JP3166212U - ミシンのルーパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縁かがりミシンのルーパに設けられるルーパ糸通しのためのパイプを組み込むためのルーパ溝の構造に改良を加えてパイプの製造を容易に行なって糸通しパイプを備えたルーパの生産性を向上する。【解決手段】上ルーパ(7)にはパイプ(29)を組み込むためのパイプ湾曲部(Cp1)及びパイプ直線部(Lp1、Lp2)に対応するルーパ溝湾曲部(Cg1)及びルーパ溝直線部(Lg1、Lg2)を有するルーパ溝(36)を設け、ルーパ溝のルーパ溝湾曲部はルーパ溝直線部の溝幅寸法(Wg2)に比べて幅広の溝幅寸法(Wg1)に形成されるものである。【選択図】図3

Description

本考案はミシンのルーパ装置に係わり、特に縁かがりミシンのルーパに設けられるルーパ糸通しのためのパイプを組み込むためのルーパ溝の構造に改良を加えてパイプの製造を容易に行なって糸通しパイプを備えたルーパの生産性を向上するためのミシンのルーパ装置の構造に関する。
従来から、縁かがりミシンにおいて、ルーパ糸を差し入れる糸導入部から上、下ルーパの剣先のルーパ糸案内出口までを連通するパイプ(中空のルーパ糸案内)で連結し、パイプに供給される加圧気体の流れを利用してルーパ糸を送る気体搬送糸通し装置が知られている。これにより、複雑な糸掛けを不要とし、操作性よく糸通しを行なうことができ、このため糸通しを間違えたり、途中で糸がはみ出し、挿通されたルーパ糸が他の糸と絡んだりすることがなく、極めて簡単な操作で一気に糸通しをすることができる(特許文献1−2)。
上、下ルーパのうち上ルーパ50について説明すれば、図5に示すように、このようなルーパ糸の糸通しを行なう上ルーパ50の上ルーパ駆動部51としては、所謂「ピボット・スライド」方式が採用されている。ミシンモータMからタイミングベルトMBを介してはずみ車52とともに回転駆動される駆動軸53には、上ルーパ駆動傾斜カム54が固定され、上ルーパ駆動傾斜カム54には上ルーパ駆動二又55に取り付けられたカムフォロアであるローラ56が係合されている。上ルーパ駆動二又55は上ルーパ駆動軸57にピン58により枢着されている。上ルーパ駆動軸57には上ルーパ駆動腕58aの一端が固定され、上ルーパ駆動腕58aの他端には上ルーパ取付軸59が枢着されている。上ルーパ取付軸59はフレームに回動可能に装着されたピボット60に摺動可能に軸支されている。上ルーパ取付軸59の上端には上ルーパ50が固定されている。
図5、図6に示すように、上ルーパ50は、パイプ61を保持するためのルーパ取付腕62を備え、ルーパ取付腕62から突出しているピン63が上ルーパ駆動部51の上ルーパ取付軸59にネジ59aで位置調節自在に連結されている。
上ルーパ50は、ルーパ糸入口64からルーパ剣先糸出口65までルーパ糸通しのためのパイプ61がルーパ溝66に組み込まれ、パイプ61はルーパ取付腕62によって保持されている。
ところで、図6(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、パイプ61は、上ルーパ駆動及びルーパ糸通し構造上、ルーパ糸入口64からルーパ剣先糸出口65までルーパ糸通しのための湾曲部Cp3及び直線部Lp5、Lp6を有している。このため、ルーパ溝66には、パイプ61の湾曲部Cp3及び直線部Lp5、Lp6に対応してパイプ61を密接状態で嵌合する湾曲部Cg3及び直線部Lg5、Lg6が設けられている。ルーパ溝66における直線部Lg5、Lg6及び湾曲部Cg3の溝幅寸法Wg5はパイプ61が実質的に密接状態で嵌合する程度にパイプ61の外径D3より約0.1mm幅広く設計されている。
こうして構成されたパイプ61はルーパ溝66に組み込まれて密接状態で嵌合接着する(図6(c)、(d))。
なお、パイプ61の仕様は一例を挙げると次のようになる。
〈仕様〉
材質:ステンレス合金
外径:1.61mm
肉厚:0.18mm
このように構成された上ルーパ50は上ルーパ駆動部51によって針に対して楕円運動を行なう。
特許第2865470号公報(=米国特許5327841号公報) 特許第3355214号公報
しかしながら、このような上ルーパ構造では、パイプ61を上ルーパ50のルーパ溝66に組み込まれて密接状態で嵌合接着させるために、直線部Lp5、Lp6に湾曲部Cp3をパイプ61に形成することが至難となっている。
即ち、直線状のパイプ61に、所定長の両直線部Lp5、Lp6を持たせ両直線部Lp5、Lp6間に所定の曲率で湾曲部Cp3を形成しパイプ61を製造するには治具を使用して行なわれるのであるが、所定長の両直線部Lp5、Lp6を持たせ両直線部Lp5、Lp6間に所定の曲率で湾曲部Cp3を形成するにはかなりの技量を必要とする。殊に、湾曲部Cp3の形成にあたって、パイプは板材から丸く曲げ、両端部を溶接し、パイプに加工して作成されることからパイプの長手方向で硬度が異なるため、パイプ61に加える屈曲力の強さ、屈曲力印加速度等によってパイプ61が折り曲がったり、扁平状に変形したり或いは正規の曲率で湾曲されない等の理由でパイプ61の製造歩留まりが縁かがりミシンの他の部品と比較して低下している。
したがって、縁かがりミシンの上ルーパ50に設けられるルーパ溝66に組み込むルーパ糸通しのためのパイプ61の製造が極めて煩瑣で高度の技量を伴う作業を要するので生産性が低い状況となっている。
本考案は、これらの難点を解決するためになされたもので、縁かがりミシンのルーパに設けられるルーパ糸通しのためのパイプを組み込むためのルーパ溝の構造に改良を加えてパイプの製造を容易に行なって糸通しパイプを備えたルーパの生産性を向上し製造コストを低減するためのミシンのルーパ装置の構造を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本考案のミシンのルーパ装置は、ルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口までルーパ糸通しのためのパイプ湾曲部及びパイプ直線部を有するパイプが組み込まれたルーパを備え、ルーパにはパイプを組み込むためのパイプ湾曲部及びパイプ直線部に対応するルーパ溝湾曲部及びルーパ溝直線部を有するルーパ溝を設け、ルーパ溝のルーパ溝湾曲部はルーパ溝直線部の溝幅寸法に比べて幅広の溝幅寸法に形成される。
また、本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ溝直線部の溝幅寸法はパイプの外径より0.05mm〜0.15mm幅広く、ルーパ溝湾曲部はルーパ溝湾曲部の中央部においてパイプの外径の1.2〜1.4倍の溝幅寸法を有し、ルーパ溝湾曲部の中央部から各ルーパ溝直線部に向かって漸次縮小してルーパ溝直線部の溝幅寸法に一致させるものである。
本考案のミシンのルーパ装置によれば、縁かがりミシンのルーパに設けられるルーパ糸通しのためのパイプを組み込むためのルーパ溝の溝幅構造によりパイプの製造を容易に行なって糸通しパイプを備えたルーパの生産性を向上することができる。
本考案によるルーパ装置を適用した2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンを示す部分斜視図である。 本考案によるルーパ装置を適用したルーパ駆動部を示す斜視図である。 本考案によるルーパ装置を示す平面図で、(a)、(b)は組み込み前の上ルーパとパイプの状態、(c)は組み込み後の上ルーパとパイプの状態、(d)は組み込み後の上ルーパとパイプの部分拡大状態を示す。 本考案によるルーパ装置を示す平面図で、(a)、(b)は組み込み前の下ルーパとパイプの状態、(c)は組み込み後の下ルーパとパイプの状態、(d)は組み込み後の下ルーパとパイプの部分拡大状態を示す。 従来のルーパ装置におけるルーパ駆動部を示す斜視図である。 従来のルーパ装置を示す平面図で、(a)、(b)は組み込み前の上ルーパとパイプの状態、(c)は組み込み後の上ルーパとパイプの状態、(d)は組み込み後の上ルーパとパイプの部分拡大状態を示す。
以下、本考案のルーパ装置を2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンに適用した好ましい実施の形態例について図面を参照して詳述する。
図1に示すように、オーバーロックミシン1は、ベッドとアームを形成するフレーム2で構成されている。
ミシンモータMはフレーム2に装着され、駆動軸5はフレーム2に沿って水平方向に延びている。駆動軸5は、ミシンモータMによってタイミングベルトMBにより回転駆動される。
オーバーロックミシン1は、駆動軸5と同期して上下運動する針留11に固定され針板3を貫通して上下運動する針11a、11b、これらの針11a、11bを駆動する針駆動機構12、針板3上で布を押える布押え機構19、針板3の下側で針11a、11bの軌跡と交叉するように円弧状の軌跡を描いて往復運動する下ルーパ8、針板3の側方で下ルーパ8の軌跡と交叉するとともに針板3の上側で針11a、11bの軌跡と交叉するように楕円状の軌跡を描いて往復運動する上ルーパ7、布を1目毎に歩進させる布送り機構4で縫目形成装置20を形成している。
上ルーパ7、下ルーパ8はそれぞれルーパ駆動機構10によって駆動される。
縫目形成装置20の針駆動機構12、布送り機構4及びルーパ駆動機構10は駆動軸5によって駆動される。針駆動機構12、布送り機構4の具体的構造及び動作は公知(前記特許文献1、特許文献2)であるので、その詳細は説明を省略する。
ルーパ駆動機構10は上ルーパ7の上ルーパ駆動部14及び下ルーパ8の下ルーパ駆動部16から構成されている。
図2に示すように、上ルーパ7の上ルーパ駆動部14としては、所謂「ピボット・スライド」方式が採用されている。ミシンモータMからタイミングベルトMBを介してはずみ車6とともに回転駆動される駆動軸5には、上ルーパ駆動傾斜カム21が固定され、上ルーパ駆動傾斜カム21には上ルーパ駆動二又22に取り付けられたカムフォロアであるローラ23が係合されている。上ルーパ駆動二又22は上ルーパ駆動軸24にピン25により枢着されている。上ルーパ駆動軸24には上ルーパ駆動腕26の一端が固定され、上ルーパ駆動腕26の他端には上ルーパ取付軸27が枢着されている。上ルーパ取付軸27はフレーム2に回動可能に装着されたピボット28に摺動可能に軸支されている。上ルーパ取付軸27の上端には上ルーパ7が固定されている。
また、図1−図2において、42は駆動軸5に設けられた針駆動偏心カム41から針駆動機構12を駆動するための針駆動ロッドである。
このように構成された上ルーパ7は、駆動軸5の回転に伴って、上ルーパ駆動傾斜カム21、上ルーパ駆動二又22、ローラ23、上ルーパ駆動軸24、上ルーパ駆動腕26、上ルーパ取付軸27からなる上ルーパ駆動部14によって駆動され、上ルーパ駆動腕26に枢着された上ルーパ取付軸27がピボット28の枢動穴を摺動することによりピボット28を運動基点として上ルーパ7が針11a、11bに対して楕円運動を行なう。
図3(a)−(d)に示すように、本考案のルーパ装置は、ルーパ糸入口34からルーパ剣先糸出口35までルーパ糸通しのためのパイプ湾曲部Cp1及びパイプ直線部Lp1、Lp2を有するパイプ29が組み込まれる上ルーパ7を備えている。
上ルーパ7にはパイプ29を組み込むためのパイプ湾曲部Cp1及びパイプ直線部Lp1、Lp2に対応するルーパ溝湾曲部Cg1及びルーパ溝直線部Lg1、Lg2を有するルーパ溝36を設け、ルーパ溝36のルーパ溝湾曲部Cg1はルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2に比べて幅広の溝幅寸法Wg1に形成される。
また、本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2はパイプ29の外径D1より0.05mm〜0.15mm幅広く形成されている。ルーパ溝湾曲部Cg1はルーパ溝湾曲部Cg1の中央部Co1においてパイプ29の外径D1の1.2〜1.4倍の溝幅寸法Wg1を有し、ルーパ溝湾曲部Cg1の中央部Co1から各ルーパ溝直線部Lg1、Lg2に向かって漸次縮小してルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2に一致させるものである。
ルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2はパイプ29の外径D1より0.05mm〜0.15mm幅広くするのはパイプ29がルーパ溝直線部Lg1、Lg2においてはルーパ溝36に組み込まれて密接状態で嵌合接着させパイプ29を保持する機能をもたせるためである。ルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2がパイプ29の外径D1より0.05mm未満とされると、パイプ29の成形にともなうルーパ溝36への挿入が困難となるという難点をもたらし、ルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2がパイプ29の外径D1より0.15mmを越えると、パイプ29がルーパ溝直線部Lg1、Lg2においてルーパ溝36に緩く嵌合し密接状態でパイプ29を保持する機能を達成しないからである。
なお、ルーパ溝湾曲部Cg1の中央部Co1における溝幅寸法Wg1がルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2の1.2倍より小さいと、パイプ29の成形にともなうルーパ溝36への挿入が困難となるという難点をもたらし、ルーパ溝湾曲部Cg1の中央部Co1における溝幅寸法Wg2がルーパ溝直線部Lg1、Lg2の溝幅寸法Wg2の1.4倍より大きいと、上ルーパ7の強度自体が弱体化するという難点をもたらし、何れも好ましくない。
この場合、ルーパ溝36の深さ寸法はパイプ29の外径D1と実質的に同一である。
なお、Pはルーパ剣先、31は上ルーパ7のルーパ取付腕30から突出して、上ルーパ7を上ルーパ駆動部14(図1、図2)の上ルーパ取付軸27に位置調節自在に連結するピンを示す。
さらに、図2に示すように、下ルーパ駆動部16の構成において、駆動軸5には下ルーパ駆動傾斜カム43が固定され、下ルーパ駆動傾斜カム43には下ルーパ駆動二又44に取り付けられたカムフォロアであるローラ45が係合されている。下ルーパ駆動二又44は下ルーパ駆動軸46にピン47により枢着されている。下ルーパ駆動軸46には下ルーパ8が固定されている。
このように構成された下ルーパ8は、駆動軸5の回転に伴って、下ルーパ駆動傾斜カム43、下ルーパ駆動二又44、ローラ45、下ルーパ駆動軸46からなる下ルーパ駆動部16によって駆動され、下ルーパ8は針11a、11bに対して上ルーパ7に同期して揺動運動を行なう。
図4(a)−(d)に示すように、本考案のルーパ装置は、ルーパ糸入口34からルーパ剣先糸出口35までルーパ糸通しのためのパイプ湾曲部Cp2及びパイプ直線部Lp3、Lp4を有するパイプ29が組み込まれる下ルーパ8を備えている。
下ルーパ8にはパイプ29を組み込むためのパイプ湾曲部Cp2及びパイプ直線部Lp3、Lp4に対応するルーパ溝湾曲部Cg2及びルーパ溝直線部Lg3、Lg4を有するルーパ溝36を設け、ルーパ溝36のルーパ溝湾曲部Cg2はルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4に比べて幅広の溝幅寸法Wg3に形成される。
また、本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4はパイプ29の外径D1より0.05mm〜0.15mm幅広く形成されている。ルーパ溝湾曲部Cg2はルーパ溝湾曲部Cg2の中央部Co2においてパイプ29の外径D2の1.2〜1.4倍の溝幅寸法Wg3を有し、ルーパ溝湾曲部Cg2の中央部Co2から各ルーパ溝直線部Lg3、Lg4に向かって漸次縮小してルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4に一致させるものである。
ルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4はパイプ29の外径D2より0.05mm〜0.15mm幅広くするのはパイプ29がルーパ溝直線部Lg3、Lg4においてはルーパ溝36に組み込まれて密接状態で嵌合接着させパイプ29を保持する機能をもたせるためである。ルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4がパイプ29の外径D1より0.05mm未満とされると、パイプ29の成形にともなうルーパ溝36への挿入が困難となるという難点をもたらし、ルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4がパイプ29の外径D2より0.15mmを越えると、パイプ29がルーパ溝直線部Lg3、Lg4においてルーパ溝36に緩く嵌合し密接状態でパイプ29を保持する機能を達成しないからである。
なお、ルーパ溝湾曲部Cg2の中央部Co2における溝幅寸法Wg3がルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4の1.2倍より小さいと、パイプ29の成形にともなうルーパ溝36への挿入が困難となるという難点をもたらし、ルーパ溝湾曲部Cg2の中央部Co2における溝幅寸法Wg3がルーパ溝直線部Lg3、Lg4の溝幅寸法Wg4の1.4倍より大きいと、下ルーパ8の強度自体が弱体化するという難点をもたらし、何れも好ましくない。
この場合、ルーパ溝36の深さ寸法はパイプ29の外径D2と実質的に同一である。
なお、Pはルーパ剣先、32は下ルーパ8のルーパ取付腕30aから延びて、下ルーパ8を下ルーパ駆動部16(図1、図2)の下ルーパ駆動軸46に位置調節自在に連結する取付孔を示す。
なお、図3、図4に示すパイプ29の仕様は一例を挙げると次のようになる。
〈仕様〉
材質:ステンレス合金
外径:1.61mm
肉厚:0.18mm
このように構成されたルーパ装置によれば、上ルーパ7、下ルーパ8のルーパ溝36のルーパ溝湾曲部Cg1、Cg2においてルーパ溝36の溝幅寸法Wg1、Wg3に嵌め込みの余裕ができることから、パイプ29に加える屈曲力の強さ、屈曲力印加速度等について極めて煩瑣で高度の技量の作業を要しないでパイプ29が折り曲がったり、扁平状に変形したりする程度の負荷を加えずに正規の曲率に近い曲げで湾曲させてパイプ29をルーパ溝36に容易に挿入し組み込むことができる(図3(c)−(d)、図4(c)−(d))。なお、パイプ29はルーパ溝直線部Lg1、Lg2、Lg3、Lg4においてはルーパ溝36に組み込まれて密接状態で嵌合接着される。
なお、ルーパ糸入口34からルーパ剣先糸出口35までルーパ糸通しのためのパイプ29にルーパ糸を糸通しするルーパ糸通し機構の具体的構造及び動作は公知(特許文献1、特許文献2)であるので、その詳細は説明を省略する。
このように構成されたルーパ装置において、針11a、11b、上ルーパ7、下ルーパ8への糸通しが完了した後、駆動軸5の回転に伴って、針駆動機構12、布送り機構4及びルーパ駆動機構10の上ルーパ駆動部14及び下ルーパ駆動部16がそれぞれ駆動され、縫目形成装置20による縫目形成にあたっては、針11a、11bが上死点から降下し最下点より上昇するとき針糸を下ルーパ8の剣先で掬い、針糸は下ルーパ8に掛け止られたまま、下ルーパ8が前進しながら上ルーパ7が最下点より上昇して下ルーパ8の下ルーパ糸を掬い、下ルーパ糸が掛け留められた上ルーパ7が上死点に到達した後に後退降下するとき上死点より降下する針11a、11bが上ルーパ7の上ルーパ糸を掬って布を貫通した後に上ルーパ7が降下しながら上ルーパ7に掛け留められた下ルーパ糸が抜けて外れた後に下ルーパ8は後退しながら掛け留めていた針糸が下ルーパ8より抜けて外れることにより縁かがり縫目を形成する。
なお、このような縁かがり縫目自体の形成手法は公知である(特許第3877829号公報)。
以上の説明においてルーパ装置は上、下ルーパについて記載したが、このルーパ装置は二重環ルーパにも等しく適用できるものである。
このように構成されたルーパ装置によれば、縁かがりミシンのルーパに設けられるルーパ糸通しのためのパイプを組み込むためのルーパ溝の溝幅構造によってパイプをルーパ溝に挿入することが容易になるのでパイプの製造を容易に行なうことが可能になり、したがって糸通しパイプを備えたルーパの生産性を向上し製造コストを低減することができる。
本考案におけるミシンのルーパ装置は、ルーパに加圧気体を利用して自動的に糸通しする縁かがりミシンに好適に適用可能である。
7・・・上ルーパ
8・・・下ルーパ
29・・・パイプ
34・・・ルーパ糸入口
35・・・ルーパ剣先糸出口
36・・・ルーパ溝
Cp1、Cp2・・・パイプ湾曲部
Lp1、Lp2、Lp3、Lp4・・・パイプ直線部
Cg1、Cg2・・・ルーパ溝湾曲部
Lg1、Lg2、Lg3、Lg4・・・ルーパ溝直線部
Wg2、Wg4・・・ルーパ溝直線部の溝幅寸法
Wg1、Wg3・・・ルーパ溝湾曲部の中央部の溝幅寸法
D1、D2・・・パイプの外径

Claims (2)

  1. ルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口までルーパ糸通しのためのパイプ湾曲部及びパイプ直線部を有するパイプが組み込まれたルーパを備え、
    前記ルーパには前記パイプを組み込むための前記パイプ湾曲部及び前記パイプ直線部に対応するルーパ溝湾曲部及びルーパ溝直線部を有するルーパ溝を設け、
    前記ルーパ溝のルーパ溝湾曲部はルーパ溝直線部の溝幅寸法に比べて幅広の溝幅寸法に形成されることを特徴とするミシンのルーパ装置。
  2. 前記ルーパ溝直線部の溝幅寸法は前記パイプの外径より0.05mm〜0.15mm幅広く形成され、
    前記ルーパ溝湾曲部は前記ルーパ溝湾曲部の中央部において前記パイプの外径の1.2〜1.4倍の溝幅寸法を有し、前記ルーパ溝湾曲部の中央部から各ルーパ溝直線部に向かって漸次縮小して前記ルーパ溝直線部の溝幅寸法に一致させることを特徴とする請求項1記載のミシンのルーパ装置。
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