JP3155133B2 - 駆動力補助装置 - Google Patents

駆動力補助装置

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JP3155133B2
JP3155133B2 JP26428793A JP26428793A JP3155133B2 JP 3155133 B2 JP3155133 B2 JP 3155133B2 JP 26428793 A JP26428793 A JP 26428793A JP 26428793 A JP26428793 A JP 26428793A JP 3155133 B2 JP3155133 B2 JP 3155133B2
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正宏 黒木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力で駆動される乗物
にモータを備えて人力の補助に供する駆動力補助装置に
関する。
【0002】
【従来技術】この種の駆動力補助装置には、人力駆動系
のペダル側の負荷を検出して電動モータの出力を制御す
る例(特開平4−100790号公報)があるが、同例
においてはベダルクランク軸より下流側のドライブ軸に
ペダル踏力を検出する負荷検出手段を有し、さらにその
下流側に別個にモータ駆動手段を有する。
【0003】
【解決しようとする課題】このように従来の駆動力補助
装置は、負荷検出手段とモータ駆動手段とが別々に車両
に搭載されるので、搭載のための部品点数が多く取付作
業も面倒である上に車速又はペダルクランク軸の回転を
検出してモータを制御する場合には、別途回転数の検出
手段を設ける必要があり、一層部品点数も多くなり、組
付けも面倒である
【0004】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、補助動力をペダル踏力と車速
又はペダル回転数により精度良く制御可能なシステムで
ありながらもペダル踏力検出機構をアシストユニットと
一体とし、かつ車速センサとしても兼用することで、ア
シストユニットをコンパクトに配置できシンプルな外観
とすることができる駆動力補助装置を供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、ペダルクランク軸に近接し配
置されたアシストモータと、前記ペダルクランク軸を軸
支し前記アシストモータを保持するアシストユニット
と、前記ペダルクランク軸に加わる人力を検出するペダ
ル踏力検出機構と、前記ペダル踏力検出機構が検出した
ペダル踏力と前記ペダルクランク軸の回転数により前記
アシストモータを制御する制御装置と、前記アシストユ
ニットの一側に設けられ駆動輪を駆動するドライブ手段
とを備えた駆動力補助装置において、前記アシストモー
タは、前記ドライブ手段の前記一側より連結され前記ペ
ダルクランク軸の後方でモータ軸を略水平に指向させて
設けられ、前記ペダル踏力検出機構は、前記ペダルクラ
ンク軸にワンウエイクラッチを介して軸支され回転部
材と、前記回転部材の回転に対し回転方向の位相ずれを
可能に連結される前記ドライブ手段と、前記回転部材の
外周に軸支され前記位相ずれに応じた変位量で変位する
変位手段と、前記変位手段の外周の前記アシストユニッ
トに一体に取り付けられ前記変位手段の変位量を経時的
検出する検出手段とを備え、前記検出手段により検出
された経時的変位情報により前記ペダルクランク軸に加
えられた踏力及び前記ペダルクランク軸の回転数を検出
するようにした駆動力補助装置とした。
【0006】制御装置により補助動力をペダル踏力と車
速又はペダル回転数に基づき精度良く制御可能なシステ
ムでありながら、ペダル踏力検出機構は、ペダルクラン
ク軸にワンウエイクラッチを介して軸支された回転部材
の外周に変位手段が軸支され、同変位手段の外周に検出
手段がアシストユニットと一体に取り付けられる構造で
あり、回転部材と変位手段がペダルクランク軸周りに纏
まって設けられ、かつ検出手段がその近傍に位置して検
出精度上有利であるとともに、ペダル踏力検出機構自体
も軽量及びコンパクトに構成できる。このようなペダル
踏力検出機構はアシストユニットの軽量及びコンパクト
化に寄与する。またアシストユニット全体としても、ア
シストモータがペダルクランク軸の後方に近接しモータ
軸を略水平に指向させて配置されて低重心及びコンパク
ト化が図られているとともに、アシストモータからドラ
イブ手段への連結もアシストユニットの一側部に設けら
れるので、隣接するペダル踏力検出機構の配置の自由度
が高く最適位置に配置することでコンパクト化をさらに
促進することができる。さらにドライブ手段が回転部材
の回転に対し回転方向の位相ずれを可能に連結され、変
位手段が位相ずれに応じた変位量で変位し、検出手段が
変位手段の変位量を経時的に検出するので、変位手段の
変位量自体からペダルクランク軸に加えられた踏力が検
出でき、変位量の経時的情報からペダルクランクの回転
数が検出できる。したがって、別途クランク軸回転数を
検出する機構を設けずにペダル踏力検出機構がペダル踏
力ばかりでなくクランク軸回転数も検出し、部品点数を
少なくし組付作業も容易にすることができるとともに、
アシストユニットをコンパクトに配置できシンプルな外
観とすることができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【実 施 例】以下図1ないし図9に図示した本発明の
一実施例について説明する。図1は本実施例の駆動力補
助装置を用いた二輪車1の側面図である。
【0010】車体フレームは、ヘッドパイプ2から後輪
10の軸支部にかけて斜め下方に略直線状にメインフレ
ーム3が延出し、メインフレーム3の途中から上方にシ
ートポスト5が立設されている。
【0011】ヘッドパイプ2に回転自在に支持されたフ
ロントフォーク8の下端に前輪9が軸支され、メインフ
レーム3の後端に取付ボルト25により取付けられた車
軸ケース21に後輪10が軸支されている。フロントフ
ォーク8の上方はハンドル11に連結され、シートポス
ト5の上端にシート12が設けられている。
【0012】メインフレーム3のシートポスト5との連
結部にはブラケット13を介してクランク軸ケース14
が吊設されてクランク軸ケース14より左右へ突出した
クランク軸15の両端にペダルアーム16が基端を嵌着
して直角に取付けられ、ペダルアーム16の先端にペダ
ル17が左右方向に突設されて全体でペダルクランクを
構成している。
【0013】クランク軸ケース14の後方のギアケース
18よりドライブシャフト19が円筒カバー20を貫通
して後方へ延出して後輪10の車軸ケース21に嵌入し
ている。ギアケース18に沿ってペダルクランクの間に
モータ22が設けられている。メインフレーム3の内部
は空洞が形成され、該空洞内にはバッテリ23およびコ
ントロールユニット24が内蔵されている。
【0014】ペダル17による人力駆動系およびモータ
22によるモータ駆動系の構成を図2および図3に基づ
き説明する。クランク軸ケース14にベアリング15a
を介して回転自在に支持されたクランク軸15には、左
右中央位置にポールラチェット式のワンウェイクラッチ
30を介してセンターボス35がクランク軸15に対し
回動自在に嵌合されている。
【0015】センターボス35はクランク軸15に回動
自在に嵌合する嵌合円筒部35aの左端部が大径円板部
35bをなし、同大径円板部35bの左側にラチェット
円筒部35c、右側に等間隔に5つのスプリング収納用
の凹部35dが形成されている。
【0016】前記ラチェット円筒部35cの内周面には
ラチェット歯35eが形成されていて、その内側のクラ
ンク軸15に形成されたポールラチェットケース15b
との間に図4に示すようにラチェットポール31および
ラチェットポール31を付勢する付勢手段32が介装さ
れている。
【0017】図4においてクランク軸15の反時計回り
(ペダル17の前進方向の回転)に対しては、ラチェッ
トポール31がラチェット歯35eに係合してセンター
ボス35を同方向に一体に回転させるが、クランク軸1
5の時計回りに対しては、ラチェットポール31が付勢
手段32に抗して内側に変位してラチェット歯35eを
乗り越えて係合せずクランク軸15は空回りしてセンタ
ーボス35に駆動力が伝達されない。以上のようなワン
ウェイクラッチ30が構成されている。
【0018】一方センターボス35の嵌合円筒部35a
の外周にはドライブベベルギア36がセンターボス35
に対して回動自在に嵌合しており、同ドライブベベルギ
ア36の周縁部に右側に向いて歯36aが形成され、同
ドライブベベルギア36の円板部には前記センターボス
35の5つの凹部35dに対応してスプリング収納用の
5つの凹部36bが形成されている。
【0019】図5に示すようにセンターボス35の凹部
35dとドライブベベルギア36の凹部36bとは合わ
されて1つの円柱空間をなし、形成された5つの空間に
スプリング37がそれぞれ介装されている。
【0020】したがってセンターボス35の回転はスプ
リング37を介してドライブベベルギア36に伝達さ
れ、センターボス35とドライブベベルギア36の負荷
状態に応じてスプリング37が弾性的に縮小して両者は
相対的に回動変位する。
【0021】センターボス35のラチェット円筒部35
cの外周面には、軸方向に指向して複数の突条35fが
形成されていて、かかるラチェット円筒部35cの外周
に円筒状の可動片たるセンサーリング38が、その内周
の溝条に前記センターボス35側の突条35fを噛み合
わせて軸方向に摺動自在に嵌合されている。
【0022】したがってセンサーリング38はセンター
ボス35と一体に回転するとともに軸方向に変位可能で
ある。
【0023】一方ドライブベベルギア36の円板部の所
定半径位置から5個の突片36cが左軸方向に突出して
おり、この5個の突片36cの内側に前記センサーリン
グ38が同軸に近接している。
【0024】この突片36cには図6に図示するように
斜めに長孔状に溝カム36dが穿設されており、前記セ
ンサーリング38より外側へ突設されたピン39がこの
溝カム36dに移動自在に嵌合している。
【0025】したがってセンターボス35とドライブベ
ベルギア36に相対的な回動変位があると、ピン39は
センターボス35と一体に回転するので溝カム36dに
より案内されて軸方向に移動してセンサーリング38を
軸方向に変位させる。
【0026】図2および図6は全くペダル側の負荷がな
い場合を実線で図示しており、センサーリング38およ
びピン39は最も右端に位置しているが、ペダル側に負
荷が加わり、ワンウェイクラッチ30を介してセンター
ボス35がスプリング37を圧縮してドライブベベルギ
ア36より先行変位すると、図6においてピン39が突
片36cより先行(左側へ相対的に変位)するので、ピ
ン39は溝カム36dに沿って移動し、すなわち図6に
仮想線で示すように軸方向左側に移動し、図2に仮想線
で示すようにセンサーリング38を左側へせり出させ
る。
【0027】ペダル側の負荷が大きい程センターボス3
5はドライブベベルギア36に対してより大きく先行し
ようとするので増々センサーリング38は左側へ変位す
ることになる。
【0028】センサーリング38は、センターボス35
のラチェット円筒部35cへの嵌合部38aから左側へ
先端を山形に形成した突起38bが複数連続じて環状に
突出されている。図7に示すように複数の突起38bは
互いに所定間隔を存し先端が三角形状をなしている。
【0029】センサーリング38は、嵌合部38aが突
起38bより内側へ厚く、この段部と、クランク軸15
に一体に嵌着された円板状の押え金具40との間に圧縮
スプリング41が介装されている。この圧縮スプリング
41によりセンサーリング38が常に右側に付勢されセ
ンサーリング38と一体のピン39と溝カム36dとの
クリアランスによるヒステリシスをなくしている。
【0030】前記センサーリング38の突起38bが変
位する軸方向所定位置に検出点42aを位置させたホー
ルセンサー42がクランク軸ケース14の前部に固着さ
れている。
【0031】検出点42aは、センサーリング38が右
端に位置するときは突起38bの先端より僅かに左側に
あり、センサーリング38が左側へ変位するにしたがい
突起38bの三角形状の山を裾の方に相対的に移行する
ことになる。したがってホールセンサー42が回転する
センサーリング38の突起38bを検出する割合は、ペ
ダル側の負荷が大きくなってセンサーリング38が左側
へ変位するにしたがい大きくなる。
【0032】ホールセンサー42が検出し、出力する電
圧信号波形を図8に示す。図7に示すようにセンサーリ
ング38の突起38bに対するホールセンサー42の検
出点42aの相対位置をa,b,c,dの各位置におい
て検出した場合のホールセンサー42の出力波形を図8
に各位置について対応して示している。
【0033】a位置ではホールセンサー42は突起38
bを全く検出していないので、検出を示す高レベル部分
がなく、その割合は0%であり、センサーリング38が
いくらか変位したb位置では突起38bの先端部分が検
出されて高レベル部分の割合は約10%となり、さらに
センサーリング38が変位したc位置では、その割合は
約45%となり、センサーリング38がある程度以上変
位して突起38bの裾部分にホールセンサー42の検出
点42aが位置するd位置であると、高レベル部分の割
合は90%となる。
【0034】この出力信号はそのままモータ22を制御
するデューティ信号として使用される。
【0035】次にドライブベベルギア36より下流側の
駆動伝達手段について説明する。ドライブベベルギア3
6には直角に噛合するドリブンベベルギア45がベアリ
ング44で支持されてドライブシャフト19の前端に嵌
着されている。
【0036】図3に示すようにドライブシャフト19は
円筒カバー20内を通って車軸ケース21内に嵌入して
端部にベベルギア46が嵌着され、ベベルギア46はベ
アリング47によって回動自在に支持されている。
【0037】車軸ケース21内にベアリング48によっ
て回転自在に支持される回転円筒軸49は内部を枢軸5
0によって貫通されニードルベアリング51を介して支
持されていて、回転円筒軸49に嵌着されたベベルギア
52が前記ドライブシャフト19に嵌着されたベベルギ
ア46と噛合している。
【0038】ベベルギア52の右外側に回転円筒軸49
を支持するベアリング48が嵌入されさらにその外側を
蓋部材53が被せられ、蓋部材53より外側に突出した
枢軸50の右端ねじ部にナット54を螺合してベアリン
グ48の抜けを防止している。回転円筒軸49の左半部
のスプライン溝に後輪10のホイールハブ55が嵌合さ
れてナット56によって固定されている。ホイールハブ
55にはスポーク57を介して後輪10が支持される。
【0039】なおメインフレーム3の後部は左右のフレ
ーム3a,3bに分かれており、右側フレーム3bは車
軸ケース21に取付ボルト25により取り付けられ、左
側フレーム3aは後端3cがフォーク状に分岐して枢軸
50の左端を嵌合し枢軸50に形成されたフランジ50
aと枢軸50の左端螺子部に嵌合されたナット58とに
よってフレーム3aの後端3cを挟着している。
【0040】以上が人力駆動系であり、運転者がペダル
17を踏んでクランク軸15を回転駆動するとワンウェ
イクラッチ30、スプリング37、ベベルギア36,4
5を介してドライブシャフト19を回動してベベルギア
46,52を介して回転円筒軸49を後輪10とともに
回転させ自転車として走行させることができる。
【0041】その際坂道などを登る時や走行開始時等負
荷が大きいときは、ホールセンサー42の出力波形はそ
の高レベル部分の割合が増大する。また、走行中ペダル
を踏み込まないときは、後輪10の回転はドライブシャ
フト19を伝わって前方のベベルギア45およびセンタ
ーボス35にまで伝達されるが、ワンウェイクラッチ3
0によってクランク軸15およびペダル17には伝達さ
れず、通常の自転車走行時と同じ感覚で走行できる。
【0042】一方でホールセンサー42はセンターボス
35の回転(すなわち後輪10の回転)を検出している
ことにもなり、出力波形の高レベル部分の表われる周期
は車速に対応しているので、この出力波形にはペダルの
負荷要素と車速要素とがともに含まれている。
【0043】次にクランク軸15より後方で左右のペダ
ルクランク間に設けられたモータ22による駆動系につ
いて説明する。ギアケース18は、ドライブシャフト1
9の上流側を収納する部分から左側へ膨出しており、そ
の膨出部前面開口にモータ22が前方から嵌合されてい
る。
【0044】したがって前記ペダル踏力検出機構ととも
に駆動力補助機構がユニット化されている。そしてモー
タ22は、クランク軸15の近傍にあって、その駆動軸
が後方へ突出してクランク軸15とは直交する方向に指
向しており、モータ22自体クランク軸15の左右幅内
にコンパクトに収まっている。
【0045】モータ22の後方へ突出した駆動軸の端部
にギア60が形成されており、同ギア60にギア61が
噛合し、ギア61を一体に支持する回転軸62にはギア
62aが形成され、このギア62aにギア63が噛合
し、ギア63と一体の回転軸64にギア64aが形成さ
れて減速ギア群が構成されている。
【0046】一方ドライブシャフト19にワンウェイク
ラッチ66を介して嵌合されたギア65が前記回転軸6
4のギア64aと噛合している。
【0047】したがってモータ22が駆動すると、減速
ギア群の噛合により減速されてギア65を回転させ、さ
らにワンウェイクラッチ66を介してドライブシャフト
19に伝達されて人力による後輪10の回転駆動の補助
をすることができる。
【0048】そしてワンウェイクラッチ66により後輪
10の回転はギア65へ伝達されることはなく慣性で走
行中等に減速ギア群およびモータ22が抵抗となること
はない。
【0049】以上のモータ22による人力アシスト制御
は、前記ホールセンサー42の出力信号に基づきなさ
れ、このモータ駆動回路を図9に示す。
【0050】ホールセンサー42の出力はアンプ70を
介してエミッタ接地のパワートランジスタ71のベース
端子に入力され、同パワートランジスタ71のコレクタ
端子はモータ22の一方の端子に接続され、他方の端子
はバッテリ23に接続されている。
【0051】ホールセンサー42の出力波形は図8に示
すようであり、高レベル部分でパワートランジスタ71
が導通するので、このホールセンサー42の出力信号が
そのままモータ22をデューティ制御する。したがって
電気的なチョッピング制御回路等を別途備える必要がな
い。
【0052】モータ22のデューティ制御は、ペダル側
の負荷が大きくなる程ホールセンサー42の高レベル部
分の割合が増して(デューティ比が大きくなって)モー
タ22への電力供給時間が長くなりモータ22の駆動力
が増しモータ22による補助が大きくなり運転者の負担
が軽減される。
【0053】また本実施例では、モータ22の駆動力が
スプリング37による駆動伝達位置より下流側のドライ
ブシャフト19に伝達される位置にモータ22が配設さ
れセルフフィードバックが可能である。すなわちモータ
出力が人間の踏力を越えるとモータ22がセンターボス
35とドライブベベルギア36の相対的な変位を戻す方
向に作用し、結果的にモータ出力を低下させることにな
る。
【0054】一方でモータ22は、コントロールユニッ
ト24によっても制御されており、図示されないがホー
ルセンサー42の出力信号から車速が測定され、車速に
基づいてモータ22は制御されている。例えば車速が一
定値以下の低速時および一定値以上の高速時にはモータ
22を停止しで、モータ22に大きな負担をかけたり、
無駄な稼働を避けるようにしている。
【0055】本実施例ではこのような制御に用いられる
車速検出もセンサーリング38やホールセンサー42等
の機構により同時に検出できるので、別途車速検出装置
を設ける必要がなく、部品点数を少なくし組付作業を簡
単にするとともに車体の軽量化、コストの低減化を図る
ことができる。
【0056】駆動伝達部材たるドライブベベルギア3
6,回転部材たるセンターボス35,可動片たるセンサ
ーリング38,変位手段たるピン39および溝カム36
dおよび検出手段たるホールセンサー42等からなるペ
ダル踏力検出機構が、クランク軸15を軸支するクラン
ク軸ケース14に包含されるので、ペダル踏力検出機構
をクランク軸15近傍にまとめてコンパクトに配置でき
シンプルな外観を確保できる。そして通常の自転車等の
クランク軸幅を変更することなくペダル踏力検出機構を
搭載可能となり汎用性が高い構造となっている。
【0057】モータ22は、クランク軸ケース14の後
方にクランク軸15の左右幅内に一体に設けられるの
で、ペダル踏力検出機構およびモータ22の重量物をク
ランク軸15近傍の車体の低い位置に集中して低重心化
を図ることができるとともに、モータ22の前にクラン
ク軸ケース14があり前方からの被水や飛石に対してモ
ータ22を保護することができる。
【0058】本実施例のセンサーリング38の突起部3
8bは先端部が三角形状をなし先端にいくにしたがい山
部分の割合は直線的に変化するとともに、センサーリン
グ38の移動を案内する溝カム36dは直線的な長孔で
あるので、図10に実線Aで示すようにペダル踏力に対
するホールセンサー42の出力は直線的に変化する。
【0059】ここで図11(1)に示すようにセンサー
リング138の突起部先端の形状を前記三角形状の2辺
を外側へ膨出させた形状Iaとすると、ホールセンサー
42の出力特性は図10に一点鎖線Iで示すように上に
凸の曲線を示しペダル踏力が小さいうちにモータ22の
補助力が大きく作用するようにすることができる。
【0060】また逆に図11(2)に示すようにセンサ
ーリング238の突起部先端の形状を三角形の2辺を内
側へ凹ませた形状IIaとすると、ホールセンサー42
の出力特性は図10に二点鎖線IIで示すように下へ凸
の曲線を示し、ペダル踏力が大きくなる程モータ22の
補助力が大きく作用するようにすることができる。
【0061】このようにセンターリングの突起部先端の
形状を変えることで、ホールセンサー42の出力特性を
変えモータ22の補助力の作用の仕方を簡単に変えるこ
とができる。
【0062】さらにドライブベベルギア36の突片36
cに設けられた溝カム36dの形状を変えることでもホ
ールセンサー42の出力特性を変えることができる。
【0063】すなわち本実施例では溝カム36dは図6
に示すように斜め直線状に形成されていたので、前記図
10に実線で示すようにホールセンサー42の出力特性
も直線となっているが、図12(1)に示すように溝カ
ム136を傾き方向は同じくして下に凸の湾曲した形状
136dとすることで、踏力の小さいうちのセンサーリ
ング38の変位を大きくして図10に一点鎖線Iで示す
上に凸の曲線の特性を示し、逆に図12(2)に示すよ
うに溝カム236を上に凸の湾曲形状236dとするこ
とで、踏力が大きくなる程センサーリング38の変位を
大きくして図10に二点鎖線IIで示す下に凸の曲線の
特性を得ることができる。
【0064】このように溝カムの形状を変えることでモ
ータ22の補助力の作用の仕方を簡単に変えることがで
きる。
【0065】以上の実施例は、ドライブシャフト19に
より伝達駆動されるシャフトドライブ駆動の二輪車であ
ったが、本発明はチェーンによる伝達駆動方式の二輪車
にも適用可能である。
【0066】例えば前記実施例のドライブベベルギア3
6とベベルギア52をチェーンスプロケットとして両者
間にチェーンを架渡し、モータ22からの駆動力は減速
後ワンウェイクラッチを介してチェーンに噛み合うスプ
ロケットに伝達される機構とすれば、ドライブベベルギ
ア36より上流側のペダル負荷および車速の検知機構は
そのまま利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の駆動力補助装置を適用した
二輪車の側面図である。
【図2】駆動系の前半部の構成を示す断面図である。
【図3】駆動系の後半部の構成を示す断面図である。
【図4】ボールラチェット式のワンウェイクラッチ部を
示す断面図である。
【図5】スプリングによる駆動伝達部分を示す断面図で
ある。
【図6】ベベルギアの突片に設けられた溝カムおよびピ
ンを示す図である。
【図7】センサーリングの突起先端の形状を示す図であ
る。
【図8】ホールセンサーの出力波形を示す図である。
【図9】モータの駆動制御系の回路図である。
【図10】ペダル踏力に対するホールセンサーの出力特
性を示す図である。
【図11】センサーリングの突起先端の形状の変形例を
示す図である。
【図12】溝カムの形状の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…二輪車、2…ヘッドパイプ、3…メインフレーム、
5…シートポスト、8…フロントフォーク、9…前輪、
10…後輪、13…ブラケット、14…クランク軸ケー
ス、15…クランク軸、16…ペダルアーム、17…ペ
ダル、18…ギアケース、19…ドライブシャフト、2
0…円筒カバー、21…車軸ケース、22…モータ、2
3…バッテリ、24…コントロールユニット、25…取
付ボルト、30…ワンウェイクラッチ、31…ラチェッ
トポール、32…付勢手段、35…センターボス、36
…ドライブベベルギア、37…スプリング、38…セン
サーリング、39…ピン、40…押え金具、41…圧縮
スプリング、42…ホールセンサー、44…ベアリン
グ、45,46…ベベルギア、47,48…ベアリン
グ、49…回転円筒軸、50…枢軸、51…ニードルベ
アリング、52…ベベルギア、53…蓋部材、54…ナ
ット、55…ホイールハブ、56…ナット、57…スポ
ーク、58…ナット、60,61…ギア、62…回転
軸、63…ギア、64…回転軸、65…ギア、66…ワ
ンウェイクラッチ、70…アンプ、71…パワートラン
ジスタ、136…溝カム、138…センサーリング、2
36…溝カム、238…センサーリング。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−244496(JP,A) 特開 平3−150431(JP,A) 特開 昭57−74285(JP,A) 特開 平6−247377(JP,A) 特開 平6−105413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 23/02 G01L 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルクランク軸に近接し配置されたア
    シストモータと、 前記ペダルクランク軸を軸支し前記アシストモータを保
    持するアシストユニットと、 前記ペダルクランク軸に加わる人力を検出するペダル踏
    力検出機構と、 前記ペダル踏力検出機構が検出したペダル踏力と前記ペ
    ダルクランク軸の回転数により前記アシストモータを制
    御する制御装置と、 前記アシストユニットの一側に設けられ駆動輪を駆動す
    るドライブ手段とを備えた駆動力補助装置において、 前記アシストモータは、前記ドライブ手段の前記一側よ
    り連結され前記ペダルクランク軸の後方でモータ軸を略
    水平に指向させて設けられ、 前記ペダル踏力検出機構は、 前記ペダルクランク軸にワンウエイクラッチを介して軸
    支され回転部材と、前記回転部材の回転に対し回転方向の位相ずれを可能に
    連結される 前記ドライブ手段と、 前記回転部材の外周に軸支され前記位相ずれに応じた変
    位量で変位する変位手段と、 前記変位手段の外周の前記アシストユニットに一体に取
    り付けられ前記変位手段の変位量を経時的に検出する検
    出手段とを備え、 前記検出手段により検出された経時的変位情報により前
    記ペダルクランク軸に加えられた踏力及び前記ペダルク
    ランク軸の回転数を検出するようにしたことを特徴とす
    る駆動力補助装置。
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