JP4971004B2 - ミシンのフレーム構造 - Google Patents

ミシンのフレーム構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4971004B2
JP4971004B2 JP2007088715A JP2007088715A JP4971004B2 JP 4971004 B2 JP4971004 B2 JP 4971004B2 JP 2007088715 A JP2007088715 A JP 2007088715A JP 2007088715 A JP2007088715 A JP 2007088715A JP 4971004 B2 JP4971004 B2 JP 4971004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rigid frame
frame plate
sewing
sewing machine
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007088715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008245776A (ja
Inventor
重雄 鈴木
孝一 佐久間
徹 佐久間
茂範 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Manufacturing Co Ltd filed Critical Suzuki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007088715A priority Critical patent/JP4971004B2/ja
Priority to TW96121202A priority patent/TW200839052A/zh
Publication of JP2008245776A publication Critical patent/JP2008245776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4971004B2 publication Critical patent/JP4971004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明はミシンのフレーム構造に関し、特に軽量化、堅牢化され廉価に製造されるミシンのフレーム構造に係る。
従来から、ミシンフレームは高い剛性を確保するために鉄やアルミニュームの鋳造品で形成され、これを機械加工してミシンの各種機構を含む縫目形成装置を装着している。したがって、これでは鋳造品で形成されることから機体が重量物となり、かつ鋳造品を作る型代費や機械加工費の観点からコスト高となっている。
これらの難点を解消するため、機械加工を要する鋳造品を使用しないで、プラスチック成形体と補強部を複合させたミシンフレーム構造(例えば、特許文献1参照)が知られている。
また、フレーム構成部品を組立てることによって作り上げられたミシンフレーム構造(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開平1−313088号公報 特開平11−290573号公報
しかしながら、特許文献1開示のミシンフレーム構造では、補強部を複合させたプラスチック成形体中にはミシンの機能モジュールが装着不可能なので、そのような機能を行なうミシンのフレームとしては使用できないという難点がある。
また、特許文献2開示のミシンフレーム構造では、多くのフレーム構成部品を組立てるために個々のフレーム構成部品には高い機械加工精度が要求され、しかもミシンの寸法を改変する場合に、1つのフレーム構成部品の寸法を変更するときは対応するフレーム構成部品の寸法も変更しなければならないという難点がある。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、ミシンフレームの適所にミシンの機能モジュールが装着可能で、高い機械加工精度が不要で、ミシンの寸法を容易に改変可能で軽量化、堅牢化され、廉価に製造されるミシンのフレーム構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明のミシンのフレーム構造は、被縫製物を押えモジュールにより針板上に押圧保持し、送りモジュールにより縫い方向に1縫目ピッチづつ歩進送りすると共に、被縫製物を貫通して鉤針・蓋針駆動モジュールにより上下に直線往復運動し糸捕捉鉤が側設された鉤針と協働する回転釜装置を含む縫目形成装置により被縫製物に糸で縫目形成を行うミシンに適用される。
この本発明の第1の態様であるミシンのフレーム構造は、ミシンの縫い方向と平行に方向付けされ離間して横方向に配置された第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと、ミシンの縫い方向で見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートと、ミシンの縫い方向で見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートとを備え、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートをミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材により縫目形成装置を駆動する下軸が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートで支承されて横通されているベッドを形成し、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部と垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートをミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第3、第4の剛性フレーム横通材により鉤針・蓋針駆動モジュール、押えモジュール及び送りモジユールを駆動する上軸が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートで支承されて横通されているアームを形成し、ベッドとアームを連結してアームを支持する支持脚柱部を形成するものである。
このような第1の態様であるミシンのフレーム構造によれば、第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートを離間させ、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートを離間させて第1、第2の剛性フレーム横通材で接続することでベッドを形成し、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートを離間させて第3、第4の剛性フレーム横通材で接続することでアームを形成し、このベッドとアームを連結してアームを支持する支持脚柱部を形成しているので、各機能要素をモジュール化してこのフレームの適所に装着することが可能になる。また、剛性フレームプレート及び剛性フレーム横通材を組み立てることで1つのフレームを形成していることから、モジュール等を剛性フレームプレート自体に装着することができるので、高い機械加工精度が不要で、ミシンの寸法を容易に改変することが可能となる。さらに、各剛性フレームプレートを離間させその各剛性フレームプレートを各剛性フレーム横通材により接続することでベッド、アーム及び支持脚注部を形成しているので、ミシンの寸法を改変する場合に、改変部位のフレーム構成部品の寸法を変更するだけで済むようになり、また、軽量化、堅牢化することができると共に廉価に製造できるようになる。なお、本明細書中においてモジュール(module)とは、機能単位としての部品集合のことを意味する。
また、本発明の第2の態様であるミシンのフレーム構造は、ミシンの縫い方向と平行に方向付けされ離間して横方向に配置された第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと、ミシンの縫い方向で見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートと、ミシンの縫い方向で見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートとを備え、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートをミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材により縫目形成装置を駆動する下軸が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートで支承されて横通されているベッドを形成し、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部と垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートをミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第3、第4の剛性フレーム横通材により鉤針・蓋針駆動モジュール、押えモジュール及び送りモジュールを駆動する上軸が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートで支承されて横通されているアームを形成し、ベッドとアームを連結してアームを支持する支持脚柱部を形成すると共に、押えモジュール及び上軸に連結された鉤針・蓋針駆動モジュールはアームの横方向先端において垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートに装着され、送りモジュール及び下軸に連結された回転釜装置はベッドの横方向先端において垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートに装着されるものである。
このような第2の態様であるミシンのフレーム構造によれば、第1の態様であるミシンのフレーム構造の機能及び効果を有すると共に、さらに、押えモジュール及び鉤針・蓋針駆動モジュールをアームの横方向先端に位置する垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートに装着することができ、送りモジュール及び縫目形成装置をベッドの横方向先端に位置する垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートに装着することができるので、押えモジュール、鉤針・蓋針駆動モジュール、送りモジュール及び縫目形成装置を、それぞれの機能に応じて動作できるようなフレームの適所に装着できる。
本発明の第3の態様は第2の態様であるミシンのフレーム構造において、縫目形成装置は垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートから突出したミシンの縫い方向の前方に配置された第1、第2の剛性フレーム横通材の横方向先端に固定されるサブプレートに装着され、回転釜装置が駆動することにより糸を鉤針に周接して緊張すると共に回転釜装置からくぐり出た糸を糸締めする糸引出作動子を有するものである。
このような第2の態様であるミシンのフレーム構造によれば、糸引出作動子を回転釜装置から供給される糸に係合させるようなフレームの適所に装着できる。
本発明の第4の態様は第1の態様乃至第3の態様であるミシンのフレーム構造において、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート間に補強の第2の垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートを配置し、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート間に補強の第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートを配置するものである。
このような第4の態様であるミシンのフレーム構造によれば、ミシンの寸法を改変することができると共にフレームの剛性を強化することができる。
本発明の第5の態様は第1の態様乃至第3の態様であるミシンのフレーム構造において、ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材間に補強の第1、第2の剛性フレーム横通材を配置するものである。
このような第5の態様であるミシンのフレーム構造によれば、フレームの剛性を強化す
ることができる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第3の態様であるミシンのフレーム構造において、針板は、縫目形成装置の上部において垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートに装着されるものである。
このような第6の態様であるミシンのフレーム構造によれば、針板を、押えモジュール及び鉤針・蓋針駆動モジュールが縫製動作するフレームの適所に装着できる。
本発明の第7の態様は第3の態様であるミシンのフレーム構造において、鉤針が上死点から下降する際に糸捕捉鉤で捕捉された糸を鉤針の針先と被縫製物の間で糸寄せする糸寄せ機構がアームの横方向先端において垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートに装着されるものである。
このような第7の態様であるミシンのフレーム構造によれば、糸寄せ機構を糸寄せに適したフレームの箇所に装着できる。
本発明の第8の態様は第3の態様であるミシンのフレーム構造において、鉤針が上死点から下降して被縫製物に貫通し、下死点から上昇して被縫製物から抜け出す前に、被縫製物を針板上で押圧保持する押圧保持を解除して被縫製物の送り方向を鉤針を回動軸として手動回動操作するための回動操作/直線送り切換機構がアームの横方向後端において第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部に装着されるものである。
このような第8の態様であるミシンのフレーム構造によれば、回動操作/直線送り切換機構を押えモジュールに連動可能なフレームの適所に装着できる。
本発明の第9の態様は第3の態様であるミシンのフレーム構造において、支持脚柱部において第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部に、鉤針・蓋針駆動モジュールに上軸で駆動運動を伝達して針落制御を行い、送りモジュールに上軸で駆動運動を伝達して被縫製物の布送り制御を行う伝動モジュールが装着されるものである。
このような第9の態様であるミシンのフレーム構造によれば、鉤針・蓋針駆動モジュール及び送りモジュールを駆動運動させる伝動モジュールをフレームの適所に装着できる。
本発明の第10の態様は第9の態様であるミシンのフレーム構造において、支持脚柱部において第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部との間に、伝動モジュールに連動して縫目形成装置を駆動する駆動モジュールが装着されるものである。
このような第10の態様であるミシンのフレーム構造によれば、駆動モジュールを伝動モジュールに連動して縫目形成装置を駆動することができるフレームの適所に装着できる。
本発明の第11の態様は第10の態様であるミシンのフレーム構造において、駆動モジュールに配置され、第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートとの間に、鉤針、回転釜装置、糸引出作動子の協働によって被縫製物の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目を跳び縫いセットとして形成し、鉤針の第1ストロークにおいて送りモジュールにより被縫製物をハンドステッチ縫目のための縫目ピッチ送りし、鉤針の第2ストロークにおいて送りモジュールにより被縫製物をハンドステッチ縫目間のための縫目間ピッチ送りする際に、縫目ピッチ送りの縫目ピッチ送り量及び縫目間ピッチ送りの縫目間ピッチ送り量をそれぞれ設定する送り量設定機構と、1つの跳び縫いセットごとに縫目ピッチ送り、縫目間ピッチ送りにそれぞれ対応する各被縫製物送りモードに順次切換える送りモード切換機構とが装着されるものである。
このような第11の態様であるミシンのフレーム構造によれば、送り量設定機構及び送りモード切換機構を駆動モジュールに配置すると共に、鉤針・蓋針駆動モジュール、回転釜装置及び糸引出作動子と連動可能なフレームの適所に装着できる。
本発明のミシンのフレーム構造によれば、ミシンフレームの適所にミシンの機能モジュールを装着可能になる。
また、本発明のミシンのフレーム構造によれば、高い機械加工精度が不要になると共にミシンの寸法を容易に改変可能となる。
また、本発明のミシンのフレーム構造によれば、軽量化、堅牢化すると共に廉価に製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明のフレーム構造が適用されるミシンは図1、図2に示すように、被縫製物Faを押えモジュール21により針板2上に押圧保持し、送りモジュール31により縫い方向に1縫目ピッチづつ歩進送りすると共に、被縫製物Faを貫通して鉤針・蓋針駆動モジュール22により上下に直線往復運動し鉤針221と協働する回転釜装置42を含む縫目形成装置41により被縫製物Faに糸で縫目形成を行うもので、各モジュール等はそれぞれ機能単位で組み立てられてからミシンフレーム1に装着される。このミシンフレーム1は、送りモジュール31及び縫目形成装置41が装着されるベッド1aと、鉤針・蓋針駆動モジュール22及び押えモジュール21が装着されるアーム1bと、ベッド1aとアーム1bを連結してアーム1bを支持する支持脚柱部1cとで構成されている。なお、鉤針221は図3(A)、(B)に示すように、糸捕捉鉤221aを側設し垂直方向に直線往復運動して当該糸捕捉鉤221aで回転釜装置42からの縫糸を捕捉し、その捕捉した縫糸を被縫製物Faに刺し通すものである。
鉤針・蓋針駆動モジュール22、押えモジュール21及び送りモジュール31はそれぞれ上軸3によって駆動され、縫目形成装置41は下軸4によって駆動される。上軸3は後述する伝動機構、例えば後述する図1、図2、図10に示すような伝動モジュール51によって駆動され、下軸4は伝動機構に連動して駆動する駆動機構、例えば後述する図1、図2、図8に示すような駆動モジュール52によって駆動される。
このミシンは、ピンポイント/サドルステッチと呼ばれる擬似ハンドステッチに適している。この擬似ハンドステッチは、国際標準であるISO 4915 Stitch Type 104という縫目に類似する擬似ピンポイントステッチで形成され、具体的には図4に示すように、縫製時に、被縫製物Faの上側に2重になった縫糸がハンドステッチ状に形成され、被縫製物Faの下側に鉤縫縫目が形成されている1本糸錠縫化ハンドステッチである。
次に、各モジュール等について図1、図2と共に図5〜図8を参照して詳述する。
鉤針・蓋針駆動モジュール22は、鉤針221を、上死点から下降し針板2に載置された被縫製物Faに貫通し、下死点から被縫製物Faから抜け出して上昇することで垂直方向に直線往復運動する第1ストロークにおいて、上死点から下降し被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇する際に、縫糸を糸捕捉鉤221aで捕捉し、第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤221aで捕捉されていた縫糸を解放することができる機構構成である。なお、本明細書において、「鉤針221の第1ストローク」とは鉤針221が針上死点→針下死点→針上死点に至るまでの1針目、「鉤針221の第2ストローク」とは鉤針221が針上死点→寸針下死点→針上死点に至るまでの2針目のことを意味する。
この鉤針・蓋針駆動モジュール22は図5に示すように、鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23によってミシンフレーム1に装着することができる。また、鉤針・蓋針駆動モジュール22は図6(A)、(B)に示すように、鉤針221が針留222に固定され、針留222は垂直方向に直線往復運動可能な状態で鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23に組み込まれた針棒223の下端部に、針止めネジ224で固定されている。また、鉤針221の糸捕捉鉤221aは、蓋針225によって開閉される。この蓋針225は蓋針留226に蓋針止めネジ227で固定され、蓋針留227は垂直方向に直線往復運動可能な状態で鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23に組み込まれた蓋針棒228の下端部に固定されている。さらに、鉤針・蓋針駆動モジュール22は、上軸3の回転運動をクランク運動に変換して針棒223を垂直方向に直線往復運動する機構を備えている。なお、上軸3の回転運動は伝動機構を介して鉤針・蓋針駆動モジュール22に伝達される。
このように構成された鉤針・蓋針駆動モジュール22は、上軸3の回転により針棒223が上昇した場合には鉤針221の上昇と共に蓋針225も上昇させることができる機構なので、図3(A)、図6(A)に示すように、鉤針221の糸捕捉鉤221aは蓋針225によって閉状態になる。即ち、鉤針221が下死点から上死点に向かっていくときに糸捕捉鉤221aは蓋針225によって閉塞されることになる。また、上軸3の回転により針棒223が下降した場合には鉤針221が下降しても蓋針225を一定の位置で停止させることができる機構なので、図3(B)、図6(B)に示すように、鉤針221の糸捕捉鉤221aは開状態になる。即ち、鉤針221が被縫製物を貫通した後、糸捕捉鉤221aは針板2の下方において蓋針225から開放されることになる。
押えモジュール21は図1に示すように、被縫製物Faを押え圧力調節バネ(図示せず)の押圧力によって針板2に押え付けるための押え金211を動作させる機構で、押え金211を上下させるための押え上げレバー212を有している。この押え上げレバー212を上昇させて押え金211及び針板2間に空間を作り、被縫製物Faを針板2上に載せ押え上げレバー212を下降させて当該被縫製物Faを押え金211で針板2に押し付けることで、被縫製物Faを針板2上にセットすることができる。なお、本実施例においては、押えモジュール21は鉤針・蓋針駆動モジュール22の鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23に組み込まれている。
送りモジュール31は図7に示すように、例えば送りモジュール取付板311によってミシンフレーム1に装着することができる。この送りモジュール31は、針板2上にセットされた被縫製物を送り出すために送り歯312を楕円運動させる機構で、水平送り軸313の往復回転によって送り歯312を水平方向で往復運動させ上下送り軸314の往復回転によって送り歯312を上下方向に往復運動させることができる。したがって、送りモジュール31は、送り歯312を上昇→前進→下降→後退という所謂送りの四工程運動させることができる。
縫目形成装置41は図8に示すように、回転釜装置42と共に糸引出作動子駆動機構43を備えている。回転釜装置42は針板2の下方にあって縫糸が引き出される半回転釜421を備え、第1ストロークにおいて上死点から下降し被縫製物に貫通し、下死点から上昇する際に、半回転逆転し、糸捕捉鉤221aで縫糸を捕捉した鉤針221の上昇に伴ってさらに逆転することにより縫糸を糸締めすると共に、鉤針221が第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製物に貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤211aで捕捉されていた縫糸を釜が半回転正転して掬う剣先を有し、捕捉されていた縫糸を釜の回転によって釜の剣先で掬って糸捕捉鉤211aから解放し、解放された縫糸を釜が更に回転することにより釜にくぐり入れて釜に巻装されている縫糸に交錯させることができる。
半回転釜421は、縫糸を巻装したボビンを収容し外釜に係合して回転しないボビンケース422が装着され、下軸4によって回転する内釜の剣先が半回転逆転することでその縫糸を引き出すもので、ミシンフレーム1に装着することができる。この下軸4は駆動機構を介して半回転逆転、半回転正転することができる。
糸引出作動子駆動機構4Sは図8に示すように、糸引出作動子431を天秤のように往復運動させて縫糸に弛みを与えたり縫目を引き締めたりするもので、糸引出作動子431が、鉤針221の糸捕捉鉤221aが縫糸を捕捉する際に半回転釜421が回転することにより当該半回転釜421から引き出されている縫糸を鉤針221に周接して緊張するとともに半回転釜421からくぐり出た縫糸を糸締めすることができる機構構成である。なお、本明細書において、「周接」とはある部位の周りに接していることを意味する。この糸引出作動子431は、糸捕捉鉤221aで捕捉されていた縫糸が半回転釜421の剣先で掬われた後、半回転釜421から引き出されている縫糸を引っ掛け、半回転釜421から引出して糸締めし、糸捕捉鉤221aで縫糸を捕捉した後、引っ掛けている縫糸を釈放する機能を有している。
また、糸引出駆動機構43は、伝動機構に連動して駆動する駆動機構によって回転する糸引出作動子駆動カム432のカム溝(図示せず)に係合するカムフォロア433が回動自在に設けられた糸引出作動子駆動ロッド台434と、一端が糸引出作動子駆動ロッド台434に固定され他端が糸引出作動子駆動腕435の腕端435aに段ピン(図示せず)で回動自在に固定された糸引出作動子駆動ロッド436と、垂直方向に配置され一端が糸引出作動子駆動腕435に固定され他端が糸引出作動子431に固定された糸引出作動子揺動軸437とを備えている。この糸引出作動子431は糸引出作動子揺動軸437によってミシンフレーム1に装着することができる。
この糸引出駆動機構43の糸引出作動子駆動カム432が駆動機構によって回転すると、糸引出作動子駆動ロッド台434のカムフォロア433が糸引出作動子駆動カム432のカム溝の形状に応じて糸引出作動子駆動ロッド436を介して糸引出作動子431を揺動させる。したがって、上述したように、縫糸に弛みを与えたり縫目を引き締めたりすることができる。
このような押えモジュール21、送りモジュール31、鉤針・蓋針駆動モジュール22及び縫目形成装置41がそれぞれ装着されるミシンフレーム1の構造は図9に示すように、ミシンの縫い方向SLと平行に方向付けされ離間して横方向LDに配置された第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12と、ミシンの縫い方向SLで見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の下部111、121、左側に離間して横方向LDに配置された垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13と、ミシンの縫い方向SLで見て第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122、左側に離間して横方向LDに配置された垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14とを備えている。
また、ミシンフレーム1は、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の下部111、121と垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13をミシンの縫い方向SLの前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材15、16により縫目形成装置41を駆動する下軸4が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の下部111、121及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13で支承されて横通されることでベッド1aを形成している。なお、本明細書において、「支承」とは、取り外し可能な状態に支えることを意味する。また、本明細書において、「横通」とは横に通すことを意味する。また、第1、第2の剛性フレーム横通材15、16はそれぞれ垂直方向に離間して2本配置されている。
また、ミシンフレーム1は、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122と垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14をミシンの縫い方向SLの前方、後方においてそれぞれ接続する第3、第4の剛性フレーム横通材17、18により鉤針・蓋針駆動モジュール22、押えモジュール21及び送りモジュール31を駆動する上軸3が、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14で支承されて横通されることでアーム1bを形成している。なお、第3、第4の剛性フレーム横通材17、18はそれぞれ垂直方向に離間して2本配置されている。
また、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の下部111、121及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13はミシンフレーム1のベッド1aとして使用され、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14はミシンフレーム1のアーム1bとして使用されるので、前者の剛性フレームプレートの方が後者の剛性フレームプレートより幅が広く形成されている。さらに、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の下部121及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13にはそれぞれ下軸4を配置する穴121a、13aが形成され、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14にはそれぞれ上軸3を配置する溝112a、122a、14aが形成されている。なお、ミシンフレーム1の支持脚柱部1cは、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の下部111、112及び上部112、122を連結する連結アーム113、123によって形成されることになる。
このようにミシンフレーム1の構造は、肋骨となる剛性フレームプレートを背骨となる剛性フレーム横通材によって接続することでベッド1a、アーム1b及び支持脚注部1cを形成する骨組み構造なので、ミシンの寸法を改変する場合に、改変部位のフレーム構成部品の寸法を変更するだけで済むようになり、また、堅牢化させると共に軽量化を図ることができ、而も廉価に製造できるようになる。また、このミシンフレーム1はパーツ化されているので、各機能要素をミシンの機能に応じてモジュール化することで容易に剛性フレームプレート自体に装着することができる。
また、剛性フレームプレートは鉄やアルミニュームの鋳造品で形成しても個別に加工することができるので、高い機械加工精度が不要になる。したがって、ミシンフレーム1は、従来の重量物となる鋳造品のミシンフレームのように、大型金型を使用して鋳造したり、特別な大型工作機械を用いて複雑な作業工程を経て加工したりしなくても済むようになる。また、各剛性フレーム横通材は、各剛性フレームプレートを連結すると共にミシンフレーム自体に剛性を持たせるために、鋼、アルミニューム等の金属材料から成る管または棒で形成するとよい。
このような構造のミシンフレーム1に上軸3を装着するには図1、図2、図10に示すように、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122に形成された溝112a、122aと、垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14に形成された溝14aに上軸3を配置し、この上軸3を第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の上部112の溝112aに取付座3Aで、垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14の溝14aに取付座3Bでそれぞれ回動自在に固定する。
また、ミシンフレーム1に押えモジュール21及び上軸3に連結された鉤針・蓋針駆動モジュール22を装着するには図1、図2、図5に示すように、アーム1bの横方向先端において垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14を使用する。具体的には、鉤針・蓋針駆動モジュール22の鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23を垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14の外側側面14bにボルト等の締結部材によって固定する。
なお、位置決め用のピンによって鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
また、ミシンフレーム1に送りモジュール31を装着するには図1、図2、図7に示すように、ベッド1aの横方向先端において垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13を使用する。具体的には、送りモジュール31は垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13の底面13bに送りモジュール取付板311をボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって送りモジュール取付板311の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
また、ミシンフレーム1に回転釜装置42を装着するには図1、図2、図8に示すように、ベッド1aの横方向先端において垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13を使用する。具体的には、回転釜装置42は垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13の穴13aに半回転釜421の取付ボス部421aを挿入し、ボルト等の締結部材によって固定する。なお、取付ボス部421aは下軸4を回動可能に挿入する部位である。
さらに、ミシンフレーム1に糸引出作動子431を装着するには図1、図2、図8に示すように、垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13から突出したミシンの縫い方向の前方に配置された第1、第2の剛性フレーム横通材15、16の横方向先端に固定されるサブプレート131を使用する。具体的には、サブプレート131に上述した糸引出駆動機構43の糸引出作動子揺動軸437を回動自在に装着する。
このように、押えモジュール21及び鉤針・蓋針駆動モジュール22をアーム1bの横方向先端に位置する垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14に装着することができ、送りモジュール31及び縫目形成装置41をベッド1aの横方向先端に位置する垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13及びサブプレート131に装着することができるので、押えモジュール21、鉤針・蓋針駆動モジュール22、送りモジュール31及び縫目形成装置41を、それぞれの機能に応じて動作できるようなフレームの適所に装着できるようになる。
また、針板2は図1、図7、図9に示すように、縫目形成装置41の上部に配置されることになるので、縫目形成装置41と同様に垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13に装着される。具体的には、垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13の外側側面13cにボルト等の締結部材によって取付座2aを固定し、その取付座2aに針板2をボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって取付座2aや針板2の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
このように、針板2を取付座2aを介して垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13に装着することで、押えモジュール21及び鉤針・蓋針駆動モジュール22が縫製動作するミシンフレーム1の適所に装着できる。
このように構成された1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは、鉤針221、半回転釜421、糸引出作動子431の協働によって被縫製物Faの表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目を跳び縫いセットとして形成し、鉤針221の第1ストロークにおいて送り歯312により被縫製物Faをハンドステッチ縫目のための縫目ピッチ送りし、鉤針221の第2ストロークにおいて送り歯312により被縫製物Faをハンドステッチ縫目間のための縫目間ピッチ送りするものである。
まず、垂直方向に直線往復運動する鉤針221が第1ストロークにおいて上死点から下降し針板2に載置された被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇する際に、半回転逆転する半回転釜421の内釜から引き出され糸引出作動子431によって鉤針221に周接して緊張されている縫糸を糸捕捉鉤221aで捕捉する。また、鉤針221を第1ストロークにおいて被縫製物Faから抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製物Faを送り歯312により1縫目ピッチ送りするとともに縫糸を捕捉した鉤針221が上昇すること及び半回転釜421の内釜がさらに逆転することにより糸締めする。
次に、鉤針221が第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤221aで捕捉されていた縫糸を半回転正転する半回転釜421の内釜の剣先で掬うと共に、その捕捉されていた縫糸を半回転釜421の内釜の半回転正転によって糸捕捉鉤221aから解放する。そして、半回転釜421の内釜の剣先で掬われて解放された縫糸を半回転釜421の内釜が更に半回転正転することにより半回転釜421の外釜と内釜との間にくぐり入れて半回転釜421のボビンケース422に収容したボビンに巻装されている縫糸に交錯させ、半回転釜421からくぐり出た縫糸を糸締めする。また、鉤針221を第2ストロークにおいて被縫製物Faから抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製物Faを送り歯312により1縫目間ピッチ送りすることで、被縫製物Faの表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目をそれぞれ形成することができる。この工程を繰り返すことで、1本糸錠縫化ハンドステッチで縫製することができる。
なお、上述したミシンフレーム1において、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の下部121及び垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13間に補強の第2の垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13’を配置し、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の上部122及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14間に補強の第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14’を配置することで、ミシンの寸法を改変することができると共にフレームの剛性を強化することができる。また、補強の第2の垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート13’には下軸4を支承するための穴13’aが形成されると共に底面13’bに送りモジュール取付板311をボルト等の締結部材によって固定可能となっており、補強の第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14’には上軸3を支承するための溝14’aが形成されている。
また、上述したミシンフレーム1において、ミシンの縫い方向SLの前方、後方においてそれぞれ接続する2つの第1、第2の剛性フレーム横通材15、16間に補強の第1、第2の剛性フレーム横通材19、19’を配置することで、フレームの剛性を強化することができる。
また、上述した伝動機構の具体例である伝動モジュール51は図1、図2、図7、図10に示すように、ミシンフレーム1の支持脚柱部1cにおいて第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の上部112及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の上部122に装着され、鉤針・蓋針駆動モジュール22に上軸3で駆動運動を伝達して針落制御を行い、送りモジュール31に上軸3で駆動運動を伝達して被縫製物の布送り制御を行うものである。
この伝動モジュール51は、モータMによりプーリ群511が駆動ベルト群512を介して駆動することにより回転する上軸3の回転運動で、鉤針・蓋針駆動モジュール22、送りモジュール31及び回転釜装置42を1本糸錠縫化ハンドステッチの縫製ができるように連動させることができる。具体的には、送りモジュール31を駆動する水平送り軸313を往復回転させる水平送り偏心カム機構315と、送りモジュール31の上下送り軸314を往復回転させる上下送り偏心カム機構316と、下軸4を往復回転させる駆動モジュール52を駆動する連結機構317とが上軸3に装着されている。
水平送り偏心カム機構315は、上軸3が回転すると偏心運動により水平送り縦ロッド315aを上下運動させることで水平送り軸313を往復回転させることができる。上下送り偏心カム機構316は、上軸3が回転すると偏心運動により上下送り縦ロッド316aを上下運動させることで上下送り軸314を往復回転させることができる。また、連結機構317は、上軸3に固定された中間軸駆動プーリ317aと、下軸4を往復回転する駆動モジュール52が有する中間軸521に固定された中間軸従動プーリ317bと、中間軸駆動プーリ317a及び中間軸従動プーリ317b(図8参照)に巻き掛けられたタイミングベルトTBとから構成されている。
したがって、鉤針・蓋針駆動モジュール22及び送りモジュール31を駆動運動させるのに好適なミシンフレーム1の適所に伝動モジュール51を装着できる。
なお、モータMは第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の連結アーム123の側面123aにボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによってモータMの固定位置を位置決めするようにしてもよい。また、プーリ群511は上軸3の一端に固定されると共に第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の連結アーム113の側面113aに取付板511aでボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって取付板511aの固定位置を位置決めするようにしてもよい。
また、上述した駆動機構の具体例である駆動モジュール52は図1、図2、図8に示すように、ミシンフレーム1の支持脚柱部1cにおいて第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の下部111と第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の下部121との間に装着され、伝動モジュール51に連動して縫目形成装置41を駆動するものである。
この駆動モジュール52は、伝動モジュール51によって中間軸521が回転すると、下軸4を半回転正転、半回転逆転させて回転釜装置42を駆動すると共に糸引出駆動機構43の糸引出作動子駆動カム432を回転させて糸引出作動子431を駆動する機構構成で、駆動モジュール取付台53によってミシンフレーム1に装着することができる。具体的には、駆動モジュール取付台53を、支持脚柱部1cにおいて第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12のミシンの縫い方向の各前方側にボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって駆動モジュール取付台53の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
したがって、駆動モジュール52を伝動モジュール51に連動して縫目形成装置41を駆動させるのに好適なミシンフレーム1の適所に装着できる。
なお、上述した1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいては、鉤針221の第2ストロークにおいて鉤針221が下降していくと、鉤針221の針先と被縫製物Faとの間で鉤針221の糸捕捉鉤221aに捕捉された縫糸が張った状態から弛んだ状態になって糸弛みができるので、その糸弛み状態の縫糸を、下降する鉤針221の針先で刺し通してしまう虞がある。そこで、図1、図2、図3に示すように、第2ストロークにおいて鉤針221が上死点から下降する際に糸捕捉鉤221aで捕捉された縫糸を鉤針221の針先と被縫製物Faの間で糸寄せする糸寄せ機構61を備えるとよい。
この糸寄せ機構61は、鉤針221の針先と被縫製物Faとの間において発生する糸弛みを引っ掛けるL字形に形成された糸寄せ611を、水平平面において楕円形になる運動軌跡で駆動する機構構成で、鉤針・蓋針駆動モジュール22の鉤針・蓋針駆動モジュール取付台23に組み込まれている。即ち、アーム1bの横方向先端において垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14に装着されることになる。したがって、糸寄せ機構61を糸寄せに適したミシンフレーム1の箇所に装着できる。
また、上述した1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいては、被縫製物Faを直線送りしかすることができなかった。そこで、図1、図2、図10に示すように、鉤針221が上死点から下降して被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇して被縫製物Faから抜け出す前に、被縫製物Faを針板2上で押圧保持する押え金211の押圧保持を解除して被縫製物Faの送り方向を、鉤針221を回動軸として手動回動操作するための回動操作/直線送り切換機構71を備えてもよい。このような回動操作送りのことを、「フリーカーブ縫い」と言う。フリーカーブ縫いは、被縫製物の送り方向を縫製者の任意の方向に操作できるようになるので、一定の縫目ピッチ、縫目間ピッチにて小回り曲線縫いを容易にすることができる。
この回動操作/直線送り切換機構71は、上軸3の回転運動を押えモジュール21に伝達させ、鉤針221が上死点から下降して被縫製物Faに貫通し、下死点から上昇して被縫製物Faから抜け出す前に、被縫製物Faを針板2上で押圧保持する押え金211の押圧保持を解除して鉤針221を回動軸として手動回動操作可能にする押圧解除機構711を有している。この押圧解除機構711は、取手モジュール81に設けられた切換レバー712によってフリーカーブ縫いと直線縫いとを切り換えるカム機構構成で、上軸3に組み込まれている。また、この押圧解除機構711に連動して押えモジュール21の押え金211による押圧保持を維持したり解除したりするために回転する押圧解除軸711aが、第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11、12の上部112、122及び垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14(第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート14’を付加した場合は当該プレートも該当する。)のミシンの縫い方向SLの各後方側に回動可能に挿通されている。
したがって、回動操作/直線送り切換機構71を押えモジュール21に連動可能なミシンフレーム1の適所に装着できる。
このように構成された回動操作/直線送り切換機構71において、切換レバー712をフリーカーブ縫いに操作した場合には、押圧解除機構711が押圧解除軸711aで押え金211を下死点から上昇して被縫製物Faから抜け出す前に、被縫製物Faを針板2上で押圧保持する押え金211の押圧保持を解除して鉤針221を回動軸として手動回動操作可能にし、直線縫いに操作した場合には、押圧解除機構711が押圧解除軸711aで押え金211による押圧保持を維持したままにする。
また、上述した1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいては、鉤針221、回転釜装置42、糸引出作動子431の協働によって被縫製物Faの表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目を跳び縫いセットとして形成し、鉤針221の第1ストロークにおいて送りモジュール31により被縫製物Faをハンドステッチ縫目のための縫目ピッチ送りし、鉤針221の第2ストロークにおいて送りモジュール31により被縫製物Faをハンドステッチ縫目間のための縫目間ピッチ送りする際に、縫目ピッチ送りの縫目ピッチ送り量及び縫目間ピッチ送りの縫目間ピッチ送り量はそれぞれ一定であった。そこで、図1、図2、図8に示すように、縫目ピッチ送りの縫目ピッチ送り量及び縫目間ピッチ送りの縫目間ピッチ送り量をそれぞれ設定する送り量設定機構91Aと、1つの跳び縫いセットごとに縫目ピッチ送り、縫目間ピッチ送りにそれぞれ対応する各被縫製物送りモードに順次切換える送りモード切換機構91Bとを備えてもよい。なお、「跳び縫いセット(skip stitch set)」とは一組のハンドステッチ縫目及び錠縫縫目のことを意味する。
送り量設定機構91A及び送りモード切換機構91Bは、縫目送り調節レバー911及び縫目間送り調節レバー912を操作することで、伝動モジュール51を介して送りモジュール31をその操作に応じて駆動して、縫目ピッチ送りの縫目ピッチ送り量及び縫目間ピッチ送りの縫目間ピッチ送り量を変更したり、1つの跳び縫いセットごとに縫目ピッチ送り、縫目間ピッチ送りにそれぞれ対応する各被縫製物送りモードに順次切換えたりする機構構成で、駆動モジュール52の駆動モジュール取付台53に組み込まれている。即ち、第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11と第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12との間に装着されることになる。したがって、送り量設定機構91A及び送りモード切換機構91Bを駆動モジュール52に配置すると共に、鉤針・蓋針駆動モジュール22、回転釜装置42及び糸引出作動子431と連動可能なミシンフレーム1の適所に装着できる。
さらに、上述した1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは図11に示すように、ミシンに電源を供給するための電源部、半回転釜421のボビンケース422に収容するボビンに対して糸巻に巻装した縫糸を巻き取るための糸巻部、ミシンの縫製動作を制御するためのスイッチ部をモジュール化して、電源モジュール92、糸巻モジュール93及びスイッチボックスモジュール94としてミシンフレーム1に装着することができる。
電源モジュール92は電源ボックス921に組み込まれ、この電源ボックス921を、ミシンフレーム1の支持脚注部1cにおいて第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の上部112及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート12の上部122のミシンの縫い方向の各後方側にボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって電源ボックス921の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
糸巻モジュール93は糸巻モジュール取付台931に組み込まれ、この糸巻モジュール取付台931を、第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の上端11aのミシンの縫い方向の後方側にボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによって糸巻モジュール取付台931の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
スイッチボックスモジュール94はスイッチボックス941に組み込まれ、このスイッチボックス941を、第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート11の下部111の外側側面111aにボルト等の締結部材によって固定する。なお、位置決め用のピンによってスイッチボックス941の固定位置を位置決めするようにしてもよい。
このように、電源モジュール92、糸巻モジュール93及びスイッチボックスモジュール94もミシンフレーム1の適所に装着できる。
なお、上述した各モジュール等は、2006年12月28日に特許出願した特願2006−26678の1本糸錠縫化ハンドステッチ形成方法及びミシンと基本構成が同様の機構を用いるものであり、縫製動作も同様である。
また、各モジュール等が装着されたミシンフレーム1は、カバー(図示せず)を装着することで製品化される。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
本発明のフレーム構造を適用したミシンによる好ましい実施の形態例で、ミシンフレームに各種モジュールを取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明のフレーム構造と各種モジュール等との関係を示す説明図である。 鉤針と蓋針との関係を示す部分拡大図で、(A)は鉤針の糸捕捉鉤が蓋針で閉状態になった図、(B)は鉤針の糸捕捉鉤が開状態になった図である。 擬似ハンドステッチ縫目構造を示す説明図である。 鉤針・蓋針駆動モジュール及び押えモジュールとミシンフレームの関係を示す斜視図である。 鉤針と蓋針との関係を示す斜視図で、(A)は鉤針の糸捕捉鉤が蓋針で閉状態になった図、(B)は鉤針の糸捕捉鉤が開状態になった図である。 送りモジュールとミシンフレームとの関係を示す斜視図である。 駆動モジュール及び縫目形成装置とミシンフレームとの関係を示す斜視図である。 本発明のフレーム構造を示す斜視図である。 伝動モジュール、回動操作/直線送り切換機構及び取手モジュールとミシンフレームとの関係を示す斜視図である。 電源モジュール、糸巻モジュール及びスイッチボックスモジュールとミシンフレームとの関係を示す斜視図である。
符号の説明
1……ミシンフレーム
1a……ベッド
1b……アーム
1c……支持脚柱部
11……第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート
12……第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート
13……垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート
13’ ……第2の垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート
14……垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート
14’……第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート
15……第1の剛性フレーム横通材
16……第2の剛性フレーム横通材
17……第3の剛性フレーム横通材
18……第4の剛性フレーム横通材
19……補強の第1の剛性フレーム横通材
19’ ……補強の第2の剛性フレーム横通材

2……針板
3……上軸
4……下軸
21……押えモジュール
22……鉤針・蓋針モジュール
221……鉤針
221a……糸捕捉鉤
31……送りモジュール
41……縫目形成装置
42……回転釜装置
51……伝動モジュール
52……駆動モジュール
61……糸寄せ機構
71……回動操作/直線送り切換機構
91A……送り量設定機構
91B……送りモード切換機構
431……糸引出作動子
Fa……被縫製物

Claims (11)

  1. 被縫製物を押えモジユールにより針板上に押圧保持し、送りモジュールにより縫い方向に1縫目ピッチづつ歩進送りすると共に、前記被縫製物を貫通して鉤針・蓋針駆動モジュールにより上下に直線往復運動し糸捕捉鉤が側設された鉤針と協働する回転釜装置を含む縫目形成装置により前記被縫製物に糸で縫目形成を行うミシンのフレーム構造であって、
    前記ミシンの縫い方向と平行に方向付けされ離間して横方向に配置された第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと、
    前記ミシンの縫い方向で見て前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートと、
    前記ミシンの縫い方向で見て前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートとを備え、
    前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートを前記ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材により前記縫目形成装置を駆動する下軸が、前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートで支承されて横通されているベッドを形成し、
    前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部と前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートを前記ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第3、第4の剛性フレーム横通材により前記鉤針・蓋針駆動モジュール、前記押えモジュール及び前記送りモジュールを駆動する上軸が、前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートで支承されて横通されているアームを形成し、
    前記ベッドと前記アームを連結して前記アームを支持する支持脚柱部を形成することを特徴とするミシンのフレーム構造。
  2. 被縫製物を押えモジュールにより針板上に押圧保持し、送りモジュールにより縫い方向に1縫目ピッチづつ歩進送りすると共に、前記被縫製物を貫通して鉤針・蓋針駆動モジュールにより上下に直線往復運動し糸捕捉鉤が側設された鉤針と協働する回転釜装置を含む縫目形成装置により前記被縫製物に糸で縫目形成を行うミシンのフレーム構造であって、
    前記ミシンの縫い方向と平行に方向付けされ離間して横方向に配置された第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレート及び第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと、
    前記ミシンの縫い方向で見て前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートと、
    前記ミシンの縫い方向で見て前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部、左側に離間して横方向に配置された垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートとを備え、
    前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートを前記ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第1、第2の剛性フレーム横通材により前記縫目形成装置を駆動する下軸が、前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートで支承されて横通されているベッドを形成し、
    前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部と前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートを前記ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する第3、第4の剛性フレーム横通材により前記鉤針・蓋針駆動モジュール、前記押えモジュール及び前記送りモジュールを駆動する上軸が、前記第1、第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートで支承されて横通されているアームを形成し、
    前記ベッドと前記アームを連結して前記アームを支持する支持脚柱部を形成すると共に、
    前記押えモジュール及び前記上軸に連結された前記鉤針・蓋針駆動モジュールは前記アームの横方向先端において前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートに装着され、
    前記送りモジュール及び前記下軸に連結された前記回転釜装置は前記ベッドの横方向先端において前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートに装着されることを特徴とするミシンのフレーム構造。
  3. 前記縫目形成装置は、前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートから突出した前記ミシンの縫い方向の前方に配置された前記第1、第2の剛性フレーム横通材の横方向先端に固定されるサブプレートに装着され、前記回転釜装置が駆動することにより前記糸を前記鉤針に周接して緊張すると共に前記回転釜装置からくぐり出た糸を糸締めする糸引出作動子を有することを特徴とする請求項2記載のミシンのフレーム構造。
  4. 前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部及び前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレート間に補強の第2の垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートを配置し、前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレート間に補強の第2の垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートを配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のミシンのフレーム構造。
  5. 前記ミシンの縫い方向の前方、後方においてそれぞれ接続する前記第1、第2の剛性フレーム横通材間に補強の第1、第2の剛性フレーム横通材を配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のミシンのフレーム構造。
  6. 前記針板は、前記縫目形成装置の上部において前記垂直方向に短尺な下部剛性フレームプレートに装着されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のミシンのフレーム構造。
  7. 前記鉤針が上死点から下降する際に前記糸捕捉鉤で捕捉された糸を前記鉤針の針先と前記被縫製物の間で糸寄せする糸寄せ機構が前記アームの横方向先端において前記垂直方向に短尺な上部剛性フレームプレートに装着されることを特徴とする請求項3記載のミシンのフレーム構造。
  8. 前記鉤針が前記上死点から下降して前記被縫製物に貫通し、下死点から上昇して前記被縫製物から抜け出す前に、前記被縫製物を針板上で押圧保持する押圧保持を解除して前記被縫製物の送り方向を前記鉤針を回動軸として手動回動操作するための回動操作/直線送り切換機構が前記アームの横方向後端において前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部に装着されることを特徴とする請求項3記載のミシンのフレーム構造。
  9. 前記支持脚柱部において前記第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部及び前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの上部に、前記鉤針・蓋針駆動モジュールに前記上軸で駆動運動を伝達して針落制御を行い、前記送りモジュールに前記上軸で駆動運動を伝達して前記被縫製物の布送り制御を行う伝動モジュールが装着されることを特徴とする請求項3記載のミシンのフレーム構造。
  10. 前記支持脚柱部において前記第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部と前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートの下部との間に、前記伝動モジュールに連動して前記縫目形成装置を駆動する駆動モジュールが装着されることを特徴とする請求項9記載のミシンのフレーム構造。
  11. 前記駆動モジュールに配置され、前記第1の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートと前記第2の垂直方向に長尺な剛性フレームプレートとの間に、前記鉤針、前記回転釜装置、前記糸引出作動子の協働によって被縫製物の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目を跳び縫いセットとして形成し、前記鉤針の第1ストロークにおいて前記送りモジュールにより前記被縫製物を前記ハンドステッチ縫目のための縫目ピッチ送りし、前記鉤針の第2ストロークにおいて前記送りモジュールにより前記被縫製物を前記ハンドステッチ縫目間のための縫目間ピッチ送りする際に、前記縫目ピッチ送りの縫目ピッチ送り量及び前記縫目間ピッチ送りの縫目間ピッチ送り量をそれぞれ設定する送り量設定機構と、1つの跳び縫いセットごとに前記縫目ピッチ送り、前記縫目間ピッチ送りにそれぞれ対応する各被縫製物送りモードに順次切換える送りモード切換機構とが装着されることを特徴とする請求項10記載のミシンのフレーム構造。
JP2007088715A 2007-03-29 2007-03-29 ミシンのフレーム構造 Active JP4971004B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088715A JP4971004B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 ミシンのフレーム構造
TW96121202A TW200839052A (en) 2007-03-29 2007-06-12 Frame structure of sewing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088715A JP4971004B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 ミシンのフレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008245776A JP2008245776A (ja) 2008-10-16
JP4971004B2 true JP4971004B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39971452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088715A Active JP4971004B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 ミシンのフレーム構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4971004B2 (ja)
TW (1) TW200839052A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7152186B2 (ja) * 2018-05-18 2022-10-12 株式会社ジャノメ 針板着脱機構及びそれを備えたミシン

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458554A (en) * 1977-10-18 1979-05-11 Mitsubishi Electric Corp Method of producing sewing machine arm
JPS618866Y2 (ja) * 1981-01-14 1986-03-19
IT1163874B (it) * 1983-07-29 1987-04-08 Complett Spa Procedimento di cucitura di stoffa o materiali equivalenti con punto annodato ad un filo e punto annodato
JPS61149198A (ja) * 1984-12-22 1986-07-07 ジャガー株式会社 ミシン
DE3533205C1 (de) * 1985-09-18 1986-09-04 Dorina Nähmaschinen GmbH, 7500 Karlsruhe Naehmaschine
CH675600A5 (ja) * 1988-04-14 1990-10-15 Mefina Sa
JP3847355B2 (ja) * 1994-11-30 2006-11-22 アイシン精機株式会社 ミシンの機枠
DE19810739C1 (de) * 1998-03-12 1999-11-25 Pfaff Ag G M Gehäuse für Nähmaschinen
JP3872487B2 (ja) * 2004-09-03 2007-01-24 五郎 小澤 間歇ステッチ縫いミシン

Also Published As

Publication number Publication date
TWI369426B (ja) 2012-08-01
TW200839052A (en) 2008-10-01
JP2008245776A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3963939B1 (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチ形成方法及びミシン
KR101346938B1 (ko) 로터리식 다침 미싱
JP5237595B2 (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン
TWI523985B (zh) 附有縫合跳紗防止裝置之雙環縫合縫紉機
EG26019A (en) sewing machine
US20110000413A1 (en) Machine and method for sewing, embroidering, quilting and/or the like
JP4971004B2 (ja) ミシンのフレーム構造
JP2003326059A (ja) 針送りミシン
JP6395137B2 (ja) 縫目のほつれ止め装置付き二重環縫いミシン
CN208183274U (zh) 一种双驱动右侧缝纫机机头
KR20140003172U (ko) 재봉기
CN206721466U (zh) 一种自动化多功能缝包机用缝纫机头及缝包机
JP5086730B2 (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン
JP5408645B2 (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン
JP5545505B2 (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン
JP5420606B2 (ja) 間歇ステッチ縫いミシン
JPS637026Y2 (ja)
JP2001200465A (ja) タフトミシン
CN110468523A (zh) 一种双驱动右侧缝纫机机头
CN106048906B (zh) 纽扣孔锁边缝纫机
JP2014161462A (ja) 縫製装置の下糸繰出し装置
JP3392631B2 (ja) ミシン
USRE6933E (en) Improvement in sewing-machines
JPH1085472A (ja) 縫い目およびその形成装置
JP2010207472A (ja) 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4971004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250