JP2689964B2 - スペクトラム拡散送信機 - Google Patents

スペクトラム拡散送信機

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JP2689964B2 JP19370095A JP19370095A JP2689964B2 JP 2689964 B2 JP2689964 B2 JP 2689964B2 JP 19370095 A JP19370095 A JP 19370095A JP 19370095 A JP19370095 A JP 19370095A JP 2689964 B2 JP2689964 B2 JP 2689964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスペクトラム拡散送
信機に関し、特に拡散符号で二次拡散する直接拡散方式
のスペクトラム拡散送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種放送や公共通信に加えて、携
帯電話やパーソナルコンピュータなど個人ユースの通信
が広まり、それに比例して有線、無線通信システムの通
信容量の拡大が望まれている。特に無線通信は携帯装置
の通信機能として今後大きな需要が見込まれている。し
かし、無線通信は周波数帯域という限られた資源を使用
するため、その使用効率のアップと隣接地域または隣接
周波数帯域の無線通信による妨害対策が大きな課題とな
っている。
【0003】ディジタル多重通信方式は上記問題を解決
し周波数帯域の利用効率を高める有効な方式であり、こ
れには時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FD
M)、符号分割多重(CDM)などがある。この中でC
DMは、送受信機間で予め定められた符号を基にデータ
信号を拡散・逆拡散するいわゆるスペクトラム拡散変調
方式と呼ばれている方式である。
【0004】スペクトラム拡散変調方式は送受信機間で
用いる符号を知らない限り復調できないため、複数の符
号をうまく選択することにより、同じ周波数帯域を使用
して複数の通信を同時に行うことができる。したがっ
て、スペクトラム拡散変調方式はディジタル多重通信方
式の中でも、チャネルの利用効率が高く、妨害波に強く
てかつ秘話性に優れているなどの特徴を持っている。
【0005】一般にスペクトラム拡散変調方式は特開昭
60−148245号公報(文献1)や特開平3−76
333号公報(文献1)に記載された直接拡散(Dir
ect Sequence;DS)方式と周波数ホッピ
ング(FrequencyHopping;FH)方式
とに分けられる。DS方式はデータに10数倍から数百
倍の符号をかけて周波数帯域を10数倍から数百倍広げ
る方式であり、FH方式は使用周波数帯域を10数から
数百チャネルに分割し、定められた符号パターンに従っ
て使用チャネルを切替える方式である。
【0006】文献1,2記載のDS方式の従来の第1の
スペクトラム拡散送信機をブロックで示す図6を参照す
ると、この従来の第1のスペクトラム拡散送信機は、シ
リアルのデータ信号DSをシリアルパラレル変換しパラ
レルデータ信号DPを出力するS/P変換器1と、パラ
レルデータ信号DPを同相位相Iと直交位相Qとから成
るI−Q座標にマッピングしI信号ID,Q信号QDを
生成する信号マッピング回路3と、拡散符号PNの供給
に応答してI,Q信号ID,QDの各々を二次拡散し拡
散データ信号IP,QPを生成する二次拡散回路4と、
拡散データ信号IP,QPの各々を低域濾波し波形整形
して拡散信号FI,FQを生成する低域通過フィルタ
(LPF)51,52を含むLPF回路5と、拡散信号
FI,FQで所定の搬送波信号を変調して送信信号TD
として送信する送信回路6と、拡散符号PNを発生する
拡散信号発生回路8とを備える。
【0007】送信回路6は送信信号TDを出力する終段
アンプ61と、搬送波信号Cを発生する搬送波信号発振
器62と、搬送波信号Cをπ/2移相するπ/2移相器
63とを備える。
【0008】次に、図6を参照して、従来の第1のスペ
クトラム拡散送信機の動作について説明すると、まず、
データ信号DSはS/P変換器1でシリアルパラレル変
換され、パラレルデータ信号DPとして信号マッピング
回路3に供給される。信号マッピング回路3はパラレル
データ信号DPをI−Q座標にマッピングし、I信号I
D,Q信号QDを生成して、二次拡散回路4に供給す
る。二次拡散回路4は排他的論理和回路であり、I,Q
信号ID,QDの各々を拡散信号発生回路8からの拡散
符号PNの供給に応答して二次拡散し、拡散データ信号
IP,QPを生成して、LPF回路5に供給する。通常
拡散符号PNとして用いられる符号はBarker符号
に代表されるM系列符号などの直交性の強い符号であ
る。LPF5は拡散データ信号IP,QPの各々を低域
濾波・波形整形し拡散信号FI,FQを生成して送信回
路6に供給する。送信回路6は、拡散信号FI,FQの
供給に応答して搬送波信号発振器62からの搬送波信号
を変調し、この変調信号を終段アンプ61で所定の送信
電力まで増幅し送信信号TDとして送信する。
【0009】通常、二次拡散回路4ではI,Q信号I
D,QDの各々に同時に二次拡散符号の0または1を掛
け合わせるので搬送波の位相は二次拡散符号によって1
80°反転する。すなわち、二次拡散の変調方式は、二
位相偏移変調(BPSK)と呼ばれる方式である。
【0010】データ信号00を送信する場合のI,Q信
号の各座標点(信号点)配置図の例を示す図7を参照す
ると、このデータ信号00は信号マッピング回路で信号
点(0,0)にマッピングされた後、二次拡散回路によ
って信号点(0,0)と(1,1)とを往復する。この
動作に同期して搬送波の位相は180°変化する。
【0011】復調信号は送信機と同一拡散符号を送信機
に同期した周期で逆拡散することにより得られる。逆に
異なる拡散符号による逆拡散では復調できないことを利
用し、異なる拡散符号を用いることにより、同時に複数
の異なる通信を同一周波数帯域上で実現できる。
【0012】受信機においては、通常、送信機とは異な
るクロックで動作しているため、正確な復調をするため
にはまず送信信号からデータ信号の変調クロックを再生
・同期させる機能を必要とする。一般に、DS方式スペ
クトラム拡散信号のクロック再生では二次拡散符号に適
合させたマッチドフィルタを用いる。マッチドフィルタ
は表面弾性波素子(SAW)やディジタルフィルタを用
い、入力信号中に予め決められたパターンを検出すると
一致信号を出力する。具体的には、二次拡散符号を記憶
したマッチドフィルタにDS方式のスペクトラム拡散信
号を入力すると、丁度二次拡散符号との同期毎に一致信
号が出力し、これを復調器の後述するシンボルクロック
に用いる。
【0013】ここで、DS方式スペクトラム拡散変調で
使用される各部のクロック等の名称について説明する
と、入力データの転送単位はビットと呼び、これを制御
するクロックをビットクロックと呼ぶ。nビットのデー
タ信号の周期をシンボルと呼び、これを制御するクロッ
クをシンボルクロックと呼ぶ。図7の信号マッピング回
路3等はシンボルクロックで制御される。二次拡散信号
の1ビット周期をチップと呼び、これを制御するクロッ
クをチップクロックと呼ぶ。図7の拡散信号発生回路8
はチップクロックで制御される。通常、チップクロック
はシンボルクロックの(拡散符号数)倍の周波数であ
る。すなわち、2MbpsのデータをQPSK変調の一
次変調方式、11チップの拡散符号で二次拡散して送信
する場合、ビットクロックは2MHz、シンボルクロッ
クは1MHz、チップクロックは11MHzとなる。
【0014】DS方式スペクトラム拡散送信機の二次拡
散に用いられる変調方式には上記BPSKの他に4相位
相偏移変調(QPSK)などがある。
【0015】上記従来の第1のスペクトラム拡散送信機
の欠点は図7に示すように位相が180°変化する、す
なわち変調波の振幅が0となる点を通ることである。変
調波の振幅レベルが大きく変化すると送信機の電力増幅
器の非線形歪により周波数帯域幅の増加を招く。この抑
圧のためには線形電力増幅器などの非線形歪が小さい電
力増幅器を使用しなければならないので、電力効率の低
下や出力レベルの低下を余儀なくされる。したがって、
二次変調波の振幅が0にならない変調方式が電力効率の
優れた送信方式として望まれる。
【0016】二次変調波の振幅が0にならない変調方式
を有する特開平6−232838号公報(文献3)記載
の従来の第2のスペクトラム拡散送信機を図6と共通の
構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様にブロ
ックで示す図8を参照すると、この従来の第2のスペク
トラム拡散送信機の前述の従来の第1のスペクトラム拡
散送信機との相違点は、入力信号DPを直接二次拡散す
る二次拡散回路4Aと信号マッピング回路3Aとの間
に、二次拡散データが0ならば左回りに1ならば右回り
にそれぞれ遷移するように処理することにより二次変調
信号の0点通過すなわち対角点遷移を禁止する対角点遷
移禁止回路20を備え、I,Q信号の各々の遷移時間を
ずらすことにより、二次変調波の位相が180°変化す
ることを避けている。
【0017】対角点遷移禁止回路20は、一方の入力に
上記二次拡散データおよびその反転データがそれぞれ供
給される排他的論理和回路21,22と、上記二次拡散
データを反転し上記反転データを生成するインバータI
21と、排他的論理和回路22,21の各々の他方の入
力に出力を供給するDフリップフロップF21,F22
とを備え、排他的論理和回路21,22の各々は右,左
の各々回りの遷移処理データを信号マッピング回路3A
に供給する。したがって、二次拡散信号は等価的に1/
2に分周される。
【0018】従来の第2のスペクトラム拡散送信機の信
号点遷移を示す図9を参照すると、この図ではI,Q各
々の信号の変化に対応する遷移を実線および点線でそれ
ぞれ示す。このように二次変調波の振幅が0の点を通る
ことはないので送信電力増幅器の非線形歪の影響を受け
にくい。
【0019】しかし、この従来の第2のスペクトラム拡
散送信機は、I,Qの遷移時間をずらすことにより、振
幅が0になる点の通過を避けるために変調信号に上記遷
移の一つ前の配置信号の情報を掛合せている。そのた
め、受信機でも遷移一つ前の配置信号を掛合せて所要の
現時間の変調信号を復調する。このため、一般的な、マ
ッチドフィルタを使用したクロック再生ができない。こ
の理由は、クロック再生のためには最初の配置情報が必
要であり、その配置情報を得るためにはクロック再生が
必要であるためである。文献3では送信信号のクロック
と同期した後の復調方法が示されているが、最初に必要
なクロック再生方法が示されていない。
【0020】また、一般に無線通信ではクロック再生の
ために通信対象データの前にプリアンブルデータを付加
する。プリアンブルデータは予めわかっている単純なデ
ータであり、このデータの送信期間内に受信側でクロッ
ク再生や同期が行われる。文献3の例のクロック再生の
困難という問題はこのプリアンブルデータの送信期間の
増大要因となる。このプリアンブルデータ送信期間中は
本来の送信データが送れないので、この期間が長いとい
うことはデータ通信のスループットが低いということに
なる。
【0021】これらの技術の他に変調方式そのものが振
幅が0になる点を通らないものがある。このような変調
方式として最小位相偏移変調(MSK)、連続位相周波
数偏移変調(CQPSK)、オフセットQPSK(OP
QSK)などが知られている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
スペクトラム拡散送信機は、変調波の振幅が0となる点
を通ることにより変調波の振幅レベルが大きく変化する
ので非線形歪の抑圧のため線形電力増幅器などの非線形
歪の小さい電力増幅器を使用する必要があり、電力効率
の低下や出力レベルの低下を余儀なくされるという欠点
があった。
【0023】この欠点を緩和した従来の第2のスペクト
ラム拡散送信機は、I,Q信号に二次拡散符号と一つ前
の配置信号が掛合されているため、受信機における一般
的なマッチドフィルタを使用したクロック再生が困難で
あり、クロック再生回路が複雑化するとともに、クロッ
ク再生期間を確保するためのプリアンブルデータの送信
期間の増大要因となり、したがって、データ通信のスル
ープット低減要因となるという欠点があった。また、二
次拡散信号を2分周するために送信信号の拡散率が1/
2となってしまい、同一拡散符号を用いる他のDS方式
スペクトラム拡散送受信機と同じ性能を維持するために
は2倍のクロック周波数を使用する必要があり、設計の
困難さが増すと同時に消費電力の増大要因となるという
欠点があった。
【0024】さらに、変調方式そのものが振幅0の点を
通過しない特徴を持つMSK,CPFSK,OQPSK
の各方式の従来のスペクトラム拡散送信機は、いずれも
受信機側のクロック再生が複雑になるという欠点があっ
た。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトラム拡
散送信機は、データ信号を同相位相と直交位相とから成
る同相直交座標系にマッピングし同相データ信号と直交
データ信号とを生成する信号マッピング回路と、第1お
よび第2の拡散信号の供給に応答して前記同相データ信
号および直交データ信号の各々を掛合せて二次拡散し同
相および直交拡散データ信号の各々を生成する二次拡散
回路とを備え、前記同相および直交拡散データ信号の各
々を変調信号とし搬送波信号を前記同相直交座標系で表
す変調信号配置の原点を通らないように変調して送信信
号を生成するスペクトラム拡散送信機において、連続す
る入力データ信号をnビット毎のシンボルに分割しこの
シンボルの各ビット値の組合せによって前記変調信号を
前記変調信号配置における2n の信号点に配置する2n
相位相偏移変調手段を備えて構成されている。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図6
と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同
様にブロックで示す図1を参照すると、この図に示す本
実施の形態のスペクトラム拡散送信機は、従来と共通の
S/P変換器1と、二次拡散回路4と、LPF回路5
と、送信回路6と、拡散信号発生回路8とに加えて、信
号マッピング回路3の代りにQPSK方式対応の信号座
標にマッピングする信号マッピング回路3Bと、パラレ
ルデータDPを1シンボルクロック分遅延する遅延回路
2と、信号DPのビット値の組合せに対応して所定値の
プリフエッチ(先読)信号Pを出力するプリフエッチ回
路7と、プリフエッチ信号Pおよびその反転信号PBの
各々と拡散符号PNとの論理積をとりAND拡散符号A
PN,APNBとを生成する拡散符号処理回路9とを備
える。
【0027】拡散符号処理回路9は、プリフエッチ信号
Pを反転して反転プリフエッチ信号PBを生成するイン
バータI91と、信号P,PBの各々と拡散符号PNと
の論理積をそれぞれとり信号APN,APNBを生成す
るAND回路G91,G92とを備える。
【0028】次に、図1を参照して本実施の形態の動作
について説明すると、S/P変換器1は、入力したデー
タ信号DPを1シンボル2ビット単位でシリアル/パラ
レル変換し生成したパラレルデータ信号DPを遅延回路
7とプリフエッチ回路7とに供給する。遅延回路2は供
給を受けた信号DPを1シンボルクロック分、すなわち
データ信号DSの2ビット分遅延し遅延信号DDPを生
成し、信号マッピング回路3Bに供給する。信号マッピ
ング回路3Bはこの遅延信号DDPをQPSKの信号座
標にマッピングし、I,Q信号IDP,IDQを生成し
て、二次拡散回路4のI,Qの各々用の拡散回路41,
42に供給する。一方、プリフエッチ回路7は供給を受
けたデータ信号DPのビット値の組合せにより、00ま
た01の場合は1,10または11の場合は0を出力す
るように変換してプリフエッチ信号Pを生成する。拡散
符号処理回路9は、このプリフエッチ信号Pの供給に応
答してその反転信号PBを生成し、これら信号P,PB
の各々と拡散信号発生回路8からの拡散符号PNとの論
理積を取りそれぞれ信号APN,APNBを生成して、
拡散回路41,42にそれぞれ供給する。拡散回路4
1,42の各々は、これら信号IDPとAPN,信号Q
DPとAPNBとの排他的論理和演算を行いそれぞれ二
次拡散信号IP,QPを生成する。LPF51,52は
これら二次拡散信号IP,QPを波形整形し、信号F
P,QPを生成して送信回路6に供給する。送信回路6
は、従来と同様に、拡散信号FI,FQの供給に応答し
て搬送波信号発振器62からの搬送波信号を変調し、こ
の変調信号を終段アンプ61で所定の送信電力まで増幅
し送信信号TDとして送信する。
【0029】本実施の形態の信号点配置の一例を示す図
2を併せて参照すると、I,Qの座標で示すデータ信号
00は信号マッピング回路3Bで信号点(0,0)に配
置され、この信号点を基準に二次拡散される。この時、
次データ信号が00または01の場合、信号点(0,
1)と先の信号点(0,0)との間の位相は点線で示す
ように変化する。同様に次データ信号が10または11
の場合、信号点(1,0)と先の信号点(0,0)との
間の位相は実線で示すように変化する。すなわち、両方
の場合共位相の変化が振幅0となる点を通過しないので
変調波の振幅レベルの変化が小さい。
【0030】さらに本実施の形態のスペクトラム拡散送
信機の送信信号を受信する受信回路は従来のDS方式ス
ペクトラム拡散送信機の受信回路を何ら変更する必要は
ない。すなわち、従来のディジタルフィルタを用いた相
関器やクロック再生回路をそのまま適用でき、データ送
信に前置されるプリアンブルデータも公知のものを何ら
変更する必要はない。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図3を参照すると、この実施の形態の
前述の第1の実施の形態との相違点は、一次変調方式と
して8PSKを使用し、排他的論和回路を用いた二次拡
散回路4の代りに90°,−90°の各々の制御端子を
有する90°位相変換器を用いた二次拡散回路4Aを備
えることである。
【0032】図3を参照して本実施の形態の動作につい
て説明すると、S/P変換器1は、入力したデータ信号
DPを1シンボル3ビット単位でシリアル/パラレル変
換し生成したパラレルデータ信号DPを遅延回路7とプ
リフエッチ回路7とに供給する。遅延回路7は信号DP
を1シンボルクロック分(すなわち、3ビットクロック
分)遅延し、信号DPPを信号マッピング回路3Bに供
給する。信号マッピング回路3Bは信号DPPを8PS
Kの信号座標にマッピングし、信号IDP,QDPを生
成し、二次拡散回路4Aに供給する。二次拡散回路4A
は入力したマッピング信号IDP,QDPの各々を90
°,−90°の各々の制御端子入力値が1の時はそれぞ
れ位相を+90°,−90°回転した信号を出力する機
能を持っている。一方、プリフエッチ回路7は、入力デ
ータ信号DPのビット値の組合せによって000,00
1,010または011の場合はプリフエッチ信号Pの
値1を、100,101,110または111の場合は
信号Pの値0をそれぞれ出力するように変換する。拡散
符号処理回路9は、このプリフエッチ信号Pの供給に応
答してその反転信号PBを生成し、これら信号P,PB
の各々と拡散信号発生回路8からの拡散符号PNとの論
理積を取りそれぞれ信号APN,APNBを生成して、
二次拡散回路4Aの90°,−90°の各々の制御端子
にそれぞれ供給する。二次拡散回路4Aは、拡散信号I
P,QPを生成し、以下第1の実施の形態と同様にLP
F回路5,送信回路6を経由して送信信号TDを送信す
る。
【0033】本実施の形態の信号点配置の一例を示す図
4を併せて参照すると、I,Qの座標で示すデータ信号
000は信号マッピング回路3Bで信号点(0,0,
0)に配置され、この信号点を基準に二次拡散される。
この時、次データ信号が000,001,010または
011の場合、信号点(0,1,0)と先の信号点
(0,0,0)との間を点線で示すように位相が変化す
る。同様に次データ信号が100,101,110また
は111の場合、信号点(1,1,0)と先の信号点
(0,0,0)との間を実線で示すように位相が変化す
る。
【0034】同様に、本発明を一次変調方式として2n
相位相偏移変調(2n PSK)を使用するように拡張す
ることも、本発明の主旨を逸脱しない限り適用できるこ
とは勿論である。
【0035】この2n PSKを一次変調方式に用いた場
合の信号点配置の一例を示す図5を併せて参照すると、
I,Qの座標で示すデータ信号000…0は信号マッピ
ング回路3Bで信号点(0,0,0,…,0)に配置さ
れ、この信号点を基準に二次拡散される。この時、次デ
ータが000…0,000…1,…,011…1の場
合、信号点(0,1,0,…,0)と先の信号点(0,
0,0,…,0)との間を点線で示すように位相が変化
する。同様に、次データが100…0,100…1,
…,111…1の場合、信号点(1,1,0,…,0)
と先の信号点(0,0,0,…,0)との間を実線で示
すように位相が変化する。
【0036】本発明を説明するに当たり、一次拡散I,
Q信号をプリフエッチした1シンボルクロック分の次デ
ータにより、90°または−90°の位相変化を選択し
て二次拡散する例で説明したが、この二次拡散用の拡散
符号を90°,−90°で異なる拡散符号を用いること
も可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ラム拡散送信機は、シンボルの各ビット値の組合せによ
って変調信号を2n の信号点に配置する2n 相位相偏移
変調手段を備えることにより、二次拡散での位相変化時
に振幅の0の点の通過を回避し、変調波の振幅変動を抑
圧できるので、非線形歪が大きいが電力効率の高い電力
増幅器の使用を可能とし、電力効率の向上や出力レベル
の増加を達成できるという効果がある。
【0038】また、送信フオーマットを変更することが
ないので、従来の受信方式を変更する必要がなく、ディ
ジタルフィルタによる相関器やクロック再生回路をその
まま適用できるという効果がある。
【0039】さらに、データ送信に先がけて送るプリア
ンブルデータもそのままでよいので、本発明の適用によ
る特別なスループット低下はないという効果がある。
【0040】さらに、従来の第2のスペクトラム拡散送
信機のような送信信号のスペクトラム拡散率の低下要因
もないので、2倍のクロック周波数の使用や設計の困難
さおよび消費電力の増大要因が除去されるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトラム拡散送信機の第1の実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のスペクトラム拡散送信機におけ
る動作の一例を示す信号点配置図である。
【図3】本発明のスペクトラム拡散送信機の第1の実施
の形態を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態のスペクトラム拡散送信機におけ
る動作の一例を示す信号点配置図である。
【図5】2n PSKを一次変調方式に用いた場合の動作
の一例を示す信号点配置図である。
【図6】従来の第1のスペクトラム拡散送信機を示すブ
ロック図である。
【図7】従来の第1のスペクトラム拡散送信機における
動作を示す信号点配置図である。
【図8】従来の第2のスペクトラム拡散送信機を示すブ
ロック図である。
【図9】従来の第2のスペクトラム拡散送信機における
動作を示す信号点配置図である。
【符号の説明】
1 S/P変換器 2 遅延回路 3,3A,3B 信号マッピング回路 4,4A 二時拡散回路 5 LPF回路 6 送信回路 7 プリフエッチ回路 8 拡散信号発生回路 9 拡散信号処理回路 20 対角線遷移禁止回路 21,22 排他的論理和回路 41,42 拡散回路 51,52 LPF 61 終段アンプ 62 搬送波信号発振器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ信号を同相位相と直交位相とから
    成る同相直交座標系にマッピングし同相データ信号と直
    交データ信号とを生成する信号マッピング回路と、第1
    および第2の拡散信号の供給に応答して前記同相データ
    信号および直交データ信号の各々を掛合せて二次拡散し
    同相および直交拡散データ信号の各々を生成する二次拡
    散回路とを備え、前記同相および直交拡散データ信号の
    各々を変調信号とし搬送波信号を前記同相直交座標系で
    表す変調信号配置の原点を通らないように変調して送信
    信号を生成するスペクトラム拡散送信機において、 連続する入力データ信号をnビット毎のシンボルに分割
    しこのシンボルの各ビット値の組合せによって前記変調
    信号を前記変調信号配置における2n の信号点に配置す
    る2n 相位相偏移変調手段を備えることを特徴とするス
    ペクトラム拡散送信機。
  2. 【請求項2】 前記2n 相位相偏移変調手段が、前記入
    力データ信号を1シンボル期間遅延させ前記データ信号
    を生成する遅延回路と、 前記入力データ信号の供給に応答してこの入力データ信
    号を構成するビット値の組合せに対応する所定値のプリ
    フエッチ信号を出力するプリフエッチ回路と、 前記プリフエッチ信号およびこのプリフエッチ信号を反
    転した反転プリフエッチ信号の各々と拡散符号との論理
    積をとり前記第1および第2の拡散信号を生成する拡散
    符号処理回路9とを備えることを特徴とする請求項1記
    載のスペクトラム拡散送信機。
  3. 【請求項3】 前記二次拡散回路が、前記第1および第
    2の拡散信号の供給に応答して前記同相データ信号およ
    び直交データ信号の各々の位相を+90°と−90°の
    いずれか一方に回転して前記同相および直交拡散データ
    信号の各々を生成する90°位相変換器を備えることを
    特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散送信機。
  4. 【請求項4】 前記拡散符号処理回路が、前記プリフエ
    ッチ信号を反転して反転プリフエッチ信号を生成するイ
    ンバータと、 前記プリフエッチ信号,反転プリフエッチ信号の各々と
    前記拡散符号との論理積をそれぞれとり前記第1,第2
    の拡散信号を生成する第1および第2のAND回路とを
    備えることを特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡
    散送信機。
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