JP3225353B2 - 自動搾乳機の乳頭位置検出装置 - Google Patents

自動搾乳機の乳頭位置検出装置

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JP3225353B2
JP3225353B2 JP17488198A JP17488198A JP3225353B2 JP 3225353 B2 JP3225353 B2 JP 3225353B2 JP 17488198 A JP17488198 A JP 17488198A JP 17488198 A JP17488198 A JP 17488198A JP 3225353 B2 JP3225353 B2 JP 3225353B2
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nipple position
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sensor
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好治 大日向
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳牛の乳頭位置を検
出する乳頭位置センサを備える自動搾乳機の乳頭位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンドエフェクタのホームポジシ
ョンに支持されるティートカップを、リフト機構により
上昇させ、当該ティートカップを自動で乳頭に装着する
搾乳ロボットを備える自動搾乳機は知られており、通
常、このような自動搾乳機には、ティートカップを装着
する際に、乳頭位置センサを用いて乳頭の位置を検出す
る乳頭位置検出装置を備えている。
【0003】この種の乳頭位置検出装置は、既に本出願
人が特開平9−275834号公報で提案した。この乳
頭位置検出装置は、コの字形のセンサフレームに一対の
発光部と受光部からなる複数組の光学的検出部を配設す
ることにより、当該センサフレームにより区画される検
出空間に、マトリクス状の光路を生じさせる乳頭位置セ
ンサを備えており、当該検出空間内に乳頭が入り込み、
乳頭により任意の光路が遮断されれば、光路の遮断され
た光学的検出部によって乳頭の位置が検出される。な
お、乳頭位置検出装置の検出結果は、搾乳ロボットの制
御部に付与されることにより、エンドエフェクタが駆動
制御され、ティートカップが乳頭に追従する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の乳頭位置検出装置は、乳頭位置センサを乳頭に接近さ
せた状態で検出を行うため、次のような解決すべき課題
が存在した。
【0005】第一に、乳頭位置センサはホームポジショ
ンのティートカップよりも上方に位置させる必要がある
ため、搾乳中の乳牛に蹴られるなどによって乳頭位置セ
ンサ自身が傷付いたり故障する虞れがあるとともに、乳
頭位置センサに乳牛の***物やゴミ等が付着し、乳頭位
置の検出不能或いは誤検出を生ずる虞れがあるなど信頼
性の面で十分とはいえない。
【0006】第二に、乳頭位置センサの検出不能或いは
誤検出が発生した場合、乳頭位置センサが乳頭等に直接
当たることにより牛体を傷付ける虞れがあるなど安全性
の面でも十分とはいえない。
【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、乳頭位置の検出を常に正確
かつ確実に行えるようにして信頼性を高めるとともに、
乳頭位置センサにより牛体を傷付ける不具合を解消して
安全性を高めることができる自動搾乳機の乳頭位置検出
装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、ティートカップTa…を支持するエンドエフェクタ
2の上方に配して、乳牛Cの乳頭Hの位置を検出する乳
頭位置センサ3を備える自動搾乳機Uの乳頭位置検出装
置1を構成するに際して、エンドエフェクタ2から突出
したエフェクタアーム部4に、乳頭位置センサ3を収納
する収納部5を設けるとともに、乳頭位置センサ3の非
使用時に当該乳頭位置センサ3を収納部5へ移動させて
収納する移動機構部6を設けたことを特徴とする。これ
により、乳頭位置センサ3を使用しない時は、移動機構
部6により乳頭位置センサ3を移動させ、エンドエフェ
クタ2から突出したエフェクタアーム部4に設けた収納
部5に収納する。
【0009】この場合、好適な実施の形態により、収納
部5には、収納時の乳頭位置センサ3を覆うカバー部1
1を設ける。さらに、この収納部5には、乳頭位置セン
サ3を収納する際に、当該乳頭位置センサ3を清掃する
清掃部12を設けることができる。一方、移動機構部6
には、乳頭位置センサ3を支持するセンサアーム部13
及びこのセンサアーム部13の後端を回動変位させる回
動駆動部14を含ませる。また、乳頭位置センサ3はセ
ンサフレーム3fにより区画される検出空間Sに位置す
る乳頭Hを座標で検出する機能を有する。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0011】まず、本実施例に係る乳頭位置検出装置1
を備える自動搾乳機Uを付設したストールAの概要につ
いて、図2を参照して説明する。
【0012】ストールAは複数のフレームF…の組合わ
せにより構成し、前部には餌槽101を備える。一方、
ストールAの左後半部には後扉102を付設する。後扉
102は前端を回動支点として開閉し、開くことによ
り、乳牛CはストールAの内部に進入できる。また、ス
トールAの左前半部には前扉103を付設する。前扉1
03は後端を回動支点として開閉し、開くことにより、
乳牛CはストールAから退出できる。
【0013】次に、ストールAに付設した自動搾乳機U
の構成について、図1〜図8を参照して説明する。
【0014】自動搾乳機UはストールAの側方に設置し
た搾乳ロボット21を備える。搾乳ロボット21は基台
22を有し、この基台22の上面にマニュピレータ23
を備える。マニュピレータ23はX方向移動機構部2
4,Z方向移動機構部25及びY方向移動機構部26を
備え、このY方向移動機構部26によりエンドエフェク
タ2を支持する。
【0015】X方向移動機構部24は、基台22の上面
に配設したX方向駆動部27を備える。X方向駆動部2
7はX方向に移動する可動部(スライダ)に一端を取付
けた水平移動板28を備える。また、基台22の上面に
はX方向駆動部27に平行となるガイドレール29を配
設し、このガイドレール29に水平移動板28の他端を
移動自在に装填する。これにより、X方向移動機構部2
4は水平移動板28、即ち、エンドエフェクタ2をX方
向(前後方向)へ移動させることができる。
【0016】一方、Z方向移動機構部25は、水平移動
板28の上面に配設したZ方向駆動部30を備える。Z
方向駆動部30はZ方向に移動する可動部に取付けた垂
直移動板31を備える。これにより、Z方向移動機構部
25は垂直移動板31、即ち、エンドエフェクタ2をZ
方向(上下方向)へ移動させることができる。
【0017】他方、Y方向移動機構部26は、垂直移動
板31の上面に取付けた回転駆動部32と、この回転駆
動部32の回転軸部33に一端を取付けた主アーム34
を備え、この主アーム34の他端にはエンドエフェクタ
2から突出したエフェクタアーム部4の端部(後端部)
を支軸部35により回動自在に結合する。また、このエ
フェクタアーム部4には、図3に示す平行リンク機構3
6を付設する。平行リンク機構36はエフェクタアーム
部4の端部から当該エフェクタアーム部4の反対方向に
延設したリンク部37と、前記回転軸部33の近傍に配
した第一軸部38と、この第一軸部38とリンク部37
の先端に設けた第二軸部39を回動自在に連結したリン
ク40を備える。この場合、回転軸部33,支軸部3
5,第一軸部38及び第二軸部39を結ぶ直線は平行四
辺形となる。なお、エフェクタアーム部4は円弧に沿っ
てY方向に移動するため、回転駆動部32の回転角に応
じてX方向移動機構部24を制御し、当該回転駆動部3
2の回転に基づくエフェクタアーム部4のX方向変位を
零にする補正機能を備えている。
【0018】また、エンドエフェクタ2は、エフェクタ
アーム部4に対してL形に連続するベース部2oを備
え、このベース部2oの先端側上面に、図1に示すよう
に、四つの伸縮機構Me…を介して四つのティートカッ
プTa,Tb,Tc,Tdを支持する。この場合、一つ
の伸縮機構Me(他の伸縮機構Me…も同じ)は、図4
及び図7に示すように、回動自在の結合部51…を介し
て結合した複数のXリンク部52…を、回動自在の結合
部53…を介して順次連結した一対の伸縮リンク機構5
4a,54bを有し、この伸縮リンク機構54aと54
bはセパレータ部材55…を介して結合する。この場
合、各結合部53…には図7に示すように、伸縮機構M
e…の伸長時にティートカップTa…の角度及び変位を
所定範囲にわたって許容するための所定の遊び(隙間)
E…を設ける。
【0019】そして、伸縮リンク機構54a(54bも
同じ)の下端は、一対の取付リンク52d…を介して、
ベース部2oの上面に固定した取付部56の側面に回動
部57dを介して結合するとともに、伸縮リンク機構5
4aの上端は、一対の取付リンク52u…を介して支持
部58の側面に回動部57uを介して結合する。
【0020】また、各支持部58…は、横方向に突出し
た支持プレート部58p…を有し、この支持プレート部
58p…の先端は各ティートカップTa…の側面にそれ
ぞれ固定する。なお、取付部56…は伸縮機構Me…の
伸長時に、伸長した伸縮機構Me…の傾倒を規制する機
能を有する。このような構成により、特に、伸縮機構M
e…を図5に示す短縮状態、即ち、ティートカップTa
…をホームポジションPh…に戻した状態では、ティー
トカップTa…の上端位置を、より低い位置にすること
ができるため、乳頭位置の低い乳牛に対しても余裕を持
ってティートカップTa…を装着できるとともに、ティ
ートカップTa…の重心が低くなるため、ティートカッ
プTa…が傾きにくくなるなどの利点が得られる。しか
も、伸縮機構Me…はティートカップTa…に対して横
方にオフセットするため、ティートカップTa…の下方
に邪魔な部材が無くなり、例えば、ティートカップTa
…に接続するミルクチューブTat…や真空チューブの
引き回しの自由度が高くなるなどの利点も得られる。実
施例は支持プレート部58p…をティートカップTa…
の側面下部に固定した場合を示したが、必要により、テ
ィートカップTa…の側面上部など任意の位置に固定す
ることができる。
【0021】さらに、エンドエフェクタ2には、ティー
トカップTa…を自由にし又はホームポジションPh…
に戻す引張機構Mp…を備える。この引張機構Mp…は
図5に示すように、支持部58の底部に一端を結合した
ワイヤ部材61…を有する。ワイヤ部材61…の他側は
伸縮機構Me…の内部及びベース部2oを貫通させ、他
端をベース部2oの下方に固定する。また、引張機構M
p…はワイヤ部材61…を水平方向に押して、伸縮機構
Me…内のワイヤ部材61…を引張る引張駆動機構62
…を有し、この引張駆動機構62…は、ワイヤ部材61
…の中間部が挿通する押出係合部63…と、この押出係
合部63…を水平方向に変位させるエアシリンダ等を利
用した駆動部64…と、伸縮機構Me…内のワイヤ部材
61…を鉛直方向にガイドするガイド部65…を備え
る。
【0022】一方、ベース部2oの上面にはリフト機構
Lを配設する。リフト機構Lはベース部2oの上面に固
定した一対のガイドレール71,71により移動自在に
支持される第一可動ベース72を備え、この第一可動ベ
ース72はベース部2o上に配したメインシリンダ(エ
アシリンダ)73とサブシリンダ(エアシリンダ)74
によりY方向に移動する。この場合、サブシリンダ74
の伸縮ストロークはメインシリンダ73の伸縮ストロー
クの1/2に設定し、両シリンダ73及び74の伸縮ス
トロークを組合わせることにより、第一可動ベース72
を四つのティートカップTa…の位置に移動できるよう
に構成する。
【0023】また、第一可動ベース72の上面には多点
位置決めアクチュエータ75を設置し、このアクチュエ
ータ75により第二可動ベース76をX方向に移動させ
る。さらに、第二可動ベース76の上面には、昇降シリ
ンダ(エアシリンダ)77を鉛直方向に設置し、この昇
降シリンダ77の昇降ロッド78にカップハンド部79
を取付ける。カップハンド部79の先端にはティートカ
ップTa…を収容するU形の係止部79sを有するとと
もに、他方のティートカップTa…には係止部79sに
係止する被係止部Tas…を有する。
【0024】さらに、第二可動ベース76の上面におけ
る昇降シリンダ77に近接した位置には、昇降シリンダ
80を鉛直方向に設置し、この昇降シリンダ80の昇降
ロッド81に支持プレート82を取付ける。この支持プ
レート82にはロータリソレノイド等を利用した回動駆
動部14を取付けるとともに、この回動駆動部14から
上方に突出した回転シャフト83にはセンサアーム部1
3の後端を取付ける。そして、センサアーム部13の先
端には乳頭位置センサ3を取付ける。
【0025】乳頭位置センサ3は、図8に示すように乳
頭Hの入り込むことができるコの字形のセンサフレーム
3fを有し、このセンサフレーム3fの内部には、複数
組の光学的検出部92…を配設する。各光学的検出部9
2は、一対の発光部93と受光部94からなり、センサ
フレーム3fにより区画される検出空間Sにマトリクス
状の光路K…を生じさせる。この場合、特に、一つの横
光路Khと一つ斜光路KsはティートカップTa…の中
心位置を通るように配設する。これにより、当該検出空
間S内に乳頭Hが入り込み、乳頭Hにより任意の光路K
…が遮断されれば、光路K…の遮断された光学的検出部
92…によって乳頭H…の位置(座標)が検出される。
【0026】なお、センサアーム部13,回動駆動部1
4,昇降シリンダ80,アクチュエータ75,メインシ
リンダ73及びサブシリンダ74は、乳頭位置センサ3
を後述する収納部5に収納するための移動機構部6を構
成する。この場合、アクチュエータ75,メインシリン
ダ73及びサブシリンダ74は、本来、カップハンド部
79を移動させる移動駆動部を構成するため、これらは
移動機構部6は兼用することになる。
【0027】一方、エフェクタアーム部4にはカバー部
11を取付けることにより、収納部5を設ける。収納部
5はベース部2o側に開口部5oを有する断面矩形のポ
ケット状に構成する。したがって、カバー部11の追加
によりエフェクタアーム部4が補強される副次的効果を
得る。また、収納部5の内部には清掃部12を配設す
る。清掃部12は、図1及び図6に示すように、カバー
部11の上板部下面に固定したU形のブラシ部12bに
より構成できる。これにより、乳頭位置センサ3を収納
部5に進入(又は退出)させれば、センサフレーム3f
の内部にブラシ部12bが進入し、発光部93…及び受
光部94…の発光面及び受光面が拭き取られる。
【0028】次に、本実施例に係る乳頭位置検出装置1
の機能を含む自動搾乳機Uの動作について、各図を参照
して説明する。
【0029】まず、ストールAの後扉102を開けば、
乳牛CはストールA内に進入する。ストールA内に乳牛
Cが進入したなら、後扉102を閉じて乳牛Cの識別処
理を行う。乳牛CはIDコードを設定した首輪を掛けて
おり、ストールAに取付けた牛体識別センサにより当該
IDコードを読取って乳牛Cの識別を行う。そして、乳
牛Cを識別したなら、当該乳牛Cにおける乳頭H…の位
置をデータベースから読み出す。また、牛***置検出装
置により乳牛の位置を検出する。
【0030】次いで、搾乳ロボット21のマニュピレー
タ23、即ち、X方向移動機構部24,Y方向移動機構
部26及びZ方向移動機構部25をそれぞれ駆動制御
し、エンドエフェタ2を、図2の仮想線で示す位置(乳
房下)に移動させる。
【0031】また、この際、乳頭位置センサ3は収納部
5に収納された状態、即ち、図1に仮想線3iで示す位
置にあるため、乳頭位置センサ3を使用位置へ移動させ
る。この場合、まず、メインシリンダ73及びサブシリ
ンダ74を駆動制御し、第一可動ベース72をティート
カップTd側へ移動させることにより、乳頭位置センサ
3を収納部5から完全に退出させる。この後、昇降シリ
ンダ80を駆動制御して乳頭位置センサ3を上昇させる
とともに、回動駆動部14を駆動制御してセンサアーム
部13を90゜回転させる。これにより、乳頭位置セン
サ3は使用可能状態となる。
【0032】以後、ティートカップTa…を乳頭H…に
装着する通常の装着工程に移行する。装着に際しては、
まず、メインシリンダ73及びサブシリンダ74を駆動
制御して、第一可動ベース72をティートカップTaの
位置へ移動させ、かつアクチュエータ75を駆動制御し
て、カップハンド部79を図5に仮想線で示す位置まで
前進させる。なお、ティートカップTbの場合は図6に
示す位置となる。そして、検出した乳牛Cの位置とデー
タベースから読出した乳頭Hの位置に基づいて、乳頭H
が乳頭位置センサ3の検出空間S内に入るようにマニュ
ピレータ23を制御する。検出空間S内に乳頭Hが入っ
たなら、乳頭位置センサ3により乳頭Hの位置を検出し
て、乳頭HがティートカップTaの中心に位置するよう
にマニュピレータ23を駆動制御する。
【0033】これにより、ティートカップTaが乳頭H
の真下に位置したなら、昇降シリンダ77を駆動制御し
てカップハンド部79を上昇させる。これにより、カッ
プハンド部79の係止部79sがティートカップTaの
被係止部Tasに係止し、ティートカップTaを上昇さ
せる。この場合、ティートカップTaの上昇に伴って伸
縮機構Meも追従して伸長する。ティートカップTaは
負圧が生じているため、ティートカップTaがある程度
上昇すれば、乳頭Hが吸い込まれて真空接続され、搾乳
が開始する。この後は、昇降シリンダ77を駆動制御し
てカップハンド部79を下降させるとともに、アクチュ
エータ75を駆動制御してカップハンド部79を後退さ
せることにより、ティートカップTaから離間させる。
乳頭Hに装着されたティートカップTaは、乳頭Hがラ
ンダムに動いても、伸縮機構Meにおける所定の遊び
(隙間)E…を有する結合部53…により乳頭H…の動
きに追従する。即ち、ティートカップTaは角度及び変
位が所定範囲にわたって許容される。
【0034】このような動作を他のティートカップT
b,Tc,Tdについても同様に行う。この場合、カッ
プハンド部79は各ティートカップTb,Tc,Tdに
対応するように、メインシリンダ73及びサブシリンダ
74によりY方向の位置変更を行うとともに、アクチュ
エータ75によりX方向の位置変更を行う。
【0035】そして、全てのティートカップTa…の装
着が終了したなら、乳頭位置センサ3を収納部5に収納
する。この場合、第二可動ベース76は最後退位置に移
動し、かつ第一可動ベース72はティートカップTdの
位置に移動しているため、まず、回動駆動部14を駆動
制御して、センサアーム部13を90゜回転させる。ま
た、昇降シリンダ80を駆動制御して、乳頭位置センサ
3を最下限位置まで下降させる。なお、この際、センサ
アーム部13の回転と乳頭位置センサ3の下降は、同時
に進行させてもよい。これにより、センサアーム部13
はエフェクタアーム4に対して平行となる。次いで、メ
インシリンダ73及びサブシリンダ74を駆動制御し
て、第一可動ベース72をティートカップTa側へ移動
させれば、乳頭位置センサ3は収納部5の開口部5oか
ら内部に進入し、乳頭位置センサ3は図1に仮想線3i
で示す位置まで移動する。これにより、乳頭位置センサ
3は収納部5の内部に完全に収納され、カバー部11に
より覆われる。この場合、乳頭位置センサ3が収納部5
に進入(又は退出)する際には、収納部5の内部に配設
されたブラシ部12bがセンサフレーム3fの内部に進
入するため、発光部93…及び受光部94…の発光面及
び受光面は、当該ブラシ部12bにより拭き取られて清
掃される。したがって、乳頭位置センサ3の清掃が搾乳
毎に自動で行われることになる。
【0036】このような乳頭位置検出装置1によれば、
乳頭位置センサ3の非使用時に、当該乳頭位置センサ3
は、エフェクタアーム部4を利用して設けた収納部5に
収納されるため、外的に保護される。したがって、搾乳
中の乳牛に蹴られるなどによって乳頭位置センサ3自身
が傷付いたり故障する虞れが無くなるとともに、乳頭位
置センサ3に乳牛の***物やゴミ等が付着し、乳頭位置
の検出不能或いは誤検出を生ずる虞れが無くなる。した
がって、乳頭位置の検出を常に正確かつ確実に行うこと
ができ、信頼性が高められる。しかも、乳頭位置センサ
3による検出不能或いは誤検出が発生し、乳頭位置セン
サ3が乳頭H…等に直接当たることにより、牛体を傷付
けてしまう虞れも無くなり、安全性が高められる。
【0037】一方、一連の搾乳処理を行い、搾乳が終了
したなら真空による吸引を解除して搾乳を停止する。そ
して、引張機構Mp…によりワイヤ部材61…を引張る
ことにより、ティートカップTa…をホームポジション
Ph…に戻す。この後、エンドエフェクタ2をホームポ
ジションに移動させ、搾乳作業を完了させる。
【0038】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更,追加,削除することができる。
【0039】例えば、伸縮機構Me…は複数の円筒形リ
ングを連結した蛇腹形式やアコーディオン形式等の他の
伸縮機構を用いることも可能である。また、清掃部12
は必要に応じて設けることができ、必ずしも設けること
を要しない。さらに、乳頭位置センサ3を収納部5へ移
動させて収納する移動機構部6及び乳頭位置センサ3は
例示に限らず任意の構成及び形式を適用できる。
【0040】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動搾乳機の
乳頭位置検出装置は、エンドエフェクタから突出したエ
フェクタアーム部に、乳頭位置センサを収納する収納部
を設けるとともに、乳頭位置センサの非使用時に当該乳
頭位置センサを収納部へ移動させて収納する移動機構部
を設けたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0041】 乳頭位置センサの非使用時には、当該
乳頭位置センサを外的に保護できるため、常に、乳頭位
置の検出を正確かつ確実に行うことができ、信頼性を高
めることができる。
【0042】 乳頭位置センサにより牛体を傷付ける
不具合を解消でき、安全性を高めることができる。
【0043】 好適な実施の形態により、収納部に、
収納時の乳頭位置センサを覆うカバー部を設ければ、エ
フェクタアーム部の強度をより高めることができる。
【0044】 好適な実施の形態により、収納部に、
乳頭位置センサを清掃する清掃部を設ければ、乳頭位置
センサの清掃を搾乳毎に自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る乳頭位置検出装置を備え
る自動搾乳機の一部を示す一部断面平面図、
【図2】同自動搾乳機を付設したストールの平面図、
【図3】同自動搾乳機におけるY方向移動機構部の平面
図、
【図4】同乳頭位置検出装置の乳頭位置センサを収納部
に収納した状態を示す自動搾乳機の一部を示す一部断面
側面図、
【図5】同自動搾乳機の装着開始直前の状態を示す一部
断面側面図、
【図6】同乳頭位置検出装置の収納部の内部を示す断面
側面図、
【図7】同自動搾乳機における伸縮機構を平面方向から
見た一部断面図、
【図8】同乳頭位置検出装置の乳頭位置センサの内部構
成を示す断面平面図、
【符号の説明】
1 乳頭位置検出装置 2 エンドエフェクタ 2o ベース部 3 乳頭位置センサ 3f センサフレーム 4 エフェクタアーム部 5 収納部 6 移動機構部 11 カバー部 12 清掃部 13 センサアーム部 14 回動駆動部 U 自動搾乳機 Ta… ティートカップ C 乳牛 H… 乳頭 S 検出空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01J 5/00 - 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティートカップを支持するエンドエフェ
    クタの上方に配して、乳牛の乳頭位置を検出する乳頭位
    置センサを備える自動搾乳機の乳頭位置検出装置におい
    て、前記エンドエフェクタから突出したエフェクタアー
    ム部に、前記乳頭位置センサを収納する収納部を設ける
    とともに、前記乳頭位置センサの非使用時に当該乳頭位
    置センサを前記収納部へ移動させて収納する移動機構部
    を設けたことを特徴とする自動搾乳機の乳頭位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記収納部は、収納時の前記乳頭位置セ
    ンサを覆うカバー部を有することを特徴とする請求項1
    記載の自動搾乳機の乳頭位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記収納部は、前記乳頭位置センサを収
    納する際に、当該乳頭位置センサを清掃する清掃部を有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の自動搾乳機
    の乳頭位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記移動機構部には、前記乳頭位置セン
    サを支持するセンサアーム部及びこのセンサアーム部の
    後端を回動変位させる回動駆動部を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の自動搾乳機の乳頭位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記乳頭位置センサは、センサフレーム
    により区画される検出空間に位置する乳頭を座標で検出
    する機能を有することを特徴とする請求項1記載の自動
    搾乳機の乳頭位置検出装置。
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