形成し、 次に、傾斜
面において回転中心に細孔の軸線が合致する点を最大突
出点として球面加工することを特徴とした光コネクタ用
フェルールの加工方法である。 球面の最大突出点を細孔
に合致させることができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。図1は本発明方法で製造されたフェルールの
断面図であり、セラミックフェルール1(以下「フェル
ール」と略する。)の先端には先ず先細りテーパ面2が
形成され、その先に球面3が形成され、その頂点4が細
孔5の軸心5aと一致していることに特徴がある。
【0009】テーパ角α,αは幾何学的な次の説明で決
定される。頂点4を通る球面3(球面半径Rは既知)を
描き、弦6との交点7,8を規定し、これら交点7,8
を通る斜線11,12(二等辺三角形の等辺斜辺に相
当)を引けばよい。結果的に図上部のテーパ面2は細孔
5に対して(α+θ)で下部のそれは(α−θ)とな
る。
【0010】上記形状のフェルールを得るための加工方
法を次に説明する。図2(a)〜(d)は本発明方法に
係る加工方法説明図であり、(a)の先端が細孔軸直角
面とされたフェルール1を(b)で先ずテーパ加工す
る。テーパ加工法については後に詳しく述べる。
【0011】(c)で先端に傾斜角θの傾斜面14を形
成する。このとき、加工中心と細孔5とが一致している
ので、細孔と同じ位置に球面3の頂点4が形成されるこ
とになる。 (d)で球面加工する。(d)は図1と同じである。
【0012】図3(a)〜(d)は本発明の別の方法に
係る加工方法説明図であり、(b)で先ず先端に傾斜面
14を形成し、その後(c)でテーパ加工を施したもの
で、結果は図2(d)と同一である。
【0013】図4は本発明方法を実施するに好適な加工
装置の原理図であり、加工装置20はフェルール1を掴
み回転主軸(図示せず)に固定するチャック21と、フ
ェルールの先端側を研磨する研磨機22とを備えたもの
である。フェルール1は、チャック21の回転中心21
aに対して角度θで傾斜取付けされている。
【0014】フェルール1は、上記図2(a)〜(d)
による加工手順で加工され、先ず、(a)先端が細孔軸
直角面とされたフェルールがチャック21で掴まれ、
(b)回転しながら研磨機22で先細りテーパ加工を施
され、(c)傾斜面14が形成され、(d)傾斜面にお
いて回転中心21aと細孔5の軸線5aとが合致する点
を頂点4として球面加工される。なお、これは図3
(a)〜(d)による別の方法に係る加工手順でもよ
い。
【0015】上記図1、図3及び図4に基づいて以上の
説明を整理すると、次のような加工手順になる。 (1)中心に細孔5が開けられる光コネクタ用フェルー
ル1と、このフェルール1を掴むチャック21及びフェ
ルール1の先端を研磨する研磨機22を備えた加工装置
20とを準備する。 (2)次に、フェルール1を、回転中心21aに対して
一定の角度θ傾斜させた状態でチャック21を介して回
転主軸(図示せず)に取付ける。 (3)次に、フェルール1の先端面に回転主軸の回転中
心21a、すなわち、チャック21の回転中心21aに
直交する傾斜面14を形成する。言い換えると、回転中
心21aに対して一定の角度θ傾斜させたフェルール1
の先端面に、図4に示すように傾斜角θの傾斜面14を
形成するので、必然的に、傾斜面14は回転主軸の回転
中心21aに直交することになる。 (4)次に、回転するフェルール1の先端に研磨機22
を当てて頂点が回転中心21aに合致する円錐面を形成
するテーパ加工を施す。すなわち、回転中心21aに対
して一定の角度θ傾斜させたフェルール1を回転させ
て、フェルール1の先端にテーパ加工を施すので、先端
は必然的に、図1に示す斜線11と斜線12との交点を
頂点とした円錐面に形成されることになる。また、斜線
11と斜線12との交点は、必然的に、回転中心21a
に合致することになる。 (5)次に、傾斜面14において回転中心21aに細孔
5の軸線5aが合致する点を最大突出点4(すなわち、
頂点4)として球面加工する。
【0016】また、上記図1、図2及び図4に基づいて
以上の説明を整理すると、次のような加工手順になる。 (1)中心に細孔5が開けられる光コネクタ用フェルー
ル1と、このフェルール1を掴むチャック21及びフェ
ルール1の先端を研磨する研磨機22を備えた加工装置
20とを準備する。 (2)次に、フェルール1を、回転中心21aに対して
一定の角度θ傾斜させた状態でチャック21を介して回
転主軸(図示せず)に取付ける。 (3)次に、回転するフェルール1の先端に研磨機22
を当てて頂点が回転中心21aに合致する円錐面を形成
するテーパ加工を施す。 (4)次に、フェルール1の先端面に回転主軸の回転中
心21a、すなわち、チャック21の回転中心21aに
直交する傾斜面14を形成する。 (5)次に、傾斜面14において回転中心21aに細孔
5の軸線5aが合致する点を最大突出点4(すなわち、
頂点4)として球面加工する。
【0017】図5は参考例としての加工装置の原理図で
あり、この加工装置30ではフェルール1が、チャック
31の回転中心31aに対して距離m偏心して取付けら
れている。32は研磨機である。この場合には、傾斜面
14の傾斜角θ及び球面3の球面半径R(図1参照)を
勘案して、球面と細孔5の軸線5aとが近接するように
距離mを決定することになる。上記図4の加工装置20
による場合と比べ、フェルール1を回転中心31aと平
行に取付けるのでチャック31の取付構造が簡単にな
る。
【0018】以上に述べた通り本発明によれば、中心に
細孔5が開けられる光コネクタ用フェルール1の先端に
先細りテーパ加工を施し、その後に先端面を球面加工す
るようにしたことにより、球面3の頂点4とファイバ1
との位置のずれを少なくすることができ、フェルール
1,1同士の突合せ部分での接続損失を少なくできる。
また、先端面を細孔軸線直角面に対して角度θで傾斜さ
せ、それに対応してテーパの角度を(−θ〜+θ)の範
囲で増減させ、球面3の頂点4を細孔5に合致させるよ
うにしたことにより、この頂点が合致したフェルール
1,1同士を突合せることで、接続損失を更に少なくで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明は、中心に細孔
が開けられる光コネクタ用フェルールを、回転中心に対
して一定の角度傾斜させた状態で回転主軸に取付け、フ
ェルールの先端面に回転主軸の回転中心に直交する傾斜
面を形成し、次に、回転するフェルールの先端に研磨機
を当てて頂点が回転中心に合致する円錐面を形成するテ
ーパ加工を施し、又は、回転するフェルールの先端に研
磨機を当てて頂点が回転中心に合致する円錐面を形成す
るテーパ加工を施し、次に、フェルールの先端面に回転
主軸の回転中心に直交する傾斜面を形成し、次に、傾斜
面において回転中心に細孔の軸線が合致する点を最大突
出点として球面加工するようにしたことにより、球面の
最大突出点とファイバとの位置のずれを少なくすること
ができ、フェルール同士の突合せ部分での接続損失を少
なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造されたフェルールの断面図
【図2】本発明方法に係る加工方法説明図
【図3】本発明の別の方法に係る加工方法説明図
【図4】本発明方法を実施する加工装置の原理図
【図5】参考例としての加工装置の原理図
【図6】セラミックフェルールのカット図
【図7】従来の傾斜面型フェルールの加工方法の説明図
【図8】図7の加工方法によるフェルールの拡大断面図
【符号の説明】
1…フェルール、2…先細りテーパ面、3…球面、4…
最大突出点(頂点)、5…細孔、5a…細孔の軸線、
4…傾斜面、20…加工装置、21…チャック、21a
…回転中心、22…研磨機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 英一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−206157(JP,A) 特開 平6−331855(JP,A) 特開 昭63−279205(JP,A) 特開 平1−121805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 19/00 603 G02B 6/36 - 6/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に細孔が開けられる光コネクタ用フ
    ェルールと、このフェルールを掴むチャック及びフェル
    ールの先端を研磨する研磨機を備えた加工装置とを準備
    し、 前記フェルールを、回転中心に対して一定の角度傾斜さ
    せた状態で前記チャックを介して回転主軸に取付け、 前記フェルールの先端面に回転主軸の回転中心に直交す
    る傾斜面を形成し、次に、回転するフェルールの先端に
    研磨機を当てて頂点が回転中心に合致する円錐面を形成
    するテーパ加工を施し、 又は、回転するフェルールの先端に研磨機を当てて頂点
    が回転中心に合致する円錐面を形成するテーパ加工を施
    し、次に、フェルールの先端面に回転主軸の回転中心に
    直交する傾斜面を形成し、 次に、前記傾斜面において前記回転中心に前記細孔の軸
    線が合致する点を最大突出点として 球面加工することを
    特徴とした光コネクタ用フェルールの加工方法。
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JP2857372B2 (ja) * 1996-06-20 1999-02-17 有限会社ティー・エム企画 光ファイバコネクタ
JP4785019B2 (ja) * 2001-05-25 2011-10-05 古河電気工業株式会社 光コネクタ用フェルール
JP2003185881A (ja) * 2001-10-12 2003-07-03 Seiko Instruments Inc フェルール
KR101409484B1 (ko) * 2012-09-04 2014-06-18 한국기계연구원 팁 연마 장치 및 이를 이용한 팁 연마 방법
JP5740800B1 (ja) * 2014-04-30 2015-07-01 Toto株式会社 光レセプタクル

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