JP3201667B2 - 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法 - Google Patents

逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法

Info

Publication number
JP3201667B2
JP3201667B2 JP02159793A JP2159793A JP3201667B2 JP 3201667 B2 JP3201667 B2 JP 3201667B2 JP 02159793 A JP02159793 A JP 02159793A JP 2159793 A JP2159793 A JP 2159793A JP 3201667 B2 JP3201667 B2 JP 3201667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
check valve
pressure
control valve
helium
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02159793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06235680A (ja
Inventor
幸男 皆見
信一 池田
徹哉 小島
Original Assignee
清原 まさ子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 清原 まさ子 filed Critical 清原 まさ子
Priority to JP02159793A priority Critical patent/JP3201667B2/ja
Publication of JPH06235680A publication Critical patent/JPH06235680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3201667B2 publication Critical patent/JP3201667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆止弁用試験装置と逆
止弁の試験方法の改良に係り、逆閉止圧力を極めて低く
出来るようにした高性能逆止弁の試験に主として利用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】逆止弁の試験には、クラッキング試
験、逆閉止圧力試験(低圧シートリーク試験)、シ
ートリーク試験(弁座漏洩試験)及び耐圧・気密試験
等がある。そして、前記クラッキング試験では、二次側
を大気へ開放した状態で一次側から順方向の圧力を加え
た際に、二次側へ所定量の流体が流れ始めるときの最低
圧力が検査される。また、前記逆閉止圧力試験では、一
次側を大気へ開放した状態で二次側から逆方向の正圧力
が加わった際に、流体の逆流を遮断できるときの最低圧
力が検査される。更に、前記シートリークの試験では、
一次側を大気へ開放した状態で二次側より所定の逆方向
圧力を加えた際の、シートリーク量が検査される。
【0003】例えば、前記従前の逆閉止圧力試験に於い
ては、図7に示す如く逆止弁Aの一次側S1 を大気へ開
放すると共に、二次側S2 より加える圧力Pを0kgf
/cm2 Gより徐々に昇圧し、シートから一次側への流
体のリークが停止したことを所謂水上置換法で確認す
る。そして、前記リークが停止したときの圧力△Pが
0. 1kgf/cm2 G以下であれば、当該逆止弁の逆
閉止圧力は合格値にあると判断している。
【0004】一方、近年逆止弁の性能が大幅に向上し、
例えば図8の如き構造のダイヤフラム型逆止弁Aに於い
ては、前記逆閉止圧力△Pを0. 01kgf/cm2
bs程度の低圧力にまで下げることが可能になってい
る。従って、当該ダイヤフラム型逆止弁Aの様な高性能
逆止弁の検査に於いては、シートからのリークの検出も
高精度で行う必要があり、必然的に高感度なリーク検出
法が要求されることになる。ところが、従前の逆止弁の
逆閉止圧力試験やシートリーク試験で用いられている水
上置換法や石けん膜法等のリーク検出法は、リークの最
小検出感度が10-5Acc/s(1気泡0. 1cc,3
600sec間の検出値)程度であって比較的悪いた
め、高性能逆止弁の逆閉止圧力試験等へ適用した場合に
は、逆閉止圧力△Pに大きな誤差を含むことになる。
【0005】一方、流体のリークを高感度で検出する方
策としては、ヘリウムリークディテクター(以下HeL
Dと呼ぶ)の利用が考えられる。当該HeLDはリーク
の最小検出感度が5×10-11 Acc/s程度であって
極めてよく、高精度なリークの検出、延ては高精度な逆
閉止圧力△Pの測定が可能となる。
【0006】而して、前記HeLDによるリーク検出
は、通常一次側S1 を高真空(10-4torr程度)
に、また二次側S2 を大気圧に近い状態に保持して行わ
れている。従って、前記シートリーク試験(弁座漏洩試
験)の方は、当該HeLDを被検査逆止弁の一次側へ接
続することにより、簡単且つ容易に高精度なリーク量検
出が行なえる。これに対して、前記逆閉止圧力試験に於
いては、前述の通り一次、二次間の差圧△Pが0. 01
kgf/cm2 abs程度の近傍でリークの検出を行わ
ねばならないため、従前のHeLDによるリークの検出
方法をそのまま適用できないと云う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従前の逆止
弁検査に於ける上述の如き問題、即ち、水上置換法や
石けん膜法によるリーク検査を用いる場合には、高性能
逆止弁に於いてはその逆閉止圧力等を高精度で検出する
ことができないこと、HeLDを用いれば、高精度な
リーク検出を行うことが可能となるが、高性能逆止弁で
はその逆閉止圧力が極めて低いため、従前のHeLDに
よるリーク検出方法を高性能逆止弁の逆閉止圧力検査に
はそのまま適用できないこと等の問題を解決せんとする
ものであり、ダイヤフラム型逆止弁等の高性能逆止弁で
あっても、その逆閉止圧力検査やシートリーク検査等の
各種の検査を簡単に、しかも高精度で行なえるようにし
た逆止弁用試験装置と逆止弁の試験方法を提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件装置発明は、被検査
逆止弁1の一次側に制御弁V8 を介設して連結したヘリ
ウムリークディテクター2と;前記被検査逆止弁1の二
次側に制御弁V2 を介設して連結したヘリウム流量調整
器5と;前記ヘリウム流量調整器5へ制御弁V 1 を通し
てヘリウムガスを供給するヘリウムガス供給口9と;前
記制御弁V2 の出口側に制御弁V4 を介設して連結した
真空ポンプ3と;前記被検査逆止弁1の一次側圧力を計
測する圧力計7及び二次側圧力を計測する圧力計8とを
発明の基本構成とするものである。
【0009】また、本件方法発明は、被検査逆止弁1の
二次側を大気へ連通させると共に、その一次側をヘリウ
ムリークディテクター2の真空ポンプによって高真空に
保持し、次に、被検査逆止弁1の二次側の大気への連通
を遮断したあと、ヘリウム流量調整器5を通して被検査
逆止弁1の二次側へヘリウムガスを供給すると共に、被
検査逆止弁1の二次側を真空ポンプ3によって順次排気
し、前記被検査逆止弁1の二次側圧力P2 と一次側圧力
1 との差△Pを所望の設定値とした場合に於けるヘリ
ウムリークディテクター2の検出値から、被検査逆止弁
の逆閉止圧力を確認することを発明の基本構成とするも
のである。
【0010】
【作用】被検査逆止弁1の一次側は、予かじめヘリウム
リークディテクター2の真空ポンプによって真空引きさ
れ、圧力P1 の高真空度に保持されている。一方、被検
査逆止弁1の二次側へはヘリウム流量調整器5を通して
十分なヘリウムガスが連続供給されると共に、当該被検
査逆止弁1の二次側は真空ポンプ3によって連続的に排
気される。その結果、被検査逆止弁1の二次側圧力P2
は、流量調整器5を通して定流量で供給されるヘリウム
ガスと、真空ポンプ3によって排出されるヘリウムガス
流量によって定まる所望の低圧力P2 に調整され、当該
二次側圧力P2 と前記一次側圧力P1 との差△Pが、被
検査逆止弁1の弁体に加えられることになる。前記被検
査逆止弁1の逆閉止圧力の確認は、前記差圧△Pが所定
値の場合に於けるヘリウムリークディテクター2の漏洩
検出値の大・小によって行われる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る逆止弁用試験装置の全体系統
図であり、図に於いて、1は被検査逆止弁、2はヘリウ
ムリークディテクター、3は真空ポンプ、4は気密試験
箱、5はヘリウム流量調整器、6は窒素流量調整器、7
は一次側圧力計、8は二次側圧力計、9・10はヘリウ
ムガス供給口、11は窒素ガスN2 供給口、12は排気
口、13は制御装置、V1 〜V12は制御弁である。
【0012】前記被検査逆止弁1はダイヤフラム型逆止
弁等の高性能逆止弁であり、金属製の気密試験箱4内へ
取外し自在に収納されている。また、前記ヘリウムリー
クディテクター2には公知のDLMS−33LSターボ
仕様(日本真空技術株式会社製)が使用されており、そ
の最小検出リーク量は4×10-12 気泡・m3 /sec
(3×10-11 torr,l/sec)である。更に、
前記真空ポンプ3には油回転ポンプ又はドライポンプが
使用されており、到達圧力は10-2torr、排気速度
は150l/minに選定されている。
【0013】前記気密試験箱4は金属製の耐圧・密閉式
容器であり、上蓋を開放して内部へ逆止弁1を収納し、
これをメタルシール型の継手を介して一次側及び二次側
管路へ夫々連結したあと、前記上蓋を閉じて逆止弁1を
密封する。尚、前記逆止弁1と管路との接続は、エアー
シリンダー等の自動連結機構を用いた自動接続とするの
が望ましく、また、内部放出ガスの発生を少なくして真
空引きを容易にするため、継手機構はメタルタイプの構
造とするのが望ましい。
【0014】前記ヘリウム流量調整器5及び窒素流量調
整器6は所謂マスフローコントローラであり、操作信号
(0〜5V)を入力することにより、ヘリウムガス又は
窒素ガスの流量(最大流量5l/min)が調整され
る。また、前記一次側及び二次側圧力計7,8は、所謂
バラメトロン型真空計(0. 01kgf/cm2 abs
〜15kgf/cm2 abs)であって、本実施例では
0. 01kgf/cm2 程度の分解能を有する真空計が
使用されている。
【0015】前記制御弁V1 〜V12は空気圧作動型のス
トップ弁であり、その最高使用圧力は20kgf/cm
2 Gに設定されている。また、前記ヘリウムガス供給口
9へは1. 33kgf/cm2 abs(0. 3kgf/
cm2 G)のヘリウムガスと12. 03kgf/cm2
abs(11kgf/cm2 G)のヘリウムガスが切換
自在に供給され、且つヘリウムガス供給口10へは1
2. 03kgf/cm2 absのヘリウムガスが供給さ
れている。更に、前記窒素ガス供給口11へは2. 03
kgf/cm2 abs(1kgf/cm2 G)の窒素ガ
スが供給されている。
【0016】前記制御装置13はマイクロコンピュータ
を主体として形成されており、ヘリウムリークディテク
ター2、真空ポンプ3、流量調整器5,6及び各制御弁
1〜V12等の作動を自動制御することにより、後述す
る被検査逆止弁1の各試験を、予かじめ定めた順序で自
動的に行うと共に、ヘリウムリークディテクター2や圧
力計7,8の標準設定値と測定値を対比することによ
り、各試験結果の合否を判定すると共に、これを記録並
びに表示する。
【0017】次に、本発明に係る逆止弁用試験装置を用
いた各種の試験方法について説明する。尚、被検査逆止
弁1の仕様は、呼び径6. 35φ、最高使用圧力11.
03kgf/cm2 abs,耐圧16. 03kgf/c
2 absのものが使用されており、その逆閉止圧力は
0. 01kgf/cm2 abs以下、クラッキング圧力
は0. 07kgf/cm2 abs以下、シートリーク量
は1×10-9Acc/s以下に夫々設定されている。 (1)クラッキング圧力試験 図2に示す如く、制御装置13(図示省略)からの信号
により、制御弁V3 ,V5 ,V9 及びV10を開とし、そ
の他の制御弁を閉にする。次に、流量調整器6から3l
/minのN2 ガスを被検査逆止弁1へ順方向に流し、
二次側圧力計8の読みを測定する。この時、二次側圧力
計8の読みが基準値0. 07kgf/cm2 abs以下
であれば、当該逆止弁1はクラッキング圧力試験に合格
とし、前記圧力計8の読みが0. 07kgf/cm2
bs以上であれば、不合格とする。尚、これらの合否の
判定は、制御装置13内に於いて自動的に行われる。
【0018】(2)逆閉止圧力試験 図3は逆止弁の逆指圧力試験の実施説明図である。試験
に際しては、先ず制御装置13(図示省略)からの信号
により、制御弁V2 ,V4 ,V6 ,V7 ,V10,V11
12を閉に、また制御弁V3 ,V5 ,V8 を開にし、逆
止弁1の二次側を大気へ開放した状態でヘリウムリーク
ディテクター2を作動させ、逆止弁1の一次側を高真空
度に排気する。
【0019】次に、V3 を閉、V2 及びV4 を開に切替
えて、ヘリウム流量調整器5を通してHe(1. 33k
gf/cm2 abs)を大流量で流すと共に、真空ポン
プ3を起動して、逆止弁1の二次側を大気圧より徐々に
排気する。尚、真空ポンプ3の排気速度は、ヘリウム流
量調整器5から供給されるHe流量とマッチングした速
度に調整される。そして、二次側圧力計8が0. 01k
gf/cm2 absにまで減圧された際のヘリウムリー
クディテクター2の設定値(即ち、逆止弁1の二次側か
ら一次側への漏洩量)を検出し、当該ヘリウムリークデ
ィテクター2の設定値がバックグランド値よりも上昇し
ない場合、若しくは5秒間内の漏洩量の測定値が1×1
-9Acc/sを越えない場合には、当該逆止弁1は逆
圧閉圧力試験に合格したものとする。また、逆に、逆止
弁1の二次側圧力調整過程に於いてヘリウムリークディ
テクター2の測定値が1×10-8Acc/sを越えた場
合には、当該逆止弁は逆圧閉圧力試験に不合格とし、直
ちに制御弁V8 を閉にする。尚、この場合、制御弁V 8
を閉にするのは、所謂ヘリウムリークディテクターのH
e汚染を防止するためである。
【0020】(3)低圧シートリークテスト及び高圧シ
ートリークテスト 図4は逆止弁1の低圧シートリーク試験と高圧シートリ
ーク試験の実施説明図であり、制御弁V1 ,V2 ,V5
及びV8 を開にすると共に、V3 ,V4 ,V6 ,V7
10,V11及びV12を閉にして、供給口9から1. 33
kgf/cm2 absのヘリウムを制御弁V1 の入口側
へ供給する。この際、一次側を予かじめ高真空状態とし
たヘリウムリークディテクター2の測定値がバックグラ
ンド値を越えない場合、又は5秒間内の漏洩量が1×1
-9Acc/s以下であれば、当該逆止弁は低圧シート
リークラストに合格したものとし、逆に、前記5秒間内
の漏洩測定値が1×10-9Acc/sを越えた場合に
は、低圧シートリークテストに不合格とする。
【0021】次に、制御弁V1 へのHe供給ラインを切
換えて、ヘリウムガス供給口9より12. 03kgf/
cm2 abs(11kg/cm2 G)のヘリウムを供給
すると共に、ヘリウム流量調整器5を通して徐々に逆止
弁1の二次側を昇圧する。前記昇圧途中に於いてヘリウ
ムリークディテクター2の設定値が1×10-8Acc/
sを越えた場合には、当該逆止弁は高圧シートリーク試
験に不合格とする。また、二次側圧力計8の読みが1
2. 03kg/cm2 absなった後、5秒間内のリー
ク量が1×10-9Acc/s以下であれば、当該逆止弁
1は高圧シートリーク試験に合格したものとする。
【0022】(4)気密試験 前記高圧シートリーク試験が終わると、図5に示す如
く、先ず制御弁V2を閉に、制御弁V3 を開にし、逆止
弁1の二次側残圧をパージする。次に、制御弁V2 ,V
3 を閉にすると共に制御弁V12を開にして、気密試験箱
4内をヘリウムリークディテクター2の真空ポンプによ
って真空排気すると共に、ヘリウムリークディテクター
2の作動準備が完了したことを確認する。その後、制御
弁V11を開放し、供給口10から12. 03kgf/c
2abs(11kg/cm2 G)のヘリウムを逆止弁
1の一次側へ印加する。この際、ヘリウムリークディテ
クター2の測定値が1×10-8Acc/sを越えた場合
には、制御弁12を閉にし、且つ当該逆止弁1は気密試
験に不合格とする。また、10秒間内に於けるヘリウム
リークディテクター2の測定値が1×10-9Acc/s
以下であれば、当該逆止弁1は気密試験に合格したもの
とする。
【0023】(5)逆止弁用試験装置のパージ操作 前記(1)〜(4)の各試験が終われば、最後に系内の
Heガスのパージ操作を行う。図6に示す如く、先ず、
制御弁V5 ,V3 を開にして逆止弁1の二次側を大気へ
開放し、その後制御弁V3 を閉に、制御弁V10を開にし
て、供給口11より窒素ガス(2. 03kgf/cm2
abs)を系内へ充填する。次に、制御弁V3 ,V10
閉に、制御弁V4 ,V6 ,V7 を開にし、真空ポンプ3
を運転して約10秒間系内を排気する。
【0024】上述の如きN2 充填操作と真空排気操作と
複数回繰り返したあと、制御弁V3を開にし、更に気密
試験箱4を開放して、被検査逆止弁1を別のものと交換
する。
【0025】尚、本発明では、上記の(1)〜(5)の
各試験やパージ操作は、全て制御装置13からの指令に
より自動的に行われ、同様に、逆止弁1の各試験結果に
基づく合否の判定も制御装置13に於いて自動的に行わ
れる。
【0026】
【発明の効果】本件発明においては、被検査逆止弁1の
一次側にヘリウムリークディテクター2を接続し、当該
ヘリウムリークディテクター2により逆止弁1の一次側
を高真空度P1 に真空引きすると共に、逆止弁1の二次
側へヘリウム流量調整器5を通して所定流量のヘリウム
ガスを供給しつつ当該逆止弁1の一次側を真空ポンプ3
によって真空引きする構成としている。その結果、前記
真空ポンプ3による真空引き量を調整することにより、
被検査逆止弁1の二次側圧力P2 を所望の値に容易に調
整することができ、これにより、被検査逆止弁1の一次
・二次間の差圧△P(△P=P2 −P1 )が容易に且つ
正確に調整可能となり、ダイヤフラム型逆止弁等の逆閉
止圧力の極めて低い高性能逆止弁であっても、その逆閉
止圧力等を高精度で検出若しくは確認することが出来
る。
【0027】また、本件発明においては、制御装置13
によって各制御弁の切替作動等を行うことにより、逆止
弁1に必要とするクラッキング圧力試験、逆閉止圧力試
験、低・高圧シートリーク試験、気密試験及びパージ操
作等を順序よく高能率でしかも高精度で実施することが
可能となる。本発明は上述の通り、優れた実用的効用を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る逆止弁用試験装置の系統図であ
る。
【図2】逆止弁のクラッキング圧力試験の実施説明図で
ある。
【図3】逆止弁の逆閉止圧力試験の実施説明図である。
【図4】逆止弁の低圧及び高圧シートリーク試験の実施
説明図である。
【図5】逆止弁の気密試験の実施説明図である。
【図6】逆止弁用試験装置のパージ操作に於ける窒素充
填操作及び真空排気操作の実施説明図である。
【図7】従前の逆閉止圧力試験の実施説明図である。
【図8】ダイヤフラム型逆止弁の一例を示すものであ
る。
【符号の説明】
1は被検査逆止弁、2はヘリウムリークディテクター、
3は真空ポンプ、4は気密試験箱、5はヘリウム流量調
整器、6は窒素流量調整器、7は一次側圧力計、8は二
次側圧力計、9,10はヘリウムガス供給口、11は窒
素ガス供給口、12は排気口、13は制御装置、V1
12は制御弁。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/00 G01M 3/02 G01M 3/20 G01M 3/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査逆止弁(1)の一次側に制御弁
    (V8 )を介設して連結したヘリウムリークディテクタ
    ー(2)と;前記被検査逆止弁(1)の二次側に制御弁
    (V2 )を介設して連結したヘリウム流量調整器(5)
    と;前記ヘリウム流量調整器(5)へ制御弁(V1 )を
    通してヘリウムガスを供給するヘリウムガス供給口
    (9)と;前記制御弁(V2 )の出口側に制御弁
    (V4 )を介設して連結した真空ポンプ(3)と;前記
    被検査逆止弁(1)の一次側圧力を計測する圧力計
    (7)及び二次側圧力を計測する圧力計(8)とから構
    成したことを特徴とする逆止弁用試験装置。
  2. 【請求項2】 被検査逆止弁(1)を着脱自在に収納す
    る気密試験箱(4)と;前記気密試験箱(4)内の被検
    査逆止弁(1)の一次側へ制御弁(V8 )を介設して、
    及び気密試験箱(4)の内部へ制御弁(V12)を介設し
    て夫々連結したヘリウムリークディテクター(2)と;
    前記被検査逆止弁(1)の二次側に制御弁(V5 )及び
    制御弁(V2 )を介設して連結したヘリウム流量調整器
    (5)と;前記ヘリウム流量調整器(5)へ制御弁(V
    1 )を通して低圧ヘリウムガス又は高圧ヘリウムガスを
    切換的に供給するヘリウムガス供給口(9)と;前記制
    御弁(V2 )と制御弁(V5 )との接続管路へ制御弁
    (V4 )を介設して、また前記制御弁(V8 )と被検査
    逆止弁(1)との接続管路へ制御弁(V7 )を介設し
    て、更に前記気密試験箱(4)の内部へ制御弁(V6
    を介設して夫々連結した真空ポンプ(3)と;前記被検
    査逆止弁(1)の一次側圧力を計測する圧力計(7)及
    び二次側圧力を計測する圧力計(8)と;前記被検査逆
    止弁(1)の一次側へ制御弁(V11)を通して高圧ヘリ
    ウムを供給するヘリウムガス供給口(10)と;前記被
    検査逆止弁(1)の一次側へ制御弁(V10)を介設して
    連結した窒素流量調整器(6)と;前記窒素流量調整器
    (6)へ制御弁(V9 )を通して窒素ガスを供給する窒
    素ガス供給口(11)と;被検査逆止弁(1)の二次側
    へ制御弁(V3 )を通して連結した排気口(12)と;
    前記各制御弁(V1 〜V12)及び各流量調整器(5),
    (6)の作動を制御すると共に両圧力計(7),(8)
    及びヘリウムリークディテクター(2)の計測値より試
    験結果の合否を判定表示する制御装置(14)とより構
    成したことを特徴とする逆止弁用検査装置。
  3. 【請求項3】 気密試験箱(4)を、被検査逆止弁
    (1)の一次側及び二次側を各管路へ自動的に連結する
    自動連結機構を備えた構成とした請求項2に記載の逆止
    弁用試験装置。
  4. 【請求項4】 被試験逆止弁(1)の二次側を大気へ連
    通させると共にその一次側をヘリウムリークディテクタ
    ー(2)の真空ポンプによって高真空に保持し、次に、
    被検査逆止弁(1)の二次側の前記大気への連通を遮断
    したあと、ヘリウム流量調整器(5)を通して被検査逆
    止弁(1)の二次側へヘリウムガスを供給しつつ被検査
    逆止弁(1)の二次側を真空ポンプ(3)によって順次
    排気し、前記被検査逆止弁(1)の二次側圧力P2 と一
    次側圧力P1 との差△Pを所望の設定値とした場合に於
    けるヘリウムリークディテクター(2)の検出値から、
    被検査逆止弁の逆閉止圧力を検査することを特徴とする
    逆止弁の試験方法。
JP02159793A 1993-02-10 1993-02-10 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法 Expired - Fee Related JP3201667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02159793A JP3201667B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02159793A JP3201667B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06235680A JPH06235680A (ja) 1994-08-23
JP3201667B2 true JP3201667B2 (ja) 2001-08-27

Family

ID=12059449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02159793A Expired - Fee Related JP3201667B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3201667B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130047001A (ko) * 2011-10-31 2013-05-08 대우조선해양 주식회사 이중 체크 밸브의 누설 테스트장치 및 방법
WO2019004401A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 株式会社キッツ バルブ用弁座検査及び耐圧検査装置並びにこれらの検査方法とバルブ

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4596472B2 (ja) * 2005-09-09 2010-12-08 株式会社東京自働機械製作所 逆止弁検査装置とその方法
CN104019973B (zh) * 2014-06-12 2017-01-11 珠海格力电器股份有限公司 一种冷媒过滤器的阀片弹簧的检测装置及方法
CN109313100B (zh) * 2016-06-30 2021-12-21 株式会社开滋 阀用耐压检查装置和其检查方法、以及氢气检测单元
JP7205136B2 (ja) * 2018-09-25 2023-01-17 大日本印刷株式会社 蓄電デバイス用弁装置及び蓄電デバイス
KR102266496B1 (ko) * 2020-04-01 2021-06-18 주식회사 성우테크윈 항공기용 플로우 컨트롤 밸브 성능 테스트 시뮬레이션장치
CN112729799A (zh) * 2020-12-28 2021-04-30 联合汽车电子有限公司 燃油泵总成中储油桶与单向阀装配质量的检测***及方法
CN112985801A (zh) * 2021-02-22 2021-06-18 一汽解放汽车有限公司 燃料泵单向阀的开启压力和密封性的测试***及测试方法
CN114526877A (zh) * 2022-02-22 2022-05-24 三门核电有限公司 一种止回阀低压差密封性检测***及检测方法
CN117646813B (zh) * 2024-01-29 2024-04-16 烟台万通阀门有限公司 一种直通式截止止回阀结构及加工设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130047001A (ko) * 2011-10-31 2013-05-08 대우조선해양 주식회사 이중 체크 밸브의 누설 테스트장치 및 방법
KR101938164B1 (ko) * 2011-10-31 2019-04-12 대우조선해양 주식회사 이중 체크 밸브의 누설 테스트장치 및 방법
WO2019004401A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 株式会社キッツ バルブ用弁座検査及び耐圧検査装置並びにこれらの検査方法とバルブ
JPWO2019004401A1 (ja) * 2017-06-30 2019-11-07 株式会社キッツ バルブ用弁座検査及び耐圧検査装置並びにこれらの検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06235680A (ja) 1994-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0218458B1 (en) Method and apparatus for gross leak detection
JP3201667B2 (ja) 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法
KR20090025823A (ko) 이동없이 가능한 진공게이지의 교정/시험 장치 및 그 방법
US11846566B2 (en) System and method for detecting a possible loss of integrity of a flexible bag for biopharmaceutical product
CN110068429B (zh) 一种航天复合材料构件在低温环境下的渗漏性测试方法
JPH03195935A (ja) 漏洩を検出する装置および方法
JP2635587B2 (ja) リーク検査装置のディテクタを較正する装置
US5600996A (en) Method and apparatus for testing the tightness of housings
CN217822891U (zh) 燃料电池电堆气密性测试装置
JP2006177810A (ja) 検査装置及び検査方法
JP3348147B2 (ja) 温度式膨張弁の感温制御部の気密検査機
JP3348484B2 (ja) 漏洩試験方法及び漏洩試験装置
JP3430979B2 (ja) 漏洩試験方法および漏洩試験装置
JP3875885B2 (ja) 気密試験方法
JP3502687B2 (ja) 圧力洩れ測定方法
JP3715543B2 (ja) 気密性能試験方法
JPH09115555A (ja) 電池の気密性の検査方法及び検査装置
JP3361164B2 (ja) リーク検知方法および装置
US4399690A (en) Vacuum leak detector having single valve assembly
JP2002267565A (ja) 漏洩試験装置及び漏洩試験方法
JP4605927B2 (ja) 漏洩試験装置
CN217424683U (zh) 一种差压法气密性检测阀
JPH11241971A (ja) リークテスト装置
CN220304780U (zh) 一种气瓶的验漏***
JP2003254855A (ja) 漏洩検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees