JP3079686B2 - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP3079686B2
JP3079686B2 JP03258954A JP25895491A JP3079686B2 JP 3079686 B2 JP3079686 B2 JP 3079686B2 JP 03258954 A JP03258954 A JP 03258954A JP 25895491 A JP25895491 A JP 25895491A JP 3079686 B2 JP3079686 B2 JP 3079686B2
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秀隆 藪内
保道 小林
修 江口
弘文 乾
祥史 高木
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自走しながら床面清
掃や床面仕上げ等の作業を自動的に行ない、走行床面の
状態に応じて最適制御を行なう走行機能を有した移動作
業ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、作業機器に走行駆動装置・センサ
類および走行制御装置等の機能を付加して作業の自動化
を図った各種の移動作業ロボットが開発されている。
【0003】この種の移動作業ロボットの中でも例え
ば、床面清掃・床面仕上げ等の作業のように作業領域全
体を隈なく移動させる必要のあるものは、直進移動と進
行方向を反転する反転運動の組合せにより往復移動を繰
り返すものが多い。例えば自走式掃除機は、清掃機能と
して本体底部に吸込みノズルやブラシなどを備え、移動
機能として走行および操舵手段と、走行時の障害物を検
知する障害物検知手段と、位置を認識する位置認識手段
とを備え、この障害物検知手段によって清掃場所の周囲
の壁などに沿って移動しつつ、位置認識手段によって清
掃区域を認識し、その清掃区域内を、例えば直進移動と
反転運動の組合せにより往復移動を繰り返して清掃区域
全体を清掃するものである。
【0004】図9はこの種の移動作業ロボットの動作の
一例を示すもので、移動作業ロボットの本体1は移動開
始点Sから直進移動でスタートし、前方の壁(W1)に
近づくと右にUターン動作を行ない、作業幅Lだけ作業
方向Aに変位した位置から直進移動を行なう。次に、同
様に前方の壁(W2)に到達すると今度は左にUターン
動作を行ない、再び作業幅Lだけ作業方向Aに変位した
位置から直進移動を行なう。そして、上記の動作を繰り
返しながら側方の壁(W3)の近くまで移動し、Uター
ン動作ができなくなれば、この地点を終了点Fとして作
業を終了するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の移動作業ロボットでは、作業区域の床面が毛
足の長いカットパイルカーペット等のようにじゅうたん
目の強いじゅうたんで、じゅうたん目が直進方向と直角
方向となっている場合には、走行中に本体が徐々にじゅ
うたん目方向に流され、作業のやり残しが生じたり、作
業効率が低下するという問題があった。例えば図10に
示すように、じゅうたん目が作業方向Aと同じ方向にあ
る場合には、作業幅が走行中に徐々に大きくなり作業の
やり残しが生ずる。逆に図11に示すようにじゅうたん
目が作業方向Aと反対方向にある場合には、作業幅が走
行中に徐々に小さくなるため、作業が進まず作業効率が
低下してしまう。
【0006】また別の課題として、走行床面に階段や敷
居等の大きな凹部段差を含む場合には、走行不能や転落
の危険性が生じるため、凹部段差を事前に検出してこの
ような危険性を回避をする手段が必要とされていた。
来より、本体の底部に上下動する検知子を設けて、段差
に差しかかると検知子が段差に落ちてこれを検知する段
差センサが開発されている。しかしながら、この方式の
ものは、本体の走行中に検知子が床面に常時接触してお
り、これが走行動作の妨げになるとともに、段差検知時
に検知子が段差に落ち込むので、自動的に本体を段差か
ら復帰させることができずまた、検知子を破損しやすい
という課題があった。
【0007】さらに、上記二つの課題に対し、従来はそ
れぞれ別個のセンサを備えることが通常であったが、床
面に接触するセンサを多数設けるとそれらの接触部が本
体の走行性に悪影響を及ぼすとともに本体構造が複雑化
し、大型化することは避けられなかった。
【0008】そこで本発明は、上記従来の問題点を解決
するもので、作業区域の床面が目の強いじゅうたんであ
っても、作業のやり残しが生じたり、作業効率が低下す
ることなく作業を行なえる移動作業ロボットを提供する
ことを第一の目的としている。
【0009】本発明の第の目的は、本体の走行性に対
する悪影響を最小にしてじゅうたん目の検出と凹部段差
の検出とを同時に行なえるとともに、本体構成のシンプ
ル化・小型化を図った移動作業ロボットを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るための本発明の第一の手段は、本体を移動させる駆動
装置および操舵装置と、上記駆動装置と操舵装置とを制
御し本体の走行制御を行なう走行制御装置と、清掃等の
作業を行なう作業装置を備え、床面に当接する当接部を
有する検出レバーと、検出レバーを水平方向に回転自在
に支持する回転支持部と、検出レバーの回転角度を検知
する角度検知手段と、検出レバーを上下方向に回動自在
に支持する軸着部と、検出レバーを下方向に付勢するス
プリングとを有するじゅうたん目センサを具備した移動
作業ロボットとするものである。
【0011】さらに第の目的を達成するための本発明
の第の手段は、本体を移動させる駆動装置および操舵
装置と、上記駆動装置と操舵装置とを制御し本体の走行
制御を行なう走行制御装置と、清掃等の作業を行なう作
業装置を備え、床面に当接する当接部を有する検出レバ
ーと、検出レバーを水平方向に回転自在に支持する回転
支持部と、検出レバーの回転角度を検知する角度検知手
段と、検出レバーを上下方向に回動自在に支持する軸着
部と、検出レバーを下方向に付勢するスプリングと、検
出レバーの上下動を検知する上下動検知手段とを有する
じゅうたん目兼段差センサを具備した移動作業ロボット
とするものである。
【0012】
【作用】本発明の第一の手段による移動作業ロボット
は、以下のように作用する。検出レバーは軸着部によっ
て上下方向に回動自在に支持され、スプリングによって
下方向に常に付勢されている。このため当接部は常に床
面に当接し、検出レバーはこの当接部が床面の状態に応
じて受けた水平方向の分力によって回転変位を起こす。
走行制御装置は、この検出レバーの回転変位量を角度に
換算する角度検知手段の情報から走行方向を演算・補正
する。こうして、作業のやり残しが生じたり、作業効率
が低下することなく作業が行なえるものである。
【0013】さらに本発明の第の手段によれば、本発
明の第一の手段のじゅうたん目センサに、検出レバーの
上下動を検知する上下動検知手段を付加した一つの検出
レバーによって、床面のじゅうたん目だけでなく床面の
凹部段差をも検出できる。このため、簡単な構成で本体
の走行性に対する悪影響を最小にして、じゅうたん目の
検出と凹部段差の検出とを同時に行なうことができ、か
つ本体の小型化が可能になる。
【0014】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第一の手段の実施例を自走式掃除機を例
にとって添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1・図2は本実施例の全体構成を示す。
図において、11は自走式掃除機の本体、12L・12
Rはそれぞれ本体11の左右後方に設けた駆動輪で、駆
動モータ13L・13Rで左右独立に駆動される。1
3’L・13’Rはそれぞれ駆動モータ13L・13R
に接続されたロータリエンコーダ等からなる回転検出器
で、駆動モータ13L・13Rの軸回転数を検出する。
14L・14Rは、本体11の左右前方に回転自在に取
り付けられた従輪である。以上、駆動輪12L・12
R、駆動モータ13L・13R、従輪14L・14Rで
本体11を移動させる駆動兼操舵装置を構成している。
15は、本体11の底部前方に取り付けられたじゅうた
ん目センサで、具体構成は後で詳述する。16は、本体
11の周囲に取り付けた弾性体からなるバンパーであ
る。17は電動送風機、18は集塵室、19・20はそ
の内部に設けたフィルターである。21は本体11の底
部後方に設けた床ノズルで、接続パイプ22を介して集
塵室18と接続している。以上、電動送風機17・集塵
室18・フィルター19・20・床ノズル21・接続パ
イプ22は、清掃作業を行う作業装置を構成している。
23は操作部24に設けられた操作ボタンである。25
は本体11の方向を計測する方向計測装置で、本実施例
ではレートジャイロおよびこの出力を積分する積分器な
どからなる。26は本体11の周囲に設けられた超音波
センサ等からなる測距センサで、本体11の前方・左右
側方および後方にある物体までの距離を測定して障害物
を検出する障害物検知装置を構成している。27は、上
記じゅうたん目センサ15、方向計測装置25および障
害物検知装置からのデータに基づいて駆動モータ13L
・13Rを制御し、本体の走行制御を行なう走行制御装
置である。28は全体に電力を供給する蓄電池等からな
る電源である。
【0016】図3は本実施例のじゅうたん目センサ15
の詳細図であり、図4は図3をY方向から見た要部の矢
視図である。図において、30はローラー軸31により
検出レバー32に回転自在に取り付けられた検知ローラ
ーであり、床面Bに当接する当接部を構成している。3
3は検出レバー32を上下方向に回動自在に支持する軸
着部34を有する検知軸で、回転支持部35のベアリン
グ36によりに回転自在に支持されている。37は検知
軸33と接続した角度検知手段で、ロータリエンコーダ
またはポテンショメータ等からなり、検出レバー32の
水平方向の回転角度を検知する。38は軸着部34にお
ける検出レバー32の回動動作を下方向に付勢するスプ
リングで、検知ローラー30を所定の荷重で床面Bに当
接させる。
【0017】図5は本実施例の制御ブロック図で、方向
計測装置25・測距センサ26・回転検出器13’L・
13’Rおよび角度検知手段37は、その出力を走行制
御装置27に入力している。走行制御装置27は、これ
らのデータを判断して駆動モータ13Lおよび13Rに
制御信号を出力する。本実施例では、この駆動モータ1
3Lおよび13Rの回転速度を制御することにより、左
右の駆動輪12L・12Rの回転速度を独立に制御し、
本体11の駆動および操舵を行なっている。つまりいわ
ゆるPWS方式の駆動を行なっている。
【0018】さて、ここでじゅうたん上を直進走行する
場合のじゅうたん目の影響について図6を用いて説明す
る。図6(a)は、走行床面がじゅうたんのない平坦な
ベアフロアの場合の本体11の移動軌跡を示している。
このときはじゅうたんがないので当然じゅうたん目の影
響はなく、本体11は走行制御装置27の直進手段によ
り直進制御を行ないその移動軌跡は走行開始時の本体1
1の方向と一致した直線aになる。しかしながら、例え
ば図6(b)に示すように、床面をじゅうたん目が左か
ら右の方向にあるじゅうたんに変えて同条件で直進走行
させると、本体11は走行制御装置27の直進手段によ
り目標ラインL1に乗るように直進制御を行なうが、実
際の移動軌跡は、本体11は常に走行開始時の方向を向
いているのもかかわらず目標ラインL1の方向から右へ
角度θだけ傾いた直線bになる。こうした、じゅうたん
目の影響による横ずれは、車輪がじゅうたん毛の先端部
に乗り、これを踏みつけながら転がる際に、じゅうたん
製造工程上生じる一定方向の毛並みによって、じゅうた
ん毛が一定方向に倒れていくことにより生じるものであ
る。したがって直進手段により方向計測装置25を用い
て本体が目標方向を向くように直進制御を行なっても、
移動軌跡は一定方向に傾くことになる。すなわち本発明
者らは本体11がじゅうたん上を直進走行する場合に
は、本体11の直進距離に比例して本体11がじゅうた
ん目の方向に横すべりすることを見いだし、この横すべ
りの度合を表わす角度偏差θはじゅうたんによってほぼ
固有であり、数度程度であることを確認している。そこ
で、例えば図6(c)に示すように、角度偏差θをあら
かじめ測定したじゅうたん上で、直進手段の目標ライン
を走行開始時の方向から左に角度θ傾いた直線L2とし
て(b)と同条件で直進走行させると、そのときの移動
軌跡は走行開始時の本体11の方向と一致した直線cに
なる。同様に図6(d)に示すように、走行開始方向を
図6(c)と反対方向に直進走行させる場合は、直進手
段の目標ラインを走行開始時の方向から右に角度θ傾い
た直線L3として直進走行させれば、移動軌跡は走行開
始時の本体11の方向と一致した直線dになる。このよ
うに、じゅうたん上を直進走行する場合は、じゅうたん
目の方向とその目の強さに応じて直進手段の目標ライン
の方向を変えることにより本体11の移動軌跡が補正で
きることが分かっている。
【0019】また、じゅうたん目センサ15の検出レバ
ー32が、軸着部34により上下方向に回動自在に支持
され、スプリング38により下方向に付勢されることに
より検知ローラー30は常に床面に当接し、検出レバー
32は回転支持部35により本体11に対して水平方向
に回転自在に支持されているので、本体11の走行時に
は検出レバー32は常に走行方向を向くことになる。す
なわち、図6(a)の例では、検出レバー32は直線a
の方向を向き、同(b)の例では、検出レバー32は直
線bの方向を向くことになる。
【0020】以上のように構成された自走式掃除機につ
いて、図7を用いてその動作を説明する。
【0021】図において本体11で清掃する床面は、じ
ゅうたん目方向が左から右にあり角度偏差はθのじゅう
たんであるとする。本体11を開始点Sに置いてスター
トすると、直進走行を開始する。すると、図6(b)で
示した場合と同様に、本体11は走行開始時の方向に直
進制御を行ない、常に本体11は走行開始時の方向を向
くように制御されるが、実際の移動軌跡はじゅうたん目
の影響で右へ角度θだけずれた方向に流される。このと
き、上記説明のとおりじゅうたん目センサ15の検出レ
バー32は走行方向を向き、この検出レバー32の方向
は検知軸33を介して角度検知手段37により本体11
に対する回転角度として検知することになる。したがっ
て走行制御装置27において、角度検知手段37の出力
角度と基準値(角度値)との比較により演算した角度偏
差は、右方向に角度θとなる。この演算結果をもとに走
行制御装置27は、直進制御の目標ラインを左に角度θ
だけ傾いた補正目標ラインを設定して直進制御を行な
う。この結果、本体11は図のように走行開始時の方向
にまっすぐに直進走行する。
【0022】前方の壁W1に近づき測距センサ26がこ
れを検知すると、作業方向Aの方向に障害物があるかど
うかを見る。この場合は障害物がないので、作業方向A
の方向すなわち本体11の右方向へ所定の作業幅だけ変
位した位置に180度反転する。反転し終わると、上と
同様に、走行制御装置27は角度検知手段37の出力角
度と基準値(角度値)との比較により、角度偏差θを演
算する。この演算結果をもとに、補正目標ライン(今度
は本体11の右へ角度θだけ傾いた直線)を設定して直
進制御を行なう。このとき、本体11は走行開始時の方
向と丁度180度の方向に直進走行することとなる。前
方の壁W2に近づくと本体11の左方向に反転する。以
上の動作を繰り返し、点Fに来て壁W1を本体11の前
方で検知すると、このときは作業方向Aすなわち本体1
1の右方向には壁W3があるので清掃終了と判断し作業
を終了する。
【0023】このように本実施例によれば、じゅうたん
目センサ15の検出レバー32が軸着部34により上下
方向に回動自在に支持されスプリング38により下方向
に付勢されることにより検知ローラー30は常に床面に
当接し、検出レバー32は回転支持部35により本体1
1に対して水平方向に回転自在に支持されているので、
本体11の走行時には検出レバー32は常に走行方向を
向くから、検出レバー32の方向を角度検知手段37に
より本体11に対する回転角度として検知できる。した
がって、走行制御装置27はこの出力に応じて直進制御
の目標ラインを補正して直進制御するから、本体11の
往復の直進軌跡は平行になり、清掃のやり残しが生じた
り、清掃効率が低下することがなくなるものである。
【0024】(実施例2) 次に、本発明の第二の手段の実施例の自走式掃除機につ
いて説明する。本実施例の自走式掃除機の全体構成は、
図1・図2に示した実施例1のじゅうたん目センサ15
以外は同様であるので、以下の説明を省略する。本実施
例の自走式掃除機は、実施例1のじゅうたん目センサ1
5の代わりに図8(a)に示すようなじゅうたん目兼段
差センサを備えている。図において、30はローラー軸
31により検出レバー32に回転自在に取り付けられた
検知ローラーであり、床面Bに当接する当接部を構成し
ている。33は検出レバー32を上下方向に回動自在に
支持する軸着部34を有する検知軸で、回転支持部35
のベアリング36により回転自在に支持されている。3
7は検知軸33と接続した角度検知手段で、ロータリエ
ンコーダまたはポテンショメータ等からなり、検出レバ
ー32の水平方向の回転角度を検知する。38は軸着部
34における検出レバー32の回動動作を下方向に付勢
するスプリングで、検知ローラー30を所定に荷重で床
面Bに当接させる。以上の構成は実施例1のじゅうたん
目センサ15と同様である。40は検知軸33に上下方
向に摺動自在に設けられた摺動フランジで、検知軸33
の上方に取り付けられたストッパー41とフランジバネ
42とで下方向に付勢されており、検出レバー32の上
端32’に常時当接している。43はマイクロスイッチ
で、このアクチュエータ44が摺動フランジ40の外周
部上面に当接する位置に取り付けられている。以上、摺
動フランジ40、ストッパー41、フランジバネ42、
マイクロスイッチ43、アクチュエータ44は検出レバ
ー32の上下動を検知する上下動検知手段を構成してい
る。
【0025】以上のように構成した自走式掃除機におい
て、走行中の床面に例えば階段や敷居等の凹部段差があ
る場合を考える。走行中に本体11の前方にこのような
凹部段差が存在し、検知ローラー30が図8(b)に示
すようにこの段差に差し掛かったとする。検出レバー3
2はスプリング38によって下方向に付勢されているの
で、その先端に取り付けられた検知ローラー30が段差
に沿って下方に移動すると、検出レバー32は軸着部3
4を支点に図の矢印eの方向に回動する。このとき検出
レバー32の上端32’は摺動フランジ40を矢印fの
方向にフランジバネ42に抗して押し上げることとな
り、アクチュエータ44が押されマイクロスイッチ43
がONする。マイクロスイッチ43がONすると、これ
と接続した走行制御装置27はただちに駆動モータ13
L・13Rの回転を停止し本体11の走行を停止させ
る。このため本実施例によれば、凹部段差によって従輪
14が脱輪したり本体11が転落することはない。走行
制御装置27はこうして本体11を停止させた後、駆動
モータ13L・13Rを後退方向にゆっくり回転させ、
本体11を後退走行させる。本体11が後退移動する
と、検出レバー32は検知ローラー30が段差部に当る
ことにより水平方向に回転して、検知ローラー30が再
び床面Bに上がり、再び図8(a)の状態に戻る。こう
してマイクロスイッチ43は、再びOFFすることとな
る。本実施例の自走式掃除機では、このようにマイクロ
スイッチ43がOFFするまで本体11を後退させた後
Uターン動作を行い、前方に壁がある場合と同じ処理を
して引続き清掃を続行するようになっている。
【0026】また、このじゅうたん目兼段差センサは、
じゅうたん上を走行するときには実施例1と全く同様に
じゅうたん目を検知できるから、じゅうたん上の走行で
清掃のやり残しが生じたり、清掃効率が低下することが
ない。
【0027】なお上記実施例では、検出レバー32の上
下動を検知する上下動検知手段にマイクロスイッチ43
を用いているが、例えば発光体と受光体とを組み合わせ
たフォトインタラプタや、磁石とリードスイッチとを組
み合わせたもの等を用いてもよく、要は検出レバー32
の上下動を検知する構造であれば同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の第一の手段は、検
出レバーが軸着部により上下方向に回動自在に支持され
スプリングにより下方向に付勢されることにより当接部
は常に床面に当接し、当接部が床面の状態に応じて受け
た水平方向の力を検出レバーを介して回転角度として検
知するので、この結果を走行制御装置で演算して走行方
向を補正することにより、作業のやり残しが生じたり、
作業効率が低下することなく作業が行なえる移動作業ロ
ボットが実現できるものである。
【0029】さらに、本発明の第の手段によれば、本
発明の第一の手段のじゅうたん目センサに、検出レバー
の上下動を検知する上下動検知手段を付加するだけで一
つの検出レバーで床面のじゅうたん目だけでなく床面の
凹部段差をも検出できるので、本体の走行性に対する悪
影響を最小にしてじゅうたん目の検出と凹部段差の検出
とを同時に行なうことができるものであり、かつ本体構
成のシンプル化および小型化が可能な移動作業ロボット
が実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例の移動作業ロボッ
トの縦断面図
【図2】同実施例の移動作業ロボットの一部破断にして
示した背面図
【図3】同実施例のじゅうたん目センサの詳細断面図
【図4】図3のY方向の矢視図
【図5】本発明の第一の手段の実施例の移動作業ロボッ
トの走行制御装置の制御ブロック図
【図6】同実施例の移動作業ロボットがじゅうたん上を
直進走行する場合のじゅうたん目の影響について説明し
た説明図
【図7】同実施例の移動作業ロボットの動作説明図
【図8】本発明の第二の手段の実施例の移動作業ロボッ
トのじゅうたん目兼段差センサの一部断面にして示した
側面図
【図9】従来の移動作業ロボットの動作説明図
【図10】従来の移動作業ロボットのじゅうたん上での
動作を説明する動作説明図
【図11】従来の移動作業ロボットの図10とはじゅう
たん目の異なるじゅうたん上での動作を説明する動作説
明図
【符号の説明】
11 本体 12 駆動輪 13 駆動モータ 15 じゅうたん目センサ 17 電動送風機 18 集塵室 21 床ノズル 27 走行制御装置 30 検知ローラー 32 検出レバー 33 検知軸 34 軸着部 35 回転支持部 37 角度検知手段 38 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 高木 祥史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−221907(JP,A) 特開 平2−249522(JP,A) 実開 昭63−122811(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02 A47L 9/00 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体を移動させる駆動装置および操舵装置
    と、上記駆動装置と操舵装置とを制御し本体の走行制御
    を行なう走行制御装置と、清掃等の作業を行なう作業装
    置を備え、床面に当接する当接部を有する検出レバー
    と、検出レバーを水平方向に回転自在に支持する回転支
    持部と、検出レバーの回転角度を検知する角度検知手段
    と、検出レバーを上下方向に回動自在に支持する軸着部
    と、検出レバーを下方向に付勢するスプリングとを有す
    るじゅうたん目センサを具備した移動作業ロボット。
  2. 【請求項2】本体を移動させる駆動装置および操舵装置
    と、上記駆動装置と操舵装置とを制御し本体の走行制御
    を行なう走行制御装置と、清掃等の作業を行なう作業装
    置を備え、床面に当接する当接部を有する検出レバー
    と、検出レバーを水平方向に回転自在に支持する回転支
    持部と、検出レバーの回転角度を検知する角度検知手段
    と、検出レバーを上下方向に回動自在に支持する軸着部
    と、検出レバーを下方向に付勢するスプリングと、検出
    レバーの上下動を検知する上下動検知手段とを有するじ
    ゅうたん目兼段差センサを具備した移動作業ロボット。
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