JPH08175470A - パワーアシスト車両の補助駆動力制御装置 - Google Patents

パワーアシスト車両の補助駆動力制御装置

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JPH08175470A
JPH08175470A JP32468794A JP32468794A JPH08175470A JP H08175470 A JPH08175470 A JP H08175470A JP 32468794 A JP32468794 A JP 32468794A JP 32468794 A JP32468794 A JP 32468794A JP H08175470 A JPH08175470 A JP H08175470A
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JP
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force
auxiliary driving
driving force
pedaling force
pedaling
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JP32468794A
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Yasuo Suganuma
泰夫 菅沼
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 踏力検出装置の製造及び組立誤差、あるいは
経年変化に起因する補助駆動力の制御精度への悪影響を
回避できるパワーアシスト車両の補助駆動力制御装置を
提供する。 【構成】 クランク軸に入力されたペダル踏力により駆
動輪を駆動する人力駆動機構と、上記ペダル踏力の大き
さに応じた補助駆動力により駆動輪を駆動する補助駆動
機構とを備えたパワーアシスト車両の補助駆動力制御装
置において、ペダル踏力の大きさを検出する踏力検出手
段44と、ペダル踏力が入力されていない状態を検出す
る踏力非入力時検出手段21と、踏力非入力時の踏力検
出値を制御基準値として補助駆動力を制御する補助駆動
力制御手段21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸に入力され
るペダル踏力に応じた補助駆動力を駆動輪に供給するよ
うにしたパワーアシスト車両の補助駆動力制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばパワーアシスト自転車において
は、踏力検出装置によりクランク軸に入力されたペダル
踏力を検出し、該踏力検出値に所定の比率を乗じた補助
駆動力をモータから供給するようにしている。このよう
なペダル踏力の検出装置として、例えば、ペダル踏力に
応じて回動する回動部材を設け、該回動部材の回動角度
を例えば可変抵抗器(ポテンショメータ)で検出する構
造のものがある。
【0003】上記踏力検出装置は、例えば、上記回動部
材に摺動抵抗体を配設し、該摺動抵抗体に摺接するブラ
シを固定ケース側に固定した構造を有している。この検
出装置では、踏力の変化に応じて回動部材の回動角度が
変化すると、上記ブラシの抵抗体に対する摺接位置が変
化して該抵抗体の抵抗値が変化し、これにより上記回動
角度、ひいては踏力が検出される。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】上記可変抵抗器を用いた
踏力検出装置は、摺動抵抗体とブラシとの相対位置によ
って踏力を検出する構造のものであるから、例えば踏力
零時におけるセンサ出力(抵抗値に応じた電圧)が予め
設定された値となるように、摺動抵抗体とブラシとを高
精度でもって位置決めする必要がある。仮に摺動抵抗体
とブラシとの摺接位置に誤差があるとその誤差に応じた
分だけ抵抗値が変化し、センサ出力に誤差が生じる。
【0005】しかしながら、上記踏力検出装置の製造及
び組立に当たってはおのずと一定の製造及び組立誤差が
発生するので、センサ出力にある程度の誤差が生じるの
は避けられない。その結果、上記センサ出力の誤差が補
助駆動力の制御に悪影響を与えることが懸念される。
【0006】また上記従来の踏力検出装置では、長期間
の運転により摺動抵抗体とブラシとの接触状態あるいは
回動部材の回動状態等が摩耗等によって変化する、いわ
ゆる経年変化によってセンサ出力が経年変化する問題も
ある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、踏力検出装置の製造及び組立誤差、あるい
は経年変化に起因する補助駆動力の制御精度への悪影響
を回避できるパワーアシスト車両の補助駆動力制御装置
を提供することを目的としている。
【0008】本発明は、クランク軸に入力されたペダル
踏力により駆動輪を駆動する人力駆動機構と、上記ペダ
ル踏力の大きさに応じた補助駆動力により駆動輪を駆動
する補助駆動機構とを備えたパワーアシスト車両の補助
駆動力制御装置において、ペダル踏力の大きさを検出す
る踏力検出手段と、ペダル踏力が入力されていない状態
を検出する踏力非入力時検出手段と、踏力非入力時の踏
力検出値を制御基準値として補助駆動力を制御する補助
駆動力制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】ここで本発明におけるペダル踏力が入力さ
れていない状態を検出する方法には、例えばバッテリ充
電中,あるは所定時間に渡り速度検出値が零であったり
踏力検出値が変動しない状態を検出する方法が採用可能
である。
【0010】
【作用】本発明に係るパワーアシスト車両の補助駆動力
制御装置によれば、ペダル踏力が入力されていない状態
でペダル踏力が検出され、該検出値を基準として補助駆
動力の制御が行われる。従って、踏力検出装置の製造及
び組立誤差,あるいは経年変化等に起因して踏力検出値
に誤差が生じた場合にはこの誤差の影響が除去されるの
で、常に補助駆動力を精度良く制御可能である。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1ないし図9は本発明の一実施例によるパワ
ーアシスト自転車の補助駆動力制御装置を説明するため
の図であり、図1は該実施例装置を備えた自転車の左側
面図、図2は補助駆動装置部分の一部断面左側面図、図
3は図2のIII-III 線断面図、図4は踏力検出装置部分
の断面左側面図、図5は駆動機構の全体構成を示すブロ
ック図、図6はばね変位量,センサ出力,補助駆動力の
関係を示す特性図、図7,図8は踏力検出装置部分の模
式図、図9は制御基準値の設定方法を説明するためのフ
ローチャート図である。
【0012】図において、1は本実施例装置が採用され
たパワーアシスト自転車であり、これの車体フレーム2
は、前輪3が回転自在に支持されたフロントフォーク4
を回動自在に支持するヘッドパイプ2aと、該ヘッドパ
イプ2aから後方に斜め下方に延びるダウンチューブ2
bと、該ダウンチューブ2bの下部に中ラグ5を介して
連結されたシートチューブ2cと、上記ダウンチューブ
2bの下端にハンガーラグ6を介して連結された左右一
対のチェーンステー2dと、上記シートチューブ2cの
上部とチェーンステー2dの後端部とを連結する左右一
対のシートステー2eとから構成されている。上記チェ
ーンステー2dとシートステー2eとは後輪ブラケット
2fを介して一体に連結されており、該後輪ブラケット
2fには後輪8が回転自在に支持されている。
【0013】上記フロントフォーク4の上端には操向ハ
ンドル7が装着されており、また上記シートチューブ2
cの上端にはサドル75が装着されたシートピラーチュ
ーブ77が上下動可能に挿入されている。このシートピ
ラーチューブ77はシートチューブ2cの上端部に配設
されたシートピン78を締め付けることにより固定され
ている。
【0014】上記ダウンチューブ2bの下端部にはクラ
ンク軸13が回転自在に支持されており、該クランク軸
13の両端にはクランク16を介してペダル17が装着
されている。このクランク軸13には後述する遊星歯車
式増速機構24を介してチェーンスプロケット15が連
結されており、該スプロケット15はチェーン20を介
して上記後輪8のフリーホイール(図示せず)に連結さ
れている。これによりペダル17を介してクランク軸1
3に入力された踏力で後輪8を回転駆動する人力駆動機
構が構成されている。なお、20aはチェーンカバーで
ある。
【0015】上記車体フレーム2には補助駆動装置9が
配設されている。この補助駆動装置9は、回転駆動力を
パワーユニット14を介して後輪8に供給するモータ1
2と、該モータ12に電源を供給する2つのバッテリ1
1,11と、上記モータ12の駆動力を制御するコント
ローラ21とを備えており、上記パワーユニット14は
モータ12の駆動力と人力による踏力とを合力して上記
後輪8に伝達するもので、該モータ12に一体に接続さ
れている。
【0016】上記バッテリ11は直方体状のバッテリケ
ース10内に収納されており、該ケース10の長手方向
に直列接続されている。このバッテリケース10は、シ
ートチューブ2cの後方に該チューブ2cに沿って配置
されており、該バッテリケース10の下端部は上記シー
トチューブ2cの下端部に位置するダウンチューブ2b
に固定された有底筒状の支持ボックス72内に嵌装され
ている。またバッテリケース10の上端部は左右のシー
トステー2e,2e間を通って上方に突出し、かつシー
トチューブ2c,左右のシートステー2e,及び左右一
対の補助シートステー71により支持されており、上方
向にのみ着脱可能となっている。上記バッテリケース1
0には充電用プラグ(図示せず)が装着されている。
【0017】上記コントローラ21,モータ12及びパ
ワーユニット14はそれぞれダウンチューブ2bの下方
に該チューブに沿って配列されており、該パワーユニッ
ト14はブラケット18,19を介して中ラグ5,ハン
ガーラグ6に固定されており、コントローラ21,モー
タ12は図示しないブラケットによりダウンチューブ2
bに固定されている。このモータ12,コントローラ2
1はカバー部材79により覆われており、該カバー部材
79はダウンチューブ2bに沿って延びる上カバー80
に下カバー81を着脱可能に装着してなる2分割構造の
ものである。
【0018】上記パワーユニット14は、アルミダイキ
ャスト製の固定ケース23内に遊星ローラ式減速機構2
5、遊星歯車式増速機構24、及び本実施例の特徴をな
す踏力検出装置44を収納して構成されている。上記固
定ケース23は、大略有底筒状のケース本体23aと、
該ケース本体23aの左側壁に形成された開口を閉塞す
る蓋部材23dとからなり、該蓋部材23dはケース本
体23aに取付けねじ23bにより着脱可能に締結され
ている。この蓋部材23dの外側には側面視略円形状の
カバー26が装着されている。また上記ケース本体23
aの前端開口内に上記モータ12のフランジ部がボルト
61により締結されており、該モータ12の回転軸12
aはケース本体23a内に突出している。
【0019】上記固定ケース23内には上記クランク軸
13が車幅方向に挿入されており、該クランク軸13の
両端部はケース外方に突出している。このクランク軸1
3の左側端部は軸受23cを介して上記蓋部材23dの
ボス部に回転自在に支持されている。また上記クランク
軸13の右側端部には軸受42を介して略筒状の出力軸
31が相対回転自在に装着されており、該出力軸31は
軸受41を介して上記ケース本体23aのボス部に回転
自在に支持されている。この出力軸31の外端部には上
記チェーンスプロケット15がスプライン結合されてい
る。
【0020】上記クランク軸13の軸方向中央部には上
述の遊星歯車式増速機構24が装着されている。これは
クランク軸13に回転自在に支持された太陽歯車29
と、該太陽歯車29の周囲に自転公転自在に装着された
複数個の遊星歯車27と、該遊星歯車27に噛合する外
周歯車30とを備えている。上記太陽歯車29は踏力の
大きさに応じて回動するトルク板として機能する。また
上記各遊星歯車27はクランク軸13に、ワンウェイク
ラッチ28を介して回転自在に装着されており、該ワン
ウェイクラッチ28は、上記クランク軸13にスプライ
ン接合された内輪32と、上記遊星歯車27を回転自在
に支持する支軸27aが固着された外輪34との間に爪
片35を介設し、該爪片35を付勢ばね36により上記
外輪34の内周面に形成された係合歯33に付勢した構
造のものである。
【0021】また上記外周歯車30は略碗状をなしてお
り、該外周歯車30の底壁は後述するリングギヤ40と
ともに上記出力軸31にリベットにより共締め固定され
ている。これにより人力によりクランク軸13に入力さ
れた踏力は遊星歯車式増速機構24の外周歯車30を介
して出力軸31に伝わり、チェーンスプロケット15,
チェーン20を介して後輪8に伝達される。上記遊星歯
車式増速機構24では、外輪34が内輪32とともに回
転する場合、太陽歯車29がこれらの部材に対して回転
しないようにすることによって、外周歯車30が同回転
方向に所定の速比で増速されることとなる。
【0022】上記モータ12の回転軸12aには上記遊
星ローラ式減速機構25が装着されている。これは上記
回転軸12aと同軸をなすように固定された大径円筒状
の外輪53と、該外輪53と上記回転軸12aとの間に
配置され、両者12a,53に当接する複数個の遊星ロ
ーラ54と、該遊星ローラ54を軸受62を介して回転
自在に支持するピン55とを備えている。また上記外輪
53の両端面には、上記各遊星ローラ54の軸方向移動
を規制するガイド板57,58が配設されており、該ガ
イド板57,58はボルト59によりモータ12のフラ
ンジ部に共締め付け固定されている。
【0023】上記各ピン55には有底筒状のキャリア5
6が固定されており、該キャリア56の軸芯には出力歯
車部材52の軸部が挿入されている。この出力歯車部材
52は軸受63を介して上記ケース本体23aに回転自
在に支持されており、該出力歯車部材52は上記リング
ギヤ40に噛合している。また上記出力歯車部材52の
軸部と上記キャリア56とはワンウェイクラッチ51を
介在させて連結されており、該ワンウェイクラッチ51
は人力のみによる走行時に踏力がモータ12に伝わるの
を回避している。これによりモータ12の駆動力は、遊
星ローラ式減速機構25により減速されてキャリア56
から出力歯車部材52を介してリングギヤ40に伝達さ
れ、ここでクランク軸13からの踏力と合力されて後輪
8に伝達される。なお、64,65はキャリア56に軸
方向の力が加わったときに該キャリア56が回転軸12
aや出力歯車部材52に当接するのを防止するためのボ
ールである。
【0024】上記固定ケース23の底部に上述の踏力検
出装置44が配設されている。この踏力検出装置44
は、太陽歯車29に一体形成されたトルク板29aと、
該太陽歯車29の回動にともなって揺動するレバー46
aと、該レバー46aの回動角度を検出するポテンショ
メータ(踏力検出手段)46bと、該レバー46aをト
ルク板の回動方向と反対方向に付勢する加圧機構47と
を備えている。
【0025】上記太陽歯車29に一体形成されたトルク
板29aには突出部が形成されている。該突出部には幅
広の押圧部材45がリベットにより取付け固定されてお
り、該押圧部材45は上記レバー46aの一端縁46f
に摺接している。また上記トルク板29aの突出部には
ケース本体23aに螺着されたストッパ43が当接して
おり、該ストッパ43により太陽歯車29の時計方向へ
の回動を規制している。上記レバー46aの基部には入
力軸46cがボルト締め固定されており、該入力軸46
cは軸受46eによりケース本体23aに軸支されてい
る。この入力軸46cの端部に上記ポテンショメータ4
6bが接続されており、該ポテンショメータ46bが上
記入力軸46cの回転角度を検出し、これをリード線4
6dを介してコントローラ21に出力するようになって
いる。
【0026】上記加圧機構47は、ケース本体23aに
支持板47bをボルト締め固定し、該支持板47bに固
着されたシリンダ部47dにピストン部47aを進退自
在に挿入し、該ピストン部47aと支持板47bとの間
に第1コイルスプリング47c,及びこれの内側に位置
する第2コイルスプリング47eを配設して構成されて
いる。該第1コイルスプリング47cは第2コイルスプ
リング47eよりその線径は太く、また自由長は短くな
っている。上記第1コイルスプリング47cは、図示左
端部をピストン部47aの段部47gに嵌合固定するこ
とにより軸方向位置が位置決めされており、踏力零の状
態では第1コイルスプリング47cの図示右端部と支持
板47bとの間に隙間が設けられている。また上記ピス
トン部47aのフランジ部47fに上記レバー36aの
他端縁46gが摺接している。これにより上記ピストン
部47aはレバー46aを介してトルク板29aを時計
方向に付勢している。
【0027】ここで上記第1コイルスプリング47c
は、例えば数10Kgf程度の大きい踏力に対応したば
ね定数に設定されており、また第2コイルスプリング4
7eは上記第1コイルスプリング47cのばね定数より
小さい、例えば数Kgf程度の踏力に対応したばね定数
に設定されている。これにより図6(a) に示すように、
踏力がf以下と小さい領域では第2コイルスプリング4
7eのみが圧縮されて変位することから加圧機構47全
体で見たばね定数が小さくなっており、f以上の踏力の
大きい領域では第2コイルスプリング47e及び第1コ
イルスプリング47cの両方が圧縮されて変位すること
から加圧機構44全体で見たばね定数が大きくなってい
る。なお、図6(a) 中一点鎖線は従来装置の場合を示
す。
【0028】また、図2に示すように、上記ケース本体
23a内には車速センサ48が螺着されており、該車速
センサ48の検出部はリングギヤ40の端部に形成され
た歯部40aに微小隙間をあけて対向している。この車
速センサ48は上記リングギヤ40の回転にともなう歯
部40aの磁気抵抗の変化を検出し、これをリード線4
8aを介して上記コントローラ21に出力するようにな
っている。
【0029】上記コントローラ21は本発明の補助駆動
力制御手段として機能するものであり、ポテンショメー
タ46bの検出値からペダル17に加えられた踏力の大
きさを求めるとともに、車速センサ48の検出値から回
転速度を求め、内蔵するマップに基づいて補助駆動力を
算出し、該補助駆動力に対応した電流をバッテリ11か
らモータ12に給電するように構成されている。この補
助駆動力は、乗員のペダル踏力1に対して1未満に設定
されており、かつ回転速度が例えば15Km/hを越え
た時点から次第に小さくなり、24Km/hに達した時
点でゼロになるよにう設定されている。また上記コント
ローラ21には、メインスイッチ22,バッテリ電圧低
下及びシテスム異常を表示する警告ランプ(図示せず)
が配設されている。
【0030】上記コントローラ21は、踏力がf以下の
低踏力領域に対応した補助駆動力を算出する低踏力マッ
プと、f以上の高踏力領域に対応した補助駆動力を算出
する高踏力マップの2種類を内蔵している。センサ出力
は図6(b) に示すように、レバー46aの回動角度、ひ
いてはコイルスプリングの変位量に比例しているが、本
実施例では低踏力域ではばね定数が小さいので、ばね変
位量は図6(a) に示すように低踏力域では高踏力域より
大きく変化する。従ってセンサ出力は図6(c)に示すよ
うに低踏力域では高踏力域より大きく変化する。そこで
センサ出力がaのポイントより小さいか又は大きいかに
よって上記低踏力マップ,高踏力マップの何れかに切り
替えるように構成されている(図6(d) 参照)。
【0031】ここで上記ポテンショメータ46bは、図
7に模式的に示すように構成されている。上記レバー4
6aに固定され該レバー46aと共に回動する回動板8
7上に略半円状の基板87aが固定され、該基板87a
上に上記レバー46aと同軸をなすように1つの抵抗膜
88aと2つの導体膜88b,88cとがパターン形成
され、該抵抗膜88aと各導体膜88b,88cとは電
気的に接続されている。
【0032】また固定ケース23側には上記基板87a
に臨むようにスライド接点部材89が固着されている。
該接点部材89の基台89aには3つのブラシA〜Cが
配設されている。該ブラシA,Cはリード線によりバッ
テリに、ブラシBはアースにそれぞれ接続されており、
かつブラシA,Bは上記導体膜88b,88cに摺接
し、ブラシCは上記抵抗膜88aに摺接している。
【0033】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の補助駆動装置9は、速度が所定値(例え
ば15Km/h)以下のときは乗員のペダル踏力が大き
いほど大きい補助駆動力を供給し、速度が上記所定値を
越えると速度が上昇するにつれて補助駆動力を減少さ
せ、速度が最大値(例えば24Km/h)を越えると補
助駆動力をゼロにする。このようにして上り坂,向かい
風,発進時等における労力の軽減が図れる。
【0034】そして上記ペダル踏力の検出は、上記ポテ
ンショメータ46bのブラシCの抵抗膜88aへの摺接
点の位置により抵抗値が変化し、該抵抗膜88aによる
電圧が検出され、該電圧値がセンサ出力(ペダル踏力検
出値)として出力される。従って上記ポテンショメータ
46bの製造,組立に当たっては、例えば踏力零の状態
でブラシCが抵抗膜88aに対して所定の位置(例えば
図8の点a)にて摺接するように両者の位置関係を高精
度に位置決めする必要があるが、組立誤差により両者が
踏力零の場合に点a′で摺接した場合には、実質的抵抗
体長さが変化し、従って踏力零の場合のセンサ出力が例
えばVoからVo′に変化し、ΔVoの誤差が生じ、そ
の分だけ補助駆動力に誤差が生じる。
【0035】そこでコントローラ21は、ポテンショメ
ータ46bからのセンサ出力(ペダル踏力検出値)に応
じて補助駆動力を算出する場合に、ペダル踏力が入力さ
れていない踏力非入力状態における上記ポテンショメー
タ46bからのセンサ出力を制御基準値として補助駆動
力を算出する。
【0036】例えば上記ポテンショメータ46bの組立
誤差等により、センサ出力がペダル踏力非入力状態でV
o′である場合には、これを制御基準値とする。従っ
て、センサ出力がVoの場合ではなく、Vo′の場合に
補助駆動力を零にする制御が行われる。
【0037】上記制御基準点の設定動作を図9に基づい
てさらに詳述する。制御フローがスタートすると、メイ
ンスイッチのオン,オフにより通常運転中かそうでない
かが判断され(ステップS1)、通常運転中でない場合
は元に戻り、通常運転中の場合には、例えば速度センサ
48からの入力が有るか否か、つまり速度零か否か(あ
るいはポテンショメータ46bからの踏力検出値に変動
があるか否か)が判断され、速度入力がある場合(ある
いは変動がある場合)には、該入力に応じた補助駆動力
に制御する運転ルーチンとなり、タイマカウンタ値をキ
ャンセルして元に戻る(ステップS2〜S4)
【0038】上記ステップS2で速度入力が無い場合
(あるいは踏力検出値に変動がない場合)には、タイマ
カウント値が増加され、該カウント値が所定値bを越え
るまでステップS2,S5,S6の動作が繰り返され
る。これは所定時間上記速度入力が無い(あるいは踏力
変動が無い)場合に始めて踏力が入力されない状態、即
ち踏力非入力時であると判断するためである。
【0039】上記カウント値が所定値を越えると、踏力
非入力時であると判断され、その時のポテンショメータ
46bの踏力検出値(センサ出力)が読み込まれ、この
踏力検出値がが予め設定された規定範囲内の値か否かが
判断される(ステップS7,S8)。この規定範囲は、
通常考えられる組立誤差に起因するセンサ出力の変動の
範囲に設定されており、この規定範囲の設定により、例
えば錆び等によりレバー46aの動作が鈍くなったこと
等に起因するセンサ出力の変動を除去できる。
【0040】そして上記踏力検出値の読み込みが規定範
囲内にある場合には、カウンタ値を増加し、該カウンタ
値がaに達するまで上記踏力検出値の読み込みが行わ
れ、その平均値が踏力非入力時のセンサ出力値とされ
(ステップS9〜S11)、該センサ出力値により制御
基準値が更新され、かつ該更新値がメモリに保持される
(ステップS12)。なお、上記平均値の算出には、a
回分の単純平均をとる場合の他、上下限値を捨てた(a
−2)回分の平均をとるようにしても良い。また上記メ
モリには、例えばE2 PROM等が採用できる。
【0041】一方、上記ステップS8において、センサ
出力が所定の範囲内にない場合には、前回の制御基準値
が継続して使用され、又はデフォルト値(初期設定値)
が使用され(ステップS13)、さらにセンサが異常で
ある旨の警告処理が行われる(ステップS14)。な
お、この場合には警告処理は行わず、通常の運転ルーチ
ン内でエラーが発生した場合に警告処理を行うようにし
てもよい。
【0042】このように本実施例では、ペダル踏力が入
力されていない踏力非入力時におけるポテンショメータ
46bからのセンサ出力を制御基準値とするようにした
ので、補助駆動力の制御精度を向上できる。例えば踏力
零の状態でブラシCが抵抗膜88aに対して図8の点a
に摺接すべきものが、組立誤差により両者が踏力零の場
合に点a′で摺接した場合には、センサ出力が例えばV
oからVo′に変化し、ΔVoの誤差が生じる。しかし
本実施例ではセンサ出力Voではなく、Vo′を制御基
準点とし、該Voの場合に補助駆動力を零にする制御が
行われ、上述の誤差ΔVoはキャンセルされる。従っ
て、ポテンショメータ46bの製造及び組立誤差,ある
いは経年変化等に起因して踏力検出値に誤差が生じた場
合にもこの誤差の影響が除去されるので、常に補助駆動
力を精度良く制御可能である。
【0043】また本実施例では、上記ペダル踏力の検出
に当たって、上記ペダル踏力がf以下と小さい領域では
ばね定数の小さい第2コイルスプリング47eのみが変
位し、f以上の踏力が大きい領域ではさらにばね定数の
大きい第1コイルスプリング47cも変位するようにし
たので、高踏力領域での検出範囲を狭めることなく、低
踏力領域における検出精度を向上でき、踏力に対するア
シストをスムーズに行うことができる。その結果、ばね
定数を一定とした場合のようなアシストが急激に働くよ
うなことはなく、補助駆動力のばらつきを小さくしてア
シストフィーリングを向上できる。
【0044】また従来装置では、踏力がある程度以上大
きくなって初めて検出され、これに伴ってモータ駆動電
流がパルス的に大きくなる現象があり、その結果モータ
駆動電流の急激な変化によりバッテリの耐久性を低下さ
せる問題があった。本実施例では踏力の小さい領域にお
いても踏力の検出が確実であり、モータ駆動電流のパル
ス的変化が抑制され、その結果、バッテリの耐久性を向
上できる。
【0045】また、本実施例では、低踏力領域に対応し
た補助駆動力を算出する低踏力マップと、高踏力領域に
対応した補助駆動力を算出する高踏力マップとを設けた
ので、低踏力領域,高踏力領域におけるセンサ出力特性
の変動に対応してアシスト比を一定に制御でき、この点
からもアシストフィーリングを向上できる。
【0046】即ち、本実施例のように、低踏力域と高踏
力域とでばね変位特性を変化させた場合、低踏力域では
踏力のわずかな変化で補助駆動力が大きく変化する問題
が懸念されるが、本実施例では2つのセンサ出力(変位
置)−補助駆動力マップを備えたのでばね変位特性が変
化してもアシスト特性を一定にできる。
【0047】なお、上記実施例では、線径の異なる第
1,第2コイルスプリングを採用して踏力を2段階で検
出するようにしたが、コイルスプリングの構造は上記実
施例に限られるものではない。例えば、巻きピッチが粗
の部分と密の部分とからなる1つのコイルスプリングを
採用してよい。あるいはばね線径が軸方向に順次変化す
るコイルスプリングを採用してもよく、このようにした
場合は、ばねの変位特性を連続的に変化させることがで
きる(図6(a) の破線b参照)。
【0048】図10,図11は、本発明の第2実施例を
説明するための図であり、本実施例では、ペダル踏力非
入力時としてバッテリ充電時を採用した例である。図1
0において、12はバッテリ11を収容するバッテリケ
ース、100は充電器であり、上記バッテリケース12
には、充電器100が接続されたことを検出する接続検
出回路12aが設けられており、該回路12aによる充
電器接続検出信号がコントローラ21に入力される。
【0049】本第2実施例における制御基準値の設定方
法を図11に沿って説明する。本実施例装置では、充電
開始時にコントローラ21に起動がかかり、制御フロー
がスタートする。まず、上記接続検出回路12aからの
充電器接続信号の入力の有無が判断される(ステップS
21)。なお、この入力チェックは複数回行うのが望ま
しい。充電器接続信号の入力が有ると、踏力非入力時と
判断され、各データがイニシャライズされるとともに、
その時のポテンショメータ46bの踏力検出値(センサ
出力)が読み込まれ、この踏力検出値がが予め設定され
た規定範囲内の値か否かが判断される(ステップS22
〜S24)。
【0050】そして上記読み込るれた踏力検出値が上記
規定範囲内にある場合には、カウンタ値を増加し、該カ
ウンタ値がaに達するまで上記踏力検出値が読み込ま
れ、その平均値が踏力非入力時のセンサ出力値とされ
(ステップS25〜S27)、該センサ出力値により制
御基準値が更新され、かつ該更新値がメモリに保持さ
れ、カウンタがリセットされるとともに、制御は終了す
る(ステップS28〜S30)。
【0051】なお、上記ステップS21で充電器接続信
号の入力がない場合、及びステップS24で踏力検出値
が規定範囲内にない場合には、制御基準値は前回保持し
た値、又はデフォルト値とされ、制御は終了する。
【0052】本第2実施例においても、上記第1実施例
と同様にポテンショメータの組立誤差等があっても補助
駆動力の制御精度を高く保持できる。また本実施例で
は、バッテリ充電時を踏力非入力時と判断するようにし
たので、踏力非入力状態の検出がより一層確実である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るパワーアシ
スト車両の補助駆動力制御装置によれば、ペダル踏力が
入力されていない踏力非入力時のペダル踏力検出値を基
準として補助駆動力の制御を行うようにしたので、踏力
検出装置の製造及び組立誤差,あるいは経年変化等に起
因する踏力検出値の誤差をキャンセルした状態で補助駆
動力の制御を行うことができ、補助駆動力制御精度を向
上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による補助駆動力制御装置
を備えたパワーアシスト自転車の左側面図である。
【図2】上記第1実施例の補助駆動装置部分の一部断面
側面図である。
【図3】上記補助駆動装置の断面平面図(図2のII-II
線断面図)である。
【図4】上記補助駆動装置の要部を示す一部断面側面図
である。
【図5】上記第1実施例装置のブロック構成図である。
【図6】上記第1実施例装置の踏力検出装置部分の特性
図である。
【図7】上記第1実施例装置の踏力検出装置部分の模式
構成図である。
【図8】上記第1実施例装置の踏力検出装置部分の模式
構成図である。
【図9】上記第1実施例装置の動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図10】本発明の第2実施例装置を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図11】上記第2実施例装置の動作を説明するための
フローチャート図である。
【符号の説明】
1 パワーアシスト自転車 8 後輪(駆動輪) 9 補助駆動装置 13 クランク軸 21 コントローラ(踏力非入力時検出手段,補助駆動
力制御手段) 46b ポテンショメータ(踏力検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸に入力されたペダル踏力により
    駆動輪を駆動する人力駆動機構と、上記ペダル踏力の大
    きさに応じた補助駆動力により駆動輪を駆動する補助駆
    動機構とを備えたパワーアシスト車両の補助駆動力制御
    装置において、上記ペダル踏力の大きさを検出する踏力
    検出手段と、ペダル踏力が入力されていない状態を検出
    する踏力非入力時検出手段と、踏力非入力時の踏力検出
    値を制御基準値として上記補助駆動力の大きさを制御す
    る補助駆動力制御手段とを備えたことを特徴とするパワ
    ーアシスト車両の補助駆動力制御装置。
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