JP3147226B2 - ディジタル無線装置 - Google Patents

ディジタル無線装置

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JP3147226B2
JP3147226B2 JP33512497A JP33512497A JP3147226B2 JP 3147226 B2 JP3147226 B2 JP 3147226B2 JP 33512497 A JP33512497 A JP 33512497A JP 33512497 A JP33512497 A JP 33512497A JP 3147226 B2 JP3147226 B2 JP 3147226B2
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
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    • H04L7/027Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information extracting the synchronising or clock signal from the received signal spectrum, e.g. by using a resonant or bandpass circuit

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル無線
装置に関し、特に、長スパンでフェージングが発生し、
受信レベルの変動の激しい回線に適し、かつ回線品質の
向上を期すディジタル無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル無線技術を応用したも
のに、たとえば、特開昭59ー201564号公報(以
下、第1公報という)には、32値以上の多値QAM
(直交位相変調方式)でも実用に供し得る無線通信方式
が開示されている。この第1公報の場合は、送信系で
は、周波数f0の搬送波をクロック周波数fclのディジタ
ル信号で変調し変調波を受信系に送信し、受信系でこの
変調波を受信して搬送波を抽出し、その抽出した搬送波
を用いてディジタル信号を再生する際に、送信系におい
て、変調波の信号スペクトラム上に周波数f0とクロック
周波数fclの1/N(Nは2以上の整数)の和に相当す
る周波数{f0+(1/N)・fcl}とその差に相当する
周波数{f0−(1/N)・fcl}をそれぞれ有する第1
の再生用搬送波と第2の再生用搬送波を挿入して変調波
とする。受信系では、周波数が{f0+(1/N)・fc
l}の第1の再生用搬送波と周波数が{f0−(1/N)
・fcl}の第2の搬送波を変調器に加えて、周波数f0の
搬送波とクロック周波数fclの信号を抽出してディジタ
ル信号の再生を行うものである。
【0003】また、特開昭64ー71223号公報(以
下、第2公報という)には、網制御局に基準クロック発
生用の網同期装置を設け、この網同期装置から発生する
基準クロック信号を所定の周期で分周して、共通信号線
用の伝送クロックを作成して共通信号線へ送出し、被制
御局にクロック再生手段を設け、このクロック再生手段
により共通信号線の伝送クロックを分周して基準クロッ
クとデータ伝送クロックとを再生して使用するようにし
たディジタル衛星通信システムが開示されている。
【0004】しかし、これらの第1、第2公報はいずれ
も、フェージングが発生する回線に適用して受信レベル
が変動した場合の対応に関する技術思想についての開示
がなされていない。これに対して、フェージングが発生
する回線に適応可能なディジタル無線装置も知られてい
る。図4はこの種の従来のディジタル無線装置における
送信部の構成を示すブロック図である。
【0005】まず、図4の送信部の構成から説明する。
送信部301において、データ入力端子303から入力
データを入力して変調器305に入力するとともに、ク
ロック入力端子304からクロック信号を入力し、変調
器305はキャリア発信器306から出力されるキャリ
ア出力を入力データにより変調する。この変調出力信号
は送信周波数変換器307で送信周波数帯の周波数に変
換して、一定レベルまで増幅して、送信信号出力端子3
08から送信信号を出力するようにしている。この送信
信号の周波数スペクトラムは図6に示されている。図6
の横軸には、オフセット周波数をとり、縦軸には、レベ
ルをとって送信信号スペクトラム401を示している。
【0006】一方、図5に示す受信部302では、受信
信号を受信信号入力端子309から入力して、受信周波
数変換器310に入力させる。受信周波数変換器310
に入力された受信信号は、そこで中間周波数帯の周波数
に変換され、自動利得制御増幅器(以下、AGC増幅器
という)311に送出される。AGC増幅器311は受
信信号のレベル変動を所定レベルに固定するものであ
り、このAGC増幅器311において、中間周波数帯の
受信信号はフラットフェージングによるレベル変動が除
去されて、一定レベルになった受信信号が判定帰還型等
化器312に送出される。
【0007】判定帰還型等化器312に入力された受信
信号は、マルチパス・フェージングのために生じる符号
間干渉が除去される。この符号間干渉除去後の受信信号
からクロック再生器314によりクロック再生を行っ
て、再生されたクロック信号は復調器313に送出され
る。このクロック再生器314は、符号間干渉を除去し
た後の受信信号に非線形処理を施して、そのタイミング
情報を抽出し、内部の基準クロックを図示しないPLL
回路により受信信号に同期させる方法が採られている。
【0008】また、符号間干渉除去後の受信中間周波数
帯の受信信号からキャリア再生器315でキャリアを再
生し、この再生されたキャリアを復調器313に送出す
る。復調器313は、クロック再生器314で再生され
たクロック信号により受信判定信号が得られる。受信判
定信号は、データ出力端子316から出力され、クロッ
ク信号はクロック出力端子317から出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のディ
ジタル無線装置においては、受信部302の判定帰還型
等化器312において、マルチパス・フェージングのた
めに生じる符号間干渉を除去した後の受信信号よりクロ
ック再生器314でクロック再生を行っているために、
長スパン・フェージングが発生する回線では、受信レベ
ルの変動が激しく、受信信号が断となった場合には、ク
ロック同期が外れ、再度同期状態となるまでに時間が掛
かるという課題があった。
【0010】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、長スパン・フェージングが発生し
て、受信レベル変動が激しい回線でも、信号帯域を拡大
することなく、比較的簡単な構成で安定したクロックの
供給か可能であり、かつ受信レベル変動によるクロック
同期外れを少なくでき、同期はずれの状態から再度同期
状態になるまでの時間を短縮することができるディジタ
ル無線装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のディジタル無線装置は、キャリア発振器
から出力されるキャリアを入力データにより変調する変
調器と、前記変調器の出力を入力して変調信号スペクト
ラムのクロック周波数の1/N(Nは任意の整数)の箇
所にノッチを作成するノッチ作成手段と、送信クロック
信号に同期する信号を前記キャリア発振器から出力され
るキャリアにより中間周波数帯の周波数に変換する周波
数変換手段と、前記ノッチ作成手段の出力と前記周波数
変換手段の出力とを前記変調器の出力に重畳した送信信
号を出力する合成器とを備える送信部と;前記受信信号
を入力して、受信信号の符号間干渉とクロック周波数成
分とを除去するように基準タップの位置をシフトする手
段を含む判定帰還型等化器と、前記判定帰還型等化器の
出力信号からキャリアを再生するキャリア再生器と、前
記受信信号と前記キャリア再生器で発生されたキャリア
とからクロック再生を行うクロック再生手段と、前記キ
ャリア再生器で発生されたキャリアと前記クロック再生
手段で発生されたクロック信号とを入力して前記判定帰
還型等化器の出力信号を受信判定信号に復調する復調器
と、を備える受信部とから構成されることを特徴とす
る。
【0012】この発明によれば、送信部において、変調
器はキャリア発振器から出力されるキャリアを入力デー
タにより変調して出力を2分岐して、一方は合成器に送
出し他方はノッチ作成手段に送出する。ノッチ作成手段
は変調器の出力を変調信号スペクトラムのクロック周波
数の1/Nの箇所にノッチを作成して合成器に出力す
る。周波数変換手段は送信クロック信号に同期する信号
をキャリア発振器から出力されるキャリアにより中間周
波数帯の周波数に変換して合成器に出力する。合成器
は、変調器の出力にノッチ作成手段の出力と周波数変換
手段の出力とを重畳して合成して、送信信号を出力す
る。一方、受信部側では、受信信号を判定帰還型等化器
とクロック再生手段とに入力する。判定帰還型等化器で
は、送信部で与えた受信信号の符号干渉とクロック周波
数成分とを除去するように、基準タップに位置をシフト
して復調器とキャリア再生器に出力する。キャリア再生
器は判定帰還型等化器から出力される受信信号からキャ
リアを再生して復調器とクロック再生手段とに出力す
る。クロック再生手段は、受信信号とキャリアとを入力
して、クロックを再生して、その再生したクロックを復
調器に出力する。復調器では、再生されたキャリアとク
ロックとから判定帰還型等化器より出力される受信信号
を受信判定信号に復調して出力する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のディジタル無線
装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図
1はこの発明のディジタル無線装置の第1の実施の形態
における送信部の構成を示すブロック図であり、図2は
受信部の構成を示すブロック図である。まず、図1の送
信部の構成から説明する。送信部101のデータ入力端
子103には、入力データが入力され、変調器105に
入力されるようになっている。また、クロック入力端子
104には、送信クロック信号が入力され、この送信ク
ロック信号は変調器105と1/N(Nは任意の整数)
分周回路110に入力されるようになっている。
【0014】変調器105には、キャリア発振器109
から発生されたキャリアも入力されるようになってお
り、このキャリアを入力データにより変調して、変調信
号を2分岐して、その一方を合成器10に送出するよう
になっている。変調器105の他方の変調信号は位相シ
フト器106に送出されるようになっている。この位相
シフト器106は、変調器の出力のデータの位相を任意
にシフトして変調信号スペクトラムのクロック周波数の
1/Nの箇所にノッチを作成して遅延器107に出力す
るようになっている。遅延器107は位相シフト器10
6の出力を遅延させ、合成器108に出力するようにな
っている。位相シフト器106と遅延器107とによ
り、ノッチ作成手段Aを構成している。
【0015】上記分周回路110に入力された送信クロ
ック信号は、そこで1/Nに分周して、分周出力は正弦
波発生器111に送出するようにしている。正弦波発生
器111は、分周された送信クロック信号に同期した正
弦波を発生して、この正弦波を第1のミキサ112に送
出するようになっている。第1のミキサ112には、前
記キャリア発振器109から発生されたキャリアも入力
されるようにしている。第1のミキサ112は正弦波と
キャリアとを混合して、正弦波を中間周波数帯の周波数
に変換して第1のバンドパス・フイルタ(以下、バンド
パス・フイルタをBPFと称する)113に出力するよ
うにしている。
【0016】前記分周回路110と、正弦波発生器11
1と、第1のミキサ112とにより周波数変換手段Bを
構成している。第1のミキサ112の出力はキャリアに
対して、周波数軸上に対象な信号成分を含んでおり、第
1のBPF113はこの対象の信号成分のうちの一方を
除去するために設けられている。第1のBPF113の
出力は合成器108に送出するようにしている。
【0017】合成器108は、変調器105の出力と、
ノッチ作成手段Aの出力と、第1のBPF113の出力
とを入力して、変調器105の出力にこれらのノッチ作
成手段Aの出力と第1のBPF113の出力とを重畳し
て送信周波数変換器114に出力するようにしている。
送信周波数変換器114は、合成器108の出力を入力
して、変調信号を送信周波数帯の周波数に変換して、一
定レベルまで増幅し、送信出力端子115から送信信号
を出力するように構成している。かくして、送信部10
1を構成している。
【0018】次に、図2を参照して、受信部の構成につ
いて説明する。図2において、受信入力端子116に受
信信号が入力されるようになっている。受信入力端子1
16は受信周波数変換器117の入力端に接続されてお
り、前記受信信号がこの受信入力端子116を通して受
信周波数変換器117に入力されると、中間周波数帯の
周波数に変換して、AGC増幅器118に送出するよう
になっている。AGC増幅器118は受信周波数変換器
117から出力される受信信号のレベルを所定のレベル
に固定するための回路であり、AGC増幅器118の出
力は判定帰還型等化器119と第2のBPF121に送
出するようになっている。
【0019】判定帰還型等化器119は、トランスバー
サルフィルタ型の前方フィルタと後方フィルタより構成
され、受信中間周波数帯の受信信号の送信部101で生
じた符号間干渉とクロック周波数成分を除去するように
基準タップの位置をシフトする手段を含んでおり、受信
信号の波形を等価して、その等価した受信信号を復調器
120とキャリア再生器124に出力するようにしてい
る。キャリア再生器124は、受信中間周波数帯の受信
信号からキャリアを再生して復調器120と第2のミキ
サ122に出力するようにしている。第2のBPF12
1は受信中間周波数帯の受信信号からクロック周波数成
分を抽出して、このクロック周波数成分を第2のミキサ
122に送出するようになっている。
【0020】この第2のミキサ122は第2のBPF1
21から抽出されたクロック周波数成分とキャリア再生
器124から再生されたキャリアとを入力して混合する
こにより、ベースバンド周波数に変換してクロック再生
器123にベースバンド信号を出力するようになってい
る。クロック再生器123は第2のミキサ122からベ
ースバンド信号を入力して、このベースバンド信号に同
期してクロック信号を生成するものである。このクロッ
ク信号は変調器120に送出するようになっている。か
くして、第2のBPF121と、第2のミキサ122
と、クロック再生器123とにより、クロック生成手段
Cを構成している。
【0021】上記復調器120はクロック再生器123
で再生されたクロック信号とキャリア再生器124で再
生されたキャリアとを入力して、判定帰還型等化器11
9から出力される受信中間周波数帯の受信信号の等化さ
れた受信信号を受信判定信号に復調してデータ出力端子
125から受信判定信号を出力するとともに、クロック
出力端子126からクロック信号を出力するようになっ
ている。このようにして、受信部102が構成されてい
る。
【0022】次に、以上のように構成されたのこの第1
の実施の形態の動作について説明する。まず、送信部1
01の動作から述べる。データ入力端子103に外部か
ら入力される入力データは変調器105に入力され、ま
たクロック入力端子104に入力された送信クロック信
号は変調器105と分周回路110に入力される。さら
に、キャリア発振器109で発生されたキャリアは変調
器105と第1のミキサ112に送出される。変調器1
05は、このキャリアを入力データにより変調して変調
信号を2分岐し、その一方を合成器108に送出し、他
方を位相シフト器106に送出する。
【0023】位相シフト器106に入力された変調信号
の位相はこの位相シフト器106により、所定の位相量
がシフトされ、遅延器107に送出される。この遅延器
107で位相シフト器106の出力信号を所定時間、た
とえば、1/(2fs)遅延させて合成器108に出力
することにより、変調信号スペクトラムのクロック周波
数の1/Nの箇所にノッチを作成する。一方、分周回路
110から第1のBPF113までの系統、すなわち、
周波数変換手段Bは、クロック周波数成分を送信部10
1から出力される送信信号に重畳したときに基線スペク
トラムとするために使用されており、以下にその点につ
いて説明する。
【0024】クロック入力端子104に入力された送信
クロック信号は、上記のように、送信信号にクロック周
波数成分を重畳して送信するために、分周回路110で
1/Nに分周されて、分周結果を正弦波発生器111に
出力する。正弦波発生器111は、分周回路110の出
力信号を入力することにより、1/Nに分周された送信
クロック信号に同期して、たとえば、送信クロック信号
2fs(fsはシンボル速度)を4分周し、分周回路11
0の出力に同期したfs/2の正弦波信号を発生する。
換言すれば、送信クロック信号を正弦波信号に変換す
る。この正弦波信号はクロック周波数成分を送信信号に
重畳されたときに基線スペクトラムとするためである。
【0025】この正弦波信号は第1のミキサ112に送
出される。第1のミキサ112には、キャリアも入力さ
れており、したがって、第1のミキサ112はこのキャ
リアと正弦波信号とを混合して正弦波信号を中間周波数
帯の周波数に変換して、第1のBPF113に出力す
る。この第1のBPF113は、第1のミキサ112の
出力信号がキャリア周波数を中心にして周波数軸上に対
象な信号成分を含んでいるのを除去するために設けられ
ているものであり、したがって、第1のミキサ112の
出力信号が第1のBPF113に入力されると、この第
1のBPF113により周波数軸上に対象な信号成分の
一方を除去して一方のクロック成分のみを抽出して合成
器108に出力する。
【0026】合成器108は、変調器105から出力さ
れる変調信号に遅延器107の出力信号と第1のBPF
113の出力信号、すなわち、中間周波数帯の周波数の
正弦波信号とを重畳して送信信号のスペクトラムにノッ
チを与え、そのノッチ周波数にクロック情報として基線
スペクトラムを重畳する。この基線スペクトラムを重畳
した変調信号を合成器108から送信周波数変換器11
4に出力する。この合成器108の出力スペクトラムは
図3に示されている。図3において、横軸はオフセット
周波数であり、縦軸はレベルをとって示している。
【0027】この図3において、送信信号のスペクトラ
ム201は、変調器105と遅延器107の出力を合成
することにより、符号間干渉を与え、たとえば、+fs
/2の位置にノッチが入っている場合の例を示してい
る。このノッチがある周波数にクロック情報として基線
スペクトラム202が重畳されている。これは、受信部
102でクロック成分を抽出しやすくするための手法を
用いたものである。送信周波数変換器114は、この変
調信号を送信周波数帯の周波数に変換するとともに、一
定レベルまで増幅して送信出力端子115から送信信号
を出力する。
【0028】次に、図2の受信部102の動作について
説明する。信号入力端子116に入力された受信信号
は、受信周波数変換器117に入力される。受信周波数
変換器117に入力された受信信号は、そこで中間周波
数帯の周波数に変換し、AGC増幅器118に出力す
る。AGC増幅器118は、受信周波数変換器117か
ら出力される受信信号の変動するレベルを所定レベルに
固定して第2のBPF121と判定帰還型等化器119
に出力する。
【0029】AGC増幅器118において、フラット・
フェージングによるレベル変動を除去する。ここで、受
信信号の出力スペクトラムは図3に示すようになってい
る。したがって、送信部101で与えた符号間干渉とと
もに、クロック周波数成分も、伝送信号からみれば、1
波のCW干渉波となるため、除去する必要がある。この
干渉波の除去に判定型帰還等化器119が使用されてい
る。判定型帰還等化器119は、トランスバーサルフィ
ルタ型の前方フィルタおよび後方フィルタにより構成さ
れているので、基準タップの位置は前方フィルタの最終
段に固定されている。
【0030】この基準タップの位置を前方フィルタの入
力側にシフトさせることにより、送信部101で生じた
符号間干渉の除去とともに、狭帯域の干渉波成分も同時
に除去できることが知られている。そこで、この基準タ
ップをシフトさせた判定帰還型等化器119で符号間干
渉およびクロック周波数成分を除去して、受信信号を復
調器120とキャリア再生器124に出力する。キャリ
ア再生器124はこの受信信号を入力して、キャリアを
再生し、再生したキャリアを復調器120と第2のミキ
サ122に送出する。
【0031】一方、前記AGC増幅器118で一定レベ
ルに固定された中間周波数帯の受信信号は第2のBPF
121に入力されており、この第2のBPF121で、
+fs/2の成分を周波数軸上で分離し、中間周波数帯
の受信信号からクロック周波数成分を抽出し、第2のミ
キサ122に出力を送出する。第2のミキサ122で
は、上記キャリアも入力されており、第2のBPF12
1の出力信号にキャリアを混合するこにより、ベースバ
ンド信号に変換する。このベースバンド信号は、受信信
号に同期したfs /2の正弦波である。
【0032】このベースバンド信号は、クロック再生器
123に送出される。クロック再生器123はこのベー
スバンド信号から受信信号に同期したクロック信号(2
fs)を復調器120に送出する。復調器120は、キ
ャリア再生器124で再生されたキャリアとクロック再
生器123で再生されたクロック信号とを入力して、判
定帰還型等化器119から出力された受信信号を受信判
定信号に復調して、データ出力端子125からこの受信
判定信号を出力するとともに、クロック出力端子126
からクロック信号を出力する。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明のディジタル無
線装置によれば、送信部で送信すべき入力データとは独
立してクロック周波数成分を周波数軸上で変調信号に重
畳させるようにしたので、長スパンでフェージングが発
生し、受信レベルの変動の激しい回線についても、信号
帯域を拡大するこなく、比較的簡単な構成で安定したク
ロックの供給が可能となる。また、受信部で中間周波数
帯の受信信号と再生キャリアとからベースバンド信号に
変換して、ベースバンド信号から受信信号に同期した正
弦波からクロック信号を再生するようにしたので、PL
L回路のようなフィードバック制御の必要性がないとと
もに、受信レベル変動によるクロック同期外れを少なく
でき、かつ同期外れの状態から再度同期状態になるまで
の時間を短縮するとができる。したがって、回線の品質
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のディジタル無線装置の第1の実施の
形態における送信部の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明のディジタル無線装置の第1の実施の
形態における受信部の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明のディジタル無線装置の第1の実施の
形態における送信部の合成器の出力スペクトラムを示す
特性図である。
【図4】従来のディシタル無線装置の送信部の構成を示
すブロック図である。
【図5】従来のディシタル無線装置の受信部の構成を示
すブロック図である。
【図6】従来のディシタル無線装置の送信信号の周波数
スペクトラムを示す特性図である。
【符号の説明】
A……ノッチ作成手段、B……周波数変換手段、C……
クロック再生手段、101……送信部、102……受信
部、105……変調器、106……位相シフト器、10
7……遅延器、108……合成器、109……キャリア
発振器、110……分周回路、111……正弦波発生
器、112……第1のミキサ、113……第1のBP
F、114……送信周波数変換器、117……受信周波
数変換器、118……AGC増幅器、119……判定帰
還型等価器、120……復調器、121……第2のBP
F、122……第2のミキサ、123……クロック再生
器、124……キャリア再生器。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア発振器から出力されるキャリア
    を入力データにより変調する変調器と、 前記変調器の出力を入力して変調信号スペクトラムのク
    ロック周波数の1/N(Nは任意の整数)の箇所にノッ
    チを作成するノッチ作成手段と、 送信クロック信号に同期する信号を前記キャリア発振器
    から出力されるキャリアにより中間周波数帯の周波数に
    変換する周波数変換手段と、 前記ノッチ作成手段の出力と前記周波数変換手段の出力
    とを前記変調器の出力に重畳した送信信号を出力する合
    成器と、 を備える送信部と;前記受信信号を入力して、受信信号
    の符号間干渉とクロック周波数成分とを除去するように
    基準タップの位置をシフトする手段を含む判定帰還型等
    化器と、 前記判定帰還型等化器の出力信号からキャリアを再生す
    るキャリア再生器と、 前記受信信号と前記キャリア再生器で発生されたキャリ
    アとからクロック再生を行うクロック再生手段と、 前記キャリア再生器で発生されたキャリアと前記クロッ
    ク再生手段で発生されたクロック信号とを入力して前記
    判定帰還型等化器の出力信号を受信判定信号に復調する
    復調器と、 を備える受信部と;から構成されることを特徴とするデ
    ィジタル無線装置。
  2. 【請求項2】 前記送信部は、前記合成器の出力を送信
    周波数帯の周波数に変換および増幅して送信信号を出力
    する送信周波数変換器を備えることを特徴とする請求項
    1記載のディジタル無線装置。
  3. 【請求項3】 前記受信部は、受信信号を中間周波数帯
    の周波数に変換して受信中間周波数信号を出力する受信
    周波数変換器を備えることを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル無線装置。
  4. 【請求項4】 前記ノッチ作成手段は、前記変調器の出
    力データの位相を任意にシフトする位相シフト器と、前
    記位相シフト器の出力を遅延させる遅延器とから構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載のディジタル無線装
    置。
  5. 【請求項5】 前記周波数変換手段は、送信クロックを
    1/Nに分周する分周回路と、前記分周回路で分周され
    た送信クロック信号に同期した正弦波を発生する正弦波
    発生器と、前記正弦波発生器で発生された正弦波と前記
    キャリア発振器で発生されたキャリアとを混合して前記
    正弦波を中間周波数帯の周波数に変換する第1のミキサ
    とから構成されることを特徴とする請求項1記載のディ
    ジタル無線装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のミキサの出力信号は、第1の
    バンドパス・フィルタにより所定の周波数帯域の信号を
    抽出して前記合成器に出力することを特徴とする請求項
    3記載のディジタル無線装置。
  7. 【請求項7】 前記クロック再生手段は、前記受信信号
    からクロック周波数成分を抽出する第2のバンドパス・
    フィルタと、前記第2のバンドパス・フィルタの出力信
    号に前記キャリア再生器で再生されたキャリアとを混合
    してベースバンド周波数に変換する第2のミキサと、前
    記第2のミキサの出力信号に同期してクロック信号を再
    生するクロック再生器とから構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル無線装置。
  8. 【請求項8】 前記受信周波数変換器から出力される前
    記受信中間周波数信号は、自動利得制御増幅器によりレ
    ベル変動を所定レベルに固定されることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載のディジタル無線装
    置。
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