JP3105029B2 - 二重化制御装置 - Google Patents

二重化制御装置

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JP3105029B2
JP3105029B2 JP03168460A JP16846091A JP3105029B2 JP 3105029 B2 JP3105029 B2 JP 3105029B2 JP 03168460 A JP03168460 A JP 03168460A JP 16846091 A JP16846091 A JP 16846091A JP 3105029 B2 JP3105029 B2 JP 3105029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブル制御装
置(Programmable Controller) 等の装置を二重化した二
重化制御装置に係わり、特に、二台の制御装置をデュプ
レックス方式(Duplex System )で二重化した二重化制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】システムの信頼性を高める方式として、
制御装置を予め二台用意してシステムの運用を行う二重
化システムが知られている。この二重化システムには、
デュアル・システム(Dual System )とデュプレックス
・システム(Duplex System )とがあるが、デュアル・
システムは同じ処理を常時二系統で処理するためシステ
ムが高価となることから、通常は、一方の制御装置(現
用の制御装置)で処理を行い、その制御装置に異常が発
生した場合に、それまで待機状態にあった他方の制御装
置(予備の制御装置)が即座に処理を引き継ぐデュプレ
ックス・システムが広く採用されている。
【0003】プログラマブル制御装置の分野でも、高信
頼性化のために、二台のプログラマブル制御装置を用意
し、一方のみを稼働状態としておき、その稼働状態にあ
るプログラマブル制御装置(以下、マスタ制御装置と記
述する)が故障となった場合は、待機状態にあったプロ
グラマブル制御装置(以下、スレーブ制御装置と記述す
る)がマスタ制御装置に切り換わって処理を継続する二
重化システムがある。
【0004】このように、二台のプログラマブル制御装
置を、マスタ制御装置とスレーブ制御装置に分けてお
き、マスタ制御装置が故障しても、即座にスレーブ制御
装置がマスタ制御装置に切り換わって、制御が中断する
ことなく連続して行えるようにしたシステムは、一般
に、待機冗長形の二重化プログラマブル制御装置と呼ば
れている。
【0005】この待機冗長形の二重化プログラマブル制
御装置においては、スレーブ制御装置がマスタ制御装置
に切り換わった場合、直ちに連続して制御を行えるよう
に、マスタ制御装置側は、スレーブ制御装置に対し、上
記連続制御に必要なデータ(以下、この転送すべきデー
タを継続データと記述する)を転送する必要がある。
【0006】この継続データを転送するバスとして、比
較的故障の少ない直列伝送バスが多く使用されるが、デ
ータ転送時間の制約から、プログラマブル制御装置を使
用するユーザが、継続データとして必要なデータを選択
して、ソフトウエア処理(プログラムの実行)により上
記継続データの転送を行うようにしている。
【0007】図3に、従来の上記待機冗長形の二重化プ
ログラマブル制御装置の構成を示す。同図において、マ
スタ制御装置100とスレーブ制御装置200は、共
に、特に図示していないバスインターフェースを介して
直列伝送バス(シリアル伝送バス)300に接続されて
おり、上記バスインターフェースの制御により、その伝
送バス300を介し、互いに、ブロード・キャスト方式
のデータ転送が可能となっている。また、各制御装置1
00,200は、それぞれマイクロプロセッサ104,
204を内蔵しており、また、それらのプロセッサ10
4,204が、稼働状態時に実行するプログラム10
5,106及び待機状態時に実行するプログラム20
5,206が装置内のメモリに記憶されている。
【0008】すなわち、制御装置100,200は、先
にマスタ制御装置及びスレーブ制御装置になりうるの
で、それぞれ上記2種類のプログラム(105,20
5),(106,206)を格納している。
【0009】さらに、各制御装置100,200は、マ
スタ制御装置になったときに、常時、相手側の制御装置
200,100へ転送すべき前記継続データ“ABC"
を書き込むデータメモリA107,207及びスレーブ
制御装置となったときに、マスタ制御装置側から伝送バ
ス300を介して転送されてくる上記継続データを格納
するためのデータメモリB108,208を内蔵してい
る。さらに、制御装置100,200は、それぞれ、上
記継続データ“ABC" を格納するメモリである制御デ
ータメモリ109,209を内蔵している。制御装置1
00と制御装置200は、上述したように、ブロード・
キャスト方式でデータのシリアル転送を行うようになっ
ているため、データメモリA107,データメモリB
08とデータメモリ207,データメモリB208
を、あたかも共有メモリをアクセスするように利用可能
である。すなわち、互いに他方の制御装置のデータメモ
リを、あたかも共有メモリのように、直接アクセスでき
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の制御
装置100,200においては、前記稼働状態時に実行
されるプログラム105,205の作成において、前記
継続データを“ABC"をスレーブ制御装置へ転送する
命令、及び前記待機状態時に実行されるプログラム10
6,206を作成する際のマスタ制御装置から転送され
てくる前記継続データ“ABC" を受信する命令を記述
する際、前記転送すべき継続データ“ABC" が格納さ
れているデータメモリA107,データメモリB208
のアドレス、前記転送されてくる継続データ“ABC"
を格納するデータメモリB108,データメモリA20
は、そのまま実アドレスで取り扱っていた。このた
め、図3に示すように、制御装置100において前記稼
働状態時に実行されるプログラム105と制御装置20
0において前記稼働状態時に実行されるプログラム20
5の内容(上記継続データ“ABC" を転送する命令の
記述)が異なっていた。また、制御装置100において
前記待機状態時に実行されるプログラム106と制御装
置200において前記待機状態時に実行されるプログラ
ム206の内容(上記転送されてくる継続データ“AB
C" を受信する命令の記述)も異なっていた。すなわ
ち、制御装置100がマスタ制御装置となっていると
き、スレーブ制御装置となっている制御装置200に対
し、継続データ“ABC" を転送するためには、上記プ
ログラム105において〔XO MOV REL20
0〕、上記プログラム206において、〔REL200
MOV XO〕と記述しなければならない。このこと
により、マスタ制御装置100のマイクロプロセッサ1
04は、上記〔XO MOV REL200〕の実行に
より、ラベル「XO」が付与された制御データメモリ1
07に格納されている継続データ“ABC" を、データ
メモリA107の実アドレスREL200に書き込む。
そして、バスインタフェース及び伝送バス300を介し
て、スレーブ制御装置200のデータメモリA207の
実アドレスREL200に、上記データメモリA107
に書き込まれた継続データ“ABC" が転送される。そ
して、スレーブ制御装置200のマイクロプロセッサ2
04が、上記プログラム206の〔REL200 MO
V XO〕を実行することにより、データメモリA20
7の実アドレスREL200に転送された継続データ
“ABC" が、さらに、スレーブ制御装置200のラベ
ル「XO」が付与された制御データメモリ209に転送
される。
【0011】また、制御装置200がマスタ制御装置、
制御装置100がスレーブ制御装置に切り換わったとき
には、上記動作と全く逆の動作が行われるので、例え
ば、データメモリB208の実アドレスREL712
を、ブロード・キャスト方式のデータ転送で使用される
継続データ“ABC”の格納領域に設定し、制御装置2
00側の上記プログラム205に〔XO MOV RE
L712〕の命令を、制御装置100側の上記プログラ
ム106に〔REL712 MOV XO〕の命令を記
述することになる。
【0012】このように、従来の二重化プログラマブル
制御装置においては、制御装置100が制御装置200
へ継続データを送信するために使用するデータメモリA
の領域と、制御装置200が制御装置100へ継続デー
タを送信するために使用するデータメモリBの領域を、
実アドレスで指定するようにしていたため、プログラム
設計者は、制御装置100と制御装置200とで、継続
データを相手側装置へ送信するプログラム(継続データ
送信プログラム)105,205を、別々に作成・試験
・保守しなければならず、また相手側装置から転送され
てくる継続データを受信するプログラム(継続データ受
信プログラム)106,206も、別々に作成・試験・
保守しなければならなかった。すなわち、プログラム設
計者は、4種類のプログラム105,106,205,
206を作成・試験・保守しなければならず、プログラ
ム開発及び保守が大きな負担となっていた。
【0013】本発明は、二重化する二台の制御装置に、
同一の継続データ送信プログラム及び同一の継続データ
受信プログラムを格納することが可能で、プログラム開
発(作成・試験)及び保守が容易になる二重化制御装置
を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説
明図である。本発明は、一方が稼働状態となるマスタ制
御装置、他方が待機状態となるスレーブ制御装置となる
二台の制御装置1,2が、伝送路3を介して相互接続さ
れており、各制御装置1(または2)は、自己がマスタ
制御装置となっているときに、スレーブ制御装置となっ
ている他方の制御装置2(または1)に制御データを送
信するための送信領域1A,2Aと、逆に自己がスレー
ブ制御装置となっているときに、マスタ制御装置となっ
ている他方の制御装置2(または1)から送信されてく
る制御データを受信するための受信領域1B,2Bとを
備えている二重化制御装置を前提とする。
【0015】そして、前記制御装置1,2の送信領域1
A,2A及び前記受信領域1B,2Bに、それぞれ、異
なる識別子IDT ,IDR を付与すると共に、前記送信
領域1Aと前記受信領域2B,及び前記受信領域1Bと
前記送信領域2Aには、それぞれ同一のアドレス割り付
けを行い、制御装置1及び制御装置2内に、それぞれ、
上記識別子IDT ,IDR に対応付けられた送信用識別
子テーブル1T,2T及び受信用識別子テーブル1R,
2Rを設け、上記送信用識別子テーブル1T,2Tに
は、それぞれ、前記送信領域1A,2Aの基準アドレス
を、上記受信用識別子テーブル1R,2Rには、それぞ
れ前記受信領域1B,2Bの基準アドレスを格納するこ
とを特徴とする。
【0016】上記構成の二重化制御装置において、前記
制御装置1,2の前記送信用識別子テーブル1T,2T
及び前記受信用識別子テーブル1R,2Rに格納する送
信領域1A,2A及び受信領域1B,2Bのアドレス
は、例えば、請求項2記載のように前記各制御装置1,
2に予め付与した局番に基づいて決定するようにしても
よい。
【0017】また、前記送信用識別子テーブル1T,2
Tに格納するアドレスを、前記送信領域1A,2Aの先
頭実アドレス、前記受信用識別子テーブル1R,2Rに
格納するアドレスを、前記受信領域1,2の先頭実
アドレスにするようにしてもよい。
【0018】尚、上記制御データは、例えば、マスタ制
御装置が故障等によりシステムダウンした場合に、それ
までスレーブ制御装置であった制御装置が、システムを
継続して制御するために必要なデータ(継続データ)で
ある。
【0019】
【作用】本発明によれば、マスタ制御装置1のマイクロ
プロセッサは、送信領域1Aの識別子ID がオペラ
ンドに含まれているスレーブ制御装置への制御データ
送信命令をフェッチすると、その識別子ID を判断
して、送信用識別子テーブル1Tから送信領域1Aの基
準アドレスを読み出し、その基準アドレスと、例えば、
上記オペランドに記述された相対アドレスとを加算し
て、その加算により得られた送信領域1Aのアドレス
に、上記命令で定義されているデータを書き込む。
【0020】また、一方、スレーブ制御装置2のマイク
ロプロセッサは、受信領域2Bの識別子ID がオペ
ランドに含まれているマスタ制御装置からの制御デー
タ受信命令をフェッチすると、その識別子ID を判
断して、受信用識別子テーブル2Rから受信領域2B
基準アドレスを読み出し、その基準アドレスと、例え
ば、上記オペランドに記述された相対アドレスとを加算
して、その加算により得られた受信領域2Bのアドレス
から、上記マスタ制御装置1から送信されてくるデータ
読み込む。
【0021】本発明においては、マスタ制御装置の送
信領域1Aとスレーブ制御装置の受信領域2Bには、
同一のアドレス付けがなされている。このため、マスタ
制御装置からスレーブ制御装置への制御データの転
送(送信)の際、マスタ制御装置のマイクロプロセッ
サと、スレーブ制御装置のマイクロプロセッサは、上
記送信領域1Aの基準アドレスと上記受信領域2Bの
準アドレス、及び上記制御データ送信命令のオペランド
に記述された相対アドレスと上記データ受信命令のオペ
ランドに記述された相対アドレスとが、それぞれ、等し
く記述されている場合、同一の実アドレスをアクセスす
る。このため、例えば、ブロード・キャスト方式のデー
タ通信により、制御データの正しい送受信が行える。
【0022】上記作用は、マスタ制御装置が制御装置
に、スレーブ制御装置が制御装置に切り換わった場合
でも、同様に行われる。したがって、制御装置と制御
装置とで、マスタ制御装置からスレーブ制御装置へ制
御データを送信するプログラム(制御データ送信プログ
ラム)と、スレーブ制御装置がマスタ制御装置から制御
データを受信するプログラム(制御データ受信プログラ
ム)とを共用できる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。図2は、本発明の一実施例の二重化プログ
ラム制御装置のシステム構成を示す図である。尚、同図
において、前記図3に示したブロックと同様なブロック
には、同一の符号を付与している。
【0024】同図において、稼働状態となっているプロ
グラマブル制御装置(マスタ制御装置)10と待機状態
となっているプログラマブル制御装置(スレーブ制御装
置)20は、共に、特に図示していないバスインターフ
ェースを介して、直列伝送バス(シリアルバス)300
と接続されており、相互に、前記ブロード・キャスト方
式でデータ転送を行う。
【0025】プログラマブル制御装置10は、局番
「0」が付与されており、稼働状態時(マスタ制御装置
のとき)に実行されるプログラム15及び待機状態時
(スレーブ制御装置のとき)に実行されるプログラム1
6の実行を行うマイクロプロセッサ14、上記プログラ
ム15,16を格納する特に図示していないプログラム
メモリ、本装置10が故障したときに、スレーブ制御装
置20が、直ちにシステムの制御を連続して行えるよう
にするために、スレーブ制御装置20に常時転送する必
要のある前記継続データ“ABC”を格納している制御
データメモリ109、上記ブロード・キャスト方式での
スレーブ制御装置20とのデータ転送の際に使用される
データメモリA(送信領域)107,データメモリB
(受信領域)108を有している。
【0026】本実施例においては、上記データメモリA
107,B108に対し、それぞれ“SND" ,“RC
V" の識別子を付与し、後述するように、上記プログラ
ム15,16において、それぞれ上記識別子“SND"
,“RCV" をラベルの一部に用いて、それぞれ、デ
ータメモリA107,B108をアクセスできるように
している。そして、プログラマブル制御装置10は、上
記識別子“SND" に対応するデータメモリA107の
先頭実アドレス「REL0」を格納する送信用識別子テ
ーブル12、上記識別子“RCV" に対応するデータメ
モリB108の先頭実アドレス「REL512」を格納
する受信用識別子テーブル13を有している。
【0027】また、プログラマブル制御装置20は、局
番「1」が付与されており、待機状態時(スレーブ制御
装置のとき)に実行されるプログラム26及び稼働状態
時(マスタ制御装置のとき)に実行されるプログラム2
5の実行を行うマイクロプロセッサ24、上記プログラ
ム25,26を格納する特に図示していないプログラム
メモリ、マスタ制御装置10から転送されてくる継続デ
ータ“ABC”を格納する制御データメモリ209、上
記ブロード・キャスト方式での上記マスタ制御装置10
とのデータ転送の際に使用されるデータメモリA(受信
領域)207,データメモリB(送信領域)208を有
している。
【0028】そして、本実施例においては、上記データ
メモリA207,B208に対し、それぞれ、“RC
V" ,“SND" に識別子を付与し、後述するように、
上記プログラム25,26において、それぞれ上記識別
子“RCV" ,“SND" をラベルの一部に用いて、そ
れぞれ、データメモリA207,B208をアクセスで
きるようにしている。そして、プログラマブル制御装置
20は、上記識別子“SND" に対応するデータメモリ
B208の先頭実アドレス「REL512」を格納する
送信用識別子テーブル22、上記識別子“RCV" に対
応するデータメモリA207の先頭実アドレス「REL
0」を格納する受信用識別子テーブル23を有してい
る。
【0029】尚、マスタ制御装置10の制御データメモ
リ109は、この制御装置10がスレーブ制御装置に切
り替わったときは、マスタ制御装置に切り替わった制御
装置20から転送されてくる継続データを格納するメモ
リとなる。また、逆に、スレーブ制御装置20の制御デ
ータメモリ209は、この制御装置20がマスタ制御装
置に切り替わったときは、スレーブ制御装置に切り替わ
った制御装置10に転送する継続データを格納するメモ
リとなる。
【0030】また、上記プログラマブル制御装置10の
データメモリA107と上記プログラマブル制御装置2
0のデータメモリA207、及び上記プログラマブル制
御装置10のデータメモリB108と上記プログラマブ
ル制御装置20のデータメモリB208は、それぞれ、
同一のメモリ容量を有している。そして、データメモリ
A107,A207には、実アドレス「REL0」〜
「REL511」が割り当てられ、データメモリB10
8,B208には、実アドレス「REL512」〜「R
EL1023」が割り当てられている。
【0031】次に、上記構成の二重化プログラマブル制
御装置の動作を、プログラマブル制御装置10がマスタ
制御装置、プログラマブル制御装置20がスレーブ制御
装置となっているものとして説明する。
【0032】マスタ制御装置10からスレーブ制御装置
20への継続データの転送は、マスタ制御装置10がデ
ータメモリA107の任意のアドレスへ継続データを書
き込み、スレーブ制御装置20がデータメモリAの上記
任意のアドレスから上記継続データを読み出すことによ
り行われる。尚、この動作において、データメモリA1
07からデータメモリA207への継続データの転送
は、各制御装置に接続されているバスインタフェースの
制御により、伝送バス300を介して行われる。そし
て、この動作は、マスタ制御装置10のプロセッサ14
が、図2に示す稼働状態において実行するプログラム1
5に記述された〔XO MOV SND200〕の命令
を実行し、スレーブ制御装置20のマイクロプロセッサ
24が、同図に示す待機状態において実行するプログラ
ム26に記述された〔RCV200MOV XO〕の命
令を実行することにより行われる。
【0033】すなわち、マスタ制御装置10のマイクロ
プロセッサ14は、プログラム15の〔XO MOV
SND200〕の命令をフェッチして、実行する際、そ
の命令のオペランドである「SND200」から、識別
子「SND」を認識して、送信用識別子テーブル12
格納されているデータメモリA107の先頭実アドレス
「REL0」を読み出し、その先頭実アドレス「REL
0」に相対アドレス「200」を加算して、データメモ
A107の実アドレス「REL200」を得る。そし
て、ラベル「XO」に対応付けられた制御データメモリ
109から、継続データ“ABC" を読み出し、その継
続データ“ABC" を、データメモリA107の実アド
レスREL200に書き込む。そして、バスインタフェ
ースの制御により、伝送バス300及びスレーブ制御装
置20側のバスインターフェースを介し、スレーブ制御
装置20のデータメモリA207の実アドレス「REL
200」に、上記継続データ“ABC" が転送される。
【0034】一方、このとき、スレーブ制御装置20
は、上記プログラム26の〔RCV200 MOV X
O〕の命令をフェッチして、その命令を実行するが、そ
の際、その命令のオペランドである「RCV200」か
ら、識別子“RCV" を認識して、受信用識別子テーブ
23からデータメモリA207の先頭実アドレス「R
EL0」を読み出し、その先頭実アドレス「REL0」
に相対アドレス「200」を加算して、データメモリA
207の実アドレス「REL200」を得る。そして、
データメモリA207の実アドレス「REL200」か
ら、上述のようにして書き込まれた継続データ“AB
C" を読み出し、その継続データ“ABC"を、ラベル
「XO」が付けられた制御データメモリ209に書き込
む。このことにより、マスタ制御装置10が故障した場
合、スレーブ制御装置20が代わってマスタ制御装置と
なり、上記受信した継続データ“ABC" に基づいて、
システムを継続して連続制御することが可能となる。
【0035】同様に、プログラマブル制御装置20が稼
働状態時(マスタ制御装置)に実行するプログラム25
に〔XO MOV SND200〕の命令、プログラマ
ブル制御装置10が待機状態時(スレーブ制御装置)に
実行するプログラム16に〔RCV200 MOV X
O〕の命令を記述しておくことにより、マスタ制御装置
20は、ラベル「X」が付けられた制御データメモリ
209に格納されている継続データを、スレーブ制御装
置10の制御データメモリ109に転送できる。すなわ
ち、この場合には、マスタ制御装置20側では、その装
置20のマイクロプロセッサ24が、〔XO MOV
SND200〕の命令の中のオペランドである「SND
200」から識別子「SND」を認識し、送信用識別子
テーブル22からデータメモリB208の先頭実アドレ
ス「REL512」を読み出し、その先頭実アドレス
「REL512」に相対アドレス200を加算して、デ
ータメモリB208の実アドレス「REL712」を得
る。また、スレーブ制御装置10側では、その装置のマ
イクロプロセッサ14が、プログラム16の〔RCV2
00 MOV XO〕の命令の中のオペランドである
「RCV200」から、識別子「RCV」を認識して、
受信用識別子テーブル13からデータメモリB108の
先頭実アドレス「REL512」を読み出し、その先頭
実アドレス「REL512」に相対アドレス「200」
を加算して、データメモリB108の実アドレス「RE
L712」を得る。したがって、上述したプログラマブ
ル制御装置10がマスタ制御装置、プログラマブル制御
装置20がスレーブ制御装置であるときと同様に、プロ
グラマブル制御装置20がマスタ制御装置、プログラマ
ブル制御装置10がスレーブ制御装置であるときも同様
にして、マスタ制御装置20からスレーブ制御装置10
に対し、継続データを正しく転送でき、マスタ制御装置
20が故障しても、スレーブ制御装置10がマスタ制御
装置に切り換わって、システムの制御を継続して行うこ
とができる。
【0036】ところで、本実施例においては、識別子
「SND」用の送信用識別子テーブル12,22及び識
別子「RCV」用の受信用識別子テーブル13,23
に、データメモリA107,A207の先頭実アドレス
「REL0」を格納するか、または、データメモリB1
08,B208の先頭実アドレス「REL512」を格
納するかは、予めプログラマブル制御装置10,20に
付与した局番によって決定する。すなわち、局番「0」
が付与されたプログラマブル制御装置10に対しては、
識別子「SND」用の送信用識別子テーブル12にデー
タメモリA107の先頭実アドレス「REL0」を、識
別子「RV」用の受信用識別子テーブル13にはデー
タメモリB108の先頭実アドレス「REL512」
を、それぞれ格納する。これとは逆に、局番「1」が付
与されたプログラマブル制御装置20に対しては、識別
子「SND」用の送信用識別子テーブル22にデータメ
モリB208の先頭実アドレス「REL512」を、識
別子「RCV」用の受信用識別子テーブル23にデータ
メモリA207の先頭実アドレス「REL0」を、それ
ぞれ格納する。
【0037】尚、上記実施例では、送信用識別子テーブ
ル及び受信用識別子テーブルにそれぞれデータメモリA
107,A207の先頭実アドレス、データメモリB1
08,B208の先頭実アドレスを格納するようにして
いるが、本発明は、これに限定されるものではなく、送
信用識別子テーブル及び受信用識別子テーブルにはそれ
ぞれデータメモリA107,A207及びデータメモリ
B108,B208の任意の実アドレスをアドレス用の
基準アドレスとして格納しておくようにしてもよい。こ
の場合、その基準アドレスからの当該オフセット値を、
プログラム15,16,25,26の継続データの送受
信命令のオペランドに記述しておくことにより、プログ
ラマブル制御装置10,20内のプロセッサ14,24
は、データメモリA107,A108,B207,B2
08内の継続データ格納域を正しくアクセスでき、プロ
グラマブル制御装置10,20間で継続データを正しく
送受信できる。
【0038】また、本発明は、上記実施例のようなプロ
グラマブル制御装置を二重化した二重化制御装置にのみ
限定されるものではなく、一方を現用に、他方を予備と
して運用するコンピュータを二重化したデュプレックス
・システムにも適用可能である。さらに、マスタ制御装
置とスレーブ制御装置間でのデータ転送を、ブロード・
キャスト方式により行うシステムのみに限定されるもの
ではなく、共有メモリを介してデータの送受信を行う二
重化システムにも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
交互にマスタ制御装置、スレーブ制御装置となりうる二
台の制御装置が、共に同一のデータ送信用プログラムと
同一のデータ受信用プログラムを格納できるので、二重
化制御装置において、システム構築時のプログラム開発
期間が短縮可能になると共に、システム運用時における
プログラムの保守も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】従来の二重化プログラマブル制御装置のシステ
ム構成図である。
【符号の説明】
1,2 制御装置 1A,2A 送信領域 1B,2B 受信領域 1R,2R 受信用識別子テーブル 1T,2T 送信用識別子テーブル IDR,IDT 識別子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/16 - 11/20 G06F 15/16 - 15/177

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方が稼働状態のマスタ制御装置、他方
    が待機状態のスレーブ制御装置となる二台の制御装置
    (1),(2)が、伝送路(3)を介して相互接続され
    ており、各制御装置(1),(2)は、マスタ制御装置
    となっているときに、スレーブ制御装置となっている他
    方の制御装置(2),(1)に制御データを送信するた
    めの送信領域(1A),(2A)と、逆に自己がスレー
    ブ制御装置となっているときに、マスタ制御装置となっ
    ている他方の制御装置(2),(1)から送信されてく
    る制御データを受信するための受信領域(1B),(2
    B)とを備えている二重化制御装置において、 前記制御装置(1),(2)の送信領域(1A),(2
    A)及び前記受信領域(1B),(2B)に、それぞ
    れ、異なる識別子(ID ),(ID )を付与する
    と共に、前記送信領域(1A)と前記受信領域(2
    B),及び前記受信領域(1B)と前記送信領域(2
    A)には、それぞれ同一のアドレス割り付けを行い、制
    御装置(1)及び制御装置(2)内に、それぞれ、上記
    識別子(ID),(ID )に対応付けられた送信
    用識別子テーブル(1T),(2T),及び受信用識別
    子テーブル(1R),(2R)を設け、上記送信用識別
    子テーブル(1T),(2T)には、それぞれ、前記送
    信領域(1A),(2A)の基準アドレスを、上記受信
    用識別子テーブル(1R),(2R)には、それぞれ前
    記受信領域(1B),(2B)の基準アドレスを格納す
    ることを特徴とする二重化制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各制御装置(1),(2)の前記送
    信用識別子テーブル(1T),(2T)及び前記受信用
    識別子テーブル(1R),(2R)に、それぞれ格納す
    る送信領域(1A),(2A)及び受信領域(1B),
    (2B)のアドレスは、前記各制御装置(1),(2)
    に予め付与した局番に基づいて決定することを特徴とす
    る請求項1記載の二重化制御装置。
  3. 【請求項3】 前記送信用識別子テーブル(1T),
    (2T)に格納するアドレスは、前記送信領域(1
    A),(2A)の先頭実アドレス、前記受信用識別子テ
    ーブル (1R),(2R)に格納するアドレスは、前
    記受信領域(1),(2)の先頭実アドレスである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の二重化制御装
    置。
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