JP3145581B2 - 風洞実験可視化方法及び装置 - Google Patents

風洞実験可視化方法及び装置

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JP3145581B2 JP24917594A JP24917594A JP3145581B2 JP 3145581 B2 JP3145581 B2 JP 3145581B2 JP 24917594 A JP24917594 A JP 24917594A JP 24917594 A JP24917594 A JP 24917594A JP 3145581 B2 JP3145581 B2 JP 3145581B2
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風洞実験において、地形
等の模型と気流とを正確に観測することのできる風洞実
験可視化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の風洞実験可視化装置の斜視
図である。図において1は風洞、2は地形模型、3は模
型2に取付けられた多数の糸、4は風、5はビデオ・カ
メラである。従来の風洞実験では、気流の可視化撮影を
行う場合、図に示すように、風洞1内に設置された地形
模型2の表面に、多数の糸3を取り付け、風洞1内に風
4を流し、この風によるこれら糸3の流れ方向から、気
流の方向を観測し、これらの糸3と地形模型2を同時
に、ビデオ・カメラ5で撮影していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の風洞
実験による観測においては、ビデオ・カメラ5で撮影す
る場合、糸3と地形模型2が、重なって撮影されるため
に、糸3と地形模型2を区別することが困難な場合があ
り、糸3の画像を鮮明に写すことも困難であった。その
ため、風向分布も正確に把握することが困難な場合があ
った。
【0004】また、最近では、糸3に螢光染料を塗布し
て、暗室で撮影する技術も開発されているが、この場
合、地形模型2は撮影出来ず、糸3のみが撮影されるた
めに、地形模型2上の風向分布が分かりにくい問題点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、風洞内の実験模型、必要に応じてそ
の周囲にも螢光染料を塗布した糸を取付け、暗室状態と
照明状態とでこの模型及び糸をビデオ・カメラで撮影
し、得られた両画像信号を加算して加算画像を得て実験
模型の風向分布を観測する方法を提供し、更に、この方
法を実施するためのビデオ・カメラ、照明装置、画像解
析装置を備えた可視化装置も提供する。
【0006】即ち、(1)方法の発明として、暗室状態
の風洞内に設置された実験模型に螢光染料を塗布した複
数本の糸を取付けておき、風洞内に風を流し、ビデオ・
カメラで同実験模型を撮影し、画像信号を得ておき、同
実験模型に光を照射してビデオ・カメラで同模型を撮影
した画像信号と前記暗室状態での画像信号とを加算して
加算画像信号を得て前記実験模型の風向分布を観測する
ことを特徴とする風洞実験可視化方法を提供する。
【0007】又、(2)装置の発明として、暗室状態の
風洞内に設置された実験模型と、同実験模型に取付けら
れ、螢光染料を塗布した複数本の糸と、前記暗室状態の
風洞内に設置された照明装置と、前記実験模型及び糸を
暗室状態及び前記照明装置により照らし出された状態と
をそれぞれ撮影するビデオ・カメラと、同ビデオ・カメ
ラから出力される前記暗室状態での画像信号および前記
照明装置により照らされた状態での画像信号をそれぞれ
入力し、両画像信号を加算した画像として出力する画像
解析装置とを備えてなることを特徴とする風洞実験可視
化装置も提供する。
【0008】
【作用】本発明はこのような手段により、その(1)の
発明においては、まず、風洞内に風を流し、暗室状態に
おいて、ビデオ・カメラで実験模型及び糸を撮影する。
この撮影された画像信号には、糸には螢光染料が塗布さ
れているので糸の流れの鮮明な画像が得られる。この得
られた画像信号は、まず記憶装置、等に保持しておく。
次に、実験模型に光を照射した状態で同じくビデオ・カ
メラで模型を撮影する。この光を照射した状態での画像
信号には実験模型が鮮明に得られるので、この画像信号
に前述の一時保持していた画像信号を加算すると、糸の
画像と実験模型の画像が加算され、模型上の糸の流れを
模型と区分して鮮明に画像として得ることができ、気流
分布を正確に観測することができる。
【0009】(2)の発明においては、まず風洞内に風
を流し、ビデオ・カメラで実験模型及び糸を撮影する。
この撮影された画像信号には、前述のように糸の鮮明な
画像が得られ、これを画像解析装置の記憶装置に一時記
憶させておく。次に、照明装置を点灯し、実験模型に光
を照射し、同じくビデオ・カメラでこの模型を撮影し、
画像解析装置に入力する。この画像信号には前述のよう
に実験模型の鮮明な画像が得られる。画像解析装置では
先に記憶装置に記憶していた糸の画像信号に、この照明
した状態で得られた実験模型の画像信号を合成し、加算
して実験模型と糸の両者を鮮明に区分して鮮明な加算画
像を出力し、そのため気流分布を正確に観測することが
できる。
【0010】更に、風向および風向変動を画像解析装置
によって、数量化することも可能である。また、糸の画
像信号を、画像解析装置で強調することによって、模型
上の糸の方向を鮮明にし、気流分布を容易に観測するこ
とも可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る風洞実験
可視化装置の斜視図である。図において、1は風洞、2
は地形模型、14は模型2及びその近辺に取付けられ、
螢光染料を塗布した多数の糸、4は風、5はビデオ・カ
メラである。6は照明ランプ、7は糸14の状態をビデ
オ・カメラで撮影した画像信号、8は同じくビデオ・カ
メラ5で撮影した地形模型2の画像信号、9はこれら信
号7,8を取込み解析する画像解析装置、10は画像信
号7と8とを加算した加算画像信号で表示装置11に表
示されるものである。12は画像解析装置9内の記憶装
置、13は同じく画像解析装置9内の解析部である。
【0012】このような構成の実施例において、まず、
暗室状態の風洞1内に設置された地形模型2上に螢光染
料を塗布した多数の糸14を取り付け、風4を流す。こ
の糸14は模型14に直接取付けても良く、又模型2の
近辺、周囲にその状況に応じて取付ける。風4を受けた
多数の糸は気流の方向に流され、暗室状態においてこれ
らの糸14をビデオ・カメラ5で撮影する。撮影された
これら糸14の画像信号7は画像解析装置9に取込ま
れ、内部の記憶装置12に一時記録される。
【0013】次に、照明ランプ6を点灯し、地形模型2
を照明し、地形模型2をビデオ・カメラ5で撮影する。
撮影された地形模型2の画像信号8は画像解析装置9に
取込まれ、解析部13において先に記憶装置12に記憶
させておいた糸14の画像信号7と加算して糸3の状態
と地形模型2との加算画像10を出力し、表示装置11
に表示する。
【0014】なお、画像解析装置9は本実施例では記憶
装置12と解析部13とからなり、画像信号7,8は解
析部13に入力され、画像信号7を解析部13からの指
令で記憶装置12へ記憶するようにしているが、画像信
号7を直接記憶装置12へ入力するようにしても良い。
又、この記憶装置12は画像解析装置9の外部の記憶装
置としても良いことはもちろんである。
【0015】又、この画像解析装置9は両画像信号7,
8を加算する機能の他に、表示装置11にこれらの画像
信号7,8をそれぞれ独立に出力して表示したり、両画
像信号のいずれかを強調したり、更に風向分布を数量化
したりする機能も有するものである。
【0016】前述の暗室状態で糸14のみを撮影する場
合、紫外線ランプを用いて紫外線を照射すれば、螢光染
料がより鮮明になるので、さらに鮮明な糸13の動きを
撮影することが可能である。又、照明ランプ6の代り
に、風洞に外部の光、例えば太陽光を取込む開閉部を設
けておき、外部から光線を取込むようにしても良い。
【0017】このように、本実施例によれば、まず、暗
室状態で糸14の鮮明な画像を撮影し、次に明るい状態
で地形模型2を撮影したのち、両者の画像信号7,8
を、画像解析装置9で加算することによって、糸14と
地形模型2の両者を同時に、鮮明な画像で出力すること
が出来る。
【0018】又、糸14の画像信号7は、独立して記録
することが可能であるので、鮮明な画像を得るほかに、
風向および風向変動を画像解析装置9によって、数量化
することも出来る。
【0019】更に、また、糸14の画像信号7を、画像
解析装置9で強調することによって、地形模型2上の糸
14の方向を鮮明にし、気流分布を容易に観測すること
が可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
においては、風洞内の実験模型に螢光染料を塗布した糸
を取付け、暗室状態と照明状態とでこの模型及び糸をビ
デオ・カメラで撮影し、得られた画像信号を加算して加
算画像信号を得て実験模型の風向分布を観測する方法と
し、更に、この方法を実施するためのビデオ・カメラ、
照明装置、画像解析装置を備えた可視化装置を提供する
ので、従来のように実験模型と糸との画像が重なり、糸
の画像がわかりにくいようなことが解消することがで
き、模型と糸の画像を鮮明に表示でき、又、両者の画像
を必要に応じて強調することもできるので、正確に風向
分布を観測することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る風洞実験可視化装置の
斜視図である。
【図2】従来の風洞実験可視化装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 風洞 2 地形模型 4 風 5 ビデオ・カメラ 6 照明ランプ 7 画像信号 8 画像信号 9 画像解析装置 10 加算画像信号 11 表示装置 12 記憶装置 13 解析部 14 糸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗室状態の風洞内に設置された実験模型
    に螢光染料を塗布した複数本の糸を取付けておき、風洞
    内に風を流し、ビデオ・カメラで同実験模型を撮影し、
    画像信号を得ておき、同実験模型に光を照射してビデオ
    ・カメラで同模型を撮影した画像信号と前記暗室状態で
    の画像信号とを加算して加算画像信号を得て前記実験模
    型の風向分布を観測することを特徴とする風洞実験可視
    化方法。
  2. 【請求項2】 暗室状態の風洞内に設置された実験模型
    と、同実験模型に取付けられ、螢光染料を塗布した複数
    本の糸と、前記暗室状態の風洞内に設置された照明装置
    と、前記実験模型及び糸を暗室状態及び前記照明装置に
    より照らし出された状態とをそれぞれ撮影するビデオ・
    カメラと、同ビデオ・カメラから出力される前記暗室状
    態での画像信号および前記照明装置により照らされた状
    態での画像信号をそれぞれ入力し、両画像信号を加算し
    た画像として出力する画像解析装置とを備えてなること
    を特徴とする風洞実験可視化装置。
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