JP3153101B2 - 車載用スピ−カシステム及びエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造 - Google Patents

車載用スピ−カシステム及びエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載用スピ−カシステム
及びエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造に関し、より詳細に
はリフトバック車、ワゴン車等のリアアッパ−バックを
有していない車両に搭載されるスピ−カシステム及びエ
ンクロ−ジャ壁のシ−ル構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】リフト
バック車やワゴン車等のリアアッパ−バッグを有してい
ない車両の場合、スペ−スの関係上、車室内にウ−ファ
ユニットを設置するのが難しい。このため、前記車両に
搭載されるスピ−カシステムは、通常、ウ−ファユニッ
トを有していないが、中には、ダクトタイプやボックス
タイプのウ−ファユニットを有しているものもある。
【0003】しかし、その場合には、前記ウ−ファユニ
ットを設置するために荷物の収納スペ−スを犠牲にしな
ければならないという問題がある。また、ウ−ファとし
ての音響性能を十分に発揮させるには、大口径(φ20
cm以上の)ユニットを設置することが望ましいが、ス
ペ−スの関係上、前記車両に設置しうるウ−ファユニッ
トは比較的小型のユニット(φ12〜φ16cm)であ
るため、ウ−ファとしての音響性能を十分に発揮させる
ことができないという問題がある。
【0004】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、荷物の収納スペ−スをあまり犠牲にすることなく、
ウ−ファとしての音響性能を十分に発揮させることがで
きる車載用スピ−カシステム及びエンクロ−ジャ壁のシ
−ル構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る車載用スピーカシステム(1)は、リア
シートの後方に設けられ、車室内に存するトランクルー
ムと、該トランクルームを目隠しするためのトノカバー
と、前記リアシート背もたれ直後方の左右両側に設けら
れ、前記トノカバーの巻取り口を取り付けるための複数
本のリアサマタワーとを備えた車両において、バッフル
面が前記リアシート背もたれと間隔を置いて対向するよ
うに、これらリアサマタワーの間にエンクロージャが脱
着可能に配設され、該エンクロージャの背面には開口部
が形成され、前記バッフル面にはウーファユニットが取
り付けられていることを特徴としている。
【0006】また、本発明に係る車載用スピ−カシステ
ム(2)は、上記車載用スピ−カシステム(1)におい
て、前記ウ−ファユニットがダブルボイスコイルスピ−
カで構成されていることを特徴としている。
【0007】また、本発明に係る車載用スピーカシステ
ム(3)は、リアシートの後方に設けられ、車室内に存
するトランクルームと、該トランクルームを目隠しする
ためのトノカバーと、前記リアシート背もたれ直後方の
左右両側に設けられ、前記トノカバーの巻取り部を取り
付けるための複数本のリアサマタワーとを備えた車両に
おいて、バッフル面が前記リアシート背もたれと間隔
置いて対向するように、これらリアサマタワーの間にエ
ンクロージャが脱着可能に配設され、該エンクロージャ
の背面には開口部が形成され、前記バッフル面の上部両
端近傍にはフルレンジスピーカが配置され、前記バッフ
ル面の略中央部にはダブルボイスコイルスピーカで構成
されたウーファユニットが配置されていることを特徴と
している。
【0008】本発明に係るエンクロ−ジャ壁のシ−ル構
造は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の車載用ス
ピ−カシステムにおいて、前記トノカバ−の巻取り部と
前記エンクロ−ジャの上面との間にゴムスポンジ等から
なる弾性部材が介装されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
車載用スピ−カシステム(1) リフトバック車やワゴン車等の車両のトランクル−ムに
あっては、リアシ−ト背もたれの直後の空間は、一般
に、図1(a)に示したように、両側壁のトリムが内側
にせり出し、狭くなっている。車載用スピ−カシステム
(1)の場合、この狭くなっている空間に前記エンクロ
−ジャが配設される。したがって、前記トランクル−ム
の荷物収容スペ−スをあまり犠牲にすることなくエンク
ロ−ジャを配設することが可能である。また、エンクロ
−ジャは脱着可能に配設されるので、荷物の収納を優先
しなければならない場合は、前記エンクロ−ジャを取り
はずしてトランクル−ムの収納スペ−スをフルに使用す
ることが可能である。
【0010】また、バッフル面が所定の間隔を置いてリ
アシ−ト背もたれと対向するように前記狭くなっている
空間にエンクロ−ジャが配設されるので、該エンクロ−
ジャの高さを前記リアシ−ト背もたれの高さまでなら任
意の高さに設定することができ、前記バッフル面を大き
くとることが可能である。これにより、前記バッフル面
に大口径(φ20〜φ30cm)のウ−ファユニットを
使用することが可能である。よって、小口径(φ12〜
φ16cm)のウ−ファユニットを備えた従来の車載用
スピ−カシステムに比べ、ウ−ファとしての音響性能を
向上させ、音響効果の高い車載用スピ−カシステムを構
成することが可能である。
【0011】更に、前記エンクロ−ジャの背面には開口
部が形成されているので、図1(b)及び図1(c)に
示したように、エンクロ−ジャ自身のみならず、トラン
クル−ムを第2のエンクロ−ジャとして使用することが
可能になる。これにより音響効果を一層高めることが可
能である。
【0012】車載用スピ−カシステム(2) 一般に、車載用の4スピ−カシステムにウ−ファユニッ
トを増設する場合、RL(リアレフト)信号及びRR
(リアライト)信号を大出力アンプに入力し、L+Rの
モノラル信号を作った後、該大出力アンプによりウ−フ
ァユニットを駆動するという方式がとられる。したがっ
て、その場合、ウ−ファユニットを増設すると共に前記
大出力アンプをも増設しなければならず、大きなコスト
アップになるという問題がある。また、前記大出力アン
プの設置場所が問題になると共に、前記大出力アンプに
対する信号ライン、電源ラインの配線方法が問題とな
る。
【0013】これに対して車載用スピ−カシステム
(2)の場合、ウ−ファユニットがダブルボイスコイル
スピ−カで構成するので、前記RL信号及び前記RR信
号をダブルボイスコイルスピ−カに入力するのみでL+
Rのミックス回路や専用アンプなしでもウ−ファユニッ
トの増設が可能になる。したがって、前記大出力アンプ
を設置する必要がなく、ほとんどコストアップを生じな
い。また、前記大出力アンプの設置場所及び前記大出力
アンプに対する信号ライン、電源ラインの配線方法も問
題とならない。
【0014】車載用スピ−カシステム(3) 車載用スピ−カシステム(3)は、車載用スピ−カシス
テムをFL(フロントレフト)、FR(フロントライ
ト)の各スピ−カで構成された2スピ−カシステムから
ウ−ファユニットを備えた4スピ−カシステムにグレ−
ドアップさせる場合に関する発明である。
【0015】2スピ−カシステムのワゴン車及びリフト
バック車をグレ−ドアップさせて4スピ−カシステムの
車両とする場合、4スピ−カシステムに対応できるよう
に予め車体側で取り付け場所を確保しておかない限りリ
アスピ−カ用の取り付け場所を確保するのは困難であ
り、また、取り付け作業もトリム等を加工しなければな
らず、非常に手間のかかるものとなる。これに対して、
上記構成に係る車載用スピ−カシステム(3)の場合、
前記バッフル面の略中央部にウ−ファユニットが配置さ
れると共に、前記バッフル面の上部両端近傍にはリアス
ピ−カとしてのフルレンジスピ−カが配置されたエンク
ロ−ジャが脱着可能に前記トランクル−ム内に配設され
るので、2スピ−カシステムのワゴン車及びリフトバッ
ク車等の車両を容易にウ−ファユニットを備えた4スピ
−カシステムの車両にグレ−ドアップさせることが可能
である。また、該ウ−ファユニットはダブルボイスコイ
ルスピ−カで構成されるので、上記車載用スピ−カシス
テム(2)で説明したように、ウ−ファユニット駆動用
の大出力アンプを増設する必要がなく、RL信号及びR
R信号を前記ウ−ファユニットとしてのダブルボイスコ
イルスピ−カに入力する(接続する)のみで良い。
【0016】エンクロ−ジャ壁のシ−ル構造 上記構成に係るエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造にあって
は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の車載用スピ
−カシステムにおいて、前記エンクロ−ジャの上面と前
記トノカバ−巻き取り部との間にゴムスポンジ等からな
る弾性部材が圧縮されて介装される。これにより、前記
エンクロ−ジャと前記トノカバ−巻取り部との間をシ−
ルすることができ、第2のエンクロ−ジャとしてのトラ
ンクル−ムから車室内への空気漏れを防止することが可
能になり、前記ウ−ファユニットの音響効果を高めるこ
とが可能になる。また、前記ゴムスポンジ等からなる弾
性部材により、前記エンクロ−ジャが上方から押えつけ
られて固定されると共に、前記エンクロ−ジャ自身の不
要な共振が抑えられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る車載用スピ−カシステム
及びエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造の実施例を図面に基
づいて説明する。実施例1 図1(a)は実施例1に係る車載用スピ−カシステムを
搭載する車両の後部を概略的に示した水平断面図であ
り、図中、10は車両を示し、14はリアシ−ト背もた
れを示している。トランクル−ム11におけるリアシ−
ト背もたれ14の後方部分は、リアサマタワ−13の関
係で両側壁のトリム12が内側にせり出し、狭くなって
いる。実施例1に係る車載用スピ−カシステムの場合、
この狭くなった空間11aにウ−ファユニット20が取
り付けられた断面視台形形状のエンクロ−ジャ15が配
設される(図1(b)参照)。
【0018】図1(b)は実施例1に係る車載用スピ−
カシステムを構成するウ−ファユニット20の周辺を概
略的に示した側断面図である。狭くなった空間11aに
配設されたエンクロ−ジャ15のバッフル面15bにウ
−ファユニット20が取り付けられており、バッフル面
15bは間隔dを置いてリアシ−ト背もたれ14の背面
と対向している。また、エンクロ−ジャ15の背面15
cの下部には、開口部15aが形成されている。背面1
5cに開口部15aが形成されているので、トランクル
−ム11が第2のエンクロ−ジャとして活用される。
【0019】図1(c)は音響的に見たウ−ファユニッ
ト20に対するエンクロ−ジャの構造を模式的に示した
水平断面図である。図中、V1 はエンクロ−ジャ15の
容積を示し、50〜100リットルの容積となる。V2
は第2のエンクロ−ジャ(トランクル−ム11)の容積
を示し、250〜350リットルの容積となる。ここ
で、第2のエンクロ−ジャは、底面がトランクル−ム1
1の底面(カ−ペット)で構成され、側面がトリム12
で構成され、上面がトランクル−ム11を目隠しするた
めのトノカバ−(図3参照)で構成された簡易型のエン
クロ−ジャである。
【0020】図2はエンクロ−ジャ15を概略的に示し
た斜視図であり、(a)図はバッフル面15b側から見
た斜視図であり、(b)図は背面15c側から見た斜視
図である。エンクロ−ジャ15は木材(合板)等の共鳴
しない(エンクロ−ジャ15自身がビビらない)強固な
材質で構成され、狭くなった空間11aにピッタリと納
まるように断面視台形形状に形成される。以下、エンク
ロ−ジャ15の寸法例を示す。
【0021】背面15cの横幅W:900mm、エンク
ロ−ジャ15の高さH:490mm、上面15dの奥行
きD1 :100mm、底面の奥行きD2 :250mm、
開口部15aの横幅WS :850mm、開口部15aの
縦幅h:100mm、ウ−ファユニット20の直径φ:
25cm。なお、開口部15aの大きさ(=WS ×h)
は、第2のエンクロ−ジャの容量V2 の値、低音の再生
特性等に応じて設定される。また、奥行きD1 及びD2
は可能な限り薄く設定される。
【0022】次に、図3に基づいてエンクロ−ジャ壁の
シ−ル構造を説明する。図3はエンクロ−ジャ15にお
けるシ−ル構造を概略的に示した側断面図である。図
中、31はトノカバ−巻取り部を示しており、32はト
ノカバ−を示している。
【0023】トノカバ−巻取り部31は、通常、脱着可
能に構成されており、トリム12のリアサスタワ−13
両横の部分に嵌合させて使用される。したがって、トノ
カバ−巻取り部31は、図3に示したように、ちょうど
エンクロ−ジャ15の上方に位置する。実施例1に係る
車載用スピ−カシステムを構成するエンクロ−ジャにお
けるシ−ル構造にあっては、エンクロ−ジャ15の上面
15dとトノカバ−巻取り部31との間にゴムスポンジ
部材33が介装される。ゴムスポンジ部材33として
は、弾力性に富み、空間を遮蔽するため独立発砲構造の
ものが好ましく、エンクロ−ジャ15とトノカバ−巻取
り部31との隙間Lの2倍程度の厚みのものが約1/2 に
圧縮されて介装される。ゴムスポンジ部材33はエンク
ロ−ジャ15の上面15dまたはトノカバ−巻取り部3
1の底面に帯状に貼着される。
【0024】次に、図4に基づいて実施例1に係る車載
用スピ−カシステム及びその結線方法を説明する。図4
(a)は実施例1に係る車載用スピ−カシステム及びそ
の結線方法を概略的に示したブロック図であり、図4
(b)は従来の車載用スピ−カシステム及びその結線方
法を概略的に示したブロック図である。図中、41は4
チャンネル分のアンプ41a〜41dを内蔵したセット
アンプを示しており、アンプ41aはフロントレフト・
スピ−カ42FLに接続され、アンプ41bはフロントラ
イト・スピ−カ42FRに接続され、アンプ41cはリア
レフト・スピ−カ42RLに接続され、アンプ41dはリ
アライト・スピ−カ42RRに接続されている。
【0025】図4(b)に示したように、従来の車載用
の4スピ−カシステムにウ−ファユニットを増設する場
合、ウ−ファユニット51と共にウ−ファユニット51
を駆動するための大出力アンプ50も増設する必要があ
る。これに対して、実施例1に係る車載用スピ−カシス
テムの場合、図4(a)に示したように、ダブルボイス
コイルスピ−カ20の一方のコイルに、コネクタ43c
及びネットワ−クコイル44cを介してRL(リアレフ
ト)信号が入力され、他方のコイルに、コネクタ43d
及びネットワ−クコイル44dを介してRR(リアライ
ト)信号が入力されるようになっている。ダブルボイス
コイルスピ−カは、同一ギャップ内ボビンに2系統のボ
イスコイルが巻き付けられて構成されており、それぞれ
のボイスコイルにL、Rのステレオ信号を加えると、見
かけ上モノラル(L+R)信号を加えた場合と等価の動
作をするので、実施例1に係る車載用スピ−カシステム
の場合、(L+R)の電気ミックス回路が不要であり
(=大出力アンプ50を増設する必要がなく)、ダブル
ボイスコイルスピ−カ20を増設するのみで4スピ−カ
システムにウ−ファユニットを増設することができる。
【0026】しかし、ただ単純に、ウ−ファユニットと
してのダブルボイスコイルスピ−カ20をリアレフト・
スピ−カ42RL、リアライト・スピ−カ42RRのフルレ
ンジスピ−カと並列に接続するとインピ−ダンスが低下
し、セットアンプ41への負担が大きくなる。そこで、
実施例1に係る車載用スピ−カシステムの場合、ウ−フ
ァユニット(=ダブルボイスコイルスピ−カ)20の最
低共振周波数f0 を一般的なフルレンジスピ−カの最低
共振周波数f0 ´よりも低く設定し、更に、不要な中高
帯域をウ−ファユニット20自身でカットすると共に、
ネットワ−クコイル44c、44dによってもカットす
ることで見かけ上の中帯域以上のインピ−ダンスを増大
させ、フルレンジスピ−カ(一般に、車載用のフルレン
ジスピ−カのインピ−ダンスは4Ω〜6Ω)に並列に接
続した場合でも、合成イン−ピ−ダンスが2Ω以下には
ならないようになっている。
【0027】近年、車載用スピ−カシステムで用いられ
ているパワ−ICは、そのほとんどが2Ω負荷まで動作
保証されているので、一部の周波数範囲で合成インピ−
ダンスが4Ω以下となっても問題はない。図5に周波数
と合成インピ−ダンスとの関係を示したグラフを示す。
図5において、太い実線のグラフAはウ−ファユニット
20のインピ−ダンス曲線を示し、細い実線のグラフB
はフルレンジスピ−カのインピ−ダンス曲線を示し、二
点鎖線のグラフCは合成インピ−ダンスを示している。
なお、ネットワ−クコイル44c及び44dのインダク
タンスLは、L=4.7mHであり、カットオフ周波数
fcは135Hzである。
【0028】以上説明したように実施例1に係る車載用
スピ−カシステムにあっては、エンクロ−ジャ15のバ
ッフル面15bに大口径(φ20〜φ30cm)のウ−
ファユニット20を取り付けることができ、エンクロ−
ジャ15の背面15cに開口部15aを設けることでト
ランクル−ム11を第2のエンクロ−ジャとして使用す
ることができるので、低音の再生特性(音響性能)を高
めることができる。また、エンクロ−ジャ15は脱着可
能になっているので、荷物の収納を優先しなければなら
ない場合は、エンクロ−ジャ15を取り外してトランク
ル−ム11をフルに使用することができる。
【0029】また、エンクロ−ジャ15の上面15dと
トノカバ−巻き取り部31との間にゴムスポンジ部材3
3が介装されているので、エンクロ−ジャ15のトノカ
バ−巻き取り部31との間の隙間をシ−ルすることがで
き、ウ−ファユニット20の音響効果を高めることがで
きると共に、エンクロ−ジャ15を上方から押えつけて
固定することができ、エンクロ−ジャ15自身の不要な
共振を抑えることができる。
【0030】また、実施例1に係る車載用スピ−カシス
テムにあっては、ウ−ファユニット20としてダブルボ
イスコイルスピ−カ20が用いられるので、ウ−ファユ
ニット20を駆動するための大出力アンプ50を増設す
る必要がなく(図4(b)参照)、4スピ−カシステム
に容易にウ−ファユニット20を増設することができ
る。
【0031】次に、実施例2に係る車載用スピ−カシス
テムを図6、図7に基づいて説明する。実施例2 図6(a)は実施例2に係る車載用スピ−カシステムの
主要部を概略的に示した側断面図であり、図中、65は
側面視台形形状のエンクロ−ジャを示している。エンク
ロ−ジャ65のバッフル面65bはリアシ−ト背もたれ
14と所定の間隔dを置いて対向し、背面65cの下部
には開口部65aが形成され、上面65dとトノカバ−
巻き取り部31との間にはゴムスポンジ部材33が介装
されている。また、図6(b)にも示したように、バッ
フル面65bの略中央にはウ−ファユニット20が取り
付けられており、バッフル面65bの上部両端近傍には
リアスピ−カとしてφ8cmのフルレンジスピ−カ6
1、62が前方斜め上向きに取り付けられている。これ
により、トノカバ−巻取り部31とリアシ−ト背もたれ
14との間から車室内に向けてフルレンジスピ−カ6
1、62が再生されるようになっている。上記記載から
わかるように、実施例2に係る車載用スピ−カシステム
は、FLスピ−カ及びFRスピ−カからなる2スピ−カ
システムから、ウ−ファユニットを備えた4スピ−カシ
ステムにグレ−ドアップする一例を示している。なお、
図6(b)はエンクロ−ジャ65をバッフル面65bか
ら見た概略正面図である。
【0032】図7はエンクロ−ジャ65内の接続関係を
示した結線図である。実施例1で説明したエンクロ−ジ
ャ15の場合と同様に、ウ−ファユニット20はダブル
ボイスコイルスピ−カで構成されており、一方のボイス
コイルにはネットワ−クコイル44cを介してRL信号
が入力され、他方のボイスコイルにはネットワ−クコイ
ル44dを介してRR信号が入力されるようになってい
る。また、RLスピ−カとしてのフルレンジスピ−カ6
2には、低域をカットすると共に低域でのインピ−ダン
スを増大させるためのコンデンサC62を介してRL信号
が入力されるようになっている。RRスピ−カとしての
フルレンジスピ−カ61には、同様に、コンデンサC61
を介してRR信号が入力されるようになっている。
【0033】近傍に大型のウ−ファユニット20が取り
つけられているので、フルレンジスピ−カ61及び62
は、低域をあまり必要とせず、中域〜高域を中心に再生
するスコ−カあるいはツィ−タ的に使用される。図8に
ウ−ファユニット20とフルレンジスピ−カ61、62
の周波数特性を示す。図中、Dで示したグラフがウ−フ
ァユニット20の周波数特性を示しており、Eで示した
グラフがフルレンジスピ−カ61(62)の周波数特性
を示している。なお、ネットワ−クコイル44c(44
d)のインダクタンスLは、L=4.7mHであり、コ
ンデンサC61(62)の容量値は、220μFである。
【0034】以上説明したように実施例2に係る車載用
スピ−カシステムにあっては、エンクロ−ジャ65内に
大型のウ−ファユニット20及びリアスピ−カとしての
フルレンジスピ−カ61、62が配設されているので、
エンクロ−ジャ65をトランクル−ム11内の狭くなっ
た空間11aに配置するのみで、FLスピ−カ及びFR
スピ−カからなる2スピ−カシステムを、ウ−ファユニ
ットを備えた4スピ−カシステムへ容易にグレ−ドアッ
プすることができる。
【0035】
【発明の効果】
車載用スピ−カシステム(1) 前記エンクロ−ジャのバッフル面に大口径のウ−ファユ
ニットを取り付けることができ、小口径のウ−ファユニ
ットを備えた従来の車載用スピ−カシステムに比べてウ
−ファの音響効果を高めることができる。また、前記エ
ンクロ−ジャの背面の下部には開口部が形成されている
ので、トランクル−ムを第2のエンクロ−ジャとして使
用することができ、ウ−ファの音響効果を一層高めるこ
とができる。さらに、前記エンクロ−ジャは脱着可能に
構成されているので、荷物の収納を優先しなければなら
ない場合、前記エンクロ−ジャを取り外してトランクル
−ムをフルに使用することができる。
【0036】車載用スピ−カシステム(2) 上記車載用スピ−カシステム(1)が有している効果に
加えて、前記ウ−ファユニットがダブルボイスコイルス
ピ−カで構成されているので、ウ−ファユニットを駆動
するためのL+Rのミックス回路を備えた大出力アンプ
を増設する必要がなく、RL信号及びRR信号を前記ダ
ブルボイスコイルスピ−カに入力させるのみで4スピ−
カシステムにウ−ファユニットを容易に増設することが
できる。
【0037】車載用スピ−カシステム(3) 前記エンクロ−ジャ内に大口径のウ−ファユニット及び
リアスピ−カとしてのフルレンジスピ−カが配設されて
いるので、リアスピ−カを配置するための手間のかかる
作業をする必要がなく、前記エンクロ−ジャを配置する
のみで、2スピ−カシステムからウ−ファユニットを備
えた4スピ−カシステムにスピ−カシステムを容易にグ
レ−ドアップすることができる。
【0038】エンクロ−ジャ壁のシ−ル構造 前記ゴムスポンジ等の弾性材により前記エンクロ−ジャ
と前記トノカバ−巻取り部との間をシ−ルすることがで
き、第2エンクロ−ジャとしてのトランクル−ムから車
室内への空気漏れを防止することができ、ウ−ファの音
響効果を高めることができる。また、前記ゴムスポンジ
等からなる弾性部材により前記エンクロ−ジャを上方か
ら押えつけて固定することができると共に、前記エンク
ロ−ジャ自身の不要な共振を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は本発明の実施例1に係る車載用スピ
−カシステムが搭載される車両の後部を概略的に示した
水平断面図であり、(b)図は実施例1に係る車載用ス
ピ−カシステムの主要部を概略的に示した側断面図であ
り、(c)図はウ−ファユニットに対するエンクロ−ジ
ャを音響的に示した模式的水平断面図である。
【図2】実施例1に係る車載用スピ−カシステムを構成
するウ−ファユニットが取り付けられたエンクロ−ジャ
を概略的に示した斜視図であり、(a)図はバッフル面
から見た斜視図であり、(b)図は背面から見た斜視図
である。
【図3】実施例1に係るエンクロ−ジャ壁のシ−ル構造
を概略的に示した側断面図である。
【図4】(a)図は実施例1に係る車載用スピ−カシス
テムの接続関係を示した結線図であり、(b)図は従来
の車載用スピ−カシステムの接続関係を示した結線図で
ある。
【図5】実施例1に係る車載用スピ−カシステムを構成
するウ−ファユニットのインピ−ダンス特性、フルレン
ジスピ−カのインピ−ダンス特性及びそれらの合成イン
ピ−ダンス特性を示したグラフである。
【図6】(a)図は本発明の実施例2に係る車載用スピ
−カシステムの主要部を概略的に示した側断面図であ
り、(b)図はエンクロ−ジャをバッフル面から見たと
ころを示した概略正面図である。
【図7】実施例2に係る車載用スピ−カシステムを構成
するエンクロ−ジャの内部接続関係を示した結線図であ
る。
【図8】実施例2に係る車載用スピ−カシステムを構成
するウ−ファユニットとフルレンジスピ−カとの周波数
特性を示したグラフである。
【符号の説明】
10 車両 11 トランクル−ム(第2のエンクロ−ジャ) 11a 狭くなった空間 14 リアシ−ト背もたれ 15、65 エンクロ−ジャ 15a、65a 開口部 15b 65b バッフル面 15c 65c 背面 15d 65d 上面 20 ウ−ファユニット(ダブルボイスコイルスピ−
カ) 31 トノカバ−巻取り部 32 トノカバ− 33 ゴムスポンジ 61、62 フルレンジスピ−カ(リアスピ−カ) d 所定の間隔 V1 (エンクロ−ジャ自身の)音響的容量 V2 (第2エンクロ−ジャの)音響的容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−55795(JP,U) 実開 昭56−163392(JP,U) 実開 昭57−119994(JP,U) 実開 昭57−121393(JP,U) 実開 昭55−170148(JP,U) 実開 昭64−13890(JP,U) 実開 平1−156682(JP,U) 実開 昭63−149690(JP,U) 実開 昭62−203589(JP,U) 実公 昭63−40947(JP,Y2) 実公 平2−16917(JP,Y2) 実公 昭61−28469(JP,Y2) 実公 昭58−46609(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 11/02 H04R 1/02 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアシートの後方に設けられ、車室内に
    存するトランクルームと、該トランクルームを目隠しす
    るためのトノカバーと、前記リアシート背もたれ直後方
    の左右両側に設けられ、前記トノカバーの巻取り部を取
    り付けるための複数本のリアサマタワーとを備えた車両
    において、バッフル面が前記リアシート背もたれと間隔
    を置いて対向するように、これらリアサマタワーの間
    エンクロージャが脱着可能に配設され、該エンクロージ
    ャの背面には開口部が形成され、前記バッフル面にはウ
    ーファユニットが取り付けられていることを特徴とする
    車載用スピーカシステム。
  2. 【請求項2】 前記ウーファユニットがダブルボイスコ
    イルスピーカで構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の車載用スピーカシステム。
  3. 【請求項3】 リアシートの後方に設けられ、車室内に
    存するトランクルームと、該トランクルームを目隠しす
    るためのトノカバーと、前記リアシート背もたれ直後方
    の左右両側に設けられ、前記トノカバーの巻取り部を取
    り付けるための複数本のリアサマタワーとを備えた車両
    において、バッフル面が前記リアシート背もたれと間隔
    を置いて対向するように、これらリアサマタワーの間
    エンクロージャが脱着可能に配設され、該エンクロージ
    ャの背面には開口部が形成され、前記バッフル面の上部
    両端近傍にはフルレンジスピーカが配置され、前記バッ
    フル面の略中央部にはダブルボイスコイルスピーカで構
    成されるウーファユニットが配置されていることを特徴
    とする車載用スピーカシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかの項に記
    載の車載用スピーカシステムにおいて、前記トノカバー
    の巻取り部と前記エンクロージャの上面との間にゴムス
    ポンジ等からなる弾性部材が介装されていることを特徴
    とするエンクロージャ壁のシール構造。
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