JP3231687B2 - 手振れ補正機構を有する双眼装置及び単眼装置 - Google Patents

手振れ補正機構を有する双眼装置及び単眼装置

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JP3231687B2 JP33166097A JP33166097A JP3231687B2 JP 3231687 B2 JP3231687 B2 JP 3231687B2 JP 33166097 A JP33166097 A JP 33166097A JP 33166097 A JP33166097 A JP 33166097A JP 3231687 B2 JP3231687 B2 JP 3231687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、手振れ補正機構を有する双眼装
置及び単眼装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】手振れ補正機構を有する観
察用の双眼装置や単眼装置では、口径の大きい対物レン
ズの近傍に手振れ補正機構を配置すると、大径の補正光
学系が必要となる。また、双眼装置では、対物レンズの
有効径が大きいと、左右の補正光学系の間隔も大きくな
る。補正光学系が大型で重ければ、その駆動機構には大
きな負担がかかり、電力消費が大きくなる。これを解決
するため、例えば特開平2−284113号では、双眼
装置の光学系内にミラーを配して左右の光学系の光束を
接近させ、該光束の接近位置に手振れ補正機構を設ける
ことで補正光学系の小径化を図っているが、手振れ補正
系がミラーを挟んで分割されているため、正立系の大型
化が避けられない。
【0003】また、光軸と直交する平面方向に補正光学
系を駆動させる手振れ補正機構では、該補正光学系の移
動は一般に、光軸と直交する平面内(観察画面)におけ
る上下方向と左右方向の2軸方向で行われる。しかし、
鏡体を略水平に保持するような通常の使用状態では、補
正光学系の駆動方向のうち一方(上下方向)は重力方向
に一致してしまう。すると補正光学系を重力に抗する方
向(一般には鏡体の上方)へ移動させることになるが、
該方向への補正光学系の駆動は、他方向への駆動に比し
てトルクの大きい駆動手段や大容量の電源を要するた
め、補正機構が大型で重くなってしまう。加えて重力に
抗する方向とその反対方向では、補正光学系の駆動に関
する反応速度やアクチュエータに流す電流や電圧を変え
なくてはならず、駆動制御が複雑になる。
【0004】特開平3−237438号は、カメラの像
振れ補正装置に関するものであるが、補正光学系の駆動
方向を、重力方向と一致しないように2軸に分離して前
述の重力に関する問題の解決を図っている。しかし、上
下、左右の直交軸を基準に設計されている光学系に関し
て、パンニングやティルティングに応じて補正特性を変
化させようとする場合、光学系の上下、左右の直交軸と
補正光学系の駆動方向を異ならせることは制御の複雑化
を招き、好ましくない。また、特開平6−43365号
のように補正光学系に可変頂角プリズムを用いて重力の
影響を排除することもできるが、可変頂角プリズム自体
の製作が難しく高価であり、かつ高度な制御技術を要す
るという欠点がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、補正光学系の駆動に関する重
力の影響を解消または減少させ、かつ補正光学系及び正
立光学系を小型に構成して、手振れ補正機構を有する双
眼装置及び単眼装置の軽量小型化に寄与することを目的
とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、対物レンズ系、正立プリズム
系、及び該正立プリズム系の後方に配された観察用の光
学系をそれぞれ左右に一対有する双眼装置において、左
右の正立プリズム系をそれぞれ、2面ずつの反射面を有
し上下方向に分割された分割サブプリズムから構成し、
左右の対物レンズ系の光軸を含む平面が水平方向に向い
ている水平保持状態で該上下の分割サブプリズム間の光
路が垂直方向を向き、この分割サブプリズムの間の垂直
方向光路上に、上下方向用手振れ補正機構及び左右方向
用手振れ補正機構を設けたことを特徴としている。上下
方向に配された分割サブプリズムの間では、水平保持状
態で光軸が双眼装置の上下方向、すなわち垂直方向に向
いている。したがって、例えば、該垂直方向の光路上
に、光軸と直交する方向へ補正レンズを移動させるタイ
プの手振れ補正機構を設置すると、補正レンズの駆動方
向を水平観察状態での水平方向とすることができ、補正
レンズの駆動に関して重力の影響を受けにくくなる。ま
た、分割サブプリズム間では対物レンズ系の直後位置よ
りも光束が収斂されるので、該位置に手振れ補正機構を
設置することで補正レンズの口径を小さく抑えることが
可能となる。
【0007】上下方向に分割した分割サブプリズムの間
の垂直方向光路上に設けられる上下方向用手振れ補正機
構及び左右方向用手振れ補正機構は、左右の光軸と直交
する平面内で互いに直交する2方向に直進移動可能に支
持された2方向直進枠と、この2方向直進枠にそれぞれ
左右の光軸上に位置させて支持された補正レンズと、双
眼装置に加わる手振れの大きさと方向に応じて上記2方
向直進枠を上記2方向へ駆動する一対のアクチュエータ
とを備えた一体型の手振れ補正機構とすることが好まし
い。また、2方向直進枠の駆動手段は、2方向直進枠の
周囲に磁界を生成する磁界生成手段と、上記磁界中で2
方向直進枠に固定され、双眼装置に加わる手振れの大き
さと方向に応じて通電制御することにより、2方向直進
枠を上記2方向へ駆動する駆動力を発生する一対の通電
コイルとを備えた構成としてもよい。これらの構成で
は、補正レンズの枚数が必要最小限に抑えられ、手振れ
補正機構の小型軽量化が可能になる。
【0008】また、上下方向用手振れ補正機構と左右方
向用手振れ補正機構のうち一方は、左右の光軸の間に該
光軸と平行な回動中心を有する揺動アームと、この揺
動アームの両端部にそれぞれ左右の光軸上に位置させて
支持された補正レンズと、双眼装置に加わる手振れの大
きさと方向に応じて上記揺動アームを正逆に駆動するア
クチュエータとを備えた構成とし、上下方向用手振れ補
正機構と左右方向用手振れ補正機構のうち他方は、左右
の光軸を結ぶ線分と平行な方向に独立して移動可能な一
対の左右移動枠と、この一対の左右移動枠にそれぞれ左
右の光軸上に位置させて支持された補正レンズと、双眼
装置に加わる手振れの大きさと方向に応じて上記一対の
左右移動枠を正逆に駆動するアクチュエータとを備えた
構成とすることも可能である。
【0009】本発明はまた、対物レンズ系、正立プリズ
ム系、及び該正立プリズム系の後方に配された観察用の
光学系をそれぞれ左右に一対有する双眼装置において、
左右の正立プリズム系をそれぞれ、2面ずつの反射面を
有し上下方向に分割された分割サブプリズムから構成
し、左右の対物レンズ系の光軸を含む平面が水平方向に
向いている水平保持状態で該上下の分割サブプリズム間
の光路が垂直方向を向き、この分割サブプリズムの間の
垂直方向光路上に、上下方向用手振れ補正機構または左
右方向用手振れ補正機構のいずれか一方を設けたことを
特徴としている。
【0010】本発明はさらに、対物レンズ系と観察用の
光学系の間に正立プリズム系を有する単眼装置におい
て、正立プリズム系を、2面ずつの反射面を有し上下方
向に分割された分割サブプリズムから構成し、対物レン
ズ系の光軸が水平方向に向いている水平保持状態で該上
下の分割サブプリズム間の光路が垂直方向を向き、この
分割サブプリズムの間の垂直方向光路上に、上下方向用
手振れ補正機構又は/及び左右方向用手振れ補正機構を
設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1と図2に双眼鏡の一実施形態
を示す。同図には、観察用双眼装置の一例として、左右
で対をなす光学系を有する双眼鏡が示されている。この
双眼鏡は、左右で対をなす光学系を有しており、右眼用
の光学系(各図中の向かって左側)の最前部には右対物
レンズ11が配置され、左眼用の光学系(各図中の向か
って右側)の最前部には左対物レンズ12が配置されて
いる。右対物レンズ11と左対物レンズ12の後方に
は、それぞれに計4面の反射面を有する左右の正立プリ
ズム系13、14が置かれ、さらに後方には右接眼レン
ズ15と左接眼レンズ16が設けられる。図9に示すよ
うに、対物レンズ11、12はそれぞれ倒立像Ia、I
bを形成する。なお、以下の各実施形態においては、対
物レンズ系と接眼レンズ系は多群構成であってもよい。
【0012】右眼用光学系内の正立プリズム系13は、
上下方向に配置された一対の分割サブプリズム13a、
13bからなっている。分割サブプリズム13a、13
bは、第2ポロプリズム(ポロプリズムII型)を半分に
分割したものであり、それぞれが2面の反射面を有して
いる。下側の分割サブプリズム13aは、その2つの反
射面で光束を反射して、上記倒立状態の像Iaに対して
右に(時計方向に)90度回転された回転像Ic(図1
0)を形成させるように配置されている。光束はさら
に、上側の分割サブプリズム13bの2つの反射面で反
射されて右接眼レンズ15に至り、正立像として観察さ
れる。
【0013】正立プリズム系13と同様に、左眼用光学
系内の正立プリズム系14は、第2ポロプリズムを2つ
に分けて上下方向に配置した分割サブプリズム14a、
14bからなっている。上記正立プリズム系13とこの
正立プリズム系14は、双眼鏡の左右方向へ平行に位置
をずらせた同構造をなしている。従って分割サブプリズ
ム14aもその2面で光束を反射して、上記倒立像Ib
に対して右に90度回転された回転像Id(図10)を
形成させる。光束はさらに分割サブプリズム14bの2
面で反射されて左接眼レンズ16に入り、正立像として
観察される。
【0014】以上の左右の光学系は水平観察(保持)
態において、対物レンズ(11、12)から正立プリズ
ム系(13、14)までは光路が水平で、正立プリズム
系(13、14)内では光路が垂直になり、さらに正立
プリズム系(13、14)から接眼レンズ(15、1
6)までは再び光路が水平になっている。従って左右の
光学系の光軸はそれぞれ、対物レンズ(11、12)か
ら正立プリズム系(13、14)までの水平方向の光軸
OTと、該光軸OTと直交して垂直方向に延びる正立プ
リズム系(13、14)内の光軸OPと、正立プリズム
系(13、14)から接眼レンズ(15、16)まで上
記光軸OTと平行に延びる水平方向の光軸OEとからな
るクランク状をなしている。
【0015】この双眼鏡では、第1の分割サブプリズム
(分割サブプリズム13a、14a)と第2の分割サブ
プリズム(分割サブプリズム13b、14b)との間
垂直方向光路上に、双眼鏡に加わった上下及び左右方向
の手振れを補正することが可能な一体型手振れ補正機構
17が設けられている。図2に示すように一体型手振れ
補正機構17は、横長矩形の一体レンズ枠18の内部に
並んで一対の円形開口が形成されており、この一対の円
形開口内に左右の光軸OP上に位置する一対の補正レン
ズ19、20が保持されている。一対の補正レンズ1
9、20は互いに同感度である。一体レンズ枠18の両
側にはコ字形の一対の摺動案内バー21が張り出してお
り、この摺動案内バー21のy方向直線部21aが、鏡
筒内に形成された一対の支持腕部22内に摺動自在に貫
通している。この一対のy方向直線部21aと一対の支
持腕部22の関係によって、一体レンズ枠18は、図2
中のy方向(一体レンズ枠18の短手方向)に直進移動
可能に案内されている。y方向は、左右の補正レンズ1
9、20を通る一対の光軸OPを含む平面と直交する方
向である。
【0016】一体レンズ枠18の板面の中央付近には第
1押し引き用突起23が突設されていて、この第1押し
引き用突起23に左右方向用直動アクチュエータ24の
プランジャー24aの端部が当接されている。プランジ
ャー24aは、左右方向用直動アクチュエータ24の通
電制御により進退され、第1押し引き用突起23を介し
て一体レンズ枠18に駆動力を与える。それぞれのy方
向直線部21aと支持腕部22の間には、第1押し引き
用突起23を介して一体レンズ枠18をプランジャー2
4aに押し付けるための一対のコイルばね26が配され
ている。よって、左右方向用直動アクチュエータ24を
駆動させてプランジャー24aを進退させると、上記一
対の摺動案内バー21のy方向直線部21aが一対の支
持腕部22の案内を受け、一体レンズ枠18が上記y方
向へ正逆に駆動される。
【0017】一体型手振れ補正機構17の設置位置で
は、回転像Ic、Idは上記倒立像Ia、Ibに対して
右に90度回転されている。従って、左右方向用直動ア
クチュエータ24による一体レンズ枠18の移動方向
(y方向)は、各回転像Ic、Idの左右方向に一致す
る。つまり一体レンズ枠18を図2中のy方向に沿って
直進移動させれば、左右の補正レンズ19、20がそれ
ぞれの像の左右方向へ変位され、双眼鏡に加わった左右
方向の手振れを補正することができる。
【0018】さらに横長矩形の一体レンズ枠18には、
左右端部から中央に向けて、各端部にそれぞれ2つずつ
の摺動案内孔27a、27bが穿設されている。各一対
の摺動案内孔27a、27bには、上記摺動案内バー2
1にそれぞれ一対が平行に備えられているx方向直線部
21bが摺動可能に嵌まっている。一体レンズ枠18
は、計4つの摺動案内孔27a、27b内で計4つのx
方向直線部21bをスライドさせることによって、図2
中のx方向(一体レンズ枠18の長手方向)へ移動する
ことができる。x方向は、左右の補正レンズ19、20
を通る一対の光軸OPを結ぶ線分方向である。つまりx
方向とy方向は、左右の光軸OPを含む平面と直交する
面内(左右の光軸OPと直交する平面内)において、互
いに直交している。
【0019】一体レンズ枠18の一側面には第2押し引
き用突起28が突設されていて、この第2押し引き用突
起28に上下方向用直動アクチュエータ29のプランジ
ャー29aの端部が当接されている。一方の摺動案内バ
ー21と一体レンズ枠18の間には、第2押し引き用突
起28を介して一体レンズ枠18をプランジャー29a
に押し付けるための一対のコイルばね30が配されてい
る。よって、上下方向用直動アクチュエータ29の通電
制御によりプランジャー29aを進退させると、摺動案
内孔27a、27bとx方向直線部21bの関係によっ
て一体レンズ枠18は上記x方向に移動される。
【0020】上下方向用直動アクチュエータ29を起動
させたときの一体レンズ枠18の移動方向(x方向)
は、左右方向用直動アクチュエータ24による移動方向
(y方向)と直交している。前述の通り一体型手振れ補
正機構17の設置位置では、左右の光学系ともに倒立像
Ia、Ibに対して右に90度回転された回転像Ic、
Idが形成されているから、該x方向は、各回転像I
c、Idの上下方向へ一致する。つまり一体レンズ枠1
8を図2中のx方向に沿って直進移動させれば、左右の
補正レンズ19、20がそれぞれの像の上下方向へ変位
され、双眼鏡に加わった上下方向の手振れを補正するこ
とができる。
【0021】左右方向用直動アクチュエータ24には、
左右方向の手振れ補正用の図示しない制御回路が接続し
ている。この制御回路には、一体レンズ枠18のy方向
への移動位置を検出する補正レンズ位置検出センサ(不
図示)と、双眼鏡の左右方向への手振れ量を検出する振
れ検出センサ(不図示)とが接続されている。制御回路
は、振れ検出センサで検出された左右方向への手振れの
大きさ及び方向に基づき、左右方向での補正値(補正レ
ンズの移動量)を計算する。この補正値は、一体レンズ
枠18に保持される補正レンズ19、20の位置出力と
比較され、その比較結果に差があるときに、制御回路
は、該差信号がゼロとなる方向に一体レンズ枠18を駆
動すべく、左右方向用直動アクチュエータ24に駆動信
号を送り、双眼鏡に加わった左右方向の手振れを補正す
る。上下方向用直動アクチュエータ29にも図示しない
別系統の制御回路が接続されていて、補正レンズ位置検
出センサ(不図示)で一体レンズ枠18のx方向への移
動位置を検出しつつ、振れ検出センサ(不図示)で検出
された上下方向の手振れの大きさと方向に応じて直動ア
クチュエータ29に通電して、左右の光軸をそれぞれ像
の上下方向に補正することができる。
【0022】このように、左右の正立プリズム系をそれ
ぞれ上下方向に分割された分割サブプリズムから構成
し、該分割サブプリズム間の垂直方向光路上に上下方向
用及び左右方向用の手振れ補正機構を設置すると、以下
の利点がある。まず、双眼鏡の上下方向(垂直方向)
延びる光軸OPは水平観察状態における重力の作用方向
と略一致しており、一体型手振れ補正機構17の補正レ
ンズ19、20の移動は、この左右の光軸OP(重力の
作用方向)と直交する平面内で行われる。つまり双眼鏡
を極端に立てたり横倒しにしない限り重力の作用方向に
補正レンズが駆動されないので、補正レンズの駆動に関
して重力の影響を受けにくい。よって通常に使用する範
囲においては、大トルクの駆動機構や大容量の電源を設
ける必要はない。加えて、分割サブプリズムの間では対
物レンズ系の直後よりも光束が収斂されるため、該位置
に手振れ補正機構を設置することで、補正レンズの口径
を小さく抑え、駆動機構にかかる負担を小さなものにす
ることができる。
【0023】図3は、一体型手振れ補正機構の異なる態
様である。この一体型手振れ補正機構120は、上記一
体レンズ枠18と同位置(左右の光軸OP上)に設置さ
れており、左右の光軸OP上に補正レンズ19’、2
0’を位置させる一体レンズ枠121を有している。一
体レンズ121の両側には、コ字形の一対の摺動案内バ
ー122が設けられ、この摺動案内バー122のy方向
直線部122aが、鏡筒内に形成された一対の支持腕部
123内に摺動自在に貫通している。この一対のy方向
直線部122aと一対の支持腕部123の関係によっ
て、一体レンズ枠121は、y方向に直進移動可能に案
内されている。それぞれの摺動案内バー122は、一対
のx方向直線部122bが、一体レンズ枠121内にx
方向へ形成した不図示の摺動案内孔に摺動可能に嵌まっ
ており、一体レンズ枠121はx方向にも移動可能であ
る。つまり、一体レンズ枠121は、光軸OPと直交す
る平面内において、互いに直交するx、y方向に移動可
能に支持されている。
【0024】一体レンズ枠121の前後には一対のヨー
ク板124、125が固定され、ヨーク板124と一体
レンズ枠121の間には、一対の永久磁石126がx方
向に平行に配されている。ヨーク板125と一体レンズ
枠121の間には、一対の永久磁石127がy方向に平
行に配されている。また、一体レンズ枠121の略中央
には、ヨーク板128が取り付けられている。これによ
り、一体レンズ枠121の周囲では、磁束線α、βで表
される磁界が生成される。
【0025】一体レンズ枠121にはさらに、上記磁界
中に位置させて一対の枠状の駆動コイルが固定されてい
る。図中では、ヨーク板124に対向する駆動コイル1
29のみを図示しているが、裏面側にはヨーク板125
に対向する枠状の駆動コイル(不図示)が設けられてい
る。
【0026】以上の構成により、駆動コイル129に流
れる正逆の電流により、一体レンズ枠121にはy方向
の正逆の駆動力が生じる。同様に、ヨーク板125に対
向する側の不図示の駆動コイルに流れる正逆の電流によ
り、一体レンズ枠121にはx方向の正逆の駆動力が生
じる。従って、双眼鏡に加わった手振れの方向と大きさ
に応じて一対の駆動コイルを通電制御することで、左右
の補正レンズ19’、20’を左右の光軸OPと直交す
る平面内で直交する2方向に駆動させることができる。
前述の通り、この一体型手振れ補正機構120でも、一
体レンズ枠121の駆動方向は重力方向を含まず、また
左右の補正レンズ19’、20’は光束の収斂位置にあ
るので小径に構成できるという利点がある。
【0027】なお、一体レンズ枠121には、xスリッ
ト130、yスリット131が形成されている。xスリ
ット130を挟んで発光素子132と受光素子133が
配置されていて、xスリット130と通過した光を検知
することで、一体レンズ枠121のy方向の移動位置が
検出される。同様に、yスリット131を挟んで設置さ
れた発光素子134と受光素子135によって、yスリ
ット131を通過した光を検知して一体レンズ枠121
のx方向の移動位置が検出される。
【0028】図4から図8に双眼鏡の異なる実施形態を
示す。この双眼鏡は、左右で一対の対物レンズ31、3
2と、一対の正立プリズム系33、34と、一対の接眼
レンズ35、36を有しており、左右一対の正立プリズ
ム系33、34はそれぞれ上下方向に分割された分割サ
ブプリズム33a、33b及び分割サブプリズム34
a、34bからなっている。双眼鏡の光軸はそれぞれ符
号OT、OP、OEで示すように左右で平行なクランク
状をなしていて、分割サブプリズムの間の光軸OPは双
眼鏡の上下方向、すなわち水平観察(保持)状態での垂
直方向に向かっている。
【0029】対物レンズ31、32と正立プリズム系3
3、34の間は、上記実施形態と同様に倒立状態の像I
a、Ib(図9)が形成される。また、正立プリズム系
33の構成及び配置は、先の第1実施形態と同じであ
り、下側の分割サブプリズム33aの2面で反射された
光束は、上記倒立像Iaが右に90度回転された回転像
Ie(図11)を形成し、さらに上側の分割サブプリズ
ム33bの2面で反射されて正立像として観察される。
一方、正立プリズム系34は、左右の光軸OTの中間位
置を挟んで正立プリズム系33と対称の配置となってお
り、下側の分割サブプリズム34aの2面で反射された
光束は、上記倒立像Ibに対して左に90度回転された
回転像If(図11)を形成し、上側の分割サブプリズ
ム34bの2面で反射されて正立像として観察される。
つまり分割サブプリズムの間の左右の光軸OP上では、
右眼用光学系上の回転像Ieと左眼用光学系上の回転像
Ifは、それぞれが上記倒立像Ia、Ibに対して90
度異なる回転位相であると同時に、互いに180度反転
した状態にある。
【0030】下側の分割サブプリズム33a、34aと
上側の分割サブプリズム33b、34bの間の垂直方向
光路上には、左右方向用手振れ補正機構37と上下方向
用手振れ補正機構38が設けられている。図5及び図6
に示すように、左右方向用手振れ補正機構37は、駆動
ギヤ40aを有する回動軸40と、この回動軸40に直
交する方向へ正逆に延設された右補正レンズ枠41及び
左補正レンズ枠42とからなる揺動アーム39を備え
る。揺動アーム39の回動軸40は、左右の光軸OPの
中間位置に置かれている。右補正レンズ枠41には右眼
用光学系の補正レンズ43が保持され、左補正レンズ枠
42には左眼用光学系の同種の補正レンズ44が保持さ
れる。補正レンズ43、44は互いに同感度の負レンズ
であり、それぞれ左右の光軸OP上に位置している。揺
動アーム39の駆動ギヤ40aには、モータ45のピニ
オンギヤ45aが噛み合っており、モータ45の正逆駆
動によって揺動アーム39が回動軸40を中心に揺動さ
れる。
【0031】前述した通り、左右方向用手振れ補正機構
37の設置位置では、倒立像Ia、Ibに対してそれぞ
れ90度回転されると共に、互いに上下左右が反転され
た回転像Ie、Ifが形成されている。従って揺動アー
ム39を揺動させると、各補正レンズ43、44は、該
回転像Ie、Ifに対してはそれぞれ上下方向へ若干移
動されつつ、主として左右方向に移動することになる。
このとき回転像Ie、Ifは互いに左右が反転している
ので、揺動アーム39の揺動によって補正レンズ43、
44は各回転像Ie、Ifに対してそれぞれ左右同方向
に変位されることになる。例えば、図6で揺動アーム3
9が時計方向に回転すると、各補正レンズ43、44は
それぞれ主として各回転像Ie、Ifの左手方向へ変位
される。反対に揺動アーム39が反時計方向に回転する
と、補正レンズ43、44は主として各回転像Ie、I
fの右手方向に変位する。つまり揺動アーム39を駆動
することによって、双眼鏡に加わった左右方向の手振れ
を補正することができる。
【0032】図7に示すように、上下方向用手振れ補正
機構38は、軸部にピニオンギヤ46aを備えたモータ
46を有している。右眼用光学系の補正レンズ47は右
補正レンズ枠48に保持され、左眼用光学系の補正レン
ズ49は左補正レンズ枠50に保持されている。補正レ
ンズ47、49は互いに同感度の正レンズであり、左右
の光軸OP上に位置されている。右補正レンズ枠48か
らは、ピニオンギヤ46aに噛み合う右側ラック51が
延設されている。一方、左補正レンズ枠50からは、右
側ラック51と反対の位置でピニオンギヤ46aと噛み
合う左側ラック52が延設されている。右側ラック51
と左側ラック52は、ピニオンギヤ46aを中心とする
正逆方向へ略平行に延びていて、ピニオンギヤ46aを
回転させると、右補正レンズ枠48と左補正レンズ枠5
0は互いに左右の光軸OPを結ぶ線分方向で正逆駆動さ
れる。例えば、右補正レンズ枠48と左補正レンズ枠5
0は、ピニオンギヤ46aが図7中の時計方向に回転す
れば上記線分方向で離間し、ピニオンギヤ46aが反時
計方向に回転すれば接近する。
【0033】分割サブプリズムの間において左右の回転
像Ie、Ifは互いに上下左右が反転した状態にあるの
で、右補正レンズ枠48と左補正レンズ枠50の上記正
逆移動により、補正レンズ47、49はそれぞれ回転像
Ie、If対して上下同方向に変位される。つまり双眼
鏡に加わった上下方向の手振れを補正することが可能で
ある。
【0034】左右方向用手振れ補正機構37のモータ4
5には、左右方向の手振れ補正用制御回路(不図示)が
接続されている。この制御回路には、揺動アーム39の
回転位置を検出する補正レンズ位置検出センサ(不図
示)と、双眼鏡の左右方向に加わる手振れを検知する振
れ検出センサ(不図示)とが接続されている。制御回路
は、振れ検出センサで検出された左右方向への手振れの
大きさと方向に応じて、該手振れを解消する方向へ揺動
アーム39を揺動するべくモータ45に通電する。上下
方向用手振れ補正機構38のモータ46にも別系統の制
御回路(不図示)が接続されていて、振れ検出センサで
検出された上下方向の手振れの大きさと方向に応じて、
該手振れを解消する方向へ右補正レンズ枠48と左補正
レンズ枠50を正逆駆動するべくモータ46に通電す
る。
【0035】以上の第2実施形態においても左右方向
用手振れ補正機構37及び上下方向用手振れ補正機構3
8を上下方向に配された分割サブプリズムの間の垂直方
向光路上に設けたため、全ての補正レンズは、水平観察
状態における重力の作用方向と略一致する光軸OPに対
して、これと直交する方向、すなわち水平方向へ駆動さ
れる。つまり、通常の使用状態では、重力に抗する方向
への補正レンズの移動は行われない。特に、左右方向用
手振れ補正機構37では補正レンズは左右の光軸OPの
中間位置を中心とする円周上を変位され、上下方向用手
振れ補正機構38では補正レンズは左右の光軸OPを結
ぶ線分方向で正逆に駆動されるため、双眼鏡を上下に傾
けても、補正レンズの駆動方向と重力の作用方向が一致
することがない。また、対物レンズ系の直後よりも光束
が収斂する位置に補正レンズが置かれるので、補正レン
ズの口径を小さく抑えることができる。
【0036】なお第1の実施形態においては、分割サブ
プリズム間での像の回転方向は正面から見て右方向(時
計方向)に90度としたが、左方向(反時計方向)に9
0度回転させてもよい。また第2の実施形態では、分割
サブプリズム間で左右の像を180度反転した状態を創
成するには、上記の正立プリズム系33と正立プリズム
系34の位置を入れ換えることによっても可能である。
【0037】以上の実施形態においては、正立プリズム
系の後方に配される観察用の光学系を接眼レンズ系とし
た双眼鏡に基づいて説明したが、接眼レンズ系に代え
て、あるいは接眼レンズ系に加えて、CCDなどの撮像
素子と該撮像素子に結像させるための結像光学系とを配
置したタイプの双眼装置に本発明を適用することもでき
る。
【0038】また、以上の実施形態では、上下方向に配
した分割サブプリズム間に上下及び左右方向用の手振れ
補正機構を配したが、双眼装置の使用状況に応じて、該
位置に上下方向用または左右方向用のいずれか一方の手
振れ補正機構のみを配置することも有効である。例え
ば、走行中の自動車で双眼鏡を扱う場合には、主に上下
方向の振動が大きい。そこで、分割したサブプリズムの
間には、上下方向用の手振れ補正機構のみを配置して、
双眼鏡の上下方向の手振れに限って補正を行ってもよ
い。逆に左右方向の手振れ補正が主として必要であれ
ば、分割サブプリズムの間には左右方向用のみの手振れ
補正機構を配してもよい。いずれにしろ双眼装置の上下
方向に向かう光軸上(垂直光路上)に置かれる補正レン
ズが、該光軸と直交する面内で駆動されるので、重力の
影響を受けにくく、駆動機構や電源を軽量で小型なもの
にできる。また、対物レンズ系の直後よりも左右それぞ
れの光束が収斂されているため、補正レンズの径を小さ
く抑えることができる。加えて補正レンズの駆動は一方
向でよいため、アクチュエータを含む駆動機構がひとつ
で足りる。このとき設置される手振れ補正機構は、上記
のように左右の補正レンズを一体に平行移動させる方式
や一体に揺動させる方式、あるいは左右の補正レンズを
接離方向に正逆移動させる方式のいずれでもよい。
【0039】以上説明したように本発明は、鏡体内で上
下方向に分割したサブプリズムの間の垂直方向光路を手
振れ補正機構の設置位置としたことに特徴を有している
が、該構成は双眼装置に限らず望遠鏡のような単眼装置
に用いても有効である。つまり、正立プリズム系を有す
る単眼装置において、該正立プリズム系を、想定される
使用状態において上下方向に位置されるように分割、配
置した分割サブプリズムから構成する。この分割サブプ
リズムの間の光路が通常の使用状態で重力の作用方向
(垂直方向)に向くため、該光路上に手振れ補正機構を
設置すれば、補正レンズを光軸に対して直交する面内で
駆動させたときに、その駆動方向が重力の作用方向と一
致することがない。さらに手振れ補正機構の設置位置で
はある程度光束が収斂されるため補正レンズを小径化で
きる。分割サブプリズム間の垂直方向光路上には、上下
方向用と左右方向用の両方の手振れ補正機構を設置して
もよいし、いずれか一方向用の手振れ補正機構のみを設
置してもよい。なお、本発明が対象とする単眼装置は、
前述の双眼装置と同様に、正立プリズム系の後方に、接
眼レンズ系や、撮像素子と結像光学系などを配し得る観
察用の単眼装置であって、単眼鏡に限定されるものでは
ない。
【0040】
【発明の効果】以上から、上下方向に分割した分割サブ
プリズム間の垂直光路上に手振れ補正機構を配置するこ
とにより、補正光学系の駆動に関して重力の影響を受け
にくくなり、かつ補正光学系とその駆動機構を小型にで
き、大トルクの駆動手段や大容量の電源が不要となる。
よって手振れ補正機構を有する双眼装置や単眼装置の軽
量小型化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双眼装置の光学系の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の一体型手振れ補正機構を光軸と平行な方
向から見た図である。
【図3】一体型手振れ補正機構の異なる形態を示す斜視
図である。
【図4】双眼装置の光学系の異なる実施形態を示す斜視
図である。
【図5】図4の左右方向用及び上下方向用手振れ補正機
構を光軸と直交する方向から見た図である。
【図6】図4の左右方向用手振れ補正機構を光軸と平行
な方向から見た図である。
【図7】図4の上下方向用手振れ補正機構を光軸と平行
な方向から見た図である。
【図8】図6の左右方向用手振れ補正機構と図7の上下
方向用手振れ補正機構とを合わせて光軸と直交する方向
から見た図である。
【図9】図1及び図4の双眼装置における、対物レンズ
系と正立プリズム系の間での像の見え方を概念的に表す
図である。
【図10】図1の双眼装置における、分割サブプリズム
の間での像の見え方を概念的に表す図である。
【図11】図4の双眼装置における、分割サブプリズム
の間での像の見え方を概念的に表す図である。
【符号の説明】
Ia Ib Ic Id Ie If 像 OT OP OE 光軸 11 右対物レンズ 12 左対物レンズ 13 正立プリズム系 13a 13b 分割サブプリズム 14 正立プリズム系 14a 14b 分割サブプリズム 15 右接眼レンズ 16 左接眼レンズ 17 一体型手振れ補正機構 18 一体レンズ枠 19 20 補正レンズ 21 摺動案内バー 21a y方向直線部 21b x方向直線部 24 左右方向用直動アクチュエータ 27a 27b 摺動案内孔 29 上下方向用直動アクチュエータ 37 左右方向用手振れ補正機構 38 上下方向用手振れ補正機構 39 揺動アーム 43 44 補正レンズ 45 モータ 46 モータ 47 49 補正レンズ 51 右側ラック 52 左側ラック
フロントページの続き (72)発明者 金井 守康 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−284113(JP,A) 特開 平10−186437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/02 G02B 7/06 G02B 23/18 G02B 27/64 G03B 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズ系、正立プリズム系、及び該
    正立プリズム系の後方に配された観察用の光学系をそれ
    ぞれ左右に一対有する双眼装置において、 左右の正立プリズム系をそれぞれ、2面ずつの反射面を
    有し上下方向に分割された分割サブプリズムから構成
    し、上記左右の対物レンズ系の光軸を含む平面が水平方
    向に向いている水平保持状態で該上下の分割サブプリズ
    ム間の光路が垂直方向を向き、 この分割サブプリズムの間の垂直方向光路上 に、上下方
    向用手振れ補正機構及び左右方向用手振れ補正機構を設
    けたことを特徴とする手振れ補正機構を有する双眼装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の双眼装置において、上
    割サブプリズムの間の垂直方向光路上に設けられる上
    下方向用手振れ補正機構及び左右方向用手振れ補正機構
    は、 左右の光軸と直交する平面内で互いに直交する2方向に
    直進移動可能に支持された2方向直進枠と、この2方向
    直進枠にそれぞれ左右の光軸上に位置させて支持された
    補正レンズと、双眼装置に加わる手振れの大きさと方向
    に応じて上記2方向直進枠を上記2方向へ駆動する一対
    のアクチュエータとを備えた一体型の手振れ補正機構で
    ある手振れ補正機構を有する双眼装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の双眼装置において、上
    割サブプリズムの間の垂直方向光路上に設けられる上
    下方向用手振れ補正機構及び左右方向用手振れ補正機構
    は、 左右の光軸と直交する平面内で互いに直交する2方向に
    直進移動可能に支持された2方向直進枠と、 この2方向直進枠にそれぞれ左右の光軸上に位置させて
    支持された補正レンズと、 上記2方向直進枠の周囲に磁界を生成する磁界生成手段
    と、 上記磁界中で2方向直進枠に固定され、双眼装置に加わ
    る手振れの大きさと方向に応じて通電制御することによ
    り、2方向直進枠を上記2方向へ駆動する駆動力を発生
    する一対の通電コイルと、 を備えた一体型の手振れ補正機構である手振れ補正機構
    を有する双眼装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の双眼装置において、上
    割サブプリズムの間の垂直方向光路上に設けられる上
    下方向用手振れ補正機構と左右方向用手振れ補正機構の
    うち一方は、左右の光軸の間に該光軸と平行な回動中心
    を有する揺動アームと、この揺動アームの両端部にそ
    れぞれ左右の光軸上に位置させて支持された補正レンズ
    と、双眼装置に加わる手振れの大きさと方向に応じて上
    記揺動アームを正逆に駆動するアクチュエータとを備
    え、 上下方向用手振れ補正機構と左右方向用手振れ補正機構
    のうち他方は、左右の光軸を結ぶ線分と平行な方向に独
    立して移動可能な一対の左右移動枠と、この一対の左右
    移動枠にそれぞれ左右の光軸上に位置させて支持された
    補正レンズと、双眼装置に加わる手振れの大きさと方向
    に応じて上記一対の左右移動枠を正逆に駆動するアクチ
    ュエータとを備えている手振れ補正機構を有する双眼装
    置。
  5. 【請求項5】 対物レンズ系、正立プリズム系及び該正
    立プリズム系の後方に配された観察用の光学系をそれぞ
    れ左右に一対有する双眼装置において、 左右の正立プリズム系をそれぞれ、2面ずつの反射面を
    有し上下方向に分割された分割サブプリズムから構成
    し、上記左右の対物レンズ系の光軸を含む平面が水平方
    向に向いている水平保持状態で該上下の分割サブプリズ
    ム間の光路が垂直方向を向き、 この分割サブプリズムの間の垂直方向光路上 に、上下方
    向用手振れ補正機構または左右方向用手振れ補正機構の
    いずれか一方を設けたことを特徴とする手振れ補正機構
    を有する双眼装置。
  6. 【請求項6】 対物レンズ系と観察用の光学系の間に正
    立プリズム系を有する単眼装置において、 正立プリズム系を、2面ずつの反射面を有し上下方向に
    分割された分割サブプリズムから構成し、上記対物レン
    ズ系の光軸が水平方向に向いている水平保持状態で該上
    下の分割サブプリズム間の光路が垂直方向を向き、 この分割サブプリズムの間の垂直方向光路上 に、上下方
    向用手振れ補正機構又は/及び左右方向用手振れ補正機
    構を設けたことを特徴とする手振れ補正機構を有する単
    眼装置。
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