JP3227710B2 - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP3227710B2
JP3227710B2 JP07888691A JP7888691A JP3227710B2 JP 3227710 B2 JP3227710 B2 JP 3227710B2 JP 07888691 A JP07888691 A JP 07888691A JP 7888691 A JP7888691 A JP 7888691A JP 3227710 B2 JP3227710 B2 JP 3227710B2
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保道 小林
秀隆 薮内
修 江口
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動床面掃除機・自動床
面仕上げ装置等のように自動的に作業を行う移動作業ロ
ボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、作業機器に走行駆動装置・センサ
類および走行制御手段等を付加して、自動的に作業を行
う各種の移動作業ロボットが開発されている。例えば自
走式掃除機は、清掃機能として本体底部に吸込みノズル
やブラシなどを備え、移動機能として走行および操舵手
段と走行時の障害物を検知する障害物検知手段と位置を
認識する位置認識手段とを備え、この障害物検知手段に
よって清掃場所の周囲の壁等に沿って移動しつつ、位置
認識手段によって清掃区域を認識し、その清掃区域内を
移動して清掃区域全体を清掃するものである。
【0003】ここで、自走式掃除機に関連するじゅうた
ん目による影響について図14を参照しながら説明す
る。作業区域の床面が毛足の長いカットパイルカーペッ
ト等のように、じゅうたん目の強いじゅうたんで、しか
もじゅうたん目が直進方向と直角方向にある場合には、
走行中に本体が徐々にじゅうたん目方向に流されるとい
う現象が起こる。図14において(1)はじゅうたんの
ない平坦なベアフロア上で直進した場合の本体11の移
動軌跡を示す。このときはじゅうたんがないので当然じ
ゅうたん目の影響はなく、本体11はの移動軌跡は走行
開始時の本体11の方向と一致した直線aになる。しか
しながら、例えば(2)に示すように床面をじゅうたん
目が左から右の方向にあるじゅうたんに変えて同条件で
直進走行させると、本体11は目標ラインb1に乗るよ
うに直進制御を行なうが実際の移動軌跡は、本体11は
常に走行開始時の方向を向いているのもかかわらず目標
ラインb1の方向から右へ角度θだけ傾いた直線bにな
る。この横ずれの度合を表す角度偏差θはじゅうたんに
よってほぼ固有であり数度程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の清掃機
能を有する移動作業ロボットでは、あらかじめ作業前に
じゅうたん目による横ずれの角度偏差を調べ、その情報
を外部から人為的に与えて制御に組み込まない限り、作
業のやり残しや作業効率の低下が生じるものである。ま
たこの情報はじゅうたん目に経時変化が生じた場合やじ
ゅうたんを敷き換えた場合には対応できないものであ
る。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決しようとす
るものであって、例えば清掃機能を有するものでは、じ
ゅうたん目による横ずれを自動的に検出できる移動作
業ロボットを提供することを第一の目的としている。ま
た往復運動を繰り返す場合であっても、じゅうたん目
による横ずれを自動的に検出できる移動作業ロボットを
提供することを第二の目的としている。また横ずれを光
ビームにより自動的に検出できる移動作業ロボットを提
供することを第三の目的としている。また横ずれを相対
変位を検出することにより自動的に検出できる移動作業
ロボットを提供することを第四の目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、本体を移動させる駆動手段
および操舵手段と、前記本体の方向を計測する方向計測
手段と、前記駆動手段と操舵手段とを制御し前記本体の
走行制御を行う走行制御手段と、前記本体の壁面に沿っ
た直進方向への移動距離を計測する移動距離計測手段
と、前記本体側方の壁面までの距離を計測する測距手段
と、清掃等の作業を行なう作業手段とを備え、前記走行
制御手段は前記方向計測手段の出力に基づいて前記本体
直進走行させる直進手段と、前記移動距離計測手段と
前記測距手段のデータから、前記本体の横ずれを求める
演算手段を有する移動作業ロボットとするものである。
【0007】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、本発明の第一の手段の構成に加え、走行制御
手段を、方向計測手段の出力に基づいて本体をその場で
反転させるスピンターン手段と、スピンターンの後再び
本体を直進させるスピンターン後直進手段で構成した移
動作業ロボットとするものである。
【0008】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、本体を移動させる駆動手段および操舵手
段と、前記本体の方向を計測する方向計測手段と、前記
駆動手段と操舵手段とを制御し前記本体の走行制御を行
う走行制御手段と、前記本体の直進方向への移動距離を
計測する移動距離計測手段と、前記本体の直進方向に向
けてビームを発する光ビーム発生装置と、前記本体の横
方向に一直線に配置光ビーム発生装置からのビームを
受ける複数の受光体と、清掃等の作業を行なう作業手段
とを備え、前記走行制御手段は前記光ビーム発生装置の
ビームの照射方向に直進走行させる直進手段と、前記受
光体の受光データを距離データに変換する受光変換手段
と、前記移動距離計測手段と前記受光変換手段のデータ
から前記本体の横ずれを求める演算手段を有する移動作
業ロボットとするものである。
【0009】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、本体を移動させる駆動手段および操舵手段
と、前記本体の方向を計測する方向計測手段と、前記駆
動手段と操舵手段とを制御し前記本体の走行制御を行う
走行制御手段と、前記本体の直進方向への移動距離を計
測する移動距離計測手段と、床面の前記本体に対する横
方向の相対変位を検出する相対変位検出手段と、清掃等
の作業を行なう作業手段とを備え、前記走行制御手段は
前記方向計測手段の出力に基づいて前記本体を直進走行
させる直進手段と、前記移動距離計測手段と相対変位検
出手段のデータから前記本体の横ずれを求める演算手段
を有する移動作業ロボットとするものである。
【0010】
【作用】本発明の第一の手段は、作業手段として清掃機
能を有するものでは、じゅうたん上を直進走行した場
合、じゅうたん目による横ずれを自動的に検出するよ
う作用するものである。すなわち、測距手段が検出した
走行区間の始点と終点での壁面までの距離の情報と、移
動距離計測手段が測定した直進方向の移動距離の情報か
ら、演算手段がじゅうたん目による横ずれを自動的に
検出するものである。
【0011】本発明の第二の手段は、スピンターン手段
と、スピンターンの後再び本体を直進させるスピンター
ン後直進手段で横ずれの演算が、目標方向の前方に壁面
がない場合でも対応できるよう作用するものである。
【0012】本発明の第三の手段は、直進目標方向に一
致させた光ビームの光を受ける複数の受光体を用意し、
本体がじゅうたん上を直進した場合はじゅうたん目
よる影響で本体の走行方向が横ずれするにつれて、前記
複数の受光体のうち、光ビームが照射される受光体が移
り変わる。この変化を検出してじゅうたん目による横ず
を演算することができるものである。
【0013】本発明の第四の手段は、相対変位検出手段
の作用により基準とする壁面を必要とすることなく、じ
ゅうたん目による横ずれを演算することができる。
【0014】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第一の手段を図1・図2に基づき自走式
掃除機を例にとって説明する。11は自走式掃除機の本
体、12L・12Rはそれぞれ本体11の左右後方に設
けた駆動輪で、駆動モータ13L・13Rで左右独立に
駆動される。14は本体11の前方に回転自在に取り付
けられた従輪である。以上、駆動輪12L・12R、駆
動モータ13L・13R、従輪14は本体11を移動さ
せる駆動手段と操舵手段を構成している。また13’L
・13’Rはそれぞれ駆動モータ13L・13Rに接続
されたロータリエンコーダ等からなる回転検出器で、移
動距離計測手段を構成しており、駆動モータ13L・1
3Rの軸回転数を検出している(以下移動距離計測手段
13’と称する)。15は本体11の側部から前部にか
けて本体11より突出する左右2つの可動体で、周囲に
は弾性材からなる緩衝体16が取り付けられている。こ
の可動体15は本体11に保持部17を介して取り付け
られ、回動自在に支持されている。18は本体11の後
部に取り付けられた緩衝体である。19は回転板20の
周囲に植毛されたブラシで、可動体15に設けたモータ
21によって床面と平行に本体11の内側方向に回転駆
動され、床面上のごみを掃くようになっている。22は
電動送風機、23は集塵室、24・25はその内部に設
けたフィルターである。26は本体11の底部中央に設
けた床ノズルで、接続パイプ27を介して集塵室23と
接続している。以上ブラシ19・モータ21・電動送風
機22・集塵室23・フィルタ24・25は、清掃作業
を行う作業手段を構成している。28は操作部29に設
けられた操作ボタンである。30は本体11の方向を計
測する方向計測手段で、本実施例ではレートジャイロお
よびこの出力を積分する積分器などから成っている。3
1は本体11の前方・左右側方および後方にある物体ま
での距離を測定する測距手段で、本体11の周囲に設け
た超音波センサから構成している。32は方向計測手段
30および測距手段31からのデータに基づいて駆動モ
ータ13L・13Rを制御し、本体11の走行制御を行
なう走行制御手段である。33は全体に電力を供給する
蓄電池等からなる電源である。
【0015】次に図3に基づいて本実施例の制御構成を
説明する。方向計測手段30・測距手段31、および移
動距離計測手段13’の情報は走行制御手段32に伝達
される。走行制御手段32は、これらのデータを判断し
て駆動モータ13L・13Rに制御信号を出力し、本体
11の移動方向・移動距離を制御する。本実施例では方
向計測手段32は、直進手段40と演算手段38を有し
ている。直進手段40は、駆動モータ13L・13Rを
制御して本体11を直進駆動させる。演算手段38は測
距手段31および移動距離計測手段13’の情報を受け
て、じゅうたん目の影響を受けてずれた横ずれの角度偏
差を演算し、この値を表示部37に表示する。
【0016】以下本実施例の動作について説明する。図
4は本実施例の制御方法を示すフローチャートである。
走行制御手段32は、操作ボタン28からSTART信
号を受けると、測距手段31と移動距離計測手段13’
のデータを演算手段38に送り、直進手段40より駆動
モータ13L・13Rに直進駆動を指令する。最後に操
作ボタン28からSTOP信号を受けると、直進駆動を
停止し、再び移動距離計測手段13’のデータを演算手
段38に送る。演算手段38はSTART時・STOP
時の測距手段31と移動距離計測手段13’のデータか
らじゅうたん目の影響を受けてずれた横ずれの角度偏差
を演算し、この演算結果を表示部37に出力する。
【0017】次に、図5に基づいて演算手段38の作用
を説明する。図5ではじゅうたん目は右向きであるとす
る。本体11は始点S(START信号受信地点)にお
いて、その正面は破線矢印で示した壁面W1に平行な方
向を向いているとする。測距手段31はこの始点Sにお
いて、本体11から壁面W1までの距離を測定し、演算
手段38にこの情報を伝達する。移動距離計測手段1
3’も同様にこの地点での初期値を検出して、演算手段
38にこの情報を伝達する。次いで直進手段40が作用
して、壁面W1沿いに目標方向を本体11の正面方向
(破線矢印)として直進を開始する。この場合、本体1
1の方向は変わらないが、移動軌跡はじゅうたん目の影
響を受けて、目標方向に対してΔXだけ横ずれする。こ
の終点FにおいてSTOP信号を受信したとする。測距
手段31はこの地点Fにおいて、本体11から壁面W1
までの距離を測定し演算手段38にこの情報を伝達す
る。移動距離計測手段13’も同様にこの地点での駆動
輪の回転数から、目標方向の移動距離を検出して、演算
手段38にこの情報を伝達する。演算手段38はこの情
報を受けて、横ずれ方向の変位ΔXと移動距離Lを算出
し横ずれの角度偏差θを演算してその結果を表示部37
に出力する。また同時に方向計測手段30にこの角度偏
差θをフィードバックする。以後、直進手段40はこの
方向計測手段30の指示に基づいてじゅうたん目による
影響を修正した形で本体11を直進させる。
【0018】なお本実施例ではじゅうたん目の方向が右
向きであるとしたが、任意の方向でもよく、本体11が
左右どちらにずれるか、また全くずれないかは、すべて
△X(正負を含む)の値で判断できる。またこの実施例
では、操作ボタン28により信号を得ており、また表示
部37に横ずれの演算結果を表示させているが、必ずし
もこのようにする必要はなく、スタートすればすべて自
動的に判断して自動で直進走行し、必要箇所の作業がす
べて自動完了するようにすることは容易である。
【0019】(実施例2) 以下本発明の第二の手段について図6に基づいて説明す
る。なお本実施例の自走式掃除機の全体構成は、前記し
た図1・図2と同一であり説明を省略する。また本実施
例の制御ブロック図を示す図6は、基本的には前記した
図3と同様であり、同一構成部分には同一番号を付して
詳細な説明を省略する。本実施例では走行制御装置32
に、本体11をその場で反転させるスピンターン手段4
1と、前記スピンターンの後再び本体11を直進させる
スピンターン後直進手段42を設けている。
【0020】以下本実施例の動作を説明する。図7は本
実施例の制御方法を示すフローチャートである。走行制
御装置32は、操作ボタン28からSTART信号を受
けると、測距手段31と移動距離計測手段13’のデー
タを演算手段38に送り、直進手段40を作用させて駆
動モータ13L・13Rを駆動して本体11を直進駆動
する。次に操作ボタン28からスピン信号を受けると、
スピンターン手段41が作用して駆動モータ13L・1
3Rにスピンターン指令を出し、その後スピンターン後
直進手段42が作用して再び直進駆動を指令する。操作
ボタン28からSTOP信号を受けると、直進駆動を停
止し、再び測距手段31と移動距離計測手段13’のデ
ータを演算手段38に送る。演算手段38はSTART
時・STOP時の前記両手段のデータから演算を行い、
表示部37に結果を出力する。
【0021】次に、図8に基づいて走行制御装置32の
作用を説明する。図8ではじゅうたん目が右向きである
としている。また本体11は、始点S(START信号
受信地点)においては破線矢印で示ように壁面W2に平
行な方向を向いているとする。START信号を受信す
ると、測距手段31は本体11から壁面W2までの距離
を測定し、演算手段38にこの情報を伝達する。同様に
移動距離計測手段13’はこの地点における初期値を初
期値を検出して、演算手段38にこの情報を伝達する。
この後壁面W2沿いに、目標方向を本体11の正面方向
(破線矢印)として直進を開始する。この場合、本体1
1の方向は変わらないが、移動軌跡はじゅうたん目の影
響を受けて、目標方向に対して横ずれする。こうして実
線の移動経路を経て、壁面W2を越えて折返し地点Mに
到達する。
【0022】この地点Mで走行制御手段32が操作ボタ
ン28からスピン信号を受けたとする。走行制御手段3
2はこのスピン信号を受けると、スピンターン手段41
を作用させて本体11をその場でスピンターンさせる。
スピンターンを実行した後、再びスピンターン後直進手
段42を作用させて、本体11の正面を破線矢印で示し
た壁面W2と平行な方向(START時と反対方向)に
向け、これを目標方向として再び直進する。こうして本
体11はじゅうたん目の影響を受けて横ずれを生じなが
ら、実線矢印を経てF点に到達する。このF点で、走行
制御手段32が操作ボタン28からSTOP信号を受け
たとする。STOP信号を受けると走行制御手段32
は、再び測距手段31を作用させて本体11から壁面W
2までの距離を測定し、演算手段38にこの情報を伝達
する。同様に移動距離計測手段13’はこの地点Fにお
ける移動距離を検出して、演算手段38にこの情報を伝
達する。
【0023】演算手段38は、この情報から横ずれ方向
の変位△Xと(L1+L2)を求め、この△Xと(L1+
L2)から横ずれの角度偏差θを演算して、その結果を
表示部37に出力する。また同時に方向計測手段30に
この角度偏差θをフィードバックする。以後、直進手段
40はこの方向計測手段30の指示に基づいてじゅうた
ん目による影響を修正した形で本体11を直進させる。
こうして本実施例によれば、往復運動を実行した場合も
直進走行ができる自走式掃除機を実現できるものであ
る。
【0024】なお本実施例は図5の壁面の場合にも適用
できることは当然であり、自動で直進走行させることに
ついても実施例1の場合と同様である。
【0025】(実施例3) 以下本発明の第三の手段の実施例について、図1・図2
・図9に基づいて説明する。前記実施例と同様の部分は
説明を省略する。図1・図2において、34は本体11
後表面に横一列に並んでいる受光体であり、本体11と
は別に設けた光ビーム発生装置35から照射される光ビ
ームを受光する。図9は本実施例の制御構成を示すブロ
ック図である。図3で説明したものと同様の部分は、説
明を省略する。本実施例では、受光体34と、受光体3
4が受光した受光データを距離データに変換する受光変
換手段39を有している。
【0026】以上のように構成された自走式掃除機にお
いてその動作を説明する。本実施例の制御方法を示すフ
ローチャートは、実施例1で説明した図4と同様であり
説明は省略する。ただし横ずれ方向のデータは、受光変
換手段39からのデータを用いる。
【0027】次に図10に基づいて走行制御装置32の
作用を説明する。本体11とは別に設けた光ビーム発生
装置35は、照射する光ビームが破線矢印で示した本体
11の正面方向と平行になるようにセットされている。
また、じゅうたん目は右向きであるとする。走行制御装
置32は、まず始点S(START信号受信地点)にお
いて移動距離計測手段13’の初期値を検出するととも
に、受光体34の受光データを検出する。この受光デー
タの検出は、受光体34を構成している複数の受光素子
の内のどの素子が、光ビーム発生装置35の発生する光
ビームを受光しているかを検出して行われる。すなわち
始点Sにおいては、素子B2が受光しているものであ
る。この検出を終了すると、走行制御装置32は目標方
向を本体11の正面方向(破線矢印)として直進手段4
0を作用させて直進を開始する。このとき本体11の実
際の移動の軌跡は、じゅうたん目の影響を受けて右にそ
れ、実線矢印を経て点Fに至る。この点Fで操作ボタン
28からSTOP信号を受信したとする。
【0028】走行制御装置32はSTOP信号を受信す
ると、再び移動距離計測手段13’の移動距離を示すデ
ータを検出するとともに、受光体34の受光データを検
出する。この受光データは、地点Fにおいては受光体3
4のうちの素子B9である。こうして本体11の移動が
終了すると、受光変換手段39は受光素子がB2からB
9に代わったという受光データを△Xという距離データ
に変換する。これらのデータを受けた演算手段38は、
START時からSTOP時までの間に移動距離計測手
段13’で計測された駆動輪の回転数から、目標方向の
移動距離Lを求め、このLと上述の△Xから横ずれの角
度偏差θを演算し、その結果を表示部37に出力する。
また同時に方向計測手段30にこの角度偏差θをフィー
ドバックする。以後、直進手段40はこの方向計測手段
30の指示に基づいてじゅうたん目による影響を修正し
た形で本体11を直進させる。
【0029】こうして本実施例によれば、前記本発明の
実施例1の構成とは別の構成で直進走行ができる自走式
掃除機を実現できるものである。その他については実施
例1で説明したとおりである。
【0030】(実施例4) 次に本発明の第四の手段の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例の自走式掃除機の全体構成
は、基本的には図1・図2で説明したものと同様であ
る。従って共通部分の説明は省略し、本実施例で使用す
る追加分のみを説明する。36は本体11から見た床面
のパターンを検出し、そのパターンの移動距離から、本
体11に対する床面のある一方向の相対変位を測定でき
る相対変位検出手段である。図13は相対変位検出手段
36の構成を説明した図であり、36aは床面に対して
光ビームを発生する光ビーム発生手段である。36bは
光ビーム発生手段36aが発生した光ビームを受光する
一次元イメージセンサである。36cは一次元イメージ
センサ36bのデータを解析する解析手段である。
【0031】解析手段36cの解析は、一次元イメージ
センサ36bが受光する受光位置が変位する変位の大き
さを解析している。本体11は相対変位検出手段36の
検出した変位量に対して、同一の大きさで反対向きに変
位したと判断できる。本実施例では、相対変位検出手段
36は本体11の横方向の変位を検出できるように設置
されている。
【0032】図11は本実施例の制御ブロック図で、基
本的には図3と同様である。従って、同一構成部分には
同一番号を付して詳細な説明を省略する。本実施例では
走行制御装置32に伝達されるデータに、相対変位検出
手段36が検出した横ずれ方向のデータが存在してい
る。
【0033】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例の制御方法を示すフローチャートは、前記した図
4のものと同様である。ただし横ずれ方向のデータは、
相対変位検出手段36からのデータを用いる。
【0034】次に、図12に基づいて走行制御手段32
の作用を説明する。この場合、同様にじゅうたん目は右
向きであるとする。走行制御装置32が点Sにおいて、
操作ボタン28からSTART信号を受信したとする。
走行制御装置32はSTART信号を受けると、相対変
位検出手段36と移動距離検出手段13’を作用させ
て、始点Sにおけるそれぞれの初期値を検出する。次い
で直進手段40を作用させて破線矢印で示した任意の目
標方向に直進を開始する。この場合、本体11の移動軌
跡はじゅうたん目による影響を受けて目標方向に対して
右にそれる。こうして地点Fにおいて、走行制御手段3
2が再び操作ボタン28からSTOP信号を受けたとす
る。走行制御手段32はSTOP信号を受けると、再び
相対変位検出手段36を作用させてこの地点Fにおける
相対変位データを検出させる。同時に移動距離検出手段
13’を作用させて、この地点Fに於ける移動距離を示
すデータを検出させる。
【0035】この本体11の移動が終了すると、演算手
段38はSTART時からSTOP時までの間に、移動
距離検出手段13’が検出した移動距離を示すデータか
ら目標方向の移動距離Lを、また相対変位検出手段36
が検出した相対変位のデータから横ずれ方向の変位△X
を求める。更にこの△XとLから横ずれの角度偏差θを
演算し、その結果を表示部37に出力する。同時に方向
計測手段30にこの角度偏差θをフィードバックする。
以後、直進手段40はこの方向計測手段30の指示に基
づいてじゅうたん目による影響を修正した形で本体11
を直進させる。
【0036】こうして本実施例によれば、実施例1、2
の構成は別の構成で直進走行ができる自走式掃除機を実
現できるものである。その他については実施例1で説明
したとおりである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の第一の手段によれ
ば、本体を移動させる駆動手段および操舵手段と、本体
の方向を計測する方向計測手段と、前記駆動手段と操舵
手段とを制御し本体の走行制御を行う走行制御手段と、
本体の壁面に沿った直進方向への移動距離を計測する移
動距離計測手段と、本体側方の壁面までの距離を計測す
る測距手段と、清掃等の作業を行なう作業手段とを備
え、前記走行制御手段は方向計測手段の出力に基づいて
本体直進走行させる直進手段と、移動距離計測手段と
測距手段のデータから本体の横ずれを求める演算手段を
有する移動作業ロボットとすることによって、横ずれ
自動的に検出できる移動作業ロボットとすることができ
るものである。
【0038】また本発明の第二の手段によれば、走行制
御手段に、方向計測手段の出力に基づいて本体をその場
で反転させるスピンターン手段と、スピンターンの後再
び本体を直進させるスピンターン後直進手段を備えた構
成とすることによって、本体を直進・スピンターン、直
進と往復運動させることができ、目標方向先方に壁面が
ない場合でも、横ずれを自動的に検出できる移動作業ロ
ボットを実現することができるものである。
【0039】また本発明の第三の手段によれば、本体横
方向に一直線に配置した光ビーム発生装置からのビーム
を受ける複数の受光体と、受光データを距離データに変
換する受光変換手段を設けることにより、横ずれ方向の
距離測定の基準となる本体側方の壁面がない場合でも、
本体の横ずれを自動的に検出できる移動作業ロボット提
供できるものである。
【0040】さらに本発明の第四の手段によれば、本体
を移動させる駆動手段および操舵手段と、本体の方向を
計測する方向計測手段と、前記駆動手段と操舵手段とを
制御し本体の走行制御を行う走行制御手段と、本体の
進方向への移動距離を計測する移動距離計測手段と、床
面の本体に対する横方向の相対変位を検出する相対変位
検出手段と、清掃等の作業を行なう作業手段とを備え、
上記走行制御手段は方向計測手段の出力に基づいて本体
直進走行させる直進手段と、移動距離計測手段と相対
変位検出手段のデータから本体の横ずれを求める演算手
段を有する構成として、横ずれ方向の距離測定の基準と
なる本体側方の壁面がない場合でも、また本体以外の装
置(光ビーム発生装置)を設置しなくても、じゅうたん
目による横ずれ自動的に検出できる移動作業ロボット
を実現できるものである。
【0041】なお、各実施例では自走式掃除機を中心に
説明したが、清掃以外の作業を移動作業ロボットにより
自動的に行わせることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一・第二・第三・第四の手段の実施
例である移動作業ロボットの縦断面図
【図2】同移動作業ロボットの横断面図
【図3】本発明の第一の手段の実施例である移動作業ロ
ボットの制御ブロック図
【図4】本発明の第一の手段・第三の手段・第四の手段
の実施例における移動作業ロボットの制御方法を示すフ
ローチャート
【図5】本発明の第一の手段の実施例における移動作業
ロボットの作用説明図
【図6】本発明の第二の手段の実施例における移動作業
ロボットの制御ブロック図
【図7】同移動作業ロボットの走行制御装置の制御方法
を示すフローチャート
【図8】同移動作業ロボットの走行制御装置の作用を説
明する説明図
【図9】本発明の第三の手段の実施例における移動作業
ロボットの制御ブロック図
【図10】同移動作業ロボットの走行制御装置の作用を
説明する説明図
【図11】本発明の第四の手段の実施例における移動作
業ロボットの制御ブロック図
【図12】同移動作業ロボットの走行制御装置の作用を
説明する説明図
【図13】同相対変位検出手段の構成を説明するブロッ
ク図
【図14】(1)は従来の移動作業ロボットがベアフロ
ア上を直進走行する場合の説明図 (2)は同じゅうたん上を直進走行する場合の説明図
【符号の説明】
11 本体 12 駆動輪 13 駆動モータ 13’ 移動距離検出手段 14 従輪 30 方向計測手段 31 測距手段 32 走行制御手段 34 受光体 35 光ビーム発生装置 36 相対変位検出手段 38 演算手段 39 受光変換手段 40 直進手段 41 スピンターン手段 42 スピンターン後直進手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−207805(JP,A) 特開 昭60−112113(JP,A) 特開 昭61−105617(JP,A) 特開 平2−241422(JP,A) 特開 平4−264902(JP,A) 特開 昭63−104111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を移動させる駆動手段および操舵手
    段と、前記本体の方向を計測する方向計測手段と、前記
    駆動手段と操舵手段とを制御し前記本体の走行制御を行
    う走行制御手段と、前記本体の壁面に沿った直進方向へ
    移動距離を計測する移動距離計測手段と、前記本体側
    方の壁面までの距離を計測する測距手段と、清掃等の作
    業を行なう作業手段とを備え、前記走行制御手段は前記
    方向計測手段の出力に基づいて前記本体を直進走行させ
    る直進手段と、前記移動距離計測手段と前記測距手段の
    データから、前記本体の横ずれを求める演算手段を有す
    る移動作業ロボット。
  2. 【請求項2】 走行制御手段が、方向計測手段の出力に
    基づいて本体をその場で反転させるスピンターン手段
    と、スピンターンの後再び本体を直進させるスピンター
    ン後直進手段を有する請求項1記載の移動作業ロボッ
    ト。
  3. 【請求項3】 本体を移動させる駆動手段および操舵手
    段と、前記本体の方向を計測する方向計測手段と、前記
    駆動手段と操舵手段とを制御し前記本体の走行制御を行
    う走行制御手段と、前記本体の直進方向への移動距離を
    計測する移動距離計測手段と、前記本体の直進方向に向
    けてビームを発する光ビーム発生装置と、前記本体の横
    方向に一直線に配置光ビーム発生装置からのビームを
    受ける複数の受光体と、清掃等の作業を行なう作業手段
    とを備え、前記走行制御手段は前記光ビーム発生装置の
    ビームの照射方向に直進走行させる直進手段と、前記受
    光体の受光データを距離データに変換する受光変換手段
    と、前記移動距離計測手段と前記受光変換手段のデータ
    から前記本体の横ずれを求める演算手段を有する移動作
    業ロボット。
  4. 【請求項4】 本体を移動させる駆動手段および操舵手
    段と、前記本体の方向を計測する方向計測手段と、前記
    駆動手段と操舵手段とを制御し前記本体の走行制御を行
    う走行制御手段と、前記本体の直進方向への移動距離を
    計測する移動距離計測手段と、床面の前記本体に対する
    横方向の相対変位を検出する相対変位検出手段と、清掃
    等の作業を行なう作業手段とを備え、前記走行制御手段
    前記方向計測手段の出力に基づいて前記本体を直進走
    行させる直進手段と、前記移動距離計測手段と相対変位
    検出手段のデータから前記本体の横ずれを求める演算手
    段を有する移動作業ロボット。
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