JP3115198B2 - 帯電部材 - Google Patents

帯電部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
タ、複写機等の電子写真法による画像形成装置に用いら
れる帯電部材に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複写機、レーザービームプリンタ、
ファクシミリ等の電子写真法による画像形成装置に用い
られている各種帯電部材、例えば、現像帯電用ローラ、
転写帯電用ローラ、一次帯電用ローラなどは、そのほと
んだが再利用されずに廃棄されている。わずかに金属製
ローラだけは再利用が試みられており、例えば、洗浄溶
剤中に浸漬してブラシ等の洗浄部材でローラの外周面の
汚れを洗い落とす方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、エコロジー(地
球環境を酷使したり、汚染したりせず、地球環境に優し
く共存していく考え)が全世界的に広がりを見せてい
る。しかしながら、上記電子写真装置に備えられる各種
帯電用ローラは、ほとんどが再利用されずに廃棄されて
いる。そのため、地球資源の節約、環境保護という面に
おいてはやや問題があった。
【0004】また、上記電子写真装置に備えられる各種
帯電用ローラは、合成樹脂や合成ゴム等からなるものが
大部分を占めており、上記従来技術で述べた金属製ロー
ラの洗浄方法は、次に述べる(イ)および(ロ)等の理
由から、合成樹脂や合成ゴムからなるローラの洗浄方法
として、そのまま使用することはできない。
【0005】(イ)合成樹脂や合成ゴムは、洗浄溶剤に
よって溶解したり、クラックが発生し、電気抵抗、硬
度、表面粗さ、真円度、真直度、滑り性(摩擦係数)等
のこの種のローラに要求される各種機能が損なわれる恐
れがある。
【0006】(ロ)この種のローラは、単一の材料を用
いた単層構成のものだけではなく、2種類以上の材料を
積層した多層構成のものが多く用いられている。多層ロ
ーラの場合、ローラの端部から洗浄溶剤が染み込む恐れ
があって表面層の材料の耐溶剤性のみだけでなく、内側
の材料の耐溶剤性にも注意を払う必要がある。このた
め、使用する洗浄溶剤の種類が限定されてしまう上、各
層間の接着力が低下する恐れもある。
【0007】また、各種帯電用ローラの電気特性が使用
中に低下し、再利用するために十分な電気特性を示さな
いという問題があった。各種帯電用ローラの電気特性の
低下は、放電により発生するオゾン等の影響による帯電
用ローラ表面の劣化や被帯電体との接触による磨耗等が
考えられる。
【0008】また、上記のように電気特性の低下した各
種帯電用ローラを洗浄等の手段無しに再利用すると、表
面の汚れに起因する帯電ムラが発生するという問題があ
った。この問題は低温、低湿環境において発生する。
【0009】そのためには、表面層を取り変えて新しく
するという考えがあるが、表面層を剥離する場合には、
剥離が困難であったり手間がかかる。また無理に剥離す
ると、下層を損傷したりして電気特性が低下してしまう
恐れがあるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記のような問題点が起
こらず、表面層の剥離が容易にできる帯電部材の提供に
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の帯電部材
が、多層構成であり、表面層が半導電性チューブからな
り、該半導電性チューブの片端あるいは両端の長さが下
層より長く、かつ該半導電性チューブの長くした端部に
切り欠きを1箇所もしくは2箇所以上設けたことを特徴
とする帯電部材である。
【0012】また、上記半導電性チューブの該切り欠き
部を、該下層より1mm以上外側に設けたことを特徴と
する帯電部材である。
【0013】また、上記半導電性チューブの該切り欠き
部の長さが2mm以上であることを特徴とする帯電部材
である。
【0014】また、上記帯電部材がローラ形状であるこ
とを特徴とする帯電部材である。
【0015】上記帯電部材に印加する電圧としては、直
流電圧、直流電圧と振動電圧(例えば交流電圧)の重畳
電圧等いずれも使用可能である。
【0016】本発明は電子写真装置に用いられる帯電用
ローラの再利用を行なうに当たって有効な形状である。
電子写真装置に用いられる帯電用ローラは使用中にトナ
ー等が表面に付着したり、あるいは表面が劣化したり磨
耗したりする。そして、このような表面上の原因で帯電
ムラが発生するという問題がある。表面の汚れについて
は洗浄でも除去できる場合があるが、表面の劣化あるい
は磨耗については洗浄では除去不可能である。本発明は
上述の問題を抱える帯電用ローラに、該帯電ローラの表
面層の半導電性チューブに切り欠き部を設けることで、
再生時に該半導電性チューブを剥離するきっかけが得ら
れ、剥離を容易にするものである。さらに剥離した該帯
電ローラに半導電性チューブを同様に被覆し表面層を再
度形成することにより帯電部材としての電気特性を回復
し、帯電用ローラとして再利用することが可能となる。
【0017】次に本発明の帯電部材の概略構成について
説明する。
【0018】本発明の帯電部材2は、図1あるいは図3
(A)(B)に示すようにローラ形状であり、導電性芯
金2aと、その外周に一体に形成された導電性弾性層2
bと、必要に応じて該導電性弾性層の外周に形成された
抵抗制御層2d、保護層2cと、その外周に形成された
チューブ層2fとから構成されている。
【0019】本発明に従う帯電部材を用いた接触帯電装
置を像担持体の一次帯電手段とした電子写真装置(レー
ザービームプリンタ)の一例の概略構成図を図1に示し
た。
【0020】1は被帯電体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。1aは該感光ドラム1のアルミニウム
等の導電性ドラム基体、1bはそのドラム基体1aの外
周面に形成した感光層である。
【0021】2は接触帯電部材であり、本例は感光ドラ
ム1面のドラム母線方向に並行して所定の押圧力で圧接
させて配置したローラ体(以下、帯電ローラと記す)
で、感光ドラム1の回転に従動回転する。
【0022】本例の帯電ローラ2は、直流電圧あるいは
直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加する芯金(2a)
に、弾力性と導電性を付与する導電性弾性層(2b)を
形成する。また、必要に応じてその上に帯電部材の抵抗
を制御する抵抗制御層(2d)を、さらに導電性弾性層
の外側あるいは抵抗制御層を設けた場合はその外側に保
護層(2c)を設けてもよい。その外側にチューブ層
(2f)が被覆された構成である。前述の帯電ローラ2
の導電性弾性層2b、抵抗制御層2d、保護層2c、チ
ューブ層2fについては後述する。
【0023】3は帯電ローラ2に対する電圧印加電源で
あり、この電源から帯電ローラ2の導電性芯金(軸体)
2aに所定の電圧を印加することで、回転する感光ドラ
ム1の表面が所定の電位に接触帯電式で帯電処理され
る。
【0024】帯電ローラ2に対する電圧は、直流電圧の
みの場合と直流電圧に交流電圧のような振動電界を重畳
する場合とがある。均一な帯電処理という面では振動電
界を重畳した場合の方が有利である。
【0025】帯電ローラ2により所定の電位に均一に一
次帯電処理された感光ドラム1の周囲には、原稿の画像
情報に応じて露光し静電潜像を形成する不図示の露光手
段4、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成す
る現像装置5、給紙カセット6から供給された転写材P
に感光ドラム上のトナー像を転写する転写帯電器7、転
写後の感光ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニ
ング装置9、次の一次帯電に備え、感光ドラム1上の電
荷を除去する不図示の前露光手段10が配置されてい
る。さらに転写帯電器7の下流側には、転写材P上に転
写されたトナー像を転写材Pに定着する定着装置8が配
置されている。
【0026】本発明に用いられる導電性芯金2aは、
鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケルなどの金
属材料の丸棒を用いることができる。さらに、これらの
金属表面に防錆や耐傷性付与を目的としてメッキ処理を
施しても構わないが、導電性を損なわないことが必要で
ある。
【0027】帯電ローラ2において、導電性弾性層2b
は被帯電体としての感光ドラム1に対する給電と、帯電
ローラ2の感光ドラム1に対する良好な均一密着性を確
保するために適当な導電性と弾性を持たせてある。ま
た、帯電ローラ2と感光ドラム1の均一密着性を確保す
るために導電性弾性層2bを研磨によって中央部を一番
太く、両端部に行くほど細くなる形状、いわゆるクラウ
ン形状に形成することも多い。一般に使用されている帯
電ローラ2が、芯金2aの両端部に所定の押圧力を与え
て感光ドラム1と当接されているので、中央部の押圧力
が小さく、両端部ほど大きくなっているために、帯電ロ
ーラ2の真直度が十分であれば問題ないが、十分でない
場合には中央部と両端部に対応する画像に濃度ムラが生
じてしまう場合がある。クラウン形状はこれを防止する
ために形成する。
【0028】導電性弾性層2bの導電性はゴム等の弾性
材料中にカーボンブラック等の導電剤を添加することに
より調整される。弾性はプロセス油、可塑剤等の添加に
より調整される。導電性弾性層2bの具体的弾性材料と
しては、例えば、天然ゴムやEPDM、SBR、シリコ
ンゴム、ウレタンゴム、IR、BR、NBR、CR等の
合成ゴム、さらにはポリアミド樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコン樹脂等の樹脂も挙げられる。また、前述の
弾性材料の発泡体を導電性弾性層2bに用いてもよい。
【0029】抵抗制御層2dは帯電部材の抵抗を制御す
るために設けることが多い。抵抗制御層2dの具体的材
料としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ
素樹脂、シリコン樹脂等の樹脂、さらにはエピクロルヒ
ドリン、ウレタンゴム、クロロプレン、アクリロニトリ
ル系ゴム等が挙げられる。抵抗制御層2dにもカーボン
ブラックや酸化スズ、酸化チタン等の導電剤を分散させ
ることが多い。
【0030】保護層2cは導電性弾性層2b中の可塑剤
等の帯電ローラ表面へのブリードアウトを防止するため
に設けることが多い。保護層の具体的な材料としては、
ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリ
コン樹脂等の樹脂、さらにはエピクロルヒドリン、ウレ
タンゴム、クロロプレン、アクリロニトリル系ゴム等が
挙げられる。保護層にも適度な導電性を持たせるため
に、カーボンブラックや酸化スズ、酸化チタン等の導電
剤を分散させることが多い。また、チューブ形状として
もよい。
【0031】チューブ層2fは、カーボンブラック、カ
ーボングラファイトのような導電性粒子や、導電性酸化
チタン、導電性酸化亜鉛、導電性酸化錫等の導電性金属
酸化物あるいはアルカリ金属塩およびアンモニウム塩等
を含有した合成樹脂を用いることができる。
【0032】チューブ層2fに用いられる合成樹脂とし
ては、ナイロン12、PFA(4フッ化エチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、PVD
F(ポリフッ化ビニリデン)、FEP(4フッ化エチレ
ン−6フッ化プロピレン共重合樹脂)、さらにはポリス
チレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ
ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の熱可塑
性エラストマーが挙げられる。
【0033】チューブ層2fは熱収縮性チュ一ブで形成
してもよいし、非熱収縮性チューブで形成してもよい。
【0034】また、チューブ層2fの体積抵抗率は10
4 〜1012Ωcmの範囲であることが好ましい。
【0035】また、チューブ層2fの肉厚は、3〜20
00μm程度、好ましくは3〜500μm程度である。
【0036】チューブ層2fに切り欠き部21を設ける
方法としては、プレス法や超音波カッターによる方法な
どが挙げられる。熱収縮性チューブの場合に熱収縮前あ
るいは熱収縮後に切り欠き部21を設けてよいが、非熱
収縮性チューブの場合には表面層として被覆した後に切
り欠き部21を設けた方がよい。また、表面層として被
覆する前であれば、プレス法や超音波カッターによる方
法どちらを用いてもよいが、表面層として被覆した後で
あれば、超音波カッターによる方法を用いる方がよい。
【0037】チューブ層2fの切り欠き部21について
は、下層上に切り欠き部21が形成されると、チューブ
層2fに欠陥が生じたのと同じ状況になり、帯電ムラの
原因となる恐れがあるため、チューブ層2fの切り欠き
部21と下層端部との距離(a)を1mm以上に設定す
ることが好ましい。(図2(A)) また、切り欠き部21の長さが短か過ぎると剥離しにく
くなるので、切り欠き部21の長さ(b)は2mm以上
であることが好ましい。(図2(A)) また、切り欠き部21は図2(B)で示すようにミシン
目状(破線状)でもよく、表面層を剥離するきっかけ部
となれば形状は構わない。
【0038】本発明のような構成の帯電部材とすること
で、表面層の半導電性チューブの剥離を容易にする。さ
らに剥離した帯電ローラに半導電性チューブを被覆し再
度表面層を形成することにより帯電部材としての電気特
性も回復し、新品の帯電部材とほぼ同等の出力画像品質
を得ることができ、再利用も可能となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0040】(実施例1)下記の要領で本発明に従う帯
電部材としての帯電ローラ2を作製した。
【0041】 SBR 1OO重量部 導電性カーボンブラック 30重量部 酸化亜鉛 5重量部 脂肪酸 2重量部 以下の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10
分間混練した後、SBR1OO重量部に対してナフテン
系オイル20重量部を加え、20℃に冷却した密閉型ミ
キサーで20分間混練し、原料コンパウンドを調製す
る。さらに原料ゴムのSBR1OO重量部に対し加硫剤
として硫黄O.5重量部、加硫促進剤としてチアゾール
系1重量部およびチウラム系1重量部を原料コンパウン
ドに加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間
混練する。このコンパウンドを用い、φ6ステンレス製
芯金2aの周囲に外形がφ12になるようにローラ状に
導電性弾性層2bをトランスファー成型にて加硫成型し
た。
【0042】また、チューブ層2fの材料として、 ナイロン12 100重量部 導電性カーボンブラック 20重量部 を溶融混練し、押し出し成型した後、延伸させて熱収縮
前の内径が15mm、肉厚200μmのチューブを得、
該チューブ端部に長さ4mmの切り込み部21をプレス
法により1箇所設けた。該チューブ内に先に得た弾性層
2bを挿入した後、1OO℃で2分間加熱し、弾性層2
b上に該チューブを熱収縮により被覆させ弾性層2b端
部よりも片端で5mm長いチューブ層2fを形成し、本
発明に従う帯電ローラ2を得た。
【0043】この帯電ローラ2を未使用のプロセスカー
トリッジ(商品名;EP−Eトナーカートリッジ(キヤ
ノン株式会社))に組み込んで前記図1に示したような
レーザビームプリンタ「LBP−8MarkIV(キヤノ
ン株式会社)」の一次帯電器の位置にある帯電ローラ2
として用い、6000枚の複数枚画像出し耐久試験を行
なった。初期および6OOO枚耐久後に得られた画像を
目視にて観察することによって画像の評価を行った。結
果を表1に示す。なお、表中の○は得られた画像が良
好、△は実用可、×は実用不可であることを示す。
【0044】
【表1】
【0045】なお、上記の画像出し耐久試験は、温度2
3.5°C、湿度50%(環境1)下および温度15°
C、湿度10%(環境2)下および温度30℃、湿度8
0%(環境3)下において行った。
【0046】また耐久後の帯電ローラ2について、切り
込み部からの表層の剥離性についても表1に示す。
【0047】(実施例2)実施例1において、チューブ
層2fに設けた切り込み部21を超音波カッターでミシ
ン目状に設けた以外は実施例1と同様にして帯電ローラ
2を得、評価を行った。結果を表1に示す。
【0048】(実施例3)実施例1において、チューブ
層2fの片端に切り込み部21を2箇所設けた以外は実
施例1と同様にして帯電ローラ2を得、評価を行った。
結果を表1に示す。
【0049】(実施例4)実施例1において、チューブ
層2fの両端に切り込み部21を1箇所ずつ設けた以外
は実施例1と同様にして帯電ローラ2を得、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0050】(実施例5)弾性層2bは実施例1と同様
に作製し、チューブ層2fの材料として、 PVDF(ポリフッ化ビニリデン樹脂) 100重量部 導電性カーボンブラック 20重量部 を溶融混練し、押し出し成型により内径が10.5m
m、肉厚250μmのチューブを得た。該チューブ内に
圧縮エアーを吹き込み、チューブの内径を広げながら先
に得た弾性層2bを挿入して下層端部よりも片端で5m
m長いチューブ層2fを形成し、該チューブ端部に超音
波カッターで長さ3mmの切り込み部21を1箇所設
け、本発明に従う帯電ローラ2を得た。
【0051】得られた帯電ローラ2の評価を実施例1同
様に行った。結果を表1に示す。
【0052】(実施例6)実施例1において弾性層2b
中に使用する原料ゴムおよびカーボンブラックを EPDM 100重量部 導電性カーボンブラック 40重量部 として、ナフテン系オイルの代わりにパラフィン系オイ
ルを25重量部とした以外は、実施例1と同様にして弾
性層2bを形成し、その上に抵抗制御層2dを下記のよ
うにして形成した。
【0053】抵抗制御層2dの材料として、 ポリウレタン樹脂 1OO重量部 酸化チタン 90重量部 をメチルエチルケトンの溶媒にて分散溶解して、弾性層
2b上にディッピング法にて塗布して100μmの抵抗
制御層2dを形成した。また、抵抗制御層2d上に実施
例1と同様にチューブ層2f、切り欠き部21を形成
し、本発明に従う帯電ローラ2を得、評価を行った。結
果を表1に示す。
【0054】実施例1〜6の帯電ローラはいずれも、6
000枚耐久後においても良好な画像が得られた。ま
た、切り欠き部21からチューブ層2fを切り裂くこと
ができ、容易に表面層を剥離することができた。さらに
実施例記載と同様な方法で剥離したローラに再度チュー
ブ層2fを被覆することで新品同様な帯電ローラを得る
ことが可能となる。
【0055】(比較例1)実施例1において、切り欠き
部21の長さ(b)が1mmである以外は実施例1と同
様にして帯電ローラ2を得、評価を行った。結果を表1
に示す。
【0056】この帯電ローラーは6000枚耐久後にお
いても良好な画像が得られたが、表面層を切り欠き部か
ら剥がすため、切り欠き部端部を掴もうと試みたが掴め
ず、容易に表面層を剥離することはできなかった。
【0057】(比較例2)実施例1において、切り欠き
部21が5mmで内1mmが弾性層2bと重なっている
以外は実施例1と同様にして帯電ローラ2を得、評価を
行った。結果を表1に示す。
【0058】この帯電ローラは端部で弾性層が見えてお
り、耐久2OOO枚で感光ドラムのピンホールが発生
し、切り欠き部に相当する位置においてリークによる横
黒スジ画像が発生して、均一な帯電を行なうことができ
なかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子写真装置に用いられる帯電用ローラの表面層の剥離を
容易にするもので、再利用を可能とし地球資源の節約や
環境保護に貢献する。
【0060】また、本発明を経て帯電用ローラを再生す
る際には、有機溶剤での洗浄を必要としないため有機溶
剤洗浄によるクラックの発生等が原因となる電気抵抗、
硬度、表面粗さ、真円度、真直度、滑り性(摩擦係数)
等の帯電用ローラに要求される各種機能の損失の危険性
が無くなる。
【0061】さらに、本発明を経て再生される帯電用ロ
ーラは、電子写真装置における帯電部材としての電気特
性を回復しているので、安定した出力画像品質および耐
久性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがう帯電部材を用いた接触帯電装
置を像担持体の一次帯電手段とした電子写真装置の一例
の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す接触式帯電部材の概略図
である。
【図3】本発明に従う他の接触式帯電部材の概略構成図
である。
【符号の説明】
1…被帯電体(感光ドラム) 2…帯電部材としての帯電ローラ、帯電ブレード、帯電
ブロック 2a…芯金 2b…導電性弾
性層 2f…表面層 3…電源 4…露光手段 5…現像装置 6…給紙カセット 7…転写帯電器 8…定着装置 9…クリーニン
グ装置 10…前露光装置 P…転写材21
…切り欠き部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−310338(JP,A) 特開 平6−149018(JP,A) 実開 平6−28860(JP,U) 実開 平5−17224(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 G03G 15/20 F16C 13/00 - 15/00 B65H 5/06 B65H 29/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材に電圧を印加して、被帯電体面
    を帯電処理する帯電部材で、かつ、該帯電部材は多層構
    成であり、表面層が半導電性チューブからなり、該半導
    電性チューブの片端あるいは両端の長さが下層より長い
    帯電部材において、 該半導電性チューブの長くした端部に切り欠きを1箇所
    もしくは2箇所以上設けたことを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 前記半導電性チューブの該切り欠き部
    を、該下層端部より1mm以上外側に設けた請求項1記
    載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 前記半導電性チューブの該切り欠き部の
    長さが、2mm以上である請求項1記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 前記帯電部材がローラ形状であることを
    特徴とする請求項1記載の帯電部材。
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