JP3218841B2 - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

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JP3218841B2
JP3218841B2 JP03807994A JP3807994A JP3218841B2 JP 3218841 B2 JP3218841 B2 JP 3218841B2 JP 03807994 A JP03807994 A JP 03807994A JP 3807994 A JP3807994 A JP 3807994A JP 3218841 B2 JP3218841 B2 JP 3218841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリを格納するバ
ッテリキャリアが車体に装着された電気自動車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】排出ガスや騒音のない無公害車としての
電気自動車は、動力源としてACモータあるいはDCモ
ータとバッテリを用いるのが大勢であり、通常このバッ
テリは、バッテリキャリアに格納され、このバッテリキ
ャリアは車体の床下に支持されており、その一例が特開
平5−193366号公報に示されている。
【0003】図12に示される如く、この電気自動車で
は、2本のサイドフレーム70、72の間にバッテリキ
ャリア74が配設されており、このバッテリキャリア7
4の前方には、クロスメンバ76が配設されている。
【0004】また、図13に示される如く、バッテリキ
ャリア74は、ボックス本体78、ロアインナ80、ア
ッパインナ82及び蓋体84で構成されている。ロアイ
ンナ80内は縦横の仕切り部位80Aによって区画され
ており、図示を省略した各バッテリは、仕切り部位80
Aを介して互いに離間した状態で移動不能に配置される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
気自動車では、バッテリキャリア74及びバッテリの影
響で、エンジン自動車に比べて車重が重くなっている。
従って、衝突時のエネルギーを受け止め、キャビン空間
の変形を抑制するには、車両の構成部材としてのサイド
フレーム70、72(図12参照)等の強度を、板厚の
増加及び補強部材等の使用で上げる必要が生じ、このこ
とが車両重量を大幅に増大させていた。
【0006】本発明は係る事実を考慮し、車両重量を大
幅に増大させることなく、衝突時のキャビン空間の変形
を抑制することができる電気自動車を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の電気自動車は、バッテリキャリアを車両キャビン下部
に搭載した電気自動車において、前記バッテリキャリア
の前方に車両の前後方向に延在して設けられ車両に加え
られたエネルギーを吸収可能に構成されたサイドメンバ
と、一方の端面が前記サイドメンバに連結され且つ他方
の端面が前記バッテリキャリアの前壁面と相対するよう
に配設された補強メンバと、を備えたことを特徴として
いる。
【0008】請求項2に記載の本発明の電気自動車は、
請求項1記載の電気自動車において、前記サイドメンバ
車体両側部に配設され車両前後方向に伸びるロッカ部
材とを連結する高強度メンバと、前記ロッカ部材と略平
行に延在し一方の端面が前記高強度メンバに連結され他
方の端面がバッテリキャリアの前壁面と相対するように
配設されたサブ補強メンバと、を備えたことを特徴とし
ている。
【0009】請求項3に記載の本発明の電気自動車は、
請求項1記載の電気自動車において、前記補強メンバは
バッテリキャリアの前壁面と相対する位置に設けられた
車両前後方向に伸びる閉断面部を有するフロア構造であ
ることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の本発明の電気自動車は、
請求項3記載の電気自動車において、前記フロア構造は
バッテリキャリアの前壁面と相対する位置に車両下方向
に突出したフロア段差部に、車室内側からパネルを付加
することによって構成されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項5に記載の本発明の電気自動車は、
請求項4記載の電気自動車において、前記フロア構造の
閉断面部内に、車両の電子機器等の補機を搭載したこと
を特徴としている。
【0012】請求項6に記載の本発明は、バッテリキャ
リアを車両キャビン下部の左右のロッカ部材間に搭載し
た電気自動車において、前記ロッカ部材に連結されバッ
テリキャリアに相対する端面を有する車幅方向に沿った
閉断面部を形成するブラケットを介して前記バッテリキ
ャリアが前記ロッカ部材に取り付けられていることを特
徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の電気自動車は、車両衝突時、
サイドメンバが車両に加えられたエネルギーを吸収する
とともに、エネルギーの一部は補強メンバを介してバッ
テリキャリアへ伝達されるため、衝突エネルギーの一部
をバッテリキャリアのマスで受けることができる。言い
換えれば、バッテリキャリアの有する運動エネルギーを
補強部材を介してサイドメンバに伝え、該サイドメンバ
の変形でそのエネルギーを吸収することができる。従っ
て、補強メンバの追加のみで、ロッカ部材の強度を低く
押さえることができるため、車両重量を大幅に増大させ
ることなく、衝突時のキャビン空間の変形を抑制するこ
とができる。
【0014】請求項2に記載の電気自動車は、車両衝突
時、サイドメンバが車両に加えられたエネルギーを吸収
するとともに、エネルギーの一部は補強メンバを介して
バッテリキャリアへ伝達される。さらに、エネルギーの
他の一部は高強度メンバを介してロッカ部材へ伝達され
とともに、高強度メンバとサブ補強メンバを介してバッ
テリキャリアへ伝達される。このため、衝突エネルギー
の一部をバッテリキャリアのマスで受けることができ
る。従って、補強メンバ、高強度メンバ及びサブ補強メ
ンバの追加のみで、ロッカ部材の強度を低く押さえるこ
とができるため、車両重量を大幅に増大させることな
く、衝突時のキャビン空間の変形を抑制することができ
る。
【0015】請求項3に記載の電気自動車は、車両衝突
時、サイドメンバが車両に加えられたエネルギーを吸収
するとともに、エネルギーの一部は閉断面部を有するフ
ロア構造を介してバッテリキャリアへ伝達されるため、
衝突エネルギーの一部をバッテリキャリアのマスで受け
ることができる。従って、フロア構造をバッテリキャリ
アの前壁面と相対する位置に設けられた閉断面部を有す
る構造とするのみで、ロッカ部材の強度を低く押さえる
ことができるため、車両重量を大幅に増大させることな
く、衝突時のキャビン空間の変形を抑制することができ
る。
【0016】請求項4に記載の電気自動車は、車両衝突
時、サイドメンバが車両に加えられたエネルギーを吸収
するとともに、エネルギーの一部は、車両下方向に突出
したフロア段差部と、このフロア段差部に車室内側から
付加されたパネルとで得られる閉断面部を有するフロア
構造を介してバッテリキャリアへ伝達されるため、衝突
エネルギーの一部をバッテリキャリアのマスで受けるこ
とができる。従って、フロア構造をバッテリキャリアの
前壁面と相対する位置に設けられた閉断面部を有する構
造とするのみで、ロッカ部材の強度を低く押さえること
ができるため、車両重量を大幅に増大させることなく、
衝突時のキャビン空間の変形を抑制することができる。
【0017】請求項5に記載の電気自動車は、前述の効
果に加え、フロア構造の閉断面部内に、車両の電子機器
等の補機を搭載したため、電子機器の搭載場所のシール
性が確保でき、特別なスペースを新たに付加することな
く電子機器の搭載が好適に行える。
【0018】請求項6に記載の電気自動車は、側突時、
ロッカ部材に加えられたエネルギーの一部は車幅方向に
延びる閉断面部を形成するブラケットを介してバッテリ
キャリアへ伝達されるため、衝突エネルギーの一部をバ
ッテリキャリアのマスで受けることができる。従って、
バッテリキャリアとロッカ部材との距離が離れている場
合でも、ブラケットでバッテリキャリアとロッカ部材と
を連結するのみで、ロッカの強度を低く押さえることが
できるため、車両重量を大幅に増大させることなく、側
突時のキャビン空間の変形を抑制することができる。
【0019】
【実施例】本発明の電気自動車の第1実施例を図1〜図
6に従って説明する。
【0020】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示
す。
【0021】図4に示される如く、電気自動車の車体1
0のキャビン空間10Aの下部には、バッテリ11が搭
載されたバッテリキャリア12が固定されている。ま
た、車体10のフロントボデー10B内には、車両前後
方向に延びる左右一対のフロントサイドメンバ14が配
設されている。
【0022】図6に示される如く、バッテリキャリア1
2は、上方が開口した矩形状の箱体で、その内部に電気
自動車の動力源としてのバッテリ11が格納されてい
る。バッテリキャリア12の開口縁部からは、水平方向
にフランジ12Aが延設されており、バッテリキャリア
12の左右のフランジ12Aには、車両前後方向に延び
る長孔16が穿設されている。
【0023】図5に示される如く、長孔16には下方か
らボルト24が挿通されており、このボルト24は、車
両前後方向に伸びる閉断面部25を形成するロッカ26
の車幅方向内側部を構成するロッカインナ26Aに溶着
されたウェルドナット28に締着されている。これによ
って、バッテリキャリア12は、ボルト24とウェルド
ナット28によって、所定の締付力でロッカ26に取付
けられている。
【0024】図1に示される如く、フロントサイドメン
バ14の後端部14Aは、ダッシュパネル30の下部3
0Aに溶着されており、ダッシュパネル30の下側に
は、ダッシュロアパネル32の上端縁部32Aが連結さ
れている。このダッシュロアパネル32は車両後方斜め
下側へ向けて延設されており、後端縁部32Bが、フロ
ントフロアパネル34の前端縁部34Aに連結されてい
る。
【0025】フロントサイドメンバ14の後端下部は、
ダッシュロアパネル32に沿って車両後方斜め下側へ向
けて延設された延設部36となっている。この延設部3
6は、ダッシュロアパネル32に溶着され閉断面部38
を形成しており、この閉断面部38は、フロントサイド
メンバ14により車両前後方向に形成された閉断面部4
0に連通している。延設部36の後端部36Aには、補
強メンバとしてのフロアアンダリインフォース42の前
端部42Aが連結されている。
【0026】フロアアンダリインフォース42は、ダッ
シュロアパネル32及びフロントフロアパネル34の下
面側に溶着されており、閉断面部38に連通する閉断面
部44を形成している。
【0027】図2に示される如く、フロントサイドメン
バ14の延設部36は、平面視で車幅方向内側斜め後方
へ傾斜しており、この延設部36と同軸上にフロアアン
ダリインフォース42の前部42Bがある。また、フロ
アアンダリインフォース42の後部42Cは車両後方へ
向けて延設されており、後端面42Dがバッテリキャリ
ア12の前壁面12Bと相対している。
【0028】フロアアンダリインフォース42の後部4
2Cの車幅方向外側には、サブ補強メンバとしてのサブ
フロアアンダリインフォース46が略平行に配設されて
いる。
【0029】図3に示される如く、このサブフロアアン
ダリインフォース46は、フロントフロアパネル34の
下面側に溶着されており、車両前後方向へ伸びる閉断面
部48を形成している。サブフロアアンダリインフォー
ス46の前方には、高強度メンバとしてのトルクボック
ス50が車幅方向に沿って配設されている。このトルク
ボックス50は、側面視でL字状とされており、ダッシ
ュロアパネル32の下面側に溶着され車幅方向に伸びる
閉断面部52を形成している。
【0030】図2に示される如く、この閉断面部52の
車幅方向両端部は、ロッカ26の前端部26Bに連結さ
れている。また、フロントサイドメンバ14の延設部3
6とフロアアンダリインフォース42の前部42Bと
が、閉断面部52を貫通しており、閉断面部52によっ
て、フロントサイドメンバ14の延設部36とフロアア
ンダリインフォース42の前部42Bと、ロッカ26の
前端部26Bとが連結されている。また、サブフロアア
ンダリインフォース46の前端面46Aは、トルクボッ
クス50の後壁面50Aに溶着されており、サブフロア
アンダリインフォース46の後端面46Bは、バッテリ
キャリア12の前壁面12Bと相対している。
【0031】次に、本第1実施例の作用を説明する。本
第1実施例の電気自動車では、車両衝突時、フロントサ
イドメンバ14が圧縮変形して、車体10に加えられた
エネルギーを吸収するとともに、エネルギーの一部は、
図1及び図2に矢印Aで示される如く、フロアアンダリ
インフォース42を介して、バッテリキャリア12の前
壁部12Bへ伝達される。この時、バッテリキャリア1
2は、図2に想像線で示される如く、前方へ移動してお
り、フロアアンダリインフォース42の後端面42Dに
当接している。
【0032】さらに、エネルギーの他の一部は、図2に
矢印Bで示される如く、トルクボックス50を介してロ
ッカ26へ伝達されとともに、図2に矢印Cで示される
如く、トルクボックス50とサブフロアアンダリインフ
ォース46を介してバッテリキャリア12の前壁部12
Bへ伝達される。この時、バッテリキャリア12は前方
へ移動しており、サブフロアアンダリインフォース46
の後端面46Bに当接している。
【0033】このため、衝突エネルギーの一部をバッテ
リキャリア12のマスで受けることができる。言い換え
れば、バッテリキャリア12の有する運動エネルギーを
フロアアンダリインフォース42を介してフロントサイ
ドメンバ14に伝え、フロントサイドメンバ14の変形
でそのエネルギーを吸収することができる。
【0034】従って、フロアアンダリインフォース4
2、トルクボックス50及びサブフロアアンダリインフ
ォース46の追加のみで、ロッカ26の強度を低く押さ
えることができるため、車両重量を大幅に増大させるこ
となく、衝突時のキャビン空間の変形を抑制することが
できる。
【0035】なお、本第1実施例では、フロアアンダリ
インフォース42、トルクボックス50及びサブフロア
アンダリインフォース46を追加したが、フロアアンダ
リインフォース42のみを追加した構成としても良い。
【0036】また、サブフロアアンダリインフォース4
6は、トルクボックスに直接設けたが、延設部36を二
股構造として、直接フロントサイドメンバ14に連結す
るようにしても好適である。
【0037】次に、本発明の電気自動車の第2実施例を
図7〜図9に従って説明する。なお、第1実施例と同一
部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】図7に示される如く、本第2実施例のフロ
ントフロアパネル34には、バッテリキャリア12の前
方となる部位に、平面視で矩形状に車両下方向へ突出し
たフロア段差部47が形成されている。
【0039】図8に示される如く、フロア段差部47に
は、車両上方から、即ち車室内側からパネル49が付加
されており、車両前後方向に伸びる閉断面部51をフロ
アアンダリインフォース42の上側に形成している。な
お、閉断面部51の後端面51Aは、バッテリキャリア
12の前壁面12Bと相対している。
【0040】フロア段差部47の下部において、フロア
アンダリインフォース42の上下方向の厚さは薄くなっ
ており、閉断面部51と閉断面部44とを重ねた厚さ
が、第1実施例の閉断面部44の厚さと略等しくなって
いる。
【0041】図9に示される如く、フロア段差部47
は、フロアトンネル部53を挟んで左右に配設されてお
り、車幅方向外側端部は、ロッカインナ26Aの近傍に
達している。なお、閉断面部51内には、電子機器等の
補機54が搭載されている。
【0042】次に、本第2実施例の作用を説明する。本
第2実施例の電気自動車では、車両衝突時、フロントサ
イドメンバ14が圧縮変形して、車体10に加えられた
エネルギーを吸収するとともに、エネルギーの一部は、
車両下方向に突出したフロア段差部47と、このフロア
段差部47に車室内側から付加されたパネル49とで得
られる閉断面部51を有するフロア構造を介して、バッ
テリキャリア12の前壁部12Bへ伝達される。この
時、バッテリキャリア12は、図8に想像線で示される
如く、前方へ移動しており、閉断面部51の後端面51
Aに当接している。
【0043】従って、衝突エネルギーの一部をバッテリ
キャリア12のマスで受けることができるため、フロア
構造をバッテリキャリア12の前壁面12Bと相対する
位置に設けられた閉断面部51を有する構造とするのみ
で、ロッカ26の強度を低く押さえることができるた
め、車両重量を大幅に増大させることなく、衝突時のキ
ャビン空間の変形を抑制することができる。
【0044】また、フロア構造の閉断面部51は、車室
内側からパネル49が付加されて構成され、車外とは好
適に遮断された空間となっており、この閉断面部51内
に、電子機器等の補機54を搭載したため、電子機器の
搭載場所のシール性が確保でき、特別なスペースを新た
に付加することなく電子機器の搭載が好適に行える。
【0045】次に、本発明の電気自動車の第3実施例を
図10及び図11に従って説明する。
【0046】なお、第1実施例と同一部材には、同一符
号を付してその説明を省略する。図10に示される如
く、本第3実施例では、ロッカインナ26Aとバッテリ
キャリア12の間にブラケット58が配設されており、
このブラケット58は上方及び車幅方向外方が開放され
たボックス状とされている。
【0047】図11に示される如く、ブラケット58は
フロントフロアパネル34の下面に溶着されており、フ
ロントフロアパネル34とで車幅方向に延びる閉断面部
60を形成している。ブラケット58の車幅方向外側端
部58Aはロッカインナ26Aの車幅方向内壁部に溶着
されており、車幅方向内側端面58Bは、バッテリキャ
リア12のカバー62の側壁部62Aと相対している。
【0048】なお、カバー62は、逆皿状とされてお
り、外周部に形成されたフランジ62Bが、バッテリキ
ャリア12のフランジ12Aに接合された状態で、ボル
ト64とウェルドナット66によって、ブラケット58
の車幅方向内側下面58Cに固定されている。
【0049】次に、本第3実施例の作用を説明する。本
第3実施例の電気自動車では、側突時、ロッカ26に加
えられたエネルギーの一部は、図11の矢印Dに示され
る如く、車幅方向に延びる閉断面部60を形成すブラケ
ット58を介してバッテリキャリア12の前壁部12B
へ伝達されるため、衝突エネルギーの一部をバッテリキ
ャリア12のマスで受けることができる。従って、バッ
テリキャリア12とロッカ26との距離が離れている場
合でも、ブラケット58でバッテリキャリア12とロッ
カ26とを連結するのみで、ロッカ26の強度を低く押
さえることができるため、車両重量を大幅に増大させる
ことなく、側突時のキャビン空間の変形を抑制すること
ができる。
【0050】以上に於いては、本発明を特定の実施例に
ついて詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であることは当業者にとって明らかである。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の電気自動車
は、バッテリキャリアを車両キャビン下部に搭載した電
気自動車において、バッテリキャリアの前方に車両の前
後方向に延在して設けられ車両に加えられたエネルギー
を吸収可能に構成されたサイドメンバと、一方の端面が
サイドメンバに連結され且つ他方の端面がバッテリキャ
リアの前壁面と相対するように配設された補強メンバ
と、を備えた構成としたので車両重量を大幅に増大させ
ることなく、衝突時のキャビン空間の変形を抑制するこ
とができるという優れた効果を有する。
【0052】請求項2に記載の本発明の電気自動車は、
請求項1に記載の本発明の電気自動車において、サイド
メンバと車体両側部に配設され車両前後方向に伸びる
ッカ部材とを連結する高強度メンバと、ロッカ部材と略
平行に延在し一方の端面が高強度メンバに連結され他方
の端面がバッテリキャリアの前壁面と相対するように配
設されたサブ補強メンバと、を備えた構成としたので車
両重量を大幅に増大させることなく、衝突時のキャビン
空間の変形を抑制することができるという優れた効果を
有する。
【0053】請求項3に記載の本発明の電気自動車は、
請求項1に記載の本発明の電気自動車において、補強メ
ンバはバッテリキャリアの前壁面と相対する位置に設け
られた車両前後方向に伸びる閉断面部を有するフロア構
造としたので、車両重量を大幅に増大させることなく、
衝突時のキャビン空間の変形を抑制することができると
いう優れた効果を有する。
【0054】請求項4に記載の本発明の電気自動車は、
請求項3記載の電気自動車において、フロア構造はバッ
テリキャリアの前壁面と相対する位置に車両下方向に突
出したフロア段差部に、車室内側からパネルを付加する
ことによって構成されている構成としたので、車両重量
を大幅に増大させることなく、衝突時のキャビン空間の
変形を抑制することができるという優れた効果を有す
る。
【0055】請求項5に記載の本発明の電気自動車は、
請求項4記載の電気自動車において、フロア構造の閉断
面部内に、車両の電子機器等の補機を搭載したので、車
両重量を大幅に増大させることなく、衝突時のキャビン
空間の変形を抑制することができるという優れた効果を
有する。また、電子機器等の補機のシール性が確保で
き、特別なスペースを新たに付加することなく電子機器
の搭載が好適に行える。
【0056】請求項6に記載の本発明は、バッテリキャ
リアを車両キャビン下部の左右のロッカ部材間に搭載し
た電気自動車において、ロッカ部材に連結されバッテリ
キャリアに相対する端面を有する車幅方向に沿った閉断
面部を形成するブラケットを介してバッテリキャリアが
ロッカ部材に取り付けられているので、車両重量を大幅
に増大させることなく、衝突時のキャビン空間の変形を
抑制することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気自動車を示す概
略側断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る電気自動車を示す車
両後方斜め下側から見た斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る電気自動車のロッカ
部材を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る電気自動車のバッテ
リキャリアを示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る電気自動車を示す車
両斜め後方外側から見た斜視図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る電気自動車を示す
車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】従来例に係る電気自動車を示す底面図であ
る。
【図13】従来例に係る電気自動車のバッテリキャリア
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 車体 10A キャビン空間 11 バッテリ 12 バッテリキャリア 12B 前壁面 14 フロントサイドメンバ 26 ロッカ 34 フロントフロアパネル 42 フロアアンダリインフォース(補強メンバ) 42D 後端面 46 サブフロアアンダリインフォース(サブ補強メ
ンバ) 46A 前端面 46B 後端面 49 パネル 50 トルクボックス(高強度メンバ) 51 閉断面部 52 閉断面部 54 補機 58 ブラケット 58B 車幅方向内側端面 60 閉断面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 1/04 B62D 25/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリキャリアを車両キャビン下部に
    搭載した電気自動車において、前記バッテリキャリアの
    前方に車両の前後方向に延在して設けられ車両に加えら
    れたエネルギーを吸収可能に構成されたサイドメンバ
    と、一方の端面が前記サイドメンバに連結され且つ他方
    の端面が前記バッテリキャリアの前壁面と相対するよう
    に配設された補強メンバと、を備えたことを特徴とする
    電気自動車。
  2. 【請求項2】 前記サイドメンバと車体両側部に配設さ
    れ車両前後方向に伸びるロッカ部材とを連結する高強度
    メンバと、前記ロッカ部材と略平行に延在し一方の端面
    が前記高強度メンバに連結され他方の端面がバッテリキ
    ャリアの前壁面と相対するように配設されたサブ補強メ
    ンバと、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気
    自動車。
  3. 【請求項3】 前記補強メンバはバッテリキャリアの前
    壁面と相対する位置に設けられた車両前後方向に伸びる
    閉断面部を有するフロア構造であることを特徴とする請
    求項1記載の電気自動車。
  4. 【請求項4】 前記フロア構造はバッテリキャリアの前
    壁面と相対する位置に車両下方向に突出したフロア段差
    部に、車室内側からパネルを付加することによって構成
    されていることを特徴とする請求項3記載の電気自動
    車。
  5. 【請求項5】 前記フロア構造の閉断面部内に、車両の
    電子機器等の補機を搭載したことを特徴とする請求項4
    記載の電気自動車。
  6. 【請求項6】 バッテリキャリアを車両キャビン下部の
    左右のロッカ部材間に搭載した電気自動車において、前
    記ロッカ部材に連結されバッテリキャリアに相対する端
    面を有する車幅方向に沿った閉断面部を形成するブラケ
    ットを介して前記バッテリキャリアが前記ロッカ部材に
    取り付けられていることを特徴とする電気自動車。
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