JP3244541B2 - フツ素置換アミノベンゾジオキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法 - Google Patents

フツ素置換アミノベンゾジオキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、たとえば有害生物の抑制用の高
度に活性な化合物の合成用の有用な出発化合物として有
用なものとして使用されるフッ素置換アミノベンゾジオ
キソールおよびベンゾジオキサンの新規な製造方法に、
また付加的に新規な中間体に関するものである。
【0002】4-カルボキシ-1,3-ベンゾジオキソール
(パーキン(W. H. Perkin)およびトリコユス(V. M.
Trikojus),化学会誌(J. Chem. Soc.)1926,2925 を
参照)を五塩化リンと反応させて 2,2-ジクロロ-4-カル
ボキシクロリド-1,3-ベンゾジオキソールを得、これを
三フッ化アンチモニーと反応させて対応するトリフルオ
ロ化合物を得、これから、アンモニアを用いて 4-カル
ボキシアミドを製造し、第 4 の、最後の段階において
ホフマン分解により反応させて、すなわち臭素およびア
ルカリ金属水酸化物との反応により所望の 2,2-ジフル
オロ-4-アミノ-1,3-ベンゾ-ジオキソールを得る方法で
フッ素置換アミノベンゾジオキソールが得られることは
公知の事項である(EP-198,797 を参照)。
【0003】この公知の方法の欠点は 4 段階反応であ
る。その他の欠点は、高価な試薬、たとえば五塩化リン
および三フッ化アンチモニーであり、これがさらに廃
棄、すなわち、その廃棄物および副生成物に伴う問題を
提出する。加えて、使用する出発物質 − 4-カルボキシ
-1,3-ベンゾジオキソール − も同様に、多段階合成を
経て得られる物質である。全体として、アミドを経由す
る所望のフッ素置換アミノ化合物の入手が極めて経費の
かかる方法であり、大規模で実施するのに適していない
点を強調することができる。
【0004】一般式(I)
【0005】
【化12】
【0006】式中、n は1または 2 の整数を表す のフッ素置換アミノベンゾジオキソールおよびベンゾジ
オキサンが、第1段階において一般式(II)
【0007】
【化13】
【0008】式中、n は上記の意味を有する のフッ素置換ベンゾオキソールまたはベンゾジオキサン
をハロゲン化触媒の存在下に、適宜に溶媒または希釈剤
の存在下にハロゲン化し、このようにして得られる式
(III)
【0009】
【化14】
【0010】式中、n は上記の意味を有し、Hal はハ
ロゲン、好ましくは塩素または臭素を表す のハロゲン置換ベンゾジオキソールおよびベンゾジオキ
サンを第 2 段階においてニトロ化し、このようにして
得られる式(IV)
【0011】
【化15】
【0012】式中、Hal および n は上記の意味を有
する のニトロ化合物を溶媒または希釈剤中で接触水素化して
式(I)の化合物を得る方法により得られることがここ
に見いだされた。
【0013】本発明記載の反応により所望の生成物が高
い純度で、かつ良好な収率で得られることは、特に驚く
べきこととして記述されるべきである。とりわけ、最終
段階の接触水素化が、副反応を観測することなく融合ベ
ンゾ環のニトロ基を還元し、かつハロゲン原子を除去す
ることは驚くべきである。
【0014】従前から公知の方法と比較して、本発明記
載の本発明は幾つかの利点を有している:第1に1個の
反応段階が省略されている。第 2 に、使用する出発物
質の 2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソールも工業的
な量で商業的に得られる。さらに、ハロゲン化段階にお
いて単体ハロゲンを使用し、このために気体形状で逸散
する副生成物が得られるのみで、廃水を汚染しない。一
方、公知の方法に使用する五塩化リンは反応生成物とし
て酸塩化リンを形成し、これが分離に特別な経費を必要
とする。加えて、その副生成物が廃水を汚染し、それ自
体が回収困難である高価な三フッ化アンチモニーの使用
が避けられる。本発明に従って第 3 段階に使用するパ
ラジウム/炭素触媒は一般に濾別により除去することが
でき、回収可能である。
【0015】たとえば鉄の存在下における 2,2-ジフル
オロ-1,3-ベンゾ-ジオキソールと単体塩素とを、ついで
ニトロ化剤としての硝酸/硫酸混合物を、最終段階にお
いて水素および触媒としてのパラジウム-炭素を使用す
るならば、本発明記載の方法の反応の過程は以下の反応
図式により表すことができる:
【0016】
【化16】
【0017】本発明記載の方法の実施に出発物質として
必要な式(II)のフッ素置換ベンゾジオキソールまたは
ベンゾジオキサンは公知物質であり、少なくともジオキ
ソールは商業的に入手可能であるが、全ての出発物質を
類推的な方法で製造することができる(DE 3,315,147
= ケミカルアブストラクツ(C.A.)102 巻;78862
b および DE 3,642,256)。単体ハロゲン、慣用のハ
ロゲン化触媒およびニトロ化剤は一般的な化学薬品であ
る。
【0018】式(III)のハロゲン置換ベンゾジオキソ
ールまたはベンゾジオキサンは新規物質であるが、ハロ
ゲン化は周知の方法である(DE 2,819,788 を参
照)。これらも本発明の主題である。
【0019】付加的に生成する式(IV)の中間体も新規
物質であり、同様に本発明の主題である。これらの新規
物質は式(III)の化合物からニトロ化により得られ
る。製造実施例をも参照されたい。
【0020】段階1で使用する式(II)の化合物から式
(III)のものへのハロゲン化剤は単体ハロゲン、好ま
しくは単体塩素または単体臭素である。
【0021】段階1でハロゲン化触媒として使用する触
媒は慣用のルイス酸、好ましくは鉄および塩化鉄(II
I)、臭化鉄(III)および塩化アルミニウム(III)で
ある。
【0022】第1段階は好ましくは無溶媒で実施する
が、一般的には、たとえば塩素化炭化水素たとえばクロ
ロホルム、ジクロロメタンおよび四塩化炭素のような溶
媒が適当である。
【0023】温度は比較的広い範囲で変えることができ
る。この反応は一般には −80℃ ないし 160℃ の温度
で、好ましくは −30℃ ないし 80℃ の温度で、特に好
ましくは −10℃ ないし 50℃ の温度で実施する。
【0024】ハロゲンの、使用する式(II)の出発物質
に対する比率は好ましくは 2:1 である。
【0025】段階 2 のニトロ化段階はニトロ化酸を用
いて実施する。
【0026】一般に、第 2 段階は無溶媒で実施する。
【0027】反応温度は比較的広い範囲で変えることが
できる。この反応は一般には −50℃ ないし 160℃ の
温度で、好ましくは −20℃ ないし 80℃ の温度で、特
に−10℃ ないし 40℃ の温度で実施する。
【0028】ニトロ化酸は、出発物質に対して一般には
2:1 ないし 10:1 の、好ましくは 4:1 の比率で使
用する。
【0029】段階 3 の接触水素化は一般には溶媒中
で、たとえばアルコールたとえばメタノール中で、また
はエーテルたとえばテトラヒドロフラン中で実施する。
【0030】添加する塩基は、好ましくはアルカリ金属
炭酸塩、たとえば炭酸カリウム、または第 3 級アミ
ン、たとえばトリエチルアミンであり、塩基の出発物質
に対する比率は一般には 2:1 である。
【0031】段階 3 において、反応温度は比較的広い
範囲で変えることができる。この反応は一般には 20℃
ないし 180℃ の温度で、好ましくは 30℃ ないし 140
℃ の温度で、特に好ましくは 30℃ ないし 100℃ の温
度で実施する。
【0032】水素圧は一般には1ないし 200 バールの
範囲、好ましくは 50 ないし 150 バールの範囲、特に
好ましくは 70 ないし 120 バールの範囲である。
【0033】本発明記載の方法を援用して得られるフッ
素置換アミノベンゾジオキソールおよびベンゾジオキサ
ンは、たとえば有害生物、好ましくは植物損傷性の菌・
カビ類、細菌類、昆虫類およびコナダニ類の抑制用の高
度に活性な殺生物剤用の出発化合物として使用すること
ができる。ここでの例は、2,2-ジフルオロ-4-(2,4-ジニ
トロ-6-トリフルオロアニリノ)-1,3-ベンゾジオキソー
ルである(EP198,797を参照)。
【0034】たとえば、殺微生物剤としての上記の活性
物質は、以下の分類に属する植物病原性の菌・カビ類:
不完全菌類(Fungi imperfecti)(たとえばボトリチス
(Botrytis)、ヘルミントスポリウム(Helminthospori
um)、フザリウム(Fusarium)、セプトリア(Septori
a)、ケルコスポラ(Cercospora)およびアルテルナリ
ア(Alternaria));担子菌類(Basidiomycetes)(た
とえばヘミレイア(Hemileia)種、リゾコトニア(Rhiz
ocotonia)、プクシニア(Puccinia));に対して、およ
び藻菌類(Phycomycetes)に属する卵菌類(Oomycete
s)(たとえばタンジクツユカビ(Plasmopara viticol
a))に対して;特に子嚢菌類(Ascomycetes)(たとえ
ばベントゥリア(Venturia)、ポドスファエラ(Podosp
haera)、ウドンコカビ(Erysiphe)、モニリニア(Mon
irinia)、ウニシヌラ(Unicinura))に対して活性で
ある。これに加えて、本件化合物は根幹作用をも有す
る。本件化合物は、菌・カビ類の感染から、また、土壌
中に発生する植物病原性の菌・カビ類に対して保護する
ための、種子(果実、塊茎、穀粒)および植物の苗木の
処理用の上塗り剤としても使用することができる。
【0035】殺虫剤としては、本件化合物はまた:鱗翅
類(Lepidoptera)、鞘翅類(Coleoptera)、同翅類(H
omoptera)、異翅類(Heteroptera)、双翅類(Dipter
a)、総翅類(Thysanoptera)、直翅類(Orthopter
a)、ゴキブリ類(Blattaria)、シラミ類(Anoplur
a)、ノミ類(Siphonoptera)、ハジラミ類(Mallophag
a)、シミ類(Thysanura)、等翅類(Isoptera)、チャ
タテムシ類(Psocoptera)および膜翅類(Hymenopter
a)の類の昆虫の抑制に使用することもできる。
【0036】本件化合物はさらにダニ類(Acarina)
の、たとえばロキシド科(Loxidiae)、ヒネダニ科(Arg
asidae)、ハダニ科(Tetranychidae)およびサシダニ
科(Dermanyssidae)の代表的なものの抑制にも適して
いる。本件化合物は植物病原性のダニ類の、たとえばテ
トラニキド科(Tetranychidae)およびフィトプチパル
ピド科(Phytoptipalpidae)(ハダニ)、ホコリダニ科
(Tarsonemidae)ならびにフシダニ科(Eriophydiae)
の抑制に使用して成果をあげることができる。
【0037】そのカおよびハエ、たとえばヤブカ(Aede
s aegypti)およびイエバエ(Muscadomestica)に対す
る作用以外に、本件化合物はまた、鑑賞用植生および生
産農場における、特にワタ畑における植物損傷性の食害
昆虫の抑制に(たとえばスポドプテラ・リトラリス(Sp
odoptera littoralis)およびヘリオティス・ビレスケ
ンス(Heliothis virescens)に対して)も、また、穀
物、果実および野菜におけるものに(たとえばラスペイ
レシア・ポモネラ(Laspeyresia pomonella)、レプチノ
タルサ・デケムリネアタ(Leptinotarsa decemlineat
a)およびエピラキナ・バリベスティス(Epilachna var
ivestis)に対して)も使用することができる。本件化
合物はまた、特に食害害虫の幼虫の成長段階およびサナ
ギに対する良好な作用にも特色を有している。
【0038】本件化合物はまた、たとえば動物、畜舎お
よび牧場の処理による、家庭飼育動物および家畜の外部
寄生性の昆虫およびダニの抑制に使用することもでき
る。
【0039】
【実施例】
製造実施例 第1段階 − ハロゲン化: 1a) 5,6-ジクロロ-2,2-ジフルオロベンゾ-(1,3)-ジ
オキソール
【0040】
【化17】
【0041】158 g(1 モル)の 2,2-ジフルオロベンゾ
-(1,3)-ジオキソールを 1.5 g の鉄粉と混合し、氷冷し
ながら単体塩素を用いてジクロロ生成物が生成するまで
(ガスクロマトグラフィー検査しながら約 8 時間)塩
素化する。蒸留により、74 ないし 78℃/18 ミリバー
ルの沸点を有する 5,6-ジクロロ-2,2-ジフルオロベンゾ
-(1,3)-ジオキソール 219 g(理論量の 96 %)が得ら
れる。
【0042】1b) 5,6-ジブロモ-2,2-ジフルオロベン
ゾ-(1,3)-ジオキソール
【0043】
【化18】
【0044】31.6 g(0.2 モル)の 2,2-ジフルオロベ
ンゾ-(1,3)-ジオキソールを 0.5 gの鉄粉と混合する。
ついで、64 g(0.4 モル)の臭素を 25℃ の内部温度で
氷冷しながら、十分に撹拌しながら 2 時間かけて滴々
添加する。続いて 30℃ で1時間撹拌したのち、この混
合物を水に添加し、塩化メチレンで抽出し、抽出液を硫
酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸留する。108 ないし
115℃/18 ミリバールの沸点を有する 5,6-ジブロモ-
2,2-ジフルオロベンゾ-(1,3)-ジオキソール 36g(理論
量の 57 %)が得られる。
【0045】第 2 段階 − ニトロ化 2a) 5,6-ジクロロ-4-ニトロ-2,2-ジフルオロベンゾ-
(1,3)-ジオキソール
【0046】
【化19】
【0047】219 g(0.96 モル)の 5,6-ジクロロ-2,2-
ジフルオロベンゾ-(1,3)-ジオキソールに 100 %強度の
硝酸 140 ml と 100 %強度の硫酸 200 ml との予備冷
却した混合物を、5 ないし 10℃(内部温度)で十分に
撹拌しながら滴々添加する。続いて、この反応混合物を
室温でさらに 6 時間撹拌する。これを氷水に添加し、エ
ーテルで抽出し、抽出液を乾燥し、濃縮する。29 − 30
℃の 融点を有する 5,6-ジクロロ-4-ニトロ-2,2-ジフル
オロベンゾ-(1,3)-ジオキソール 233 g(理論量の 89
%)が得られる。
【0048】2b) 6,7-ジブロモ-5-ニトロ-2,2,3,3-
テトラフルオロベンゾ-(1,4)-ジオキサ
【0049】
【化20】
【0050】73 g(0.2 モル)の 6,7-ジブロモ-2,2,3,
3-テトラフルオロベンゾ-(1,4)-ジオキサンに、硝酸 19
ml と濃硫酸 26 ml との予備冷却した混合物を 5 ℃で
徐々に滴々添加する。続いて、この混合物を 5℃ で 4
時間撹拌し、氷に注ぎ、エーテルで十分に抽出し、抽出
液を水および炭酸水素ナトリウム溶液(中性になるま
で)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテルを
除去する。91 − 92℃の融点を有する 6,7-ジブロモ-5-
ニトロ-2,2,3,3-テトラフルオロベンゾ-(1,4)-ジオキサ
ン 72 g(理論量の 88 %)が単離される。
【0051】3. NO2 基の還元と選択的脱ハロゲン 3a) 4-アミノ-2,2-ジフルオロベンゾ-(1,3)-ジオキ
ソール
【0052】
【化21】
【0053】5,6-ジクロロ-4-ニトロ-2,2-ジフルオロベ
ンゾ-(1,3)-ジオキソール 68 g(250 ミリモル)、炭酸
カリウム 69 g(500 ミリモル)およびパラジウム-炭素
(10%強度)5 g を、オートクレーブ中の 500 ml のメ
タノール中、50℃、水素圧90 バールで 20 時間撹拌す
る。反応混合物を濾過し、濾液を 500 ml の水と混合
し、エーテルで十分に抽出し、抽出液を硫酸ナトリウム
で乾燥し、回転蒸発器中でエーテルを除去する。蒸留に
より、84 ないし 86℃/16 mm の沸点と n21:1.4995
の屈折率とを有する 4-アミノ-2,2-ジフルオロベンゾ-
(1,3)-ジオキソール 35 g(理論量の 81 %)が得られ
る。
【0054】3b) 5-アミノ-2,2,3,3-テトラフルオロ
ベンゾ-(1,4)-ジオキサン
【0055】
【化22】
【0056】6,7-ジブロモ-5-ニトロ-2,2,3,3-テトラフ
ルオロベンゾ-(1,4)-ジオキサン 62g(300 ミリモ
ル)、炭酸カリウム 41 g(300 ミリモル)およびパラ
ジウム-炭素(10 %強度)5 g を、オートクレーブ中の
500 ml のメタノール中、50℃、水素圧 90 バールで 2
0 時間撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液を 500 ml
の水と混合し、エーテルで十分に抽出し、抽出液を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮する。真空蒸留により、99
ないし 101℃/16 mm の沸点を有する 5-アミノ- 2,2,
3,3-テトラフルオロベンゾ-(1,4)-ジオキサン 26 g(理
論量の 78 %)が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 アルブレヒト・マルホルト ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク ーゼン1・カール−ドウイスベルク−シ ユトラーセ329 (56)参考文献 特開 昭63−303980(JP,A) 特開 昭54−145640(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 317/00 - 317/72 C07D 319/00 - 319/24 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化段階1をハロゲン化触媒の存
    在下に、かつ適宜に溶媒の存在下に単体ハロゲンを用い
    て実施し、段階 2 のニトロ化反応をニトロ化酸を用い
    て無溶媒で実施し、段階 3 の水素化を溶媒中のパラジ
    ウム触媒の存在下に、かつ適宜に塩基の存在下に水素を
    用いて実施することを特徴とする、第1段階においてハ
    ロゲン化触媒の存在下に、かつ適宜に溶媒または希釈剤
    の存在下に式(II) 【化1】 式中、 n は1または 2 の整数を表すのフッ素置換ベンゾオキ
    ソールまたはベンゾジオキサンをハロゲンと反応させ、
    このようにして得られる一般式(III) 【化2】 式中、 n は上記の意味を有し、 Hal ハロゲンを表すのハロゲン置換ベンゾジオキソー
    ルおよびベンゾジオキサンを第 2 段階においてニトロ
    化剤と反応させ、このようにして得られる式(IV) 【化3】 式中、 Hal および n は上記の意味を有するのニトロ化合物
    を溶媒または希釈剤中で接触水素化して式(I)の化合
    物を得ることによる一般式(I) 【化4】 式中、 n は上記の意味を有するのフッ素置換アミノベンゾジ
    オキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法。
  2. 【請求項2】 式(IV) 【化5】 式中、 Hal はハロゲンを表し、 n は1または 2 の整数を表すの化合物をパラジウム触
    媒、溶媒および適宜に塩基の存在下に水素と反応させる
    ことを特徴とする一般式(I) 【化6】 式中、 n は1または 2 の整数を表すのフッ素置換アミノベン
    ゾジオキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記の反応を第1段階においては −80
    ℃ ないし 160℃ の温度範囲で、第 2 段階においては
    −50℃ ないし 160℃ の温度範囲で、第 3段階において
    は 20℃ ないし 180℃ の温度範囲で実施することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記の反応を 20℃ ないし 180℃ の温
    度範囲で実施することを特徴とする請求項 2 記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 上記の反応を第1段階においては −30
    ℃ ないし 80℃ の温度範囲で、第 2 段階においては
    −20℃ ないし 80℃ の温度範囲で、第 3 段階において
    は 30℃ ないし 140℃ の温度範囲で実施することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記の反応を 30℃ ないし 140℃ の温
    度範囲で実施することを特徴とする請求項 2 記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 鉄または鉄化合物を段階1においてハロ
    ゲン化触媒として使用することを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 接触水素化中の水素圧が1ないし 200
    バールの範囲であることを特徴とする請求項1および 2
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(II) 【化8】 式中、 n は1または 2 の整数を表すのフッ素置換ベンゾジオ
    キソールまたはベンゾジオキサンを第1段階において単
    体ハロゲンを用いてハロゲン化し、第 2 段階において
    ニトロ化することを特徴とする式(IV) 【化9】 式中、 Hal はハロゲン原子を表し、 n は上記の意味を有するのフッ素置換ニトロベンゾジ
    オキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法。
JP28496992A 1991-10-07 1992-10-01 フツ素置換アミノベンゾジオキソールおよびベンゾジオキサンの製造方法 Expired - Fee Related JP3244541B2 (ja)

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DE4133156.7 1991-10-07
DE4133156A DE4133156A1 (de) 1991-10-07 1991-10-07 Verfahren zur herstellung von fluorsubstituierten aminobenzodioxolen und -benzodioxanen und neue zwischenprodukte

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