JP2838962B2 - 搬送波再生方式 - Google Patents

搬送波再生方式

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JP2838962B2
JP2838962B2 JP5234054A JP23405493A JP2838962B2 JP 2838962 B2 JP2838962 B2 JP 2838962B2 JP 5234054 A JP5234054 A JP 5234054A JP 23405493 A JP23405493 A JP 23405493A JP 2838962 B2 JP2838962 B2 JP 2838962B2
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carrier
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武志 山本
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送波再生方式に係り、
特に多値直交振幅変調方式又は多相位相変調方式を用い
たディジタル無線通信システムの受信側で、判定帰還形
等化器と組み合わせて用いられる搬送波再生方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の搬送波再生方式の一例のブ
ロック図を示す。同図において、入力端子1より入力さ
れた中間周波数帯のディジタル変調信号は2分岐され、
それぞれ乗算器4及び5に供給される。乗算器4は入力
された中間周波数帯のディジタル変調信号と電圧制御発
振器(VCO)17の出力再生搬送波と乗算して、同期
検波されたPチャネルアナログベースバンド信号を出力
する。一方、乗算器5は入力された中間周波数帯のディ
ジタル変調信号と、VCO17の出力信号を移相器3に
よりπ/2移相した信号とを乗算して、同期検波された
Qチャネルアナログベースバンド信号を出力する。
【0003】上記の乗算器4から取り出されたPチャネ
ルアナログベースバンド信号はA/D変換器6に供給さ
れて、ここで標本化及び量子化される。また、上記の乗
算器5から取り出されたQチャネルアナログベースバン
ド信号はA/D変換器7に供給されて、ここで標本化及
び量子化される。
【0004】A/D変換器6及び7の出力ディジタル信
号はそれぞれ判定帰還形等化器31に供給され、ここで
符号間干渉の等化が行われる。この判定帰還形等化器3
1より出力された等化後のPチャネルディジタル信号列
及び等化後のQチャネルディジタル信号列は、それぞれ
判定器9、10に入力されて論理値が判定される。
【0005】判定器9より出力されたPチャネル判定信
号は出力端子14へ出力されると共に位相誤差検出器1
1に入力され、また同じく判定器9より出力されたPチ
ャネル誤差信号は位相誤差検出器11に入力される。同
様に、判定器10より出力されたQチャネル判定信号は
出力端子15へ出力されると共に位相誤差検出器11に
入力され、また同じく判定器10より出力されたQチャ
ネル誤差信号は位相誤差検出器11に入力される。
【0006】位相誤差検出器11はこれらのPチャネル
判定信号、Pチャネル誤差信号、Qチャネル判定信号及
びQチャネル誤差信号に基づいて、中間周波数帯の入力
ディジタル変調信号の搬送波とVCO17の出力信号と
の位相誤差を検出し、その位相誤差に応じたレベルの位
相誤差信号を出力する。この位相誤差信号はループフィ
ルタ16により平滑化された後、VCO17に制御電圧
として印加される。これにより、VCO17からは中間
周波数帯の入力ディジタル変調信号の搬送波に位相同期
された信号、すなわち再生搬送波が取り出される。
【0007】このように、この従来の搬送波再生方式で
は、位相誤差を検出してから再生搬送波の位相の制御を
行うまでの位相同期ループ(PLL)内に判定帰還形等
化器31を含む構成とされている。
【0008】この判定帰還形等化器31はディジタル無
線通信システムの伝搬路で発生する周波数選択性フェー
ジングによる符号間干渉を等化するために用いられる回
路で従来より公知である(例えば、室屋・山本著,「デ
ィジタル無線通信」,第6章,産業図書発行)。すなわ
ち、判定帰還形等化器の一例として図4と共に一次元5
タップの判定帰還形等化器200について説明するに、
判定帰還形等化器200は前方等化器201と後方等化
器202と判定器54とよりなる。
【0009】前方等化器201はそれぞれシンボル間隔
Tの遅延時間を有する第1及び第2の遅延回路42及び
43と、それぞれ所定のタップ係数との乗算を行う第1
乃至第3の乗算器44、45及び46と、前方等化器2
01の出力信号を出力する第1の加算器47とより構成
されている。
【0010】この前方等化器201の動作について説明
するに、入力端子41に入力された復調後のディジタル
信号列は2分岐され、第1の遅延回路42と第1の乗算
器44とにそれぞれ入力される。第1の遅延回路42に
よりシンボル間隔Tに等しい時間遅延された入力ディジ
タル信号列は第2の乗算器45に入力される一方、第2
の遅延回路43により更にシンボル間隔Tに等しい時間
遅延されて第3の乗算器46に入力される。
【0011】乗算器44は遅延されていない入力ディジ
タル信号列と制御信号発生回路(図示せず)から供給さ
れる第1のタップ係数C-2との乗算を行って、第1の乗
算信号m-2を出力する。同様に、乗算器45は時間T遅
延された入力ディジタル信号列と上記制御信号発生回路
からの第2のタップ係数C-1との乗算を行い、乗算器4
6は時間2T遅延された入力ディジタル信号列と上記制
御信号発生回路からの第3のタップ係数C0 との乗算を
行い、それぞれ第2の乗算信号m-1及び第3の乗算信号
0 を出力する。第1の加算器47はこれらの第1乃至
第3の乗算信号m-2、m-1及びm0 を加算合成して出力
する。
【0012】後方等化器202はそれぞれシンボル間隔
Tの遅延時間を有する第3及び第4の遅延回路48及び
49と、それぞれ所定のタップ係数との乗算を行う第4
及び第5の乗算器50及び51と、第2及び第3の加算
器52及び53とよりなるバックワード型の構成とされ
ている。
【0013】この後方等化器202の動作について説明
するに、判定器54により等化後のディジタル信号列を
判定して得た信号は出力端子55へ出力される一方、第
3の遅延回路48によりシンボル間隔Tに等しい時間遅
延された後第4の乗算器50に供給され、また第4の遅
延回路49により更にシンボル間隔Tに等しい時間遅延
されて第5の乗算器51に入力される。
【0014】乗算器50は時間T遅延された前記出力判
定信号と、上記制御信号発生回路からの第4のタップ係
数C+1との乗算を行って第4の乗算信号m+1を出力し、
乗算器51は時間2T遅延された出力判定信号と、上記
制御信号発生回路からの第5のタップ係数C+2との乗算
を行なって第5の乗算信号m+2を出力する。第2の加算
器52はこれらの第4及び第5の乗算信号m+1及びm+2
を加算合成する。
【0015】第3の加算器53は前記第1の加算器47
から取り出された第1の加算信号に、第2の加算器52
から取り出された第2の加算信号を加算して第3の加算
信号を生成し、これを等化後のディジタル信号として判
定器54へ出力する。
【0016】次に、従来の搬送波再生方式の他の例につ
いて説明する。図3は従来の搬送波再生方式の他の例の
ブロック図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。図3において、直
交準同期検波器101はローカル発振器2、π/2移相
器3、乗算器4及び5よりなり、中間周波数帯のディジ
タル変調信号をベースバンド帯の複素変調信号へ周波数
変換する。ローカル発振器2は所定周波数を固定的に発
振出力する。
【0017】また、複素乗算器8は判定帰還形等化器3
1よりの実部ディジタル信号列及び虚部ディジタル信号
列の乗算を並列に行なう。搬送波再生器103は位相誤
差検出器11、ループフィルタ12及びディジタル電圧
制御発振器(VCO)13よりなる。
【0018】次に動作につき説明するに、入力端子1よ
り入力された中間周波数帯の入力ディジタル変調信号
は、2分岐されて乗算器4及び5にそれぞれ入力され
る。乗算器4はこの中間周波数帯の入力ディジタル変調
信号を、ローカル発振器2よりの、上記中間周波数帯の
ディジタル変調信号の搬送波と周波数がほぼ等しいロー
カル信号と乗算することにより、準同期検波されたベー
スバンド帯の複素変調信号の実部信号を出力する。
【0019】一方、乗算器5は上記入力ディジタル変調
信号を、ローカル発振器2よりのローカル信号をπ/2
移相器3によりπ/2移相した信号と乗算することによ
り、準同期検波されたベースバンド帯の複素変調信号の
虚部信号を出力する。乗算器4より出力されたベースバ
ンド帯のアナログ複素変調信号の実部信号はA/D変換
器6に供給されて標本化及び量子化される。また、乗算
器5より出力されたベースバンド帯のアナログ複素変調
信号の虚部信号はA/D変換器7に供給されて標本化及
び量子化される。
【0020】A/D変換器6の出力実部ディジタル信号
列及びA/D変換器7の出力虚部ディジタル信号列は図
4と共に説明した構成の判定帰還形等化器31に供給さ
れ、ここで符号間干渉を等化される。判定帰還形等化器
31より出力された等化後の実部ディジタル信号列及び
虚部ディジタル信号列は、それぞれ複素乗算器8に供給
され、ここで搬送波再生器103内のディジタルVCO
13よりのベースバンド帯の再生搬送波と乗算されるこ
とにより初めて同期検波される。
【0021】複素乗算器8より出力された等化後のPチ
ャネルディジタル信号列及びQチャネルディジタル信号
列はそれぞれ判定器9及び10に入力され、判定されて
Pチャネル判定信号及びQチャネル判定信号とされた
後、出力端子14及び15へ出力される一方、位相誤差
検出器11及び判定帰還形等化器31にそれぞれ供給さ
れる。
【0022】また、判定器9及び10はPチャネル誤差
信号及びQチャネル誤差信号をそれぞれ位相誤差検出器
11に出力する。位相誤差検出器11は上記の入力Pチ
ャネル判定信号、Qチャネル判定信号、Pチャネル誤差
信号及びQチャネル誤差信号を入力信号として受け、ベ
ースバンド帯の複素変調信号の搬送波と前記ディジタル
VCO13より出力される再生搬送波との位相誤差を検
出する。
【0023】この位相誤差検出器11より出力される位
相誤差検出信号は、ループフィルタ12に入力されて積
分され、平滑化された後ディジタルVCO13に制御電
圧として印加され、その出力発振信号がベースバンド帯
の複素変調信号の搬送波と同期するように制御する。従
って、ディジタルVCO13からベースバンド帯の複素
変調信号の搬送波に同期した再生搬送波が出力される。
【0024】このように、図3に示した従来の搬送波再
生方式の他の例においては、同期検波のための複素乗算
器8を判定帰還形等化器31の出力側と判定器9及び1
0の入力側の間に配置している。これは、正しく判定を
行なうためには、判定器9、10の入力前に同期検波さ
れている必要があるためである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の搬送波再
生方式のうち図2に示した前者の搬送波再生方式は、位
相同期ループ内に判定帰還形等化器31が含まれている
ため、ループ内遅延が大きくなり、応答の速い位相同期
ループが形成できない。また、VCO17はアナログ回
路で構成されているため、回路の調整等が必要となる。
【0026】一方、図3に示した後者の搬送波再生方式
は、再生搬送波による同期検波を判定帰還形等化器31
の出力側と判定器9及び10の入力側の間で行うため
に、判定帰還形等化器31により等化された信号を判定
器9及び10で判定して得た判定信号を判定帰還形等化
器31へ帰還するループ内に、同期検波のための複素乗
算器8を配置している。
【0027】しかし、判定帰還形等化器31は等化後の
信号を出力し、判定帰還される信号を用いて等化すると
いう処理をシンボル間隔Tで行なう必要があるため、こ
の判定帰還ループ内に複素乗算器8の遅延が加わる後者
の従来方式では高速動作が困難となり、伝送レートの高
い通信方式には適用できなくなるという問題がある。本
発明は以上の点に鑑みなされたもので、応答の速い位相
同期ループを構成し、しかも伝送レートの高い通信方式
にも適用可能な全ディジタル処理による搬送波再生方式
を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、入力ディジタル変調信号を入力信号として
受け、入力ディジタル変調信号の搬送波とほぼ等しい周
波数のローカル信号により入力ディジタル変調信号をベ
ースバンド帯の複素変調信号へ周波数変換する直交準同
期検波器と、直交準同期検波器の出力複素変調信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器
の出力ディジタル信号に対して前方等化処理を行なう、
フォワード形のトランスバーサルフィルタの構成の前方
等化器と、前方等化器の出力ディジタル信号を再生搬送
波と乗算して同期検波を行なう複素乗算器と、複素乗算
器の出力同期検波信号が判定信号と共に入力され、判定
信号をフィルタリングした信号と同期検波信号とをそれ
ぞれ加算器により合成することにより、同期検波信号に
対して等化処理を行なう、バックワード形のトランスバ
ーサルフィルタの構成の後方等化器と、後方等化器より
取り出された等化後の信号に基づき判定信号を生成出力
すると共に、誤差信号を生成出力する判定器と、判定器
より取り出された判定信号及び誤差信号に基づき、ベー
スバンド帯の複素変調信号の搬送波と再生搬送波との位
相誤差を検出する位相誤差検出器と、位相誤差検出器の
出力位相誤差検出信号を平滑化するループフィルタと、
ループフィルタの出力信号を制御電圧として受け、ベー
スバンド帯の複素変調信号の搬送波に同期した発信信号
を再生搬送波として複素乗算器へ出力する可変周波数発
振器とを有し、判定帰還ループを判定器と後方等化器の
みよりなる構成としたものである。
【0029】
【作用】判定帰還形等化器は図4と共に説明したよう
に、前方等化器と後方等化器とよりなり、前方等化器に
より前方等化処理されたディジタル信号が後方等化器に
入力されて等化処理される構成である。そこで、本発明
では判定帰還形等化器を前方等化器と後方等化器とに分
離し、それら前方等化器と後方等化器との間に同期検波
のための複素乗算器を配置したものである。
【0030】ここで、後方等化器は前記判定信号をフィ
ルタリングした信号と前記複素乗算器よりの同期検波信
号とをそれぞれ加算器により合成した後前記判定器へ出
力するバックワード形のトランスバーサルフィルタであ
るため、複素乗算器の出力同期検波信号は後方等化器内
で遅延されることなく加算器で合成された後直ちに判定
器へ出力される。従って、搬送波の位相同期ループ内の
遅延は大きくならない。また、判定信号は後方等化器に
直接入力されるため、判定帰還ループ内に複素乗算器等
の遅延が付加されないようにすることができる。
【0031】
【実施例】図1は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図1において、判定帰還形等化器
102は前方等化器21と後方等化器22とに分離さ
れ、その間に複素乗算器18が配置されている。また、
後方等化器22に判定器9及び10の出力判定信号が入
力される構成とされている。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
A/D変換器6及び7よりそれぞれ取り出された実部デ
ィジタル信号列及び虚部ディジタル信号列は、前方等化
器21に入力される。前方等化器21は二次元の構成で
あるが、基本的には図4に示した一次元の前方等化器2
01と同様に、シンボル間隔Tの複数の遅延器と、遅延
器の出力信号とタップ係数とを乗算する複数の乗算器
と、複数の乗算器の出力信号をそれぞれ合成する加算器
とよりなるフォワード形のトランスバーサルフィルタで
ある。
【0033】この前方等化器21により前方等化処理さ
れた実部ディジタル信号列及び虚部ディジタル信号列
は、複素乗算器18に供給されここで搬送波再生器10
3内のディジタルVCO13からの再生搬送波と乗算さ
れることにより同期検波されて、Pチャネルディジタル
信号列とQチャネルディジタル信号列とに変換される。
複素乗算器18により同期検波されて取り出されたPチ
ャネルディジタル信号列とQチャネルディジタル信号列
は、後方等化器22に入力される。
【0034】この後方等化器22は二次元の構成である
が、基本的には図4に示した一次元の後方等化器202
と同様に、シンボル間隔Tの複数の遅延器と、遅延器の
出力信号とタップ係数とを乗算する複数の乗算器と、複
数の乗算器の出力信号をそれぞれ合成する第1の加算器
と、この第1の加算器より取り出された判定信号をフィ
ルタリングした信号と複素乗算器18よりの同期検波さ
れたPチャネルディジタル信号列及びQチャネルディジ
タル信号列とを第2の加算器で加算して出力するトラン
スバーサルフィルタで、後方等化処理を行ない、前記前
方等化処理と併せて符号間干渉の等化処理されたディジ
タル信号列を出力する。
【0035】後方等化器22より取り出された等化後の
Pチャネルディジタル信号列及びQチャネルディジタル
信号列はそれぞれ判定器9及び10に入力され、判定さ
れてPチャネル判定信号及びQチャネル判定信号とされ
た後、出力端子14及び15へ出力される一方、位相誤
差検出器11及び後方等化器22にそれぞれ供給され
る。
【0036】また、判定器9及び10より取り出された
PチャネルとQチャネルの各誤差信号(これは判定器9
及び10の入力信号と出力判定信号との誤差を示す信号
である。)は搬送波再生器103内の位相誤差検出器1
1に供給される。そして、ディジタルVCO13より複
素乗算器18に入力される信号の搬送波に同期した再生
搬送波が生成されて複素乗算器18へ出力される。
【0037】このように、本実施例によれば、判定器9
及び10、搬送波再生器103、複素乗算器18及び後
方等化器22により搬送波の位相同期ループ(PLL)
が構成され、搬送波を再生しているため、この搬送波の
位相同期ループ内に後方等化器22が含まれることとな
る。
【0038】しかし、後方等化器22は前記したよう
に、判定器9、10よりの判定信号をフィルタリングし
た信号と複素乗算器18よりの同期検波されたPチャネ
ルディジタル信号列及びQチャネルディジタル信号列と
を第2の加算器で加算して出力するトランスバーサルフ
ィルタで、同期検波されたPチャネルディジタル信号列
及びQチャネルディジタル信号列は第2の加算器により
符号間干渉を等化された後すぐに等化後の信号として出
力される。
【0039】従って、後方等化器22内の遅延器を通過
しないため搬送波の位相同期ループ内の遅延は大きくな
らない。従って、本実施例によれば、図2に示した第1
の従来方式に比し応答の速い位相同期ループを形成する
ことができることは勿論のこと、図3に示した第2の従
来方式に比べた場合も後方等化器22の遅延は大きくな
らない。従って、本実施例によれば応答の速い位相同期
ループを形成することができる。
【0040】また、判定器9、10により等化後の信号
を判定し、その判定信号を判定帰還形等化器へ帰還する
判定帰還ループは、本実施例では判定器9及び10と後
方等化器22とから構成されているため、判定帰還ルー
プ内には図3の従来方式と異なり複素乗算器が無く、従
って本実施例は複素乗算器18の遅延が付加されない分
だけ図3の従来方式に比し高速動作が可能となる。従っ
て、本実施例によれば、伝送レートの高い通信方式にも
適用可能となる。
【0041】更に、本実施例によれば、判定帰還形等化
器102、複素乗算器18、搬送波再生器103、判定
器9、10などをすべてディジタル信号処理で行えるた
め、図2の従来方式に比し大規模集積回路化(LSI
化)が容易であり、LSI化したときは小型化及び無調
整化ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
判定帰還形等化器を前方等化器と後方等化器とに分離
し、それら前方等化器と後方等化器との間に同期検波の
ための複素乗算器を配置することにより、搬送波の位相
同期ループ内の遅延は大きくならないようにでき、ま
た、判定帰還ループ内に複素乗算器等の遅延が付加され
ないようにすることができるため、応答の速い位相同期
ループを構成できると共に、組み合わせる判定帰還形等
化器の動作速度を落とすことなく、伝送レートの高い通
信方式にも適用可能な搬送波再生方式を実現することが
できる。また、本発明によれば、LSI化が容易である
ため、LSI化による小型化及び無調整化が容易にでき
る特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる搬送波再生方式の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】従来方式の一例のブロック図である。
【図3】従来方式の他の例のブロック図である。
【図4】判定帰還形等化器の動作を説明するための基本
回路を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 ローカル発振器 3 移相器 4、5 乗算器 6、7 A/D変換器 9、10 判定器 11 位相誤差検出器 13 ディジタル電圧制御発振器(VCO) 18 複素乗算器 21 前方等化器 22 後方等化器 101 直交準同期検波器 102 判定帰還形等化器 103 搬送波再生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/227 H03H 15/00 H03H 17/00 601 H04B 3/06 H04L 27/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル変調信号を入力信号とし
    て受け、該入力ディジタル変調信号の搬送波とほぼ等し
    い周波数のローカル信号により該入力ディジタル変調信
    号をベースバンド帯の複素変調信号へ周波数変換する直
    交準同期検波器と、 該直交準同期検波器の出力複素変調信号をディジタル信
    号に変換するA/D変換器と、 該A/D変換器の出力ディジタル信号に対して前方等化
    処理を行なう、フォワード形のトランスバーサルフィル
    タの構成の前方等化器と、 該前方等化器の出力ディジタル信号を再生搬送波と乗算
    して同期検波を行なう複素乗算器と、 該複素乗算器の出力同期検波信号が判定信号と共に入力
    され、該判定信号をフィルタリングした信号と該同期検
    波信号とをそれぞれ加算器により合成することにより、
    該同期検波信号に対して等化処理を行なう、バックワー
    ド形のトランスバーサルフィルタの構成の後方等化器
    と、 該後方等化器より取り出された等化後の信号に基づき前
    記判定信号を生成出力すると共に、誤差信号を生成出力
    する判定器と、該判定器より取り出された判定信号及び誤差信号に基づ
    き、前記ベースバンド帯の複素変調信号の搬送波と再生
    搬送波との位相誤差を検出する位相誤差検出器と、 該位相誤差検出器の出力位相誤差検出信号を平滑化する
    ループフィルタと、 該ループフィルタの出力信号を制御電圧として受け、前
    記ベースバンド帯の複素変調信号の搬送波に同期した発
    信信号を前記再生搬送波として前記複素乗算器へ出力す
    る可変周波数発振器と を有し、判定帰還ループを前記判
    定器と後方等化器のみよりなる構成としたことを特徴と
    する搬送波再生方式。
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