JPH08131002A - 自動搾乳装置のカップ装着制御装置 - Google Patents

自動搾乳装置のカップ装着制御装置

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JPH08131002A
JPH08131002A JP6273754A JP27375494A JPH08131002A JP H08131002 A JPH08131002 A JP H08131002A JP 6273754 A JP6273754 A JP 6273754A JP 27375494 A JP27375494 A JP 27375494A JP H08131002 A JPH08131002 A JP H08131002A
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JP
Japan
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teat
milking
sensor
cup
gate
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Application number
JP6273754A
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Inventor
Shigeru Tanaka
田中  滋
Ryuzo Nakamura
隆三 中村
Masahiko Hayashi
正彦 林
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ティートカップ50の乳頭への装着が成功し
た場合におけるスキャナー56による全乳頭位置検出情
報を乳牛毎に更新しながら記憶する乳頭位置更新記憶手
段86を設け、ラフセンサ55の検出作動後に、乳頭位
置更新記憶手段86に記憶された前回の全乳頭位置検出
情報のみに基づいてティートカップ50を上昇移動させ
る省略制御を行い、この省略制御によるティートカップ
50の乳頭への装着が不可であると、スキャナー56に
よる全乳頭位置検出作動を新たに行った後にティートカ
ップ50が上昇移動されるという連係作動状態が現出さ
れるように、連係手段81を構成する。 【効果】 ティートカップの乳頭への装着作動を熟知
し、かつ、その機能を見直して検討することにより、新
たな機構・装置類を追加するのではなく、作動工程の一
部を欠如させるだけの経済的手段により、ティートカッ
プの装着能率、すなわち、搾乳全体の作動能率が向上す
る合理的な自動搾乳装置を提供することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳牛や豚等の被搾乳動
物の搾乳が自動的に行えるようにされた自動搾乳装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2‐23823号公報に
示された自動搾乳装置が知られている。すなわち、搾乳
室の側方から乳牛の下腹部に出退する搾乳器を備えてお
り、搾乳室に居る牛の下腹部へ側方から寄るとともに乳
頭にティートカップを装着し、それから搾乳を開始する
というものであり、その一連の作動が自動的に行われる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、センシングによってティートカップを乳頭の真下と
なる位置に誘導し、それらかティートカップを持上げる
ことで相対的に乳頭を嵌入して装着させる手段である
が、どのように乳頭位置を検出し、又、どのようにティ
ートカップの位置決めを行うかについての概略の原理は
以下のようである。
【0004】先ず、搾乳の前段階で牛毎にその乳頭(4
個ある)の相対位置を測定してその情報を記憶しておく
前処理を行っておく。そして、搾乳室に牛が来て所定の
搾乳姿勢になると、先ず、所定の乳頭(右前に位置する
第4乳頭)をラフセンサで検出することで4個のティー
トカップ全体を乳頭の近傍範囲の位置に近づけるという
大まかな位置合せを操作を行い、それからファインセン
サによって4個の乳頭位置の測定を行うことでティート
カップの精密な位置合わせ操作行い、各々の乳頭の真下
位置にそれに対応するティートカップを位置させる。こ
の精密位置合せ時に前回の成功情報、すなわち、この牛
の前回の搾乳成功時における精密センシングで得られた
4個の乳頭の相対位置関係データを記憶装置から引き出
し、その前回成功データと、今回得られた新たな精密セ
ンシングデータとを総合的に判断してティートカップの
位置合わせ操作行うのである。
【0005】ところが、自動化による搾乳作業能率をさ
らに改善する観点から、上記のティートカップ装着操作
をもっと迅速化させることも課題となってきた。そこ
で、本発明の目的は、経済的不利益が少ないようにしな
がらティートカップの乳頭への装着時間を短縮化させる
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、被搾乳動物の乳頭に装着可能なティートカッ
プを、搾乳室内の所定の搾乳姿勢にある被搾乳動物の下
腹部に突出移動した搾乳位置と、搾乳室の横側方に退避
移動した退避位置とに位置変更可能に備え、かつ、搾乳
位置にあるティートカップを、これによる自動搾乳を行
うべく上昇移動させて乳頭に装着可能な装着手段を備え
るとともに、複数の乳頭のうちの所定の乳頭位置を検出
するラフセンサと、全ての乳頭位置を計測するファイン
センサとを備え、ラフセンサによる所定乳頭検出情報に
基づいてティートカップを所定の乳頭近傍範囲に誘導移
動可能で、かつ、ファインセンサによる全乳頭位置計測
情報に基づいて乳頭近傍範囲にあるティートカップを乳
頭の真下に位置合わせ移動可能であり、この位置合わせ
移動の後にティートカップを上昇移動可能である状態
に、装着手段と両センサとを連係可能な連係手段を設け
て自動搾乳装置を構成し、ティートカップの乳頭への装
着が成功した場合におけるファインセンサによる全乳頭
位置計測情報を被搾乳動物毎に更新しながら記憶する乳
頭位置更新記憶手段を設け、ラフセンサの検出作動後
に、乳頭位置更新記憶手段に記憶された前回の全乳頭位
置計測情報のみに基づいてティートカップを上昇移動さ
せる省略制御を行い、この省略制御によるティートカッ
プの乳頭への装着が不可であると、ファインセンサによ
る全乳頭位置計測作動を新たに行った後にティートカッ
プが上昇移動されるという連係作動状態が現出されるよ
うに、連係手段を構成してあることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】ここで、乳頭のセンシング作動を鑑みると、牛
毎の乳頭の相対位置自体は変わらないものであるから、
ラフセンサによるティートカップと乳頭との初期関係位
置が検出できれば、以前の成功情報によってそのラフセ
ンサによる位置決め状態からティートカップを正確に乳
頭に位置合せするに必要な横方向の移動量及び移動方向
並びに昇降移動量を割り出すことが可能である。従っ
て、ファインセンサによる全乳頭位置計測情報を被搾乳
動物毎に更新しながら記憶する乳頭位置更新記憶手段8
6(図41参照)を設けることで、以前の成功情報のう
ちで最も信頼性の高い前回の成功情報に基づいてティー
トカップを操作すれば、理論上、その都度精密センシン
グを行わなくても乳頭への装着が可能であるから、請求
項1の構成のように、前回の成功情報があれば、ファイ
ンセンサによるセンシング作動が省略できるものであ
り、その分の作動工程が減ってティートカップ装着に要
する時間を短縮することができるようになる。
【0008】ところが、装着手段によるティートカップ
の移動操作はメカ的に行われるものであるから、実際で
は駆動部のガタの蓄積や移動・停止の精度に基づく制御
誤差、或いは被搾乳動物の予期せぬ動き等の原因によ
り、ティートカップが理論通りに乳頭の真下位置に寄り
切れないことがある。故に、前回の成功情報のみに基づ
くティートカップの装着が不可であれば、ファインセン
サによる精密な乳頭位置計測を新たに行い、をの時点で
装着に必要な最新情報を得て装着を再トライさせるので
ある。
【0009】ラフセンサによる所定乳頭検出作動とファ
インセンサによる全乳頭位置計測作動とを夫々1回ずつ
行うに要する時間は、ラフセンサによる所定乳頭検出作
動と、前回の成功情報に基づくティートカップ装着のト
ライ作動と、ファインセンサによる全乳頭位置計測のや
り直し作動との合計時間よりも明らかに短いが、実験の
結果、ファインセンサによる全乳頭位置計測のやり直し
を行わねばならない頻度は少ないことが判り、前回の成
功情報のに基づいてティートカップ装着を行う省略制御
を先ず行う本願の手段が、搾乳の都度ファインセンサに
よる全乳頭位置計測作動を行う手段よりも結果的に能率
が改善されることが確認された。
【0010】
【発明の効果】その結果、ティートカップの乳頭への装
着作動を熟知し、かつ、その機能を見直して検討するこ
とにより、新たな機構・装置類を追加するのではなく、
作動工程の一部を欠如させるだけの経済的手段により、
ティートカップの装着能率、すなわち、搾乳全体の作動
能率が向上する合理的な自動搾乳装置を提供することが
できた。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を牛舎に適用した場
合について、図面に基づいて説明する。図1に牛舎の全
体レイアウトが示されている。1は広い餌場、2はフリ
ーストール(休息場)、3は搾乳場であり、餌場1の片
側に餌箱1aが配置され、フリーストール2の両側には
パイプで仕切られた多数のストール(寝床)2aが配置
されている。餌場1とフリーストール2とは2箇所のゲ
ート4,5で仕切られており、これらゲート4,5は、
餌場1とフリーストール2とのいずれの方向にも開く自
由開閉状態と、餌場1からフリーストール2への通過の
み許容するワンウェイ状態とに切換自在に構成されてい
る。
【0012】この牛舎における搾乳システムを概略説明
すると、先ず、餌場1に乳牛を放しておき、搾乳時間の
数時間前になると、自由開閉状態にあるゲート4,5を
ワンウェイ状態に切換え、全ての乳牛がフリーストール
2へ集まるようにする。そして、空腹になってきた牛か
ら、順次、搾乳場3へ向かい、後述する分配ゲートG6
の揺動により、搾乳の終了した乳牛は餌場1に開放し、
搾乳できなかった乳牛はセパレーションエリア3Sに導
かれて搾乳の再トライを待つようになるのである。フリ
ーストール2には餌がないが、搾乳場3には牛の嗜好を
そそる美味しい餌が用意されているため、このことを知
っている(教育されている)乳牛が、空腹になると自然
に搾乳場3に向かうようになるのである。
【0013】次に、搾乳場3について説明する。図1に
示すように、搾乳場3では人為作業することなく搾乳で
きる自動搾乳装置Aを備えており、その自動搾乳装置A
の機械装置類、及び監視を行う制御室6、直列配置され
た2箇所の搾乳室7,7、これらの搾乳室の横に配置さ
れる移動通路8、控室28、及び移動通路8の始端と終
端とを連絡する略コ字状のセパレーションエリア3S等
が配置されている。
【0014】図2に示すように、移動通路8の入口側に
は開閉自在な第1ゲートG1 が、出口側には、終了位置
と再トライ位置とに切換可能な第6ゲートG6 が夫々配
置されており。一方、各搾乳室7,7には乳牛の入口で
ある第2(第4)ゲートG2,G4 、及び出口である第3
(第5)ゲートG3,G5 が装備されている。
【0015】第1ゲートG1 は、通常テキサスゲートと
呼ばれ、上下軸心回りで揺動可能な左右一対のゲート片
9,9を備え、エアーシリンダ等によって一対のゲート
片9,9を同時に開閉可能な観音開き構造に構成されて
いる。第2ゲートG2 は、上下軸心回りで揺動自在な扉
型に構成され、開き位置では移動通路8を殆ど塞ぐ状態
に設定してあり、必ず第1搾乳室7から先に牛が入るよ
うにしてある。第2搾乳室7の第4ゲートG4 も全く同
じ構造である。
【0016】第3ゲートG3 は、搾乳室7の側壁に上下
軸心回りで揺動可能に支承された第1扉10と、この第
1扉10に上下軸心回りで揺動可能に支承された第2扉
11とによる2つ折れ構造の折れ戸に構成されている。
第3ゲートG3 は、その閉じ作動に伴う第2扉の移動に
より、搾乳室7からでた牛の臀部を押して前進を促進さ
せるように構成されている〔図5(ヘ)参照〕。第2搾
乳室7の第5 ゲートG5 も全く同じ構造に設定されてい
る。
【0017】第6ゲートG6 は、上下向きの軸心P6 回
りで揺動可能な分配ゲート(セパレーションゲート)1
2と、餌場1側及びセパレーションエリア3S側夫々へ
のワンウェイゲート13,14とで成る複合扉に構成さ
れている。分配ゲート12は、移動通路8と餌場1とを
連絡させるべくセパレーションエリア3S側に揺動した
終了位置(図2の実線の状態)と、移動通路8とセパレ
ーションエリア3Sとを連絡させるべく餌場1側に揺動
した再トライ位置(図2の仮想線の状態)とに切換可能
に構成されている。ワンウェイゲート13,14は、分
配ゲート12の終了位置、又は再トライ位置に沿った位
置に復帰付勢するように構成されている。
【0018】又、各ゲートを連係動作させるために、牛
の通過や存否を検出する多数のセンサS1 〜S8 が装備
されている。全てのセンサは、投光器と受光器との対で
成る光センサに構成され、光軸を遮ること、又は光軸が
再開されることによって検出作動するものである。図面
表現上、各センサの光軸にS1 〜S8 を符記するものと
すれば、各センサは次のように配置されている。
【0019】図2に示すように、上下一対の第1、第2
センサS1,S2 は、第1ゲートG1から60cm離れた地
点における移動通路8を直交する状態に配置されてお
り、第1センサS1 は牛の脚部分を、第2センサS2 は
胴体部分を夫々検出するものである。第3センサS3
は、第1搾乳室7の始端側部分と、第1搾乳室7の終端
側の移動通路反対側部分とに亘るように斜め配置されて
いる。第4センサS4 は、第1搾乳室7の始端側の移動
通路反対側部分と、第1搾乳室7の終端側部分とに亘る
ように斜め配置されている。第5センサS5 は、第2搾
乳室7の始端側部分と、第2搾乳室7の終端側の移動通
路反対側部分とに亘るように斜め配置されている。第6
センサS6 は、第2搾乳室7の始端側の移動通路反対側
部分と、第2搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め
配置されている。上下一対の第7、第8センサS7,S8
は、第2搾乳室7の終端側付近における移動通路8を直
交する状態に配置されており、第1、第2センサS1,S
2 と同様に第7センサS7 は脚部分を、第8センサS8
は胴体部分を夫々検出する。
【0020】次に、図2〜図7を参照して各センサと各
ゲートとの連係動作について説明する。先ず、初期状態
では、図3(イ)に示すように、第2ゲートG2 が開
き、かつ、第6ゲートG6 (分配ゲート12)が終了位
置に操作されており、その他のゲートG1,G3,G4,G5
は全て閉じている。図3(ロ)に示すように、第1ゲー
トG1 が開き、牛が移動通路8に入ってきて第1、第2
センサS1,S2 を通過完了すると第1ゲートG1 が閉じ
る。そして、第3センサS3 を通過して第1搾乳室7に
牛が入り、首に装着した発信装置であるリスポンダ(図
示せず)によってタグ(受信装置)Tが固体(牛)検出
作動すると、第2ゲートG2 が閉じられるとともに第4
ゲートG4 が開く〔図4(ハ)参照〕。
【0021】そして、第1搾乳室7において自動搾乳装
置Aでの搾乳が開始され、かつ、次の牛が移動通路8に
入ることが可能となるべく再び第1ゲートG1 が開きう
る状態となる。尚、第1ゲートG1 は、該ゲート手前に
配置された図示しない存否センサによって第1ゲートG
1 直前の待機位置に牛が来ており、かつ、第1、第2搾
乳室7,7のいずれかが空いている条件のときにのみ開
き可能に設定されている、と好都合である(第1ゲート
G1 の開き作動のみ手動操作する手段もある)。
【0022】次の牛が移動通路8に入り、第1、第2セ
ンサを通過すると第1ゲートG1 が閉じられ、かつ、第
2搾乳室7の入口である第4ゲートG4 が開き(第2ゲ
ートG2 が閉じた時点、又は第1ゲートG1 が開く時点
で第4ゲートG4 を開いても良い)、2頭目の牛を第2
搾乳室7に迎える準備ができあがる〔図4(ニ)参
照〕。そして、第3、第4、及び第5センサS3,S4,S
5 が検出作動して牛が第2搾乳室7に入って、そのタグ
Tが固体検出すると、第4ゲートG4 が閉じられ、2箇
所の搾乳室7,7での搾乳状態となる。
【0023】次に、第1搾乳室7での搾乳が終了して、
自動搾乳装置Aがリセットされると、そのことに連係し
て第1搾乳室7の出口である第3ゲートG3 が開き、牛
が移動通路8に進む〔図5(ホ)参照〕。このとき、牛
の通過で遮られた第4センサS4 が再び初期状態に戻る
こと(又は、第5及び第6センサS5,S6 が共に検出作
動すること)等に連係して、折り畳まれた状態でえ開い
ている第3ゲートG3が閉じ作動し、第2扉11が図5
(ヘ)に示すように牛の臀部を後押しして前進を促進さ
せる機能が発揮されるようにしてある。第1搾乳室7を
出た牛が、第5、第6センサS5,S6 を通過してから第
7、第8センサS7,S8 に差し掛かると第3ゲートG3
が閉じられるとともに第1ゲートG1 が開き〔図6
(ト)参照〕、第7,第8センサS7,S8 の通過検出で
第1ゲートG1 が開きうる状態になる。搾乳が終了して
いる場合には、第6ゲートG6 は終了位置に維持されて
おり、牛は餌場側ワンウェイゲート13を通って餌場1
へ開放される。
【0024】第2搾乳室7での搾乳が終わると、上記第
1搾乳室7の場合とほぼ同様に作用する〔図6(チ)参
照〕が、違いを述べると、第5ゲートG5 の閉じ作動と
第1ゲートG1 の開き可能状態とは、第7,第8センサ
S7,S8 の通過完了検出で達成される(図7参照)とと
もに、第4ゲートG4 は依然として閉じ状態に維持され
ている点である(このときに第4ゲートG4 が開き作動
されるのは、その時点で第1搾乳室7に牛が入っている
場合である)。そして、第2搾乳室7の牛が移動通路8
外に退出したときに、未だ第1搾乳室7に牛が来ていな
いのであれば、各ゲートG1 〜G6 は第2ゲートのみ開
いた初期状態に戻る。
【0025】このシステムでは、両方の搾乳室7,7が
共に空の状態では、第1搾乳室7に優先して牛を入れる
ように設定されている。又、各搾乳室7,7前の移動通
路8における第3〜第6センサS3 〜S6 のクロス配置
の利点は次のようである。すなわち、直列配置された搾
乳室7への移動通路8からの出退移動は、搾乳室7の横
側壁部分で行う構造上、センサの斜め配置によって搾乳
室7の入出口に近い位置でセンシングできる機能、及
び、例えば、第2搾乳室7を出た牛が第7、第8センサ
S7,S8 の通過中にバックすることがあると、第5、第
6センサS5,S6が作動してその不都合を検出できる機
能、の双方の機能を発揮できることであり、各ゲートの
前後に移動通路8に直交してセンサを配置する手段より
も、検出地点、及び必要センサ数の点で優れている。
【0026】上記した各ゲートの開閉作動は、システム
が円滑に稼働しているときの一例であり、ケース・バイ
・ケースによって様々な作動状況が考えられる。例え
ば、第2搾乳室7での搾乳が第1搾乳室7よりも早く終
了した場合では、第2搾乳室7の牛が第7、第8センサ
S7,S8 の通過終了に伴って、第1ゲートG1 が開きう
る状態となる。そのときに第1ゲートG1 手前に次の牛
が来ていると、第1ゲートG1 が開き、牛は第1搾乳室
7をやり過ごして直接第2搾乳室7に入るようになる、
といった具合である。
【0027】各センサS1 〜S8 はいずれも同じセンサ
を使用しており、その構造を第1センサS1 のもので説
明すると、図8に示すように、第1センサS1 は、投光
器15と受光器16との対で成る光学式に構成され、投
光器15は、発光体17による投光経路(図2や図3で
はS1 で示してある)始端部への周囲からの他物侵入を
阻止する筒カバー18を設け、かつ、発光体17の前方
に間隔をもって配置される透過壁19を筒カバー18内
に装備してある。詳述すると、発光体17は複数の放熱
孔20bが形成された仕切り壁20a付きの第1カバー
20に固定され、その第1カバー20先端部に透明ガラ
ス製の透過壁19が固定装着されている。筒カバー18
は両端開放の丸筒であり、その基端を第1カバー20先
端外周に螺着することで一体化されている。
【0028】つまり、発光体17は発光するとともに熱
も出し、その熱に反応して蠅が寄って来ることが知られ
ており、透過壁19と筒カバー18とによって発光体1
7の光軸側の周囲に熱が発散されないようにしてある。
これによって、投光器15の光軸が蠅によって遮られ、
センサS1 が誤作動することを防止している。又、同図
に示すように、受光器16にも、受光体21による受光
経路始端部への周囲からの他物侵入を阻止する筒カバー
22が装着されており、受光器16においても蠅等の虫
によって光軸が遮られる不都合がないようにしてある。
【0029】図1に示すように、セパレーションエリア
3Sの終端には一方向ゲート23が、かつ、その手前に
は第2分配ゲート24が装備されている。一方向ゲート
23は、セパレーションエリア3Sから第1ゲートG1
前への揺動のみ許容し、その逆方向の移動は阻止された
ワンウェイゲートであり、第2分配ゲート24は、搾乳
再トライさせるべく第1ゲート部分に向かわせる通常位
置(図1における右側に揺動した位置)と、フリースト
ール2に戻すよう復帰位置(図1における左側に揺動し
た位置)とに切換操作可能である。第2分配ゲート24
を復帰位置にするのは、搾乳失敗ではなくテクニカルセ
パレート(病気等によって搾乳できない状態等)する場
合である。セパレーションエリア3Sの牛を搾乳室7に
再導入させるときには、第1ゲートG1 横のゲート4
を、図1上がわの破線で示される位置に維持しておく。
【0030】次に、搾乳室7及び移動通路8のについて
詳述する。図13及び図14に示すように、第2ゲート
G2 は、そのゲート先端の上下軸心P2 回りで揺動開閉
自在な単純扉構造であり、搾乳室7上方の左右両側壁7
a,7bに亘って架設された第2シリンダC2 によって
駆動開閉自在である。第3ゲートG3 は、第1扉10基
端を上下軸心P3 で支承するとともに、第2扉11の先
端と搾乳室7の右側壁7bに亘ってガイドロッド29を
架設連結して構成され、第1扉10と右側壁7bに亘る
第3シリンダC3 によって駆動開閉可能である。
【0031】又、第2ゲートG2 には、追い出し機構E
が装着されている。すなわち、縦支点Y回りで揺動自在
な追い出し部材30と、四連リンク31と、追い出しシ
リンダCoとを第2ゲートG2 に取付けて追い出し機構
Eが構成されており、第3ゲートG3 が開くと追い出し
シリンダCoが伸長し、追い出し部材30が丁度牛の臀
部辺りに作用して180度近く回動して押し出すように
作動する。尚、以上の構造は第2搾乳室7においても同
様に構成されている。
【0032】図9、図10に示すように、第1ゲートG
1 には、第1シリンダC1 とリンク機構32とで成る開
閉機構Fにより、上下軸心P1 を有した左右のゲート片
9,9を同時に開閉駆動できるようにされている。又、
図11、図12に示すように、ワンウェイゲート13,
14の揺動支点X1,X2 は分配ゲートG6 の軸心P6の
反対側で、かつ、傾けて設定され、各ワンウェイゲート
13,14はその軸心側ほど高い傾斜姿勢に設定されて
いる。そして、分配ゲート12の終了位置及び再トライ
位置に沿った位置に沿う面に揺動支点X1,X2 を設定し
てあり、その結果、ゲートの自重により各ワンウェイゲ
ート13,14は閉じ姿勢に復帰付勢される構造であ
る。
【0033】図13、図31、図32に示すように、搾
乳室7に入った牛が後脚で自動搾乳装置Aを踏み付けな
いように、後脚の前方移動を阻止する前蹴り防止装置I
が設けてある。つまり、前蹴り防止装置Iは、所定の搾
乳姿勢にある乳牛(被搾乳動物に相当)の後脚の直前位
置に突出して後脚の前方移動を規制可能な作用姿勢と、
所定の搾乳姿勢にある被搾乳動物の前進を許容する退避
姿勢とに姿勢変更自在な牽制部材33を配備し、牽制部
材33を、姿勢検出手段35の検出作動に基づいて退避
姿勢から作用姿勢に切換えるように、牽制部材33の姿
勢を切換操作可能な移動操作手段34と姿勢検出手段3
5とを連係して構成されている。
【0034】詳述すると、搾乳室7には搾乳中に牛をお
となしくしていてもらうために、美味しい餌を食べさせ
るようにしてあり、その餌箱36が搾乳室7の前端部
に、電動モータ37によって前後移動可能な状態で配備
されており、図4(ハ)の状態を詳細に示した図31を
参照すると、タグT検出後には、前寄り位置にある餌箱
36を後方に寄せ移動して乳牛を後ずさりさせることで
所定の搾乳姿勢にセットするのである。つまり、餌箱3
6が後方に寄ったことで作動する検出スイッチ35を設
けて姿勢検出手段35としてあり、タグTが検出し、か
つ、その後に検出スイッチ35が作動すると牽制用シリ
ンダCk が搾乳室7長手方向に沿った退避姿勢の牽制部
材33を90度回動させて作用姿勢に姿勢を切換えるよ
う、検出スイッチ35と牽制用シリンダCk の制御弁3
8とが第2制御装置39で連係されている。クッション
材を巻回したパイプ製の牽制部材33を上下軸心Qによ
り、右側のものは右側壁に、且つ左のものは第2ゲート
G2 に夫々支承してあるとともに、牽制用シリンダCk
の短縮動で作用姿勢に、又、伸長動で退避姿勢になるよ
うに構成してある。
【0035】そして、搾乳が終わって餌箱36が前進移
動して検出スイッチ35が非作動状態になると牽制用シ
リンダCk が伸長動して牽制部材33を退避姿勢に切換
え、後脚の前進規制を解除して牛の搾乳室7からの退出
移動を許容するのである。この一連の作動は、図4
(ハ)〜図5(ホ)の間において実行されている。とこ
ろで、図22に示すように、自動搾乳装置Aは、通常は
搾乳室7横側方の制御室6がわに退避した位置にあり、
検出スイッチ35が作動すると牛の下腹部に突出移動し
た搾乳位置となるように構成されている。尚、検出スイ
ッチ35の検出作動のみに基づいて牽制部材33の姿勢
切換を行う手段でも良いが、牛が存在しないのに餌箱3
6が後方に寄り移動する異常時の作動牽制としては、タ
グT検出も作動条件に設定する手段の方が望ましい。
【0036】図15、図16に示すように、第3ゲート
G3 を通って第1搾乳室7から退出した部分における移
動通路8には、その場で立ち止まることなく牛を進ませ
るための前進促進手段Hが設けてある。移動通路8の餌
場1側の側壁部分には、通路側壁8aに沿った格納姿勢
と、通路に突出した追い出し姿勢とに揺動切換自在なプ
ッシャー40を備えた叩き機構aと、このプッシャー4
0を通路長手方向に沿って駆動スライドさせるスライド
機構bとが設けてある。すなわち、側壁8aに配設され
た上下一対のガイドレール42,43に、側面視略H状
の移動体44を前後スライド自在に嵌装し、この移動体
44に対して上下軸心X3 で略横倒しU字状のパイプ製
プッシャー40を枢支するとともに、このプッシャー4
0と移動体44とに亘って移動操作手段34である退出
シリンダCt を架設してある。又、移動体44と側壁8
aがわの固定部材41とに亘ってロッドレスシリンダC
r が架設され、移動体44を側壁8aに沿って平行スラ
イド移動可能に支持して前進促進手段Hが構成されてい
る。
【0037】作用を説明すると、第1搾乳室7から移動
通路8に牛が出ると、先ず、退出シリンダCt が伸長動
してプッシャー40を追い出し姿勢に切換え、牛がそれ
以上バックしないようにブロックする。それから退出シ
リンダCt の短縮及び伸長動を連続させることでプッシ
ャー40で2〜3回臀部を叩いて前進を促進させ、次い
でロッドレスシリンダCr を短縮動させることで移動体
44を介して牛を強制前進させ、その位置で再度退出シ
リンダCt を駆動してプッシャー40で2〜3回臀部を
叩き、最後に初期位置に戻るようになる。以上一連の作
動は、図5(ヘ)に示す第4センサS4 が感知する状態
から、第5又は第6センサS5,S6 が感知している(つ
まり、第1と第2搾乳室間における移動通路8に牛が存
在している)時間が所定時間以上になると、牛が動かな
くなったと判断して前進促進手段Hを作動させる、とい
う具合に制御させると好都合である。又、牛が搾乳室7
から出ると必ず前進促進手段Hを作動させるものでも良
い。
【0038】自動搾乳装置Aの構造について説明する。
図17〜図20に示すように、乳頭に装着可能な4個の
ティートカップ50を先端に備えた腰折れアーム51を
搾乳室7の右横に備えて構成される搾乳器(クラスタ
ー)Aaと、搾乳室7において所定の搾乳姿勢になった
牛の4箇所の乳頭をセンシングしてティートカップ50
を夫々に対応する乳頭の真下に位置合せするためのセン
サロボットAbとから自動搾乳装置Aが構成されてい
る。
【0039】図17、図18に示すように、搾乳器Aa
は、ティートカップ50を備えた先端アーム51aと、
この先端アーム51aと搾乳室7右横に固着された支持
体54とに架設される基端アーム51bとから成る腰折
れリンク51と、2個の復帰用シリンダ52,53とで
構成されている。ティートカップ50は外側がゴム材で
覆われており、そのゴム材上下の突出部分に上リンク6
3aとこれより長さの短い下リンク63bとで成る不等
辺リンク機構63を介して先端アーム51aに支持する
とともに、先端アーム51aと下リンク63bとに亘っ
て昇降シリンダ64を架設してある。基端アーム51b
は、昇降機構(ロッドレスシリンダや電動シリンダ等)
66を介して平行昇降可能に支持体54に支持されてお
り、基端シリンダ53も連動して昇降可能となるよう、
支持体54に立設されたバー67に上下スライド自在に
嵌装してある。
【0040】4個のティートカップ50は、牛の乳頭の
配列状態に合せて前側が横に広い台形状に配置されてお
り、この配置状態は基本的に固定されている。しかしな
がら、上下のリンク63a,63bと先端アーム51a
との連結部に介装されたゴムブッシュ(図示せず)、及
びティートカップ50を覆うゴム部材の弾性によって、
ティートカップ50の位置及び姿勢には融通が持たされ
ており、かつ、ティートカップ50上端の開口部が上拡
がり形状(図17参照)であることから、4個の乳頭の
相対位置が標準状態から多少ズレていてもティートカッ
プ50の嵌着が可能となっている。この構造は、乳頭の
相対位置が基本的に牛毎でそう大きくは違わないことに
よって可能となっている。
【0041】又、ティートカップ50が乳頭に装着され
ると、それが次のティートカップ50装着のための支持
基準体となり、その装着されたティートカップ50はあ
まり動かない方が次のカップ装着の成功率を改善できる
点で都合が良い。そこで、ティートカップ50の乳頭へ
の装着に伴って、前記のゴムブッシュによる融通を殺す
機構(例えば、電磁マグネットを連結部に埋込んでお
き、通電すれば上下のリンク63a,63bと先端アー
ム51aとがリジッド状態になる、等)が設けてあり、
カップ装着の確実性を強化してある。この搾乳器Aa
は、先端シリンダ52と基端シリンダ53との伸縮駆動
により、搾乳室7の右横に退避した退避位置から、搾乳
室7の左右中央に突出した搾乳位置(乳牛の下腹部)に
亘ってティートカップ50の姿勢を変えずに移動できる
ようにしてある。尚、65はセンサロボットAb合体用
の被装着部である。
【0042】図19、図20に示すように、センサロボ
ットAbは、2個のラフセンサ55,55と1個のスキ
ャナー(ファインセンサに相当)56とを備えた先端平
行四連リンク57と、これと枠筒69下部の上下突出板
69a,69bとに亘る基端平行四連リンク58と、第
1及び第2シリンダ60,61等から構成されている。
枠筒69は、モータ70aとネジ軸70bとで成る上下
移動機構70によって昇降移動可能に支柱59に嵌装さ
れるとともに、その支柱59は、2箇所の搾乳室7,7
の右側脇に亘って架設された左右一対の移動用レール6
2上を転動移動可能な台車68に支持されている。尚、
下突出板69bの延長部を、台車68に立設した支持バ
ー68aに上下スライド自在に嵌装して枠筒69の回り
止めを行っている。
【0043】第1シリンダ60の伸縮動によって基端平
行四連リンク58を枠筒69に対して左右移動可能であ
るとともに、第2シリンダ61の伸縮動によって先端平
行四連リンク57を基端平行四連リンク58に対して左
右移動可能であり、図20に示すように各センサ55,
56の台車68に対する姿勢を変えずに、搾乳室7の右
横に退避した退避位置から、搾乳室7の左右中央に突出
した搾乳位置(乳牛の下腹部)に亘って横移動可能であ
る。ラフセンサ55,55は位置固定であるが、スキャ
ナー56は、上アーム56aと下アーム56bとで成る
四連リンク、及び下アーム56bに作用するモータ機構
71とにより、上下移動可能に先端平行四連リンク57
に支持されるとともに、電動モータ等によって受台56
cに対して上下軸心回りで回転可能に構成されている。
尚、72は搾乳器Aa合体用の装着部である。
【0044】ここで、搾乳器AaとセンサロボットAb
との合体構造を説明すると、図21に示すように、被装
着部65は、一対の引掛け部65a,65aと一対の突
起ガイド65b,65bとを備えて構成され、装着部7
2は、腰折れリンク73で相対連結された一対の係合片
72a,72aを枢支可能に垂設するとともに、ソレノ
イド74で出退操作可能なロッド75の下端を腰折れリ
ンク73の中央リンク片73aに連結して構成されてい
る。係合を解除するには、ソレノイド74を伸長動させ
れば良い。従って、図21(イ)に示すように、装着部
72と被装着部65とが横方向で位置合せされた状態
で、センサロボットAb全体を下降移動すると、係合片
72aが突起ガイド65bに誘導され、図21(ロ)に
示すように、2箇所において係合片72a先端と引掛け
部65aとが係合し、搾乳器AaとセンサロボットAb
とが合体するのである。
【0045】図33に示すように、搾乳器Aa全体を水
洗いする全体洗浄装置J、及びティートカップ50内部
を洗浄するカップ洗浄装置Kが設けてある。全体洗浄装
置Jは、搾乳室7外側の側壁部分に取付けられたノズル
76と、4個のティートカップ50の乳頭装着用穴50
a(図18参照)を塞ぐことが可能な蓋手段77とで構
成されている。蓋手段77は、4個の蓋78を備えた蓋
フレーム79と、これを駆動昇降可能な蓋昇降機構80
とで構成され、退避位置にある搾乳器Aa上方の待機位
置と、そこから下降して各ティートカップ50の蓋とな
る作用位置とに亘って昇降移動される。つまり、自動搾
乳装置Aの作動制御を司る第1制御装置81(図41参
照)でタグ(頭数検出手段に相当:図31参照)Tと蓋
昇降機構80とポンプ装置(図示せず)とを連係するこ
とにより、定期的に(例えば、10頭の搾乳毎)退避位
置にある搾乳器Aaに蓋78がセットされた状態でノズ
ル76から水を出し、搾乳器Aaに付いた泥や糞、藁ク
ズ等の付着物を取除けるようになっている。
【0046】カップ洗浄装置Kは、前記蓋手段77と蓋
フレーム79に接続されたホース82等から構成されて
いる。すなわち、蓋78中央の垂下突起83先端には噴
射ノズル(図示せず)が形成されるとともに、蓋フレー
ム79及び垂下突起83夫々の内部に形成された導水路
(図示せず)を介してホース82と垂下突起83の噴射
ノズルとが連通されている。つまり、ティートカップ5
0に蓋78をセットした状態で、図示しないポンプから
の高圧水を垂下突起83先端から放つことでカップ内部
の洗浄を行えるのであり、搾乳器Aaが退避位置に戻る
毎に蓋昇降機構80を作動させることにより、1頭の搾
乳毎にカップ内部の洗浄が行われる。高圧水の他、先ず
摂氏40度の温水で前すすぎし、次に摂氏90度の熱水
(洗剤を混ぜても良い)で本洗いし、最後に水で後すす
ぎした後に圧搾空気を送って乾燥させる、とい洗浄工程
を設定すれば好都合である。
【0047】次に、自動搾乳装置Aの作用を、図22〜
図30を参照して説明する。先ず、第1搾乳室7の右横
位置に、搾乳器Aaとこれよりも高い位置にあるセンサ
ロボットAbとが横並び状態で待機している(図2
2)。次いで、餌箱36がその牛に適合した量後退させ
て所定の搾乳姿勢に操作するとともに、左右の牽制部材
33,33が作用姿勢に切換る(図23)。このとき、
餌箱36の後退移動終了に伴って、センサロボットAb
が左横に移動し、かつ、下方移動すること(図26)に
よってセンサロボットAbが搾乳器Aaに合体する。
【0048】合体された自動搾乳装置Aは、センサロボ
ットAbの第1及び第2シリンダ60,61を駆動して
の概略の横移動でティートカップ50を牛の下腹部に移
動し(図24)、それから、ラフセンサ55,55を用
いて第4乳頭(リファレンスティート)を検出し、各々
のティートカップ50を対応する乳頭の下方となるよう
に第1及び第2シリンダ60,61を駆動制御して(搾
乳器Aaの2個のシリンダ52,53は追従移動する)
概略の位置合せを行う(図27、図28参照)。次に、
モータ機構71を駆動してスキャナー56を持上げ、上
下方向でも乳頭の間に位置させ、かつ、駆動回転させな
がら4箇所の乳頭位置センシングを行う(図27、図2
8参照)。
【0049】スキャナーによる精密センシング(乳頭位
置計測)が終了し、各ティートカップ50が各乳頭の真
下に位置合せされると、先ず第1乳頭Te1 (乳頭の位
置関係は図28参照)のティートカップ50の装着トラ
イが開始され(図29)、それから第2、第3、及び第
4乳頭Te2,Te3,Te4 の装着が行われる。4個のテ
ィートカップ50の乳頭への装着が完了すると、装着部
72と被装着部65との係合が解かれてセンサロボット
Abが少し持上がり、次いで右側方に移動して退避位置
に戻る(図25)。この後、レール62を使ってセンサ
ロボットAbは隣の第2搾乳室7へと向かうのである。
【0050】センサロボットAbが退避位置に戻ると、
昇降機構66が上昇駆動されるとともに、昇降シリンダ
(装着機構に相当)64が短縮駆動されてティートカッ
プ50を基軸として搾乳器Aaが持上がり、ティートカ
ップ50の姿勢を乳頭に適した状態に矯正する(図3
0)。それから、搾乳が開始されるのである。
【0051】つまり、図29に示されるようにティート
カップ50は下方位置では乳頭への嵌まり易さを優先し
て、ほぼ垂直に起立した姿勢となっているが、不等辺リ
ンク機構63での上昇移動が揺動上昇と似た状態となっ
てやや後傾姿勢になり、乳頭を少し捩じる状態となるの
で、搾乳器Aa本体の持上げにより、ティートカップ5
0を後傾姿勢からほぼ垂直な起立姿勢に戻す姿勢矯正機
構Mが構成されている。又、先端が少し前に寄る乳頭の
後傾姿勢に合せてティートカップ50の下方位置での姿
勢を設定し、上昇による顕著な後傾姿勢を元の僅かな後
傾姿勢に戻すように設定すればより好都合である。搾乳
器Aa本体を後から持上げ移動させるのは、ティートカ
ップ50の装着完了に伴って、合体しているセンサロボ
ットAbを側方に逃がし移動させるために必要な上下空
間を確保する点でも意味がある。
【0052】スキャナー56によるセンシング(乳頭位
置計測)について説明する。スキャナー56は送信及び
受信機能の双方を備え、送信した超音波の反射波を受信
することで物体の存在と大きさ及び位置を計測するもの
であり、図28に示すように、そのスキャナー56を4
個の乳頭のほぼ中央位置において回転させることで、4
個の乳頭の位置計測を行う。具体的には、図38に示す
ように、牛の後脚Le、藁クズSt、乳頭Te、***U
dが計測対象域に存在しているとする。 そして、図4
0に示すように、反射波の受信によるスキャナー56と
物体との距離Diとその基準位置からの角度Anとが順
次記録されるのであるが、反射波が来ないとき(データ
が無いとき)には0(零)が検出されるようになってい
るとする。
【0053】図40に示すように、スキャナー56の回
転が始まり、先ず後脚Leの存在及びその距離lL1〜l
Lnと、角度θL1〜θLnが検出される。次に、藁クズの存
在及びその距離lS1〜lSnと、角度θS1〜θSnが検出さ
れ、それから、乳頭Teの存在及びその距離lT1〜lTn
と、角度θT1〜θTn、***Ud存在及びその距離lU1
Unと、角度θU1〜θUnが順次検出される。又、予め測
定された牛毎の乳頭位置データから、おおよその乳頭存
在エリアであるx0,x1・y0,y1で囲まれた四角形のウィン
ドウWiが定めてあり、このウィンドウWi内に物体が
存在するか否かと、乳頭としての太さ及びスキャナーか
らの距離が適切であるかどうかで総合的に判断する。
【0054】すなわち、図39に示すアルゴリズムのよ
うに、検出された距離と角度のデータの算術平均を各物
体毎に求め(ステップ♯a)、 算術平均:lAv=l1 +…ln /n,θAV=θ1 +…θn /n 次いで、その求められた値が所定範囲にあるか否か?、
及びその物体が所定のウィンドウWi内に存在するか否
か?を比較し(ステップ♯b)、双方の条件が共に満足
すれば乳頭Teであると見なし、いずれか一方でも満足
しないと乳頭Te以外のものであると見なすように制御
されるのである。尚、図28に示すように、平面図で右
後のものが第1乳頭Te1 であり、そこから時計回り方
向に順次、第2〜第4乳頭Te2 〜Te4 に設定されて
いる。ラフセンサ55で検出されるのは、右前の第4乳
頭Te4 である。
【0055】次に、搾乳室7に牛が入ってから出るまで
の自動搾乳装置Aの作動全体のアルゴリズムを図34〜
図37を用いて説明する。先ず、入口ゲートG2又はG4
が開き(ステップ♯1)、第3又は第5センサS3又は
S5による牛の通過完了か否かでもって牛が搾乳室7に
入ったか否かを検出し(ステップ♯2)、通過すれば入
口ゲートG2又はG4を閉じる(ステップ♯3)。搾乳室
7でタグT検出がされると(ステップ♯4)、予め入力
されているその牛の情報のうちの体格データ等が出力さ
れ(ステップ♯5)、餌箱36がその牛に見合った距離
で後退操作され(ステップ♯6)る。この場合、牛の首
に巻回装備された首輪状のリスポンダ(図示せず)を大
きめの輪として、重い発信装置部分が必ず下にくるよう
に構成しておけば、タグT検出ができない事態を避けれ
るようになる。
【0056】餌箱36が後退して牛が搾乳姿勢になる
と、センサロボットAbが搾乳器Aaに合体するべく移
動作動し(ステップ♯7)、合体が完了する(ステップ
♯8)と、予め入力されているその牛の情報のうちの乳
頭位置データが出力され(ステップ♯9)、その予備デ
ータに基づいて合体した自動搾乳装置Aが牛の下腹部に
移動する(ステップ♯10)。それから、ティートカッ
プ50の装着作動が始まるのであるが、ここで、 R : 一連の装着作動のトライ回数(最高5回) N : 乳頭の番号(1〜4) Sc: スキャナーのセンシングトライ回数(最高2
回) Tc: ティートカップ上昇移動(キャッチアップ)の
トライ回数(最高2回) と定義する。
【0057】先ず、R=0,N=1にセットされ(ステ
ップ♯11)、そして、スキャナー56による計測初期
位置ではSc=0にセットされた状態(ステップ♯1
2)で、ラフセンサ55による第4乳頭(リファレンス
ティート)の検出作動が行われる(ステップ♯13)。
第4乳頭が検出されると(ステップ♯14)、前回の装
着成功時の乳頭位置データがあれば(ステップ♯1
5)、そのデータのみに基づいてティートカップ50の
精密な位置合せ移動が行われ(ステップ♯16)、それ
からキャッチアップ作動して(ステップ♯17)、ティ
ートカップ50の乳頭装着に伴うセンサ(図41に示す
センサ85)の乳頭検出作動に基づき、装着成功か否か
の判断を行う(ステップ♯18)。
【0058】装着成功(センサ作動)すれば、次の乳頭
(第2〜4乳頭)のキャッチアップトライ(ステップ♯
19)へと移行し、装着が失敗に終わると初めてスキャ
ナー56による乳頭検出作動(ステップ♯20)へと移
行する。4個のティートカップ50の乳頭装着が終了す
る(ステップ♯21)と、センサロボットAbと搾乳器
Aaとの合体が解除され(ステップ♯22)、搾乳器A
aによる搾乳が開始される(ステップ♯23)。
【0059】搾乳が進行して、分当たりの搾乳量(ト−
タル量)が 0.2l/minを下回ると(ステップ♯24)、
ティートカップ50の装着が解除されるとともに搾乳器
Aaが退避移動し(ステップ♯25)、その時点でその
牛の全搾乳量が予測乳量(過去のデータ等に基づいて予
め予測できている)の8割以上か、それ未満かを判断し
(ステップ♯26)、8割以上あれば第6ゲートG6 を
そのまま(終了位置)に維持して(ステップ♯27)牛
を餌場1に戻し、満たない場合は第6ゲートG6 を再ト
ライ位置に切換え(ステップ♯28)、もう一度搾乳を
行うべくセパレーションエリア3Sに牛を戻すようにな
る。
【0060】一方、ステップ♯18での乳頭装着失敗後
に伴うスキャナー56の乳頭検出作動(ステップ♯2
0)により、4個のティートカップ50の位置計測が行
われ(ステップ♯29)、計測が終了すればTc=0に
設定された状態(ステップ♯30)で、ラフセンサ55
で第4乳頭の位置検出を連続して行うことで牛が動いて
いるか否かを検出する(ステップ♯31)。つまり、第
4乳頭の位置が変化すれば牛が動いており、変化しなけ
れば静止していることが判断でき(ステップ♯32)、
動いておれば静止するまで待つ。このとき、所定時間が
経過すれば牛の動きをカット(動いていないと見なすこ
と)するようにしても良い。
【0061】そして、静止しておれば第2乳頭Te2 と
第3乳頭Te3 との前後間隔L1 、及び、第1乳頭Te
1 と第3乳頭Te3 との斜め間隔L2 とを算出し(図2
8参照)、かつ、これらの値と予め設定(標準範囲の最
低値)された前後間隔L10と斜め間隔L20とを比較し
(ステップ♯33)、測定値が小であれば通常の装着順
序(ステップ♯34)が、大であれば異なる装着順序
〔第3乳頭Te3 に対応するティートカップ50の装着
自由度が高い第3乳頭Te3 から始める〕(ステップ♯
35)が夫々行われる。
【0062】次いで、その選択された順序に基づいてテ
ィートカップ50がキャッチアップ作動(ステップ♯3
6)し、装着の成否を判断し(ステップ♯37)、成功
すれば次の乳頭(第2〜4乳頭)のキャッチアップトラ
イ(ステップ♯38)へと移行する。4箇所全ての装着
が済んだか否か判断し(ステップ♯39)、装着成功で
あれば、センサロボットAbと搾乳器Aaが合体するス
テップ♯22に合流する。
【0063】ステップ♯37で否となると、再びキャッ
チアップトライを行い(ステップ♯40)、そのトライ
回数の判断を行い(ステップ♯41)、2回未満であれ
ばステップ♯32に戻り、2回以上でも未装着であれ
ば、ラフセンサ55の機能により、その時点で牛が動い
ているか否かを判断する(ステップ♯42)。その結
果、牛が動いておればその状態において2回以下のキャ
ッチアップ作動に1分以上費やしているか否かを検出し
(ステップ♯43)、1分に達すると牛が動き過ぎてこ
のままでは無理であると見なし、スキャナー56による
センシング回数の1回増しを行い(ステップ♯44)、
その回数が2回以下かどうかを判断し(ステップ♯4
5)、2回以下であればもう一度ステップ♯20に戻っ
てスキャナー56のセンシングからやり直す。
【0064】センシング回数が3回目であれば、ラフセ
ンサ55による第4乳頭Te4 検出から始まるセンシン
グ全体のトライ回数の1回増しを行い(ステップ♯4
6)、その回数が5回以下かどうかを判断し(ステップ
♯47)、5回以下であればステップ♯13に戻ってラ
フセンサ55のセンシング作動からやり直し、6回目で
あれば装着失敗と見なし、第6ゲートG6 を再トライ位
置に切換るステップ♯28に合流する。
【0065】図41に示すように、自動搾乳装置Aによ
るティートカップ50の一連の装着作動が自動的に行わ
れる自動装着モードと、その一連の装着作動を人為操作
で行う人為操作モードとを切換え可能な切換スイッチ8
4が第1制御装置81に接続されている。切換スイッチ
84を人為操作モードに切換えると、搾乳器Aaの移
動、及びティートカップ50の乳頭Te1〜4への持上げ
移動等は全て人力で行うことになる。しかしながら、テ
ィートカップ50の装着終了に伴う搾乳器Aa本体の持
上げ(図30参照)が重いので、4個のティートカップ
50が装着されると搾乳器Aa本体の持上げだけ駆動す
るようにしてある。
【0066】すなわち、腰折れアーム(搾乳フレーム)
51の持上げ移動に連動して不等辺リンク機構(アー
ム)63を相対下降させる姿勢矯正機構Mと、ティート
カップ50内部に装備された乳頭検出センサ(装着検出
手段)85とを備え、4個目のティートカップ50が装
着されると姿勢矯正機構Mが作動するよう、第1制御装
置81が4個の乳頭検出センサ85と姿勢矯正機構Mと
を連係するのである。
【0067】姿勢矯正機構Mは、昇降機構66と昇降シ
リンダ64とで成り、昇降機構66を上昇作動させると
ともに昇降シリンダ64を短縮動することにより、ティ
ートカップ50の高さ位置が維持された状態で、その傾
きが矯正されるように作用するのである。又、図41に
示す符号Vは、ティートカップ50を乳頭に嵌め込むべ
く持ち上げ移動させる装着手段であり、具体的には上昇
シリンダ64で構成されているが、搾乳器Aa全体を駆
動昇降する昇降機構66も装着手段Vの一部であると言
っても差し支えない。
【0068】図41において、第1制御装置18中の8
6は、スキャナー56による乳頭位置計測情報を更新し
ながら記憶する乳頭位置更新記憶手段であり、図35に
おけるステップ♯16での「前回での成功データ」が、
乳頭位置更新記憶手段86に取り込まれているのであ
る。つまり、乳頭位置更新記憶手段86での成功データ
の有無に基づいてステップ♯15の判断がされるのであ
り、ティートカップ50の装着成功時におけるスキャナ
ー56による乳頭位置計測が行われる毎に、その最新成
功データのみが記憶されるのである。切換スイッチ84
が「手動モード」であり、人為操作でティートカップ5
0を乳頭に嵌め込まれた場合でも、それは装着成功と見
なしてその成功データが乳頭位置更新記憶手段86に取
り込まれるようにしておけば好都合である。
【0069】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】牛舎レイアウトを示す全体平面図
【図2】搾乳場、及び各ゲートと各センサの配置状態を
示す平面図
【図3】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図4】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図5】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図6】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図7】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図8】センサの構造を示す断面側面図
【図9】第1ゲートの正面図
【図10】第1ゲートの開閉駆動構造を示す平面図
【図11】第6ゲートの側面図
【図12】第6ゲートの構造を示す平面図
【図13】第2及び第3ゲートを示す第1搾乳室の側面
【図14】第2及び第3ゲートの開閉構造を示す第1搾
乳室の平面図
【図15】追い出し装置の構造を示す側面図
【図16】追い出し装置の構造を示す平面図
【図17】搾乳器を示す側面図
【図18】搾乳器を示す平面図
【図19】センサロボットを示す側面図
【図20】センサロボットを示す平面図
【図21】装着部と非装着部の構造を示す一部切欠きの
側面図
【図22】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での横
並び状態を示す平面図
【図23】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での合
体状態を示す平面図
【図24】突出移動して作用姿勢の自動搾乳装置を示す
平面図
【図25】搾乳器による搾乳状態を示す平面図
【図26】センサロボットの下降による合体作動を示す
要部の側面図
【図27】スキャナーのセンシング状態を示す要部の側
面図
【図28】ラフセンサ及びスキャナーによるセンシング
状態を示す要部の平面図
【図29】ティートカップのキャッチアップトライを示
す側面図
【図30】ティートカップ装着後の搾乳器持上げ状態を
示す側面図
【図31】前蹴り防止装置を示す搾乳室の平面図
【図32】牽制部材の位置を示す側面図
【図33】洗浄手段を示す側面図
【図34】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
1を示す図
【図35】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
2を示す図
【図36】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
3を示す図
【図37】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
4を示す図
【図38】スキャナーによる計測原理を示す平面図
【図39】スキャナーによる乳頭検出のアルゴリズムを
示す図
【図40】スキャナーによる乳頭検出データの解析原理
を示す図
【図41】ティートカップ装着に関する制御系統図
【符号の説明】
7 搾乳室 50 ティートカップ 55 ラフセンサ 56 ファインセンサ 81 連係手段 86 乳頭位置更新記憶手段 A 自動搾乳装置 V 装着手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搾乳動物の乳頭に装着可能なティート
    カップ(50)を、搾乳室(7)内の所定の搾乳姿勢に
    ある被搾乳動物の下腹部に突出移動した搾乳位置と、前
    記搾乳室(7)の横側方に退避移動した退避位置とに位
    置変更可能に備え、かつ、搾乳位置にある前記ティート
    カップ(50)を、これによる自動搾乳を行うべく上昇
    移動させて乳頭に装着可能な装着手段(V)を備えると
    ともに、 複数の乳頭のうちの所定の乳頭位置を検出するラフセン
    サ(55)と、全ての乳頭位置を計測するファインセン
    サ(56)とを備え、前記ラフセンサ(55)による所
    定乳頭検出情報に基づいて前記ティートカップ(50)
    を所定の乳頭近傍範囲に誘導移動可能で、かつ、前記フ
    ァインセンサ(56)による全乳頭位置計測情報に基づ
    いて乳頭近傍範囲にある前記ティートカップ(50)を
    乳頭の真下に位置合わせ移動可能であり、この位置合わ
    せ移動の後に前記ティートカップ(50)を上昇移動可
    能である状態に、前記装着手段(V)と前記両センサ
    (55),(56)とを連係可能な連係手段(81)を
    設けて自動搾乳装置(A)を構成し、 前記ティートカップ(50)の乳頭への装着が成功した
    場合における前記ファインセンサ(56)による全乳頭
    位置計測情報を被搾乳動物毎に更新しながら記憶する乳
    頭位置更新記憶手段(86)を設け、 前記ラフセンサ(55)の検出作動後に、前記乳頭位置
    更新記憶手段(86)に記憶された前回の全乳頭位置計
    測情報のみに基づいて前記ティートカップ(50)を上
    昇移動させる省略制御を行い、この省略制御による前記
    ティートカップ(50)の乳頭への装着が不可である
    と、前記ファインセンサ(56)による全乳頭位置計測
    作動を新たに行った後に前記ティートカップ(50)が
    上昇移動されるという連係作動状態が現出されるよう
    に、前記連係手段(81)を構成してある自動搾乳装置
    のカップ装着制御装置。
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