JP3089156B2 - セラミックヒータのリード端子接続装置 - Google Patents

セラミックヒータのリード端子接続装置

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JP3089156B2 JP06053553A JP5355394A JP3089156B2 JP 3089156 B2 JP3089156 B2 JP 3089156B2 JP 06053553 A JP06053553 A JP 06053553A JP 5355394 A JP5355394 A JP 5355394A JP 3089156 B2 JP3089156 B2 JP 3089156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気暖房器に使用する
セラミックヒータにおいて、該セラミックヒータに設け
られた金属電極にリード端子を接続するセラミックヒー
タのリード端子接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックヒータ21に金属電極
22を形成し、その金属電極22にリード端子23を接
続するには図6に示すように、セラミック基体表面に電
極となる金属電極22を形成し、この金属電極22に各
種のろう材24を用いてリード端子23をろう付けする
方法が一般的である。リード端子23はセラミックヒー
タ21に給電させる為、導電率の高い金属材料が使用さ
れるが、一般に金属材料はセラミックスに比べて熱膨張
率が大きい。そして、セラミックヒータ21として使用
されるセラミック材料は、通電の繰り返しによる熱応力
に耐えうるよう熱膨張率の小さいものが選ばれる為に、
リード端子23とセラミックヒータ21との熱膨張率の
差は非常に大きくなる。セラミックスと金属の接合にお
いてはこの様な熱膨張率の違いにより発生する熱応力の
為、接合部で破壊されやすい。
【0003】これを防止する方法として特開平3−50
167号公報に記載されている様に、金属部品の反射側
表面に熱応力緩衝セラミック部品25を接合することに
より、熱応力を緩和する方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱応力緩衝セ
ラミック部品を接合する方法では、接合時にろう材が溶
けるまで両側から加熱しながら超音波振動を与えて接合
しているが、セラミックヒータ基材と熱応力緩衝セラミ
ックとの大きさが極端に差があり、熱容量が大きく違う
為、加熱時の温度管理が非常にシビアになる。
【0005】また、セラミックヒータ基材と熱応力緩衝
セラミックとが温度差がついた状態で接合されると、リ
ード端子内に応力が発生する。この応力は、セラミック
基体あるいは熱応力緩衝セラミックに引っ張り応力とな
って残留されることになる。その為、冷却後すぐあるい
はセラミックヒータの通電の繰り返しにより、セラミッ
ク基体にクラックが発生したり、金属電極がセラミック
基体から剥離したり、熱応力緩衝セラミックが剥離した
り、低荷重で破断しリード端子がとれてしまうという問
題があった。
【0006】また、リード端子の材質は応力緩和効果を
促進する為、アルミニウムなどの軟質金属を使用してい
るが、接合時の加熱温度が上がりすぎるとアルミニウム
組織が破壊され低荷重で破断しリード端子がとれてしま
う。この時リード端子がはずれると電気暖房器の構造部
材に接触し、器具のショートがおこったり、感電や火災
になるなどの問題があった。
【0007】また、リード端子は軟質金属を使用してい
る為、繰り返しの屈曲に弱く、リード端子にはリード線
がカシメられているのでリード線を引っ掛けると、リー
ド端子が曲がったり、とれてしまったりなどのアッセン
ブリーの輸送や、暖房器の組み立て生産性に問題があっ
た。
【0008】本発明は、セラミックヒータの金属電極に
リード端子の一方の面を接合するとともに他方の面に熱
応力緩衝セラミック若しくはセラミックヒータの材料と
熱膨張率が近似した金属部材を接合し、上記セラミック
ヒータと上記熱応力緩衝セラミック若しくは金属部材と
を挾持体ではさみ込み、上記リード端子の剥離をなくし
て器具のショート及び感電,火災を防止することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載のセラミックヒータのリード線接続装
置は、リード端子の接合部を板状に形成し、該接合部の
一方の面をセラミックヒータの金属電極に接合するとと
もに他方の面に熱応力緩衝セラミック若しくは上記セラ
ミックヒータの材料と熱膨張率が近似した金属部材を接
合し、上記セラミックヒータと上記熱応力緩衝セラミッ
ク若しくは金属部材とを挾持体ではさみ込むことにより
上記リード端子が上記セラミックヒータの金属電極に接
続されている。
【0010】また、請求項2記載のセラミックヒータの
リード端子接続装置は、上記熱応力緩衝セラミック若し
くは金属部材と上記リード端子とを同時にはさみ込んで
いる。そして、請求項3記載のセラミックヒータのリー
ド端子接続装置の上記挾持体は、その途中に切り込みを
設けて上記熱応力緩衝セラミック若しくは金属部材をは
さみ込む挾持片と上記リード端子をはさみ込む端子挾持
片とを形成し、上記熱応力緩衝セラミック若しくは金属
部材と上記リード端子とを個別にはさみ込んでいる。
【0011】
【作用】この発明に従えば以下の通りに作用する。請求
項1においては接合時に両側から加熱しながら超音波振
動を与えているが、温度差がついて接合された状態でリ
ード端子の剥離があっても、板バネではさまれている
為、リード端子はセラミックヒータからははずれること
が無いので器具のショートや感電、火災を防止すること
ができる。
【0012】請求項2においては、セラミックヒータか
らのリード端子がはずれるのを防止するとともに、ヒー
タの輸送時や組み立て時にリード線を引っ掛けた場合で
もリード端子の変形や破断を防止することができる。請
求項3においては、リード端子のはずれや変形,破断を
防止するとともに板バネ取付け後リード端子を曲げるこ
とにより、板バネの左右方向のズレや、脱落を防止する
ことができ、また、リード端子曲げ用の治具にもなり生
産性が向上する。
【0013】
【実施例】本発明のセラミックヒータのリード端子接続
装置を図1〜図5とともに説明する。図1は本発明の請
求項1の一実施例の要部拡大斜視図、図2は本発明の請
求項1の一実施例の要部断面図、本発明のセラミックヒ
ータ全体は従来例においてセラミックヒータ全体を示す
図6を用いて説明する。
【0014】これらの図において、セラミックヒータ1
は板状に成型された例えばSiCの様な導電性セラミッ
クであり、その電極部の表面には金属電極2が形成され
ている。リード端子4の先端は板状に成形され金属電極
2に接合される。6は金属電極2とリード端子4とを接
合する為のろう材、7はリード端子4と熱応力緩衝セラ
ミック3若しくはセラミックヒータ1の材料と熱膨張率
が近似した金属部材3aを接合する為のろう材である。
この場合、例えば、セラミックヒータ1のセラミック基
体がSiC系あるいはSiC−Si34系復合セラミッ
ク材料である場合、金属部材3aはFe−Ni−Co
系,Fe−Ni系合金、タングステンあるいはモリブデ
ンを使用することにより応力緩衝効果がある。
【0015】そして、セラミックヒータ1と熱応力緩衝
セラミック3または金属部材3aをはさみ込む方向へバ
ネ性を持った挾持体である板バネ5が設けられている。
【0016】上記リード端子4の接合は、セラミックヒ
ータ1裏面側から加熱し、熱応力緩衝セラミック3若し
くは金属部材3aの表面側から超音波振動しながら加熱
されたコテ(図示せず)にてろう材6、ろう材7を溶か
して金属電極2に接合する。
【0017】このとき、セラミックヒータ1と熱応力緩
衝セラミック3若しくは金属部材3aの大きさに差が有
り、加熱の温度に差が付いた状態で接合されると、どち
らかに応力が残った形で残る。
【0018】これを冷却したり、セラミックヒータ1の
通電の繰り返しにより、セラミック基体にクラックが発
生したり、等おこるが、板バネ5にてはさみ込んでいる
為、セラミックヒータ1への通電は停止するがリード端
子4がはずれて暖房器の構造部材(図示せず)に接触す
る様なことは無い。
【0019】図3は本発明の請求項2の一実施例の要部
拡大斜視図でこの図において、リード端子4は請求項1
と同様にセラミックヒータ1へ接合されている。そし
て、板バネ5は熱応力緩衝セラミック3若しくは金属部
材3aとセラミックヒータ1とをはさみ込む様に取り付
けられると同時にリード端子4を保護する様にセラミッ
クヒータ1端面付近まで伸ばされている。
【0020】これによればリード端子4の脱落を防げる
とともにリード端子4にカシメられているリード線9を
輸送時や組み立て時に引っ掛けたとしても、リード端子
4の変形や、繰り返しによる破断を防止することができ
る。
【0021】図4は本発明の請求項3の一実施例の要部
拡大斜視図でこの図において、リード端子4は請求項1
と同様にセラミックヒータ1へ接合されている。そし
て、板バネ5は熱応力緩衝セラミック3若しくは金属部
材3aとセラミックヒータ1とはさみ込む様に取り付け
られると同時に、板バネ5の中央付近には切り込み5a
を設け、リード端子4をはさみ込む端子挾持片5bと熱
応力緩衝セラミック3若しくは金属部材3aをはさみ込
む挾持片5cとを形成し、上記リード端子4を端子挾持
片5bで、熱応力緩衝セラミック3若しくは金属部材3
aを挾持片5cで夫々個別にはさみ込んでいる。
【0022】これによれば、リード端子4の材質は接合
時の応力緩和を行う為、アルミなどの軟質金属を使用し
ているが加熱温度が高すぎるとアルミニウムの組織が破
壊され、低荷重で破断してしまうが、板バネ5によって
セラミックヒータ1とリード端子4をはさみ込んでいる
ので脱落することは無い。
【0023】また、暖房機の構造上、リード線9をヒー
タ1面に対し垂直方向へ引き回す場合でも、図5の変形
実施例の様に、リード端子4を板バネ5より手で曲げる
ことができ、生産治具の変わりに使用することができ
る。このとき、板バネ5は熱応力緩衝セラミック3若し
くは金属部材3aとリード端子4にはさまれる為、左,
右方向のズレは全く無くなり、輸送時においても、板バ
ネ5の脱落は少なくなる。
【0024】
【発明の効果】以上の様なリード端子構造を用いたこの
発明は以下の効果がある。
【0025】請求項1においては、熱応力緩衝セラミッ
クや、リード端子の剥離または、セラミック基体にクラ
ックが発生してもリード端子はセラミックヒータから脱
落することはないので、ヒータへの通電は停止される
が、器具のショートや、感電、火災を防止することがで
きる。
【0026】請求項2においては、ヒータの輸送時や器
具の組み立て時にリード線を引っ掛けた場合でもリード
端子の変形や破断を防止することができる。請求項3に
おいては、板バネ取り付け後リード端子を曲げることに
より、輸送時の板バネの左右方向のズレや脱落を防止す
ることができ、また、リード端子曲げ用の治具にもなり
生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックヒータのリード端子接続装
置の請求項1にかかる一実施例を示す要部拡大斜視図で
ある。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明のセラミックヒータのリード端子接続装
置の請求項2にかかる一実施例を示す要部拡大斜視図で
ある。
【図4】本発明のセラミックヒータのリード端子接続装
置の請求項3にかかる一実施例を示す要部拡大斜視図で
ある。
【図5】図4の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図6】従来のセラミックヒータ全体を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 セラミックヒータ 2 金属電極 3 熱応力緩衝セラミック 3a 金属部材 4 リード端子 5 板バネ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックヒータに設けられた金属電極
    にリード端子の接合部を接続するセラミックヒータのリ
    ード端子接続装置において、 上記リード端子の接合部を板状に形成し、該接合部の一
    方の面を上記金属電極に接合するとともに他方の面に熱
    応力緩衝セラミック若しくは上記セラミックヒータの材
    料と熱膨張率が近似した金属部材を接合し、 上記セラミックヒータと上記熱応力緩衝セラミック若し
    くは金属部材とを挾持体ではさみ込むことにより上記リ
    ード端子が上記セラミックヒータの金属電極に接続され
    ていることを特徴とするセラミックヒータのリード端子
    接続装置。
  2. 【請求項2】 上記挾持体は、上記熱応力緩衝セラミッ
    ク若しくは金属部材と上記リード端子とを同時にはさみ
    込むことを特徴とする請求項1記載のセラミックヒータ
    のリード端子接続装置。
  3. 【請求項3】 上記挾持体は、その途中に切り込みを設
    けて上記熱応力緩衝セラミック若しくは金属部材を挾持
    する挾持片と上記リード端子をはさみ込む端子挾持片と
    を形成し、上記熱応力緩衝セラミック若しくは金属部材
    と上記リード端子とを個別にはさみ込むことを特徴とす
    る請求項1記載のセラミックヒータのリード端子接続装
    置。
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