JP3092579B2 - 画像データ回転処理方法及び画像データ回転処理装置 - Google Patents

画像データ回転処理方法及び画像データ回転処理装置

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JP3092579B2 JP10033858A JP3385898A JP3092579B2 JP 3092579 B2 JP3092579 B2 JP 3092579B2 JP 10033858 A JP10033858 A JP 10033858A JP 3385898 A JP3385898 A JP 3385898A JP 3092579 B2 JP3092579 B2 JP 3092579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データ回転
処理方法及び画像データ回転処理装置に関し、詳しく
は、ファクシミリ装置、デジタル複写機、あるいはプリ
ンタ等で用いられる画像データを回転処理する画像デー
タ回転処理方法及び画像データ回転処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置においては、送
信のために読み取った画像や受信された画像の横方向の
寸法と異なる幅の記録紙が装着されている場合、通常、
記録紙の幅の方が広いときは、画像をそのままのサイズ
で記録紙の中央に記録し、記録紙の幅の方が狭いとき
は、画像の横方向を縮小して記録紙に記録していた。ま
た、画像の縦方向の寸法が記録紙の幅に等しい場合、例
えば、画像の寸法がB5サイズ(182mm×257mm)
で記録紙の幅がB4サイズ(257mm)の場合には、画像
を90度回転した後、記録紙に記録するものがあった。
この画像の回転処理方法は、画像データが1枚分記憶さ
れるページメモリを2個使用し、まず、1枚目の回転処
理を施す前の画像データ(原画像データ)を一方のペー
ジメモリに書き込んだ後、そのページメモリから原画像
データを読み出して回転処理し、回転処理後の画像デー
タをもう一方のページメモリに書き込み、2枚目の原画
像データを一方のページメモリに書き込みつつ、もう一
方のページメモリから1枚目の回転処理後の画像データ
を読み出すものである。しかし、この方法では、2個の
ページメモリが必要となり、装置が高価になるという欠
点があった。
【0003】そこで、この欠点を解決する方法として、
画像データの数ライン分が記憶できるラインバッファを
用いて原画像データの回転処理を行い、回転処理後の画
像データを1個のページメモリに書き込む画像データ回
転処理方法が特開平6−105118号公報に開示され
ている。この画像データ回転処理方法の概略は、以下の
通りである。すなわち、図32に示すように、原画像デ
ータの数ライン分をnラインバッファメモリ31に一旦
記憶した後、それを読み出して回転処理部32において
画像データを回転処理し、回転処理後の画像データをペ
ージメモリ33の所定アドレスに書き込む。以上の処理
を1枚分の画像データがページメモリ33にすべて書き
込まれるまで行い、その後にページメモリ33から回転
処理後の1枚分の画像データを読み出して記録部34に
おいて記録紙に記録する。この画像データ回転処理方法
によれば、1個のページメモリと数個のラインメモリと
を備えればよいので、上記の画像の回転処理方法に比べ
てメモリ容量を削減できる。なお、図32において、符
号記憶部その他の構成要素はこの発明と直接関係しない
ので、その説明を省略する。詳細については、上記公報
を参照されたい。
【0004】また、特開平7−320053号公報に
は、以下に示す画像データ回転処理方法が開示されてい
る。すなわち、この画像データ回転処理方法では、ペー
ジメモリ1個と、このページメモリに記憶された画像デ
ータのうち、n画素×nライン(nは正の整数)分の画
像データが記憶可能な記憶容量を有するバッファメモリ
2個とを用いる。そして、ページメモリからn画素×n
ラインの画像データを読み出して一方のバッファメモリ
に書き込み、もう一方のバッファメモリを用いて当該n
画素×nラインの画像データの回転処理を行った後、回
転処理後のn画素×nライン分の画像データを、ページ
メモリの回転処理前のn画素×nライン分の画像データ
が記憶されていた同一のエリアに書き込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
6−105118号公報や特開平7−320053号公
報に開示された従来の画像データ回転処理方法において
は、1枚分の画像データを記憶するためのページメモリ
の他に、画像データの回転処理だけに用いるための数ラ
イン分の画像データが記憶可能なnラインバッファ31
やn画素×nライン分の画像データが記憶可能なバッフ
ァメモリ2個が必要である。したがって、画像データの
回転処理専用のnラインバッファ31や2個のバッファ
メモリが設けられている分装置が高価になると共に、画
像データの回転処理をあまり頻繁に行わない場合には、
その分無駄になってしまうという欠点があった。
【0006】また、従来の画像データ回転処理方法にお
いては、1枚分の画像データのページメモリへの書き込
み処理や1枚分の画像データのページメモリからの読み
出し処理という回転処理を行わない場合の処理の他に、
nラインバッファ31やバッファメモリへの画像データ
の書き込み処理、画像データの回転処理及び回転処理後
の1枚分の画像データのページメモリへの書き込み処理
が必要であるので、1枚分の画像データを回転処理して
記録紙に記録する時間は、回転処理をしない場合に比べ
て約2倍の処理時間がかかってしまうという欠点があっ
た。
【0007】さらに、従来の画像データ回転処理方法に
おいては、1枚分の画像データを一旦ページメモリへの
書き込んだ後、当該画像データを読み出して回転処理
し、回転処理後の1枚分の画像データをページメモリへ
書き込んでいるので、以下に示す不都合があった。すな
わち、画像データの回転処理を行った後に、回転処理後
の形態でその画像データを記録できなくなった場合、例
えば、A4サイズ(210mm×297mm)で長手方向を
垂直方向とする原画像データを90度回転処理してA4
サイズの長手寸法(297mm)の幅を有する記録紙に記録
していたが、その記録紙がなくなり、A4サイズの妻手
寸法(210mm、但し、実際の記録紙の幅は216mm)の
幅を有する記録紙が装置に装着された場合には、回転処
理後の画像データを回転処理前の画像データに戻す処理
や原画像データを読み出す処理を行わなければならず、
それだけ画像データを記録紙に記録する時間が長くなっ
てしまう。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、画像データの回転処理に用いるメモリ容量が削
減できると共に、処理時間が短縮できる画像データ回転
処理方法及び画像データ回転処理装置を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る画像データ回転処理方法
は、回転処理すべき複数サイズの画像データのそれぞれ
の1ラインあたりの画素数及びライン数の中で最大の数
を二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
い、上記1ラインあたりの画素数と上記ライン数との公
約数の1つと同数の画素数及びライン数を、上記画像メ
モリに上記画像データの書き込み処理又は読み出し処理
する際の単位画素数及び単位ライン数とし、回転処理す
べき複数ページの同一サイズの画像データにおける連続
する2ページの画像データについて、上記画像メモリに
書き込まれた前のページの画像データの全画素を、1ラ
インについて上記単位画素数毎に、全ラインについて上
記単位ライン数毎に、回転すべき角度に応じて読み出す
べき所定の順序で上記画像メモリの各アドレスの各記憶
エリアから読み出すと共に、後のページの画像データの
全画素を、1ラインについて上記単位画素数毎に、全ラ
インについて上記単位ライン数毎に、上記所定の順序で
上記画像メモリの同一アドレスの同一記憶エリアに順次
書き込むことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明に係る画像データ回転
処理方法は、回転処理すべき複数サイズの画像データの
それぞれの1ラインあたりの画素数及びライン数の中で
最大の数を二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メ
モリを用い、上記1ラインあたりの画素数と上記ライン
数の公約数の1つと同数の画素数及びライン数を、上記
画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する際の単
位画素数及び単位ライン数とし、回転処理すべき複数ペ
ージの同一サイズの画像データについて、第1ページ目
の画像データの全画素を、1ラインについて上記単位画
素数毎に、全ラインについて上記単位ライン数毎に、上
記画像メモリの最初のアドレスの最初の記憶エリアから
上記サイズに対応するアドレス及び記憶エリアまで順次
書き込むか、あるいは回転すべき角度に応じて書き込む
べき所定の順序で上記画像メモリの各アドレスの各記憶
エリアに書き込む第1の処理と、連続する2ページの画
像データについて、上記画像メモリに書き込まれた前の
ページの画像データの全画素を、1ラインについて上記
単位画素数毎に、全ラインについて上記単位ライン数毎
に、上記角度と同一の角度又は異なる角度に応じて読み
出すべき所定の順序で上記画像メモリの各アドレスの各
記憶エリアから読み出すと共に、後のページの画像デー
タの全画素を、1ラインについて上記単位画素数毎に、
全ラインについて上記単位ライン数毎に、上記所定の順
序で上記画像メモリの同一アドレスの同一記憶エリアに
順次書き込む第2の処理とを行うことを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の発明に係る画像データ回転
処理方法は、回転処理すべき複数サイズの画像データの
それぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…
(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示す)
及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、添え
字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
い、上記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と
上記ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk
(kは正の整数)と同数のk個の画素及びk本のライン
を、上記画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理す
る際の単位画素数及び単位ライン数とし、90度で回転
処理すべき複数ページの同一サイズの画像データについ
て、上記画像メモリに記憶された4j(j=0,1,
2,…)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メ
モリのアドレスについて第1のアドレスからn/k毎に
指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレ
ス内の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出すべ
き画素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,k、
Lは回転処理後の画像データを構成するk本のラインか
らなるライン群内のラインの順序を示す変数であり、L
=1,2,…,k)から読み出されたk個の画素を選択
すると共に、(4j+1)ページ目の回転処理すべき画
像データの全画素を、k画素毎に、上記指定された上記
画像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画素が記
憶されていた記憶エリアに書き込む処理を、アドレス
を、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する
毎に1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了
後に上記最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値がk以
上になるまで繰り返す第1の処理と、上記画像メモリに
記憶された(4j+1)ページ目の画像データの全画素
を、上記画像メモリのアドレスについて第(n/k−
1)のアドレスから第1のアドレスに向かって1個目毎
に指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アド
レスの記憶エリア(i×k−L−1)から読み出された
k個の画素を選択すると共に、(4j+2)ページ目の
回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎に、上
記指定された上記画像メモリの同一アドレスの同一のk
個の記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、k個の
画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎にn/k
個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了後に上
記最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値がk以上にな
るまで繰り返す第2の処理と、上記画像メモリに記憶さ
れた(4j+2)ページ目の画像データの全画素を、上
記画像メモリのアドレスについて第(n2/k2−1)の
アドレスから第1のアドレスに向かってn/k個目毎に
指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレ
スの記憶エリア{(k−L)×k−i}から読み出され
たk個の画素を選択すると共に、(4j+3)ページ目
の回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎に、
上記指定された上記画像メモリの同一アドレスの同一の
k個の記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、k個
の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に1個
ずつ減少させると共に、1ライン分の処理終了後に上記
最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値がk以上になる
まで繰り返す第3の処理と、上記画像メモリに記憶され
た(4j+3)ページ目の画像データの全画素を、上記
画像メモリのアドレスについて第{n×(n−k)/k
2}のアドレスから1個目毎に指定して読み出されたk2
個の画素のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−
i)×k+L}から読み出されたk個の画素を選択する
と共に、(4j+4)ページ目の回転処理すべき画像デ
ータの全画素を、k画素毎に、上記指定された上記画像
メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き
込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書
き込み処理が終了する毎にn/k個ずつ減少させると共
に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアドレスに戻
しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返す第4の
処理とからなり、上記第4の処理の後に上記第1の処理
が引き続き、上記第1の処理において、j=0の場合は
読み出された画像データを出力しないことを特徴として
いる。
【0012】請求項4記載の発明に係る画像データ回転
処理方法は、回転処理すべき複数サイズの画像データの
それぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…
(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示す)
の中で最大の数と、ライン数n1、n2、n3、…(nは
正の整数、添え字はサイズが異なることを示し、かつ、
1、m2、m3、…に対応していることを示す)の中で
最大の数とを乗算した数と同数の画素が記憶可能な画像
メモリを用い、上記1ラインあたりの画素数m1、m2
3、…と上記ライン数n1、n2、n3、…との公約数の
1つk(kは正の整数)と同数のk個の画素及びk本の
ラインを上記画像メモリに書き込み処理又は読み出し処
理する際の単位画素数及び単位ライン数とし、180度
で回転処理すべき複数ページの同一サイズの画像データ
について、上記画像メモリに記憶された2j(j=0,
1,2,…)ページ目の画像データの全画素を、上記画
像メモリのアドレスについて第1のアドレスからn/k
毎に指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該ア
ドレス内の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出
すべき画素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,
k、Lは回転処理後の画像データを構成するk本のライ
ンからなるライン群内のラインの順序を示す変数であ
り、L=1,2,…,k)から読み出されたk個の画素
を選択すると共に、(2j+1)ページ目の回転処理す
べき画像データの全画素を、k画素毎に、上記指定され
た上記画像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画
素が記憶されていた記憶エリアに書き込む処理を、アド
レスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了
する毎に1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理
終了後に上記最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値が
k以上になるまで繰り返す第1の処理と、上記画像メモ
リに記憶された(2j+1)ページ目の画像データの全
画素を、上記画像メモリのアドレスについて第(n2
2−1)のアドレスから第1のアドレスに向かってn
/k個目毎に指定して読み出されたk2個の画素のう
ち、当該アドレスの記憶エリア{(k−L)×k−i}
から読み出されたk個の画素を選択すると共に、(2j
+2)ページ目の回転処理すべき画像データの全画素
を、k画素毎に、指定された上記画像メモリの同一アド
レスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アド
レスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了
する毎に1個ずつ減少させると共に、1ライン分の処理
終了後に上記最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値が
k以上になるまで繰り返す第2の処理とからなり、上記
第2の処理の後に上記第1の処理が引き続き、上記第1
の処理において、j=0の場合は読み出された画像デー
タを出力しないことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明に係る画像データ回転
処理方法は、回転処理すべき複数サイズの画像データの
それぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…
(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示す)
及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、添え
字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
い、上記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と
上記ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk
(kは正の整数)と同数のk個の画素及びk本のライン
を上記画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する
際の単位画素数及び単位ライン数とし、270度で回転
処理すべき複数ページの同一サイズの画像データについ
て、上記画像メモリに記憶された4j(j=0,1,
2,…)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メ
モリのアドレスについて第1のアドレスからn/k毎に
指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレ
ス内の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出すべ
き画素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,k、
Lは回転処理後の画像データを構成するk本のラインか
らなるライン群内のラインの順序を示す変数であり、L
=1,2,…,k)から読み出されたk個の画素を選択
すると共に、(4j+1)ページ目の回転処理すべき画
像データの全画素を、k画素毎に、上記指定された上記
画像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画素が記
憶されていた記憶エリアに書き込む処理を、アドレス
を、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する
毎に1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了
後に上記最初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値がk以
上になるまで繰り返す第1の処理と、上記画像メモリに
記憶された(4j+1)ページ目の画像データの全画素
を、上記画像メモリのアドレスについて第{n×(n−
k)/k2}のアドレスから1個目毎に指定して読み出
されたk2個の画素のうち、当該アドレスの記憶エリア
{(k−i)×k+L}から読み出されたk個の画素を
選択すると共に、(4j+2)ページ目の回転処理すべ
き画像データの全画素を、k画素毎に、上記指定された
上記画像メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エリ
アに書き込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み出
し及び書き込み処理が終了する毎にn/k個ずつ減少さ
せると共に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアド
レスに戻しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返
す第2の処理と、上記画像メモリに記憶された(4j+
2)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メモリ
のアドレスについて第(n2/k2−1)のアドレスから
第1のアドレスに向かってn/k個目毎に指定して読み
出されたk2個の画素のうち、当該アドレスの記憶エリ
ア{(k−L)×k−i}から読み出されたk個の画素
を選択すると共に、(4j+3)ページ目の回転処理す
べき画像データの全画素を、k画素毎に、上記指定され
た上記画像メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エ
リアに書き込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み
出し及び書き込み処理が終了する毎に1個ずつ減少させ
ると共に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアドレ
スに戻しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返す
第3の処理と、上記画像メモリに記憶された(4j+
3)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メモリ
のアドレスについて第(n/k−1)のアドレスから第
1のアドレスに向かって1個目毎に指定して読み出され
たk2個の画素のうち、当該アドレスの記憶エリア(i
×k−L−1)から読み出されたk個の画素を選択する
と共に、(4j+4)ページ目の回転処理すべき画像デ
ータの全画素を、k画素毎に、上記指定された上記画像
メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き
込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書
き込み処理が終了する毎にn/k個ずつ更新させると共
に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアドレスに戻
しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返す第4の
処理とからなり、上記第4の処理の後に上記第1の処理
が引き続き、上記第1の処理において、j=0の場合は
読み出された画像データを出力しないことを特徴として
いる。
【0014】請求項6記載の発明に係る画像データ回転
処理方法は、回転処理すべき複数サイズの画像データの
それぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…
(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示す)
及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、添え
字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
い、上記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と
上記ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk
(kは正の整数)と同数のk個の画素及びk本のライン
を上記画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する
際の単位画素数及び単位ライン数とし、回転処理すべき
複数ページの同一サイズの画像データについて、上記画
像メモリに記憶された4j(j=0,1,2,…)ペー
ジ目の画像データの全画素を、上記画像メモリのアドレ
スについて第1のアドレスからn/k毎に指定して読み
出されたk2個の画素のうち、当該アドレス内の記憶エ
リア(i−1+L×k)(iは読み出すべき画素の順序
を示す変数であり、i=1,2,…,k、Lは回転処理
後の画像データを構成するk本のラインからなるライン
群内のラインの順序を示す変数であり、L=1,2,
…,k)から読み出されたk個の画素を選択すると共
に、(4j+1)ページ目の回転処理すべき画像データ
の全画素を、k画素毎に、上記指定された上記画像メモ
リの同一アドレスの選択されたk個の画素が記憶されて
いた記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、k個の
画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に1個ず
つ更新させると共に、1ライン分の処理終了後に上記最
初のアドレスに戻しつつ、上記Lの値がk以上になるま
で繰り返す第1の処理と、上記画像メモリに記憶された
(4j+1)ページ目の画像データの全画素を、上記画
像メモリのアドレスについて第(n/k−1)のアドレ
スから第1のアドレスに向かって1個目毎に指定して読
み出されたk2個の画素のうち、当該アドレスの記憶エ
リア(i×k−L−1)から読み出されたk個の画素を
選択すると共に、(4j+2)ページ目の回転処理すべ
き画像データの全画素を、k画素毎に、上記指定された
上記画像メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エリ
アに書き込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み出
し及び書き込み処理が終了する毎にn/k個ずつ更新さ
せると共に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアド
レスに戻しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返
す第2の処理と、上記画像メモリに記憶された(4j+
2)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メモリ
のアドレスについて第(n2/k2−1)のアドレスから
第1のアドレスに向かってn/k個目毎に指定して読み
出されたk2個の画素のうち、当該アドレスの記憶エリ
ア{(k−L)×k−i}から読み出されたk個の画素
を選択すると共に、(4j+3)ページ目の回転処理す
べき画像データの全画素を、k画素毎に、上記指定され
た上記画像メモリの同一アドレスの同一のk個の記憶エ
リアに書き込む処理を、アドレスを、k個の画素の読み
出し及び書き込み処理が終了する毎に1個ずつ減少させ
ると共に、1ライン分の処理終了後に上記最初のアドレ
スに戻しつつ、上記Lの値がk以上になるまで繰り返す
第3の処理と、上記画像メモリに記憶された(4j+
3)ページ目の画像データの全画素を、上記画像メモリ
のアドレスについて第{n×(n−k)/k2}のアド
レスから1個目毎に指定して読み出されたk2個の画素
のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−i)×k+
L}から読み出されたk個の画素を選択すると共に、
(4j+4)ページ目の回転処理すべき画像データの全
画素を、k画素毎に、上記指定された上記画像メモリの
同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処理
を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処
理が終了する毎にn/k個ずつ減少させると共に、1ラ
イン分の処理終了後に上記最初のアドレスに戻しつつ、
上記Lの値がk以上になるまで繰り返す第4の処理とか
らなり、画像データを90度回転する場合には、上記第
1の処理から上記第4の処理まで順に行い、上記第4の
処理の後に上記第1の処理が引き続き、上記第1の処理
において、j=0の場合は読み出された画像データを出
力せず、画像データを180度回転する場合には、上記
第1の処理と上記第3の処理を交互に行い、上記第1の
処理において、j=0の場合は読み出された画像データ
を出力せず、画像データを270度回転する場合には、
上記第1の処理、上記第4の処理、上記第3の処理及び
上記第2の処理の順で行い、上記第2の処理の後に上記
第1の処理が引き続き、上記第1の処理において、j=
0の場合は読み出された画像データを出力せず、画像デ
ータを1ページ毎に回転しない処理と180度回転する
処理とを繰り返す場合には、上記第1の処理、上記第1
の処理、上記第3の処理、上記第3の処理の順で行い、
2度目の上記第3の処理の後に1度目の上記第1の処理
が引き続き、上記第1の処理において、j=0の場合は
読み出された画像データを出力せず、画像データを1ペ
ージ毎に90度回転する処理と270度回転する処理を
繰り返す場合には、上記第1の処理と上記第2の処理を
交互に行い、上記第1の処理において、j=0の場合は
読み出された画像データを出力せず、画像データを1ペ
ージ毎に270度回転する処理と90度回転する処理を
繰り返す場合には、上記第1の処理と上記第4の処理を
交互に行い、上記第1の処理において、j=0の場合は
読み出された画像データを出力しないことを特徴として
いる。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1に記載の画像データ回転処理方法に係り、上
記画素を書き込む前に、上記画像メモリの同一アドレス
の同一記憶エリアから読み出された画素と書き込むべき
画素とについて画像合成を行い、その合成された画素を
上記画像メモリの上記同一のアドレスの上記同一の記憶
エリアに書き込むことを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれか1に記載の画像データ回転処理に係り、あるペ
ージの画像データを所定の手順で上記画像メモリに書き
込んだ後に、上記所定の手順と異なる手順で上記画像デ
ータを読み出して外部に出力することができず、上記所
定の手順で読み出して外部に出力することができる場合
には、上記所定の手順で読み出すことを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項9記載の発明は、請求項1乃
至8のいずれか一に記載の画像データ回転処理方法を実
施するための画像データ回転処理装置に係り、回転処理
すべき画像データのサイズ及び回転すべき角度に関する
情報を生成する動作制御手段と、回転処理すべき複数ペ
ージの画像データの何ページ目を処理すべきかを指定す
るためのページ数をカウントするページカウンタと、
転処理すべき複数サイズの画像データのそれぞれの1ラ
イン当りの画素数とライン数との公約数の1つをkとし
たとき、回転処理すべき1ページの画像データ内におい
てk本のラインからなるライン群の何番目のラインの画
素を処理すべきかを指定するためのライン数を0から
(k−1)までカウントするラインカウンタと、前記動
作制御手段、前記ページカウンタ及び前記ラインカウン
タタから供給される情報並びに前記ページ数及び前記ラ
イン数に基づいて、画素の読み出し又は書き込みをすべ
き前記画像メモリのアドレスデータを生成するアドレス
制御手段と、前記動作制御手段、前記ページカウンタ及
び前記ラインカウンタから供給される情報並びに前記ペ
ージ数及び前記ライン数に基づいて、前記画像メモリの
前記アドレスデータによって指定されたアドレスから読
み出された前のページの画像データを構成する複数の画
素の中から、k個の画素が記憶されたk個の記憶エリア
を選択して当該エリアに対応したk個の画素を抽出する
と共に、次に回転処理すべき画像データを構成するk個
の画素を前記選択された記憶エリアに書き込むエリア選
択制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像データ回転処理装置に係り、上記エリア選択制御手
段は、上記画素を書き込む前に、上記画像メモリの同一
アドレスの同一記憶エリアから抽出された画素と書き込
むべき画素とについて画像合成を行い、その合成された
画素を上記画像メモリの上記同一のアドレスの上記同一
の記憶エリアに書き込むことを特徴としている。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項9又は1
0記載の画像データ回転処理装置に係り、上記画像メモ
リの全メモリ容量のうち、上記画像データの回転処理を
行う際に、上記画像データに最低限必要なメモリ容量を
確保するメモリ管理手段を有することを特徴としてい
る。
【0020】
【作用】この発明の構成によれば、あるページの回転処
理後の画像データを読み出す際に画像メモリの同一アド
レスの同一エリアに次のページの画像データを書き込む
ようにしたので、画像データの回転処理に用いるメモリ
容量が削減できると共に、処理時間が短縮できる。ま
た、2ページ目以降の画像データの回転処理は、回転処
理をしないで単に画像メモリに一旦書き込んで読み出す
場合と同様の速さで画像データを回転処理できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 図1はこの発明の第1の実施例である画像データ回転処
理装置の電気的構成を示すブロック図である。この例の
画像データ回転処理装置は、画像メモリ1と、入力手段
2と、エリア選択制御手段3と、出力手段4と、メモリ
制御手段5と、ページカウンタ6と、動作制御手段7
と、ラインカウンタ8と、アドレス制御手段9とから概
略構成されている。
【0022】図2に原画像データ及び画像メモリ1の構
成を示す。原画像データのサイズは、横方向をm画素、
縦方向をnラインとする。すなわち、回転処理すべき原
画像データは、例えば、原稿を送信する場合には、送信
すべき原稿を図示せぬ画像読取機構により図2の左端か
ら右端に向かって走査(主走査方向)してm個の画素と
して読み取りつつ、上端から下端に向かって走査(副走
査方向)してn本のラインとして読み取る。ここで、m
及びnは、原画像データの画像メモリ1への書込時及び
読出時に、1回の処理で書き込み又は読み出しがなされ
る画素の数を表すkの倍数とする。言い替えれば、kは
mとnの公約数である。この実施例では、k=4とす
る。また、m及びnの値は、ともに(k×k)以上であ
り、n≧mの関係にあるとする。原画像データの1ライ
ン目の1画素目の画素は、図2の最上段左端の画素D1,
1で表し、以下1ライン目の2画素目からm画素目まで
の画素は、順次右に向かって画素D1,2〜D1,mで表し、
2ライン目以降nライン目まで同様である。図3は、m
=n=16の場合、すなわち、16画素で16ラインの
原画像データの構成を示している。この図においては、
16進数を用いて、1ライン目の1画素目の画素を(0
0)で表し、1ライン目の16画素目の画素を(0F)
で表し、2ライン目以降16ライン目までも同様に、各
画素を(10)〜(1F)、…、(F0)〜(FF)で
表している。また、画像メモリ1のサイズは、(n×
n)画素分とする。そして、画像メモリ1の構成は、原
画像データの読み取り方向に対応させて、画像回転処理
開始時の1ページ目の原画像データの各ラインのm画素
目までは、図2に示すように、各画素に対応したエリア
に記憶される。さらに、画像メモリ1には、2ページ目
以降の原画像データを記憶するために、上記1ページ目
の原画像データの各ラインに対応させて、各々(m+
1)画素目からn画素目までのエリアが付け加えられて
いる。なお、図2は、あくまで原画像データの構成と画
像メモリ1の構成との対応を説明するための概念図であ
って、画像メモリ1における各画素の実際の記憶位置と
は異なる。また、画像データの書き込み手順及び読み出
し手順については後述する。
【0023】次に、再び、図1に示す画像データ回転処
理装置の構成について説明する。図1において、回転処
理すべき原画像データは、入力画像データIDATAと
して入力手段2を介してk画素毎に入力され、エリア選
択制御手段3によって選択された画像メモリ1のエリア
に各画素が記憶される。そして、回転処理後の画像デー
タは、エリア選択制御手段3によって選択された画像メ
モリ1のエリアから各画素が読み出され、出力手段4を
介して出力画像データRDATAとしてk画素毎に出力
される。メモリ制御手段5は、画像メモリ1からの画像
データの読み出しのためのタイミングデータRD及び画
像メモリ1への画像データの書き込みのためのタイミン
グデータWRを生成して画像メモリ1及びエリア選択制
御手段3に供給する。これにより、画像メモリ1の、ア
ドレス制御手段9から供給されたアドレスデータADに
よって指定されたアドレスのエリアから、タイミングデ
ータRDのタイミングで(k×k)画素からなる画像デ
ータMDATAが読み出されると共に、指定されたアド
レスのエリアにタイミングデータWRのタイミングで、
(k×k)画素からなる画像データMDATAが書き込
まれる。ページカウンタ6は、何ページ目の画像データ
を回転処理すべきかを指定するためのページ数をカウン
トする。この実施例では、4ページを1単位として回転
処理するので、ページカウンタ6は、0(1ページ目)
から3(4ページ目)までを繰り返しカウントしてその
カウント値をページカウント値PCOUNTとしてエリ
ア選択制御手段3及びアドレス制御手段9に供給する。
【0024】動作制御手段7は、原画像データのサイズ
や、原画像データを回転すべき角度(90度、180
度、270度)の情報である回転モードデータRTMO
DEをエリア選択制御手段3及びアドレス制御手段9に
供給すると共に、ラインカウンタ8のカウントアップの
開始指令であるライン情報をラインカウンタ8に供給す
る。ラインカウンタ8は、動作制御手段7から供給され
るライン情報に基づいて、回転処理すべき1ページの画
像データ内において、指定されたk本のラインからなる
ライン群の中で何番目のラインの画素を処理すべきかを
指定するためのライン数を0から(k−1)まで繰り返
しカウントする。そして、ラインカウンタ8は、そのカ
ウント値をラインカウント値LCOUNTとしてエリア
選択制御手段3及びアドレス制御手段9に供給する。
【0025】アドレス制御手段9は、動作制御手段7、
ページカウンタ6及びラインカウンタ8から供給される
回転モードデータRTMODE等の各種情報並びにカウ
ント値PCOUNT及びLCOUNTに基づいて、原画
像データのサイズや原画像データを回転すべき角度に応
じて予め設定されている制御手順を選択し、その制御手
順に従って、画素の読み出し又は書き込みをすべき画像
メモリ1のアドレス初期値を生成し、それに基づいてア
ドレスデータADを更新しつつ、そのアドレスデータA
Dを画像メモリ1に供給する。図4は、アドレス制御手
段9の電気的構成を示すブロック図である。アドレス制
御手段9は、アドレス初期値生成部10と、アドレスカ
ウンタ11と、加算器12とから概略構成されている。
アドレス初期値生成部10は、回転モードデータRTM
ODE、ページカウント値PCOUNT及びラインカウ
ント値LCOUNTに基づき、選択された所定の制御手
順に従って、アドレス初期値を生成する。アドレス初期
値は、kライン(今の場合、4ライン)毎に更新される
ため、ラインカウント値LCOUNTが(k−1)(今
の場合、3)から0に変化するタイミングで更新され
る。アドレスカウンタ11は、回転モードデータRTM
ODE及びページカウント値PCOUNTに基づき、選
択された所定の制御手順に従って、画像データMDAT
Aの書き込み又は読み出しの終了後、そのカウント値を
カウントアップ又はカウントダウンする。例えば、原画
像データを90度回転させる場合、1ページ目の画像デ
ータMDATAを書き込む際には、アドレスカウンタ1
1は、画像データMDATAの書き込み又は読み出しの
終了後、そのカウント値を1つカウントアップする。ま
た、原画像データを90度回転させる場合で、3ページ
目の画像データMDATAを読み出す際及び4ページ目
の画像データを書き込む際には、アドレスカウンタ11
は、画像データMDATAの書き込み又は読み出しの終
了後、そのカウント値を1つカウントダウンする。加算
器12は、アドレス初期値生成部10から供給されるア
ドレス初期値と、アドレスカウンタ11から供給される
カウント値とを加算してアドレスデータADとして出力
する。
【0026】次に、図1に示すエリア選択制御手段3
は、動作制御手段7、ページカウンタ6及びラインカウ
ンタ8から供給される回転モードデータRTMODE、
ページカウント値PCOUNT及びラインカウント値L
COUNTに基づいて、画像メモリ1の、アドレス制御
手段9から供給されたアドレスデータADによって指定
されたアドレスのエリアから読み出されたk2画素のう
ち、出力画像データRDATAを構成すべきk画素をk
個のエリアを選択して抽出した後、そのk画素を出力画
像データRDATAとして出力手段4に供給すると共
に、入力手段2から供給されるk画素からなる入力画像
データIDATAを選択された同一アドレスの同一エリ
アに書き込む。
【0027】図5は、k=4の場合のエリア選択制御手
段3の電気的構成を示すブロック図である。入力手段2
から供給された4画素からなる入力画像データIDAT
Aは、セレクタ13〜16にそれぞれの一方の入力端か
ら入力される。また、画像メモリ1から読み出された1
6(=4×4)画素からなる画像データMDATAは、
読出/書込切換回路17により、第1画素目〜第4画素
目、第5画素目〜第8画素目、第9画素目〜第12画素
目の各4画素毎に分配された後、セレクタ13〜16に
それぞれの他方の入力端から入力される。そして、セレ
クタ13〜16のそれぞれの出力端から出力された各4
画素からなる画像データは、読出/書込切換回路17に
より、16画素からなる画像データMDATAに構成さ
れ、画像メモリ1に供給される。読出/書込切換回路1
7における画像メモリ1から読み出された画像データの
セレクタ13〜16への供給と、セレクタ13〜16か
ら出力された画像データの画像メモリ1への供給との切
換は、メモリ制御手段5から供給されるタイミングデー
タRD及びWRに基づいてなされる。
【0028】選択信号生成回路18は、動作制御手段
7、ページカウンタ6及びラインカウンタ8から供給さ
れる回転モードデータRTMODE、ページカウント値
PCOUNT及びラインカウント値LCOUNTに基づ
いて、各セレクタ13〜16及び19に供給すべき選択
信号MSEL1〜MSEL4及び選択信号MOSELを
生成する。セレクタ13は、選択信号MSEL1に基づ
いて、入力画像データIDATAを構成する4画素及
び、画像データMDATAの第1画素目〜第4画素目の
中から4画素を選択して読出/書込切換回路17に供給
する。他のセレクタ14〜16においても各選択信号M
SEL2〜MSEL4に基づいて同様の動作がなされ
る。これにより、4画素からなる入力画像データIDA
TAのうち、選択信号MSEL1〜MSEL4によって
選択された画素は、新たに書き込むべき画素となり、選
択されなかった画素に対応する画像メモリ1から読み出
された画素と共に、新たな画像データMDATAを構成
して画像メモリ1に書き込まれる。セレクタ19は、選
択信号生成回路18から供給される選択信号MOSEL
に基づいて、画像メモリ1から読み出された16画素か
らなる画像データMDATAの中から出力すべき4画素
を選択し、回転処理済の出力画像データRDATAとし
て出力する。
【0029】次に、上記構成の画像データ回転処理装置
の動作について説明する。まず、原画像データを90度
回転処理する場合に、画像メモリ1において書き込まれ
たり、読み出されたりする画素の記憶状態の変化につい
て、図6〜図10に示す概念図を参照して説明する。な
お、すでに述べたように、原画像データのサイズが(m
×n)であるのに対して、画像メモリ1のサイズが(n
×n)であり、n≧mであるから、原画像データにおい
ては各ラインの(m+1)画素目からn画素目までに当
たる部分の画素が存在しない。したがって、画像回転処
理開始時の1ページ目の原画像データを画像メモリ1に
一旦記憶した後、回転処理後の1ページ目の画像データ
として読み出す際に、原画像データの各ラインの(m+
1)画素目からn画素目までに対応する画像メモリ1の
エリアには、先に原画像データを回転処理した際に記憶
した画像データがまだ記憶されている場合があるから、
この場合には、当該エリアからデータを読み出して記録
紙に記録すると、不必要な画像が記録されてしまう。そ
こで、画像回転処理を開始する際に画像メモリ1の記憶
内容を予め全て削除するか、当該エリアから読み出され
た画素が記録紙に記録されないようにする必要がある。
この実施例では、後者の方法を採用し、出力手段4が、
読み出された画素で構成されたラインの出力を禁止する
ことにする。
【0030】図6は、画像回転処理開始時の1ページ目
の原画像データの各画素が書き込まれた状態を示してい
る。エリア選択制御手段3及びアドレス制御手段9の動
作により、1ページ目の原画像データは、図6に示すよ
うに、1ライン目の最初のk画素が、アドレス0のエリ
ア0〜(k−1)に画素DI1,1〜DI1,kとして書き込ま
れ、2ライン目の最初のk画素が、アドレス0のエリア
k〜(2k−1)に画素DI2,1〜DI2,kとして書き込ま
れ、3ライン目以降kライン目まで略同様である。同様
に、1ライン目の次のk画素が、アドレス1のエリア0
〜(k−1)に画素DI1,k+1〜DI1,2kとして書き込ま
れ、2ライン目の次のk画素が、アドレス1のエリアk
〜(2k−1)に画素DI2,k+1〜DI2,2kとして書き込
まれ、3ライン目以降kライン目まで同様である。同様
の書き込みの動作が画像メモリ1のアドレス2〜(n/
k−1)のエリア0〜(k2−1)に対して、原画像デ
ータの1ライン目からkライン目についてk画素毎に行
われる。したがって、画像メモリ1のアドレス0〜(n
/k−1)のエリア0〜(k2−1)には、原画像デー
タの1ライン目からkライン目までの各画素が書き込ま
れる。(k+1)ライン目以降の各画素は、画像メモリ
1のアドレスn/k以降に書き込まれる。この書き込み
の動作は、メモリ制御手段5が画像メモリ1への画像デ
ータ書き込みのためのタイミングデータWRを生成して
画像メモリ1及びエリア選択制御手段3に供給し、タイ
ミングデータWRのタイミングで、画像メモリ1のアド
レス制御手段9から供給されたアドレスデータADによ
って指定されたアドレスのエリア選択制御手段3によっ
て選択されたエリアに入力画像データIDATAの各画
素が書き込まれることによりなされる。
【0031】次に、1ページ目の原画像データの90度
回転処理及び2ページ目の原画像データの書き込み処理
について説明する。1ページ目の原画像データの90度
回転処理は、概念的には、図2に示す各ラインのn画素
目の各画素D1,n、D2,n、…、Dn,nをこの順序で90
度回転処理後の1ライン目を構成する画素として読み出
すことによって開始される。回転処理後の2ライン目以
降も同様に、図2の上端から下端に向かう方向を主走査
方向とし、右端から左端に向かう方向を副走査方向とし
て読み出す。この読み出しの動作は、メモリ制御手段5
が画像メモリ1からの画像データ読み出しのためのタイ
ミングデータRDを生成して画像メモリ1及びエリア選
択制御手段3に供給し、タイミングデータRDのタイミ
ングで、画像メモリ1のアドレス制御手段9から供給さ
れたアドレスデータADによって指定されたアドレスの
エリア選択制御手段3によって選択されたエリアから9
0度回転処理後の画像データの各画素が読み出されるこ
とによりなされる。すなわち、まず、アドレス制御手段
9がアドレスデータADによって画像メモリ1のアドレ
ス(n/k−1)(図7参照)を指定することにより、
画像メモリ1から当該アドレスに対応する全エリアに記
憶されたk2個の画素が読み出される。次に、エリア選
択制御手段3が選択信号MOSELによって、読み出さ
れたk2個の画素のうち、90度回転処理後の1ライン
目の最初のk画素を構成する画素DR1,1、DR1,2、…、
DR1,kが記憶されているエリア、すなわち、図7に示す
画像メモリ1のアドレス(n/k−1)のエリア(k−
1)、(2k−1)、…、(k2−1)を選択すること
により、当該エリアに記憶されていたk個の画素により
90度回転処理後の出力画像データRDATAの1ライ
ン目の最初のk画素が構成され、出力される。
【0032】次に、上記読出処理終了後、2ページ目の
原画像データの1ライン目の最初のk画素を画像メモリ
1に書き込む処理を行う。すなわち、メモリ制御手段5
が画像データ書き込みのためのタイミングデータWRを
画像メモリ1及びエリア選択制御手段3に供給し、アド
レス制御手段9がアドレスデータADによりアドレス
(n/k−1)を指定し、エリア選択制御手段3が選択
信号MSEL1〜MSEL4により、2ページ目の1ラ
イン目の最初のk画素として入力されたk個の画素が、
今出力画像データRDATAの1ライン目の最初のk画
素として出力されたk個の画素が記憶されていた画像メ
モリ1の各エリアに記憶されるように選択する。これに
より、図8に示すように、画像メモリ1のアドレス(n
/k−1)のエリア(k−1)、(2k−1)、…、
(k2−1)に2ページ目の原画像データの1ライン目
の最初のk画素を構成するk個の画素がそれぞれ画素D
I2,1〜DI2,kとして書き込まれる。エリア選択制御手段
3及びアドレス制御手段9は、以上説明した、1ページ
目の回転処理後の画像データの読み出しと2ページ目の
原画像データの書き込みを1ラインのk画素毎に交互に
行う。これにより、1ページ目の回転処理後の画像デー
タの読み出しが全て終了すると、2ページ目の原画像デ
ータの書き込みも全て終了する。なお、すでに説明した
ように、原画像データの1ラインあたりの画素数より画
像メモリ1の1ラインあたりのエリア数が多く、画像メ
モリ1の各ラインの(m+1)画素目からn画素目まで
に当たるエリアには、先に原画像データを回転処理した
際に記憶した画像データの画素がまだ記憶されている場
合があるので、ここでは当該エリアから読み出された画
素によって構成されたラインを出力画像データRDAT
Aとして出力手段4から出力しない。
【0033】以下同様に、2ページ目の回転処理後の画
像データを読み出すときに3ページ目の原画像データを
書き込んでいくと、3ページ目の原画像データの1ライ
ン目を構成する最初のk画素は、図9に示すように、画
像メモリ1のアドレス(n2/k−1)のエリア(k2
1)〜(k2−k)に画素DI3,1〜DI3,kとして書き込
まれる。次に、3ページ目の回転処理後の画像データを
読み出すときに4ページ目の原画像データを書き込んで
いくと、4ページ目の原画像データの1ライン目を構成
する最初のk画素は、図10に示すように、画像メモリ
1のアドレス{(n−1)×n/k}のエリア(k2
k)、(k2−2k)、…、0に画素DI4,1〜DI4,kと
して書き込まれる。さらに、4ページ目の回転処理後の
画像データを読み出すときに5ページ目の原画像データ
を書き込んでいくと、5ページ目の原画像データの1ラ
イン目を構成する最初のk画素は、図6に示す画像メモ
リ1のアドレス0のエリア0〜(k−1)、すなわち、
1ページ目の原画像データの1ライン目の最初のk画素
が書き込まれた位置に書き込まれる。つまり、4ページ
周期で原画像データの各画素の記憶エリアが変更される
ので、エリア選択制御手段3及びアドレス制御手段9
は、4ページ周期で画像データの書き込みと読み出しの
制御を行えば良いことになる。したがって、ページカウ
ンタ6は、4ページ周期でページカウントを行い、エリ
ア選択制御手段3及びアドレス制御手段9にそのカウン
ト値をページカウント値PCOUNTとして供給するこ
とになる。また、k本のラインを1単位として画像デー
タの回転処理が行われるので、ラインカウンタ9は、k
ライン周期のラインカウントを行い、エリア選択制御手
段3及びアドレス制御手段9にそのカウント値をライン
カウント値LCOUNTとして供給することになる。
【0034】次に、原画像データを180度回転処理す
る場合について説明する。まず、1ページ目の原画像デ
ータを画像メモリ1に書き込む処理については、上記し
た90度回転処理の場合と同様である。次に、180度
回転処理後の1ページ目の画像データの読み出し処理
は、概念的には、図2に示すnライン目の各画素Dn,
n、Dn,n-1、…、Dn,1をこの順序で180度回転処理
後の1ライン目を構成する画素として読み出すことによ
って開始される。回転処理後の2ライン目以降も同様
に、図2の右端から左端に向かう方向を主走査方向と
し、下端から上端に向かう方向を副走査方向として読み
出す。この読み出しの順序は、図9に示すように、90
度回転処理における2ページ目の回転処理後の画像デー
タの読み出しと、3ページ目の原画像データの書き込み
処理と同様である。したがって、180度回転処理にお
ける1ページ目の回転処理後の画像データの読み出しと
2ページ目の原画像データの書き込み処理に関するエリ
ア選択制御手段3及びアドレス制御手段9の制御手順
は、90度回転処理における2ページ目の回転処理後の
画像データの読み出しと3ページ目の原画像データの書
き込み処理に関する制御手順と同様である。さらに、同
じ理由で、180度回転処理における2ページ目の回転
処理後の画像データの読み出しと3ページ目の原画像デ
ータの書き込み処理に関するエリア選択制御手段3及び
アドレス制御手段9の制御手順は、図6に示す90度回
転処理における4ページ目の回転処理後の画像データの
読み出しと5ページ目の原画像データの書き込み処理に
関する制御手順と同様である。すなわち、180度回転
処理の場合には、2ページ周期で原画像データの各画素
の記憶エリアが変更されるので、エリア選択制御手段3
及びアドレス制御手段9は、2ページ周期で画像データ
の書き込みと読み出しの制御を行えば良いことになる。
【0035】次に、原画像データを270度回転処理す
る場合について説明する。まず、1ページ目の原画像デ
ータを画像メモリ1に書き込む処理については、上記し
た90度回転処理の場合と同様である。次に、270度
回転処理後の1ページ目の画像データの読み出し処理
は、概念的には、図2に示す各ラインの1画素目Dn,
1、Dn-1,1、…、D1,1をこの順序で270度回転処理
後の1ライン目を構成する画素として読み出すことによ
って開始される。回転処理後の2ライン目以降も同様
に、図2の下端から上端に向かう方向を主走査方向と
し、左端から右端に向かう方向を副走査方向として読み
出す。この読み出しの順序は、図10に示すように、9
0度回転処理における3ページ目の回転処理後の画像デ
ータの読み出しと、4ページ目の原画像データの書き込
み処理と同様である。したがって、270度回転処理に
おける1ページ目の回転処理後の画像データの読み出し
と2ページ目の原画像データの書き込み処理に関するエ
リア選択制御手段3及びアドレス制御手段9の制御手順
は、90度回転処理における3ページ目の回転処理後の
画像データの読み出しと4ページ目の原画像データの書
き込み処理に関する制御手順と同様である。さらに、同
じ理由で、270度回転処理における2ページ目の回転
処理後の画像データの読み出しと3ページ目の原画像デ
ータの書き込み処理に関するエリア選択制御手段3及び
アドレス制御手段9の制御手順は、図9に示す90度回
転処理における2ページ目の回転処理後の画像データの
読み出しと3ページ目の原画像データの書き込み処理に
関する制御手順と同様である。すなわち、270度回転
処理の場合では、画像メモリ1における画素の記憶状態
の変化は、90度回転処理の場合における図7〜図10
及び図6の順序とは、全く逆に、図10、図9、図8、
図7、図6及び図10の順序で行われる。したがって、
270度回転処理の場合におけるエリア選択制御手段3
及びアドレス制御手段9の制御手順は、90度回転処理
の場合における制御手順と全く逆の手順となる。
【0036】次に、画像回転処理の詳細について図1
1、図13、図15及び図17に示すフローチャート及
び図12、図14、図16及び図18〜図24に示す画
像メモリ1の記憶状態変化概念図を参照して説明する。 (1) まず、90度回転処理における4j(j=0、
1、2、…)ページ目の回転処理後の画像データの読み
出しと(4j+1)ページ目の原画像データの書き込み
処理(手順1)について図11に示すフローチャート及
び図12に示す画像メモリ1の記憶状態変化概念図を参
照して説明する。図11のステップS101では、初期
設定として、回転処理すべき原画像データの次のページ
がある場合には0に設定され、次のページがない場合に
は、1に設定される次ページフラグを0に設定すると共
に、ページカウンタ6のページカウント値PCOUNT
及びラインカウンタ8のラインカウント値LCOUNT
を0に設定する。さらに、動作制御手段7は、原画像デ
ータのサイズや、原画像データを回転すべき角度(今の
場合、90度)の情報である回転モードデータRTMO
DEをエリア選択制御手段3及びアドレス制御手段9に
供給すると共に、ライン情報をラインカウンタ8に供給
する。これにより、図4に示すアドレス制御手段9のア
ドレス初期値設定部10がアドレス初期値として00
(16進数)を生成する(図12の最上段参照)。そし
て、ステップS102へ進む。なお、以上の初期設定の
うち、次ページフラグを0に設定する処理は、この手順
1が1ページ目の原画像データの書き込み処理として実
行された場合のみ行うものであり、2ページ目以降の原
画像データの書き込み処理として手順1が実行された場
合には行わない。何故なら、そうしなければ、後述する
ステップS110の処理において次ページフラグが1に
設定されているか否かを判断する意味がなくなるからで
ある。
【0037】ステップS102では、メモリ制御手段5
が、タイミングデータRDを生成して画像メモリ1及び
エリア選択制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が
生成したアドレスデータADにより画像メモリ1のアド
レス00(図12参照)を指定することにより、画像メ
モリ1から当該アドレス00に対応する全エリアに記憶
されたk2個の画素、今の場合k=4であるから、4×
4=16個の画素が読み出される。次に、エリア選択制
御手段3が選択信号MOSELによって、読み出された
16個の画素のうち、エリア(i+ラインカウント値L
COUNT×k−1)(i=1,2,…,k)から読み
出されたk個の画素を選択して90度回転処理後の4j
ページ目の1ライン目の最初のk画素を構成する。今の
場合、k=4であり、LCOUNT=0であるから、図
12の<読み出し>に示すように、アドレス00のエリ
ア0〜3から4個の画素0F、1F、2F及び3Fが選
択される。次に、メモリ制御手段5がタイミングデータ
WRを生成して画像メモリ1及びエリア選択制御手段3
に供給し、アドレス制御手段9が前述と同一のアドレス
00を指定し、エリア選択制御手段3が選択信号MSE
L1〜MSEL4により前述と同一のエリアを選択する
ことにより、図12の<書き込み>に示すように、(4
j+1)ページ目の原画像データの1ライン目の最初の
k個の画素、今の場合4個の画素が、アドレス00のエ
リア0〜3に画素00、01、02及び03として書き
込まれる。そして、アドレス制御手段9は、その値に1
をインクリメントした新たなアドレスデータAD、今の
場合、01(16進数)を画像メモリ1に供給した後、
ステップS103へ進む。
【0038】ステップS103では、ステップS102
の処理が1ライン分終了したか否かを判断する。この判
断は、ステップS102の処理がn/k回繰り返された
か否かで判断する。今の場合、n=16、k=4である
から、4回繰り返されたか否かを判断する。ステップS
103の判断結果が「NO」の場合には、ステップS1
02へ戻り、新たなアドレス01について上記と同様の
処理を繰り返す。そして、ステップS103の判断結果
が「YES」の場合、すなわち、ステップS102の処
理がn/k回、今の場合4回繰り返され、1ライン分の
処理が終了した場合、すなわち、図12の<読み出し>
の左上端部に示すように、4jページ目の画像データの
1ライン目の画素00〜0Fの読み出しと、図12の<
書き込み>において左上端に四角で囲んであるように、
(4j+1)ページ目の原画像データの1ライン目の画
素00〜0Fの書き込みとが終了すると、ステップS1
03の判断結果が「YES」となり、ステップS104
へ進む。ステップS104では、次のラインの画素の読
み出し及び書き込みをするために、アドレス制御手段9
においてアドレス初期値として00を再び生成した後、
ラインカウンタ8のラインカウント値LCOUNTに1
をインクリメントする。そして、ステップS105へ進
む。ステップS105では、ラインカウント値LCOU
NTがk、今の場合、4以上か否かを判断する。この判
断結果が「NO」の場合には、ステップS102へ戻
り、ステップS102〜S104の処理を繰り返す。そ
して、ステップS102〜S104の処理がk回、今の
場合、4回繰り返されることにより、ラインカウント値
LCOUNTがk、今の場合4以上になった場合には、
ステップS105の判断結果が「YES」となり、ステ
ップS106へ進む。
【0039】ステップS106では、ラインカウンタ8
のラインカウント値LCOUNTを0に設定すると共
に、アドレス制御手段9においてアドレス初期値にn/
kをインクリメントする。今の場合4をインクリメント
するから、アドレス初期値を04に設定する。そして、
ステップS107へ進む。ステップS107では、ステ
ップS102〜S106の処理が1ページ分終了したか
否かを判断する。この判断は、ステップS102〜S1
06の処理がn/k回繰り返されたか否かで判断する。
今の場合、n=16、k=4であるから、4回繰り返さ
れたか否かを判断する。ステップS107の判断結果が
「NO」の場合には、ステップS102へ戻り、ステッ
プS102〜S106の処理を繰り返す。そして、ステ
ップS102〜S106の処理がn/k回、今の場合、
4回繰り返され、1ページ分の処理が終了した場合に
は、ステップS107の判断結果が「YES」となり、
ステップS108へ進む。
【0040】ステップS108では、回転処理すべき次
のページの原画像データがあるか否かを判断する。この
判断結果が「NO」の場合には、ステップS109へ進
んで、次ページフラグに1を設定した後、この手順1の
処理を終了する。一方、ステップS108の判断結果が
「YES」の場合、すなわち、次のページの原画像デー
タがある場合には、ステップS110へ進む。ステップ
S110では、次ページフラグが1か否かを判断する。
この判断結果が「YES」の場合には、原画像データの
回転処理を全て終了する。一方、ステップS110の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、次ページフラグが
0に設定されている場合には、この手順1の処理を終了
する。なお、上記処理では、(4j+1)ページ目の原
画像データを書き込む際に、4jページ目の回転処理後
の画像データを読み出したが、j=0、すなわち、0ペ
ージ目の回転処理後の画像データは、すでに説明したよ
うに、先に原画像データを回転処理した際の画像データ
であるから、これをそのまま出力画像データRDATA
として出力手段4から出力する訳にはいかない。そこ
で、この実施例では、出力手段4において、0ページ目
の回転処理後の画像データを出力しないようにしてい
る。
【0041】(2) 次に、90度回転処理における
(4j+1)ページ目の回転処理後の画像データの読み
出しと(4j+2)ページ目の原画像データの書き込み
処理(手順2)について図13に示すフローチャート及
び図14に示す画像メモリ1の記憶状態変化概念図を参
照して説明する。図13のステップS201では、ペー
ジカウンタ6においてページカウント値PCOUNTに
1をインクリメントすると共に、ラインカウンタ8のラ
インカウント値LCOUNTを0に設定する。さらに、
アドレス制御手段9のアドレス初期値設定部10におい
てアドレス初期値として(n/k−1)、今の場合03
(16進数)を生成する(図14の最上段参照)。そし
て、ステップS202へ進む。
【0042】ステップS202では、メモリ制御手段5
がタイミングデータRDを生成して画像メモリ1及びエ
リア選択制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が生
成したアドレスデータADにより画像メモリ1の(n/
k−1)、今の場合アドレス03(図14参照)を指定
することにより、画像メモリ1から当該アドレス03に
対応する全エリアに記憶されたk2個の画素、今の場合
16個の画素が読み出される。次に、エリア選択制御手
段3が選択信号MOSELによって、読み出された16
個の画素のうち、エリア(i×k−ラインカウント値L
COUNT−1)(i=1,2,…,k)から読み出さ
れたk個の画素を選択して90度又は270回転処理後
の(4j+1)ページ目の1ライン目を構成する。今の
場合、k=4であり、LCOUNT=0であるから、図
14の<読み出し>に示すように、アドレス03のエリ
ア3、7、B及びFから4個の画素0F、1F、2F及
び3Fが選択される。次に、メモリ制御手段5がタイミ
ングデータWRを生成して画像メモリ1及びエリア選択
制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が前述と同一
のアドレス03を指定し、エリア選択制御手段3が選択
信号MSEL1〜MSEL4により前述と同一のエリア
を選択することにより、図14の<書き込み>に示すよ
うに、(4j+2)ページ目の原画像データの1ライン
目の最初のk個の画素、今の場合4個の画素が、アドレ
ス03のエリア3、7、B及びFに画素00、01、0
2及び03として書き込まれる。そして、アドレス制御
手段9は、その値に(n/k)をインクリメントした新
たなアドレスデータAD、今の場合、07を画像メモリ
1に供給した後、ステップS203へ進む。
【0043】ステップS203では、ステップS202
の処理が1ライン分終了したか否かを判断する。この判
断は、ステップS202の処理がn/k回繰り返された
か否かで判断する。今の場合4回繰り返されたか否かを
判断する。ステップS203の判断結果が「NO」の場
合には、ステップS202へ戻り、新たなアドレス07
について上記と同様の処理を繰り返す。そして、ステッ
プS203の判断結果が「YES」の場合、すなわち、
ステップS202の処理がn/k回、今の場合4回繰り
返され、1ライン分の処理が終了した場合、すなわち、
図14の<読み出し>の上端のエリア3、7、B及びF
からの(4j+1)ページ目の画像データの1ライン目
の画素の読み出しと、図14の<書き込み>において上
端のエリア3、7、B及びFに四角で囲んであるよう
に、(4j+2)ページ目の原画像データの1ライン目
の画素00〜0Fの書き込みとが終了すると、ステップ
S203の判断結果が「YES」となり、ステップS2
04へ進む。ステップS204では、次のラインの画素
の読み出し及び書き込みをするために、アドレス制御手
段9においてアドレス初期値として03を再び生成した
後、ラインカウンタ8のラインカウント値LCOUNT
に1をインクリメントする。そして、ステップS205
へ進む。ステップS205では、ラインカウント値LC
OUNTがk、今の場合、4以上か否かを判断する。こ
の判断結果が「NO」の場合には、ステップS202へ
戻り、ステップS202〜S204の処理を繰り返す。
そして、ステップS202〜S204の処理がk回、今
の場合、4回繰り返されることにより、ラインカウント
値LCOUNTがk、今の場合4以上になった場合に
は、ステップS205の判断結果が「YES」となり、
ステップS206へ進む。
【0044】ステップS206では、ラインカウンタ8
のラインカウント値LCOUNTを0に設定すると共
に、アドレス制御手段9においてアドレス初期値から1
をデクリメントする。今の場合、アドレス初期値を02
に設定する。そして、ステップS207へ進む。ステッ
プS207では、ステップS202〜S206の処理が
1ページ分終了したか否かを判断する。この判断は、ス
テップS202〜S206の処理がn/k回繰り返され
たか否かで判断する。今の場合、4回繰り返されたか否
かを判断する。ステップS207の判断結果が「NO」
の場合には、ステップS202へ戻り、ステップS20
2〜S206の処理を繰り返す。そして、ステップS2
02〜S206の処理がn/k回、今の場合、4回繰り
返され、1ページ分の処理が終了した場合には、ステッ
プS207の判断結果が「YES」となり、ステップS
208へ進む。
【0045】ステップS208では、回転処理すべき次
のページの原画像データがあるか否かを判断する。この
判断結果が「NO」の場合には、ステップS209ん
で、次ページフラグに1を設定した後、この手順2の処
理を終了する。一方、ステップS208の判断結果が
「YES」の場合、すなわち、次のページの原画像デー
タがある場合には、ステップS210へ進む。ステップ
S210では、次ページフラグが1か否かを判断する。
この判断結果が「YES」の場合には、原画像データの
回転処理を全て終了する。一方、ステップS210の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、次ページフラグが
0に設定されている場合には、この手順2の処理を終了
する。
【0046】(3) 次に、90度回転処理における
(4j+2)ページ目の回転処理後の画像データの読み
出しと(4j+3)ページ目の原画像データの書き込み
処理(手順3)について図15に示すフローチャート及
び図16に示す画像メモリ1の記憶状態変化概念図を参
照して説明する。図13のステップS301では、ペー
ジカウンタ6においてページカウント値PCOUNTに
1をインクリメントすると共に、ラインカウンタ8のラ
インカウント値LCOUNTを0に設定する。さらに、
アドレス制御手段9のアドレス初期値設定部10におい
てアドレス初期値として(n2/k2−1)、今の場合0
F(16進数)を生成する(図16の最上段参照)。そ
して、ステップS302へ進む。
【0047】ステップS302では、メモリ制御手段5
がタイミングデータRDを生成して画像メモリ1及びエ
リア選択制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が生
成したアドレスデータADにより画像メモリ1の(n2
/k2−1)、今の場合アドレス0F(図16参照)を
指定することにより、画像メモリ1から当該アドレス0
Fに対応する全エリアに記憶されたk2個の画素、今の
場合16個の画素が読み出される。次に、エリア選択制
御手段3が選択信号MOSELによって、読み出された
16個の画素のうち、エリア((k−ラインカウント値
LCOUNT)×k−i)(i=1,2,…,k)から
読み出されたk個の画素を選択して90度回転処理後の
(4j+2)ページ目の1ライン目を構成する。今の場
合、k=4であり、LCOUNT=0であるから、図1
6の<読み出し>に示すように、アドレス0Fのエリア
F、E、D及びCから4個の画素0F、1F、2F及び
3Fが選択される。次に、メモリ制御手段5がタイミン
グデータWRを生成して画像メモリ1及びエリア選択制
御手段3に供給し、アドレス制御手段9が前述と同一の
アドレス0Fを指定し、エリア選択制御手段3が選択信
号MSEL1〜MSEL4により前述と同一のエリアを
選択することにより、図16の<書き込み>に示すよう
に、(4j+3)ページ目の原画像データの1ライン目
の最初のk個の画素、今の場合4個の画素が、アドレス
0FのエリアF、E、D及びCに画素00、01、02
及び03として書き込まれる。そして、アドレス制御手
段9は、その値から1をデクリメントした新たなアドレ
スデータAD、今の場合、0Eを画像メモリ1に供給し
た後、ステップS303へ進む。
【0048】ステップS303では、ステップS302
の処理が1ライン分終了したか否かを判断する。この判
断は、ステップS302の処理がn/k回繰り返された
か否かで判断する。今の場合4回繰り返されたか否かを
判断する。ステップS303の判断結果が「NO」の場
合には、ステップS302へ戻り、新たなアドレス07
について上記と同様の処理を繰り返す。そして、ステッ
プS303の判断結果が「YES」の場合、すなわち、
ステップS302の処理がn/k回、今の場合4回繰り
返され、1ライン分の処理が終了した場合、すなわち、
図16の<読み出し>の上端のエリアC〜Fからの(4
j+2)ページ目の画像データの1ライン目の画素の読
み出しと、図16の<書き込み>において上端のエリア
C〜Fに四角で囲んであるように、画素00〜0Fの書
き込みとが終了すると、ステップS303の判断結果が
「YES」となり、ステップS304へ進む。ステップ
S304では、次のラインの画素の読み出し及び書き込
みをするために、アドレス制御手段9においてアドレス
初期値として0Fを再び生成した後、ラインカウンタ8
のラインカウント値LCOUNTに1をインクリメント
する。そして、ステップS305へ進む。ステップS3
05では、ラインカウント値LCOUNTがk、今の場
合、4以上か否かを判断する。この判断結果が「NO」
の場合には、ステップS302へ戻り、ステップS30
2〜S304の処理を繰り返す。そして、ステップS3
02〜S304の処理がk回、今の場合、4回繰り返さ
れることにより、ラインカウント値LCOUNTがk、
今の場合4以上になった場合には、ステップS305の
判断結果が「YES」となり、ステップS306へ進
む。
【0049】ステップS306では、ラインカウンタ8
のラインカウント値LCOUNTを0に設定すると共
に、アドレス制御手段9においてアドレス初期値からn
/kをデクリメントする。今の場合、アドレス初期値を
0Bに設定する。そして、ステップS307へ進む。ス
テップS307では、ステップS302〜S306の処
理が1ページ分終了したか否かを判断する。この判断
は、ステップS302〜S306の処理がn/k回繰り
返されたか否かで判断する。今の場合、4回繰り返され
たか否かを判断する。ステップS307の判断結果が
「NO」の場合には、ステップS302へ戻り、ステッ
プS302〜S306の処理を繰り返す。そして、ステ
ップS302〜S306の処理がn/k回、今の場合、
4回繰り返され、1ページ分の処理が終了した場合に
は、ステップS307の判断結果が「YES」となり、
ステップS308へ進む。
【0050】ステップS308では、回転処理すべき次
のページの原画像データがあるか否かを判断する。この
判断結果が「NO」の場合には、ステップS309ん
で、次ページフラグに1を設定した後、この手順3の処
理を終了する。一方、ステップS308の判断結果が
「YES」の場合、すなわち、次のページの原画像デー
タがある場合には、ステップS310へ進む。ステップ
S310では、次ページフラグが1か否かを判断する。
この判断結果が「YES」の場合には、原画像データの
回転処理を全て終了する。一方、ステップS310の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、次ページフラグが
0に設定されている場合には、この手順3の処理を終了
する。
【0051】(4) 次に、90度回転処理における
(4j+3)ページ目の回転処理後の画像データの読み
出しと(4j+4)ページ目の原画像データの書き込み
処理(手順4)について図17に示すフローチャート及
び図18に示す画像メモリ1の記憶状態変化概念図を参
照して説明する。図17のステップS401では、ペー
ジカウンタ6においてページカウント値PCOUNTに
1をインクリメントすると共に、ラインカウンタ8のラ
インカウント値LCOUNTを0に設定する。さらに、
アドレス制御手段9のアドレス初期値設定部10におい
てアドレス初期値としてn(n−k)/k2、今の場合
0C(16進数)を生成する(図18の最上段参照)。
そして、ステップS402へ進む。
【0052】ステップS402では、メモリ制御手段5
がタイミングデータRDを生成して画像メモリ1及びエ
リア選択制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が生
成したアドレスデータADにより画像メモリ1のn(n
−k)/k2、今の場合アドレス0C(図18参照)を
指定することにより、画像メモリ1から当該アドレス0
Cに対応する全エリアに記憶されたk2個の画素、今の
場合16個の画素が読み出される。次に、エリア選択制
御手段3が選択信号MOSELによって、読み出された
16個の画素のうち、エリア((k−i)×k+ライン
カウント値LCOUNT)(i=1,2,…,k)から
読み出されたk個の画素を選択して90度又は270度
回転処理後の(4j+3)ページ目の1ライン目を構成
する。今の場合、k=4であり、LCOUNT=0であ
るから、図18の<読み出し>に示すように、アドレス
0CのエリアC、8、4及び0から4個の画素0F、1
F、2F及び3Fが選択される。次に、メモリ制御手段
5がタイミングデータWRを生成して画像メモリ1及び
エリア選択制御手段3に供給し、アドレス制御手段9が
前述と同一のアドレス0Cを指定し、エリア選択制御手
段3が選択信号MSEL1〜MSEL4により前述と同
一のエリアを選択することにより、図18の<書き込み
>に示すように、(4j+4)ページ目の原画像データ
の1ライン目の最初のk個の画素、今の場合4個の画素
が、アドレス0CのエリアC、8、4及び0に画素0
0、01、02及び03として書き込まれる。そして、
アドレス制御手段9は、その値からn/kをデクリメン
トした新たなアドレスデータAD、今の場合、08を画
像メモリ1に供給した後、ステップS403へ進む。
【0053】ステップS403では、ステップS402
の処理が1ライン分終了したか否かを判断する。この判
断は、ステップS402の処理がn/k回繰り返された
か否かで判断する。今の場合4回繰り返されたか否かを
判断する。ステップS403の判断結果が「NO」の場
合には、ステップS402へ戻り、新たなアドレス07
について上記と同様の処理を繰り返す。そして、ステッ
プS403の判断結果が「YES」の場合、すなわち、
ステップS402の処理がn/k回、今の場合4回繰り
返され、1ライン分の処理が終了した場合、すなわち、
図18の<読み出し>の上端のエリアC、8、4及び0
からの(4j+3)ページ目の画像データの1ライン目
の画素の読み出しと、図18の<書き込み>において上
端のエリアC、8、4及び0に四角で囲んであるよう
に、画素00〜0Fの書き込みとが終了すると、ステッ
プS403の判断結果が「YES」となり、ステップS
404へ進む。ステップS404では、次のラインの画
素の読み出し及び書き込みをするために、アドレス制御
手段9においてアドレス初期値として0Cを再び生成し
た後、ラインカウンタ8のラインカウント値LCOUN
Tに1をインクリメントする。そして、ステップS40
5へ進む。ステップS405では、ラインカウント値L
COUNTがk、今の場合、4以上か否かを判断する。
この判断結果が「NO」の場合には、ステップS402
へ戻り、ステップS402〜S404の処理を繰り返
す。そして、ステップS402〜S404の処理がk
回、今の場合、4回繰り返されることにより、ラインカ
ウント値LCOUNTがk、今の場合4以上になった場
合には、ステップS405の判断結果が「YES」とな
り、ステップS406へ進む。
【0054】ステップS406では、ラインカウンタ8
のラインカウント値LCOUNTを0に設定すると共
に、アドレス制御手段9においてアドレス初期値に1を
インクリメントする。今の場合、アドレス初期値を0D
に設定する。そして、ステップS407へ進む。ステッ
プS407では、ステップS402〜S406の処理が
1ページ分終了したか否かを判断する。この判断は、ス
テップS402〜S406の処理がn/k回繰り返され
たか否かで判断する。今の場合、4回繰り返されたか否
かを判断する。ステップS407の判断結果が「NO」
の場合には、ステップS402へ戻り、ステップS40
2〜S406の処理を繰り返す。そして、ステップS4
02〜S406の処理がn/k回、今の場合、4回繰り
返され、1ページ分の処理が終了した場合には、ステッ
プS407の判断結果が「YES」となり、ステップS
408へ進む。
【0055】ステップS408では、回転処理すべき次
のページの原画像データがあるか否かを判断する。この
判断結果が「NO」の場合には、ステップS409へ進
んで、次ページフラグに1を設定した後、この手順4の
処理を終了する。一方、ステップS408の判断結果が
「YES」の場合、すなわち、次のページの原画像デー
タがある場合には、ステップS410へ進む。ステップ
S410では、次ページフラグが1か否かを判断する。
この判断結果が「YES」の場合には、原画像データの
回転処理を全て終了する。一方、ステップS410の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、次ページフラグが
0に設定されている場合には、この手順4の処理を終了
する。以上説明した手順4によって画像メモリ1に書き
込まれた(4j+4)ページ目の画像データの記憶状態
は、図18の<書き込み>と図12の<読み出し>に示
すように、手順1によって画像メモリ1から読み出され
る4jページ目の画像データの記憶状態と同一である。
例えば、図18の<書き込み>において、再下段のアド
レス0Cの全エリアに記憶されている画素と、図12の
<読み出し>において、上から4番目のアドレス03の
全エリアに記憶されている画素とは同一である。したが
って、4jページ目の回転処理後の画像データの読み出
しは、図11に示す手順1に従ってなされることにな
る。
【0056】(5) 次に、180度回転処理における
原画像データの書き込み処理と回転処理後の画像データ
の読み出し処理について図19及び図20に示す画像メ
モリ1の記憶状態変化概念図を参照して説明する。上記
90度回転処理の場合と同様、原画像データのサイズは
n画素×nラインであり、kの値は4である。まず、2
j(j=0、1、2、…)ページ目の回転処理後の画像
データの読み出しと(2j+1)ページ目の原画像デー
タの書き込み処理は、図11に示す手順1に従って、図
19の<読み出し>に示すアドレス00が指定され、対
応する16個の画素が読み出され、それらのうちエリア
0〜3に記憶された画素FF、FE、FD及びFCが選
択されて2jページ目の回転処理後の画像データの1ラ
イン目を構成した後、図19の<書き込み>の最上段の
四角で囲まれた部分に示すように、同一アドレス同一エ
リアに(2j+1)ページ目の原画像データの1ライン
目の画素00〜03が書き込まれる。これ以降も手順1
に従って、図19の<書き込み>において上端から下端
に向かう方向に四角で囲まれた部分毎に書き込みが行わ
れ、この書き込みの前に4画素毎に同一アドレスからの
画素の読み出しと同一エリアの4個の画素の選択が行わ
れる。なお、この場合、読み出された0ページ目の回転
処理後の画像データは、90度回転処理時の0ページ目
の回転処理後の画像データの読み出しの場合と同様の理
由により、出力手段4から出力されない。
【0057】次に、(2j+1)ページ目の回転処理後
の画像データの読み出しと(2j+2)ページ目の原画
像データの書き込みは、図15に示す手順3に従って、
まず、図20の<読み出し>の最上段に示すアドレス0
Fが指定され、対応する16個の画素が読み出され、そ
れらのうちエリアF、E、C及びDに記憶された画素F
F、FE、FD及びFCが選択されて(2j+1)ペー
ジ目の回転処理後の画像データの1ライン目を構成した
後、図20の<書き込み>の最上段の四角で囲まれた部
分に示すように、同一アドレス同一エリアに(2j+
2)ページ目の原画像データの1ライン目の画素00〜
03が書き込まれる。これ以降も手順3に従って、図2
0の<書き込み>において上端から下端に向かう方向に
四角で囲まれた部分毎に書き込みが行われ、この書き込
みの前に4画素毎に同一アドレスからの画素の読み出し
と同一エリアの4個の画素の選択が行われる。以上説明
した手順3によって画像メモリ1に書き込まれた(2j
+2)ページ目の画像データの記憶状態は、図20の<
書き込み>と図19の<読み出し>に示すように、手順
1によって画像メモリ1から読み出される2jページ目
の画像データの記憶状態と同一である。例えば、図20
の<書き込み>において、再下段のアドレス00の全エ
リアに記憶されている画素と、図19の<読み出し>に
おいて、最上段のアドレス00の全エリアに記憶されて
いる画素とは同一である。したがって、(2j+2)ペ
ージ目の回転処理後の画像データの読み出しは、図11
に示す手順1に従ってなされることになる。
【0058】(6) 次に、270度回転処理における
原画像データの書き込み処理と回転処理後の画像データ
の読み出し処理について図21〜図24に示す画像メモ
リ1の記憶状態変化概念図を参照して説明する。上記9
0度回転処理の場合と同様、原画像データのサイズはn
画素×nラインであり、kの値は4である。まず、4j
(j=0、1、2、…)ページ目の回転処理後の画像デ
ータの読み出しと(4j+1)ページ目の原画像データ
の書き込み処理は、図11に示す手順1に従って、図2
1の<読み出し>に示すアドレス00が指定され、対応
する16個の画素が読み出され、それらのうちエリア0
〜3に記憶された画素F0、E0、D0及びC0が選択
されて4jページ目の回転処理後の画像データの1ライ
ン目を構成した後、図21の<書き込み>の最上段の四
角で囲まれた部分に示すように、同一アドレス同一エリ
アに(4j+1)ページ目の原画像データの1ライン目
の画素00〜03が書き込まれる。これ以降も手順1に
従って、図21の<書き込み>において上端から下端に
向かう方向に四角で囲まれた部分毎に書き込みが行わ
れ、この書き込みの前に4画素毎に同一アドレスからの
画素の読み出しと同一エリアの4個の画素の選択が行わ
れる。なお、この場合、読み出された0ページ目の回転
処理後の画像データは、90度回転処理時の0ページ目
の回転処理後の画像データの読み出しの場合と同様の理
由により、出力手段4から出力されない。次に、(4j
+1)ページ目の回転処理後の画像データの読み出しと
(4j+2)ページ目の原画像データの書き込みは、図
17に示す手順4に従って、まず、図22の<読み出し
>の最上段に示すアドレス0C指定され、対応する16
個の画素が読み出され、それらのうちエリアC、8、4
及び0に記憶された画素F0、E0、D0及びC0が選
択されて(4j+1)ページ目の回転処理後の画像デー
タの1ライン目を構成した後、図22の<書き込み>の
最上段の四角で囲まれた部分に示すように、同一アドレ
ス同一エリアに(4j+2)ページ目の原画像データの
1ライン目の画素00〜03が書き込まれる。これ以降
も手順4に従って、図22の<書き込み>において上端
から下端に向かう方向に四角で囲まれた部分毎に書き込
みが行われ、この書き込みの前に4画素毎に同一アドレ
スからの画素の読み出しと同一エリアの4個の画素の選
択が行われる。
【0059】さらに、(4j+2)ページ目の回転処理
後の画像データの読み出しと(4j+3)ページ目の原
画像データの書き込み処理は、図15に示す手順3に従
って、図23の<読み出し>に示すアドレス0Fが指定
され、対応する16個の画素が読み出され、それらのう
ちエリアF、E、D及びCに記憶された画素F0、E
0、D0及びC0が選択されて(4j+2)ページ目の
回転処理後の画像データの1ライン目を構成した後、図
23の<書き込み>の最上段の四角で囲まれた部分に示
すように、同一アドレス同一エリアに(4j+3)ペー
ジ目の原画像データの1ライン目の画素00〜03が書
き込まれる。これ以降も手順3に従って、図23の<書
き込み>において上端から下端に向かう方向に四角で囲
まれた部分毎に書き込みが行われ、この書き込みの前に
4画素毎に同一アドレスからの画素の読み出しと同一エ
リアの4個の画素の選択が行われる。
【0060】次に、(4j+3)ページ目の回転処理後
の画像データの読み出しと(4j+4)ページ目の原画
像データの書き込みは、図13に示す手順2に従って、
まず、図24の<読み出し>の最上段に示すアドレス0
3指定され、対応する16個の画素が読み出され、それ
らのうちエリア3、7、B及びFに記憶された画素F
0、E0、D0及びC0が選択されて(4j+3)ペー
ジ目の回転処理後の画像データの1ライン目を構成した
後、図24の<書き込み>の最上段の四角で囲まれた部
分に示すように、同一アドレス同一エリアに(4j+
4)ページ目の原画像データの1ライン目の画素00〜
03が書き込まれる。これ以降も手順2に従って、図2
4の<書き込み>において上端から下端に向かう方向に
四角で囲まれた部分毎に書き込みが行われ、この書き込
みの前に4画素毎に同一アドレスからの画素の読み出し
と同一エリアの4個の画素の選択が行われる。以上説明
した手順2によって画像メモリ1に書き込まれた(4j
+4)ページ目の画像データの記憶状態は、図24の<
書き込み>と図21の<読み出し>に示すように、手順
1によって画像メモリ1から読み出される4jページ目
の画像データの記憶状態と同一である。例えば、図24
の<書き込み>において、再下段のアドレス0Cの全エ
リアに記憶されている画素と、図19の<読み出し>に
おいて、アドレス0Cの全エリアに記憶されている画素
とは同一である。従って、(4j+4)ページ目の回転
処理後の画像データの読み出しは、図11に示す手順1
に従ってなされることになる。
【0061】ここで、図25に上記した手順1〜手順4
の組み合わせと原画像データの回転角度との関係を示
す。90度回転処理においては、1ページ目から4ペー
ジ目までをそれぞれ手順1〜手順4に従って処理し、5
ページ目以降4ページ単位で右手順の順序に従って処理
することにより、そのページ数にかかわらず、原画像デ
ータを90度回転して記録紙に記録することができる。
また、180度回転処理においては、1ページ目と2ペ
ージ目をそれぞれ手順1及び手順3に従って処理し、3
ページ目以降2ページ単位で右手順の順序に従って処理
することにより、そのページ数にかかわらず、原画像デ
ータを180度回転して記録紙に記録することができ
る。さらに、270度回転処理においては、1ページ目
から4ページ目までをそれぞれ手順1、手順4、手順3
及び手順2に従って処理し、5ページ目以降4ページ単
位で右手順の順序に従って処理することにより、そのペ
ージ数にかかわらず、原画像データを270度回転して
記録紙に記録することができる。
【0062】このように、この例の構成によれば、1ペ
ージ目の回転処理後の画像データを読み出す際に画像メ
モリ1の同一アドレスの同一エリアに2ページ目の原画
像データを書き込むようにしたので、画像メモリ1は、
原画像データの1ラインあたりの画素数かライン数のい
ずれか多い方の2乗分のメモリ容量(例えば、A4サイ
ズ(210mm×297mm)の場合、297mm×297mm
のサイズの画像データが記憶できるメモリ容量)があれ
ばよいし、回転処理にかかる時間も従来に比べて短縮で
きる。さらに、180度回転処理の場合には、画像メモ
リ1のメモリ容量は、1ページ分で良い。
【0063】B.第2の実施例 次に、第2の実施例について説明する。図26はこの発
明の第2の実施例である画像データ回転処理装置の構成
を示すブロック図である。この図において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略
する。この図に示す画像データ回転処理装置において
は、メモリ管理手段20が新たに設けられている。メモ
リ管理手段20は、画像メモリ1の全メモリ容量のう
ち、画像データを回転処理するのに必要なメモリ容量を
確保し、その先頭アドレスをアドレス制御手段9に転送
する。アドレス制御手段9は、この先頭アドレスを、図
4に示す加算器12の加算結果、すなわち、上記した第
1の実施例でアドレスデータADとしていた値に加算し
てアドレスデータADとして画像メモリ1に供給する。
【0064】このように、メモリ管理手段20により、
画像メモリ1のメモリ容量のうち、画像データの回転処
理に最低限必要なメモリ容量だけを確保するようにすれ
ば、画像メモリ1のメモリ容量のうち、画像データの回
転処理に使用しなかったメモリ容量は他の用途に使用で
き、画像メモリ1の使用効率が高い。なお、この第2の
実施例における画像データ回転処理装置は、メモリ管理
手段20が新たに設けられている他は、その構成及び動
作は上記した第1の実施例と同様である。図27は、画
像メモリ1のメモリ領域全体の使用方法の一例を示した
概念図である。この図に示す例は、本実施例による画像
データ回転処理装置をファクシミリ装置としてだけでな
く、複写機やプリンタとしても使用可能な画像出力装置
に設けた例である。図27に示す画像メモリ1において
は、画像データの回転処理に用いる領域はアドレスA1
〜A2の間に確保されており、他のメモリ領域には、受
信されたがまだ記録紙に記録していない画像データや、
送信のために画像読取装置によって読み取られたがまだ
送信していない画像データ、パーソナルコンピュータ等
から転送されたがまだ記録紙に記録してない画像デー
タ、複写のために画像読取装置によって読み取られたが
まだ記録紙に記録していない画像データが記憶されてい
る。
【0065】このように、この例の構成によれば、画像
データ回転処理専用の画像メモリが不要となる。また、
回転処理を行う画像データのサイズは、原画像データの
サイズに依存するが、右構成によれば、回転処理用の画
像メモリのメモリ容量として考えられる最大のメモリ容
量(例えば、A3サイズの画像データが書き込まれるだ
けのメモリ容量)を常に確保しておく必要がなく、回転
処理を行うのに最低限必要なメモリ容量だけをその都度
確保すれば良い。したがって、画像メモリの有効利用が
可能となる。
【0066】C.第3の実施例 次に、第3の実施例について説明する。図28はこの発
明の第3の実施例である画像データ回転処理装置の構成
を示すブロック図である。この図において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略
する。この図に示す画像データ回転処理装置において
は、エリア選択制御手段3に代えてエリア選択制御手段
21が設けられていると共に、画像合成制御手段22が
新たに設けられている。エリア選択制御手段21におい
ては、図示しないが、上記した第1の実施例におけるエ
リア選択制御手段3の各セレクタ13〜16(図5参
照)に対応する各セレクタは、既述した機能の他に、選
択信号MSEL1〜MSEL4に基づいて選択された入
力画像データIDATAを構成する4画素と、画像デー
タMDATAを構成する4画素とについて、画像合成制
御手段22から供給される合成制御信号に基づいて、論
理積、論理和、あるいは排他的論理和等の論理演算した
後、読出/書込切換回路17に供給する機能を有する。
画像合成制御手段22は、例えば、操作者による図示せ
ぬ入力手段の操作によって指示された論理演算の種類に
対応した合成制御信号を生成して、エリア選択制御手段
21に供給する。例えば、論理和を例にとると、各画素
の黒データを論理"1"、白データを論理"0"とし、2つ
の画素の論理和を取ればそれらを重ね合わせた画素が合
成されるので、操作者が論理和を指示すると、画像メモ
リ1から読み出された画像データと、入力画像データと
を重ね合わせた画像を記録紙に記録することができる。
なお、この第3の実施例における画像データ回転処理装
置は、エリア選択制御手段3に代えてエリア選択制御手
段21が設けられていると共に、画像合成制御手段22
が新たに設けられている他は、その構成及び動作は上記
した第1の実施例と同様である。このように構成すれ
ば、画像データ合成処理専用の回路や画像メモリが不要
となる。
【0067】D.第4の実施例 次に、第4の実施例について説明する。上記した各実施
例においては、いずれも原画像データを回転すべき角度
が1つの角度に固定されていたが、この実施例において
は、1ページ毎に画像データの回転角度を適宜変更す
る。このような処理を行うのは、以下に示す理由によ
る。すなわち、所定のサイズに裁断された記録紙の両面
に画像データを記録する際、記録紙を搬送する搬送機構
が画像データを記録紙に記録する際の記録機構の副走査
方向(ライン方向)と平行方向に記録紙を搬送する場合
には、通常、1枚の記録紙の表面にあるページの画像デ
ータを記録した後、その記録紙の裏面に次のページの画
像データを記録するために記録紙を搬送方向と平行な方
向に反転することが多い。このような場合に、これら2
ページ分の画像データを同一の回転角度で記録紙の表面
と裏面とに記録すると、1枚の記録紙の表面と裏面とで
天地又は左右が逆になった画像データが記録されてしま
う。また、画像データを供給してきたファクシミリ装置
やパーソナルコンピュータが画像データを回転処理する
機能を有しないため、入力された画像データをそのまま
の形態で記録紙に記録すると、記録結果が必ずしも見や
すい形態でない場合がある。そこで、このような不都合
を解決するために、1ページ毎に画像データの回転角度
を適宜変更するのである。なお、この第4の実施例にお
いて、画像データ回転処理装置は、上記した機能を有す
る他は、その構成及び動作が第1の実施例と同様であ
る。
【0068】(1) まず、あるページの画像データを
回転させず、次のページの画像データを180度回転さ
せるという処理を繰り返す場合について、図29に示す
制御手順図を参照して説明する。初めに、図11に示す
手順1に基づいて、1枚目の記録紙の表面に記録すべき
1ページ目の原画像データを画像メモリ1に書き込む。
この際、0ページ目の回転処理後の画像データも読み出
されるが、読み出された画像データは上記した理由と同
じ理由で出力されないため、記録紙には何も記録されな
い。次に、同じく図11に示す手順1に基づいて、画像
メモリ1から1ページ目の画像データを読み出すと共
に、1枚目の記録紙の裏面に記録すべき2ページ目の原
画像データを画像メモリ1に書き込む。このように、1
ページ目の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込
まれ、同じ手順1で読み出されるので、1枚目の記録紙
の表面には、1ページ目の原画像データがそのまま記録
される。次に、図15に示す手順3に基づいて、画像メ
モリ1から2ページ目の画像データを読み出すと共に、
2枚目の記録紙の表面に記録すべき3ページ目の原画像
データを画像メモリ1に書き込む。このように、2ペー
ジ目の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込ま
れ、異なる手順3で読み出されるので、1枚目の記録紙
の裏面には、2ページ目の画像データが180度回転処
理されて記録される。次に、同じく図15に示す手順3
に基づいて、画像メモリ1から3ページ目の画像データ
を読み出すと共に、2枚目の記録紙の裏面に記録すべき
4ページ目の原画像データを画像メモリ1に書き込む。
このように、3ページ目の画像データが手順3で画像メ
モリ1に書き込まれ、同じ手順3で読み出されるので、
2枚目の記録紙の表面には、3ページ目の原画像データ
がそのまま記録される。さらに、手順1に基づいて、画
像メモリ1から4ページ目の画像データを読み出すと共
に、3枚目の記録紙の表面に記録すべき5ページ目の原
画像データを画像メモリ1に書き込む。このように、4
ページ目の画像データが手順3で画像メモリ1に書き込
まれ、異なる手順1で読み出されるので、2枚目の記録
紙の裏面には、4ページ目の画像データが180度回転
処理されて記録される。以上説明した処理を6ページ目
以降の画像データについて繰り返し行うことにより、回
転処理されない画像データと180度回転処理された画
像データが交互に出力される。この場合、1ページ分の
画像データの画像メモリ1への書き込み処理と、1ペー
ジ分の画像データの画像メモリ1からの読み出し処理と
が同時に行われるので、処理時間を短縮できる。
【0069】(2) 次に、あるページの画像データを
90度回転させ、次のページの画像データを270度回
転させるという処理を繰り返す場合について、図30に
示す制御手順図を参照して説明する。初めに、図11に
示す手順1に基づいて、1枚目の記録紙の表面に記録す
べき1ページ目の原画像データを画像メモリ1に書き込
む。この際、0ページ目の回転処理後の画像データも読
み出されるが、読み出された画像データは上記した理由
と同じ理由で出力されないため、記録紙には何も記録さ
れない。次に、図13に示す手順2に基づいて、画像メ
モリ1から1ページ目の画像データを読み出すと共に、
1枚目の記録紙の裏面に記録すべき2ページ目の原画像
データを画像メモリ1に書き込む。このように、1ペー
ジ目の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込ま
れ、異なる手順2で読み出されるので、1枚目の記録紙
の表面には、1ページ目の画像データが90度回転処理
されて記録される。次に、手順1に基づいて、画像メモ
リ1から2ページ目の画像データを読み出すと共に、2
枚目の記録紙の表面に記録すべき3ページ目の原画像デ
ータを画像メモリ1に書き込む。このように、2ページ
目の画像データが手順2で画像メモリ1に書き込まれ、
異なる手順1で読み出されるので、1枚目の記録紙の裏
面には、2ページ目の画像データが270度回転処理さ
れて記録される。次に、手順2に基づいて、画像メモリ
1から3ページ目の画像データを読み出すと共に、2枚
目の記録紙の裏面に記録すべき4ページ目の原画像デー
タを画像メモリ1に書き込む。このように、3ページ目
の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込まれ、異
なる手順2で読み出されるので、2枚目の記録紙の表面
には、3ページ目の原画像データが90度回転処理され
て記録される。さらに、手順1に基づいて、画像メモリ
1から4ページ目の画像データを読み出すと共に、3枚
目の記録紙の表面に記録すべき5ページ目の原画像デー
タを画像メモリ1に書き込む。このように、4ページ目
の画像データが手順2で画像メモリ1に書き込まれ、異
なる手順1で読み出されるので、2枚目の記録紙の裏面
には、4ページ目の画像データが270度回転処理され
て記録される。以上説明した処理を6ページ目以降の画
像データについて繰り返し行うことにより、90度回転
処理された画像データと270度回転処理された画像デ
ータが交互に出力される。この場合、1ページ分の画像
データの画像メモリ1への書き込み処理と、1ページ分
の画像データの画像メモリ1からの読み出し処理とが同
時に行われるので、処理時間を短縮できる。
【0070】(3) 次に、あるページの画像データを
270度回転させ、次のページの画像データを90度回
転させるという処理を繰り返す場合について、図31に
示す制御手順図を参照して説明する。初めに、図11に
示す手順1に基づいて、1枚目の記録紙の表面に記録す
べき1ページ目の原画像データを画像メモリ1に書き込
む。この際、0ページ目の回転処理後の画像データも読
み出されるが、読み出された画像データは上記した理由
と同じ理由で出力されないため、記録紙には何も記録さ
れない。次に、図17に示す手順4に基づいて、画像メ
モリ1から1ページ目の画像データを読み出すと共に、
1枚目の記録紙の裏面に記録すべき2ページ目の原画像
データを画像メモリ1に書き込む。このように、1ペー
ジ目の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込ま
れ、異なる手順4で読み出されるので、1枚目の記録紙
の表面には、1ページ目の画像データが270度回転処
理されて記録される。次に、手順1に基づいて、画像メ
モリ1から2ページ目の画像データを読み出すと共に、
2枚目の記録紙の表面に記録すべき3ページ目の原画像
データを画像メモリ1に書き込む。このように、2ペー
ジ目の画像データが手順4で画像メモリ1に書き込ま
れ、異なる手順1で読み出されるので、1枚目の記録紙
の裏面には、2ページ目の画像データが90度回転処理
されて記録される。次に、手順4に基づいて、画像メモ
リ1から3ページ目の画像データを読み出すと共に、2
枚目の記録紙の裏面に記録すべき4ページ目の原画像デ
ータを画像メモリ1に書き込む。このように、3ページ
目の画像データが手順1で画像メモリ1に書き込まれ、
異なる手順4で読み出されるので、2枚目の記録紙の表
面には、3ページ目の原画像データが270度回転処理
されて記録される。さらに、手順1に基づいて、画像メ
モリ1から4ページ目の画像データを読み出すと共に、
3枚目の記録紙の表面に記録すべき5ページ目の原画像
データを画像メモリ1に書き込む。このように、4ペー
ジ目の画像データが手順4で画像メモリ1に書き込ま
れ、異なる手順1で読み出されるので、2枚目の記録紙
の裏面には、4ページ目の画像データが90度回転処理
されて記録される。以上説明した処理を6ページ目以降
の画像データについて繰り返し行うことにより、90度
回転処理された画像データと270度回転処理された画
像データが交互に出力される。この場合、1ページ分の
画像データの画像メモリ1への書き込み処理と、1ペー
ジ分の画像データの画像メモリ1からの読み出し処理と
が同時に行われるので、処理時間を短縮できる。
【0071】E.第5の実施例 次に、第5の実施例について説明する。上記した各実施
例においては、いずれも当初から原画像データを回転す
べき角度が予め設定されていたが、この実施例において
は、原画像データの回転処理中に生じた事態に対処する
ために、1ページ毎に画像データの回転角度を適宜変更
する。このような処理を行うのは、以下に示す理由によ
る。すなわち、「発明が解決しようとする課題」で説明
したように、例えば、ファクシミリ装置にA4サイズの
長手寸法(297mm)の幅を有する記録紙が装着されてい
る場合に、A4サイズで長手方向を垂直方向とする原画
像データが受信されると、そのままでは記録紙に記録で
きないので、ファクシミリ装置がその事態を検知して受
信された原画像データを90度回転処理して記録紙に記
録していたとする。このような状態において、今まで装
置に装着されていた記録紙がなくなったり、操作者が装
置から出力された画像データの記録状態に気付いて、A
4サイズの妻手寸法(210mm、但し、実際の記録紙の
幅は216mm)の幅を有する記録紙を新たに装置に装着
した場合には、受信された原画像データを回転させずに
そのまま記録紙に記録する必要がある。そこで、このよ
うな事態に対処するために、1ページ毎に画像データの
回転角度を適宜変更するのである。なお、この第5の実
施例において、画像データ回転処理装置は、上記した機
能を有する他は、その構成及び動作が第1の実施例と同
様である。
【0072】以下、一例を示す。まず、原画像データの
90度回転処理は、図25に示すように、手順1→手順
2→手順3→手順4→手順1の順序で行われる。この順
序で画像データの回転処理が行われている状態におい
て、例えば、手順2であるページの画像データが画像メ
モリ1に書き込まれた後、記録紙が幅がA4サイズの長
手寸法(297mm)のものからA4サイズの妻手寸法(2
16mm)のものに変更された場合、画像メモリ1から次
の手順3で当該画像データを読み出すことはできない
が、当該画像データは手順2で画像メモリに記憶されて
いる。そこで、装置は、変更された記録紙の種類及び記
録紙が変更される前に用いていた手順に基づいて、次に
用いるべき手順を変更する。今の場合、変更された記録
紙の幅がA4サイズの妻手寸法(216mm)であり、画像
データが手順2で画像メモリ1に記憶されているので、
装置は、次に用いるべき手順を今までの手順3から手順
2に変更し、これ以降手順2により現在画像メモリ1に
記憶されている画像データの読み出し、次のページ以降
の画像データの書き込み及び読み出しを行う、すなわ
ち、画像データの回転処理をしないように制御する。こ
のような構成によれば、従来のように、回転処理後の画
像データを回転処理前の画像データに戻す処理や原画像
データを読み出す処理を行う必要がないので、画像デー
タを記録紙に記録する時間を短縮できる。
【0073】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記
の実施例においては、入力手段2及び出力手段4とエリ
ア選択制御手段3との間は画像データをパラレルで転送
する例を示したがこれに限定されない。例えば、入力手
段2は、シリアル/パラレル変換回路や、より多くの画
素からなるデータをk画素毎のデータに変換する回路、
符号化されたデータを復号化する回路、データのタイミ
ング生成を行う回路、あるいはこれらのいくつかを組み
合わせた回路を有するように構成しても良い。一方、出
力手段4は、例えば、パラレル/シリアル変換回路や、
k個の画素からなるデータをより多くの画素からなるデ
ータに変換する回路、符号化する回路、データのタイミ
ング生成を行う回路、あるいはこれらのいくつかを組み
合わせた回路を有するように構成しても良い。また、上
記第1の実施例においては、1ページ目の画像データを
書き込む際に、0ページ目の画像データが読み出されて
も出力手段4から出力されないようにしたが、回転処理
を行う前に、画像メモリ1の記憶内容を全て消去するよ
うにしても良い。このように構成すれば、たとえ0ペー
ジ目の画像データを読み出して出力手段4から出力する
ようにしても、記録紙には何も記録されない。さらに、
上記した実施例においては、いずれも画像メモリ1から
画像データを読み出す際に回転処理を行う例を示した
が、これに限定されず、画像メモリ1に画像データを書
き込む際に回転処理を行っても良いし、読み出す際と書
き込む際の両方で回転処理を行っても良い。この場合に
は、画像メモリ1からの画像データの読み出し処理と、
画像メモリ1への画像データの書き込み処理とを別の時
間に行うことができ、画像データの読み出し処理と画像
データの書き込み処理とで画像メモリ1の同一のアドレ
スを同時にアクセスする必要がない。したがって、画像
メモリ1の記憶容量は原画像データの1ページ分で良
い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、あるページの回転処理後の画像データを読み出
す際に画像メモリの同一アドレスの同一エリアに次のペ
ージの画像データを書き込むようにしたので、画像デー
タの回転処理に用いるメモリ容量が削減できると共に、
処理時間が短縮できる。すなわち、従来用いられていた
回転処理専用の画像メモリやラインバッファが不要とな
るので、装置を安価に構成できる。また、2ページ目以
降の画像データの回転処理は、回転処理をしないで単に
画像メモリに一旦書き込んで読み出す場合と同様の速さ
で画像データを回転処理できる。また、この発明の別の
構成によれば、回転処理を行うのに最低限必要なメモリ
容量だけをその都度確保しているので、画像データの回
転処理に用いる画像メモリを他の用途にも用いることが
でき、かつ、画像データの回転処理を行わない場合に
は、その処理のために確保されている画像メモリの領域
をも他の用途に利用できる。したがって、画像メモリの
有効利用が可能である。さらに、この発明の別の構成に
よれば、あるページの回転処理後の画像データの読み出
しと次のページの画像データの書き込みとを行う際に、
画像データの合成処理も行うので、画像データ合成処理
専用の回路や画像メモリが不要となると共に、処理時間
も短縮できる。また、この発明の別の構成によれば、1
ページ毎に画像メモリからの画像データの読み出しと画
像メモリへの画像データの書き込みを行っているので、
画像データの回転処理中であって、画像メモリに画像デ
ータを記憶した後に当該画像データの回転処理を中止し
たり、回転角度を変更したりする必要があった場合で
も、適宜画像データの回転処理の角度を変更でき、対処
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である画像データ回転
処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】原画像データ及び画像メモリの構成を示す概念
図である。
【図3】16画素で16ラインの原画像データの構成を
示す概念図である。
【図4】アドレス制御手段の電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】k=4の場合のエリア選択制御手段の電気的構
成を示すブロック図である。
【図6】原画像データを回転処理する場合の画像メモリ
における画素の記憶状態の変化を示す概念図である。
【図7】原画像データを回転処理する場合の画像メモリ
における画素の記憶状態の変化を示す概念図である。
【図8】原画像データを回転処理する場合の画像メモリ
における画素の記憶状態の変化を示す概念図である。
【図9】原画像データを回転処理する場合の画像メモリ
における画素の記憶状態の変化を示す概念図である。
【図10】原画像データを回転処理する場合の画像メモ
リにおける画素の記憶状態の変化を示す概念図である。
【図11】画像回転処理を表すフローチャートである。
【図12】原画像データを90度回転処理する場合の画
像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示す
概念図である。
【図13】画像回転処理を表すフローチャートである。
【図14】原画像データを90度回転処理する場合の画
像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示す
概念図である。
【図15】画像回転処理を表すフローチャートである。
【図16】原画像データを90度回転処理する場合の画
像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示す
概念図である。
【図17】画像回転処理を表すフローチャートである。
【図18】原画像データを90度回転処理する場合の画
像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示す
概念図である。
【図19】原画像データを180度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の変化を示す概念図
である。
【図20】原画像データを180度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示
す概念図である。
【図21】原画像データを270度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示
す概念図である。
【図22】原画像データを270度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示
す概念図である。
【図23】原画像データを270度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の具体的な変化を示
す概念図である。
【図24】原画像データを270度回転処理する場合の
画像メモリにおける画素の記憶状態の変化を示す概念図
である。
【図25】手順1〜手順4の組み合わせと原画像データ
の回転角度との関係を示す図である。
【図26】この発明の第2の実施例である画像データ回
転処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図27】この発明の第2の実施例における画像メモリ
のメモリ領域全体の使用方法の一例を示した概念図であ
る。
【図28】この発明の第3の実施例である画像データ回
転処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図29】この発明の第4の実施例において画像データ
を1ページ毎に回転しない処理と180度回転する処理
を繰り返す場合の手順の組み合わせを示す制御手順図で
ある。
【図30】この発明の第4の実施例において画像データ
を1ページ毎に90度回転する処理と270度回転する
処理を繰り返す場合の手順の組み合わせを示す制御手順
図である。
【図31】この発明の第4の実施例において画像データ
を1ページ毎に270度回転する処理と90度回転する
処理を繰り返す場合の手順の組み合わせを示す制御手順
図である。
【図32】従来の画像データ回転処理装置の電気的構成
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像メモリ 3,21 エリア選択制御手段 6 ページカウンタ 7 動作制御手段 8 ラインカウンタ 9 アドレス制御手段 20 メモリ管理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 G06T 1/60 G06T 3/60

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数及びライン数の中
    で最大の数を二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像
    メモリを用い、 前記1ラインあたりの画素数と前記ライン数との公約数
    の1つと同数の画素数及びライン数を、前記画像メモリ
    に前記画像データの書き込み処理又は読み出し処理する
    際の単位画素数及び単位ライン数とし、 回転処理すべき複数ページの同一サイズの画像データに
    おける連続する2ページの画像データについて、前記画
    像メモリに書き込まれた前のページの画像データの全画
    素を、1ラインについて前記単位画素数毎に、全ライン
    について前記単位ライン数毎に、回転すべき角度に応じ
    て読み出すべき所定の順序で前記画像メモリの各アドレ
    スの各記憶エリアから読み出すと共に、後のページの画
    像データの全画素を、1ラインについて前記単位画素数
    毎に、全ラインについて前記単位ライン数毎に、前記所
    定の順序で前記画像メモリの同一アドレスの同一記憶エ
    リアに順次書き込むことを特徴とする画像データ回転処
    理方法。
  2. 【請求項2】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数及びライン数の中
    で最大の数を二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像
    メモリを用い、 前記1ラインあたりの画素数と前記ライン数の公約数の
    1つと同数の画素数及びライン数を、前記画像メモリに
    書き込み処理又は読み出し処理する際の単位画素数及び
    単位ライン数とし、 回転処理すべき複数ページの同一サイズの画像データに
    ついて、 第1ページ目の画像データの全画素を、1ラインについ
    て前記単位画素数毎に、全ラインについて前記単位ライ
    ン数毎に、前記画像メモリの最初のアドレスの最初の記
    憶エリアから前記サイズに対応するアドレス及び記憶エ
    リアまで順次書き込むか、あるいは回転すべき角度に応
    じて書き込むべき所定の順序で前記画像メモリの各アド
    レスの各記憶エリアに書き込む第1の処理と、 連続する2ページの画像データについて、前記画像メモ
    リに書き込まれた前のページの画像データの全画素を、
    1ラインについて前記単位画素数毎に、全ラインについ
    て前記単位ライン数毎に、前記角度と同一の角度又は異
    なる角度に応じて読み出すべき所定の順序で前記画像メ
    モリの各アドレスの各記憶エリアから読み出すと共に、
    後のページの画像データの全画素を、1ラインについて
    前記単位画素数毎に、全ラインについて前記単位ライン
    数毎に、前記所定の順序で前記画像メモリの同一アドレ
    スの同一記憶エリアに順次書き込む第2の処理とを行う
    ことを特徴とする画像データ回転処理方法。
  3. 【請求項3】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3
    …(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示
    す)及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、
    添え字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
    3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
    二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
    い、 前記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と前記
    ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk(kは
    正の整数)と同数のk個の画素及びk本のラインを、前
    記画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する際の
    単位画素数及び単位ライン数とし、 90度で回転処理すべき複数ページの同一サイズの画像
    データについて、 前記画像メモリに記憶された4j(j=0,1,2,
    …)ページ目の画像データの全画素を、前記画像メモリ
    のアドレスについて第1のアドレスからn/k毎に指定
    して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレス内
    の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出すべき画
    素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,k、Lは
    回転処理後の画像データを構成するk本のラインからな
    るライン群内のラインの順序を示す変数であり、L=
    1,2,…,k)から読み出されたk個の画素を選択す
    ると共に、(4j+1)ページ目の回転処理すべき画像
    データの全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画
    像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画素が記憶
    されていた記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了後に
    前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以上に
    なるまで繰り返す第1の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+1)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n/k−1)のアドレスから第1のアドレスに向
    かって1個目毎に指定して読み出されたk2個の画素の
    うち、当該アドレスの記憶エリア(i×k−L−1)か
    ら読み出されたk個の画素を選択すると共に、(4j+
    2)ページ目の回転処理すべき画像データの全画素を、
    k画素毎に、前記指定された前記画像メモリの同一アド
    レスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アド
    レスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了
    する毎にn/k個ずつ更新させると共に、1ライン分の
    処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの
    値がk以上になるまで繰り返す第2の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+2)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n2/k2−1)のアドレスから第1のアドレスに
    向かってn/k個目毎に指定して読み出されたk2個の
    画素のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−L)×
    k−i}から読み出されたk個の画素を選択すると共
    に、(4j+3)ページ目の回転処理すべき画像データ
    の全画素を、k画素毎に前記指定された前記画像メモリ
    の同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処
    理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込み
    処理が終了する毎に1個ずつ減少させると共に、1ライ
    ン分の処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前
    記Lの値がk以上になるまで繰り返す第3の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+3)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第{n×(n−k)/k2}のアドレスから1個目毎
    に指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アド
    レスの記憶エリア{(k−i)×k+L}から読み出さ
    れたk個の画素を選択すると共に、(4j+4)ページ
    目の回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎
    に、前記指定された前記画像メモリの同一アドレスの同
    一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    n/k個ずつ減少させると共に、1ライン分の処理終了
    後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以
    上になるまで繰り返す第4の処理とからなり、 前記第4の処理の後に前記第1の処理が引き続き、前記
    第1の処理において、j=0の場合は読み出された画像
    データを出力しないことを特徴とする画像データ回転処
    理方法。
  4. 【請求項4】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3
    …(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示
    す)の中で最大の数と、ライン数n1、n2、n3、…
    (nは正の整数、添え字はサイズが異なることを示し、
    かつ、m1、m2、m3、…に対応していることを示す)
    の中で最大の数とを乗算した数と同数の画素が記憶可能
    な画像メモリを用い、 前記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と前記
    ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk(kは
    正の整数)と同数のk個の画素及びk本のラインを前記
    画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する際の単
    位画素数及び単位ライン数とし、 180度で回転処理すべき複数ページの同一サイズの画
    像データについて、 前記画像メモリに記憶された2j(j=0,1,2,
    …)ページ目の画像データの全画素を、前記画像メモリ
    のアドレスについて第1のアドレスからn/k毎に指定
    して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレス内
    の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出すべき画
    素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,k、Lは
    回転処理後の画像データを構成するk本のラインからな
    るライン群内のラインの順序を示す変数であり、L=
    1,2,…,k)から読み出されたk個の画素を選択す
    ると共に、(2j+1)ページ目の回転処理すべき画像
    データの全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画
    像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画素が記憶
    されていた記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了後に
    前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以上に
    なるまで繰り返す第1の処理と、 前記画像メモリに記憶された(2j+1)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n2/k2−1)のアドレスから第1のアドレスに
    向かってn/k個目毎に指定して読み出されたk2個の
    画素のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−L)×
    k−i}から読み出されたk個の画素を選択すると共
    に、(2j+2)ページ目の回転処理すべき画像データ
    の全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画像メモ
    リの同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き込む
    処理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込
    み処理が終了する毎に1個ずつ減少させると共に、1ラ
    イン分の処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、
    前記Lの値がk以上になるまで繰り返す第2の処理とか
    らなり、 前記第2の処理の後に前記第1の処理が引き続き、前記
    第1の処理において、j=0の場合は読み出された画像
    データを出力しないことを特徴とする画像データ回転処
    理方法。
  5. 【請求項5】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3
    …(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示
    す)及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、
    添え字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
    3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
    二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
    い、 前記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と前記
    ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk(kは
    正の整数)と同数のk個の画素及びk本のラインを前記
    画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する際の単
    位画素数及び単位ライン数とし、 270度で回転処理すべき複数ページの同一サイズの画
    像データについて、前記画像メモリに記憶された4j
    (j=0,1,2,…)ページ目の画像データの全画素
    を、前記画像メモリのアドレスについて第1のアドレス
    からn/k毎に指定して読み出されたk2個の画素のう
    ち、当該アドレス内の記憶エリア(i−1+L×k)
    (iは読み出すべき画素の順序を示す変数であり、i=
    1,2,…,k、Lは回転処理後の画像データを構成す
    るk本のラインからなるライン群内のラインの順序を示
    す変数であり、L=1,2,…,k)から読み出された
    k個の画素を選択すると共に、(4j+1)ページ目の
    回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎に、前
    記指定された前記画像メモリの同一アドレスの選択され
    たk個の画素が記憶されていた記憶エリアに書き込む処
    理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込み
    処理が終了する毎に1個ずつ更新させると共に、1ライ
    ン分の処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前
    記Lの値がk以上になるまで繰り返す第1の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+1)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第{n×(n−k)/k2}のアドレスから1個目毎
    に指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アド
    レスの記憶エリア{(k−i)×k+L}から読み出さ
    れたk個の画素を選択すると共に、(4j+2)ページ
    目の回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎
    に、前記指定された前記画像メモリの同一アドレスの同
    一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    n/k個ずつ減少させると共に、1ライン分の処理終了
    後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以
    上になるまで繰り返す第2の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+2)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n2/k2−1)のアドレスから第1のアドレスに
    向かってn/k個目毎に指定して読み出されたk2個の
    画素のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−L)×
    k−i}から読み出されたk個の画素を選択すると共
    に、(4j+3)ページ目の回転処理すべき画像データ
    の全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画像メモ
    リの同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き込む
    処理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込
    み処理が終了する毎に1個ずつ減少させると共に、1ラ
    イン分の処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、
    前記Lの値がk以上になるまで繰り返す第3の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+3)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n/k−1)のアドレスから第1のアドレスに向
    かって1個目毎に指定して読み出されたk2個の画素の
    うち、当該アドレスの記憶エリア(i×k−L−1)か
    ら読み出されたk個の画素を選択すると共に、(4j+
    4)ページ目の回転処理すべき画像データの全画素を、
    k画素毎に、前記指定された前記画像メモリの同一アド
    レスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アド
    レスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了
    する毎にn/k個ずつ更新させると共に、1ライン分の
    処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの
    値がk以上になるまで繰り返す第4の処理とからなり、 前記第4の処理の後に前記第1の処理が引き続き、前記
    第1の処理において、j=0の場合は読み出された画像
    データを出力しないことを特徴とする画像データ回転処
    理方法。
  6. 【請求項6】 回転処理すべき複数サイズの画像データ
    のそれぞれの1ラインあたりの画素数m1、m2、m3
    …(mは正の整数、添え字はサイズが異なることを示
    す)及びライン数n1、n2、n3、…(nは正の整数、
    添え字はサイズが異なることを示し、かつ、m1、m2
    3、…に対応していることを示す)の中で最大の数を
    二乗した数と同数の画素が記憶可能な画像メモリを用
    い、 前記1ラインあたりの画素数m1、m2、m3、…と前記
    ライン数n1、n2、n3、…との公約数の1つk(kは
    正の整数)と同数のk個の画素及びk本のラインを前記
    画像メモリに書き込み処理又は読み出し処理する際の単
    位画素数及び単位ライン数とし、 回転処理すべき複数ページの同一サイズの画像データに
    ついて、 前記画像メモリに記憶された4j(j=0,1,2,
    …)ページ目の画像データの全画素を、前記画像メモリ
    のアドレスについて第1のアドレスからn/k毎に指定
    して読み出されたk2個の画素のうち、当該アドレス内
    の記憶エリア(i−1+L×k)(iは読み出すべき画
    素の順序を示す変数であり、i=1,2,…,k、Lは
    回転処理後の画像データを構成するk本のラインからな
    るライン群内のラインの順序を示す変数であり、L=
    1,2,…,k)から読み出されたk個の画素を選択す
    ると共に、(4j+1)ページ目の回転処理すべき画像
    データの全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画
    像メモリの同一アドレスの選択されたk個の画素が記憶
    されていた記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    1個ずつ更新させると共に、1ライン分の処理終了後に
    前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以上に
    なるまで繰り返す第1の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+1)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n/k−1)のアドレスから第1のアドレスに向
    かって1個目毎に指定して読み出されたk2個の画素の
    うち、当該アドレスの記憶エリア(i×k−L−1)か
    ら読み出されたk個の画素を選択すると共に、(4j+
    2)ページ目の回転処理すべき画像データの全画素を、
    k画素毎に、前記指定された前記画像メモリの同一アド
    レスの同一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アド
    レスを、k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了
    する毎にn/k個ずつ更新させると共に、1ライン分の
    処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの
    値がk以上になるまで繰り返す第2の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+2)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第(n2/k2−1)のアドレスから第1のアドレスに
    向かってn/k個目毎に指定して読み出されたk2個の
    画素のうち、当該アドレスの記憶エリア{(k−L)×
    k−i}から読み出されたk個の画素を選択すると共
    に、(4j+3)ページ目の回転処理すべき画像データ
    の全画素を、k画素毎に、前記指定された前記画像メモ
    リの同一アドレスの同一のk個の記憶エリアに書き込む
    処理を、アドレスを、k個の画素の読み出し及び書き込
    み処理が終了する毎に1個ずつ減少させると共に、1ラ
    イン分の処理終了後に前記最初のアドレスに戻しつつ、
    前記Lの値がk以上になるまで繰り返す第3の処理と、 前記画像メモリに記憶された(4j+3)ページ目の画
    像データの全画素を、前記画像メモリのアドレスについ
    て第{n×(n−k)/k2}のアドレスから1個目毎
    に指定して読み出されたk2個の画素のうち、当該アド
    レスの記憶エリア{(k−i)×k+L}から読み出さ
    れたk個の画素を選択すると共に、(4j+4)ページ
    目の回転処理すべき画像データの全画素を、k画素毎
    に、前記指定された前記画像メモリの同一アドレスの同
    一のk個の記憶エリアに書き込む処理を、アドレスを、
    k個の画素の読み出し及び書き込み処理が終了する毎に
    n/k個ずつ減少させると共に、1ライン分の処理終了
    後に前記最初のアドレスに戻しつつ、前記Lの値がk以
    上になるまで繰り返す第4の処理とからなり、 画像データを90度回転する場合には、前記第1の処理
    から前記第4の処理まで順に行い、前記第4の処理の後
    に前記第1の処理が引き続き、前記第1の処理におい
    て、j=0の場合は読み出された画像データを出力せ
    ず、 画像データを180度回転する場合には、前記第1の処
    理と前記第3の処理を交互に行い、前記第1の処理にお
    いて、j=0の場合は読み出された画像データを出力せ
    ず、 画像データを270度回転する場合には、前記第1の処
    理、前記第4の処理、前記第3の処理及び前記第2の処
    理の順で行い、前記第2の処理の後に前記第1の処理が
    引き続き、前記第1の処理において、j=0の場合は読
    み出された画像データを出力せず、 画像データを1ページ毎に回転しない処理と180度回
    転する処理とを繰り返す場合には、前記第1の処理、前
    記第1の処理、前記第3の処理、前記第3の処理の順で
    行い、2度目の前記第3の処理の後に1度目の前記第1
    の処理が引き続き、前記第1の処理において、j=0の
    場合は読み出された画像データを出力せず、 画像データを1ページ毎に90度回転する処理と270
    度回転する処理を繰り返す場合には、前記第1の処理と
    前記第2の処理を交互に行い、前記第1の処理におい
    て、j=0の場合は読み出された画像データを出力せ
    ず、 画像データを1ページ毎に270度回転する処理と90
    度回転する処理を繰り返す場合には、前記第1の処理と
    前記第4の処理を交互に行い、前記第1の処理におい
    て、j=0の場合は読み出された画像データを出力しな
    いことを特徴とする画像データ回転処理方法。
  7. 【請求項7】 前記画素を書き込む前に、前記画像メモ
    リの同一アドレスの同一記憶エリアから読み出された画
    素と書き込むべき画素とについて画像合成を行い、その
    合成された画素を前記画像メモリの前記同一のアドレス
    の前記同一の記憶エリアに書き込むことを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれか1に記載の画像データ回転処理
    方法。
  8. 【請求項8】 あるページの画像データを所定の手順で
    前記画像メモリに書き込んだ後に、前記所定の手順と異
    なる手順で前記画像データを読み出して外部に出力する
    ことができず、前記所定の手順で読み出して外部に出力
    することができる場合には、前記所定の手順で読み出す
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の
    画像データ回転処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一に記載の画
    像データ回転処理方法を実施するための画像データ回転
    処理装置であって、 転処理すべき画像データのサイズ及び回転すべき角度
    に関する情報を生成する動作制御手段と、 回転処理すべき複数ページの画像データの何ページ目を
    処理すべきかを指定するためのページ数をカウントする
    ページカウンタと、回転処理すべき複数サイズの画像データのそれぞれの1
    ライン当りの画素数とライン数との公約数の1つをkと
    したとき、 回転処理すべき1ページの画像データ内にお
    いてk本のラインからなるライン群の何番目のラインの
    画素を処理すべきかを指定するためのライン数を0から
    (k−1)までカウントするラインカウンタと、 前記動作制御手段、前記ページカウンタ及び前記ライン
    カウンタから供給される情報並びに前記ページ数及び前
    記ライン数に基づいて、画素の読み出し又は書き込みを
    すべき前記画像メモリのアドレスデータを生成するアド
    レス制御手段と、 前記動作制御手段、前記ページカウンタ及び前記ライン
    カウンタから供給される情報並びに前記ページ数及び前
    記ライン数に基づいて、前記画像メモリの前記アドレス
    データによって指定されたアドレスから読み出された前
    のページの画像データを構成する複数の画素の中から、
    k個の画素が記憶されたk個の記憶エリアを選択して当
    該エリアに対応したk個の画素を抽出すると共に、次に
    回転処理すべき画像データを構成するk個の画素を前記
    選択された記憶エリアに書き込むエリア選択制御手段と
    を備えてなることを特徴とする画像データ回転処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記エリア選択制御手段は、前記画素
    を書き込む前に、前記画像メモリの同一アドレスの同一
    記憶エリアから抽出された画素と書き込むべき画素とに
    ついて画像合成を行い、その合成された画素を前記画像
    メモリの前記同一のアドレスの前記同一の記憶エリアに
    書き込むことを特徴とする請求項9記載の画像データ回
    転処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像メモリの全メモリ容量のう
    ち、前記画像データの回転処理を行う際に、前記画像デ
    ータに最低限必要なメモリ容量を確保するメモリ管理手
    段を有することを特徴とする請求項9又は10記載の画
    像データ回転処理装置。
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