JP3179790U - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】封緘、開封がし易く、開封後の再閉開もし易く、また多数個の積み重ねも容易で、封緘状態における密閉性も向上する新規な包装箱を提供する。
【解決手段】角筒状体周壁をなす複数の側板1a〜1d中の一端側の側板1aからは正面側板1dに貼着される継ぎしろ板2が延出し、継ぎしろ板2の、角筒状体の上開口端面3aに隣接して溝孔5が穿設され、正面側板1dの溝孔対応位置には押圧で切り離されて舌片部6をなす開封口7が設定される。上開口端面3aを閉じる正面側板端板4dの舌片部基部の両側部分が舌片部切り離しと共に正面側板1dから切り離されることで、正面側板端板4dに貼着された背面側板1bからの端板4bをヒンジとして上開口端面3aを開閉する蓋板31が形成される。蓋板開閉時に蓋板31と一体の舌片部6が溝孔5に対して引抜き、差込み可能に形成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、角筒状体の正面上部に設けた開封口を押圧することにより切取線で切り離して開封し、開封後も再び閉じかつ開くことが可能な包装箱に関するものである。
従来、この種の包装箱としては、特許文献1に記載のものがある。
これは、前後壁、側壁、頂壁及びフラップにより開閉可能な六面体であって、頂壁に設けられた係止片が、前壁に連接するフラップのスリットから箱内に挿入されて包装箱に係合される。フラップ〜前壁には、切り離し可能なU字状線条による切り取り可能域が形成され、スリットから挿入された係止片が、切り取り可能域を線条で切り離した後の窓から取り出し可能である、という包装箱である。
特開2004−352273号公報
しかしながら上記従来の包装箱は、収納された商品等の物品を取り出す際の開封が、次に述べるようにし難いものであった。すなわち、まず切り取り可能域を指で押して線条を切り離し、窓を形成する。そして、この窓から係止片を包装箱の外側に引き出して包装箱と係止片との係合を解除し、頂壁とフラップとを包装箱の上方へ旋回させて胴部の開口部を開けることによって開封するもので、開封がし難かった(特許文献1の段落[0021])。また、開封された箱を再び閉じ、その後に再び開くこと(開封後の閉開)もし難かった(同上段落[0022])。
のみならず、物品収納後の封緘が単なる貼着のみでは済まないので封緘がし難くなる。また、封緘状態における形態が単純な角筒状体ではなく凹凸が生じやすい形状であって、多数個を1ブロック化して運搬する際等の積み重ねがし難い。更に、線条(切取線)以外にも連続するスリットを有するため密閉性を低下させやすい等の問題があった。
本考案は、上記のような実情に鑑みなされたもので、開封し易く、開封後の再閉開もし易く、更に物品収納後の封緘がし易く、また、多数個の積み重ねも容易で、封緘状態における密閉性も向上する新規な包装箱を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、請求項1に記載の考案は、複数の側板と、該複数の側板が周壁を形成する角筒状体の一対の開口端面を各別に閉じる、前記側板から延出された端板とを備えてなる物品の包装箱であって、前記複数の側板のうちの一方端の側板からは、他方端の側板である正面側板の裏面に貼着される継ぎしろ板が延出され、該継ぎしろ板の、前記一対の開口端面のうちの一方の開口端面に隣接する位置には溝孔が穿設され、前記正面側板の前記溝孔に対応する位置には、押圧によって該正面側板から切り離されて舌片部をなす開封口が設定され、前記正面側板から延出されて前記一方の開口端面を閉じる端板である正面側板端板の前記舌片部の基部の両側部分が、該舌片部の前記切り離しと共に前記正面側板から切り離されることにより、該正面側板端板に重ね合わされ貼着された、前記正面側板に裏面側にて対向する側板から延出された端板をヒンジとして、前記一方の開口端面を開閉する蓋板が形成され、該蓋板の開閉時に該蓋板と一体の前記舌片部が前記溝孔に対して引抜き、差込み可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記継ぎしろ板は、前記一方端の側板との境界近傍かつ該境界に沿う位置で前記正面側板の裏面に貼着されることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の考案において、前記継ぎしろ板は、前記溝孔の穿設側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の考案において、前記継ぎしろ板の幅広に形成された幅広部分と幅狭に形成された幅狭部分との中間部分は、幅狭部分から幅広部分に向かってその幅が漸増するように形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1ないし4のいずれか1の項に記載の考案において、前記正面側板端板に隣接する端板は、側板側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成され、該端板の幅広に形成された幅広部分の箱正面側が肩状に丸みを有して形成されることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載の考案において、前記正面側板端板に隣接する端板の幅狭に形成された幅狭部分の幅が、該端板の外周端に向かって漸減するように形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の考案(包装箱)によれば、切取線の切り離しだけで容易に包装箱の開封ができる。開封された包装箱を再び閉じ、その後に再び開くこと(開封後の閉開)も容易に行える。
また、一対の開口端面のうちの一方の開口端面から物品を収納した後、両開口端面における端板の折り曲げや重ね合わせ貼着によってそれら両開口端面を閉じるという簡単な作業で包装箱の封緘を行うことができる。
更に、封緘状態における形態も、凹凸のない単純な六面体形状であるので、必須の切取線部分を除いて密閉性を低下させる要因となる箇所はなく、また、多数個を1ブロック化して運搬する際の積み重ねも容易に行える。
請求項2に記載の考案によれば、継ぎしろ板の側板との境界とは反対側の部分は自由に動くことができ、開封口の押圧がし易くなる。
請求項3に記載の考案によれば、溝孔(ひいては舌片部)の位置及び大きさの自由設計を可能にすると共に、継ぎしろ板の溝孔穿設側とは反対側が幅狭に形成されているので、
その溝孔穿設側とは反対側から物品を収納する際に、物品を継ぎしろ板に引っ掛けることなく挿入することができ、また、継ぎしろ板材料を節減することができる。
請求項4に記載の考案によれば、継ぎしろ板中間部分において折れ曲がり部をなくすことができ、物品の収納時にその物品が収納途中で引っ掛かる虞を減らすことができる。
請求項5に記載の考案によれば、開封する際に舌片部及び継ぎしろ板が正面側板端板に隣接する端板に引っ掛かって開封を妨げることを防止すると共に、包装箱を再び閉じる際に、その端板を内側に折り込むことが容易となり、その端板が蓋板を押し上げることを防止することができる。
請求項6に記載の考案によれば、開封時に舌片部が正面側板端板に隣接する端板に引っかかることを防止し、開封を容易にすることができる。
本考案の実施形態に係る包装箱のブランクを示す図である。 同上包装箱の封緘状態を示す斜視図である。 同じく開封状態を示す斜視図である。 同じく開封後に閉じた状態を示す斜視図である。 同じく物品収納時における状態を示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
本考案の実施形態に係る包装箱は、図1に示す外形状を有する平板状の段ボールや厚紙等からなる板紙ブランクAにより、図2に示す形状に形成されてなる。図1は、展開された包装箱の表面側(山折り側)を示している。
図1に示す板紙ブランクAは、図2に示す四角筒状体(以下、角筒状体と略記する。)の周壁を形成する四面一連の側板1a,1b,1c,1dを備える。
この一連の側板1a,1b,1c,1dのうちのいずれか一方端の側板、図示例では側板1aの外側端からは継ぎしろ板2が延出形成されている。
この継ぎしろ板2は、一連の側板1a,1b,1c,1dのうちの他方端の側板1dの裏面に重ねられ、一方端の側板1aとの境界(後述する折曲線L4)近傍であって同境界に沿う位置で、同側板1dの裏面に貼着される。これにより、側板1a,1b,1c,1dによる角筒状体形状が保持される。
なお、側板1dは基本的に箱正面側に向けられるので、以下この側板1dを正面側板1dとも称する。したがって、この正面側板1dに裏面側にて対向する側板1bを背面側板1bとも称する。
また、図1に示す板紙ブランクAは、一連の側板1a,1b,1c,1dが形成する角筒状体の上下一対の開口端面3a,3bを各別に閉じる端板4を備える。
この端板4は各々側板1から延出形成される。図示例では、上,下開口端面3a,3b側共に、角筒状体開口端の四辺から各々延出形成されている(合計8つ:4a〜4hが延出形成されている)。
各端板4a〜4hのサイズや形状は特に揃えられる必要はないが、板紙ブランクAが包装箱として組み立てられた際には、上,下開口端面3a,3bが上,下各別の端板4a〜4d;4e〜4hによって全閉されるように形成される。
図示例において、端板4a,4cの形状は、側板1a,1c側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成され、その幅広に形成された幅広部分4a1,4c1の箱正面側が肩状に丸みを有して形成されている。そして、幅狭に形成された幅狭部分4a2,4c2の幅が、端板4a,4cの外周端(図1中、上端)に向かって漸減するように形成されている。
継ぎしろ板2の、上,下開口端面3a,3bのうちのいずれか一方、図示例では上開口端面3aに隣接する位置のほぼ中央には横長の溝孔5が穿設される。
この継ぎしろ板2は、溝孔5の穿設側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成される。溝孔5(ひいては後述する舌片部6)の位置及び大きさの自由設計を可能にすると共に、継ぎしろ板材料を節減するためである。
継ぎしろ板2の幅広に形成された幅広部分2aと幅狭に形成された幅狭部分2bとの中間部分2cは、幅狭部分2bから幅広部分2aに向かってその幅が漸増するように形成されている。例えば、幅広部分2aの末端(図1中、下端)と幅狭部分2bの始端(図1中、上端)とを一直線又は1本の緩やかな曲線で結び、同直線又は曲線が継ぎしろ板2の中間部分2cの輪郭をなすように形成されている。図示例では、幅広部分2aの末端と幅狭部分2bの始端とを一直線2dで結び、同直線2dが継ぎしろ板2の中間部分2cの輪郭をなすように形成されている。
正面側板1dの溝孔5に対応する位置には、押圧、例えば指で押し込むことによって正面側板1dから切り離されて舌片部6をなす開封口7が設定される。
図中のほぼU字状の切取線8は、上記舌片部6を正面側板1dから切り離して形成させるための切れ目(スリット)を断続させてなる切取線、ここではミシン目状の切取線である。
舌片部6は、溝孔5よりも幅狭で、同溝孔5に差し込んだ際の先端位置が同溝孔5位置よりも下方側に延出する寸法に設定されている。後述するように、開封後において包装箱を再び閉じる際には、舌片部6の先端部分を溝孔5内に差し込んで閉じた状態を保持させるが、これを可能にするためである。
舌片部6の基部の両側部分には、同舌片部6を形成するための切取線8に各々連設された直線状の一対の切取線9が形成されている。
ここで、本包装箱の封緘時には、正面側板1dから延出形成された、上開口端面3aを閉じる端板(正面側板端板)4dは、同上開口端面3aを閉じる、背面側板1bから延出形成された端板4b上に重ね合わされ貼着される(図2参照)。
したがって、切取線8で正面側板1dから切り離して舌片部6を形成し、かつ、切取線9で正面側板1dから端板4dを切り離せば、同端板4dは、その裏面側に貼着されている端板4bをヒンジとして同端板4bと共に上開口端面3aを開閉する蓋板31を形成する(図3参照)。
ここで、端板4a,4cの側板1a,1c側を幅広に、これとは反対側を幅狭に形成し、幅広部分4a1,4c1の箱正面側を、肩状に丸みを有して形成し、幅狭部分4a2,4c2の幅を、端板4a,4c外周端(図1中、上端)に向かって漸減するように形成した理由について述べる。
本考案の包装箱は、詳細を後述するが、開封口7を押圧して舌片部6を正面側板1dから切り離した後(包装箱開封後)、蓋板31を引き上げれば(図3参照)、包装箱内に収納された物品を取り出せる。
継ぎしろ板2は、側板1aの近傍位置で側板1dに貼着されているため開封口7の押圧時、包装箱内方側に撓むことができるが、端板4cが継ぎしろ板2に引っ掛かることがある。端板4a,4cの幅広部分4a1,4c1の箱正面側を、肩状に丸みを有して形成することで、継ぎしろ板2が端板4cに引っ掛かることを軽減することができ、包装箱を再び閉じる際に、端板4cを内側に折り込むことが容易となり、端板4cが蓋板31を押し上げることを防止することができる。また、蓋板31を引き上げる際、舌片部6が端板4a,4cに引っ掛かることがある。端板4a,4cの側板1a,1c側を幅広に、これとは反対側を幅狭に形成し、幅狭部分4a2,4c2の幅を、上端に向かって漸減するように形成することで、舌片部6が端板4a,4cに引っ掛かることを防止することができる。
本実施形態において、端板4a,4cの側板1a,1c側を幅広に、反対側を幅狭に形成し、幅広部分4a1,4c1の箱正面側を、肩状に丸みを有して形成し、幅狭部分4a2,4c2の幅を、上端に向かって漸減するように形成したのは、上記のような理由による。
図1に示すように、背面側板1bの下方には、両端が同背面側板1b下端の左右両隅部に至る弧状切取線10が形成されており、包装箱廃棄時において同包装箱を板状に畳むことを容易にしている。すなわち、弧状切取線10の中央部直下を指等で押圧することにより背面側板1bの下部を弧状切取線10に沿って破断し、背面側板1bの下端部分を端板4f,4hと共に開披させて包装箱を板状に畳むことを容易にしている。
なお、上記切取線8〜10の切れ目の間隔は均等であっても非均等であってもよい。また切取線8〜10は、ミシン目状に限定されない。例えば、鉤状ないしL字状の切れ目(スリット)と繋部とが交互に連続するジッパと称される切取線(ジッパ型の切取線)であってもよい。切取線8をジッパ型とすれば、後述する蓋板31閉成時における舌片部6の溝孔5からの無用な抜け防止効果が増す。切取線8破断時の痕跡として残る凹凸がミシン目状の場合よりも大きくなるからである。
図1に示す板紙ブランクA上の、一連の側板1a,1b,1c,1dの隣接する側板相互の境目、側板1aと継ぎしろ板2との境目、端板4a〜4hが延出形成された側板1a〜1dと同端板4a〜4hとの境目には、折曲線L1〜L12が形成されている。
各折曲線L1〜L12は、例えば板紙ブランクAの肉厚を上記の各境目にて直線状に圧縮して形成される。
上記のような板紙ブランクAを組み立てて商品等の物品を包装(包装箱内に物品を収納)するには、四面一連の側板1a〜1dを折曲線L1〜L4にて四角筒状に折り曲げ、継ぎしろ板2を正面側板1dの裏面に重ね合わせ貼着して、角筒状体を形成する。
そして、上方の端板4a〜4dを、折曲線L5〜L8にて各々角筒状体の内方側へ折り曲げる。具体的には、まず小サイズの一対の端板4a,4cを折り曲げた後、大サイズの一対の端板4b,4dを折り曲げ、同一対の端板4b,4dを重ね合わせて貼着する。図示例では、正面側板1dから延出する端板4dが背面側板1bから延出する端板4bを覆うように端板4b,4dを重ね合わせて貼着するが、端板4bが端板4dを覆うように端板4b,4dを重ね合わせて貼着してもよい。これにより、角筒状体の上開口端面3aを閉じる。
次に、上記の未封緘の包装箱(上,下開口端面3a,3bのうち上開口端面3aのみが閉じられた角筒状体:図5参照)内に下開口端面3bから物品を収納し、下方の端板4e〜4hを折曲線L9〜L12にて角筒状体の内方側へ折り曲げる。この場合も、まず小サイズの一対の端板4e,4gを折り曲げた後、大サイズの一対の端板4f,4hを折り曲げ、同一対の端板4f,4hを重ね合わせて貼着する。
ここでは、上開口端面3aを閉じる場合と同様に、正面側板1dから延出する端板4hが背面側板1bから延出する端板4fを覆うように端板4f,4hを重ね合わせて貼着するが、端板4fが端板4hを覆うように端板4f,4hを重ね合わせて貼着してもよい。いずれにしても、重ね合わせて貼着された端板4f,4hにより、角筒状体の下開口端面3bを閉じる(物品が収納された包装箱を封緘する)。
上記角筒状体の上,下開口端面3a,3bを共に開いておき、同角筒状体に物品を収納してから上,下開口端面3a,3bを閉じて封緘してもよい。
ここで、継ぎしろ板2に幅狭部分2bを設け、同幅狭部分2bと幅広部分2aとの中間部分2cを、幅狭部分2bから幅広部分2aに向かってその幅が漸増するように形成した理由について述べる。
上記のように、未封緘の包装箱内への物品の収納は下開口端面3bから行う(図5参照)。ここで、継ぎしろ板2に幅狭部分2bがなければ、未封緘の包装箱内への物品の挿入時に物品が継ぎしろ板2に引っ掛かる虞がある。更に、継ぎしろ板2の中間部分2cの幅が連続的に変化するように、つまり折れ曲がり部がないように形成すれば、未封緘の包装箱内への物品の収納の際に、物品が上記中間部分2cの輪郭をなす外側端部分で引っ掛かりにくくなる。
本実施形態の場合、継ぎしろ板2は、正面側板1dの裏面に重ねられ、隣接する側板1aとの境界近傍であって同境界に沿う位置で、同正面側板1dの裏面に貼着される。これは、継ぎしろ板2の正面側板1dの裏面への貼着のし易さに加えて、上記開封口7の押圧を容易にするためである。つまり、側板1aとの境界近傍で継ぎしろ板2を正面側板1dに貼着すれば、継ぎしろ板2の側板1aとの境界とは反対側の部分は自由に動くことができ、開封口7の押圧の邪魔をしないからである。
しかし、継ぎしろ板2の側板1aとの境界とは反対側の部分が自由に動けることは、この部分が、包装箱内への物品の収納時に正面側板1dの裏面に重ならず、浮いた状態になる場合があることを意味する。この場合、継ぎしろ板2の中間部分2cの幅が不連続になっていて折れ曲がり部があると、包装箱内への物品の収納時に物品がその折れ曲がり部で引っ掛かる虞が大きい。
本実施形態において、継ぎしろ板2の中間部分2cの幅を漸増するように形成したのは、上記のような折れ曲がり部をなくすことができ、物品の収納時にその物品が収納途中で引っ掛かる虞を減らせるからである。
物品を収納し封緘した包装箱(図2参照)は、次のように開封されて物品が取り出される。
すなわち、図2に示す封緘状態において、正面側板1d上部の開封口7を包装箱内方に指で押し込み、ほぼU字状の切取線8で正面側板1dから舌片部6を切り離し形成する。続いて、端板4dを舌片部6の基部両側部分の一対の切取線9で正面側板1dから切り離す。
端板4dは、背面側板1bから延出する端板4b上に重ね合わせて貼着されている。したがって、切取線8,9による切り離し(包装箱開封)をすると、端板4dは、端板4bをヒンジとして同端板4bと共に上開口端面3aを開閉する蓋板31を形成し、この蓋板31を舌片部6側から開けば(図3参照)、包装箱内に収納された物品を取り出せる。
開封後、包装箱内に物品の一部を残した場合等における包装箱再利用の便宜として、開封後も、包装箱を再び閉じかつ開くことができる。
すなわち、図3に示す開封状態から端板4a,4cを包装箱内方に向けて折り畳み、次いで蓋板31を閉じ、舌片部6の先端部分を溝孔5内に差し込めば、包装箱は再び閉じられる(図4参照)。
舌片部6の両側部には、切取線8破断時の痕跡として凹凸が残るが、これが滑り止めとなるので、蓋板31閉成時における舌片部6の溝孔5からの無用な抜けが防止される。
図4に示す包装箱再閉成状態から、舌片部6を押し上げて蓋板31を開けば、舌片部6の先端部分は溝孔5内から引き抜かれて包装箱は再び開かれ(図3参照)、包装箱内に対する物品の再出し入れが可能となる。
以上述べたように本実施形態によれば、図2に示す封緘状態において、切取線8,9の切り離しだけで容易に包装箱の開封ができる。開封された包装箱を再び閉じ、その後に再び開くこと(開封後の閉開)も容易である。
また、下開口端面3bから物品を収納した後、端板4a〜4hの折り曲げ及び端板4b,4d及び4f,4hの重ね合わせ貼着によって開口端面3a,3bを閉じるという簡単な作業で包装箱の封緘を行うことができる。
更に、封緘状態における形態も、図2に示すように凹凸のない単純な六面体形状であるので、必須の切取線8,9部分を除いて密閉性を低下させる要因となる箇所はなく、また、多数個を1ブロック化して運搬する際の積み重ねも容易に行える等の効果を発揮できる。
1a,1c:側板、1b:側板(背面側板)、1d:側板(正面側板)、2:継ぎしろ板、2a,4a1,4c1:幅広部分、2b,4a2,4c2:幅狭部分、2c:中間部分、2d:一直線、3a,3b:上,下開口端面、4a〜4c,4e〜4h:端板、4d:端板(正面側板端板)、5:溝孔、6:舌片部、7:開封口、31:蓋板、8,9:切取線。

Claims (6)

  1. 複数の側板と、該複数の側板が周壁を形成する角筒状体の一対の開口端面を各別に閉じる、前記側板から延出された端板とを備えてなる物品の包装箱であって、
    前記複数の側板のうちの一方端の側板からは、他方端の側板である正面側板の裏面に貼着される継ぎしろ板が延出され、
    該継ぎしろ板の、前記一対の開口端面のうちの一方の開口端面に隣接する位置には溝孔が穿設され、
    前記正面側板の前記溝孔に対応する位置には、押圧によって該正面側板から切り離されて舌片部をなす開封口が設定され、
    前記正面側板から延出されて前記一方の開口端面を閉じる端板である正面側板端板の前記舌片部の基部の両側部分が、該舌片部の前記切り離しと共に前記正面側板から切り離されることにより、該正面側板端板に重ね合わされ貼着された、前記正面側板に裏面側にて対向する側板から延出された端板をヒンジとして、前記一方の開口端面を開閉する蓋板が形成され、
    該蓋板の開閉時に該蓋板と一体の前記舌片部が前記溝孔に対して引抜き、差込み可能であることを特徴とする包装箱。
  2. 前記継ぎしろ板は、前記一方端の側板との境界近傍かつ該境界に沿う位置で前記正面側板の裏面に貼着されることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記継ぎしろ板は、前記溝孔の穿設側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記継ぎしろ板の幅広に形成された幅広部分と幅狭に形成された幅狭部分との中間部分は、幅狭部分から幅広部分に向かってその幅が漸増するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記正面側板端板に隣接する端板は、側板側が幅広に、これとは反対側が幅狭に形成され、該端板の幅広に形成された幅広部分の箱正面側が肩状に丸みを有して形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の項に記載の包装箱。
  6. 前記正面側板端板に隣接する端板の幅狭に形成された幅狭部分の幅が、該端板の外周端に向かって漸減するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
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