JP3794340B2 - 全方向移動台車 - Google Patents

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JP3794340B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全方向移動台車に係り、特には全方向移動車輪を精度良く移動制御するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、この種の全方向移動台車として、例えば、図13ないし図17に示す構成を備えたものを提案している(たとえば、特開2001−97221号公報参照)。この全方向移動台車は、車体1の一側部に操作者2が意図する方向に車体1を誘導するための操作部3が設けられ、また、車体1の底部の前後左右の4箇所には、ユニバーサルホイールw1〜w4(各ホイールを総称する場合にはwで表記する)が設けられている。
【0003】
上記のユニバーサルホイールwは、図14および図15に示すように、駆動モータMに直結された主軸6に回転枠体7が回転可能に設けられ、この回転枠体7には内側と外側の2組のローラ群8out,8inが配置されている。これらの各ローラ群8out,8inは、紡錘状の4つのローラ9からなり、これらのローラ9がそれぞれ主軸6に垂直な平面内において等間隔に回転自在に保持されている。そして、内外の各ローラ9は、それぞれ主軸6を中心とする円周の一部を構成しており、かつ、互いの不連続部分を補完するように回転枠体7の周方向に沿って交互に半ピッチずつずらせて配置されている。
【0004】
したがって、車体1が主軸6に直交する方向に走行する時には、ローラ9自体は回転せずにローラ9は回転枠体7とともに回転する。また、車体1が主軸6の軸心に沿う方向に走行する時には、回転枠体7は回転せずにローラ9のみが回転する。さらに、車体1が主軸6に対して斜め方向に走行する時には、傾斜角度に対応して回転枠体7とローラ9とが同時に回転する。そして、図16に示すように、車体1の前後に配置された左右一対の各ユニバーサルホイールw1〜w4は、互いの主軸6が車体1の前後方向に沿う中心線上において交差し、かつ、中心線からの角度θが互いに等しくなるように配置されている。
【0005】
図17はこのような全方向移動台車における駆動制御系の構成を示すブロック図である。すなわち、操作者2が意図する方向に車体1を誘導するために操作部3を操作すると、これに応じて操作力検出手段14は、その操作力Hを車体1の制御中心(たとえば車体1の重心)Aにおける前後方向の分力Hxと、車体1の左右方向の分力Hyと、車体1の旋回方向の分力Hmとに分解する。そして、これらの値Hx,Hy,Hmを駆動要素値算出手段15に与える。
【0006】
駆動要素値算出手段15は、これらの各値Hx,Hy,Hmに対して予め設定されたゲイン(力増倍率)を乗じて、車体1の制御中心Oにおける前後方向の移動速度Vaxと、車体の左右方向の移動速度Vayと、車体の旋回速度Vaψとからなる駆動要素値Dを求める。この駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)が求まると、続いて、駆動出力演算手段16は、図16に示した幾何学的な関係から、次の演算式に基づいて、各ユニバーサルホイールw1〜w3の速度指令値v1,v2,v3,v4を求める。
【0007】
【数1】
Figure 0003794340
【0008】
ここに、Lvは車体1の前後方向に沿う中心線から左右の各ユニバーサルホイールw1〜w4までの平均的な接地点距離、L1,L2は制御中心から前後の各ユニバーサルホイールw1〜w4までの平均的な接地点距離、θは各ユニバーサルホイールw1〜w4の主軸6と中心線とのなす角度である。
【0009】
こうして、駆動出力演算手段16が〔数1〕により各ホイールw1〜w4の制御目標となる速度指令値v1,v2,v3,v4を求めると、これらの各速度指令値v1,v2,v3,v4のデータが各ユニバーサルホイールw1〜w4ごとに個別に配置された制御手段21〜24に与えられるので、各制御手段21〜24は、各ユニバーサルホイールw1〜w4の速度が各速度指令値v1,v2,v3,v4となるように各駆動部31〜34の駆動モータMを制御する。このようにして、操作者2は、操作部3を操作することで車体1を意図する方向に任意の速度で誘導することができるのである。
【0010】
なお、全方向移動台車の現在の駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)を知る必要があるときには、〔数1〕のベクトル演算式の逆行列を求めることで得ることができる。すなわち、
L1v=(L1・cosθ+Lv・sinθ)
L2v=(L2・cosθ+Lv・sinθ)
L1v+L2v={(L1+L2)・cosθ+2・Lv・sinθ}
=LL
とおくと、次の〔数2〕〜〔数5〕のいずれかにより現在の駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)が得られる。
【0011】
【数2】
Figure 0003794340
【0012】
【数3】
Figure 0003794340
【0013】
【数4】
Figure 0003794340
【0014】
【数5】
Figure 0003794340
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の全方向移動台車において、ユニバーサルホイールwを構成する内側と外側の2組のローラ群8out,8inは、前述のように、互いの不連続部分を補完するように各ローラ9が回転枠体7の周方向に沿って交互に半ピッチずつずらせて配置されている。したがって、図15に示すように、ユニバーサルホイールwの主軸6の回転によってローラ9が回転枠体7とともに回転する場合には、各ローラ9がπ・Ruw/4(ただし、Ruwは主軸6の中心からローラ9の外縁までの距離)移動するごとに接地点が内側位置Piと外側位置Poとに切り換わる。
【0016】
ところが、従来のものでは、このようにローラ9の接地点の切り換わりを考慮することなく、常に、ユニバーサルホイールwの平均的な接地点Pav(たとえば、PiとPoとの中間位置)を決定し、その位置を基準にして駆動出力演算手段16が各接地点距離Lv,L1,L2を求めた後、各ユニバーサルホイールwの速度指令値v1,v2,v3,v4を〔数1〕の演算式により決定するようにしていた。あるいは、ユニバーサルホイールwの平均的な位置Pavを基準にして各接地点距離Lv,L1,L2を求めた後、〔数2〕〜〔数5〕のいずれかの演算式により現在の駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)を決定するようにしていた。
【0017】
このため、操作者2が意図する方向に車体1を誘導する場合の速度制御や位置制御のさらなる高精度化を図ろうとすると、ユニバーサルホイールwのローラ9の接地点の変動が高精度化の阻害要因となる。
【0018】
また、上記した全方向移動台車は、操作者が操作力を加える操作部を備えており、その操作力をアシストするものであるが、操作者が操作力を加える操作部を備えず、車***置に基づいて自律的に移動方向を決定し、その決定された移動方向へ駆動するものがある(例えば、本願出願人が提案した特願2001−329903、特願2001−336863など)。このものにあっても、決定された移動方向へ駆動する場合の速度制御や位置制御のさらなる高精度化を図ろうとすると、同様に、ユニバーサルホイールwのローラ9の接地点の変動が高精度化の阻害要因となる。
【0019】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、従来よりもさらに高精度な速度制御や位置制御が可能な全方向移動台車を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、少なくとも3つのユニバーサルホイールと各ユニバーサルホイールを駆動する駆動部とを設けた車体であって、かつ車体が所定の動作制御を行うために車体を前後方向、左右方向、および旋回方向にそれぞれ移動させる駆動要素を個別に算出する駆動要素値算出手段と、この駆動要素値算出手段の算出結果から所定の演算式に基づいて前記各駆動部における駆動出力を決定する駆動出力演算手段とを有している全方向移動台車において、前記ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段を設けるとともに、前記駆動出力演算手段は、この接地点切換タイミング判別手段で判別された切換タイミングに合わせて前記各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数を切り換えるように構成されていることを特徴としている。
【0021】
これにより、駆動出力演算手段は、従来のように、ユニバーサルホイールの平均的な接地位置に基づいて決定された係数を用いて各駆動部における駆動出力を決定するのではなく、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングに合わせて各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数を切り換えるので、従来よりも速度制御や位置制御を一層精度良く行うことが可能となる。
【0022】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記車体は、操作者が操作力を加える操作部を備えており、前記動作制御は操作部に加えられた操作力をアシストするものであって前記駆動要素値算出手段は操作部に加えられた操作力に応じて算出するものであることを特徴としている。
【0023】
これにより、請求項1記載の効果が、操作力をアシストする型の全方向移動台車において奏することができる。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記車体は、ユニバーサルホイールの回転から車体の速度を算出する車体速度検出手段と、車体速度から車***置を算出する車***置算出手段とを備えていて、車***置と目標位置に基づいて自律的に移動方向を決定するものであり、前記動作制御は自律的に決定された移動方向へ駆動するものであって前記駆動要素値算出手段は決定される移動方向に応じて算出するものであることを特徴とする。
【0025】
これにより、請求項1記載の効果が、自律的に移動方向を決定し、その移動方向へ駆動する型の全方向移動台車において奏することができる。
【0026】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記駆動出力演算手段は、車体が動き始める初期の段階では、前記演算式の係数を切り換えずにユニバーサルホイールの平均的な接地点位置に基づいて決定された係数を用いて前記各駆動部における駆動出力を決定し、車体が所定距離だけ移動した段階では前記接地点切換タイミング判別手段で判別された切換タイミングに合わせて前記演算式の係数を切り換えるものであることを特徴とする。
【0027】
これにより、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段として高価な回路構成のものでなくて比較的安価な回路構成のものを使用した場合であっても、駆動出力演算手段は各駆動部における駆動出力を確実に決定することができる。
【0028】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記接地点切換タイミング判別手段で判別される切換タイミングの前後に前記駆動出力演算手段で演算される駆動出力と前記各駆動部における実際の駆動検出値との間に偏差が有るか否かを監視し、偏差が有る場合には、前記切換タイミングを補正する補正手段を備えることを特徴としている。
【0029】
これにより、駆動出力演算手段において各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数の切換タイミングが一層正確になるので、速度制御や位置制御の精度がさらに向上する。
【0030】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記接地点切換タイミング判別手段は、ユニバーサルホイールを構成する各ローラの接地の有無を直接に検出する検出センサを備えることを特徴としている。
【0031】
これにより、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段の構成をさらに一層簡素化するとができ、安価に実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る全方向移動台車の駆動制御系の構成を示すブロック図であり、図13ないし図17に示した従来技術と対応する構成部分については同一の符号を付す。このものは、操作力をアシストする型の全方向移動台車である。
【0033】
図1において、2は操作者、3は操作者2が操作力を加える操作部、w1〜w4は車体の底部に配置された4つのユニバーサルホイール、31〜34は各ユニバーサルホイールw1〜w4を駆動する駆動モータMを備えた駆動部、21〜24は後述の駆動出力演算手段16で演算して得られる駆動出力に基づいて各駆動部31〜34を個別に制御する制御手段である。
【0034】
また、14は操作部3に加えられる操作力Hを車体の制御中心(たとえば車体の重心)における前後方向の分力Hxと、車体の左右方向の分力Hyと、車体の旋回方向の分力Hmとに分解する操作力検出手段、15は操作力検出手段14で検出されたこれらの各値Hx,Hy,Hmに対して予め設定されたゲイン(力増倍率)を乗じて、車体の前後方向の移動速度Vaxと、車体の左右方向の移動速度Vayと、車体の旋回速度Vaψとからなる駆動要素値Dを求める駆動要素値算出手段であり、これらの各部の構成は、図14に示した従来技術の場合と基本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0035】
この実施の形態では、さらにユニバーサルホイールwのローラ9の接地点Pi,Po(図12参照)が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段17を備えている。この接地点切換タイミング判別手段17は、図2に示すように、各々のユニバーサルホイールw(w1〜w4)の主軸6の端部に比較的廉価なインクリメンタル型のロータリエンコーダ41〜44(各エンコーダを総称する場合には符号40で表記する)が取り付けられるとともに、各ロータリエンコーダ41〜44の出力に基づいて各ローラ9の接地点の切り換わり周期Tgを決定する接地周期決定手段18を備えて構成されている。
【0036】
また、この実施の形態において、駆動出力演算手段16は、駆動要素算出手段15の算出結果から所定の演算式に基づいて各駆動部31〜34における駆動出力(ここでは速度指令値)v1〜v4を算出する場合に、接地点切換タイミング判別手段17で判別された切換タイミングに合わせて各駆動部31〜34における駆動出力(速度指令値)v1〜v4を決定する場合に使用する演算式の係数を切り換えるように構成されている。以下、このことについて、さらに詳しく説明する。
【0037】
図3に示すように、車体1の前後方向をx方向、これに直交する幅方向をy方向としたとき、車体1の前後に配置された左右一対の各ユニバーサルホイールw1〜w4は、互いの主軸6が車体1のx方向に沿う中心線上において交差し、かつ、中心線からの角度θが互いに等しくなるように配置されている。
【0038】
いま、中心線上にある制御中心Oから各々のユニバーサルホイールw1〜w4の接地点までのx方向の距離をそれぞれL1x,L2x,L3x,L4xとし、また、制御中心Oから各ユニバーサルホイールw1〜w4の接地点までのy方向の距離をそれぞれL1y,L2y,L3y,L4yとする。さらに、各々のユニバーサルホイールw1〜w4を構成する内側と外側の2組のローラ群8out,8inについて、内側のローラ8in群を構成する各ローラ9の接地点をそれぞれP1S,P2S,P3S,P4Sとし、また、外側のローラ群8outを構成する各ローラ9の接地点をそれぞれP1L,P2L,P3L,P4Lとする。
【0039】
このとき、制御中心Oから各ローラ9の接地点P1S,P2S,P3S,P4S,P1L,P2L,P3L,P4Lまでのx方向の距離L1x,L2x,L3x,L4xと、y方向の距離L1y,L2y,L3y,L4yとは、それぞれ次のようになる。
▲1▼ローラがP1Sで接地しているとき
L1x=L1a,L1y=Lva
ローラがP1Lで接地しているとき
L1x=L1b,L1y=Lvb
▲2▼ローラがP2Sで接地しているとき
L2x=L2a,L2y=Lva
ローラがP2Lで接地しているとき
L2x=L1b,L2y=Lvb
▲3▼ローラがP3Sで接地しているとき
L3x=L2a,L3y=Lva
ローラがP3Lで接地しているとき
L3x=L2b,L3y=Lvb
▲4▼ローラがP4Sで接地しているとき
L4x=L1a,L4y=Lva
ローラがP4Lで接地しているとき
L4x=L1b,L4y=Lvb
【0040】
このように、制御中心Oから各ユニバーサルホイールw1〜w4の接地点P1S,P2S,P3S,P4S,P1L,P2L,P3L,P4Lまでのx方向の距離L1x,L2x,L3x,L4xと、y方向の距離L1y,L2y,L3y,L4yとはホイールw1〜w4の回転に伴ってそれぞれ変化する。
【0041】
そこで、この実施の形態では、各々のユニバーサルホイールw1〜w4の接地点の変化に応じて、従来のように〔数1〕で示した演算式で使用するような固定された係数L1,L2,Lvを用いるのではなく、接地点の変化に応じて演算式の係数が切り換わるように、次の演算式に基づいて、各ユニバーサルホイールw1〜w4の駆動出力(速度指令値)v1,v2,v3,v4を求めるようにしている。
【0042】
【数6】
Figure 0003794340
【0043】
上記の〔数6〕において、
A1=(L1x・cosθ+L1y・sinθ)
A2=(L2x・cosθ+L1y・sinθ)
A3=(L3x・cosθ+L3y・sinθ)
A4=(L4x・cosθ+L4y・sinθ)
とおくと、〔数6〕はさらに次のように記述できる。
【0044】
【数7】
Figure 0003794340
【0045】
なお、全方向移動台車の現在の駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)を逆に知る必要があるときには、〔数7〕の演算式の逆行列を求めることで得ることができる。すなわち、v1〜v4の4つの速度から駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)を求めるのは冗長であるので、v1を無視して算出することを考えると、次の逆行列が得られる。
【0046】
【数8】
Figure 0003794340
【0047】
つまり、
【0048】
【数9】
Figure 0003794340
【0049】
これを書き直すと、
【0050】
【数10】
Figure 0003794340
【0051】
v2〜v4をそれぞれ無視した場合については同様の計算で算出できるので説明は省略する。
【0052】
次に、この実施の形態において、上記構成を備えた全方向移動台車の制御動作ついて説明する。操作者2が意図する方向に車体1を誘導するために操作部3を操作すると、これに応じて操作力検出手段14は、その操作力Hを車体1の制御中心Oにおける前後方向の分力Hxと、車体の左右方向の分力Hyと、車体の旋回方向の分力Hmとに分解する。そして、これらの値Hx,Hy,Hmを駆動要素値算出手段15に与える。
【0053】
駆動要素値算出手段15は、これらの各値Hx,Hy,Hmに対して予め設定されたゲインを乗じて、車体1の制御中心Oにおける前後方向の移動速度Vaxと、車体1の左右方向の移動速度Vayと、車体1の旋回速度Vaψとからなる駆動要素値Dを求める。こうして駆動要素値算出手段15によって駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)が求まると、これらの駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)が駆動出力演算手段16に与えられる。
【0054】
ここで、〔数7〕の演算式に基づいて速度指令値v1〜v4を求める場合の係数A1〜A4には、L1a,L1b,L2a,L2b,Lva,Lvbの数値が含まれるので、ユニバーサルホイールw1〜w4が回転して内側と外側のローラ9の接地点が切り換わるたびに、図4に示すような脈動が起こる。なお、図4では、4つのユニバーサルホイールw1〜w4の内の一つのホイールのみに着目した場合を示している。
【0055】
すなわち、ロータリエンコーダ40の検出出力に基づいて得られる単位時間当たりのユニバーサルホイールの実際の回転速度(図中、実線で示す)と、駆動出力演算手段16で算出される速度指令値の内の一つ(図中、破線で示す)とを比較すると、ローラ9が外側で接地している場合は速度指令値よりも実際の速度の方が速くなり、ローラ9が内側で接地している場合には速度指令値よりも実際の回転速度の方が遅くなる。このため、両者の間に偏差が現れて、両者の偏差が脈動(図中、一点鎖線で示す)として現れる。そして、この場合の脈動の半周期Tfごとに、内側と外側のローラ9の接地点が切り換わるので、このタイミングに合わせて〔数7〕の演算式の係数A1,A2,A3,A4を切り換える必要がある。
【0056】
そこで、まず、接地周期決定手段18は、ロータリエンコーダ40(41〜44)の出力パルスをカウントして単位時間当たりのカウント数からユニバーサルホイールw1〜w4の実際の回転速度を算出する。次に、このユニバーサルホイールw1〜w4の実際の回転速度と駆動出力演算手段16で算出される速度指令値v1〜v4との差を取ることにより、両者間の偏差が図4の一点鎖線で示すようなパルス波形として得られる。
【0057】
このパルス波形は、横軸を時間軸としているために速度の大きさによって周期Tfが変化する。そこで、この影響を除くために、図5の一点鎖線に示すように、ローラ9の移動量(移動距離)に換算し直し、そのパルス波形の半周期分の平均値をローラ9の接地点が切り換わる切り換わり周期Tgとして決定する。そして、この切り換わり周期Tgごとに、〔数7〕の演算式の係数A1,A2,A3,A4を切り換える。なお、下り坂などで車体全体に進行方向の外力が加わっているような場合には、図5の破線に示すように偏差が正方向にオフセットするが、そのときには、ある一定範囲内の平均値を差し引くことで一点鎖線のような波形を得ることができる。
【0058】
ただし、車体1が動き始める初期の段階(内側のローラ9の一つと外側のローラ9の一つがそれぞれ接地する少なくとも一周期分の期間、図4のTf1+Tf2の期間)は、ローラ9の接地点の切り換わり周期Tgを決定するのに必要なロータリエンコーダ40の出力に基づくデータが未だ得られていない。
【0059】
そこで、駆動出力演算手段16は、まず、車体1が動き始める初期の段階では、演算式の係数を切り換えずにユニバーサルホイールw1〜w4の平均的な接地点位置に基づいて決定された係数L1,L2,Lvを用いて各駆動部31〜34における駆動出力v1〜v4を決定する。つまり、前述の〔数1〕式に基づいて速度指令値v1〜v4を決定する。
【0060】
そして、駆動出力演算手段16は、車体が所定距離だけ移動して接地周期決定手段18によって切り換わり周期Tgが決定された段階で、以降は、この切り換わり周期Tgに合わせて〔図7〕の演算式の係数A1〜A4を切り換えて速度指令値v1〜v4を算出する。この場合の具体的な手順は、図6のフローチャートに示す通りである。
【0061】
こうして、駆動出力演算手段16が〔数7〕の演算式に基づいて各ユニバーサルホイールw1〜w4の速度指令値v1,v2,v3,v4を求めると、これらの各速度指令値v1,v2,v3,v4のデータが各制御手段21〜24に与えられるので、各制御手段21〜24は、各ユニバーサルホイールw1〜w4の回転速度が各速度指令値v1,v2,v3,v4となるようにそれぞれの駆動部31〜34を制御する。このようにして、操作者2は、操作部3を操作することで車体1を意図する方向に任意の速度で精度良く誘導することができる。
【0062】
なお、全方向移動台車の現在の駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)を逆に知る必要があるときには、たとえば前述の〔数10〕の演算式の逆行列を求める。この場合の具体的な手順は、図7のフローチャートに示す通りである。
【0063】
以上のように、駆動出力演算手段16は、従来のように、ユニバーサルホイールw1〜w4の平均的な接地点に基づいて決定された係数を用いて各駆動部31〜34の駆動出力v1〜v4を決定するのではなく、ユニバーサルホイールw1〜w4の接地点が切り換わるタイミングに合わせて〔数7〕の演算式の係数A1〜A4を切り換えて駆動出力v1〜v4を決定するるので、従来よりも速度制御や位置制御を一層精度良く行うことが可能となる。
【0064】
なお、上記の実施の形態の全方向移動台車において、次のような応用例や変形例を考えることができる。
【0065】
(1) 上記の実施の形態では、図8(a)に示すように、接地周期決定手段18で決定された接地点の切り換わり周期Tgに合わせて〔数7〕の演算式の係数A1〜A4を切り換えて速度指令値v1〜v4を順次算出して速度制御を行うが、このような速度制御を行っている途中でも、各制御手段21〜24において、ロータリエンコーダ40(41〜44)の検出出力に基づいてユニバーサルホイールw1〜w4の実際の回転速度を算出し、この実際の回転速度と駆動出力演算手段16で算出される速度指令値v1〜v4との偏差Δvを求めることで各ユニバーサルホイールw1〜w4の速度制御の切り換え時期を補正することが好ましい。
【0066】
すなわち、図8(b)に示すように、ユニバーサルホイールwの実際の回転速度と駆動出力演算手段16で算出される速度指令値v1〜v4との間に偏差Δvが存在する場合には、ローラ9の接地点の切り換わりタイミング、つまり〔図7〕の演算式の係数A1〜A4を切り換えて速度指令値v1〜v4を算出するタイミングが適切でなく時間的な誤差ΔTが生じている。
【0067】
そこで、このようなときには、制御手段21〜24(特許請求の範囲における補正手段に相当)は、偏差Δvが生じることなく速度指令値v1〜v4が適切なタイミングでもって各駆動部31〜34に与えられるように、各駆動部31〜34への出力タイミングを補正する。これにより、さらに精度良く速度制御や位置制御を行うことができるようになる。
【0068】
(2) 接地点切換タイミング判別手段17には、図9に示すように、ユニバーサルホイールwを構成する各ローラ9の接地の有無を直接に検出する検出センサ51を設けてもよい。この場合の検出センサ51としては、たとえば反射型赤外線センサを用い、このセンサ51からの出力を予め設定された基準値と比較して、検出センサ51の出力が基準値よりも大きい場合には、ユニバーサルホイールwの内側のローラ9が接地し、逆に検出センサ51の出力が基準値よりも小さい場合には、ユニバーサルホイールwの外側のローラ9が接地したとして接地点の切り換わり周期Tgを検出する。
【0069】
このようにすれば、ロータリエンコーダ40の検出出力に基づいて得られる脈動の周期Tfから演算式の係数A1〜A4を切り換えるタイミング周期Tgを決定しなくても、ユニバーサルホイールwの接地点が切り換わるタイミングを直接に判別することができる。このため、接地点切換タイミング判別手段17の構成をさらに一層簡素化するとができ、安価に実現することが可能になる。
【0070】
(3) また、この実施の形態では、インクリメンタル型のロータリエンコーダ40を使用したが、アブソリュート型のロータリエンコーダを使用することもできる。このようなアブソリュート型のロータリエンコーダを使用するときには、少し高価にはなるが、接地周期決定手段18で脈動の周期Tgを求めて演算式の係数を切り換えるタイミングを決定したり、上記のような検出センサ51を設けなくても、ローラ9の接地点が切り換わるタイミングが直接に判別することができるため制御が容易になる。
【0071】
(4) 上記の実施の形態の全方向移動台車では、車体1にユニバーサルホイールwを前後左右の4箇所に設けた場合について説明したが、これに限らず、ユニバーサルホイールwを3箇所以上設けた台車であれば、本発明は適用可能である。また、上記の実施の形態では、全方向移動台車の速度制御を行う場合について説明したが、これに限らず、駆動力制御や加速度制御を行う場合についても同様に本発明を適用することができる。
【0072】
図10ないし図13は第2の実施の形態を示すもので、このものは、自律的に移動方向を決定し、その決定された移動方向へ駆動する型の全方向移動台車である。
【0073】
このこのも、車体1の底部に、4つのユニバーサルホイールw1〜w4、各ユニバーサルホイールw1〜w4を駆動する駆動モータMを備えた駆動部31〜34を有する。また、車体1には、駆動出力演算手段16、接地点切換タイミング判別手段17、接地周期決定手段18等を有してケーシング61内に収容されている。
【0074】
そして、この実施の形態では、先の実施の形態にはない環境認識手段62、ヒューマンインターフエイス63、さらには、記憶手段64、経路形成手段65、移動方向決定手段66、車体速度検出手段67、車***置算出手段68等を備えている。
【0075】
環境認識手段62は、例えば、レーザー装置であって2次元水平面をスキャンして障害物までの距離を測定するためにケーシング61の外面に設けてある。ヒューマンインターフエイス63は、例えば、タッチパネルであって目的地や操作指令を入力するためにケーシング61の上面に設けてある。
【0076】
記憶手段64は、稼動領域の地図と走行用の各種パラメータを記憶するためのもの、経路形成手段65は、ヒューマンインターフエイス63の入力内容に基づき目標位置の設定、すなわち、目的地までの経路を生成するものである。そして、環境認識手段62、記憶手段64、経路形成手段65のデータと車***置算出手段68のデータに基づいて移動方向決定手段66が自律的に移動方向を決定する。この移動方向決定手段66は、先の実施の形態における駆動要素算出手段15と実質的に同様の駆動要素値、つまり、車体1の制御中心Oにおける前後方向の移動速度Vaxと、車体1の左右方向の移動速度Vayと、車体1の旋回速度Vaψとからなる駆動要素値Dを得て、これらの駆動要素値D(Vax,Vay,Vaψ)が駆動出力演算手段16に与えられる。車体速度検出手段67はユニバーサルホイールの回転から車体の速度Vbx,Vby,Vbψを算出し、車***置算出手段68は車体速度から車***置x,y,ψを算出する。これらは、ヒューマンインターフエイス63を除き、ケーシング61内に収容してある。69はバンパーである。
【0077】
この実施の形態では、図12に示すように、先の実施の形態における駆動要素値算出手段15が移動方向決定手段66に置き換わるとともに、その前段に車***置算出手段68、その前段に車体速度検出手段67が設けられている。そして、車体駆動出力演算手段16は、先の実施の形態と同様に、従来のように、ユニバーサルホイールの平均的な接地位置に基づいて決定された係数を用いて各駆動部における駆動出力を決定するのではなく、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングに合わせて各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数を切り換えるので、従来よりも速度制御や位置制御を一層精度良く行うことが可能となることが、自律的に移動方向を決定する移動方向決定手段を備えていて、その移動方向決定手段による移動方向へ駆動する型の全方向移動台車においても実現できるのである。なお、この実施の形態に特有の構成については、先に例示した本願出願人が提案している特願2001−329903、特願2001−336863などにも開示している。
【0078】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、駆動出力演算手段は、従来のように、ユニバーサルホイールの平均的な接地位置に基づいて決定された係数を用いて各駆動部における駆動出力を決定するのではなく、接地点切換タイミング判別手段で判別されるユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングに合わせて各駆動部における駆動出力を決定する演算式の係数を切り換えるので、従来よりもさらに高精度の速度制御や位置制御が可能となる。
【0079】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果が、操作力をアシストする型の全方向移動台車において奏することができる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の効果が、自律的に移動方向を決定し、その決定された移動方向へ駆動する型の全方向移動台車において奏することができる。
【0081】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の効果に加え、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段として高価な回路構成のものでなくて比較的安価な回路構成のものを使用した場合であっても、駆動出力演算手段は各駆動部における駆動出力を確実に決定することができる。
【0082】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の効果に加え、駆動出力演算手段において各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数の切換タイミングが一層正確になるので、速度制御や位置制御の精度がさらに向上する。
【0083】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の効果に加え、ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別す
る接地点切換タイミング判別手段の構成をさらに一層簡素化するとができ、安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る全方向移動台車の駆動制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す全方向移動台車において、ユニバーサルホイールに対するロータリエンコーダの取り付け状態を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る全方向移動台車におけるユニバーサルホイールの幾何学的な取り付け状態と力学モデルを示す説明図である。
【図4】同上の、ユニバーサルホイールの実際の回転速度と駆動出力演算手段で算出される速度指令値との偏差により生じる脈動の様子を示す説明図である。
【図5】ローラの接地点が切り換わる切り換わり周期Tgを決定する場合の説明図である。
【図6】駆動出力演算手段がローラの接地点が切り換わる切り換わり周期に合わせて演算式の係数を切り換えて速度指令値決定する場合の手順を示すフローチャートである。
【図7】ローラの接地点が切り換わる切り換わり周期に合わせて全方向移動台車の現在の駆動要素値Dを求める場合の手順を示すフローチャートである。
【図8】ユニバーサルホイールの接地点の切り換わり周期に合わせて演算式の係数を切り換えて速度制御を行っている途中で、切換タイミングが不適切なために生じる偏差の状況を説明するためのタイミグチャートである。
【図9】ユニバーサルホイールに対する検出センサの取り付け状態を示す正面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る全方向移動台車の斜視図である。
【図11】同上のユニバーサルホイールを透視して描いた平面図である。
【図12】同上の駆動制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の全方向移動台車の全体を示す斜視図である。
【図14】ユニバーサルホイールの正面図である。
【図15】ユニバーサルホイールの側面図である。
【図16】従来の全方向移動台車におけるユニバーサルホイールの幾何学的な取り付け状態と力学モデルを示す説明図である。
【図17】従来の全方向移動台車の駆動制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車体
2 操作者
3 操作部
w,w1〜w4 ユニバーサルホイール
9 ローラ
14 操作力検出手段
15 駆動要素値算出手段
16 駆動出力演算手段
17 接地点切換タイミング判別手段
18 接地周期決定手段
21〜24 制御手段(補正手段)
31〜34 駆動部
40,41〜44 ロータリエンコーダ
51 検出センサ
62 環境認識手段
63 ヒューマンインターフエイス
64 記憶手段
65 経路形成手段
66 移動方向決定手段(実質的には、駆動要素値算出手段)
67 車体速度算出手段
68 車***置算出手段

Claims (6)

  1. 少なくとも3つのユニバーサルホイールと各ユニバーサルホイールを駆動する駆動部とを設けた車体であって、かつ車体が所定の動作制御を行うために車体を前後方向、左右方向、および旋回方向にそれぞれ移動させる駆動要素を個別に算出する駆動要素値算出手段と、この駆動要素値算出手段の算出結果から所定の演算式に基づいて前記各駆動部における駆動出力を決定する駆動出力演算手段とを有している全方向移動台車において、
    前記ユニバーサルホイールの接地点が切り換わるタイミングを判別する接地点切換タイミング判別手段を設けるとともに、前記駆動出力演算手段は、この接地点切換タイミング判別手段で判別された切換タイミングに合わせて前記各駆動部における駆動出力を決定する場合に使用する演算式の係数を切り換えるように構成されていることを特徴とする全方向移動台車。
  2. 前記車体は、操作者が操作力を加える操作部を備えており、前記動作制御は操作部に加えられた操作力をアシストするものであって前記駆動要素値算出手段は操作部に加えられた操作力に応じて算出するものであることを特徴とする請求項1記載の全方向移動台車。
  3. 前記車体は、ユニバーサルホイールの回転から車体の速度を算出する車体速度検出手段と、車体速度から車***置を算出する車***置算出手段とを備えていて、車***置と目標位置に基づいて自律的に移動方向を決定するものであり、前記動作制御は自律的に決定された移動方向へ駆動するものであって前記駆動要素値算出手段は決定される移動方向に応じて算出するものであることを特徴とする請求項1記載の全方向移動台車。
  4. 前記駆動出力演算手段は、車体が動き始める初期の段階では、前記演算式の係数を切り換えずにユニバーサルホイールの平均的な接地点位置に基づいて決定された係数を用いて前記各駆動部における駆動出力を決定し、車体が所定距離だけ移動した段階では前記接地点切換タイミング判別手段で判別された切換タイミングに合わせて前記演算式の係数を切り換えるものであることを特徴とする請求項1ないし3記載の全方向移動台車。
  5. 前記接地点切換タイミング判別手段で判別される切換タイミングの前後に前記駆動出力演算手段で演算される駆動出力と前記各駆動部における実際の駆動検出値との間に偏差が有るか否かを監視し、偏差が有る場合には、前記切換タイミングを補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の全方向移動台車。
  6. 前記接地点切換タイミング判別手段は、ユニバーサルホイールを構成する各ローラの接地の有無を直接に検出する検出センサを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の全方向移動台車。
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