JP3209853B2 - 同期電動機の制御装置 - Google Patents

同期電動機の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ACサーボモータ特に
リラクタンスモータとして知られる同期電動機の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の改良されたリラクタンスモータの
制御装置として、図11に示すようなロータ位置、ロー
タ速度の検出を行い精密な速度制御を行う制御装置があ
る。
【0003】図11の従来例について説明する。
【0004】同期電動機は突極型のロータ6をもち、こ
のロータ6に機械的に位置検出器5が結合され、位置信
号DSを出力する。
【0005】ロータ回転位置ARは、図11に示すよう
にU相の巻き線位置に対するロータ6の磁極の位置であ
る。
【0006】速度指令SIと速度検出手段3によって検
出された速度信号SDとが加算器1で突き合わされて速
度偏差ESを得、トルク制御手段2で比例・積分・微分
等の補償演算を行ってトルク指令Tを得る。
【0007】界磁電流指令回路24は、ロータ位置検出
手段4により検出されたロータ回転位置ARと速度信号
SDを入力とし、下記の界磁電流指令SFIU、SFI
V,SFIWを作成する。
【0008】SFIU=SF・SIN(AR) SFIV=SF・SIN(AR+120゜) SFIW=SF・SIN(AR+240゜) ここで、SFは界磁電流の振幅で速度信号SDに依存
し、電動機の基底回転数NB以下では、ある一定値で、
基底回転数NB以上ではNBとSFとを乗じた値が一定
値になるように速度信号SDが大きくなるにつれてSF
が減少していく特性となっている。
【0009】電機子電流指令回路21は、トルク指令T
とロータ回転位置ARとを入力として以下の電機子電流
指令SAIU,SAIV,SAIWを出力する。
【0010】SAIU=T・SIN(AR+90゜) SAIV=T・SIN(AR+90゜+120゜) SAIW=T・SIN(AR+90゜+240゜) 各電流指令SIU,SIV,SIWは、下式のように、
各電機子電流指令と各界磁電流指令とを各加算器25、
26、27により加算して得られる。
【0011】SIU=SAIU+SFIU SIV=SAIV+SFIV SIW=SAIW+SFIW これらの各相電流の合成ベクトルの向きを表す角度は図
11においてロータ磁極の向きに対して角度Aとなる。
【0012】電流制御回路7は、電流指令SIU、SI
V,SIWを入力として増幅し、三相電動機の各巻き線
U,V,Wへ三相電流IU,IV,IWを供給する。
【0013】このような制御が行われた結果、ロータ6
の磁極の向きに応じて界磁磁束の制御、トルクを発生す
る電機子電流成分とが適切に制御されるため、ロータ6
には右回転あるいは左回転のトルクが任意に発生でき、
電動機の速度制御がなされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した制御装
置は、単純論理的には良くても実際には電動機特性が電
磁的非線形要素等を持っているので、以下の課題を有し
ていた。
【0015】電動機磁気回路が非線形なため、界磁電流
に比例した界磁磁束が得られず期待する出力トルクを得
られない。
【0016】大きな出力トルクを得るため大きな電機子
電流成分を流すと、この電機子電流成分により界磁磁束
が変化し期待通りのトルクを得る事ができない。
【0017】電動機巻き線の漏れインダクタンスによる
電圧降下があり、高速回転で期待通りのトルクを得られ
ない。
【0018】より厳密に制御しようとするとそれぞれの
補償制御等が必要となり、結果的に制御の内容が複雑に
なり、コストも高くなる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では前記課題を解
決するため、ロータと電動機電流との相対的位相角を電
動機内の磁束が適切になるように、即ち、電動機電流の
励磁電流成分と電機子電流成分とが適切になるように相
対位相角を作成する相対位相角作成手段と、電動機電流
振幅と発生トルクとの非線形性を補償して適切な電動機
電流振幅を作成する電流振幅指令手段と、を備えるよう
にした。
【0020】
【作用】相対位相角作成手段により、電動機の回転数N
とトルク指令とにより決まる相対位相角Aを、ある関数
AS(T)とトルク指令値Tが大きい範囲では回転数に
応じて相対位相角Aを減ずる比較的簡単なアルゴリズム
により得ることができる。
【0021】電流振幅指令手段により、トルク指令が小
さい範囲では電流振幅指令をほぼ一定値にし、トルク指
令値Tが大きくなるとある関数IO(T)に従って大き
な値とし、回転数が基底回転数NBより高くなるとさら
に電流指令を増大させる比較的簡単なアルゴリズムより
最適電流振幅を得るようにした。
【0022】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。従来例を示す
図11と同じ構成要素についてはその説明を省略する。
【0023】図1において、ロータ6の磁極と電動機電
流のベクトル方向との相対位相角Aを最適値に決定する
ため、相対位相角作成手段9が設けられ、その入力には
トルク指令Tと速度信号SDとが入力されている。求め
られた相対角Aは、ロータ回転位置ARと加算器15に
おいて加算され、電流指令手段10へ送られる。
【0024】また、前記トルク指令Tと速度信号SD
は、更に電流振幅指令手段8へ送られ、その出力IOS
が電流指令手段10へ送られる。電流指令手段10の各
相に対する電流指令SIU、SIV、SIWは、それぞ
れ電流制御回路7において各巻き線U、V、Wへの3相
電流IU、IV、IWに変換される。
【0025】相対位相角作成手段9の特性を図2に示
す。トルク指令Tと電動機の回転速度Nに依存する特性
となっている。
【0026】図2の特性は、回転数が基底回転数NB以
下の時は関数AS(T)に従う特性であり、トルク指令
Tが−T1≦T≦+T1の時も関数AS(T)に従う特
性である。
【0027】回転数が基底回転数NB以上で、かつ、ト
ルク指令値Tが所定値T1を越えるときはトルク指令T
とともに関数AS(T)より減少し、相対位相角Aの最
小値AMNに収束する。また、トルク指令値Tが所定値
−T1より減少するときには、トルク指令Tとともに相
対位相角Aは関数AS(T)より増加し、相対位相角A
の最大値AMXに収束する。この特性を実現する具体的
アルゴリズムの例を図6のフローチャートに示す。
【0028】図4は、図2の特性において回転数依存性
およびトルク依存性のある部分の代表特性ADC(T)
である。
【0029】図6のフローチャートにおいて、まず、図
2の特性AS(T)を除いた特性AXを求める。
【0030】 AX=ADC(|T|)−(N3−|N|)・KA・・・・・(1) 但しAXがこの計算式により負となる場合は零と置き換
える。
【0031】N3は最大回転数である。
【0032】KAは回転数依存性を表す係数である。
【0033】次に、トルク指令値Tの方向判別をしてA
S(T)に前記変数AXを加算もしくは減算する事によ
り図2の相対位相角Aの特性が得られる。
【0034】但し、求めた相対位相角Aが相対位相角の
最大値AMX,最小値AMNの範囲に入っていない場合
は最大値AMXもしくは最小値AMNに置き換える。
【0035】このように図2の特性を比較的容易なアル
ゴリズムで得る事ができる。
【0036】また、変数AXは前記(1)式に定義して
いるがこれは一手法例として説明しているもので、他の
類似関数もしくはもっと厳密な関数にすることもでき
る。
【0037】電流振幅指令手段8の特性例を図3に示
す。トルク指令Tと電動機の回転速度Nに依存する特性
となっている。
【0038】図3の特性は、回転数が基底回転数NB以
下の時は関数IO(T)に従う特性であり、トルク指令
Tが−T1≦T≦+T1の時も関数I0(T)に従う特
性である。
【0039】回転数が基底回転数NB以上で、かつ、ト
ルク指令値Tが所定値T1を越えるときはトルク指令T
とともに関数IO(T)より増加する。
【0040】この特性を実現する具体的アルゴリズムの
例を図7のフローチャートに示す。
【0041】図5は、図3の特性において回転数依存性
およびトルク依存性のある部分の代表特性IDC(T)
である。
【0042】図7のフローチャートにおいて、まず、図
3の特性IO(T)を除いた特性IOXを求める。
【0043】 IOX=IDC(|T|)−(N3−|N|)・KB ・・(2) 但しIOXがこの計算式により負となる場合は零と置き
換える。
【0044】KBは回転数依存性を表す係数である。
【0045】次に、関数IO(T)に前記IOXを加え
る事により図3の電流振幅指令Aの特性を得る事ができ
る。
【0046】このように図3の特性を比較的容易なアル
ゴリズムで得る事ができる。
【0047】また、変数IOXは前記(2)式に定義し
ているがこれは一手法例として説明しているもので、他
の類似関数もしくはもっと厳密な関数にすることもでき
る。
【0048】電流指令手段10は各相の電流指令SI
U、SIV、SIWを下式に従って得る。
【0049】 SIU=IOS・SIN(AR−A+90゜) SIV=IOS・SIN(AR−A+90゜−120゜) SIW=IOS・SIN(AR−A+90゜−240゜) このように制御した結果、ロータを含む界磁磁気回路に
作用する起磁力成分はIOS・SIN(A)に比例した
値、ロータに対向した巻き線に流れる電流成分即ち電機
子電流成分はIOS・COS(A)に比例した値とな
る。
【0050】電動機の出力トルクは界磁磁束の大きさと
界磁磁束に直交する電機子電流の積に比例するので、電
流振幅値IOSと相対位相角Aとを任意に制御できれば
出力トルクも任意に制御できることになり、高精度な速
度制御、位置制御が可能となっている。
【0051】しかしどのような種類の同期電動機におい
ても前述の制御により効率よく運転できるわけではな
い。
【0052】本発明は、ロータの磁極により安定に界磁
磁束を作ることができかつ界磁磁束に鎖交する電流を流
すことができる同期電動機においてより効率よい運転を
実現できる。
【0053】特に本発明に適した同期電動機の例を示
す。
【0054】図8は同期電動機のロータ断面図の例であ
る。30はロータの軸、31は電磁鋼板であり積層さ
れ、32は電磁鋼板を打ち抜いて作られた磁気的絶縁部
である。
【0055】ロータ外周部と各磁極中間の部分で各磁路
がつながっているが、これは電磁鋼板31の取扱い易
さ、組立易さ、ロータとして軸30に強固に固定する事
を主な目的としており、電磁気的には必然性は低い。
【0056】このような構造のロータでは、隣合う磁極
へは磁気抵抗が小さく容易に界磁磁束を励起することが
でき、各磁極の回転方向両端からみた磁気抵抗が大きい
ため各磁極に対向するステータ部に流れる電流による各
磁極の界磁磁束の乱れは小さい構造となっている。この
結果、より効率よい同期電動機の運転ができる。
【0057】なお、ロータ外周部を接続した場合、スロ
ットに起因するトルクリップルを低減する効果、界磁の
磁気抵抗を低減するという効果がある。
【0058】図9は同期電動機のロータ断面図の他の例
である。30はロータの軸、33は電磁鋼板であり積層
され、34は電磁鋼板を打ち抜いて作られた磁気的絶縁
部である。
【0059】ロータ外周部と各磁極中間の部分で各磁路
がつながっているが、これは図8の例と同様な目的、効
果のためである。
【0060】図9の例は図8に比較し、各磁極の間が磁
極としてより有効に活用されている点、ロータ磁気抵抗
の回転方向の変化が比較的滑らかである点が異なる。
【0061】電流制御回路7は、例えば図10のような
構成であり、パワートランジスタで構成されるインバー
タ54と電動機各相の電流IU、IV、IWを検出する
電流検出器55、56、57と各相の電流指令値SI
U、SIV、SIWへ各相の電流検出値をフィードバッ
クし、それぞれの差分信号から前記インバータ54の各
パワートランジスタへ駆動信号を供給する電流制御回路
51、52、53とで構成されている。
【0062】このような制御を行えば、具体的には電動
機の励磁電流成分IFを基底回転数NB以下ではほぼ一
定値に、基底回転数NB以上では電動機逆誘起電圧が制
御装置の電源電圧を越えないようにする事ができる。
【0063】また、図3に示す基底回転数NB以上にお
ける電流振幅値の増加は高速回転における界磁磁束の減
少により出力トルクが低減する事を補うものである。
【0064】このような電動機制御をマイクロプロセッ
サで制御する場合の実現方法は、図2のAS(T)、図
3のIO(T)、図4、図5の関数の実現方法としては
類似関数を数式で記憶し、その都度計算して求めたり、
関数のパターンをメモリ上に記憶させ、その都度回転数
Nに該当するADC(N)の値を読みだしてくる方法な
どがある。
【0065】もちろん、図6、図7などのアルゴリズム
の実現はマイクロプロセッサで容易に実現できる。
【0066】本発明の実施例である図1の制御では、基
本的に優れた速度制御が実現するだけでなく、フレキシ
ビリテイの高い関数及びアルゴリズムにより実現してい
るため、種々補償制御を制御アルゴリズムをほとんど変
更することなく盛り込む事ができる。
【0067】例えば補償例として、界磁電流成分と実際
の界磁磁束とが非線形でかつ飽和特性を持っている事の
補償制御は図2に示す前記関数AS(T)の傾きを非線
形性を逆補償するように変更する事により対応でき、電
機子電流成分による界磁磁束への影響であるいわゆる電
機子反作用の補償制御は、トルク指令の振幅値が大きく
なるにつれて前記関数AS(T)の傾きを緩やかにする
事により対応でき、電動機巻き線の漏れインダクタンス
による電圧降下による電流制御回路の電圧不足に関して
は最大相対位相角AMXを小さくし最小相対位相角AM
Nを大きくする事などにより対応できる。
【0068】このように同期電動機の種々特殊性、種々
非線形などによる不都合な現象に対して本発明制御装置
では、図2のAS(T)の変更、図3のIO(T)の変
更、図4、図5の関数の変更、図6、図7の制御変数の
計算アルゴリズムを少し変更することにより、種々補償
制御を比較的容易に実現する事ができる。
【0069】従って、本発明では種々補償制御を行って
も、新規なアルゴリズム追加による制御CPUの負担
増、ハードウェア追加する事によるコストアップ等が発
生しない。
【0070】本発明の実施例においては、相対位相角A
が零から180゜の制御について紹介したが、本発明の
対象となる電動機の特性は相対位相角Aが零から180
゜の特性と180゜から360゜の特性は同じであり、
制御位相角を180゜シフトして制御しても同じ制御特
性を得る事ができる。
【0071】なお、本発明例では電動機の電圧、電流の
制御を直接三相交流量で扱う方法の例について説明した
が、いわゆる、3相2相変換しd−q座標を用いて表
記、制御しても等価であり、本発明に含むものである。
【0072】三相交流以外の多相交流に付いても本発明
を変形する事により応用する事ができる。
【0073】また、速度制御部、位置検出部等において
も種々変形が可能であり、本発明に含むものである。
【0074】
【発明の効果】本発明の制御装置では、低速回転から高
速回転までまた低トルク出力から高出力トルクまで高精
度な速度制御を比較的簡単な制御アルゴリズムで制御可
能である。
【0075】具体的には、電動機磁気回路が非線形性、
電機子電流成分による界磁磁束の変化、電動機巻き線の
漏れインダクタンスによる電圧降下等の影響を補償する
方法としては、図2、図3、図4、図5の特性を修正す
ることと、図6、図7の制御変数の計算アルゴリズムを
少し変更するだけで、基本的な制御形態を変えることな
く実現する事ができる。
【0076】従って、高精密な速度制御を実現できると
同時に、制御装置構成を簡素化できるので低コスト化が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリラクタンスモータの制御装置の
実施例を示す図である。
【図2】実施例におけるトルク指令Tと相対位相角Aと
の特性図である。
【図3】実施例におけるトルク指令Tと電流振幅指令I
OSとの特性図である。
【図4】実施例におけるトルク指令Tと変数ADC
(T)との特性図である。
【図5】実施例におけるトルク指令Tと変数IO(T)
との特性図である。
【図6】実施例における相対位相角Aを求めるアルゴリ
ズムを表すフローチャートである。
【図7】実施例における電流振幅指令IOSを求めるア
ルゴリズムを表すフローチャートである。
【図8】本発明に適した同期電動機のロータ断面図であ
る。
【図9】本発明に適した他の同期電動機のロータ断面図
である。
【図10】電流制御回路7の具体的な例を示す図であ
る。
【図11】従来技術の例を示す図である。
【符号の説明】
2 トルク制御手段 3 速度検出手段 4 ロータ位置検出手段 6 ロータ 7 電流制御回路 8 電流振幅指令手段 9 相対位相角作成手段 10 電流指令手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機のロータの回転位置により磁気抵
    抗が異なることを利用して回転力を得るシンクロナスリ
    ラクタンスモータの制御装置において、 ロータの回転位置、速度を検出するための位置検出手段
    と、 電動機の速度指令とロータの検出速度から速度偏差を
    得、この速度偏差に比例・積分・微分などの補償を行っ
    てトルク指令を出力するトルク制御手段と、 ロータの一つの磁極が向いている方向である回転子位置
    ステータの三相交流巻き線に流す電動機電流の三相合
    ベクトル方向に対して回転方向になす角度である相対
    位相角Aの値を、トルク指令値Tが零の時は電気角で9
    0゜とし、トルク指令値が零から増加するに従って徐々
    に減少させ、トルク指令値が最大値に近づくと相対位相
    角Aも零度に漸近し、同様に、トルク指令値が零から負
    の値に減少するに従って相対位相角Aも徐々に180°
    に漸近する所定関数AS(T)の値とする相対位相角作
    成手段と、 電動機の電流振幅指令値IOSを、トルク指令値Tが零
    から所定値T1まではほぼ一定の値もしくはトルク指令
    Tに応じて一定の値からわずかに増加する値とし、トル
    ク指令値がT1以上ではトルク指令値とともに徐々に増
    加する所定関数IO(T)となる電流振幅指令手段と、 相対位相角Aと電流振幅指令値IOSとを入力し電動機
    各相の電流指令値を作成する電流指令手段と、 電動機各相の電流指令値に従って電動機各相巻き線へ電
    流を供給する電流制御回路と、 を備えることを特徴とするシンクロナスリラクタンスモ
    ータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記相対位相角作成手段において、所定
    回転数以上で所定トルク以上の時に電動機端子電圧が制
    御可能な電圧値以下になるように、相対位相角Aは電動
    機回転数とトルク指令値に応じて、トルク指令値が正の
    時は電動機回転数の絶対値の増加及びトルク指令値の増
    加とともに前記所定関数AS(T)の値より減少するよ
    うになっており、トルク指令値が負の時は電動機回転数
    の絶対値の増加及びトルク指令値の減少とともに前記所
    定関数AS(T)の値より増加するようになっているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシンクロナスリラクタン
    スモータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電流振幅指令手段において、所定回
    転数以上で所定トルク以上の時に電動機の有効磁束が減
    少してトルクが減少する減少比率を補うように電流振幅
    指令値IOSは電動機回転数とトルク指令値に応じて前
    記所定関数IO(T)の値より増加する様になっている
    事を特徴とする請求項1記載の同期電動機の制御装置。
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