JP3186313B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3186313B2 JP06045093A JP6045093A JP3186313B2 JP 3186313 B2 JP3186313 B2 JP 3186313B2 JP 06045093 A JP06045093 A JP 06045093A JP 6045093 A JP6045093 A JP 6045093A JP 3186313 B2 JP3186313 B2 JP 3186313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷風と温風をミックス
する機能を備えた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用空調装置として、例えば
実開平1−91614号公報に記載されたものが知られ
ている。図6に示すように、上記公報記載の空調装置
は、導風口100aから取り込まれる空気の流れ方向と
ほぼ直交する方向へ排風口100bが開口するヒーター
ケース100と、このヒーターケース100の導風口1
00aからの空気の流れ方向下流側へ向うほど排風口1
00bへ接近するように傾けてヒーターケース100内
に収納されたヒーターコア101と、ヒーターコア10
1の前面101a側で回動してヒーターコア101を通
過する空気の流量とヒーターコア101の前面101a
側を迂回する空気の流量との比率を調整するエアーミッ
クスドア102とを具備するもので、ヒーターコア10
1の前面側を迂回した冷風とヒーターコア101を通過
した温風とを排風口100bの直前のエアーミックス領
域AMで合流させて排風口100bから排出させる。排
風口100bから排出された空気は、ヒーターケース1
00の下流のディストリビュータ(不図示)によって車
室各所の吹出口に分配され、車室内へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報記載の空
調装置では、ヒーターケース100の排風口100bの
直前にエアーミックス領域AMを設けているので、ヒー
ターコア101を通過した温風とヒーターコア101を
迂回した冷風とが十分に混ざらないまま排風口100b
から排出され、排風口100b付近の温度分布に大きな
ばらつきが生じることがある。このため、車室への吹出
温度を安定させるには、ヒーターケース100の下流の
ディストリビュータ内でさらに空気を混ぜ合わせる必要
がある。したがって、ディストリビュータの設計に際し
ては、空気の混合効率を優先する必要が生じて形状や寸
法の自由度がなくなり、多数の車種間で共用可能なディ
ストリビュータを設計することが困難であった。そし
て、ディストリビュータが車種毎に異なれば、これに応
じてヒーターケース側の形状も変更を余儀なくされ、車
種毎にそれぞれヒーターケースおよびディストリビュー
タを専用設計する必要が生じて設計作業が煩に堪えなか
った。かかる問題を解決する手段として、冷風や温風の
流れ方向を偏向させるリブをヒーターケース100内に
適宜固設して、排風口100bよりも上流で冷風と温風
をミックスさせることが考えられる。しかし、この場合
にはヒーターケース100内での通気抵抗が増加するの
で、クールダウン時やウォームアップ時に送風量を増加
させたときの車室への吹出風量が減少し、騒音が上昇す
る。
【0004】本発明の目的は、ヒーターケース内での通
気抵抗の増加を抑制しつつ、ヒーターケースの排風口付
近での温度分布のばらつきを解消できる車両用空調装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、導風口10から取り込
まれる空気の流れ方向と交差する方向へ排風口11が開
口する中空のヒーターケース1と、導風口10からの空
気の流れ方向下流側へ向うほど排風口11へ接近するよ
うに傾けてヒーターケース1内に配置されたヒーターコ
ア2と、このヒーターコア2を通過して排風口11へ向
う空気の流量とヒーターコア2の導風口10に臨む前面
22側を迂回して排風口11へ向う空気の流量との比率
を調整する調整手段4とを備えた車両用空調装置に適用
される。そして、上述した目的は、排風口11の導風口
10側の端部11bを起点として排風口11からヒータ
ーコア2の背面23側へ向けて立上がってヒーターコア
2の前面22側を迂回した空気をヒーターコア2の背面
23側へ案内する冷風遮断位置Pcsと、排風口11の
導風口10と反対側の端部11aを起点として排風口1
1からヒーターコア2の前面22側へ向けて立上がる冷
風通過位置Pcoとの間を回動可能な案内ドア5をヒー
ターケース1内に配設し、調整手段4がヒーターコア2
を通過する空気の流量を最大に設定するとき、案内ドア
5を、排風口11から空気の流れ方向上流側へ向けて排
風口11の開口方向と略平行に延在する中立位置Pcn
に保持可能とすることにより達成される。
【0006】
【作用】案内ドア5を冷風通過位置Pcoに移動させた
ときは、排風口11の導風口10と反対側の端部11a
からヒーターコア2の前面22側へ向けて案内ドア5が
延在し、排風口11の導風口10側の端部11bと案内
ドア5との間が開放されるので、ヒーターコア2の前面
22側を迂回した空気をそのまま排風口11からヒータ
ーケース1外へ排出できる。案内ドア5を冷風遮断位置
Pcsに移動させたときは、排風口11の導風口10側
の端部からヒーターコア2の背面23側へ向けて延在す
るので、ヒーターコア2の前面22側を迂回した空気を
ヒーターコア2の背面23側へ導いてヒーターコア2を
通過した温風Hと合流させることができる。合流後の空
気は、排風口11の導風口10と反対側の端部11aと
案内ドア5の他端部5bとの間の隙間からヒーターケー
ス1外に排出できる。ヒーターコア2を通過する空気の
流量が最大に設定されるときは、案内ドア5を中立位置
Pcnに保持する。これにより、ヒーターコア2の背面
23側から排風口11へ回り込む温風Hが、排風口11
の開口方向と略平行な方向に整流されつつ排風口11か
ら排出される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1および図2において符号1はヒータ
ーケース、2はヒーターコアである。ヒーターケース1
は直方体容器状をなし、不図示のクーリングユニットか
ら送られる冷風Cを取り込む導風口10と、この導風口
10と直交する方向に開口してディストリビュータ3へ
空気を排出する排風口11と、排風口11よりも上流側
に位置して排風口11と同一方向へ開口する冷風バイパ
ス口12とを備えている。なお、ディストリビュータ3
は排風口11からの空気を車室各所へ分配するもので、
ベント吹出口30、フット吹出口31およびデフ吹出口
32を備えている。冷風Cは、クーリングユニット内の
エバポレータで冷却されて送風されるものと、エバポレ
ータで冷却されることなく送風されるもののいずれも含
む。
【0009】ヒーターコア2は、導風口10からの空気
の流れ方向下流側へ向うほど排風口11へ接近するよう
に傾けてヒーターケース1内に配置され、その前端20
は排風口11と反対側の壁面12に突き当てられて不図
示のヒーターパイプと接続されている。一方、ヒーター
コア2の後端21はヒーターケース1の排風口11と壁
面13とのほぼ中間に位置している。ヒーターコア2を
このような配置におくのは、ヒーターケース1の奥行寸
法(図1の上下方向)の増加を防ぎつつヒーターコア2
の長さを大きくして十分な熱量を確保するとともに、ヒ
ーターコア2と接続されるヒーターパイプの長さをなる
べく短くして熱効率の低下を抑制し、さらにはヒーター
コア2の前面22側を迂回して排風口11へ向う冷風C
の流路をなるべく短くかつ直線的にして通気抵抗を極力
小さくするためである。
【0010】ヒーターコア2の直前には、不図示のアク
チュエータによりヒーターコア2の後端21近傍に設け
た軸40を中心として回転駆動されるエアーミックスド
ア4が設けられている。このエアーミックスドア4がヒ
ーターコア2の前面22を完全に覆う位置(以下、全閉
位置)Phsにあるときは、導風口10から取り込まれ
た冷風Cがヒーターコア2を通過することが阻止され
る。一方、エアーミックスドア4がヒーターコア2の前
面22を完全に開放する位置(以下、全開位置)Pho
にあるときは、ヒーターケース1の排風口11側の壁面
14との隙間が閉塞されて導風口10からの冷風Cの全
量がヒーターコア2へ導かれる。エアーミックスドア4
が全閉位置Phsと全開位置Phoの間にあるときは、
エアーミックスドア4の位置に応じた量の冷風Cがヒー
ターコア2の前面22側へ導かれ、残余の冷風Cがヒー
ターコア2の前面22側を迂回して排風口11側へ導か
れる。
【0011】排風口11の直前には、排風口11の中央
から排風口11と直交する方向へ離して設けられた軸5
0を中心として、不図示のアクチュエータにより回転駆
動される案内ドア5が設けられている。この案内ドア5
は、排風口11の導風口10と反対側の端部11aを起
点として排風口11からヒーターコア2の前面22側へ
当該前面22と略平行に立上がる冷風通過位置Pco
(図1の右側の2点鎖線位置)と、排風口11の導風口
10側の端部11bを起点として排風口11からヒータ
ーコア2の背面23側へ向けて立上がる冷風遮断位置P
cs(図1の実線位置)との間で回動可能とされる。
【0012】案内ドア5の軸50の上流側には、排風口
11の開口方向と略平行に延びるエアーガイド6が配設
されている。このエアーガイド6は、ヒーターコア2の
背面23側から排風口11へ回り込む温風Hを排風口1
1の開口方向と略平行に案内するとともに、案内ドア5
が冷風遮断位置Pcsにあるとき、ヒーターコア2の前
面22側を迂回した冷風Cを案内ドア5と協動してヒー
ターコア2の背面23側へ案内する。そして、案内ドア
5はエアーガイド6と一直線に連なる中立位置Pcn
(図1の左側の2点鎖線位置)で停止可能とされる。エ
アーガイド6の後端6aは、ヒーターコア2を通過した
温風Hがヒーターコア2の前面22側へ戻るのを最小限
に止めるべく、ヒーターコア2の後端21側のエッジE
とほぼ同一の高さに揃えられる。
【0013】冷風バイパス口12の直前には、不図示の
アクチュエータにより軸70を中心として回転駆動され
るフルクールドア7が設けられている。このフルクール
ドア7は、ヒーターコア2の前面22と略平行に延在し
て冷風バイパス口12を開放する全開位置Fo(図1の
2点鎖線位置)と、冷風バイパス口12を閉塞する全閉
位置Fs(図1の実線位置)との間を回動可能とされ
る。
【0014】エアーミックスドア4、案内ドア5および
フルクールドア7の位置は、車室内に設けた不図示の温
度調節レバーの指示位置に基づいて不図示の制御装置で
制御される。以下、図1、図3および図4により温度調
節レバーと各ドア4,5,7の位置関係を説明する。
【0015】温度調節レバーが最も高温側のフルホット
位置にあるときは、図3に示すようにエアーミックスド
ア4が全開位置Phoに回動し、案内ドア5が中立位置
Pcnへ回動し、フルクールドア7が全閉位置Fsへ回
動する。これにより、導風口10からの冷風Cの全量が
ヒーターコア2へ導かれ、ヒーターコア2を通過した温
風Hがエアーガイド6および案内ドア5により排風口1
1の開口方向と略平行に案内されつつ排風口11から排
出される。以下、この状態をフルホット状態と呼ぶ。一
方、温度調節レバーが最も低温側のフルクール位置にあ
るときは、図4に示すようにエアーミックスドア4が全
閉位置Phsに回動し、案内ドア5が冷風通過位置Pc
oへ回動し、フルクールドア7が全開位置Foへ回動す
る。これにより、導風口10から取り込まれた冷風Cの
全量がヒーターコア2の前面22を迂回して案内ドア5
およびフルクールドア7に案内されつつ排風口11およ
び冷風バイパス口12から排出される。以下、この状態
をフルクール状態と呼ぶ。
【0016】温度調節レバーがフルホット位置とフルク
ール位置との間にあるときは、図1に実線で示すよう
に、エアーミックスドア4が温度調節レバーの指示位置
に応じた位置に保持され、案内ドア5が冷風遮断位置P
csに保持される。これにより、導風口10からの冷風
Cは、その一部がヒーターコア2に導かれ、残りがヒー
ターコア2の前面22側を迂回してヒーターコア2の背
面側のエアーミックス領域AMへ導かれる。このエアー
ミックス領域AMでヒーターコア2を通過した温風Hと
ヒーターコア2を迂回した冷風Cとが合流し、合流後の
空気はエアーガイド6とヒーターケース1の壁面15と
の間の流路を介して排風口11から排出される。
【0017】以上のエアーミックスドア4と案内ドア5
との位置関係を図5に示す。エアーミックスドア4は温
度調節レバーの操作に応じて全閉位置Phsと全開位置
Phoとの間で連続的に移動する。案内ドア5はエアー
ミックスドア4が全閉位置Phsにあるときのみ冷風通
過位置Pcoに移動し、エアーミックスドア4が全閉P
hs位置から移動すると、直ちに冷風遮断位置Pcsへ
移動する。そして、エアーミックスドア4が全開位置P
hoへ達すると案内ドア5が中立位置Pcnへ移動す
る。
【0018】本実施例では、ヒーターコア2の背面23
側のエアーミックス領域AMで冷風Cと温風Hが合流す
るので、ヒーターケース1内で冷風Cと温風Hとが十分
混ざり合い、排風口11付近での温度分布が均一とな
る。したがって、ディストリビュータ3側で再度空気を
混ぜ合わせる必要がなく、ディストリビュータ3の寸法
形状に関する制約が解消される。ディストリビュータ3
とヒーターケース1との接続構造にも制約がなくなり、
ヒーターケース1を車両へ搭載する際の自由度も高ま
る。例えば、排風口11を車両の後方へ向けて搭載する
ことも、車両の上方へ向けて搭載することもできる。
【0019】フルクール状態のときは案内ドア5がヒー
ターコア2の前面22側を迂回した冷風Cの流れ方向に
沿って傾斜し、フルホット状態のときはヒーターコア2
の背面23側から排風口11へ向う温風Hの流れ方向に
沿って案内ドア5が延在するので、案内ドア5の追加に
よる通気抵抗の増加はほとんどなく、温度調節レバーを
フルクール位置やフルホット位置にして風量を最大に設
定するクールダウン時やウォームアップ時の車室への吹
出風量や騒音に悪影響が生じない。
【0020】フルホット状態では、案内ドア5が中立位
置Pcnへ移動し、エアーガイド6に案内された温風H
が案内ドア5で偏向されることなく、排風口11の開口
方向へ真っ直ぐ排出されるので、ディストリビュータ3
側で温風Hの流れ方向を整流する必要がなくなり、設計
自由度が一層高まる。フルホット状態でも案内ドア5を
冷風遮断位置Pcsに保持し続けたならば、流量の多い
ウォームアップ時に案内ドア5の傾斜方向に沿って温風
Hが排出されるので、車室に均一に温風Hを供給するに
はディストリビュータ3側で温風Hの流れ方向を偏向さ
せる必要があり、設計自由度が低下する。エアーガイド
6の通気抵抗への影響については、フルクール状態のと
き図4に示すようにエアーガイド6が冷風Cの流路外に
おかれるので通気抵抗に影響がなく、フルホット状態で
は図3に示すように壁面14に沿って流れる温風Hの流
れ方向にエアーガイド6が延在するので、通気抵抗はほ
とんど増加しない。
【0021】エアーミックス時には、エアーミックス領
域AMを通過した空気がエアーガイド4により壁面15
に沿って大回りしつつ排風口11へ達するので、エアー
ミックス領域AMから排風口11へ達するまでの移動距
離が長くなり、冷風Cと温風Hとが一層均一に混ざり合
う。なお、このエアーガイド6は本発明に必須でなく、
案内ドア5のみで冷風Cを十分にヒーターコア2の背面
23側へ案内できるならば省略しても構わない。また、
冷風バイパス口12およびフルクールドア7について
も、フルクール状態のとき排風口11だけで冷風Cを十
分に排出させ得るならば省略して構わない。
【0022】本実施例では回動式のエアーミックスドア
4を調整手段として用いたが、例えばヒーターコア2の
前面22に沿って移動するシャッタ式のものでも良い。
案内ドア5は平板状に限定されず、屈曲形状や湾曲形状
に形成しても良い。エアーミックスドア4と案内ドア5
の動作は、アクチュエータと制御装置とによって切換え
制御するものに限らない。例えば、温度調節レバー、エ
アーミックスドア4および案内ドア5をロッドやワイヤ
などの機械的手段で連結して所望の切換え動作を実現さ
せるものでもよい。また、エアーミックスドア4や案内
ドア5の位置は目標吹出温度XMに基づいて行なっても
よい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、案内
ドアを冷風遮断位置におくことにより、ヒーターコアを
迂回した冷風をヒーターコアの背面側へ導いて温風と十
分に混ぜ合わせることができるので、排風口付近での温
度分布のばらつきを解消してヒーターケースの下流に設
けるディストリビュータの寸法形状に関する制約を解消
し、多車種間でのディストリビュータの共用化を実現
し、ひいてはヒーターケースも共用化して空調装置の設
計工数、コストの削減を実現できる。ディストリビュー
タとヒーターケースとの接続構造の制約を解消してヒー
ターケースを車両へ搭載する際の自由度も高め得る。大
風量が要求されるフルホットやフルクール時には、案内
ドアを排風口へ向う空気の流れ方向に沿って延在させる
ことにより通気抵抗の増加を防止し、車室への吹出風量
の減少や騒音の上昇を回避できる。ヒーターコアの通過
風量が最大となるフルホット状態のとき、案内ドアが中
立位置へ移動してヒーターコアを通過した温風が排風口
の開口方向に整流されつつ排出されるので、ディストリ
ビュータ側で温風の流れ方向を偏向させる必要がなくな
って設計自由度が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヒーターケースのエア
ーミックス状態における断面図。
【図2】図1のヒーターケースとディストリビュータと
の接続構造を示す斜視図。
【図3】図1の実施例に係るヒーターケースのフルホッ
ト状態における断面図。
【図4】図1の実施例に係るヒーターケースのフルクー
ル状態における断面図。
【図5】図1の実施例に係るヒーターケース内の各ドア
の位置関係を示す図。
【図6】従来のヒーターケースの断面図。
【符号の説明】
1 ヒーターケース 2 ヒーターコア 4 エアーミックスドア(調整手段) 5 案内ドア 10 導風口 11 排風口 22 ヒーターコアの前面 23 ヒーターコアの背面 AM エアーミックス領域 C 冷風 H 温風 Pco 案内ドアの冷風通過位置 Pcs 案内ドアの冷風遮断位置 Ph2 案内ドアの中立位置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導風口から取り込まれる空気の流れ方向
    と交差する方向へ排風口が開口する中空のヒーターケー
    スと、前記導風口からの空気の流れ方向下流側へ向うほ
    ど前記排風口へ接近するように傾けて前記ヒーターケー
    ス内に配置されたヒーターコアと、このヒーターコアを
    通過して前記排風口へ向う空気の流量と当該ヒーターコ
    アの前記導風口に臨む前面側を迂回して前記排風口へ向
    う空気の流量との比率を調整する調整手段とを備えた車
    両用空調装置において、 前記排風口の前記導風口側の端部を起点として当該排風
    口から前記ヒーターコアの背面側へ向けて立上がって前
    記ヒーターコアの前記前面側を迂回した空気を当該ヒー
    ターコアの背面側へ案内する冷風遮断位置と、前記排風
    口の前記導風口と反対側の端部を起点として当該排風口
    から前記ヒーターコアの前面側へ向けて立上がる冷風通
    過位置との間を移動可能な案内ドアを、前記ヒーターケ
    ース内に配設し、 前記調整手段が前記ヒーターコアを通過する空気の流量
    を最大に設定するとき、前記案内ドアを、前記排風口か
    ら空気の流れ方向上流側へ当該排風口の開口方向と略平
    行に延在する中立位置に保持可能としたことを特徴とす
    る車両用空調装置。
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