JPH06206157A - 光コネクタ端面研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

光コネクタ端面研磨装置及び研磨方法

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Publication number
JPH06206157A
JPH06206157A JP1792793A JP1792793A JPH06206157A JP H06206157 A JPH06206157 A JP H06206157A JP 1792793 A JP1792793 A JP 1792793A JP 1792793 A JP1792793 A JP 1792793A JP H06206157 A JPH06206157 A JP H06206157A
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JP
Japan
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optical connector
optical
polishing
rotation axis
face
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Application number
JP1792793A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Matsuoka
嘉廣 松岡
Nobutoshi Takeda
宣利 武田
Toru Mizuhashi
徹 水橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Emit Seiko Co Ltd
Original Assignee
Emit Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光コネクタ端面を斜め凸球面研磨した場合に
おける曲率偏心を抑制する。 【構成】 光コネクタ端面研磨装置は治具部1と研磨部
2とを備えている。治具部1は光コネクタ3を回転可能
に保持する。研磨部2は光コネクタ3の端面5に当接し
てその斜め凸球面研磨を行なう。治具部1は回転部材8
と保持部材11とを備えている。回転部材8は所定の回
転軸10を中心として回転駆動される。保持部材11は
該回転部材8の内部に配置され光コネクタ3の光軸12
が所定の角度θだけ回転軸10に対して傾斜した姿勢で
光コネクタ3を案内支持する。保持部材11は光軸12
方向に進退移動調整可能であり、光コネクタ端面5にお
ける光軸点Pが回転軸10に合致した状態で光コネクタ
3を固定し斜め凸球面研磨を行なう様にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光コネクタ端面研磨装置
及び研磨方法に関する。より詳しくは光コネクタ端面の
斜め凸球面研磨加工に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用ファイバケーブルは、その接続
部で互いの芯ずれを数μm以下に抑える必要がある為、
光ファイバあるいは光ファイバケーブルの端部にコネク
タを装着し、両方の端面を研磨し、接続ファイバの先端
を互いに弾圧突き合わせにより接続する事が行なわれて
いる。特に、フェルール端面を凸球面に加工する事によ
り、ファイバ同士の直接接触を可能にし、接続損失や反
射減衰量を抑制できる。従来、垂直端面に対して凸球面
加工を施す事が広く行なわれていたが、近年フェルール
端面を斜め凸球面状に研磨加工する技術が開発されてい
る。図6に示す様に例えば端面を8°の角度で斜めに凸
球面研磨し、互いに接続する方式である。垂直凸球面研
磨に比べ、光ファイバ端面における反射戻り光を50%
以上減らせる為、接続時の伝送ノイズが少なく、CAT
Vや画像伝送路の接続に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
斜め研磨加工では凸球面曲率偏心を一定の許容範囲内に
収める事が困難であるという課題があった。この点につ
き、図7を参照して簡潔に説明する。(A)は、研磨前
のコネクタ先端形状を示している。フェルール101の
中心孔102に光ファイバ103が挿入されており、接
着剤104で固定されている。フェルール101の先端
は接続作業を容易にする為所定のテーパが切られてい
る。かかる構造を有するコネクタは汎用品として広く用
いられている。次に(B)に示す様にフェルール101
の先端を所定の角度で斜めに平研削する。端面には予め
テーパが施されている為、斜め平研削面105の中心位
置Pは光ファイバ103の中心位置Qからずれている。
即ち、図から明らかな様に斜め平研削面105の全長寸
法をAとすると、中心位置PはA/2となり、光ファイ
バ103の中心位置Qからずれる事になる。(C)に示
す様に、斜め平研削面105に対して研磨加工を施し、
斜め凸球面106を形成する。図から明らかな様に、凸
球面106の頂点は前述した斜め平研削面の中心位置P
と一致する。従って、光ファイバの中心位置Qに対し凸
球面曲率偏心が生じ、その量は100μm程度に達す
る。この曲率偏心の許容量は例えば50μmに設定され
ており、これを超えると接続損失が著しく増大するので
解決すべき課題となっている。
【0004】ところで、この様な斜め凸球面研磨におけ
る曲率偏心を抑制する為、特殊なフェルール先端形状を
有するコネクタも開発されている。例えば、先に示した
図6の例では、テーパの付されたフェルール先端に、さ
らに径小の接合突起が設けられている。この接合突起に
対して斜め凸球面研磨を施し、曲率偏心を除く様にして
いる。しかしながら、図6に示したフェルール形状は極
めて特殊なものであり、図7に表わした汎用品の形状と
は大いに異なる。特殊な形状を採用すると部品価格や互
換性の点で不利となり実際的な解決策とはなり得ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は汎用のコネクタに対して曲率偏心の
小さな斜め凸球面研磨加工を可能とする光コネクタ端面
研磨装置及び研磨方法を提供する事を目的とする。かか
る目的を達成する為に以下の手段を講じた。即ち、本発
明にかかる光コネクタ端面研磨装置は、基本的な構成要
素として光コネクタを回転可能に保持する治具部と、該
光コネクタの端面に当接してその斜め凸球面研磨を行な
う研磨部とを備えている。特徴事項として、前記治具部
は、所定の回転軸を中心として回転駆動される回転部材
と、該回転部材に配置され光コネクタの光軸が所定の角
度だけ回転軸に対して傾斜した姿勢で光コネクタを案内
支持する保持部材とを備えている。さらに、光コネクタ
端面における光軸点が回転軸に合致した状態で光コネク
タを位置決め固定する調整手段を備えている。例えば、
該保持部材は光軸方向に進退移動調整可能であり、光コ
ネクタ端面における光軸点が回転軸に整合した状態で光
コネクタを固定し研磨を行なう。
【0006】又、本発明にかかる光コネクタ端面研磨方
法は、所定の回転軸に対して光軸が所定角度だけ傾斜し
た姿勢で光コネクタを治具に装着する第一手順と、光コ
ネクタを移動調整しその端面における光軸点が回転軸に
合致した状態で光コネクタを固定する第二手順と、回転
軸を中心にして光コネクタを回転させながらその傾斜し
た端面を研磨部材に圧接し斜め凸球面研磨を行なう第三
手順とからなる。
【0007】
【作用】本発明によれば、回転軸に対して光軸が所定角
度だけ傾斜した姿勢でコネクタが保持される。従って、
コネクタ端面は回転軸に対して所定角度だけ傾いてお
り、この状態でコネクタを回転させながら研磨を行なう
と所望の斜め凸球面が得られる。特に、端面における光
軸点が回転軸と合致する様にコネクタがセッティングさ
れている。従って、コネクタはこの光軸点を支点にして
回転軸の回りを首振り運動する。この為研磨された斜め
凸球面の頂点は光軸点に一致し凸球面曲率偏心は原理的
に零となる。但し、現実には位置決め精度上の誤差があ
る為若干の曲率偏心が現われるが十分許容範囲内に制御
する事が可能である。
【0008】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる光コネクタ端面
研磨装置の第一実施例の要部を示す模式的な部分断面図
である。図示する様に、光コネクタ端面研磨装置は治具
部1と研磨部2とを備えている。治具部1は研磨対象と
なる光コネクタ3を回転可能に保持する。この光コネク
タ3はフェルール4から構成されており、その中心孔に
は光ファイバ17が挿通している。フェルール4は一般
的な形状を有しており、その端面5はテーパが施されて
いるとともに、中間部にはツバ6が設けられている。一
方研磨部2は自転及び又は公転する研磨板7を含んでお
り、フェルール4の端面5に当接してその斜め凸球面研
磨を行なう。研磨板7は弾性変形可能でありフェルール
4の端面5が圧接すると凹状に湾曲し所望の球面研磨が
行なわれる。
【0009】治具部1は回転部材8を備えており治具盤
9に組み込まれている。この回転部材8は略円筒形状を
有し、所定の回転軸10を中心として、図示しない駆動
機構を介して回転駆動される。なお、図では省略してい
るが、回転部材8と治具盤9との間にはベアリングが介
在している。回転部材8の内部には保持部材11が組み
込まれている。この保持部材11は光コネクタ3の光軸
12が所定の角度θだけ回転軸10に対して傾斜した姿
勢で光コネクタ3を案内支持する。なおこの光軸12は
前述したフェルール4の中心孔と一致している。保持部
材11は略円筒形状を有しており、その先端に形成され
た開口を介してフェルール4のツバ6に当接しこれを保
持する。なお、この状態でフェルール4の回転を防止す
る為、ツバ6に設けられた切り欠きに、外部からピンを
係合させておく。保持部材11は光軸12方向に進退移
動調整可能である。即ち、保持部材11の外周面には雄
ネジ13が切られており、回転部材8の中空部内周面に
は雌ネジ14が切られている。この雄ネジ13と雌ネジ
14は互いに螺合し、調整手段を構成して光コネクタ3
を位置決めする。即ち、保持部材11の頂部を回転させ
る事により、フェルール4は光軸12に沿って前後に進
退移動可能である。なお回転部材8の先端部には保持部
材11によって支持されたフェルール4を案内する為の
案内孔15が設けられている。又、案内孔15の上端面
とフェルール4のツバ6との間にはコイルバネ16が挿
入されており、フェルール4を光軸12の後方に向かっ
て付勢している。前述した様に保持部材11は光軸12
方向に沿って前後に進退移動可能であり、研磨を行なう
際にはフェルール4の端面5における光軸点Pが回転軸
10に合致した状態で光コネクタ3を固定する。なお光
軸点Pはフェルール4の端面5と光軸12が交差した位
置を表わしている。従って光軸点Pが回転軸10と整合
した時には、端面5上において光軸12と回転軸10が
交差する事になる。
【0010】引き続き図1を参照して本発明にかかる光
コネクタ端面研磨方法を説明する。先ず、第一手順とし
て回転軸10に対して光軸12が所定角度θだけ傾斜し
た姿勢で光コネクタ3を治具部1に装着する。具体的に
は光コネクタ3を保持部材11にセットした後、これを
回転部材8に組み込む。次に第二手順として光コネクタ
3のセットされた保持部材11を光軸12方向に沿って
進退移動調整しその端面5における光軸点Pが回転軸1
0に整合した状態で光コネクタ3を固定する。最後に第
三手順として回転軸10を中心にして光コネクタ3を首
振り回転させながらその傾斜した端面5を研磨板7に圧
接し斜め凸球面研磨を行なう。
【0011】次に図2を参照して前述した保持部材の光
軸方向進退移動調整方法を説明する。本例では顕微鏡を
用いて調整作業を行なっている。図示する様に、光コネ
クタを装着した状態で治具盤を顕微鏡下にセットし、回
転部材8の底面が観察できる様に配置する。顕微鏡の視
野21には互いに直交するヘアーラインX,Yが表示さ
れており、その交点が回転部材8の回転軸と一致する様
に、治具盤が顕微鏡にセットされる。なお、図示では回
転軸10は紙面に垂直である。顕微鏡の視野21には、
さらにフェルールの端面に露出した光ファイバ17の断
面が映し出されている。図示では光コネクタの光軸は回
転軸10に対してX方向に傾いている。従って、光コネ
クタの光軸方向位置に応じて、光ファイバ17の断面は
Xに沿って異なった位置に現われる。図示では三つの状
態を表わしており、ヘアーラインの中心より右側の小円
Rは光コネクタが光軸方向に後退している場合である。
一方、左側の小円Lは光コネクタが光軸方向に突出しす
ぎている場合である。中央の小円Cは調整済みの状態を
表わしており、光ファイバ17の先端中心点が回転軸1
0と正確に整合している。この様に、本発明では例えば
顕微鏡を用いる事により光コネクタの位置合わせ調整作
業を極めて容易に行なう事ができる。
【0012】図3は斜め凸球面研磨加工の施された光コ
ネクタ先端形状を表わす模式図である。本発明では、フ
ェルール4の端面5における光軸点Pが回転軸10に整
合した状態で研磨を行ない斜め凸球面22を得ている。
この斜め凸球面22は回転軸10を基準として所定の曲
率で研磨されたものであり、その頂部は光軸点Pと一致
する。従って、斜め凸球面22の曲率偏心を極めて小さ
くする事ができる。例えば凸球面22の曲率半径を10
〜25mmに設定した場合、偏心量を許容範囲内の50μ
m以下に十分抑える事が可能である。又、斜め凸球面を
採用する事により反射減衰量を60dB以上確保し、且つ
挿入損失を0.5dB以下にする事が可能である。この為
に、光軸12の傾斜角θは8°〜12°の範囲に設定す
る事が好ましい。
【0013】次に、図4を参照して図1に示した治具部
及び研磨部を組み込んだ光コネクタ端面研磨装置の全体
構成例を説明する。本装置はC型あるいはコラム型と呼
ばれる剛性に優れたベース31を用いて組み立てられて
いる。治具部又は治具ブロック1は複数本のコネクタを
個々に回転保持する為の回転部材8を有している。治具
ブロッック1は略円盤形状を有しており、複数の回転部
材8は周方向に沿って等間隔で配列されている。各回転
部材8の内部には回転軸に対しコネクタの光軸を所定角
度だけ傾けて案内支持する為の保持部材11が組み込ま
れている。この保持部材11に装着されたコネクタの端
面5は治具ブロック1の底面から突出している。前述し
た様に保持部材11は光軸方向に進退移動調整可能であ
り、コネクタ端面5の光軸点は回転軸と合致する様に位
置決めされる。治具ブロック1の内部には個々の回転部
材8を回転駆動する機構が内蔵されている。従って、保
持部材11に支持されたコネクタは回転軸を中心にして
首振り回転する。
【0014】ベース31の上部には主軸32が挿通して
いる。この主軸32の先端に前述した治具ブロック1が
着脱自在に取り付けられている。主軸32は外側のクイ
ルとその内部に同心的に配置されたシャフトとから構成
されている。クイルは上下方向に移動可能であるととも
に、シャフトは双方向回転可能である。ベース31の上
端には主軸32と連結して第一駆動系33が搭載されて
いる。この第一駆動系33は、主軸32のクイルを介し
て治具ブロック1を軸方向に移動させる送り機構と、主
軸32のシャフトを介して治具ブロック1の回転部材8
を駆動させる為の回転機構とを備えている。なお、ベー
ス31の上部側壁にはハンドル34が取り付けられてお
り、治具ブロック1の着脱時主軸32全体を上下方向に
移動できる様にしている。
【0015】治具ブロック1の下方ベース31の下部に
は研磨板あるいは砥石車7等からなる研磨部又は研磨ブ
ロック2が搭載されている。砥石車7の上端研磨面は治
具ブロック1の底面から突出したコネクタ端面5に当接
し所望の斜め凸球面研磨加工を行なう。砥石車7には第
二駆動系が連結されており、砥石車7を回転駆動し且つ
偏心駆動する。換言すると、砥石車7を自転及び公転さ
せる。
【0016】図から明らかな様に、本研磨装置はコラム
型ベースを用いて主軸32を垂直に保持するとともに第
一駆動系33、治具ブロック1、砥石車7及び第二駆動
系を含む研磨ブロック2を全て垂直方向に配列して搭載
している。従って、治具ブロック1や研磨ブロック2に
加わる荷重は殆ど垂直成分となり変形等が生じにくい支
持構造となっている。この為、光コネクタの傾斜姿勢を
常に設定通りに維持でき精密な斜め凸球面研磨加工が行
なえる。加えて、主軸32や治具ブロック1を含め全て
の構成部品が機械的強度の優れた材料を用いて構成され
ているので全体的に優れた剛性構造となっている。この
為、誤差が生じにくく加工精度を高める事ができ、凸球
面曲率偏心を極めて小さく抑える事が可能である。
【0017】図5は治具ブロック1の内部構造を示す模
式図である。治具ブロック1は基本的に肉厚の金属材料
からなる内盤部材35及び外輪部材36を組み合わせた
ディスク状の二重構造になっている。内盤部材35と外
輪部材36とはベアリングを介して相対的に回転可能に
係合している。但し、スラスト方向には互いに固定され
ている。外輪部材36の上端面には土手部37が固着さ
れている。一方、主軸32を構成するクイル38の下端
部にはカップ39が取り付けられている。カップ39と
クイル38の外周面との間の間隙に沿って土手部37が
着脱可能に挿入されボール40を介して互いに固定され
る。この結果、外輪部材36はクイル38に固定される
とともに上下方向に送り移動される。一方内盤部材35
はその上端面に設けられたピン41を介してクイル38
の内部を挿通するシャフト42の下端面に係合する。こ
の結果、内盤部材35はシャフト42とともに双方向回
転する。
【0018】固定された外輪部材36の周辺部に沿って
前述した様に複数の回転部材8が取り付けられている。
この回転部材8はベアリング(図示せず)を介して回転
可能に取り付けられている。その内部には保持部材11
が組み込まれておりコネクタ3を傾斜姿勢で支持固定で
きる様になっている。この保持部材11は前述した様に
コネクタ3の光軸方向に沿って進退移動調整可能であ
る。外輪部材36の下端面から突出した回転部材8の外
周部と、内盤部材35から半径方向外側に向って延設さ
れた円盤43とが摩擦的に係合している。従って、円盤
43が内盤部材35と一体になって双方向回転すると回
転部材8も従動的に往復回転駆動される。なお、必ずし
も回転部材8を往復回転駆動する必要はなく、場合によ
っては一定方向回転駆動であっても良い。
【0019】図8は、本発明にかかる光コネクタ端面研
磨装置の第二実施例を示す模式図である。本実施例は先
に説明した第一実施例と異なり、研磨板を垂直配置した
横型構造である。本装置は、光コネクタ203を回転可
能に保持する治具部201と、光コネクタ203の端面
205に当接してその斜め凸球面研磨を行なう研磨板2
02とを備えている。治具部201は、所定の回転軸2
10を中心としてシャフト209により駆動される回転
部材208と、この回転部材208に取り付け配置され
る保持部材211とを含んでいる。保持部材211は、
光コネクタ203の光軸212が所定の角度θだけ回転
軸210に対して傾斜した姿勢で光コネクタ203を保
持する。この保持部材211と回転部材208との間に
は、調整機構215が介在しており、光コネクタ端面2
05における光軸点Pが回転軸210に合致した状態で
光コネクタ203を位置決め固定する。本例ではこの調
整機構215はX−テーブル213とY−テーブル21
4からなり、保持部材211を回転軸210と直交する
面内に沿って移動調整する。即ち、光コネクタ203は
その傾斜姿勢を保持したまま、回転軸210と直交する
方向に平行移動調整可能である。
【0020】次に、本装置の動作を説明する。先ず、光
コネクタ203を保持部材211にセットした後、これ
をY−テーブル214の表面に装着する。次に研磨板2
02を回転軸210と直交する方向に後退させ、顕微鏡
216を保持部材211に対面させる。この時、顕微鏡
216の光学軸は回転軸210と一致する様に設定され
ている。次いで、顕微鏡216でコネクタ端面205を
観察しながらX−テーブル213及びY−テーブル21
4を操作し、光軸点Pが回転軸210と合致する様に光
コネクタ203の位置出し調整を行なう。その後、研磨
板202を回転軸210と直交する方向に進入させ且つ
回転軸210の方向にスライドして光コネクタ端面20
5に圧接させる。同時に回転部材208をシャフト20
9により回転駆動し、所望の斜め凸球面研磨加工を行な
う。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、所
定の回転軸に対して光軸が所定角度だけ傾斜した姿勢で
光コネクタを治具に装着するとともに、光コネクタを移
動調整しその端面における光軸点が回転軸に合致した状
態で光コネクタを位置合わせする。この状態で回転軸を
中心にして光コネクタを首振り回転させながらその傾斜
した端面を研磨板に圧接し斜め凸球面研磨を行なう様に
している。従って、斜め凸球面の頂部と光コネクタの光
軸点が一致し、凸球面曲率偏心を極めて小さく制御する
事が可能になるという効果がある。この為、極めて低い
挿入損失を維持しつつ反射戻り光の低減化を実現してい
る。従って、本発明により製造された光コネクタは低ノ
イズの為、CATVや画像伝送路のジャンパーケーブル
等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第一
実施例の要部を示す部分断面図である。
【図2】本発明にかかる光コネクタ端面研磨方法の位置
合わせ作業を説明する為の模式図である。
【図3】本発明に従って加工されたコネクタ端面形状を
示す部分拡大図である。
【図4】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第一
実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した光コネクタ端面研磨装置に組み込
まれる治具ブロックの断面図である。
【図6】従来の斜め凸球面研磨加工が施された光コネク
タを示す模式図である。
【図7】従来の斜め凸球面研磨加工の課題を説明する為
の模式図である。
【図8】本発明にかかる光コネクタ端面研磨装置の第二
実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 治具部 2 研磨部 3 光コネクタ 4 フェルール 5 端面 7 研磨板 8 回転部材 9 治具盤 10 回転軸 11 保持部材 12 光軸 13 雄ネジ 14 雌ネジ 15 案内孔 16 コイルバネ 17 光ファイバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタを回転可能に保持する治具部
    と、該光コネクタの端面に当接してその斜め凸球面研磨
    を行なう研磨部とを備えた光コネクタ端面研磨装置にお
    いて、 前記治具部は、所定の回転軸を中心として回転駆動され
    る回転部材と、該回転部材に配置され光コネクタの光軸
    が所定の角度だけ回転軸に対して傾斜した姿勢で光コネ
    クタを案内支持する保持部材と、光コネクタ端面におけ
    る光軸点が回転軸に合致した状態で光コネクタを位置決
    め固定する調整手段とを備えた事を特徴とする光コネク
    タ端面研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、該保持部材を光軸方向
    に進退移動調整する機構からなる事を特徴とする請求項
    1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、該保持部材を回転軸と
    直交する面内に沿って移動調整する機構からなる事を特
    徴とする請求項1記載の光コネクタ端面研磨装置。
  4. 【請求項4】 所定の回転軸に対して光軸が所定角度だ
    け傾斜した姿勢で光コネクタを治具に装着する第一手順
    と、 光コネクタを移動調整しその端面における光軸点が回転
    軸に合致した状態で光コネクタを固定する第二手順と、 回転軸を中心にして光コネクタを回転させながらその傾
    斜した端面を研磨部材に圧接し斜め凸球面研磨を行なう
    第三手順とからなる光コネクタ端面研磨方法。
  5. 【請求項5】 前記第二手順は、光軸方向に沿って光コ
    ネクタを進退移動調整する手順である請求項4記載の光
    コネクタ端面研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記第二手順は、回転軸と直交する方向
    に沿って光コネクタを平行移動調整する手順である請求
    項4記載の光コネクタ端面研磨方法。
JP1792793A 1993-01-08 1993-01-08 光コネクタ端面研磨装置及び研磨方法 Pending JPH06206157A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005212021A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Seiko Instruments Inc 研磨方法、研磨治具、セット治具、セット装置、および研磨システム

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