JP3244117B2 - 板材圧延におけるエッジドロップ制御方法 - Google Patents

板材圧延におけるエッジドロップ制御方法

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JP3244117B2
JP3244117B2 JP23848097A JP23848097A JP3244117B2 JP 3244117 B2 JP3244117 B2 JP 3244117B2 JP 23848097 A JP23848097 A JP 23848097A JP 23848097 A JP23848097 A JP 23848097A JP 3244117 B2 JP3244117 B2 JP 3244117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材を圧延する
際、特に冷間圧延等において鋼板等の板材を圧延する
際、エッジドロップを改善し、幅方向の板厚分布を全体
に亘って均一にすることができる、板材圧延におけるエ
ッジドロップ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延中の板材(被圧延材)に生じる幅方
向の板厚偏差のうち、特に幅方向の両端部における急激
な板厚減少はエッジドロップと呼ばれている。圧延によ
り、幅方向の板厚分布を均一にして良好な被圧延材を得
るためには、このエッジドロップを低減させる必要があ
る。
【0003】このような板材に生じるエッジドロップを
低減する制御方法の1つとして、従来よりロールの片側
端部にテーパを付与したワークロール(以下、WRと略
記することもある)を、その軸方向にシフトする方法が
用いられている。
【0004】例えば、特公平2−34241には、ロー
ルの片側端部にテーパを付与したワークロールを使用し
て、圧延機の入側における母板の板厚プロフィル(幅方
向板厚分布)と、上下ワークロール間のロールギャップ
分布及び該ロールギャップ分布の被圧延材への転写率か
ら、圧延機出側の板厚プロフィルを推定し、この推定値
と目標板厚プロフィルとを照合して、両者の差が最小と
なる位置にワークロールをシフトする方法が開示されて
いる。
【0005】又、文献「板クラウン・エッジドロップ制
御特性」(第45回塑性加工連合講演会予稿集,P40
3−406,1994)には、上下のワークロールをそ
れぞれの側のバックアップロールと共にクロスすること
により、上下のワークロール間に幅方向中央から板端に
向かって生じる放物線状のロールギャップによって板厚
プロフィルを均一にする効果があることが開示されてい
る。
【0006】又、上下ワークロールについてロールクロ
スとロールシフトを組み合わせた技術として、例えば特
開昭57−206503には、所定の角度に交差する上
部ロール群と下部ロール群からなるロールクロス式圧延
機において、両ロール群中のワークロールにおける圧延
材に対する相対位置をロール軸方向に移動させることに
より、ワークロールの摩耗を均一化し、ロール研磨の頻
度を減らし、ロール原単位の改善を図る技術が開示され
ている。
【0007】又、特開平5−185125には、コイル
の溶接点(板継点)通過に伴う走間設定変更時に、ロー
ルクロス角を変更する過程で生じる板形状の不良域を低
減するため、ロールクロス角の変更タイミングに合わせ
て、ロールシフトとワークロールベンド力を操作する方
法が開示されている。この方法では、コイルの極めて限
られた部分である溶接点の圧延において圧延条件が大き
く変わる際に、板形状を良好に保つことを目的として、
ロールクロス角の設定変更開始から、その変更終了まで
の間のロールクロス角設定の過渡状態において、ワーク
ロールのシフト量を変更すると共に、先行コイルに対す
るロールクロス角とワークロールベンド力の関係を示す
最適曲線より設定されるロールクロス角及びワークロー
ルベンド力から、後行コイルに対するロールクロス角及
びワークロールベンド力へ最短時間で変更できるよう
に、ワークロールベンド力を最適パターンに従って変更
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公平2−4364や特公平2−34241で開示されて
いる技術には、ワークロールのテーパは圧延前に研磨で
付与されるものであり、圧延中にテーパの量や形状等を
変更することは不可能である。又、通常、ワークロール
は被圧延材1本毎に交換するものではなく、数十本の圧
延に供されるものである。そのため、数十本ある被圧延
材を圧延する場合、母板のエッジドロップが大きい圧延
材ではエッジドロップの改善が不十分であったり、母板
のエッジドロップが小さい被圧延材ではエッジドロップ
の改善が過大となり、板端部が過厚になってしまう等の
問題が生じてくる。
【0009】又、前記文献「板クラウン・エッジドロッ
プ制御特性」に開示されている方法では、板幅中央から
板端に向かって生じる放物線状のロールギャップは緩や
かに広がっていくため、いわゆるボディクラウン(板ク
ラウン)を改善する効果はあるが、板幅端部のみの板厚
偏差であるエッジドロップを低減する効果は小さいとい
う問題がある。
【0010】又、前記特昭57−206503は、ワ
ークロールの偏摩耗の防止を目的としているもので、こ
れにより直接エッジドロップを制御することはできな
い。又、前記特平5−185125に記載された方法
は、コイルの一部分である溶接点を圧延する際のクロス
角変更の過渡期間における板形状の悪化を防止すること
を目的とするもので、エッジドロップについてはコイル
全長に亘って前記特公平2−4364等に開示されてい
る従来のワークロールシフトのみ以上の改善効果を期待
することはできないという問題がある。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、種々の被圧延材に対して、板材の幅
方向の両端部に生じる急激な板厚減小であるエッジドロ
ップを確実に低減でき、幅方向全体に亘って均一な板厚
に圧延することができる、板材圧延におけるエッジドロ
ップ制御方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともロ
ールの片側端部にテーパを付与したワークロールを軸方
向にシフトする機構と、上下1対の該ワークロールをク
ロスさせる機構を備えた圧延機を用いて圧延する際の板
材圧延におけるエッジドロップ制御方法であって、板端
より所定距離離れた位置にロールギャップ基準位置を設
定し、該基準位置を基準とした上下ワークロール間隔を
有効ロールギャップとし、該有効ロールギャップとエッ
ジドロップ修正量との関係を予め定めておくと共に、該
関係に基づいて、前記ワークロールのシフト位置及びク
ロス角度を設定して圧延するに際し、圧延機入側の実測
板プロフィルと圧延後の目標エッジドロップ量とから、
修正すべきエッジドロップ量を求め、求めた修正すべき
エッジドロップ量に前記有効ロールギャップとエッジド
ロップ修正量との関係を適用して、該修正すべきエッジ
ドロップ量を修正するために必要な有効ロールギャップ
量を算出し、該有効ロールギャップ量を満足するシフト
位置とクロス角度を求め、該シフト位置及びクロス角度
に上下ワークロールを設定して圧延することにより、
定制御又はフィードフォワード制御によるエッジドロッ
プの高精度制御を可能としたものである。
【0013】本発明は、又、前記エッジドロップ制御方
法において、請求項2のように、前記有効ロールキャッ
プ量を満足するシフト位置とクロス角度を、シフトによ
る有効ロールキャップ量とクロスによる有効ロールギャ
ップ量の和に等しいとして求めるようにしたものであ
る。
【0014】本発明は、又、少なくともロールの片側端
部にテーパを付与したワークロールを軸方向にシフトす
る機構と、上下1対の該ワークロールをクロスさせる機
構を備えた圧延機を用いて圧延する際の板材圧延におけ
るエッジドロップ制御方法であって、板端より所定距離
離れた位置にロールギャップ基準位置を設定し、該基準
位置を基準とした上下ワークロール間隔を有効ロールギ
ャップとし、該有効ロールギャップとエッジドロップ修
正量との関係を予め定めておくと共に、該関係に基づい
て、前記ワークロールのシフト位置及びクロス角度を調
整して圧延するに際し、圧延時に圧延機出側で測定した
実測エッジドロップ量と圧延後の目標エッジドロップ量
との偏差を求め、該偏差に前記有効ロールギャップとエ
ッジドロップ修正量との関係を適用して、該偏差を解消
するのに必要な有効ロールギャップ変更量を算出し、該
必要有効ロールギャップ変更量を得るために必要なシフ
ト位置変更量及びクロス角度変更量を求め、前記ワーク
ロールのシフト位置とクロス角度を調整して圧延するこ
とにより、フィードバック制御によるエッジドロップの
高精度制御を可能としたものである。
【0015】本発明は、又、少なくともロールの片側端
部にテーパを付与したワークロールを軸方向にシフトす
る機構と、上下1対の該ワークロールをクロスさせる機
構を備えた圧延機を用いて圧延する際の板材圧延におけ
るエッジドロップ制御方法であって、板端より所定距離
離れた位置にロールギャップ基準位置を設定し、該基準
位置を基準とした上下ワークロール間隔を有効ロールギ
ャップとし、該有効ロールギャップとエッジドロップ修
正量との関係を予め定めておくと共に、該関係に基づい
て、前記ワークロールのシフト位置及びクロス角度を調
整して圧延するに際し、前記ワークロールのシフト位置
とクロス角度をそれぞれ所定値に設定して圧延を開始
ると共に、圧延時に圧延機出側で測定した実測エッジド
ロップ量と圧延後の目標エッジドロップ量との偏差を求
め、該偏差に前記有効ロールギャップとエッジドロップ
修正量との関係を適用して、該偏差を解消するに必要
な有効ロールギャップ変更量を算出し、該必要有効ロー
ルギャップ変更量を得るために必要なシフト位置変更量
及びクロス角度変更量を求め、前記ワークロールのシフ
ト位置とクロス角度を調整して圧延することにより、同
様にフィードバック制御によるエッジドロップの高精度
制御を可能としたものである。
【0016】本発明は、又、前記各エッジドロップ制御
方法において、請求項5のように、エッジドロップ量を
制御する点を、板幅方向片側につき少なくとも2点設け
ることにより、更に高精度制御を可能としたものであ
る。
【0017】まず、ここで本発明で使用するワークロー
ルの1例として、ロールの片側端部にテーパを付与した
上下ワークロールについてのシフトとクロスの概念を、
図1〜図3を用いて明確にしておく。
【0018】上記シフトは、図1に圧延機を正面から見
た状態を概念的に示したように、上下ワークロールで点
対称なロール端の片側端部にテーパを付与したワークロ
ール(以下、テーパワークロールともいう)をその軸方
向に移動させる操作で、シフト量はその移動量である。
このシフト量は、具体的には上ロールの片側端部近傍を
拡大した図2に示すように、被圧延材Sの板端からテー
パ始端部Eまでの距離ELである。又、ロールのテーパ
量は、図2においてH/L、即ちtan α(α:テーパ角
度)で定義される。
【0019】又、上記クロスは、図3に圧延機を上から
見た状態のワークロールを概念的に示したように、上下
両ワークロールを互いに交差させる操作で、クロス角度
θは両ワークロールの軸の成す角度の1/2である。
【0020】本発明者等は、前記図1に示したような、
互いに逆方向のロール片側端部にテーパを付与した上下
のテーパワークロールを有する圧延機を用い、これら上
下ワークロールを、軸方向にシフトすると共に、互いに
クロスするようにして圧延を行い、鋭意検討した結果、
シフト及びクロスによって上下ワークロール間にロール
ギャップ(無負荷時の上下ワークロール間のギャップ)
が生じるが、このロールギャップにおいて、エッジドロ
ップ改善に有効であるのは板端近傍部分のみであること
を見出した。又、同時に、板端より所定距離離れた位置
に基準位置(以下、ロールギャップ基準位置ともいう)
を設け、該基準位置を基準(ロールギャップ=0)とし
て求めた有効ロールギャップを採用することにより、エ
ッジドロップ改善量(修正量)との関係をうまく整理で
きることを明らかにした。本発明は、上記知見に基づい
てなされたものである。
【0021】以下、本発明の基本原理について具体的に
説明する。
【0022】図4は、通常のロールギャップを示したも
のであり、これはミルセンタ(バレル中央)のロールプ
ロフィルを基準とした無負荷時の上下ワークロール間の
ギャップ(間隔)として定義されるものである。図中、
四角形はテーパワークロールを30mmシフトした場
合、白丸はフラットロールを所定角度クロスした場合、
黒丸はテーパワークロールを30mmシフトすると共に
同所定角度クロスした場合の各ロールギャップを示して
いる。
【0023】本発明では、板端より所定距離離れた位
置、例えば板端より100mm位置に、エッジドロップ
制御のための基準点とするロールギャップ基準位置を設
け、該位置を基準として得られる上下ワークロール間の
ギャップ、即ち次の(1)式で定義される前記有効ロー
ルギャップSという概念を新たに採用することにした。
【0024】S=G15−G100 …(1) G15:板端から15mm位置でのロールギャップ(無負
荷時) G100 :板端から100mm位置でのロールギャップ
(無負荷時) (但し、ロールギャップがあるときには符号は必ずプラ
ス)
【0025】図5は、一例として、板端より100mm
位置を基準として定義した、前記図4に示したロールギ
ャップについての有効ロールギャップを、実績値を基に
概念的に示したものである。又、この図から、上下ワー
クロールをシフト及びクロスした場合の有効ロールギャ
ップは、それぞれの単独操作に伴う有効ロールギャップ
の和で表わされることが分かる。
【0026】図6は、上記有効ロールギャップとエッジ
ドロップ改善量との相関関係を示したものである。
【0027】この関係は、前記図1に示したような、互
いに逆方向のロール片側端部にテーパを付与した上下の
テーパワークロールを有する圧延機を用い、これら上下
ワークロールを、軸方向にシフトすると共に、互いにク
ロスするようにして圧延を行う圧延実験を通して調査し
た実測値に基づいて得られたものである。
【0028】ここで、エッジドロップ改善量とは、実質
上同一の被圧延板をフラットロール(シフト量0mm、
且つクロス角度0°に設定したテーパワークロールに相
当する)で圧延した場合のエッジドロップ量と、所定の
シフト量及びクロス角度をそれぞれ設定して圧延した場
合のエッジドロップ量との差である。又、ここで使用し
ているエッジドロップ量は、ロールギャップ基準位置と
同じく、板端から100mm位置を基準として、該位置
の板厚と、板端から15mm位置の板厚との偏差とし
て、次の(2)式で定義したものである。
【0029】E15=h15−h100 …(2) h15:板端から15mm位置での板厚 h100 :板端から100mm位置での板厚
【0030】従って、エッジドロップ量E15の符号がマ
イナスの時はエッジドロップを、逆にE15の符号がプラ
スの時はエッジアップを意味する。
【0031】上記図6に示した関係は、ワークロールと
してテーパ量が1/500と1/250の2種類のテー
パロールを使用すると共に、ワークロールのシフト量は
0〜70mmの範囲で、クロス角は0〜0.8°の範囲
でそれぞれ所定の値に変更して圧延した結果から求めた
ものである。
【0032】上記図6の結果より、有効ロールギャップ
とエッジドロップ改善量との間には密接な相関関係があ
り、このように有効ロールギャップを採用することによ
り、エッジドロップ改善量(修正量)との関係をうまく
整理できることが分かる。
【0033】発明は、以上の基本原理に基づいて、前
記ワークロールのシフト位置及びクロス角度を設定又は
調整して圧延するようにしたものである。
【0034】そして、その際に、請求項の発明は、先
ず圧延機入側の実測板プロフィルと圧延後の目標エッ
ジドロップ量とから、修正すべきエッジドロップ量を求
める。ここで、この修正すべきエッジドロップ量は、入
側実測板厚プロフィルからフラットロールで圧延したと
きの圧延後エッジドロップ量を予測し、該エッジドロッ
プ量と目標エッジドロップ量との偏差として与えられ
る。
【0035】次いで、求めた上記修正すべきエッジドロ
ップ量に、前記有効ロールギャップとエッジドロップ修
正量との関係を適用して、該修正すべきエッジドロップ
量を改善するために必要な有効ロールギャップ量を算出
し、ワークロールのシフトとクロスを併用した時の有効
ロールギャップ量がシフトのみによる有効ロールギャッ
プとクロスのみによる有効ロールギャップの和に等しい
という前述した関係に基づいて、前記必要な有効ロール
ギャップ量を満足するシフト位置とクロス角度を求め、
該シフト位置及びクロス角度に上下ワークロールを設定
して圧延するようにしたものである。具体的な手順につ
いては、後述する請求項5の発明と共に説明する。
【0036】なお、以上の説明では、板端から15mm
位置のエッジドロップ量を取り上げたが、それ以外の、
例えば板端から10mm位置や20mm位置の値でも、
上記有効ロールギャップとエッジドロップ改善量との相
関関係が成り立つことが確かめられている。又、有効ロ
ールギャップを決定する基準位置も、前述した板端から
100mm位置に限定されるものでなく、被圧延材の板
厚や変形抵抗、ワークロールのロール径、圧延荷重等の
諸条件によって適切な位置に変更できることはいうまで
もない。
【0037】次に、請求項3の発明について説明する
(請求項4の発明も基本的には同一である)。
【0038】本発明においては、請求項の発明と同様
に、前記発明の基本原理を採用して以下のように制御を
行う。
【0039】即ち、前記のように片側端部にテーパが付
された上下1対のワークロールに対してシフト量(位
置)及びクロス角度を所定値に設定して圧延すると共
に、圧延中(圧延時)に圧延機出側において測定したエ
ッジドロップ量に基づいて、圧延中に上記シフト量及び
クロス角度を、以下の原理に基づいて修正するフィード
バック制御を行う。
【0040】図7に、圧延中にシフト位置及びクロス角
度を変更したときの、次の(3)、(4)式でそれぞれ
与えられる有効ロールギャップ変化量δSとエッジドロ
ップ変化量δEDとの関係を示す。
【0041】 δS=S(a)−S(b) …(3) δED=ED(a)−ED(b) …(4) ここで、S(b):変更前の有効ロールギャップ S(a):変更後の有効ロールギャップ ED(b):変更前のエッジドロップ量 ED(a):変更後のエッジドロップ量
【0042】なお、ここで使用しているエッジドロップ
量EDは、前記(2)式で定義したものと同一であり、
符号はエッジドロップしているときは負に、エッジアッ
プしているときは正になる。
【0043】上記図7より、有効ロールギャップ変化量
δSが正、即ち有効ロールギャップSが増加したなら
ば、エッジドロップ変化量δEDが正、即ちエッジドロ
ップが小さくなる。即ち、前記定義により、エッジドロ
ップ量が減少することは、板厚偏差が小さくなることで
あり、その量は正の値となる。逆に、有効ロールギャッ
プ変化量δSが負、即ち有効ロールギャップSが減少し
たならば、エッジドロップ変化量δEDが負、即ちエッ
ジドロップは大きくなる。又、有効ロールギャップの変
更量(変化量)を大きくすると、エッジドロップの変化
量も大きくなっている。
【0044】この図7では、エッジドロップ量として板
端から15mm位置を取り上げて説明したが、これに限
らず、例えば板端から10mm位置や20mm位置で
も、同様の有効ロールギャップ変化量とエッジドロップ
変化量との関係が成り立つ。
【0045】そこで、上述した有効ロールギャップ変化
量に対するエッジドロップ変化量を上記図7中に示した
破線Aのように線形近似し、その傾きをエッジドロップ
影響係数Kと定義する。このように上記両者間にほぼ線
形に近い関係があるのは、圧延中に有効ロールギャップ
を変更することは、前記図6に示した曲線における勾配
部分で操作していることに相当すること、タンデム圧延
機等においてはその圧延機自体でのエッジドロップが発
生し、前段のスタンドでエッジドロップ改善を大きくし
た場合には、後段で発生するエッジドロップ量が大きく
なる傾向があること、等の理由によると考えられる。
【0046】次いで、圧延中に圧延機の出側で測定した
エッジドロップ量ED(m)と、予め設定してある目標
エッジドロップED(t)との偏差を必要エッジドロッ
プ改善量ΔEDとし、これに前記影響係数Kの逆数を乗
じることにより、以下に示すようにエッジドロップの改
善に必要な有効ロールギャップ変更量ΔSbを得ること
ができる。
【0047】 ΔED=ED(m)−ED(t) …(5) ΔSb=ΔED/K …(6)
【0048】その後、このようにして求められた必要有
効ロールギャップ変更量ΔSbが得られるように、上下
ワークロールのシフト位置及びクロス角度を調整(変
更)することにより、圧延機出側において実測エッジド
ロップ量と目標エッジドロップ量が一致するようにフィ
ードバック制御をすることができる。なお、上下ワーク
ロールのシフト位置においてクロス角度の調整の具体的
な手順については、後述する請求項5の発明と共に説明
する。
【0049】以上の説明で使用した前記有効ロールギャ
ップの基準位置は、被圧延材の板厚や変形抵抗、ワーク
ロールのロール径、圧延荷重等の諸条件によって変わる
ので、前述した請求項の場合と同様に100mm位置
に限定されず、エッジドロップ改善に有効な範囲をカバ
ーする板端からの距離であれば任意である。又、有効ロ
ールギャップ変化量に対するエッジドロップ変化量を線
形で近似したが、これに限られず、非線形で近似しても
よい。
【0050】次に、請求項5の発明について説明する。
【0051】初めに、請求項の発明に係る設定制御又
はフィードフォワード制御において、請求項5に基づい
て実行される制御について説明する。
【0052】この発明は、請求項1の発明と同様に、前
述した基本原理に基づいてエッジドロップ量を制御する
ことを前提とし、その制御点を板幅方向片側につき、少
なくとも2点設けてエッジドロップを制御する方法であ
る。
【0053】ここでは、便宜上制御点が2つである場合
を具体例として、図8を参照しながら、図9のフローチ
ャートに従って説明する。
【0054】図8において、符号Aの実線はフラットロ
ールで圧延した場合の板厚プロフィルを、又、符号Bの
破線は目標板プロフィルを示している。
【0055】まず、図8に併わせて示したように、板端
からそれぞれ所定距離の位置にある2つの制御位置
(点)x1、x2を決める(設定する)(ステップ1)。次
いで、上記制御点x1及びx2において必要なエッジドロッ
プ改善量ΔEx1及びΔEx2を求める(ステップ2)。こ
のエッジドロップ改善量(修正量)は、フラットロール
で圧延した場合に得られる板厚プロフィルAを、目標板
プロフィルBにまで改善するために必要となるエッジド
ロップ量である。
【0056】次いで、同じく図8に曲線C、Dで示した
ような、予め定められた前記制御点x1、x2における有効
ロールギャップとエッジドロップ改善量とのそれぞれ関
係を用意する(ステップ3)。上記関係C、Dに基づい
て、図示したように、制御点x1、x2において、必要な前
記エッジドロップ改善量が得られる有効ロールギャップ
ΔSx1及びΔSx2を求める(ステップ4)
【0057】制御点x1、x2における有効ロールギャップ
が、テーパワークロールをシフトすることによる有効ロ
ールギャップと、クロスすることによる有効ロールギャ
ップとの和で表わすことができるということから導かれ
た下記関係式(7)、(8)に代入し、シフト量(位
置)EL及びクロス角度θを求める(ステップ5)。な
お、便宜上、(7)、(8)式の導出方法については後
述する。
【0058】上記ステップ5で求めたシフト量ELにワ
ークロールをシフトし、クロス角度θにワークロールを
クロスすると共に、この条件の下で圧延を行う(ステッ
プ6、7)。
【0059】 EL={(ΔSx1A2 −ΔSx2・A1 ) −tan (α)(A2 ・x1−A1 ・x2)}/(A2 −A1 )…(7) θ=tan -1〔{(ΔSx1−ΔSx2)−(x1−x2)}/(A1 −A2 )〕1/2 …(8) ここで、A1 =2・{(2/W−x1)2 −(2/W−1
00)2 }/DW A2 =2・{(2/W−x2)2 −(2/W−10
0)2 }/DW W:板幅(mm) Dw :ワークロール径(mm) tan (α):テーパ傾き(例:1/300) シフト量EL:例えば100mm以下 x1:板端からの距離(制御点) x2:板端からの距離(制御点)
【0060】上記(7)、(8)式は、以下のように導
出される。
【0061】まず、制御点x1、x2のそれぞれにおいて、
有効ロールギャップΔSx1、ΔSx2は、前述したよう
に、それぞれ同位置におけるシフトによる有効ロールギ
ャップと、クロスによる有効ロールギャップとの和で表
わすことができることから、次の(9A)、(9B)式
の関係式が得られる。
【0062】 ΔSx1=fx1-100(EL)+gx1-100(θ) …(9A) ΔSx2=fx2-100(EL)+gx2-100(θ) …(9B) fx-100 (EL):板端から100mm位置基準のシフ
トによる有効ロールギャップ gx-100 (θ) :板端から100mm位置基準のクロ
スによる有効ロールギャップ
【0063】又、上記クロスによる有効ロールギャップ
x-100 (θ)は、(10)式で表わすことができる。
【0064】 gx-100 (θ)=gx (θ)−g100 (θ) =2・{(W/2−x)2 −(W/2−100)2 } ・tan 2 θ/DW …(10)
【0065】又、この(10)式で、gx (θ)、g
100 (θ)は、それぞれ板端からxmm、100mmに
おけるミルセンタを基準とするクロスによる通常のロー
ルギャップであり、gx (θ)は、次の(11)式で表
わすことができる。
【0066】 gx (θ)=2・(W/2−x)2 ・tan 2 θ/DW …(11) θ:クロス角 W:板幅 DW :ワークロール径 x:板端からの距離
【0067】一方、シフトによる有効ロールギャップf
x-100 (EL)は、次の(12)式で表わすことができ
る。
【0068】 fx-100 (EL)=(EL−x)・tan (α) …(12) EL:シフト量 tan (α):テーパ傾き(ex.1/300) x:板幅端部からの距離
【0069】前記(9A)、(9B)式を、シフト量E
L、クロス角度θについて解くことにより、前記
(7)、(8)式を求めることができる。
【0070】実際の制御に当たっては、コンピュータ等
からなる制御装置において、フラットロールで圧延した
場合の板厚プロフィルは、板厚、圧延荷重、母板のエッ
ジドロップ量等の圧延条件及び素材条件に基づいて、予
めモデル式化やテーブル化しておき、それを用いて算出
する。又、同様に有効ロールギャップとエッジドロップ
改善量の関係も、予めモデル式化やテーブル化して、制
御装置に保持している。
【0071】以上説明したように、請求項1又は請求項
、5に係る発明では、少なくともロールの片側端部に
テーパを付与したワークロールを軸方向にシフトする機
構と、該ワークロールをクロスさせる機構を備えた圧延
機を用いて板材のエッジドロップ制御を行うに当たっ
て、板端から所定距離離れた位置にエッジドロップ制御
のための基準位置を設け、該基準位置を基準とした上下
ワークロール間のギャップである有効ロールギャップ
と、エッジドロップ修正量の関係に基づき、所望のエッ
ジドロップ改善を得るために必要なロールギャップ量を
算出し、該ロールギャップ量となるようにシフト位置及
びクロス角度を設定するようにしたので、設定制御やフ
ィードフォワード制御により、様々な母板板厚プロフィ
ルに対して、板材の幅方向の両端部に生じる急激な板厚
減少であるエッジドロップを確実に低減でき、幅方向全
体にわたって均一な板厚に圧延することが可能となっ
た。
【0072】次に、請求項3又は4の発明に係るフィー
ドバック制御において、請求項5に基づいて実行される
制御について説明する。但し、ここでは、便宜上、制御
点が前述した場合と同様に板端からそれぞれ異なる所定
距離x1、x2に設定された2点の場合を例に説明する。
【0073】圧延中に圧延機出側で測定したエッジドロ
ップ量に基づいて制御する手順を図10を参照して説明
する。
【0074】この図10において、符号Aを付した曲線
は、圧延機出側で測定した板厚プロフィルを示してい
る。ここでは、上記のようにエッジドロップ制御点とし
て、x1とx2の2点を設定する。
【0075】この板厚プロフィルAを、符号Bを付して
破線で示した圧延機出側における目標板プロフィルまで
改善するために必要とされるエッジドロップ改善量(変
化量)は、制御点x1においてΔEDx1、制御点x2におい
てΔEDx2である。次に、制御点x1及びx2において、そ
れぞれ有効ロールギャップとエッジドロップ改善量の関
係から、上記必要エッジドロップ改善量を得るために必
要な有効ロールギャップ変更量ΔSbx1及びΔSb
x2を、以下の式で計算して求める。
【0076】 ΔSbx1=ΔEDx1/Kx1 …(13) ΔSbx2=ΔEDx2/Kx2 …(14) ここで、Kx1:位置x1でのエッジドロップ影響係数 Kx2:位置x2でのエッジドロップ影響係数
【0077】上記2点における有効ロールギャップ変更
量を得るためのシフト量EL及びクロス角度θそれぞれ
の変更量ΔEL及びΔθの算出方法を以下に説明する。
【0078】前述したロールギャップの定義式より、シ
フト量をΔELだけ変更したときの有効ロールギャップ
変化量、及びクロス角度をΔθだけ変更したときの有効
ロールギャップ変化量を、それぞれ次の(15)式、
(16)式により求めることができる。
【0079】 fx-100 (ΔEL)=ΔEL・tan (α) …(15) gx-100 (Δθ)=2{(W/2−x)2 −(W/2−100)2 } ×{tan 2 (θ−Δθ)−tan 2 θ}/DW …(16)
【0080】前記制御点x1、x2での必要ロールギャップ
変更量ΔSbx1、ΔSbx2を得るために必要なワークロ
ールのシフト位置変更量ΔEL及びワークロールのクロ
ス角度変更量Δθは、上記(15)式、(16)式を連
立して解くことにより、次の(17)式、(18)式に
よりそれぞれ求めることができる。なお、A1 、A2
は、前記(7)式、(8)式の場合と同一である。
【0081】 ΔEL=(A2 ・ΔSbx1−A1 ・ΔSbx2)/{tan α・(A2 −A1 )} …(17) Δθ=tan -1{(ΔSbx1−ΔSbx2) ÷(A1 −A2 )−tan 2 θ}1/2 −θ …(18)
【0082】以上説明したように、請求項3(4)又は
請求項3(4)、5に係る発明では、少なくともロール
の片側端部にテーパを付与したワークロールを軸方向に
シフトする機構と、該ワークロールをクロスさせる機構
を備えた圧延機を用いて板材のエッジドロップ制御を行
うに当たって、板端から所定距離離れた位置にエッジド
ロップ制御のための基準位置を設け、該基準位置を基準
とした上下ワークロール間のギャップである有効ロール
ギャップと、エッジドロップ修正量の関係に基づき、圧
延機出側の実測エッジドロップ量と目標エッジドロップ
量から求まる所望のエッジドロップ改善を得るために必
要な有効ロールギャップ変更量を算出し、該必要有効ロ
ールギャップ変更量が得られるシフト位置及びクロス角
度の変更量を求め、それぞれ調整するようにしたので、
フィードバック制御により、様々な板厚プロフィルの被
圧延材に対して、板材の幅方向の両端部に生じる急激な
板厚減少であるエッジドロップを確実に低減でき、幅方
向全体にわたって均一な板厚に圧延することが可能とな
った。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0084】図11は、請求項1及び5の発明に係る第
1実施形態に適用する6スタンドからなる冷間タンデム
圧延機(圧延設備)の概略構成を示す、ブロック図を含
む側面図である。
【0085】上記タンデム式圧延機では、第1スタンド
の上下ワークロール10を軸方向の所定位置にシフトす
るシフト操作装置12、上下ワークロール10を所定角
度にクロスするクロス操作装置14と、これら各操作装
置12、14に制御信号を出力する第1スタンド制御装
置20とを備えている。
【0086】この制御装置20は、前工程の熱間圧延機
出側に設置されている母板板厚プロフィル検出装置16
で測定された圧延前の母板板厚プロフィルの情報と、板
厚プロフィル目標値設定装置18で設定された冷間圧延
後の目標値とが入力されると、第1スタンドの操作量で
あるシフト量及びクロス角度を算出し、これらシフト量
とクロス角度をそれぞれ上記各操作装置12、14に出
力し、上記ワークロール10を所定のシフト量(位置)
とクロス角度に設定して圧延する設定制御を行うように
なっている。
【0087】又、この制御装置20では、予め定めた有
効ロールギャップ量とエッジドロップ修正量との関係に
関するデータを保持している。この関係については後に
詳述する。
【0088】本実施形態では、第1スタンドがワークロ
ール及びバックアップロールからなる4段圧延機であ
り、上下ワークロール10には、それぞれ点対称の位置
の片側端部にテーパが付与されており、これら上下ワー
クロール10はそれぞれ上下方向からバックアップロー
ル22により支持され、上下ワークロールのみがクロス
するようになっている。なお、第1スタンドのワークロ
ール径は570mmであり、ワークロールのテーパ量は
1/300である。
【0089】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0090】被圧延材は圧延後に酸洗した板幅900m
mのブリキ用鋼板であり、エッジドロップ制御点は、板
端から10mm位置(x1点)及び30mm位置(x2点)
の2点で、各制御点での目標エッジドロップ量はそれぞ
れ0μmとする。
【0091】図12に、ロールギャップ基準位置を板端
から100mm位置として予め求めた、有効ロールギャ
ップとエッジドロップ改善量との関係を示す。曲線A
は、板端から10mm位置における関係で、曲線Bは板
端30mm位置における関係であり、それぞれ前記図7
に示した曲線C、Dに相当する。
【0092】本実施形態では、前記制御装置20におい
て、これら2つの位置における関係を、以下のようにモ
デル式化することにより、計算を実行している。
【0093】 ΔE10=0.004×ΔS102 …(19) ΔE30=0.003×ΔS302 …(20) ここで、ΔE10:板端から10mm位置でのエッジドロ
ップ改善量 ΔS10:板端から10mm位置での有効ロールギャップ ΔE30:板端から30mm位置でのエッジドロップ改善
量 ΔS30:板端から30mm位置での有効ロールギャップ
【0094】前記圧延設備を用いて、上記鋼板を実際に
圧延した場合の効果について、図11を用いて説明す
る。
【0095】先ず、比較例について説明する。図13に
おいて、符号Aの折れ線は、母板板厚プロフィルより推
定したテーパのないフラットワークロールで上記鋼板を
圧延したときの板端部における板厚プロフィルを示して
いる。又、符号Bの折れ線は、同鋼板を、従来の片テー
パワークロールで圧延したときの板厚プロフィルを示
し、この折れ線Bは、シフト量を40mmとする片テー
パワークロールシフトによる圧延結果である。
【0096】この図13の結果より、折れ線Aでは、板
端から50mm位置までの全体に亘って目標に達してい
ないのに対し、折れ線Bでは、板端から30mm位置で
目標エッジドロップまで改善することができているが、
板端から10mm位置では10μm以上も過厚になって
しまい、いずれの場合も幅方向全体にわたって均一な板
厚に圧延することができなかった。
【0097】次に、本発明によるエッジドロップ制御方
法を、同一の鋼板に適用した結果について説明する。
【0098】板端から10mm位置(x1)において、フラ
ットワークロールで圧延した場合のエッジドロップ量を
E10とすると、前記図13の折れ線Aより E10=−27μm である。よって、目標エッジドロップまで改善するのに
必要となる、必要エッジドロップ改善量ΔE10は、 ΔE10=0−(−27)=27μm である。
【0099】このエッジドロップ改善量ΔE10を得るた
めに必要となる有効ロールギャップΔS10は、前記(
)式に示された板端から10mm位置における有効ロ
ールギャップとエッジドロップ改善量との関係式より、 ΔS10={(ΔE10/0.004)}1/2 ≒82μm となる。
【0100】又、詳細は省略するが、板端から30mm
位置(x2)においても同様の手順で、有効ロールギャップ
を求めると、 ΔS30≒37μm となる。
【0101】以上の値を、前記()、()式に代入
すると、シフト量EL、クロス角度θはそれぞれ EL=20mm θ=0.8° となり、前記第1スタンドのワークロール10に設定す
べきフト量及びクロス角度を算出することができる。
【0102】以上のように、第1スタンド制御装置20
で算出したシフト量及びクロス角度が、それぞれシフト
操作装置12と、クロス操作装置14にそれぞれ出力さ
れ、同スタンドのワークロールを、シフト操作装置12
は上記シフト量に設定し、クロス操作装置14は上記ク
ロス角度に設定した。
【0103】その後、この設定条件の下で圧延を行うこ
とにより、前記図11で符号Cの折れ線で示した板厚プ
ロフィルを得ることができた。この折れ線Cから判るよ
うに、本実施形態においては、設定制御によりエッジド
ロップを目標範囲まで改善することができた。
【0104】このように、本実施形態によっても、従来
の片テーパWRシフト圧延や単なるクロス圧延では不可
能であったエッジドロップの改善を図ることができるよ
うになり、幅方向全体に亘って均一な板プロフィルを得
ることが可能となった。
【0105】次に、請求項3(4)及び5に係る第2実
施形態について詳細に説明する。
【0106】図14は、本実施形態に適用される冷間タ
ンデム圧延機(圧延設備)の概略構成を示す、ブロック
図を含む側面図である。
【0107】本実施形態に適用される圧延設備は、前記
第1実施形態の場合と同様に、第1スタンドのシフトク
ロス圧延機がワークロール及びバックアップロールから
なる4段圧延機であり、上下ワークロール10にはそれ
ぞれ点対称の位置の軸方向片側端部にテーパが付与され
ており、これら上下ワークロール10はそれぞれ上下方
向からバックアップロールにより支持され、上下ワーク
ロール10がクロスすると共に、軸方向にシフフトする
ようになっている。なお、第1スタンドのワークロール
径は570mmであり、テーパ量(テーパ傾き)は1/
400である。
【0108】即ち、上記タンデム圧延機では、前記第1
実施形態の場合と同様に、上下ワークロール10を所定
位置にシフトするシフト操作装置12、上下ワークロー
ルを所定角度にクロスするクロス操作装置14と、圧延
機出側(最終スタンド出側)における板厚プロフィルの
目標値を設定する板厚プロフィル目標値設定装置18
と、シフト操作装置12及びクロス操作装置14に制御
信号を出力する第1スタンド制御装置20とを備えてい
る。
【0109】本実施形態においては、圧延機出側に板厚
プロフィル測定装置22が設置され、該測定装置22で
測定された被圧延材の圧延後の板厚プロフィルの情報
(実測エッジドロップ量)と、上記板厚プロフィル目標
設定装置18で設定された板厚プロフィルの目標値(目
標エッジドロップ量)に基づいて、第1スタンドのシフ
ト位置及びクロス角度の変更量を算出し、それを上記シ
フト操作装置12及びクロス操作装置14に出力し、上
記ワークロール10を所定のシフト位置及びクロス角度
に調整するようになっている。
【0110】上記制御装置20では、予め有効ロールギ
ャップの変更量に対するエッジドロップ変化量を前記影
響係数Kとして保持し、圧延機の出側で測定したエッジ
ドロップ量と目標エッジドロップ量との偏差を必要エッ
ジドロップ改善量として算出し、該改善量にこの影響係
数の逆数を乗じることにより、エッジドロップの改善に
必要とされるロールギャップ変更量を求める。
【0111】そして、この必要ロールギャップ変更量を
得ることができるシフト位置変更量及びクロス角度変更
量を、前記(17)式、(18)式によりそれぞれ算出
し、これら変更量分だけ、前記第1スタンドの上下ワー
クロール10のシフト位置及びクロス角度を変更し、調
整することによりフィードバック制御を行う。
【0112】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0113】被圧延材は圧延後に酸洗した板幅920m
mのブリキ用鋼板であり、エッジドロップ制御点は板端
から10mm位置(x1点)及び30mm位置(x2点)の
2点で、これら各制御点でのエッジドロップ量の目標許
容範囲は0〜−2μmとする。図15は、このブリキ用
鋼板について予め求めた板端からの各位置における影響
係数を示したものである。この図15では、有効ロール
ギャップ基準位置は、板端から100mm位置としてい
る。
【0114】前記図14に示した圧延設備を用いて、上
記鋼板を実際に圧延した場合の効果について、図16を
用いて説明する。
【0115】まず、比較例について説明する。この図1
6において、符号Aの折れ線は圧延中に圧延機出側で測
定した板端近傍における板厚プロフィルを示している。
この板プロフィルAは第1スタンドのワークロールシフ
トクロス圧延機において、クロス角度を0°、シフト位
置を42mmとして圧延して得られた結果である。この
Aの板厚プロフィルでは、板端から10mm位置ではエ
ッジドロップの目標許容範囲に入っているが、板端から
30mm位置では過厚になってしまい、幅方向全体にわ
たって均一な板厚に圧延できていない。
【0116】上記鋼板を、第1スタンドでシフト位置を
43mmとする従来の片テーパワークロールシフト圧延
したときの板厚プロフィルを、同図に符号Bを付して示
した。この片テーパワークロールシフト圧延の場合は、
板端から30mm位置では目標エッジドロップまで改善
することができているが、板端から10mm位置ではエ
ッジドロップ量が−2μmより小さく、結果として幅方
向全体にわたって均一な板厚にすることができなかっ
た。
【0117】次に、本発明によるエッジドロップ制御方
法を、同一の鋼板に適用した結果について説明する。
【0118】板端から30mm位置において、圧延中に
圧延機出側で測定したエッジドロップ量をED30とする
と、前記図16に示した折れ線Aの板プロフィルより目
標エッジドロップ(=0μm)まで改善するのに必要と
なる必要エッジドロップ改善量ΔED30は、 ΔED30≒−0.7μm である。
【0119】このエッジドロップ改善量ΔED30を得る
ために必要となる有効ロールギャップΔSb30は、前記
(14)式に示された板端から30mm位置における有
効ロールギャップ変更量、エッジドロップ改善量、影響
係数との関係式より、 ΔSb30=ΔED30/K30≒−11μm となる。
【0120】板端から10mm位置においては、前記折
れ線Aの場合に目標範囲内にあるので、有効ロールギャ
ップの変更は必要ないため、ΔS10≒0μmとなる。
【0121】以上の値を、前記(17)式、(18)式
に代入すると、 ΔEL=−16mm Δθ=0.7° となり、前記符号Aの板厚プロフィルが得られた圧延の
場合に設定した、前記シフト位置EL(=42mm)及
びクロス角度θ(=0°)からの変更量が算出される。
【0122】その後、第1スタンドのワークロール10
を上記シフト位置変更量及びクロス角度変更量分だけ変
更し、圧延を行うことにより、前記図16に符号Cを付
して示した折れ線の板厚プロィルで示したように、エッ
ジドロップを目標許容範囲内にまで改善することができ
た。
【0123】このように、本実施形態によれば、圧延機
出側において実測した板厚プロフィル(エッジドロップ
量)に基づいて、フィードバック制御することにより、
従来では不可能であった高精度なエッジドロップの改善
が可能となり、その結果、幅方向全体にわたって均一な
板プロフィルを得ることが可能となった。
【0124】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0125】例えば、有効ロールギャップを算出するた
めのロールギャップ基準位置は、前述したように、板端
から100mm位置に設定する場合に限られるものでな
く、被圧延材の板厚や変形抵抗、ワークロール径、圧延
荷重等の諸条件に応じて最適値を求めることができる。
従って、これら諸条件に拘束されることなく、本発明を
広く適用することが可能となる。
【0126】又、有効ロールギャップとエッジドロップ
改善量との関係は、前記実施形態に示したような2次関
数によるモデル式に限らず、他の関数によるモデル式や
テーブル方式によるもの等、いずれの方法によって表わ
されたものでもよい。
【0127】又、制御点は2点に限られるものでなく、
3点以上であってもよい。
【0128】又、本発明に適用できる圧延設備の具体的
構成は、前記実施形態に示したものに限定されない。例
えば、圧延機は4段のものに限定されず、6段や2段圧
延機等でもよく、スタンド数も実施形態に示した6スタ
ンドに限らず、4スタンドや5スタンド、あるいは単ス
タンドでも良く、任意である。
【0129】又、テーパワークロールのシフト・クロス
機構を備えたスタンドは、第1スタンドに限られるもの
でなく、いずれのスタンドであってもよく、且つ単スタ
ンドだけでなく複数スタンドに備えるようにしてもよ
い。
【0130】又、ワークロールは単独でクロスするもの
に限らず、バックアップロールと対になってクロスする
ペアクロス圧延機でもよい。
【0131】又、ワークロールのテーパは、ロールの両
側端部に設けてもよく、その形状も、単純な傾斜だけで
なく、sinカーブや、複数の傾きを持っているもので
あってもよい。
【0132】又、圧延対象とする板材は、鋼板に限られ
ずアルミニウム板、銅板等の他の金属板であってもよ
い。
【0133】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
板材の幅方向両端部に生じる急激な板厚減少であるエッ
ジドロップを確実に低減でき、幅方向全体に亘って均一
な板厚に圧延することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワークロールを概念的に示す正面図
【図2】ワークロールのシフト位置と板材との関係を示
す説明図
【図3】ワークロールのクロス角を示す平面図
【図4】従来基準によるロールギャップ変化量を概念的
に示す説明図
【図5】本発明で採用した有効ロールギャップ変化量を
概念的に示す説明図
【図6】有効ロールギャップとエッジドロップ改善量の
関係を示す線図
【図7】有効ロールギャップ変化量とエッジドロップ変
化量との関係を示す線図
【図8】2制御点での有効ロールギャップとエッジドロ
ップ改善量の関係を示す線図
【図9】本発明のエッジドロップ制御方法を実行する手
順を示すフローチャート
【図10】圧延機出側の実測板厚プロフィルと必要エッ
ジドロップ改善量との関係を示す線図
【図11】本発明に係る第1実施形態に適用する圧延設
備の概略構成を示す説明図
【図12】第1実施形態における有効ロールギャップと
エッジドロップ改善量の関係を示す線図
【図13】第1実施形態によるエッジドロップの改善効
果を示す線図
【図14】第2実施形態に適用される圧延設備の概略構
成を示す説明図
【図15】板端からの各距離における影響係数を示す線
【図16】第2実施形態の効果を示す線図
【符号の説明】
10…ワークロール 12…シフト操作装置 14…クロス操作装置 16…母板プロフィル検出装置 18…板厚プロフィル目標値設定装置 20…制御装置 22…板厚プロィル測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 敏弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 金子 智弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平10−230311(JP,A) 特開 平10−216814(JP,A) 特開 平6−91314(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/28 B21B 37/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともロールの片側端部にテーパを付
    与したワークロールを軸方向にシフトする機構と、上下
    1対の該ワークロールをクロスさせる機構を備えた圧延
    機を用いて圧延する際の板材圧延におけるエッジドロッ
    プ制御方法であって、 板端より所定距離離れた位置にロールギャップ基準位置
    を設定し、該基準位置を基準とした上下ワークロール間
    隔を有効ロールギャップとし、該有効ロールギャップと
    エッジドロップ修正量との関係を予め定めておくと共
    に、該関係に基づいて、前記ワークロールのシフト位置
    及びクロス角度を設定して圧延するに際し、圧延機入側
    の実測板プロフィルと圧延後の目標エッジドロップ量と
    から、修正すべきエッジドロップ量を求め、 求めた修正すべきエッジドロップ量に前記有効ロールギ
    ャップとエッジドロップ修正量との関係を適用して、該
    修正すべきエッジドロップ量を修正するために必要な有
    効ロールギャップ量を算出し、 該有効ロールギャップ量を満足するシフト位置とクロス
    角度を求め、該シフト位置及びクロス角度に上下ワーク
    ロールを設定して圧延する ことを特徴とする板材圧延に
    おけるエッジドロップ制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記有効ロールキャップ量を満足するシフト位置とクロ
    ス角度を、シフトによる有効ロールキャップ量とクロス
    による有効ロールギャップ量の和に等しいとして求める
    ことを特徴とする板材圧延におけるエッジドロップ制御
    方法。
  3. 【請求項3】少なくともロールの片側端部にテーパを付
    与したワークロールを軸方向にシフトする機構と、上下
    1対の該ワークロールをクロスさせる機構を備えた圧延
    機を用いて圧延する際の板材圧延におけるエッジドロッ
    プ制御方法であって、 板端より所定距離離れた位置にロールギャップ基準位置
    を設定し、該基準位置を基準とした上下ワークロール間
    隔を有効ロールギャップとし、該有効ロールギャップと
    エッジドロップ修正量との関係を予め定めておくと共
    に、該関係に基づ いて、前記ワークロールのシフト位置
    及びクロス角度を調整して圧延するに際し、 圧延時に圧延機出側で測定した実測エッジドロップ量と
    圧延後の目標エッジドロップ量との偏差を求め、 該偏差に前記有効ロールギャップとエッジドロップ修正
    量との関係を適用して、該偏差を解消するに必要な有
    効ロールギャップ変更量を算出し、 該必要有効ロールギャップ変更量を得るために必要なシ
    フト位置変更量及びクロス角度変更量を求め、前記ワー
    クロールのシフト位置とクロス角度を調整して圧延する
    ことを特徴とする板材圧延におけるエッジドロップ制御
    方法。
  4. 【請求項4】少なくともロールの片側端部にテーパを付
    与したワークロールを軸方向にシフトする機構と、上下
    1対の該ワークロールをクロスさせる機構を備えた圧延
    機を用いて圧延する際の板材圧延におけるエッジドロッ
    プ制御方法であって、 板端より所定距離離れた位置にロールギャップ基準位置
    を設定し、該基準位置を基準とした上下ワークロール間
    隔を有効ロールギャップとし、該有効ロールギャップと
    エッジドロップ修正量との関係を予め定めておくと共
    に、該関係に基づいて、前記ワークロールのシフト位置
    及びクロス角度を調整して圧延するに際し、 前記ワークロールのシフト位置とクロス角度をそれぞれ
    所定値に設定して圧延を開始すると共に、 圧延時に圧延機出側で測定した実測エッジドロップ量と
    圧延後の目標エッジドロップ量との偏差を求め、 該偏差に前記有効ロールギャップとエッジドロップ修正
    量との関係を適用して、該偏差を解消するに必要な有
    効ロールギャップ変更量を算出し、 該必要有効ロールギャップ変更量を得るために必要なシ
    フト位置変更量及びクロス角度変更量を求め、前記ワー
    クロールのシフト位置とクロス角度を調整して圧延する
    ことを特徴とする板材圧延におけるエッジドロップ制御
    方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、 エッジドロップ量を制御する点を、板幅方向片側につき
    少なくとも2点設けることを特徴とする板材圧延におけ
    るエッジドロップ制御方法。
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