JP3204031B2 - 対物レンズ用成形型及び対物レンズ - Google Patents

対物レンズ用成形型及び対物レンズ

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JP3204031B2
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園乃枝 本間
宗洋 吉村
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度な信号を記録さ
せた情報トラックを有する光ディスクに光スポットを投
影させて光学的に情報を読み取る光ピックアップの対物
レンズ用成形型及びその成形型によって成形された対物
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、成形型装置を用いてのレンズの
製造方法には、1次加工にて得られた成形材料(以下レ
ンズ硝材)を成形型に投入して2次成形する方法(コン
プレッション成形)と、溶融した成形材料を成形型に投
入し成形する方法(インジェクション成形)とがある。
これらの製造方法で成形される対物レンズは、一般にレ
ンズ設計上、光軸上の性能が最も良くなるよう収差が補
正されているが、実際には完成品として得られたレンズ
は、成形型の面精度、成形方法、成形時の温度条件等に
よりある程度収差を有している。
【0003】図5に、従来の対物レンズの一例を示す。
図5において、21は対物レンズであり、レンズ有効径
を構成する所定の球面部22と有効径外の周辺フラット
部(いわゆるコバ部)23を有し、24は前記フラット
部23上に印されたアスマークである。このアスマーク
24は、対物レンズ21が持つ非点収差方向が判別でき
るように、対物レンズ21の有効径外の周辺フラット部
23上に油性インキ等でマーキングされている。
【0004】図6に光ピックアップの光学系の構成図を
示し、11はホログラムレーザーユニット、12は立ち
上げミラー、13はディスク、14は情報トラック方向
を表わしており、21は前述した対物レンズである。こ
こで、光ディスク用の対物レンズ21は情報トラックに
追従するようトラッキングサーボがかけられており、常
に情報トラック方向14に対して垂直方向に動作してい
る。つまり、軸外における非点収差が増加した状態でレ
ンズを使用していることになる。
【0005】図7は、一般的な光ピックアップの有限系
の対物レンズが光軸に対して垂直方向に移動したときに
生じる波面収差と、その収差成分である非点収差、コマ
収差、球面収差、および高次収差を示している。これに
より軸外へ変位するに従い波面収差が悪化しており、そ
の成分のほとんどが非点収差であることがわかる。そこ
で、光ピックアップでは、対物レンズのトラッキング方
向への変位によって生じる非点収差を抑えるために、光
軸周りの回転方向を調整して、レンズの非点収差と軸外
にて発生する非点収差とが相殺するよう対物レンズをヘ
ッドに組み込むことが行われている。
【0006】具体的には、従来では非点収差方向を判別
するためのマークを対物レンズの有効径外にマーキング
し、その非点収差方向が情報トラック方向に対して垂直
となるよう対物レンズをヘッドに配置する必要があっ
た。ここで非点収差方向とは、非点収差を持つ対物レン
ズの像点側にある2つの焦点のうち、レンズに近い方の
焦点位置付近での光スポットの長径方向を指す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、対物レ
ンズの非点収差方向を指定するためには、完成品レンズ
全数に対してレンズの非点収差を検査し、その非点収差
方向を油性インキ等でマーキングする工程(アスマーキ
ング工程)が必要であり、作業工程の効率化や工程コス
トの低減の妨げとなっていた。
【0008】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであり、本願出願人が特願平6−317911号の特
許出願にて先に提案した、対物レンズの軸上に所定の非
点収差が付加されるような型形状を有する対物レンズの
成形において、アスマーキング工程を省略しコストの安
いレンズを得るための対物レンズ用成形型及びその対物
レンズを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の対物レンズ用成形型は、ガラス材料また
は樹脂材料を成形型装置を用いて成形することにより
ディスクに形成された情報トラックの情報を記録再生す
るヘッドに供する対物レンズを得る際に用いられる対物
レンズ用成形型であって、前記成形型が完成品として得
られるレンズの軸上に前記情報トラック方向に対して
定の非点収差が付加されるような型形状を有しており、
かつ前記レンズの軸上に備えた非点収差方向を示すた
めのマークが対物レンズの有効径外に転写されるように
前記成形型にマーキング形状が付加されているものであ
る。
【0010】また、本発明の対物レンズは、前記成形型
を用いて成形することにより、完成品として得られたレ
ンズの軸上に前記情報トラック方向に対して所定の非点
収差が付加されると共に、前記レンズの軸上に備えた
点収差方向を示すマークが当該レンズの有効径外に形
成されたものである。
【0011】
【作用】本発明は、対物レンズ用成形型が完成品として
得られるレンズの軸上に所定の非点収差が付加されるよ
うな形状を有しており、かつその非点収差方向を示すよ
うアスマーキング形状が成型される対物レンズの有効径
外に転写されるように加工されている成形型を使用する
ので、成形と同時に対物レンズの有効径外に非点収差方
向をマーキングして、アスマーキング工程を省略するこ
とにより、安価な成形レンズを実現することができるこ
ととなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の対物レンズ用成形型の実施例
について図面を参照しながら詳細に説明する。図1
(a)(b)は本発明の一実施例におけるレンズ成形型
の断面図及び上型の斜視図、図2は図1の成形型により
成形された対物レンズの斜視図である。
【0013】図において、1は成型型であり、上型2
と、下型3と、側面胴型4とを備えており、その中央部
分5においてレンズが成形されるもので、その成形され
たものが図2に示す対物レンズ6である。上型2及び下
型3には、成形される対物レンズ6の有効径部となる球
面部6aを形成するための鏡面部2a及び鏡面部3aを
それぞれ形成すると共に、その周辺には対物レンズ6の
コバ部6bを形成するフラット部2b及び3bをそれぞ
れ形成している。そして、図1(b)に示すように、上
型2のフラット部2b上には、当該成形型1によって成
形される対物レンズ6の非点収差方向を示すためのマー
ク形状(アスマーキング形状)7を形成している。図2
において、8は前記成形型1のアスマーキング形状7に
よって成形されたアスマークである。
【0014】ここで、成形型1の鏡面部2a,3aは、
対物レンズ6の光軸上に所定の非点収差が付加されるよ
うな形状を持たせており、その非点収差方向Aに前記ア
スマーキング形状7が形成されている。したがって、こ
の成形型1により成形された対物レンズ6は、その成型
時にコバ部6b上に形成されたアスマーク8によって当
該対物レンズ6の非点収差方向Aを判別できることとな
る。
【0015】また、前記アスマーキング形状7は、成形
型1の一方の型である上型2の周辺フラット部2bに、
例えば電子ビームを照射することによって粗面状に加工
することによって得ることができる。これにより、成形
された対物レンズ6のコバ部6bには、そのアスマーキ
ング形状7の粗面状部が転写されて、アスマーク8が成
形される。
【0016】本実施例によれば、以上説明したような成
形型1を用いることにより、対物レンズ6の成形と同時
にアスマーク8が転写されるため、アスマーキング工程
を必要とすることなく対物レンズ6を成形することがで
きる。図3,図4は他の実施例を示しており、図3に示
すように、成形型1の上型2の周辺フラット部2bにお
いて、当該上型2の鏡面部2aの非点収差方向Aの部分
を凹状に除肉した形状のアスマーキング形状9としたも
ので、このような形状の成形型1で成形することによ
り、図4に示すように凸形状をアスマーク10を形成す
ることができ、この凸形状アスマーク10により当該対
物レンズ6の非点収差方向を判別することができ、前述
の実施例と同様の効果が得られることとなる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガラス材料また
は樹脂材料を成形型装置を用いて成形することにより、
ディスクに形成された情報トラックの情報を記録再生す
るヘッドに供する対物レンズを得る際に用いられる対物
レンズ用成形型であって、前記成形型が完成品として得
られるレンズの軸上に前記情報トラック方向に対して
定の非点収差が付加されるような型形状を有しており、
かつ前記レンズの軸上に備えた非点収差方向を示すた
めのマークが対物レンズの有効径外に転写されるように
前記成形型にマーキング形状が付加されている対物レン
ズ用成形型を用いて成形することにより、完成品として
得られたレンズの軸上に所定の非点収差が付加されると
共に、その非点収差方向を示すマークが当該レンズの有
効径外に形成されるので、レンズの成形時に対物レンズ
に非点収差方向を判別するためのアスマークを転写する
ことができ、従来必要であったアスマーキング工程を省
略し、より安価な対物レンズを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の対物レンズ用成形
型の断面図、(b)は同上型の斜視図
【図2】同成形型によって成形された対物レンズの斜視
【図3】本発明の他の実施例の対物レンズ用成形型の上
型の斜視図
【図4】同成形型によって成形された対物レンズの斜視
【図5】従来の光ディスク用対物レンズの斜視図
【図6】同光ピックアップの光学系の構成図
【図7】同光ディスク用対物レンズの軸外性能の特性図
【符号の説明】
1 成形型 2 上型 2a 鏡面部 2b 周辺フラット部 3 下型 3a 鏡面部 3b 周辺フラット部 6 対物レンズ 6a 球面部 6b コバ部 7 アスマーキング形状 8 アスマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 11/00 G02B 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス材料または樹脂材料を成形型装置
    を用いて成形することにより、ディスクに形成された情
    報トラックの情報を記録再生するヘッドに供する対物
    ンズを得る際に用いられる対物レンズ用成形型であっ
    て、前記成形型が完成品として得られるレンズの軸上に
    前記情報トラック方向に対して所定の非点収差が付加さ
    れるような型形状を有しており、かつ前記レンズの軸上
    に備えた非点収差方向を示すためのマークが対物レン
    ズの有効径外に転写されるように前記成形型にマーキン
    グ形状が付加されていることを特徴とする対物レンズ用
    成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形型を用いて成形する
    ことにより、完成品として得られたレンズの軸上に前記
    情報トラック方向に対して所定の非点収差が付加される
    と共に、前記レンズの軸上に備えた非点収差方向を示
    すマークが当該レンズの有効径外に形成されたことを特
    徴とする対物レンズ。
JP08932095A 1995-04-14 1995-04-14 対物レンズ用成形型及び対物レンズ Expired - Lifetime JP3204031B2 (ja)

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JP3859416B2 (ja) 2000-02-29 2006-12-20 株式会社日立製作所 対物レンズ、これを用いた光ヘッドおよび光ディスク装置
JP3527683B2 (ja) 2000-04-13 2004-05-17 株式会社日立製作所 光ディスク装置
JP3887139B2 (ja) 2000-04-21 2007-02-28 株式会社日立製作所 対物レンズ、これを用いた光ヘッド
JP5076618B2 (ja) * 2007-04-26 2012-11-21 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 光ピックアップ装置用のガラス製レンズ
WO2013094173A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 パナソニック株式会社 対物レンズ、光ピックアップ、光ディスク装置、樹脂成形用金型及び対物レンズの製造方法
WO2017090520A1 (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 コニカミノルタ株式会社 光学素子及び光学装置

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