JP3235535B2 - ロボット制御装置とその制御方法 - Google Patents

ロボット制御装置とその制御方法

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JP3235535B2
JP3235535B2 JP26168197A JP26168197A JP3235535B2 JP 3235535 B2 JP3235535 B2 JP 3235535B2 JP 26168197 A JP26168197 A JP 26168197A JP 26168197 A JP26168197 A JP 26168197A JP 3235535 B2 JP3235535 B2 JP 3235535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット制御の加
減速処理ならびにデジタルフィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットの動作に用いる移動指令
値は、ロボットアームに衝撃を与えることなく滑らかな
動作を実現するために、加減速処理を行ってモータを制
御している。そして、その加減速に必要な加減速時間
は、モータにかかる負荷、モータイナーシャとモータト
ルク、モータ速度により決定される。そのため、加減速
時間は、最小あるいは最大の負荷イナーシャから算出さ
れた固定値を設定している。しかし、ロボットは、動作
することにより自らが姿勢変化する。そして、それに応
じてモータにかかる負荷イナーシャと重力トルクも変動
する。これらの変動に対して、滑らかな動作で移動時間
の短縮を図るため、加減速処理は、公開平5−4623
4号にあるように、負荷イナーシャに応じて可変する方
法が用いられている。図16にこの構成を示し、以下説
明する。まず、位置教示部6で得られる先端位置データ
は、補間演算部7でサンプリング時間当たりの移動デー
タに分割する。このとき、移動データは、加減速をもつ
ように加減速処理部8で処理される。この加減速を行う
ための加減速時間は、負荷イナーシャ格納部29で記憶
された姿勢に応じた負荷イナーシャ値を先端位置データ
から抽出し、その負荷イナーシャ値から加減速時間演算
部13で算出する。そして、補間演算部7で算出した移
動データは、位置制御部9、位置制御部10に入力さ
れ、モータ1、モータ2の回転を制御する。
【0003】また、簡単な構成で加減速処理を行うため
に、公開昭59−90107号にもあるように、N段
(Nは自然数)のシフトレジスタを用いて加減速処理を
行っている。図17に示すような4段のシフトレジスタ
構成で以下説明を行う。移動指令生成部15は、モータ
1を回転させるための移動指令を生成する。そして、加
減速処理部8は、その移動指令を入力するとともに、レ
ジスタ100〜102、係数200〜203と加算器3
00〜302からなり、ローパス特性をもつ4段のFI
Rフィルタで構成している。そして、この出力は、制御
部17に入力され、モータ1の回転を制御する。移動指
令値は、サンプリング時間毎に逐次レジスタ100〜1
02をシフトしていく。このとき、総和が1となる係数
200〜203をそれぞれのレジスタ値と掛け合わせて
出力する。なお、係数200〜203の総和が1である
ために、移動指令値の入出力それぞれの総和は、等しく
なる。また、加減速時間は、図18に示したように、サ
ンプリング時間にシフトレジスタの段数Nを掛け合わせ
た時間となり、速度、姿勢変化に影響されることなく4
サンプリング時間で加減速を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の加減速処理
では、ロボットの姿勢変化により負荷イナーシャ変動の
みを考慮して加減速時間を決定していた。しかし、滑ら
かな動作を実現するために必要な加減速時間は、負荷イ
ナーシャ、モータイナーシャに加えてモータトルクによ
り決定される。また、ロボットは、姿勢変化によりモー
タトルクロス分となる重力トルクも大きく変動する。し
かし、従来の加減速処理では、ロボット姿勢変化による
負荷イナーシャ変動のみを考慮して加減速時間を決定し
ていたために、加減速時間は、最大の重力トルクロス分
で設定するか、重力トルク変動が小さなロボットでは、
この変動を無視して設定していた。このように、重力ト
ルク変動の大きなロボットでは、最適な加減速時間より
長く設定するために、ロボット動作の高速化に限界があ
った。
【0005】また、従来のフィルタを用いた加減速処理
は、シフトレジスタの段数のみで加減速時間を設定し、
シフトレジスタの係数の総和を1にすることで、移動指
令値の入出力それぞれの総和が等しくなるようになって
いる。このため、移動指令がシフトレジスタ内に入力さ
れたのち、段数を変えると、移動指令値の入出力それぞ
れの総和を一致させることは困難であり、ロボットが動
作している途中で段数を変えて加減速時間を変えると、
位置指令誤差が発生し、高精度な位置決め動作などが困
難であった。このように、従来のフィルタを用いた加減
速処理では、加減速時間は固定値でしか設定できなかっ
たために、ロボットの姿勢に応じた最適な加減速時間を
設定して高速動作を実現することは困難であった。本発
明は、上記課題を解決するもので、ロボットの姿勢変化
に最適な加減速時間の設定が簡単な構成で行え、位置指
令誤差なくより滑らかで高速高精度なロボット動作を実
現することができるロボット制御装置、ロボット制御方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の構成は、ロボットアームと、前記ロ
ボットアームを駆動するモータと、前記ロボットアーム
の重心がロボットアーム先端に位置するものとして前記
モータとロボットアームの先端を結ぶ直線距離の関数で
算出される負荷イナーシャを算出する負荷イナーシャ算
出部と、前記直線距離の水平成分の関数で算出される重
力トルクを算出する重力トルク算出部と、前記負荷イナ
ーシャ算出部と重力トルク算出部からの信号を入力し、
前記モータの加減速時間を可変する加減速演算部と、前
記加減速演算部からの信号を入力し、前記モータの加減
速処理を行う加減速処理部を設けたロボット制御装置に
おいて、加減速演算部は、複数のレジスタとレジスタの
入力側に接続された複数の係数と前記係数の出力を加算
する加算器からなるフィルタを複数有し、それぞれのフ
ィルタを構成する係数の個数を異ならせ、それぞれのフ
ィルタの入力に係数を接続し、フィルタの入力に接続し
た係数の総和が1となるように設定する係数算出部を設
け、前記フィルタに接続した係数を介してモータを回転
させるための移動指令を各フィルタに入力し、各フィル
タの出力を加算する加算器を設けたものである。
【0007】さらに、本発明の第2の構成は、ロボット
アームと、前記ロボットアームを駆動するモータと、前
記ロボットアームの重心がロボットアーム先端に位置す
るものとして前記モータとロボットアームの先端を結ぶ
直線距離を算出する距離算出部と、前記距離算出部で算
出された距離の関数から負荷イナーシャを算出し、か
つ、前記距離算出部で算出された距離の水平成分の関数
から重力トルクを算出し、これら負荷イナーシャと重力
トルクから前記モータの加減速時間を可変する加減速演
算部と、前記加減速演算部からの信号を入力し、前記モ
ータの加減速処理を行う加減速処理部を設けたロボット
制御装置において、加減速演算部は、複数のレジスタと
レジスタの入力側に接続された複数の係数と前記係数の
出力を加算する加算器からなるフィルタを複数有し、そ
れぞれのフィルタを構成する係数の個数を異ならせ、そ
れぞれのフィルタの入力に係数を接続し、フィルタの入
力に接続した係数の総和が1となるように設定する係数
算出部を設け、前記フィルタに接続した係数を介してモ
ータを回転させるための移動指令を各フィルタに入力
し、各フィルタの出力を加算する加算器を設けたもので
ある。
【0008】さらに、本発明の第3の構成は、ロボット
アームと、前記ロボットアームを駆動するモータと、前
記ロボットアームの重心がロボットアーム先端に位置す
るものとして前記モータとロボットアームの先端を結ぶ
直線距離の関数で算出される負荷イナーシャを算出する
負荷イナーシャ算出部と、前記直線距離の水平成分の関
数で算出される重力トルクを算出する重力トルク算出部
と、前記負荷イナーシャ算出部と重力トルク算出部から
の信号を入力し、前記モータの加減速時間を可変する加
減速演算部と、前記加減速演算部からの信号を入力し、
前記モータの加減速処理を行う加減速処理部を設けたロ
ボット制御装置において、加減速演算部は、複数のレジ
スタとレジスタの入力側に接続された複数の係数と前記
係数の出力を加算する加算器からなるフィルタを有し、
そのフィルタを構成する係数を総和が1になるように設
定するフィルタ係数算出部を設け、前記フィルタ係数算
出部と係数の間に段数を異ならせたシフトレジスタを配
置し、前記フィルタにモータを回転させるための移動指
令を入力するものである。
【0009】さらに、本発明の第4の構成は、ロボット
アームと、前記ロボットアームを駆動するモータと、前
記ロボットアームの重心がロボットアーム先端に位置す
るものとして前記モータとロボットアームの先端を結ぶ
直線距離を算出する距離算出部と、前記距離算出部で算
出された距離の関数から負荷イナーシャを算出し、か
つ、前記距離算出部で算出された距離の水平成分の関数
から重力トルクを算出し、これら負荷イナーシャと重力
トルクから前記モータの加減速時間を可変する加減速演
算部と、前記加減速演算部からの信号を入力し、前記モ
ータの加減速処理を行う加減速処理部を設けたロボット
制御装置において、加減速演算部は、複数のレジスタと
レジスタの入力側に接続された複数の係数と前記係数の
出力を加算する加算器からなるフィルタを有し、そのフ
ィルタを構成する係数を総和が1になるように設定する
フィルタ係数算出部を設け、前記フィルタ係数算出部と
係数の間に段数を異ならせたシフトレジスタを配置し、
前記フィルタにモータを回転させるための移動指令を入
力するものである。
【0010】さらに、本発明の第1の方法は、ロボット
アームと、前記ロボットアームを駆動するモータを備え
たロボット制御方法であって、前記ロボットアームの重
心がロボットアーム先端に位置するものとして前記モー
タとロボットアームの先端を結ぶ直線距離の関数で算出
される負荷イナーシャを算出し、前記直線距離の水平成
分の関数で算出される重力トルクを算出し、前記負荷イ
ナーシャと重力トルクから前記モータの加減速時間を可
変するロボット制御方法において、加減速時間を演算す
る際に、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続され
た複数の係数と前記係数の出力を加算する加算器からな
る複数のフィルタの入力に接続した係数の総和が1とな
るように設定したものである。
【0011】さらに、本発明の第2の方法は、ロボット
アームと、前記ロボットアームを駆動するモータを備え
たロボット制御方法であって、前記ロボットアームの重
心がロボットアーム先端に位置するものとして前記モー
タとロボットアームの先端を結ぶ直線距離の関数で算出
される負荷イナーシャを算出し、前記直線距離の水平成
分の関数で算出される重力トルクを算出し、前記負荷イ
ナーシャと重力トルクから前記モータの加減速時間を可
変するロボット制御方法において、複数のレジスタとレ
ジスタの入力側に接続された複数の係数と前記係数の出
力を加算する加算器からなるフィルタを有し、加減速時
間を演算する際に、そのフィルタを構成する係数の総和
が1になるように設定し、前記係数を設定する際に段数
を異ならせたシフトレジスタで係数をシフトさせるもの
である。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施の形態
について説明する。なお、説明を簡単にするために、図
1に示すようなモータ1、モータ2とリンク1、リンク
2ならびに、固定台5から構成される2自由度のロボッ
トアームで以下説明を行う。
【0031】まず、図1(a)に示すように、ロボット
アームは、固定台5に固定しているモータ1の回転軸に
リンク3を接続し、そのリンク3の先端にモータ2を取
り付け、そのモータ2の回転軸にリンク4を接続して構
成している。そして、モータ1とモータ2の回転角を制
御することにより、ロボットアーム先端点aの位置を制
御している。このとき、図1(a)のロボットアームの
姿勢から、モータのみを回転させると、図1(b)に示
すようにロボットアーム先端位置aは位置a1に移動
し、ロボットアームの姿勢は変化する。同様に、図1
(a)のロボットアームの姿勢から、モータ2のみを回
転させると、図1(c)に示すようにロボットアーム先
端位置aは位置a2に移動し、ロボットアームの姿勢は
変化する。ここで、図1(a)の姿勢において、モータ
1、モータ2からロボットアーム先端までの距離は、そ
れぞれL0、Mとし、ロボットアームの重心がアーム先
端にあると仮定する。そして、モータ1、モータ2、リ
ンク3とリンク4の総質量mは、アーム先端にすべて集
中していると近似でき、モータ1,モータ2それぞれの
負荷イナーシャは、m・L0 2、m・M2のように表せ
る。同様に、図1(b)、図1(c)に示すような姿勢
変化を行うと、先端位置がa1、a2に移動して、モータ
1の負荷イナーシャは、m・L1 2、m・L2 2とモータ1
から先端位置までの距離に応じて変化する。しかし、モ
ータ2の負荷イナーシャは、モータ2から先端位置まで
の距離Mが変化しないために、姿勢変化の影響を受ける
ことなくm・M2と一定値になる。また、位置a1でのモ
ータ1から先端位置までの距離L1は、モータ1のみを
回転するために、先端位置aのモータ1からの距離L0
と同一になり、モータ1の負荷イナーシャは、m・L0 2
と位置aの負荷イナーシャと同一である。次に、モータ
1と先端位置の2点間を結ぶ直線の接線方向と重力方向
との角度差θとすると、モータ1に加わる重力トルクT
L0は、
【0032】
【数1】
【0033】のように変形でき、モータ1から先端位置
aまでの距離L0の水平成分Lx0に比例する。同様に、
モータ2と先端位置の2点間を結ぶ直線の接線方向と重
力方向との角度差をφとすると、モータ2に加わる重力
トルクTM0は、
【0034】
【数2】
【0035】のように変形でき、モータ2から先端位置
aまでの距離Mの水平成分Mx0に比例する。また、図
1(b)、図1(c)に示すような姿勢変化によって先
端位置がa1、a2に移動すると、モータ1に加わる重力
トルクは、mg・Lx1、mg・Lx2 と変化し、モー
タ2に加わる重力トルクも、mg・Mx1 、mg・Mx
2と変化する。このように、姿勢変化により、モータ
1、モータ2から先端位置までの距離が変化すると、そ
れぞれのモータの負荷イナーシャ、重力トルクも変化す
る。
【0036】一方、目標速度をV、モータイナーシャを
m、負荷イナーシャをJL、モータトルクをTm、摩擦
あるいは重力トルクなどのモータ外乱トルク成分を
L、比例係数をαとすると、目標速度Vにオーバシュ
ートなく滑らかに達するために必要な加減速時間Tは、
【0037】
【数3】
【0038】となる。ここで、モータイナーシャJm
モータトルクTmは、モータによって決定でき、姿勢変
化に無関係な係数である。このため、加減速時間は、
(数3)からもわかるように、姿勢変化によって負荷イ
ナーシャが変化すると比例して変化し、外乱トルク成分
である重力トルクが変化しても比例して変化する。
【0039】このように、姿勢変化に対応して負荷イナ
ーシャ、重力トルクが変動するため、図2に示すような
構成によって、その変動に対応した加減速時間を算出し
て制御を行う。まず、位置教示部6で得られる先端位置
データを補間演算部7でサンプリング時間当たりの移動
データに分割する。このとき、移動データは、加減速を
もつように加減速処理部8で処理される。この加減速を
行う加減速時間は、負荷イナーシャ算出部11と重力ト
ルク算出部12で算出された負荷イナーシャ、重力トル
クから(数3)を用いて加減速時間演算部13で算出さ
れる。そして、補間演算部7から算出される移動データ
から位置制御部9、位置制御部10で位置制御指令を算
出して、モータ1、モータ2を駆動し、リンク3、リン
ク4を回転させて、先端位置を滑らかにかつ最短時間で
移動する。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の発明と同一の構成については、
同一符号を付して説明を略する。
【0041】まず、図1(a)に示すようなロボット姿
勢のとき、モータ1、モータ2それぞれの負荷イナーシ
ャは、m・L0 2、m・M2であり、モータから先端位置
aまでの距離の2乗に比例している。また、モータ1,
モータ2それぞれに加わる重力トルクは、mg・L
0、mg・Mx0となり、モータから先端距離までの距
離に比例する。そして、(数3)から、加減速時間は、
姿勢変化によって負荷イナーシャが変化すると比例して
変化し、外乱トルク成分である重力トルクが変化しても
比例して変化する。このことから、加減速時間Tは、モ
ータから先端位置までの距離に応じて、
【0042】
【数4】
【0043】のような近似式で決定することができる。
ここで、T0は加減速時間最小値、a、Bは比例係数、
Lはモータから先端位置までの距離である。
【0044】では、図3で構成を説明する。それぞれの
モータから先端までの距離は、移動教示部6から得られ
る移動データによって距離算出部14で算出する。そし
て、加減速時間演算部13で(数4)を用いてそれぞれ
の距離に対応した加減速時間をそれぞれのモータについ
て算出する。そして、その最大値によって、補間演算部
7内の加減速処理部8で加減速処理される。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、説明を簡単にするために、フィルタは
4段のFIRフィルタ構成で以下説明を行う。
【0046】まず、図4で構成を説明する。移動指令生
成部15は、モータ1を回転させるための移動指令を生
成する。そして、加減速処理部8は、その移動指令を入
力としたレジスタ100〜102、係数200〜203
と加算器300〜302からなり、ローパス特性をもつ
4段のFIRフィルタで構成されている。このため、移
動指令の加減速区間は、そのフィルタの遮断周波数に応
じた加減速時間によって生成される。ところで、遮断周
波数は、FIRフィルタ構成のためにレジスタ100〜
102の段数ならびに係数200〜203で決定され
る。そして、制御部17は、この出力に応じて、モータ
1の回転を制御する。
【0047】次に、この構成によって、加減速を生成す
る方法を具体的に図5を用いて説明する。まず、指令生
成部15から、サンプリング時間t1からt6の間は、サ
ンプリング時間当たり100パルス、サンプリング時間
11からt16の間は、サンプリング時間当たり60パル
スの移動指令が出力される。次に、係数算出部16で
は、サンプリング時間t1からt10までは、4回平均フ
ィルタ構成になるようにすべての係数を1/4とし、サ
ンプリング時間t11からt15は3回平均フィルタ構成に
なるように最終段の係数203を0にして他の係数は1
/3とする。そして、サンプリング時間t16からt20
2回平均フィルタになるように係数202、係数203
は0にし、他の係数は1/2にする。このとき、加減速
処理部8の出力は、すべての係数が1/4の区間で、サ
ンプリング時間t1からt4、t7からt10の4サンプリ
ング時間で移動指令値に達し、係数200〜202が1
/3の区間で、サンプリング時間t11からt13のサンプ
リング時間で移動指令値に達成する。さらに、係数20
0〜201が1/2の区間では、サンプリング時間t 17
からt18の2サンプリング時間で移動指令値に達成す
る。このように、係数算出部16でフィルタ内の係数2
00〜203を可変することで、加減速時間を変えるこ
とができる。
【0048】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、第3の発明と同一の構成については、
同一符号を付して説明を略し、説明を簡単にするため
に、フィルタは4段のFIRフィルタ構成で以下説明を
行う。
【0049】まず、図6で構成を説明する。加減速処理
部8は、移動指令生成部15から入力される移動指令に
係数209〜211を掛けて、フィルタ18〜20に受
け渡される。そして、そのフィルタ18〜20の出力
は、加算器306で加算し、制御部17に送られてモー
タ1の回転を制御する。このとき、入出力それぞれの総
量を等しくするため、係数209〜211の総和は1と
なるように設定する。なお、フィルタ18は、レジスタ
100〜102、係数200〜203と加算器300〜
302からなり、ローパス特性をもつ4段のFIRフィ
ルタで構成される。また、フィルタ19も、レジスタ1
03〜104、係数204〜206と加算器303〜3
04からなり、ローパス特性をもつ4段のFIRフィル
タで構成されている。さらに、フィルタ20もレジスタ
105〜107、係数207〜208と加算器305か
らなり、ローパス特性をもつ4段のFIRフィルタで構
成されている。
【0050】次に、この構成で加減速を生成する方法を
具体的に図7を用いて説明する。まず、指令生成部15
から、サンプリング時間t1からt6の間は、サンプリン
グ時間当たり100パルス、サンプリング時間t11から
16の間は、サンプリング時間当たり60パルスの移動
指令が出力される。そして、フィルタ18は、4回平均
フィルタ構成で係数200〜203を1/4、フィルタ
19は、3回平均フィルタ構成で係数204〜206を
1/3、フィルタ20は2回平均フィルタ構成で係数2
07〜208を1/2それぞれ設定する。次に、係数算
出部16で、サンプリング時間t1からt10は、フィル
タ18のみが有効になるように係数209のみ1を設定
し、サンプリング時間t11からt15は、フィルタ19の
みが有効になるように係数210のみを1に設定する。
そして、サンプリング時間t16からt20は、フィルタ2
0のみが有効になるように係数211のみを1に設定す
る。このとき、加減速処理部8の出力は、フィルタ18
のみが有効になっている区間で、サンプリング時間t1
からt4、t7からt10の4サンプリング時間で移動指令
値に達し、フィルタ19のみが有効になっている区間
で、サンプリング時間t11からt13の3サンプリング時
間で移動指令値に達成する。さらに、フィルタ20のみ
が有効になっている区間では、サンプリング時間t17
らt18の2サンプリング時間で移動指令値に達成する。
このとき、入力パルスの総和は、960パルスに対し、
出力パルスの総和も960パルスと一致する。このよう
に、係数算出部16が、フィルタ内の係数209〜21
1の総和を、常に1を保ちながら可変することで、入力
パルス数の総和と出力パルス数の総和を一致しながら加
減速時間を変えることができる。
【0051】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、第3、第4の発明と同一の構成につい
ては、同一符号を付して説明を略し、説明を簡単にする
ために、フィルタは4段のFIRフィルタ構成で以下説
明を行う。
【0052】では、加減速を生成する方法を具体的に図
8と図9を用いて説明する。まず、指令生成部15か
ら、サンプリング時間t1からt6の間は、サンプリング
時間当たり100パルス、サンプリング時間t11からt
16の間は、サンプリング時間当たり60パルスの移動指
令が出力される。次に、フィルタ係数算出部21は、サ
ンプリング時間t1からt10では、4回平均フィルタ構
成になるように係数k0〜k3すべてを1/4に設定し、
サンプリング時間t11からt15では、3回平均フィルタ
構成になるように係数k0〜k 2 1/3に設定し、k 3
を0に設定する。そして、サンプリング時間t16からt
20では、2回平均フィルタになるように係数k0〜k 1
1/2に設定し、k 2 〜k 3 を0に設定する。さらに移動
指令が、レジスタ100〜102を移動するタイミング
に同期して、フィルタ係数k0〜k3もレジスタ109〜
114を移動する。このとき、加減速処理部8の出力
は、係数k0〜k3すべてが1/4の区間で、サンプリン
グ時間t1からt4、t7からt10の4サンプリング時間
で移動指令値に達し、係数k0〜k 2 が1/3の区間で、
サンプリング時間t11からt13の3サンプリング時間で
移動指令値に達成する。さらに、係数k0〜k 1 が1/2
の区間では、サンプリング時間t17からt18の2サンプ
リング時間で移動指令値に達成する。このとき入力パル
スの総和は、960パルスに対し、出力パルスの総和も
960パルスと一致する。このように、フィルタ係数算
出部21でフィルタ係数を可変し、移動指令と同期して
フィルタ係数の総和1を常に保ちながら移動させること
で、入力パルス数の総和と出力パルス数の総和を一致し
ながら加減速時間を変える。
【0053】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。なお、第3から第5の発明と同一の構成につ
いては、同一符号を付して説明を略する。
【0054】では、図10で構成を説明する。まず、移
動生成部15は、モータ1を回転するための移動指令を
生成し、この移動指令値と規定値とを指令値判定部22
で比較する。この比較結果、移動指令が規定値以内のと
きは、指令リミット処理部23で処理を行わず、加減速
処理部8に送られる。一方で、規定値を越えるときは、
指令リミット処理部23で、規定値以内になるまで2分
割されて、加減速処理部8に送られる。そして、制御部
17は、加減速処理部8で加減速処理が行われた移動指
令に従ってモータ1の回転を制御する。
【0055】さらに、指令リミット処理部23の処理を
図11で具体的に説明する。ここで、S0〜S5は、サン
プリング時間当たりの移動指令値を表している。まず、
指令値S0、S1、S2、S4、S5は、規定値内にあるた
め、指令リミット処理23で処理を行わず、そのままの
指令値を加減速処理部8に出力する。しかし、指令値S
3は、規定値を越えているために、指令リミット処理2
3で、S3/2の値を2回連続して、加減速処理部8に
出力する処理が行なわれる。このとき、全ての指令値
は、サンプリング時間を変えることなく出力する。
【0056】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。なお、第1から第6の発明と同一の構成につ
いては、同一符号を付して説明を略し、説明を簡単にす
るために、加減速処理部8は2段のFIRフィルタ構成
として以下説明を行う。
【0057】では、図12で構成を説明する。まず、移
動生成部15で生成される移動指令値の差分と規定値と
を指令差分値判定部24で比較する。その比較結果、移
動指令差分値が、規定値以内のときは、指令切替部26
で指令切り替えを行わず、移動指令値を加減速処理部8
に送る。一方で、規定値を越えるときは、指令切替部2
6で零指令生成部25より出力される零指令を必要サン
プリング回数の間、移動指令から切り換えて加減速処理
部8に送る。そして、制御部17は、加減速処理部8で
加減速処理が行なわれた移動指令に従ってモータ1の回
転を制御する。
【0058】さらに、指令切替部26の処理を図13で
具体的に説明する。ここで、S0〜S5は、サンプリング
時間当たりの移動量を表している。指令値S0〜S2、S
3〜S5の区間でのそれぞれの差分値は、規定値内にあ
る。このとき、指令切替部26は、そのままの移動指令
値を加減速処理部8に出力する。しかし、指令値S2
らS3に変化するときは、規定値を越えている。このた
め、加減速処理部8のフィルタ段数に応じた回数だけ零
指令は、S2を加減速処理部8に出力した後に、指令切
替部26より出力される。図13では、加減速処理部8
が2段のレジスタから構成されているとして、2回の零
指令を挿入している。
【0059】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。なお、第1から第7の発明と同一の構成につ
いては、同一符号を付して説明を略し、説明を簡単にす
るために、フィルタは2段のFIRフィルタ構成として
以下説明を行う。
【0060】では、図14で構成を説明する。まず、移
動生成部15は、サンプリング時間当たりの移動指令値
を算出すると同時に、サンプリング時間も算出する。こ
の移動指令値とサンプリング時間は、加減速処理部8に
ある同一のローパス特性をもったフィルタ27、フィル
タ28によって、フィルタ処理が行なわれる。そして、
その移動指令値とサンプリング時間から移動速度を算出
して、制御部17でその移動指令に従ってモータ1の回
転を制御する。
【0061】さらに、図1で具体的に説明する。ここ
で、S0〜S5は、サンプリング時間当たりの移動指令値
を表している。S0からS5移動指令値は、一定であるの
に対して、サンプリング時間はS0からS2まではTa、
S3からS5までは2Taと変化している。このことは、
S0からS2の移動速度が、S3からS5までの移動速度の
2倍であることを意味している。しかし、移動指令値の
みをローパス特性のフィルタ27でフィルタ処理して
も、S2からS3の変化点では、移動指令値が変化してい
ないために、加減速処理が行なわれない。そこで、同一
のローパス特性のフィルタ28で、サンプリング時間も
フィルタ処理を行うことにより、S2からS3の変化点で
も、サンプリング時間が滑らかにつながり、加減速処理
が行われている。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、ロボットの姿勢変化に最適な加減速時間の設定
が簡単な構成で行え、位置指令誤差なくより滑らかで高
速高精度なロボット動作を実現することができ、実用的
にきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】2自由度ロボットアーム構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図5】本発明の加減速処理方法を示す図
【図6】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図7】本発明の加減速処理方法を示す図
【図8】本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図9】本発明の加減速処理を示す図
【図10】本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図11】本発明の指令リミット処理を示す図
【図12】本発明の第7の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図13】本発明の指令差分リミット処理を示す図
【図14】本発明の第8の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図15】本発明の加減速処理を示す図
【図16】従来の加減速処理の構成を示すブロック図
【図17】従来のフィルタ加減速処理の構成を示すブロ
ック図
【図18】従来の加減速処理を示すブロック図
【符号の説明】
1 モータ 2 モータ 3 リンク 4 リンク 5 固定台 6 位置教示部 7 補間演算部 8 加減速処理部 9 位置制御部 10 位置制御部 11 負荷イナーシャ算出部 12 重力トルク算出部 13 加減速時間演算部 14 距離算出部 15 移動指令生成部 16 係数算出部 17 制御部 18 フィルタ 19 フィルタ 20 フィルタ 21 フィルタ係数算出部 22 指令値判定部 23 指令リミット処理部 24 指令差分値判定部 25 零指令生成部 26 指令切替部 27 フィルタ 28 フィルタ 29 負荷イナーシャパラメータ格納部 100〜114 レジスタ 200〜211 係数 300〜306 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 和仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−30203(JP,A) 特開 平6−337708(JP,A) 特開 平7−244520(JP,A) 特開 平6−324729(JP,A) 特開 昭59−90107(JP,A) 特開 平3−108007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G05B 13/02 B25J 3/00 - 3/10 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06 G05D 3/00 - 3/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータと、前記ロボットアームの重心がロボ
    ットアーム先端に位置するものとして前記モータとロボ
    ットアームの先端を結ぶ直線距離の関数で算出される負
    荷イナーシャを算出する負荷イナーシャ算出部と、前記
    直線距離の水平成分の関数で算出される重力トルクを算
    出する重力トルク算出部と、前記負荷イナーシャ算出部
    と重力トルク算出部からの信号を入力し、前記モータの
    加減速時間を可変する加減速演算部と、前記加減速演算
    部からの信号を入力し、前記モータの加減速処理を行う
    加減速処理部を設けたロボット制御装置において、加減
    速演算部は、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続
    された複数の係数と前記係数の出力を加算する加算器か
    らなるフィルタを複数有し、それぞれのフィルタを構成
    する係数の個数を異ならせ、それぞれのフィルタの入力
    に係数を接続し、フィルタの入力に接続した係数の総和
    が1となるように設定する係数算出部を設け、前記フィ
    ルタに接続した係数を介してモータを回転させるための
    移動指令を各フィルタに入力し、各フィルタの出力を加
    算する加算器を設けたロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータと、前記ロボットアームの重心がロボ
    ットアーム先端に位置するものとして前記モータとロボ
    ットアームの先端を結ぶ直線距離を算出する距離算出部
    と、前記距離算出部で算出された距離の関数から負荷イ
    ナーシャを算出し、かつ、前記距離算出部で算出された
    距離の水平成分の関数から重力トルクを算出し、これら
    負荷イナーシャと重力トルクから前記モータの加減速時
    間を可変する加減速演算部と、前記加減速演算部からの
    信号を入力し、前記モータの加減速処理を行う加減速処
    理部を設けたロボット制御装置において、加減速演算部
    は、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続された複
    数の係数と前記係数の出力を加算する加算器からなるフ
    ィルタを複数有し、それぞれのフィルタを構成する係数
    の個数を異ならせ、それぞれのフィルタの入力に係数を
    接続し、フィルタの入力に接続した係数の総和が1とな
    るように設定する係数算出部を設け、前記フィルタに接
    続した係数を介してモータを回転させるための移動指令
    を各フィルタに入力し、各フィルタの出力を加算する加
    算器を設けたロボット制御装置。
  3. 【請求項3】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータと、前記ロボットアームの重心がロボ
    ットアーム先端に位置するものとして前記モータとロボ
    ットアームの先端を結ぶ直線距離の関数で算出される負
    荷イナーシャを算出する負荷イナーシャ算出部と、前記
    直線距離の水平成分の関数で算出される重力トルクを算
    出する重力トルク算出部と、前記負荷イナーシャ算出部
    と重力トルク算出部からの信号を入力し、前記モータの
    加減速時間を可変する加減速演算部と、前記加減速演算
    部からの信号を入力し、前記モータの加減速処理を行う
    加減速処理部を設けたロボット制御装置において、加減
    速演算部は、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続
    された複数の係数と前記係数の出力を加算する加算器か
    らなるフィルタを有し、そのフィルタを構成する係数を
    総和が1になるように設定するフィルタ係数算出部を設
    け、前記フィルタ係数算出部と係数の間に段数を異なら
    せたシフトレジスタを配置し、前記フィルタにモータを
    回転させるための移動指令を入力するロボット制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータと、前記ロボットアームの重心がロボ
    ットアーム先端に位置するものとして前記モータとロボ
    ットアームの先端を結ぶ直線距離を算出する距離算出部
    と、前記距離算出部で算出された距離の関数から負荷イ
    ナーシャを算出し、かつ、前記距離算出部で算出された
    距離の水平成分の関数から重力トルクを算出し、これら
    負荷イナーシャと重力トルクから前記モータの加減速時
    間を可変する加減速演算部と、前記加減速演算部からの
    信号を入力し、前記モータの加減速処理を行う加減速処
    理部を設けたロボット制御装置において、加減速演算部
    は、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続された複
    数の係数と前記係数の出力を加算する加算器からなるフ
    ィルタを有し、そのフィルタを構成する係数を総和が1
    になるように設定するフィルタ係数算出部を設け、前記
    フィルタ係数算出部と係数の間に段数を異ならせたシフ
    トレジスタを配置し、前記フィルタにモータを回転させ
    るための移動指令を入力するロボット制御装置。
  5. 【請求項5】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータを備えたロボット制御方法であって、
    前記ロボットアームの重心がロボットアーム先端に位置
    するものとして前記モータとロボットアームの先端を結
    ぶ直線距離の関数で算出される負荷イナーシャを算出
    し、前記直線距離の水平成分の関数で算出される重力ト
    ルクを算出し、前記負荷イナーシャと重力トルクから前
    記モータの加減速時間を可変するロボット制御方法にお
    いて、加減速時間を演算する際に、複数のレジスタとレ
    ジスタの入力側に接続された複数の係数と前記係数の出
    力を加算する加算器からなる複数のフィルタの入力に接
    続した係数の総和が1となるように設定したロボット制
    御方法。
  6. 【請求項6】 ロボットアームと、前記ロボットアーム
    を駆動するモータを備えたロボット制御方法であって、
    前記ロボットアームの重心がロボットアーム先端に位置
    するものとして前記モータとロボットアームの先端を結
    ぶ直線距離の関数で算出される負荷イナーシャを算出
    し、前記直線距離の水平成分の関数で算出される重力ト
    ルクを算出し、前記負荷イナーシャと重力トルクから前
    記モータの加減速時間を可変するロボット制御方法にお
    いて、複数のレジスタとレジスタの入力側に接続された
    複数の係数と前記係数の出力を加算する加算器からなる
    フィルタを有し、加減速時間を演算する際に、そのフィ
    ルタを構成する係数の総和が1になるように設定し、前
    記係数を設定する際に段数を異ならせたシフトレジスタ
    で係数をシフトさせるロボット制御方法。
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