JPH08300249A - 光コネクタ端面研磨装置 - Google Patents

光コネクタ端面研磨装置

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Publication number
JPH08300249A
JPH08300249A JP13293495A JP13293495A JPH08300249A JP H08300249 A JPH08300249 A JP H08300249A JP 13293495 A JP13293495 A JP 13293495A JP 13293495 A JP13293495 A JP 13293495A JP H08300249 A JPH08300249 A JP H08300249A
Authority
JP
Japan
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polishing
optical connector
spindle
face
axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP13293495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Matsuoka
嘉廣 松岡
Nobutoshi Takeda
宣利 武田
Toru Mizuhashi
徹 水橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Emit Seiko Co Ltd
Original Assignee
Emit Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08300249A publication Critical patent/JPH08300249A/ja
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光コネクタ端面の多様な研磨加工を1台の研
磨装置で可能にする。 【構成】 光コネクタ端面研磨装置は研磨ドラム1とス
ピンドル2と主駆動機構3及び副駆動機構4を備えてい
る。研磨ドラム1は中心軸5を回転中心とする回転体か
らなり、その外周に沿って荒研磨面6及び仕上げ研磨面
7を備えている。スピンドル2は研磨対象となる光コネ
クタ9を保持すると共に、所定の自転軸を中心として自
転する。主駆動機構3及び副駆動機構4は光コネクタ9
の端面を研磨面6又は7に接触した状態でスピンドル2
を研磨ドラム1の中心軸5の方向に相対的に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバあるいは光フ
ァイバケーブルを軸芯部に装着した光コネクタ部材の端
面を研磨加工あるいは研削加工する光コネクタ端面研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用ファイバケーブルは、その接続
部で互いの芯ずれを数μm以下に抑える必要がある為、
光ファイバあるいは光ファイバケーブルの端部にコネク
タ部材を装着し、両方の端面を研削研磨し、接続ファイ
バの先端を互いに弾圧突き合わせにより接続する事が行
なわれている。コネクタ部材の先端加工を行なう為に研
磨装置が用いられている。図15を参照して従来の研磨
装置の一例を簡潔に説明する。なお、図15に示す装置
は例えば特開平2−9561号公報に開示されている。
この装置は光コネクタ101を保持する為の治具102
を備えている。治具102は水平部材103を介して垂
直部材104に取り付けられている。水平部材103は
駆動機構105により横方向に揺動及び振動される。一
方、垂直部材104は他の駆動機構106により上下に
駆動される。場合によっては治具102も図示しない駆
動機構により往復回転される。一方、治具102の直下
には回転駆動される研磨板107が搭載されている。か
かる構成により、光コネクタ101を治具102に装着
した後、複数の駆動機構を順次駆動して光コネクタ10
1の端面を回転する研磨板107に送り込み押圧して研
磨加工を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光コネクタの端面加工
は大別すると面取りの為の研削加工(荒加工)と研磨加
工(仕上げ加工)がある。さらに、研削加工には垂直面
取り、傾斜面取り、円錐面取り等がある。この様に種々
の端面加工を行なう為には切り込み量、送り速度、光コ
ネクタの保持姿勢等を適切に設定する必要がある。例え
ば、傾斜面取りを行なう場合、研磨面の法線に対して光
軸を所定の角度だけ傾けて光コネクタを保持する必要が
ある。又、円錐面取りを行なう場合、光コネクタを保持
する治具の回転軸を所定の角度だけ研磨面の法線に対し
て傾ける必要がある。加えて、荒加工と仕上げ加工を連
続して行なう場合、研削用の砥石と研磨用の砥石を交換
する必要がある。しかしながら、従来の研磨装置は小型
軽量化の為に単一仕様のものが多く特定の端面加工のみ
に適合した専用型であった。従って、光コネクタの保持
姿勢等を可変設定する事ができず、砥石の種類も限定さ
れていた。しかしながら、近年一層の加工効率の改善や
結合損失の低減化が要求されており、従来の研磨装置で
は対応仕切れないという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は目的に応じて多様な端面加工を可能
にすると共に加工効率及び加工精度を改善する事のでき
る光コネクタ端面研磨装置を提供する事を目的とする。
かかる目的を達成する為に以下の手段を講じた。即ち、
本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置は基本的な構成
として、所定の中心軸を回転中心とする回転体からなり
その外周に沿って研磨面を備えた研磨ドラムと、研磨対
象となる光コネクタを保持すると共に所定の自転軸を中
心として自転するスピンドルと、光コネクタの端面を該
研磨面に接触した状態で該スピンドルを研磨ドラムの中
心軸の方向に相対的に移動する駆動手段とを有してい
る。好ましくは、前記研磨ドラムは円筒形状の回転体か
らなり、その外周に沿って円筒研磨面を備えている。こ
の研磨面はスピンドルの移動方向に沿って区分された荒
研磨面と仕上げ研磨面とに分割されている。具体的な構
成では、前記駆動手段は所定の円軌跡に沿って該スピン
ドルを公転移動させる一方、回転体の中心軸が該円軌跡
の接線方向と一致する様に該回転ドラムを変位移動させ
る。
【0005】
【作用】本発明によれば、前記スピンドルの自転軸は、
該光コネクタ端面の接触点に立てた研磨面の法線に対し
角度αで傾斜している。この傾斜角αは適宜設定可能で
ある。これにより、光コネクタ端面をテーパ角αで円錐
面に研磨する事ができる。なお、傾斜角αを0°に設定
した場合には、光コネクタ端面を垂直面に研磨できる。
又、前記スピンドルはその自転軸に対して光軸が角度θ
だけ傾く様に光コネクタを保持し且つ接触点において自
転軸と光軸が交差する様に光コネクタを固定できる。こ
れにより、傾斜角θの斜め研磨を可能にする。なお、ス
ピンドルを交換する事により自転軸と光軸の交差角θを
適宜選択可能である。さらには、上述した2種類の角度
α,θを適宜設定する事により、光コネクタ端面を斜め
円錐面に研磨する事ができる。即ち、前記スピンドルの
自転軸は該光コネクタ端面の接触点に立てた研磨面の法
線に対して角度αで交差し、前記スピンドルに保持され
た光コネクタの光軸は該接触点において該自転軸と角度
θで交差させる。これにより、光コネクタ端面をテーパ
角αで且つ傾斜角θの斜め円錐面に研磨できる。この場
合、前記研磨ドラムは該スピンドルの移動方向に沿って
区分された荒研磨面と仕上げ研磨面とを有している。前
記スピンドルは最初に荒研磨面を通過して斜め円錐面の
荒研磨を行ない、続いて弾性変形可能な仕上げ研磨面を
通過して該斜め円錐面と略内接関係になる斜め凸球面に
仕上げ研磨する。
【0006】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる光コネクタ端面
研磨装置の第1実施例を示す模式的な全体構成図であ
る。図示する様に、本装置は研磨ドラム1とスピンドル
2と駆動手段とから構成されている。駆動手段は主駆動
機構3と副駆動機構4との組み合わせからなる。かかる
構成において、研磨ドラム1は所定の中心軸5を回転中
心とする回転体からなり、その外周に沿って研磨面を備
えている。本例では、研磨ドラム1は円筒形状の回転体
からなり、その外周に沿って円筒研磨面を備えている。
この円筒研磨面は荒研磨面6と仕上げ研磨面7とに区分
されている。これらの研磨面6,7は夫々種類の異なる
研磨シートを研磨ドラム1の外周に沿って接着する事に
より得られる。なお、研磨ドラム1はモータ8により中
心軸5の周りを回転駆動される。スピンドル2は研磨対
象となる光コネクタ9を保持すると共に、所定の自転軸
を中心として自転する。この為、スピンドル2には保持
部材10が組み込まれており、光コネクタ9を保持す
る。スピンドル2はベアリング11により支持されてい
る。主駆動機構3は光コネクタ9の端面を研磨面6,7
に接触した状態でスピンドル2を研磨ドラム1の中心軸
5の方向に相対的に移動する。この移動方向はXで表わ
されている。具体的には、主駆動機構3はスピンドル2
を支持するビーム12を伸縮駆動する。この結果、スピ
ンドル2は中心軸5に沿って荒研磨面6から仕上げ研磨
面7を通過できる様になっている。加えて、主駆動機構
3はXと直交するY方向にもスピンドル2を若干移動可
能である。さらに、副駆動機構4はポスト13を介して
主駆動機構3を支持しており、Zで示された上下方向に
スピンドル2を移動する。これにより、光コネクタ9は
研磨面6,7に対して当接と離間を行なう事ができる。
【0007】図2はスピンドル2と研磨ドラム1の相対
的な位置関係を示す模式的な断面図である。この断面は
中心軸5と直交している。図示する様、研磨ドラム1は
中心軸5の周りを矢印の方向に回転している。なお中心
軸5はY軸とZ軸が交差する原点に配置している。残る
X軸はこの原点を通り且つY軸及びZ軸と直角に交わっ
ている。これに対し、スピンドル2はベアリング11に
より自転軸Sを中心として自転可能に支持されている。
スピンドル2には着脱可能に保持部材10が組み込まれ
ており、加工対象となる光コネクタ9を保持している。
図示では、スピンドル2の底面から突出した光コネクタ
9の端面は接触点Pにおいて研磨面6と接触している。
【0008】かかる構成において、スピンドル2の自転
軸Sは接触点Pに立てた研磨面6の法線Rに対し角度α
で傾斜している。図示する様に、法線Rは中心軸5と接
触点Pを結ぶ研磨ドラム1の半径と一致している。自転
軸Sと法線Rの交差角αは可変設定可能である。具体的
には、Z軸と自転軸Sの平行距離LをY軸方向に沿って
適宜調節すれば良い。この距離Lは図1に示した主駆動
機構3により調節できる。距離Lが0の時Z軸と自転軸
Sが一致し、交差角αは0になる。距離Lが大きくなる
ほど交差角αが増大する。この角度αは例えば2°に設
定され、光コネクタ9の端面をテーパ角αで円錐面に研
磨できる。
【0009】スピンドル2はその自転軸Sに対して光軸
Aが角度θだけ傾く様に光コネクタ9を保持している。
保持部材10は接触点Pにおいて自転軸Sと光軸Aが交
差する様に光コネクタ9を固定している。これにより、
傾斜角θの斜め研磨を可能にしている。この傾斜角θは
スピンドル2を適宜交換する事より、所望の値に設定で
きる。例えば、傾斜角θが0°のスピンドル2を用いた
場合には、斜め研磨に代えて垂直研磨を行なう事ができ
る。以上の様に、本実施例では、スピンドル2の自転軸
Sは光コネクタ端面の接触点Pに立てた研磨面6の法線
Rに対して角度αで交差し、スピンドル2に保持された
光コネクタ9の光軸Aは接触点Pにおいて自転軸Sと角
度θで交差している。かかる構成により、光コネクタ9
の端面をテーパ角αで且つ傾斜角θの斜め円錐面に研磨
できる。この場合、図1に示した研磨ドラム1はスピン
ドル2の移動方向(X軸)に沿って区分された荒研磨面
6と仕上げ研磨面7とを有し、スピンドル2は最初に荒
研磨面6を通過して斜め円錐面の荒研磨を行ない、続い
て仕上げ研磨面7を通過して斜め円錐面と略内接関係に
ある斜め凸球面に仕上げ研磨する。なお本例では研磨ド
ラムは2つに区分された荒研磨面6と仕上げ研磨面7を
有しているが、本発明はこれに限られるものではない。
研磨の内容に応じて、所望の研磨面を複数個分割して設
ける事ができる。
【0010】図3は研磨ドラム1の外周に貼り付けられ
る研磨シートの形状を示す模式図である。(A)に示す
様に、研磨ドラムに適用する場合、大判の研磨シート1
5から帯状に研磨シート片7aを切り出してドラム1の
外周に貼り付け研磨面7を形成する。仕上げ研磨面7に
用いられる研磨シート15はダイヤモンド粒等が混入さ
れており、極めて高価である。この研磨シートをドラム
に適用する場合、帯状に切断して用いるので無駄になる
部分がなく経済的である。これに対し、(B)は従来の
ディスクに取り付けられる研磨シート7aのカッティン
グ形状を表わしている。研磨シート15は円盤状にカッ
ティングされて研磨シート面7aが得られる。この為、
無駄になる部分が増え経済性が悪い。
【0011】図4に加工パタンの一例を示す。この例で
は一次加工として平研削を行なった後二次加工として球
面研磨を行なっている。(A)は加工前の状態を示し、
光コネクタの端面には接着剤及び光ファイバが突出して
いる。(B)は平研削の後の状態を示し接着剤が除去さ
れていると共に所定の丈決めがなされている。この平研
削ではα及びθを共に0°に設定した状態で光コネクタ
端面を荒研磨面に沿って通過させている。(C)は研磨
加工の後の状態を示しており、先端は球面を有する。こ
の研磨加工ではα及びθを引き続き0°に設定した状態
で光コネクタの端面を弾性変形可能な仕上げ研磨面を通
過させている。通常、球面の曲率半径は10mmあるいは
20mmに設定されている。
【0012】図5は他の加工パタンを示し、所謂テーパ
研削及び球面研磨を行なっている。図4と同様に(A)
は加工前の状態を示し、(B)は研削加工の後の状態を
示し、(C)は研磨加工の後の状態を示す。テーパ研削
を行なう場合には、αをテーパ角に合わせて設定すると
共に、θは0°に設定する。先ずスピンドルを荒研磨面
に沿って移動させ、(B)に示す円錐面に加工する。続
いて仕上げ研磨面を通過させ(C)に示す球面に加工す
る。通常、後工程で曲率半径20mmの球面加工を行なう
場合にはテーパ角は約2°に設定される。曲率半径10
mmで球面研磨を行なう場合にはテーパ角は約4°に設定
される。テーパ研削の後に球面研磨を行なう。予め、テ
ーパ面がとられている為、研磨量は少なくて済み、図4
に示す加工パタンに比べて効率が良くなる。
【0013】図6はさらに別の加工パタン例を示す模式
図である。この例では斜め研削を行なった後球面研磨を
施している。(A)は加工前の状態を示し、(B)は斜
め研削の後の状態を示し、(C)は球面研磨加工の後の
状態を示す。斜め研削を行なう場合にはαを0°に設定
する一方θを所望の角度(例えば4°)に設定する。こ
の様に設定すると、光ファイバ接続部における戻り光を
抑制する事ができる。例えば、垂直端面を有するシング
ルモードファイバのコネクタでは戻り光が−40dB程度
であるのに対し、4°の傾斜端面を有するコネクタでは
戻り光が−60dB程度になる。
【0014】図7は、図1及び図2に示した本発明にか
かる光コネクタ端面研磨装置を用いて斜め円錐面研磨加
工を行なった場合の加工パタン例を示している。(A)
は斜め円錐面研磨工程前の光コネクタの先端断面図で、
光ファイバsと、先端エッジ部を面取りしたフェルール
fとを接着剤bで補強接着している。(B)は斜め円錐
面研磨工程の終了時の光コネクタの先端断面図で、フェ
ルールFの先端は自転軸Sを中心とするテーパ角2°の
円錐面に削られ、その円錐面Fp1,Fp2のトップF
tは光ファイバsの接触点(光軸点)Pと一致してい
る。この様な斜め円錐面研磨は、研磨面の法線Rに対し
てスピンドルの自転軸Sをα=2°だけ傾斜し、且つ自
転軸Sに対して光コネクタの光軸Aをθ=8°だけ傾斜
した状態で、スピンドルを荒研磨面に沿って移動する事
により行なわれる。
【0015】図8は前述した斜め円錐面加工の後、引き
続きスピンドルを仕上げ研磨面に沿って移動させ斜め凸
球面加工に仕上げる例を示している。(A)に示す様
に、フェルールfの先端はテーパ角2°の円錐面になっ
ているから、先ずトップFt及び片側の端部が弾性体研
磨シートからなる仕上げ研磨面7に接触する。下降を続
けると、(B)に示す様に仕上げ研磨面7が凹む為、両
端の2箇所の角部も夫々研磨面7に接触する。かくし
て、中央のトップFtと両端の2箇所の角部の3箇所か
ら仕上げ研磨が進む。従って、(C)に示す様に、良好
なバランスで斜め凸球面qが形成され、その中心点qt
は光ファイバsの光軸点Pから位置ずれしない。この
為、挿入損失や反射戻り光を安定して小さくする事がで
きる。上記実施例では、研磨面に立てた法線Rに対する
スピンドルの自転軸Sの傾斜角を2°としたが、1.5
°〜3°の範囲でも良い。1.5°より小さいと、中央
のトップFtからの研磨が進み難くなる。一方、3°よ
り大きいと研磨量が多くなり研磨加工時間が長くなる欠
点がある。又、弾性体研磨シートに代えて凹球面の研磨
板を用いて球面研磨しても良い。本実施例によれば、ス
ピンドルの自転軸に対して光軸が所定角度θだけ傾斜し
た姿勢でコネクタが保持される。従って、コネクタ端面
は自転軸に対して所定角度θだけ傾いており、この状態
でコネクタを回転させながら研磨を行なうと所望の斜め
凸球面が得られる。特に、端面における光軸点が自転軸
と合致する様にコネクタがセッティングされている。従
って、コネクタはこの光軸点を支点にして自転軸の周り
を首振り運動する。この為研磨された斜め凸球面の頂点
は光軸点に一致し凸球面曲率偏心は原理的に零となる。
但し、現実には位置決め精度上の誤差がある為若干の曲
率偏心が現われるが、十分許容範囲内に制御する事が可
能である。
【0016】図9は、図7及び図8に示した工程により
斜め凸球面研磨された一対の光コネクタを接続した状態
を表わしている。即ち、接続損失や反射戻り光を小さく
して光ファイバと光ファイバとを接続する為に、フェル
ール先端を斜め凸球面に研磨し、両者の斜め凸球面を突
き合わせて、光ファイバと光ファイバとを接続してい
る。図示する様に、曲率中心C,Cを光ファイバs,s
の光軸A,Aから例えば8°の角度で外してフェルール
f,fの端面を球面研磨して斜め凸球面q,qを形成
し、これら斜め凸球面q,qを突き合わせて、光ファイ
バs,sを接続する。これにより、光ファイバs,sの
光軸Aの一致度が向上し反射戻り光を小さくできる。
【0017】図10は、本発明にかかる光コネクタ端面
研磨装置の第2実施例を示す模式的な全体構成図であ
る。本装置はC型あるいはコラム型と呼ばれる剛性に優
れたベース51を用いて組み立てられている。治具ブロ
ック52は複数本の光コネクタを個々に回転保持する為
のスピンドル53を有している。治具ブロック52は略
円盤形状を有しており、複数のスピンドル53は周方向
に沿って等間隔で配列されている。各スピンドル53の
内部にはその自転軸に対し光コネクタの光軸を所定角度
θだけ傾けて案内支持する為の保持部材54が組み込ま
れている。この保持部材54に装着された光コネクタの
端面55が治具ブロック52の底面から突出している。
保持部材54は光軸方向に進退移動調整可能であり、コ
ネクタ端面55の光軸点はスピンドル53の自転軸と合
致する様に位置決めされる。治具ブロック52の内部に
は個々のスピンドル53を自転駆動する機構が内蔵され
ている。従って、保持部材54に支持された光コネクタ
はスピンドルの自転軸を中心にして首振り運動する。
又、治具ブロック52自体は、ベース51の中間部に組
み込まれた駆動車80により回転駆動される。これによ
り、各スピンドル53は公転する。
【0018】ベース51の上部には主軸56が挿通して
いる。この主軸56の先端に前述した治具ブロック52
が着脱自在に取り付けられている。主軸56は外側のク
イルとその内部に同心的に配置されたシャフトとから構
成されている。クイルは上下方向に移動可能であると共
に、シャフトは双方向回転可能である。ベース51の上
端には主軸56と連結して第1駆動系57が搭載されて
いる。この第1駆動系57は、主軸56のクイルを介し
て治具ブロック52を軸方向に移動させる送り機構と、
主軸56のシャフトを介して治具ブロック52のスピン
ドル53を駆動させる為の回転機構とを備えている。な
お、ベース51の上部側壁にはハンドル58が取り付け
られており、治具ブロック52の着脱時主軸56全体を
上下方向に移動できる様にしている。
【0019】治具ブロック52の下方ベース51の下部
には研磨ドラム59を備えた研磨ブロック60が搭載さ
れている。研磨ドラム59の研磨面は治具ブロック52
の底面から突出した光コネクタ端面55に当接し、所望
の斜め凸球面研磨加工等を行なう。研磨ドラム59には
第2駆動系が連結されており、これを回転駆動する。こ
の際、所定の円軌跡に沿ってスピンドル53が治具ブロ
ック52の回転に伴なって公転移動するのに同期して、
前記第2駆動系は円筒体の中心軸が該円軌跡の接線方向
と一致する様に回転ドラム59を変位移動させる。これ
により、個々のスピンドル53は治具ブロック52によ
り公転しながら、研磨ドラム59の中心軸の方向に相対
的に移動する事ができる。
【0020】図11はスピンドルと研磨ドラムの相対的
な位置関係を示す幾何図である。図示する様に、スピン
ドルは所定の円軌跡Gに沿って公転する。円軌跡Gの中
心Oは円盤型治具ブロック52の中心と一致している。
スピンドルの公転により光コネクタ端面の接触点はP
1,P2,P3の様に変化する。接触点P1で研磨ドラ
ム59に接触を開始し、接触点P2では研磨ドラム59
の略中央部に当接し、接触点P3では研磨ドラム59の
略終端部に到達している。これにより、コネクタ端面の
荒加工及び仕上げ加工を連続的に行なえる。スピンドル
の公転に同期して研磨ドラム59の姿勢が変化してお
り、常にスピンドルが研磨ドラム59の中心軸Dに沿っ
て移動できる様になっている。かかる構成により、光コ
ネクタ端面と研磨ドラムの接触状態を安定且つ均一にし
ている。具体的には、光コネクタが接触点P1に位置す
る時、研磨ドラム59の中心軸D1はP1において円軌
跡Gの接線方向と一致している。同様に、P2でも中心
軸D2が円軌跡Gの接線方向と一致する様に研磨ドラム
59がその姿勢を変化させる。P3においても中心軸D
3が円軌跡Gの接線方向と一致する様に研磨ドラム59
が姿勢を変化させる。
【0021】図12は治具ブロック52の内部構造を示
す模式図である。治具ブロック52は基本的に肉厚の金
属材料からなる内盤部材65及び外輪部材66を組み合
わせたディスク状の二重構造になっている。内盤部材6
5と外輪部材66とはベアリングを介して相対的に回転
可能に係合している。但し、スラスト方向には互いに固
定されている。外輪部材66の上端面には土手部67が
固着されている。一方、主軸56を構成するクイル68
の下端部にはカップ69が取り付けられている。カップ
69とクイル68の外周面との間隙に沿って土手部67
が着脱可能に挿入されボール70を介して互いに固定さ
れている。この結果、外輪部材66はクイル68に固定
されると共に上下方向に送り移動される。一方内盤部材
65はその上端面に設けられたピンを介してクイル68
の内部を挿通するシャフト72の下端面に係合する。こ
の結果、内盤部材65はシャフト72と共に双方向回転
する。なお、前述した様に、外輪部材66は駆動車80
により回転駆動され、各スピンドル53は主軸56を中
心に公転する。
【0022】固定された外輪部材66の周辺部に沿って
前述した様に複数のスピンドル53が取り付けられてい
る。このスピンドル53はベアリング(図示せず)を介
して自転可能に取り付けられている。その内部には保持
部材54が組み込まれておりコネクタ61を傾斜姿勢で
支持固定できる様になっている。この保持部材54は前
述した様に光コネクタ61の光軸方向に沿って進退移動
調整可能である。外輪部材66の下端部から突出したス
ピンドル53の外周部と、内盤部材65から半径方向外
側に向って延設された円盤73とが摩擦的に係合してい
る。従って、円盤73が内盤部材65と一体になって双
方向回転すると、スピンドル53も従動的に往復回転駆
動される。なお、必ずしもスピンドル53を往復回転駆
動する必要はなく、場合によっては一定方向回転駆動で
あっても良い。
【0023】図13は図10及び図12に示したスピン
ドルの具体的な構成を示す模式的な断面図である。図示
する様に、治具ブロック52は研磨対象となる光コネク
タ61を回転可能に保持する。この光コネクタ61はフ
ェルール74から構成されており、この中心孔には光フ
ァイバ87が挿通している。フェルール74は一般的な
形状を有しておりその端面55はテーパが施されている
と共に、中間部にはツバ76が設けられている。治具ブ
ロック52はスピンドル53を備えている。このスピン
ドル53は略円筒形状を有し、所定の自転軸Sを中心と
して、図示しない駆動機構を介して回転駆動される。な
お、図では省略しているが、スピンドル53と治具ブロ
ック52との間にはベアリングが介在している。スピン
ドル53の内部には保持部材54が組み込まれている。
この保持部材54は光コネクタ61の光軸Aが所定の角
度θだけ自転軸Sに対して傾斜した姿勢で光コネクタ6
1を案内支持する。なおこの光軸Aは前述したフェルー
ル74の中心孔と一致している。保持部材54は略円筒
形状を有しており、その先端に形成された開口を介して
フェルール74のツバ76に当接しこれを保持する。な
お、この状態でフェルール74の回転を防止する為、ツ
バ76に設けられた切り欠きに、外部からピンを係合さ
せておく。保持部材54は光軸A方向に進退移動調整可
能である。即ち、保持部材54の外周面には雄ネジ83
が切られており、スピンドル53の中空部内周面には雌
ネジ84が切られている。この雄ネジ83と雌ネジ84
は互いに螺合し、光コネクタ61を位置決めする。即
ち、保持部材54の頂部を回転させる事により、フェル
ール74は光軸Aに沿って前後に進退移動可能である。
なおスピンドル53の先端部には保持部材54によって
支持されたフェルール74を案内する為の案内孔85が
設けられている。又、案内孔85の上端面とフェルール
74のツバ76との間にはコイルバネ86が挿入されて
おり、フェルール74を光軸Aの後方に向って付勢して
いる。保持部材54は光軸A方向に沿って前後に進退移
動可能であり、研磨を行なう際にはフェルール74の端
面55における光軸点Pが自転軸Sに合致した状態で光
コネクタ61を固定する。なお光軸点Pはフェルール7
4の端面55と光軸Aが交差した位置を表わしている。
従って光軸点Pが自転軸Sと整合した時には、端面55
上において光軸Aと自転軸Sが交差する事になる。
【0024】図14は本発明にかかる光コネクタ端面研
磨装置の第3実施例を示す模式的な平面図である。本例
では、研磨ドラム91は糸巻形状の回転体からなり、そ
の外周に沿って湾曲した研磨面を備えている。この研磨
ドラム91は所定の中心軸92を回転中心として回転駆
動される。一方、スピンドル93は中心点Oを中心とし
て回転する円盤治具94の端面に沿って、等間隔で4個
配置されている。各スピンドル93は研磨対象となる光
コネクタ95を保持している。かかる構成において、光
コネクタ95の端面を研磨ドラム91の湾曲研磨面に接
触した状態でスピンドル93を研磨ドラム91の中心軸
92の方向に移動させ、所望の研磨処理を行なってい
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、光
コネクタの端面をドラムの研磨面に接触した状態でスピ
ンドルを研磨ドラムの中心軸方向に相対的に移動させ、
所望の光コネクタ端面研磨加工を行なっている。研磨面
の法線に対するスピンドルの自転軸の角度α及びスピン
ドル自転軸に対する光コネクタ光軸の傾斜角θを適宜に
設定可能であり、所望の形状の光コネクタ端面研磨を自
在に行なう事ができる。又、研磨ドラムの研磨面を分割
する事により、荒研磨と仕上げ研磨を一貫して行なう事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第1
実施例を示す模式的な全体構成図である。
【図2】図1に示した光コネクタ端面研磨装置の模式的
な断面図である。
【図3】研磨シートのカッティングパタンを示す平面図
である。
【図4】研磨加工の一例を示す模式図である。
【図5】研磨加工の他の例を示す模式図である。
【図6】研磨加工の別の例を示す模式図である。
【図7】研磨加工のさらに別の例を示す模式図である。
【図8】研磨加工のさらに別の例を示す模式図である。
【図9】研磨加工された光コネクタの接続状態を示す模
式的な断面図である。
【図10】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第
2実施例を示す模式的な全体構成図である。
【図11】図10に示した光コネクタ端面研磨装置の動
作説明に供する幾何図である。
【図12】第2実施例に組み込まれる治具ブロックの具
体的な構成を示す部分断面図である。
【図13】図12に示した治具ブロックに組み込まれる
スピンドルの具体的な構成を示す断面図である。
【図14】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第
3実施例を示す模式的な平面図である。
【図15】従来の光コネクタ端面研磨装置の一例を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 研磨ドラム 2 スピンドル 3 主駆動機構 4 副駆動機構 5 中心軸 6 荒研磨面 7 仕上げ研磨面 9 光コネクタ 10 保持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の中心軸を回転中心とする回転体か
    らなりその外周に沿って研磨面を備えた研磨ドラムと、 研磨対象となる光コネクタを保持すると共に所定の自転
    軸を中心として自転するスピンドルと、 光コネクタの端面を該研磨面に接触した状態で該スピン
    ドルを研磨ドラムの中心軸の方向に相対的に移動する駆
    動手段とからなる光コネクタ端面研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨ドラムは、円筒形状の回転体か
    らなりその外周に沿って円筒研磨面を備えている請求項
    1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、所定の円軌跡に沿って
    該スピンドルを公転移動させる一方、回転体の中心軸が
    該円軌跡の接線方向と一致する様に該回転ドラムを変位
    移動させる請求項1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記スピンドルは、その自転軸が該光コ
    ネクタ端面の接触点に立てた研磨面の法線に対し角度α
    で傾斜しており、該光コネクタ端面をテーパ角αで円錐
    面に研磨する請求項1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記スピンドルは、その自転軸に対して
    光軸が角度θだけ傾く様に光コネクタを保持し且つ接触
    点において自転軸と光軸が交差する様に光コネクタを固
    定しており、傾斜角θの斜め研磨を可能にする請求項1
    記載の光コネクタ端面研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記スピンドルの自転軸は該光コネクタ
    端面の接触点に立てた研磨面の法線に対して角度αで交
    差し、前記スピンドルに保持された光コネクタの光軸は
    該接触点において該自転軸と角度θで交差し、光コネク
    タ端面をテーパ角αで且つ傾斜角θの斜め円錐面に研磨
    する請求項1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記研磨ドラムは、該スピンドルの移動
    方向に沿って区分された荒研磨面と仕上げ研磨面とを有
    し、前記スピンドルは最初に荒研磨面を通過して斜め円
    錐面の荒研磨を行ない、続いて弾性変形可能な仕上げ研
    磨面を通過して該斜め円錐面と略内接関係になる斜め凸
    球面に仕上げ研磨する請求項6記載の光コネクタ端面研
    磨装置。
JP13293495A 1995-05-02 1995-05-02 光コネクタ端面研磨装置 Pending JPH08300249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0929599A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Nec Corp 球面加工方法及びその装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0929599A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Nec Corp 球面加工方法及びその装置

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