JP6819458B2 - 包装箱、および、ブランクシート - Google Patents
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Description
本発明の目的は、包装箱を開封するための外力をミシン目の切断に適した方向へ伝達可能とした包装箱、および、ブランクシートを提供することを目的とする。
図1が示すように、直方体状を有した包装箱は、底板11、前後左右の側壁12,13,14,15、頂板16、および、前フラップ17を備える。前後左右の側壁12,13,14,15は、底板11と対向する矩形状を有した開口11Tを区画する上縁を備えて、底板11の周囲を囲う。頂板16は、1つの側壁である後壁13の上縁13Uに連設されて、開口11Tの全体を覆う。前フラップ17は、頂板16の前縁16Fに連設されて、前壁12の外面に接合された帯状を有する。
次に、包装箱を製造するためのブランクシートについて説明する。
図2が示すように、1枚のブランクシートにおいて、帯状を有した前フラップ17、矩形板状を有した頂板16、後壁13、底板11、および、前壁12は、この順に連設されている。前フラップ17は、左右で一対の開始線17Lを備え、開始線17Lに挟まれたフラップ中間部17Cと、一対のフラップ端部17Eとから構成される。前フラップ17は、頂板16の前縁16Fに連設されている。前縁16Fは、上述したように、左右で一対の回動軸線16FEと、一対の回動軸線16FEに挟まれた中間線16FCとから構成される。頂板16は、上述したように、左右で一対の第1開封線1L1と、左右で一対の第2開封線1L2とから構成される第1ミシン目を備え、第1ミシン目に囲まれた第1開封部161と、それ以外である左右で一対の第2開封部162とから構成される。頂板16は、後壁13の上縁13Uに連設されて、後壁13の上縁13Uは、頂板16の後縁16Bを兼ねている。後壁13は、底板11の後縁11Bに連設され、前壁12は、底板11の前縁11Fに連設されている。
次に、包装箱を開封するための手順について説明する。
図3が示すように、包装箱の開封時には、まず、前フラップ17の差し込み縁17Tの下方において、差し込み部12P1が、利用者の指によって包装箱の内側に押し込まれる。この際、差し込み部12P1は、それの中央を上下方向に横切るミシン目によって切断され、また、差し込み線12LPが、それに沿って切断され、これによって、前壁12を貫通する差し込み孔が形成される。そして、差し込み孔を通じて、利用者の指が包装箱の内側に差し込まれる。
(1)第1開封部161を開封する際には、フラップ中間部17Cと切り取り部12Pとから構成された積層体が、利用者の指などによって摘まれる。そのため、第1開封線1L1を切断するための外力を受けるフラップ中間部17Cは折れ曲がりがたくなる。結果として、第1開封線1L1を切断するための外力が、第1開封線1L1の切断に適した左右方向へ伝達されやすくなる。
[回動軸線16FE]
・回動軸線16FEは、ミシン目に変更することも可能である。回動軸線16FEがミシン目に変更された構成によれば、第2開封部162を前フラップ17から分離することが可能であるため、開口11Tの開放がさらに容易ともなる。なお、この際、各回動軸線16FEが、第6ミシン目の一例である。
・第1ミシン目は、頂板16の前縁16Fに位置する左右で一対の前端と、頂板16の後縁16Bに位置する後端とをつなぐ2つの直線や曲線に具体化することも可能である。また、第1ミシン目が有する形状は、頂板16の前縁16Fに位置する左右で一対の前端を備え、各前端から頂板16の後縁16Bに向けて延びる線分が相互に接続される閉環状に具体化することも可能である。
なお、本発明におけるミシン目とは、シートの切断予定部分に沿って断続的に設けられた切目を指し、切目の形状は必要に応じて点状、直線状、くの字状、L字状その他任意に設定可能である。
・前フラップ17が有する形状は、左右方向に延びる帯状に限らず、頂板16の前縁16Fを一辺とする半円板状や、頂板16の前縁16Fを一辺とする三角板状に具体化することも可能である。
・切り取り部12Pの形状は、前壁12と対向する方向から見て、矩形形状に限らず、三角形状や半円形状とすることも可能であり、前壁12の上縁を一辺として構成される形状であればよい。差し込み部12P1の形状もまた、前壁12と対向する方向から見て、三角形状に限らず、四角形状や半円形状とすることも可能であり、前壁12の上縁を一辺として構成される形状であればよい。
・右壁14や左壁15は、前壁12や後壁13と同じく、一枚の板として具体化すると共に、前壁12や後壁13は、右壁14や左壁15と同じく、内フラップと外フラップとの接合体とすることも可能である。
Claims (5)
- 包装箱であって、
底板と、
前記底板と対向する開口を区画する上縁を備えて前記底板を囲う前後左右の側壁と、
1つの前記側壁である後壁の上縁に連設されて前記開口を覆う頂板と、
前記頂板の前縁に連設されて前壁の外面に接合された前フラップと、を備え、
前記頂板は、前記頂板の前縁に位置する左右で一対の前端から前記後壁の上縁に向けて延びる第1ミシン目を備え、前記頂板のなかで前記第1ミシン目に囲まれた領域が、前記開口を設けるための第1開封部であり、
前記前フラップは、前記第1ミシン目の各前端から前記前フラップの下縁まで延びる左右で一対の第2ミシン目に挟まれた中間部を備え、
前記前壁は、前記前壁の上縁を一辺とした形状を縁取る第3ミシン目を備え、前記第3ミシン目に囲まれた部分である切り取り部は、前記中間部の内面に接合され、
前記切り取り部は、前記前壁の外面と対向する方向から見て、前記中間部の下縁の下方にはみ出す部分を有し、かつ、左右方向では前記中間部以下の幅を有し、
前記切り取り部は、前記切り取り部の下縁を一辺とした形状を縁取る第4ミシン目を備え、前記第4ミシン目に囲まれた部分である差し込み部は、前記前壁の外面と対向する方向から見て、前記はみ出す部分を含む
包装箱。 - 前記差し込み部は、当該差し込み部の左右方向における中央に、上下方向に延びるミシン目をさらに備える
請求項1に記載の包装箱。 - 前記頂板の左右縁に別々に連設されて左右側壁を構成する外フラップをさらに備え、
前記各第1ミシン目は、前記一対の前端から前記左右縁の中間に位置する後端まで前記左右縁に対して傾きを有して延びる第1部分と、前記第1部分の後端から前記後壁の上縁に向けて延び、前記左右縁を構成する第2部分とから構成され、
前記左右縁は、前記第2部分と、前記第2部分以外である第5ミシン目とから構成され、
前記頂板は、前記頂板の前縁のなかで当該前縁の端から前記第1ミシン目の前端までの部分、前記第1部分、および、前記第5ミシン目によって囲まれた左右で一対の第2開封部と、前記第1ミシン目に囲まれた前記第1開封部とから構成される
請求項1または2に記載の包装箱。 - 前記頂板の前縁のなかで当該前縁の端から前記第1ミシン目の前端までの部分には、ミシン目が設けられている
請求項1から3のいずれか一項に記載の包装箱。 - 底板と、
前記底板と対向する開口を区画する上縁を備えて前記底板を囲う前後左右の側壁と、
1つの前記側壁である後壁の上縁に連設されて前記開口を覆う頂板と、
前記頂板の前縁に連設されて前壁の外面に接合された前フラップと、
を備える包装箱の製造に用いられるブランクシートであって、
前記前フラップ、前記頂板、前記後壁、前記底板、および、前記前壁が、この順に連設されており、
前記頂板は、前記頂板の前縁に位置する左右で一対の前端から前記後壁の上縁に向けて延びる第1ミシン目を備え、前記頂板のなかで前記第1ミシン目に囲まれた領域が、前記開口を設けるための第1開封部であり、
前記前フラップは、前記第1ミシン目の各前端から前記前フラップの下縁まで延びる左右で一対の第2ミシン目に挟まれた中間部を備え、
前記前壁は、前記前壁の上縁を一辺とした形状を縁取る第3ミシン目を備え、前記第3ミシン目に囲まれた部分である切り取り部は、前記中間部に接合され、
前記切り取り部は、前記前壁の外面と対向する方向から見て、前記中間部の下縁の下方にはみ出す部分を有し、かつ、左右方向では前記中間部以下の幅を有し、
前記切り取り部は、前記切り取り部の下縁を一辺とした形状を縁取る第4ミシン目を備え、前記第4ミシン目に囲まれた部分である差し込み部は、前記前壁の外面と対向する方向から見て、前記はみ出す部分を含む
ブランクシート。
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