JP3116876B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP3116876B2
JP3116876B2 JP09305850A JP30585097A JP3116876B2 JP 3116876 B2 JP3116876 B2 JP 3116876B2 JP 09305850 A JP09305850 A JP 09305850A JP 30585097 A JP30585097 A JP 30585097A JP 3116876 B2 JP3116876 B2 JP 3116876B2
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    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/005Controlling exhaust gas recirculation [EGR] according to engine operating conditions
    • F02D41/0057Specific combustion modes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B47/00Methods of operating engines involving adding non-fuel substances or anti-knock agents to combustion air, fuel, or fuel-air mixtures of engines
    • F02B47/04Methods of operating engines involving adding non-fuel substances or anti-knock agents to combustion air, fuel, or fuel-air mixtures of engines the substances being other than water or steam only
    • F02B47/08Methods of operating engines involving adding non-fuel substances or anti-knock agents to combustion air, fuel, or fuel-air mixtures of engines the substances being other than water or steam only the substances including exhaust gas
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より内燃機関、例えばディーゼル機
関においてはNOX の発生を抑制するために機関排気通
路と機関吸気通路とを排気ガス再循環(以下、EGRと
称す)通路により連結し、このEGR通路を介して排気
ガス、即ちEGRガスを機関吸気通路内に再循環させる
ようにしている。この場合、EGRガスは比較的比熱が
高く、従って多量の熱を吸収することができるので、E
GRガス量を増大するほど、即ちEGR率(EGRガス
量/(EGRガス量+吸入空気量))を増大するほど燃
焼室内における燃焼温度が低下する。燃焼温度が低下す
るとNOx の発生量が低下し、従ってEGR率を増大す
ればするほどNOx の発生量は低下することになる。
【0003】このように従来よりEGR率を増大すれば
NOx の発生量を低下しうることはわかっている。しか
しながらEGR率を増大させていくとEGR率が或る限
度を越えたときに煤の発生量、即ちスモークが急激に増
大し始める。この点に関し従来より、それ以上EGR率
を増大すればスモークが限りなく増大していくものと考
えられており、従ってスモークが急激に増大し始めるE
GR率がEGR率の最大許容限界であると考えられてい
る。
【0004】従って従来よりEGR率はこの最大許容限
界を越えない範囲内に定められている。このEGR率の
最大許容限界は機関の形式や燃料によってかなり異なる
がおおよそ30パーセントから50パーセントである。
従って従来のディーゼル機関ではEGR率は最大でも3
0パーセントから50パーセント程度に抑えられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来ではE
GR率に対して最大許容限界が存在すると考えられてい
たので従来よりEGR率はこの最大許容限界を越えない
範囲内においてNOx およびスモークの発生量ができる
だけ少なくなるように定められていた。しかしながらこ
のようにしてEGR率をNOx およびスモークの発生量
ができるだけ少なくなるように定めてもNOx およびス
モークの発生量の低下には限度があり、実際には依然と
してかなりの量のNOx およびスモークが発生してしま
うのが現状である。
【0006】ところが本発明者はディーゼル機関の燃焼
の研究の過程においてEGR率を最大許容限界よりも大
きくすれば上述の如くスモークが急激に増大するがこの
スモークの発生量にはピークが存在し、このピークを越
えてEGR率を更に大きくすると今度はスモークが急激
に減少しはじめ、アイドリング運転時においてEGR率
を70パーセント以上にすると、またEGRガスを強力
に冷却した場合にはEGR率をほぼ55パーセント以上
にするとスモークがほとんど零になる、即ち煤がほとん
ど発生しないことを見い出したのである。また、このと
きにはNOx の発生量が極めて少量となることも判明し
ている。この後この知見に基づいて煤が発生しない理由
について検討を進め、その結果これまでにない煤および
NOx の同時低減が可能な新たな燃焼システムを構築す
るに至ったのである。この新たな燃焼システムについて
は後に詳細に説明するが簡単に云うと炭化水素が煤に成
長するまでの途中の段階において炭化水素の成長を停止
させることを基本としている。
【0007】即ち、実験研究を重ねた結果判明したこと
は燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス
温度が或る温度以下のときには炭化水素の成長が煤に至
る前の途中の段階で停止し、燃料およびその周囲のガス
温度が或る温度以上になると炭化水素は一気に煤まで成
長してしまうということである。この場合、燃料および
その周囲のガス温度は燃料が燃焼した際の燃料周りのガ
スの吸熱作用が大きく影響しており、燃料燃焼時の発熱
量に応じて燃料周りのガスの吸熱量を調整することによ
って燃料およびその周囲のガス温度を制御することがで
きる。
【0008】従って、燃焼室内における燃焼時の燃料お
よびその周囲のガス温度を炭化水素の成長が途中で停止
する温度以下に抑制すれば煤が発生しなくなり、燃焼室
内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を炭
化水素の成長が途中で停止する温度以下に抑制すること
は燃料周りのガスの吸熱量を調整することによって可能
となる。一方、煤に至る前に成長が途中で停止した炭化
水素は酸化触媒等を用いた後処理によって容易に浄化す
ることができる。これが新たな燃焼システムの基本的な
考え方である。
【0009】本発明はこの新たな燃焼システムの基本と
なる新たな燃焼原理に関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、1番目の発明で
は、燃焼室内の不活性ガス量を増大していくと煤の発生
量が次第に増大してピークに達する内燃機関であって、
煤の発生量がピークとなる不活性ガス量よりも燃焼室内
の不活性ガス量を多くすることによって燃焼室内におけ
る燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を煤が生成さ
れる温度よりも低い温度に抑制し、それにより燃焼室内
において煤が生成されるのを阻止するようにしている。
【0011】2番目の発明では1番目の発明において、
燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温
度は排気ガス中のNOx 量が10p.p.m 前後又はそれ以
下となる温度である。3番目の発明では1番目の発明に
おいて、燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲
のガス温度は機関負荷が予め定められた負荷よりも低い
ときにのみ煤が生成される温度よりも低い温度に抑制さ
れる。
【0012】4番目の発明では1番目の発明において、
未燃炭化水素が煤の形ではなく煤の前駆体又はそれ以前
の形でもって燃焼室から排出され、この未燃炭化水素を
酸化触媒等を用いて後処理するようにしている。5番目
の発明では番目の発明において、未燃炭化水素が煤の
形ではなく煤の前駆体又はそれ以前の形でもって燃焼室
から排出され、この未燃炭化水素を酸化するために機関
排気通路内に酸化機能を有する触媒を配置している。6
番目の発明では5番目の発明において、触媒が酸化触
媒、三元触媒又はNOx 吸収剤の少くとも一つからな
る。
【0013】7番目の発明では1番目の発明において、
燃料の燃焼熱を主に燃焼室内の不活性ガスにより吸収
し、不活性ガス量を燃焼室内における燃焼時の燃料およ
びその周囲のガス温度が煤の生成される温度よりも低い
温度になるように設定している。8番目の発明では7番
目の発明において、燃焼室から排出された排気ガスを機
関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置を具備
し、不活性ガスが機関吸気通路内に再循環された再循環
排気ガスからなる。
【0014】9番目の発明では8番目の発明において、
排気ガス再循環率がほぼ55パーセント以上である。1
0番目の発明では1番目の発明において、燃焼室内にお
ける空燃比が理論空燃比か、或いは理論空燃比に対して
わずかにリーンなリーン空燃比か、或いはリッチ空燃比
とされる。
【0015】11番目の発明では1番目の発明におい
て、機関負荷が予め定められた負荷よりも低いときに、
燃焼室内に供給される燃料量にかかわらずに、燃焼室内
における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を煤の
生成される温度よりも低い温度に維持する燃焼温度制御
手段を具備している。12番目の発明では11番目の発
明において、燃焼温度制御手段が燃焼室から排出された
排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循
環装置からなり、機関吸気通路内に再循環される再循環
排気ガス量は燃焼室内に供給される燃料量が増大するに
つれて増大せしめられる。
【0016】13番目の発明では11番目の発明におい
て、燃焼温度制御手段が機関排気通路から機関吸気通路
に再循環される再循環排気ガスの冷却装置からなり、燃
焼室内に供給される燃料量が増大するにつれて冷却装置
の冷却能力が高められる。14番目の発明では11番目
の発明において、燃焼温度制御手段は機関の圧縮比を制
御し、燃焼室内に供給される燃料量が増大するにつれて
機関の圧縮比を低下させる。
【0017】15番目の発明では11番目の発明におい
て、燃焼温度制御手段が機関吸気通路内に配置された吸
気制御弁からなり、燃焼室内に供給される燃料量が増大
するにつれて吸気制御弁の開度が低下せしめられる。1
6番目の発明では11番目の発明において、燃焼温度制
御手段が吸気弁駆動用アクチュエータからなり、燃焼室
内に供給される燃料量が増大するにつれて吸気弁の閉弁
時期がアクチュエータにより遅くされる。
【0018】17番目の発明では11番目の発明におい
て、燃焼温度制御手段は燃焼室内に噴射される燃料の噴
射時期を制御し、燃料の噴射時期は燃焼室内に供給され
る燃料量が少ないときには圧縮行程未期とされ、燃焼室
内に供給される燃料量が増大するにつれて遅くされる。
18番目の発明では1番目の発明において、流入する排
気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれ
るNOX を吸収しかつ流入する排気ガスの空燃比が理論
空燃比又はリッチになると吸収したNOX を放出するN
X 吸収剤を機関排気通路内に配置し、NOX 吸収剤か
らNOX を放出すべきときには機関低負荷運転時におい
て燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス
温度を煤の生成される温度よりも低い温度に抑制すると
共に燃焼室内における空燃比を理論空燃比又はリッチと
する。
【0019】19番目の発明では18番目の発明におい
て、NOX 吸収剤上流の機関排気通路内に酸化触媒を配
置している。20番目の発明では1番目の発明におい
て、内燃機関がディーゼル機関からなり、少くとも圧縮
行程末期に燃焼室内に向けて燃料が噴射される。21番
目の発明では20番目の発明において、圧縮行程末期に
加え吸気行程初期にも燃焼室内に向けて燃料が噴射され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明を4ストローク圧縮
着火式内燃機関に適用した場合を示している。図1を参
照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3は
シリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気
制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は
排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は
対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結
され、サージタンク12は吸気ダクト13を介してエア
クリーナ14に連結される。吸気ダクト13内には電気
モータ15により駆動されるスロットル弁16が配置さ
れる。一方、排気ポート10は排気マニホルド17およ
び排気管18を介して酸化機能を有する触媒19を内蔵
した触媒コンバータ20に連結され、排気マニホルド1
7内には空燃比センサ21が配置される。
【0021】排気マニホルド17とサージタンク12と
はEGR通路22を介して互いに連結され、EGR通路
22内には電気制御式EGR制御弁23が配置される。
各燃料噴射弁6は燃料供給管24を介して燃料リザー
バ、いわゆるコモンレール25に連結される。このコモ
ンレール25内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポン
プ26から燃料が供給され、コモンレール25内に供給
された燃料は各燃料供給管24を介して燃料噴射弁6に
供給される。コモンレール25にはコモンレール25内
の燃料圧を検出するための燃料圧センサ27が取付けら
れ、燃料圧センサ27の出力信号に基づいてコモンレー
ル25内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ
26の吐出量が制御される。
【0022】電子制御ユニット30はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス31によって互いに接続さ
れたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッ
サ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備
する。空燃比センサ21の出力信号は対応するAD変換
器37を介して入力ポート35に入力される。また、燃
料圧センサ27の出力信号も対応するAD変換器37を
介して入力ポート35に入力される。アクセルペダル4
0にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力
電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ
41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力
ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクラ
ンクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを
発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出
力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射
弁6、電気モータ15、EGR制御弁23および燃料ポ
ンプ26に接続される。
【0023】図2は機関低負荷運転時においてスロット
ル弁16の開度およびEGR率を変化させることにより
空燃比A/F(図2の横軸)を変化させたときの出力ト
ルクの変化、およびスモーク、HC,CO,NOX の排
出量の変化を示す実験例を表している。図2からわかる
ようにこの実験例では空燃比A/Fが小さくなるほどE
GR率が大きくなり、理論空燃比(≒14.6)以下の
ときにはEGR率は65パーセント以上となっている。
【0024】図2に示されるようにEGR率を増大する
ことにより空燃比A/Fを小さくしていくとEGR率が
40パーセント付近となり空燃比A/Fが30程度にな
ったときにスモークの発生量が増大を開始する。次い
で、更にEGR率を高め、空燃比A/Fを小さくすると
スモークの発生量が急激に増大してピークに達する。次
いで更にEGR率を高め、空燃比A/Fを小さくすると
今度はスモークが急激に低下し、EGR率を65パーセ
ント以上とし、空燃比A/Fが15.0付近になるとス
モークがほぼ零となる。即ち、煤がほとんど発生しなく
なる。このとき機関の出力トルクは若干低下し、またN
X の発生量がかなり低くなる。一方、このときHC,
COの発生量は増大し始める。
【0025】図3(A)は空燃比A/Fが18付近でス
モークの発生量が最も多いときの燃焼室5内の燃焼圧変
化を示しており、図3(B)は空燃比A/Fが13付近
でスモークの発生量がほぼ零のときの燃焼室5内の燃焼
圧の変化を示している。図3(A)と図3(B)とを比
較すればわかるようにスモークの発生量がほぼ零である
図3(B)に示す場合はスモークの発生量が多い図3
(A)に示す場合に比べて燃焼圧が低いことがわかる。
【0026】図2および図3に示される実験結果から次
のことが言える。即ち、まず第1に空燃比A/Fが1
5.0以下でスモークの発生量がほぼ零のときには図2
に示されるようにNOx の発生量がかなり低下する。N
Ox の発生量が低下したということは燃焼室5内の燃焼
温度が低下していることを意味しており、従って煤がほ
とんど発生しないときには燃焼室5内の燃焼温度が低く
なっていると言える。同じことが図3からも言える。即
ち、煤がほとんど発生していない図3(B)に示す状態
では燃焼圧が低くなっており、従ってこのとき燃焼室5
内の燃焼温度は低くなっていることになる。
【0027】第2にスモークの発生量、即ち煤の発生量
がほぼ零になると図2に示されるようにHCおよびCO
の排出量が増大する。このことは炭化水素が煤まで成長
せずに排出されることを意味している。即ち、燃料中に
含まれる図4に示されるような直鎖状炭化水素や芳香族
炭化水素は酸素不足の状態で温度上昇せしめられると熱
分解して煤の前駆体が形成され、次いで主に炭素原子が
集合した固体からなる煤が生成される。この場合、実際
の煤の生成過程は複雑であり、煤の前駆体がどのような
形態をとるかは明確ではないがいずれにしても図4に示
されるような炭化水素は煤の前駆体を経て煤まで成長す
ることになる。従って、上述したように煤の発生量がほ
ぼ零になると図2に示される如くHCおよびCOの排出
量が増大するがこのときのHCは煤の前駆体又はその前
の状態の炭化水素である。
【0028】図2および図3に示される実験結果に基づ
くこれらの考察をまとめると燃焼室5内の燃焼温度が低
いときには煤の発生量がほぼ零になり、このとき煤の前
駆体又はその前の状態の炭化水素が燃焼室5から排出さ
れることになる。このことについて更に詳細に実験研究
を重ねた結果、燃焼室5内における燃料およびその周囲
のガス温度が或る温度以下である場合には煤の成長過程
が途中で停止してしまい、即ち煤が全く発生せず、燃焼
室5内における燃料およびその周囲の温度が或る温度以
上になると煤が生成されることが判明したのである。
【0029】ところで煤の前駆体の状態で炭化水素の生
成過程が停止するときの燃料およびその周囲の温度、即
ち上述の或る温度は燃料の種類や空燃比や圧縮比等の種
々の要因によって変化するので何度であるかということ
は言えないがこの或る温度はNOx の発生量と深い関係
を有しており、従ってこの或る温度はNOx の発生量か
ら或る程度規定することができる。即ち、EGR率が増
大するほど燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度は低
下し、NOx の発生量が低下する。このときNOx の発
生量が10p.p.m 前後又はそれ以下になったときに煤が
ほとんど発生しなくなる。従って上述の或る温度はNO
x の発生量が10p.p.m 前後又はそれ以下になったとき
の温度にほぼ一致する。
【0030】一旦、煤が生成されるとこの煤は酸化触媒
等を用いた後処理でもって浄化することはできない。こ
れに対して煤の前駆体又はその前の状態の炭化水素は酸
化触媒等を用いた後処理でもって容易に浄化することが
できる。このように酸化触媒等による後処理を考えると
炭化水素を煤の前駆体又はその前の状態で燃焼室5から
排出させるか、或いは煤の形で燃焼室5から排出させる
かについては極めて大きな差がある。本発明による燃焼
システムは燃焼室5内において煤を生成させることなく
炭化水素を煤の前駆体又はその前の状態の形でもって燃
焼室5から排出させ、この炭化水素を酸化触媒等により
酸化せしめることを核としている。
【0031】さて、煤が生成される前の状態で炭化水素
の成長を停止させるには燃焼室5内における燃焼時の燃
料およびその周囲のガス温度を煤が生成される温度より
も低い温度に抑制する必要がある。この場合、燃料およ
びその周囲のガス温度を抑制するには燃料が燃焼した際
の燃料周りのガスの吸熱作用が極めて大きく影響するこ
とが判明している。
【0032】即ち、燃料周りに空気しか存在しないと蒸
発した燃料はただちに空気中の酸素と反応して燃焼す
る。この場合、燃料から離れている空気の温度はさほど
上昇せず、燃料周りの温度のみが局所的に極めて高くな
る。即ち、このときには燃料から離れている空気は燃料
の燃焼熱の吸熱作用をほとんど行わない。この場合には
燃焼温度が局所的に極めて高くなるために、この燃焼熱
を受けた未燃炭化水素は煤を生成することになる。
【0033】一方、多量の不活性ガスと少量の空気の混
合ガス中に燃料が存在する場合には若干状況が異なる。
この場合には蒸発燃料は周囲に拡散して不活性ガス中に
混在する酸素と反応し、燃焼することになる。この場合
には燃焼熱は周りの不活性ガスに吸収されるために燃焼
温度はさほど上昇しなくなる。即ち、燃焼温度を低く抑
えることができることになる。即ち、燃焼温度を抑制す
るには不活性ガスの存在が重要な役割を果しており、不
活性ガスの吸熱作用によって燃焼温度を低く抑えること
ができることになる。
【0034】この場合、燃料およびその周囲のガス温度
を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制するにはそ
うするのに十分な熱量を吸収しうるだけの不活性ガス量
が必要となる。従って燃料量が増大すれば必要となる不
活性ガス量はそれに伴なって増大することになる。な
お、この場合、不活性ガスの比熱が大きいほど吸熱作用
は強力となり、従って不活性ガスは比熱の大きなガスが
好しいことになる。この点、CO2 やEGRガスは比較
的比熱が大きいので不活性ガスとしてEGRガスを用い
ることは好ましいと言える。
【0035】図5は不活性ガスとしてEGRガスを用
い、EGRガスの冷却度合を変えたときのEGR率とス
モークとの関係を示している。即ち、図5において曲線
AはEGRガスを強力に冷却してEGRガス温をほぼ9
0℃に維持した場合を示しており、曲線Bは小型の冷却
装置でEGRガスを冷却した場合を示しており、曲線C
はEGRガスを強制的に冷却していない場合を示してい
る。
【0036】図5の曲線Aで示されるようにEGRガス
を強力に冷却した場合にはEGR率が50パーセントよ
りも少し低いところで煤の発生量がピークとなり、この
場合にはEGR率をほぼ55パーセント以上にすれば煤
がほとんど発生しなくなる。一方、図5の曲線Bで示さ
れるようにEGRガスを少し冷却した場合にはEGR率
が50パーセントよりも少し高いところで煤の発生量が
ピークとなり、この場合にはEGR率をほぼ65パーセ
ント以上にすれば煤がほとんど発生しなくなる。
【0037】また、図5の曲線Cで示されるようにEG
Rガスを強制的に冷却していない場合にはEGR率が5
5パーセントの付近で煤の発生量がピークとなり、この
場合にはEGR率をほぼ70パーセント以上にすれば煤
がほとんど発生しなくなる。なお、図5は機関負荷が比
較的高いときのスモークの発生量を示しており、機関負
荷が小さくなると煤の発生量がピークとなるEGR率は
若干低下し、煤がほとんど発生しなくなるEGR率の下
限も若干低下する。このように煤がほとんど発生しなく
なるEGR率の下限はEGRガスの冷却度合や機関負荷
に応じて変化する。
【0038】図6は不活性ガスとしてEGRガスを用い
た場合において燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度
を煤が生成される温度よりも低い温度にするために必要
なEGRガスと空気の混合ガス量、およびこの混合ガス
量中の空気の割合、およびこの混合ガス中のEGRガス
の割合を示している。なお、図6において縦軸は燃焼室
5内に吸入される全吸入ガス量を示しており、鎖線Yは
過給が行われないときに燃焼室5内に吸入しうる全吸入
ガス量を示している。また、横軸は要求負荷を示してお
り、Z1は低負荷運転領域を示している。
【0039】図6を参照すると空気の割合、即ち混合ガ
ス中の空気量は噴射された燃料を完全に燃焼せしめるの
に必要な空気量を示している。即ち、図6に示される場
合では空気量と噴射燃料量との比は理論空燃比となって
いる。一方、図6においてEGRガスの割合、即ち混合
ガス中のEGRガス量は噴射燃料が燃焼せしめられたと
きに燃料およびその周囲のガス温度を煤が形成される温
度よりも低い温度にするのに必要最低限のEGRガス量
を示している。このEGRガス量はEGR率で表すと5
5パーセント以上、図6に示す実施例では70パーセン
ト以上である。即ち、燃焼室5内に吸入された全吸入ガ
ス量を図6において実線Xとし、この全吸入ガス量Xの
うちの空気量とEGRガス量との割合を図6に示すよう
な割合にすると燃料およびその周囲のガス温度は煤が生
成される温度よりも低い温度となり、斯くして煤が全く
発生しなくなる。また、このときのNOx 発生量は10
p.p.m 前後、又はそれ以下であり、従ってNOx の発生
量は極めて少量となる。
【0040】燃料噴射量が増大すれば燃料が燃焼した際
の発熱量が増大するので燃料およびその周囲のガス温度
を煤が生成される温度よりも低い温度に維持するために
はEGRガスによる熱の吸収量を増大しなければならな
い。従って図6に示されるようにEGRガス量は噴射燃
料量が増大するにつれて増大せしめなければならない。
即ち、EGRガス量は要求負荷が高くなるにつれて増大
する必要がある。
【0041】一方、図6の負荷領域Z2では煤の発生を
阻止するのに必要な全吸入ガス量Xが吸入しうる全吸入
ガス量Yを越えてしまう。従ってこの場合、煤の発生を
阻止するのに必要な全吸入ガス量Xを燃焼室5内に供給
するにはEGRガスおよび吸入空気の双方、或いはEG
Rガスを過給又は加圧する必要がある。EGRガス等を
過給又は加圧しない場合には負荷領域Z2では全吸入
量Xは吸入しうる全吸入ガス量Yに一致する。従って
この場合、煤の発生を阻止するためには空気量を若干減
少させてEGRガス量を増大すると共に空燃比がリッチ
のもとで燃料を燃焼せしめることになる。
【0042】前述したように図6は燃料を理論空燃比の
もとで燃焼させる場合を示しているが図6に示される低
負荷運転領域Z1において空気量を図6に示される空気
量よりも少なくても、即ち空燃比をリッチにしても煤の
発生を阻止しつつNOx の発生量を10p.p.m 前後又は
それ以下にすることができ、また図6に示される低負荷
領域Z1において空気量を図6に示される空気量よりも
多くしても、即ち空燃比の平均値を17から18のリー
ンにしても煤の発生を阻止しつつNOx の発生量を10
p.p.m 前後又はそれ以下にすることができる。
【0043】即ち、空燃比がリッチにされると燃料が過
剰となるが燃焼温度が低い温度に抑制されているために
過剰な燃料は煤まで成長せず、斯くして煤が生成される
ことがない。また、このときNOx も極めて少量しか発
生しない。一方、平均空燃比がリーンのとき、或いは空
燃比が理論空燃比のときでも燃焼温度が高くなれば少量
の煤が生成されるが本発明では燃焼温度が低い温度に抑
制されているので煤は全く生成されない。更に、NOx
も極めて少量しか発生しない。
【0044】このように本発明においては、機関低負荷
運転領域Z1では空燃比にかかわらずに、即ち空燃比が
リッチであろうと、理論空燃比であろうと、或いは平均
空燃比がリーンであろうと煤が生成されず、NOx の発
生量が極めて少量となる。従って燃料消費率の向上を考
えるとこのとき平均空燃比をリーンにすることが好まし
いと言える。
【0045】図7および図8は吸入ガス量を燃焼室5内
に吸入しうる最大ガス量にした場合を示している。な
お、図7は要求負荷にかかわらずにEGR率を70パー
セント以上のほぼ一定率に維持するようにした場合を示
しており、この場合には要求負荷が小さくなるほど過剰
な空気量が増大する。一方、図8は要求負荷にかかわら
ずに空燃比を一定のリッチ空燃比或いは理論空燃比、又
は平均空燃比を一定のリーン空燃比に維持するようにし
た場合を示しており、この場合には要求負荷が小さくな
るほどEGR率が増大せしめられる。ただし、この場
合、EGR率は最も低いときでもほぼ55パーセント以
上とされる。図7および図8に示されるいずれの場合で
も煤は全く生成されず、NOx の発生量は極めて少量と
なる。
【0046】次に図9から図12を参照しつつ機関低負
荷運転時における運転制御の具体的な一例について説明
する。図9は要求負荷に対する燃料噴射量、吸入空気量
およびEGRガス量と、これら吸入空気量およびEGR
ガス量を得るためのスロットル弁16(図1)およびE
GR制御弁23(図1)の開度を示している。なお、図
9においてYは図6のYと同じ値を表している。この具
体例では要求負荷が最も低いとき、即ちアイドリング運
転時を除いてEGR制御弁23は全開状態に保持され、
アイドリング運転時を除いてスロットル弁16は要求負
荷の増大に伴ない半開状態から全開状態まで徐々に増大
せしめられる。機関負荷が高くなると従来より用いられ
ている通常の燃焼状態とされる。即ち、スロットル弁1
6は全開状態とされ、EGR制御弁23は閉弁せしめら
れる。
【0047】図9に示されるようにアイドリング運転時
にはスロットル弁16は全閉近くまで閉弁され、このと
き要求負荷に応じた最適のEGRガス量が得られるよう
にEGR制御弁23も全閉近くまで閉弁せしめられる。
スロットル弁16を全閉近くまで閉弁すると圧縮始めの
燃焼室5内の圧力が低くなるために圧縮圧力が小さくな
る。圧縮圧力が小さくなるとピストン4による圧縮仕事
が小さくなるために機関本体1の振動が小さくなる。即
ち、アイドリング運転時には機関本体1の振動を抑制す
るためにスロットル弁16が全閉近くまで閉弁せしめら
れる。
【0048】図10(A)の斜線は燃料噴射弁6からの
燃料噴射期間を示している。図10(A)に示されるよ
うに噴射開始時期は要求負荷が高くなるにつれて圧縮上
死点前BTDC14°程度から次第に遅くされる。な
お、図10(B)に示すように吸気行程の初期と圧縮行
程の末期の2回に分けて燃料噴射を行うこともできる。
図11は空燃比センサ21の出力を示している。図11
に示されるように空燃比センサ21の出力電流Iは空燃
比A/Fに応じて変化する。従って空燃比センサ21の
出力電流Iから空燃比を知ることができる。図12は低
負荷運転時における機関の運転制御ルーチンを示してい
る。図12を参照するとまず初めにステップ50におい
てスロットル弁16が図9に示される開度となるように
制御される。次いでステップ51ではEGR制御弁23
が図9に示される開度となるように制御される。次いで
ステップ52では燃料圧センサ27の出力信号に基づい
てコモンレール25内の燃料圧が目標燃料圧に制御され
る。次いでステップ53では噴射時期が算出される。次
いでステップ54では空燃比センサ21の出力信号に基
づいて空燃比が目標空燃比となるようにアクセルペダル
40の踏込み量および機関回転数から定まる基本噴射量
が補正される。
【0049】機関低負荷運転時には煤は全く発生せず、
NOX はほとんど発生せず、排気ガス中に煤の前駆体又
はその前の状態の炭化水素が含まれている場合にはこの
炭化水素は触媒19により酸化せしめられる。触媒19
としては酸化触媒、三元触媒、又はNOx 吸収剤を用い
ることができる。NOx 吸収剤は燃焼室5内における平
均空燃比がリーンのときにNOx を吸収し、燃焼室5内
における平均空燃比がリッチになるとNOx を放出する
機能を有する。
【0050】このNOx 吸収剤は例えばアルミナを担体
とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムN
a、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金
属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土
類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から
選ばれた少くとも一つと、白金Ptのような貴金属とが
担持されている。
【0051】酸化触媒はもとより、三元触媒およびNO
x 吸収剤も酸化機能を有しており、従って上述した如く
三元触媒およびNOx 吸収剤を触媒19として用いるこ
とができる。図13は機関低負荷運転時における運転制
御の具体的な別の例を示している。この具体例では吸入
空気量およびEGRガス量が噴射燃料量の増大に伴い増
大するように要求負荷の増大に伴いスロットル弁16の
開度およびEGR制御弁23の開度が増大せしめられ
る。
【0052】図14から図19は機関低負荷運転時にお
いて煤の発生量を一層低減することに利用でき、また煤
の発生量がほぼ零となる運転領域を高負荷側に拡大する
ことにも利用することのできる種々の実施例を示してい
る。図14を参照するとEGR通路22の周りには冷却
装置60が配置されている。この冷却装置60は冷却水
取入口61と冷却水排出口62とを有する。冷却水取入
口61は冷却水供給通路63を介してラジエータ(図示
せず)の冷却水出口に接続されており、冷却水排出口6
2は冷却水排出通路64を介して例えばウォーターポン
プ(図示せず)の入口に接続されている。冷却水供給通
路63内には冷却装置60内に供給される冷却水量を制
御するための流量制御弁65が配置されている。
【0053】また、吸気弁7の頂部には吸気弁駆動用の
アクチュエータ70が配置されている。図15はこの吸
気弁駆動用アクチュエータ70の拡大図を示している。
図15を参照すると、71は吸気弁7の頂部に取付けら
れた円板状鉄片、72,73は鉄片71の両側に配置さ
れたソレノイド、74,75は鉄片71の両側に配置さ
れた圧縮ばねを夫々示す。ソレノイド73が付勢される
と鉄片71が上昇し、吸気弁7が閉弁する。これに対し
てソレノイド72が付勢されると鉄片71が下降し、吸
気弁7が開弁する。従って各ソレノイド72,73の付
勢タイミングを制御することによって吸気弁7を任意の
時期に開弁し、閉弁することができる。
【0054】不活性ガス、例えばEGRガスの吸熱作用
による燃焼温度の低下作用に加え、他の方法による燃焼
温度の低下作用を併用すれば燃焼温度が更に低下し、従
って煤は更に発生しなくなる。また、このように燃焼温
度を更に低下させれば煤がほとんど発生しない運転領域
を高負荷側に拡大することができる。この場合、高負荷
になるほど、即ち燃料燃焼時の発熱量が増大するほど燃
焼温度の低下作用を強化する必要がある。
【0055】図16はスロットル弁16の開度を小さく
することにより燃焼温度を低下させるようにした場合を
示している。即ち、スロットル弁16の開度を小さくす
ると圧縮始めの燃焼室5内の圧力が低くなるために圧縮
行程末期における燃焼室5内の圧力が低くなり、斯くし
て燃焼温度が低下することになる。なお、図16に示さ
れる例では機関負荷が高くなるほど燃焼温度の低下作用
を強化するためにアイドリング運転時を除き要求負荷が
高くなるにつれてスロットル弁16の開度が小さくされ
る。
【0056】図17は吸気弁7の閉弁時期を遅くするこ
とにより燃焼温度を低下させるようにした場合を示して
いる。即ち、吸気弁7の閉弁時期を遅くすると実圧縮比
が小さくなり、斯くして燃焼温度が低下することにな
る。なお、図17に示される例では機関負荷が高くなる
ほど燃焼温度の低下作用を強化するために要求負荷が高
くなるにつれてアクチュエータ70により吸気弁7の閉
弁時期が徐々に遅くされる。なお、圧縮比を変えるため
の可変圧縮装置は種々の型式のものが公知であり、これ
ら可変圧縮装置を用いて機関負荷が高くなるほど圧縮比
を低下させることもできる。
【0057】図18は噴射時期を遅らすことにより燃焼
温度を低下させるようにした場合を示している。即ち、
噴射時期を圧縮上死点に近づけるか、或いは圧縮上死点
以後にすると燃焼圧が低下し、燃焼温度が低下する。な
お、図18に示される例では機関負荷が高くなるほど燃
焼温度の低下作用を強化するために要求負荷が高くなる
につれて噴射時期が圧縮上死点前から圧縮上死点後まで
徐々に遅らされる。
【0058】図19は冷却装置60によりEGRガスを
冷却することにより燃焼温度を低下させるようにした場
合を示している。なお、図19に示される例では機関負
荷が一定負荷以下のときには冷却装置60による冷却作
用は中止され、機関負荷が一定負荷以上になると機関負
荷が高くなるほど燃焼温度の低下作用を強化するために
要求負荷が高くなるにつれて冷却装置60に供給される
冷却水量が増大するように、即ち冷却装置60の冷却能
力が高められるように流量制御弁65が制御される。
【0059】次に触媒19としてNOx 吸収剤を用いた
場合について説明する。なお、図20に示すように触媒
19として酸化触媒を用い、酸化触媒19下流の排気通
路内にNOx 吸収剤80を配置することもできる。機関
吸気通路およびNOX 吸収剤19(図1)又は80(図
20)上流の排気通路内に供給された空気および燃料
(炭化水素)の比をNOX 吸収剤19,80への流入排
気ガスの空燃比と称するとこのNOX 吸収剤19,80
は流入排気ガスの空燃比がリーンのときにはNO X を吸
収し、流入排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチに
なると吸収したNOX を放出するNOX の吸放出作用を
行う。
【0060】NOX 吸収剤19,80を機関排気通路内
に配置すればこのNOX 吸収剤19,80は実際にNO
X の吸放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニ
ズムについては明らかでない部分もある。しかしながら
この吸放出作用は図21に示すようなメカニズムで行わ
れているものと考えられる。次にこのメカニズムについ
て担体上に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場
合を例にとって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、
アルカリ土類、希土類を用いても同様なメカニズムとな
る。
【0061】図1および図20に示される圧縮着火式内
燃機関では高負荷運転時には空燃比がリーンの状態で燃
焼が行われる。このように空燃比がリーンの状態で燃焼
が行われている場合には排気ガス中の酸素濃度は高く、
このときには図21(A)に示されるようにこれら酸素
2 がO2 - 又はO2-の形で白金Ptの表面に付着す
る。一方、流入排気ガス中のNOは白金Ptの表面上で
2 - 又はO2-と反応し、NO2 となる(2NO+O2
→2NO2 )。次いで生成されたNO2 の一部は白金P
t上で酸化されつつ吸収剤内に吸収されて酸化バリウム
BaOと結合しながら図21(A)に示されるように硝
酸イオンNO3 - の形で吸収剤内に拡散する。このよう
にしてNOX がNOX 吸収剤19,80内に吸収され
る。流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Ptの表
面でNO2 が生成され、吸収剤のNO X 吸収能力が飽和
しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて硝酸イオンN
3 -が生成される。
【0062】一方、機関低負荷運転時になると煤の発生
を阻止するために燃焼温度が低下せしめられ、このとき
空燃比がリッチとされる。空燃比がリッチとされ、流入
排気ガス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低下
すると反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯く
して吸収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収
剤から放出される。このときNOX 吸収剤19,80か
ら放出されたNOX は図21(B)に示されるように流
入排気ガス中に含まれる多量の未燃HC,COと反応し
て還元せしめられる。このようにして白金Ptの表面上
にNO2 が存在しなくなると吸収剤から次から次へとN
2 が放出される。従って空燃比がリッチにされると短
時間のうちにNOX 吸収剤19,80からNOX が放出
され、しかもこの放出されたNOX が還元されるために
大気中にNOX が排出されるのを阻止することができる
ことになる。
【0063】このようにこの実施例ではNOX 吸収剤1
9,80のNOX の吸放出作用を利用してNOX が大気
に放出されるのが阻止され、しかもNOX 吸収剤19,
80からNOX を放出すべく機関低負荷運転時に空燃比
がリッチにされても煤がほとんど発生しないことにな
る。なお、低負荷運転時における空燃比を通常はややリ
ーンにしておき、NOX 吸収剤19,80からNOX
放出すべきときのみ空燃比をリッチにすることもでき
る。なお、NOX 吸収剤19,80は還元触媒の機能も
有しているのでNOXを放出すべきときに空燃比を理論
空燃比にしてもNOX 吸収剤19,80から放出された
NOX が還元せしめられる。しかしながら空燃比を理論
空燃比にした場合にはNOX 吸収剤19,80からNO
X が徐々にしか放出されないためにNO X 吸収剤19,
80に吸収されている全NOX を放出させるには若干長
い時間を要する。
【0064】これまで本発明を圧縮着火式内燃機関に適
用した場合について説明してきたが本発明はガソリン機
関にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】煤およびNOx の発生を同時に阻止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮着火式内燃機関の全体図である。
【図2】スモークおよびNOx の発生量等を示す図であ
る。
【図3】燃焼圧を示す図である。
【図4】燃料分子を示す図である。
【図5】スモークの発生量とEGR率との関係を示す図
である。
【図6】噴射燃料量と混合ガス量との関係を示す図であ
る。
【図7】噴射燃料量と混合ガス量との関係を示す図であ
る。
【図8】噴射燃料量と混合ガス量との関係を示す図であ
る。
【図9】噴射燃料量と混合ガス量との関係を示す図であ
る。
【図10】噴射期間を示す図である。
【図11】空燃比センサの出力を示す図である。
【図12】機関の運転を制御するためのフローチャート
である。
【図13】噴射燃料量と混合ガス量との関係を示す図で
ある。
【図14】圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す全体
図である。
【図15】吸気弁駆動用アクチュエータの側面断面図で
ある。
【図16】スロットル弁の開度等を示す図である。
【図17】吸気弁の開閉弁時期を示す図である。
【図18】噴射期間を示す図である。
【図19】冷却装置に供給される冷却水量を示す図であ
る。
【図20】圧縮着火式内燃機関の更に別の実施例を示す
全体図である。
【図21】NOX の吸放出作用を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
6…燃料噴射弁 16…スロットル弁 19…酸化触媒 22…EGR通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 13/02 F02D 13/02 H 15/00 15/00 Z 21/08 301 21/08 301E 41/04 355 41/04 355 41/38 41/38 B 41/40 41/40 C 43/00 301 43/00 301E 301N 301P 301S 301Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550F 550N 570 570G 580 580E (56)参考文献 特開 平9−287527(JP,A) 特開 平6−336957(JP,A) 特開 平8−254152(JP,A) 特開 平8−296469(JP,A) 特開 平7−317588(JP,A) 特開 平7−4287(JP,A) 特開 平8−170560(JP,A) 特開 平8−303309(JP,A) 特開 平9−14026(JP,A) 松井、木村、小池、「小型DIディー ゼル機関の新燃焼コンセプト」、自動車 技術会論文集、平成9年1月、Vol. 28、No.1、p41−46。 常本、石谷、「予燃焼室ディーゼル機 関における吸気絞りEGRについて」、 自動車技術会論文集、昭和54年、No. 18、p18−26。 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 F01N 3/24 F02D 41/02 351 F02D 13/02 F02D 15/00 F02D 21/08 301 F02D 41/04 355 F02D 41/38 F02D 41/40 F02D 43/00 301 F02M 25/07 550 F02M 25/07 570 F02M 25/07 580 JICSTファイル(JOIS) PCI(DIALOG)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内の不活性ガス量を増大していく
    と煤の発生量が次第に増大してピークに達する内燃機関
    であって、煤の発生量がピークとなる不活性ガス量より
    も燃焼室内の不活性ガス量を多くすることによって燃焼
    室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を
    煤が生成される温度よりも低い温度に抑制し、それによ
    り燃焼室内において煤が生成されるのを阻止するように
    した内燃機関。
  2. 【請求項2】 燃焼室内における燃焼時の燃料およびそ
    の周囲のガス温度は排気ガス中のNOx 量が10p.p.m
    前後又はそれ以下となる温度である請求項1に記載の内
    燃機関。
  3. 【請求項3】 燃焼室内における燃焼時の燃料およびそ
    の周囲のガス温度は機関負荷が予め定められた負荷より
    も低いときにのみ煤が生成される温度よりも低い温度に
    抑制される請求項1に記載の内燃機関。
  4. 【請求項4】 未燃炭化水素が煤の形ではなく煤の前駆
    体又はそれ以前の形でもって燃焼室から排出され、該未
    燃炭化水素を酸化触媒等を用いて後処理するようにした
    請求項1に記載の内燃機関。
  5. 【請求項5】 未燃炭化水素が煤の形ではなく煤の前駆
    体又はそれ以前の形でもって燃焼室から排出され、該
    燃炭化水素を酸化するために機関排気通路内に酸化機能
    を有する触媒を配置した請求項に記載の内燃機関。
  6. 【請求項6】 該触媒が酸化触媒、三元触媒又はNOx
    吸収剤の少くとも一つからなる請求項5に記載の圧縮着
    火式内燃機関。
  7. 【請求項7】 燃料の燃焼熱を主に燃焼室内の不活性ガ
    スにより吸収し、該不活性ガス量を燃焼室内における燃
    焼時の燃料およびその周囲のガス温度が煤の生成される
    温度よりも低い温度になるように設定した請求項1に記
    載の内燃機関。
  8. 【請求項8】 燃焼室から排出された排気ガスを機関吸
    気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置を具備し、
    上記不活性ガスが機関吸気通路内に再循環された再循環
    排気ガスからなる請求項7に記載の内燃機関。
  9. 【請求項9】 排気ガス再循環率がほぼ55パーセント
    以上である請求項8に記載の圧縮着火式内燃機関。
  10. 【請求項10】 燃焼室内における空燃比を理論空燃比
    か、或いは理論空燃比に対してわずかにリーンなリーン
    空燃比か、或いはリッチ空燃比とする請求項1に記載の
    内燃機関。
  11. 【請求項11】 機関負荷が予め定められた負荷よりも
    低いときに、燃焼室内に供給される燃料量にかかわらず
    に、燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガ
    ス温度を煤の生成される温度よりも低い温度に維持する
    燃焼温度制御手段を具備した請求項1に記載の内燃機
    関。
  12. 【請求項12】 該燃焼温度制御手段が燃焼室から排出
    された排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガ
    ス再循環装置からなり、機関吸気通路内に再循環される
    再循環排気ガス量は燃焼室内に供給される燃料量が増大
    するにつれて増大せしめられる請求項11に記載の内燃
    機関。
  13. 【請求項13】 該燃焼温度制御手段が機関排気通路か
    ら機関吸気通路に再循環される再循環排気ガスの冷却装
    置からなり、燃焼室内に供給される燃料量が増大するに
    つれて該冷却装置の冷却能力が高められる請求項11に
    記載の内燃機関。
  14. 【請求項14】 該燃焼温度制御手段は機関の圧縮比を
    制御し、燃焼室内に供給される燃料量が増大するにつれ
    て機関の圧縮比を低下させる請求項11に記載の内燃機
    関。
  15. 【請求項15】 該燃焼温度制御手段が機関吸気通路内
    に配置された吸気制御弁からなり、燃焼室内に供給され
    る燃料量が増大するにつれて吸気制御弁の開度が低下せ
    しめられる請求項11に記載の内燃機関。
  16. 【請求項16】 該燃焼温度制御手段が吸気弁駆動用ア
    クチュエータからなり、燃焼室内に供給される燃料量が
    増大するにつれて吸気弁の閉弁時期が該アクチュエータ
    により遅くされる請求項11に記載の内燃機関。
  17. 【請求項17】 該燃焼温度制御手段は燃焼室内に噴射
    される燃料の噴射時期を制御し、燃料の噴射時期は燃焼
    室内に供給される燃料量が少ないときには圧縮行程未期
    とされ、燃焼室内に供給される燃料量が増大するにつれ
    て遅くされる請求項11に記載の内燃機関。
  18. 【請求項18】 流入する排気ガスの空燃比がリーンの
    ときには排気ガス中に含まれるNOX を吸収しかつ流入
    する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると
    吸収したNOX を放出するNOX 吸収剤を機関排気通路
    内に配置し、NOX 吸収剤からNOX を放出すべきとき
    には機関低負荷運転時において燃焼室内における燃焼時
    の燃料およびその周囲のガス温度を煤の生成される温度
    よりも低い温度に抑制すると共に燃焼室内における空燃
    比を理論空燃比又はリッチとする請求項1に記載の内燃
    機関。
  19. 【請求項19】 NOX 吸収剤上流の機関排気通路内に
    酸化触媒を配置した請求項18に記載の内燃機関。
  20. 【請求項20】 内燃機関がディーゼル機関からなり、
    少くとも圧縮行程末期に燃焼室内に向けて燃料が噴射さ
    れる請求項1に記載の内燃機関。
  21. 【請求項21】 圧縮行程末期に加え吸気行程初期にも
    燃焼室内に向けて燃料が噴射される請求項20に記載の
    内燃機関。
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