JP3082187B2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置

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JP3082187B2
JP3082187B2 JP08004798A JP479896A JP3082187B2 JP 3082187 B2 JP3082187 B2 JP 3082187B2 JP 08004798 A JP08004798 A JP 08004798A JP 479896 A JP479896 A JP 479896A JP 3082187 B2 JP3082187 B2 JP 3082187B2
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射量制御装置に関し、特にスピル弁の駆動制
御を行うことにより燃料噴射量を制御するディーゼルエ
ンジンの燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子制御型ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射ポンプにおいては、加圧された燃料を所定
時期に溢流(以下、「スピル」という。)させること
で、燃料噴射ポンプのプランジャのリフト量に応じて得
られる燃料噴射量が目標値となるように調量している。
具体的には、例えば電磁スピル弁などを制御してスピル
ポートを開放させるようにしている。これにより、プラ
ンジャ高圧室からの燃料を燃焼室へスピルさせ、燃料の
圧送終わり、すなわち燃料の噴射の終了を制御し、所定
の燃料噴射量を得るようにしている。
【0003】このような電磁スピル弁では、通常、プラ
ンジャのリフト時期に同期し、かつ一定のポンプ回転角
度毎に入力される信号、例えばエンジン回転パルスなど
により要求スピル角度を決定し、その要求スピル角度に
基づいて電磁スピル弁のオンオフ制御を行うように構成
されている。この種の構成の一例として、特公平7−1
8376号公報に開示されるディーゼルエンジンの燃料
噴射量制御方法があり、この構成によると、その時々の
運転状態に応じて決定される燃料噴射量を得るため燃料
噴射時期に相当する目標スピル位置で電磁スピル弁を開
弁させスピルポートを開放している。ここで、「目標ス
ピル位置」は、エンジン回転数とアクセル開度より電磁
スピル弁の開くべきスピル位置(角度)を計算し、この
角度を回転角歯車の1歯当たりの角度で割ることによっ
てスピル角度のパルスカウント数とその計算結果の余り
とを算出し決定している。そして、計算結果の余りであ
る余り角度については、前回のスピル位置を含む1パル
ス分の所要時間(スピル時パルス時間)に基づいて時間
換算するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−18376号公報に開示されるものでは、エンジン
の回転変動が大きい場合、前述したスピル時パルス時間
の差が大きくなる。例えば今回の目標スピル位置の瞬時
回転速度が前回のスピル位置の周辺の瞬時回転速度に比
べて極度に減少するような場合には、今回のスピル時パ
ルス時間が前回のスピル時パルス時に較べて長くなる。
したがって、そのような回転変動の大きい状態で求めら
れた前回のスピル時パルス時間に基づいて、余り角度を
時間換算した場合、その時間換算の誤差が非常に大きく
なり燃料噴射量制御の精度の悪化を招くというおそれが
ある。また、燃料噴射量制御の精度の悪化に起因して、
エンジンの回転変動をさらに誘発させ出力低下を招来す
るというおそれもある。
【0005】本発明の目的は、エンジンの回転変動の影
響を受けることなく燃料噴射量制御の精度向上を図るデ
ィーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手段
によると、図1に示すようにパルス時間演算手段A7お
よびパルス時間記憶手段A8が設けられているため、パ
ルス時間演算手段A7で演算されたパルス時間をパルス
時間記憶手段A8に記憶しておくことができる。このた
め、予測基準時間演算手段A9は予測基準時間として、
今回求めるスピル位置を含むエンジン回転パルス(以
下、「スピル時パルス」という。)の一つ前のエンジン
回転パルスのパルス時間を用いることが可能となる。
お、エンジンの圧縮上死点前90°CAから今回求めるス
ピル時パルスよりも少なくとも1つ以上前の任意のパル
ス時間を用いることも考えられる。
【0007】前述した圧縮上死点とは、圧縮行程中また
は排気行程中の上死点のうち圧縮行程中における上死点
を表している。ここで、前述したエンジン回転変動は、
あるエンジン回転パルスから急激に生じるものではな
く、エンジン状態によって逐次生じるものである。した
がって、スピル位置を含むエンジン回転パルスのパルス
時間(スピル時パルス時間)と、スピル時パルスの直前
のエンジン回転パルスのパルス時間とは、近い値ではあ
るが同じ時間とはなり得ない。このため、予測係数演算
手段A10、スピル後時間演算手段A14、予測係数更
新手段A15および予測時間演算手段A11により、要
求スピル角度演算手段A4で演算された要求スピル角度
に基づき余り角度演算手段A6で演算される余り角度
と、余り角度時間換算手段A12で演算される余り角度
時間に基づきスピル弁制御手段A13で制御されるスピ
ル弁A2の開弁時刻タイミングの差を検出し、予測係数
を修正更新することができる。これにより、前記スピル
時パルス時間とスピル時パルス直前のエンジン回転パル
スのパルス時間の誤差を修正することによって、極めて
精度良くスピル時パルス時間の予測時間を得ることがで
きる。したがって、この予測時間に基づき余り角度を演
算することにより、余り角度時間をさらに高精度に求め
ることができるため、燃料噴射量制御の精度を向上する
効果がある。
【0008】また、エンジンの回転は一般にエンジンの
サイクル変動に伴い変動する。そのため、この変動のば
らつきに着目すると、爆発行程では、各気筒の圧縮比や
燃焼状態の違いなどにより変動のばらつきが大きい。と
ころが、圧縮行程では、エンジンの爆発力によらない慣
性力だけで回転しているため、ばらつきの要因が少なく
比較的安定している。したがって、予測基準時間として
はこの圧縮行程中(例えば4気筒エンジンであれば、圧
縮上死点前90°CAから圧縮上死点までの間)のパルス
時間とするのが望ましい。この圧縮行程中のパルス時間
は、気筒毎の圧縮比の違いや機械的な摺動摩擦の違いな
どにより、気筒毎にみれば安定しているものの、他の気
筒と比較した場合はやや異なる場合がある。こうしたば
らつきによる予測時間誤差を排除するため、予測係数お
よび予測基準時間を気筒毎に記憶演算するようにしたこ
とで、より一層、高精度の燃料噴射量制御を可能にする
効果がある。
【0009】さらに、予測係数演算手段による予測係数
の演算結果をさらに近似処理することで、スピル時パル
ス時間と予測時間との差を小さく抑えることができる。
そして、この近似処理は、予測係数を増加させる場合と
減少させる場合とにより近似結果が異なることが望まし
く、例えば近似係数を変えることによって、近似係数を
変えない場合と較べ、過渡時およびアイドル運転時にス
ピル時パルス時間と予測時間との差を極めて小さく抑え
ることができる。これにより、エンジンの回転変動を抑
制する効果がある。また、この近似処理は所定値を近似
係数とするものに限られず、ディーゼルエンジンの回転
数、アクセル角度、燃料噴射量のうち少なくとも1つに
基づいて行われることがより望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を過給機付ディーゼルエン
ジンの燃料噴射量制御装置に適用した一実施例を図2〜
図7に示す。図2は、本実施例における過給機付ディー
ゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構成図で
あり、図3はその分配型燃料噴射ポンプ1を示す断面図
である。
【0011】燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジン
2のクランク軸40にベルト等を介して駆動連結された
ドライブプーリ3を備えている。そして、そのドライブ
プーリ3の回転により燃料噴射ポンプ1が駆動され、デ
ィーゼルエンジン2の各気筒(本実施例では4気筒)毎
に設けられた各燃料噴射ノズル4に燃料が圧送され燃料
噴射を行う。
【0012】ドライブプーリ3は、ドライブシャフト5
の先端に取付けられており、このドライブシャフト5の
途中にはベーン式ポンプからなる燃料フィードポンプ
(図2では90度展開されている)6が設けられてい
る。またドライブシャフト5の基端側には円盤状のパル
サ7が取付られている。このパルサ7の外周面には、デ
ィーゼルエンジン2の気筒数と同数、すなわち本実施例
の場合、4個の切歯が等角度間隔に形成されている。さ
らにこの各切歯の間にはクランクアングルにして3.7
5度毎に突起が等角度間隔に形成されている。またドラ
イブシャフト5の基端部は図示しないカップリングを介
してカムプレート8に接続されている。
【0013】前述したパルサ7とカムプレート8との間
にはローラリング9が設けられ、このローラリング9の
円周に沿ってカムプレート8のカムフェイス8aに対向
する複数のカムローラ10が取付られている。カムフェ
イス8aはディーゼルエンジン2の気筒数と同数だけ
(本実施例では4個)設けられている。またカムプレー
ト8はスプリング11によって常にカムローラ10に付
勢係合されている。
【0014】カムプレート8には、燃料加圧用のプラン
ジャ12の基端が一体に回転可能に取付られており、そ
れらカムプレート8およびプランジャ12がドライブシ
ャフト5の回転に連動して回転される。つまり、ドライ
ブシャフト5の回転力がカップリングを介してカムプレ
ート8に伝達されることにより、カムプレート8が回転
しながらカムローラ10に係合し、気筒数と同数だけ図
2で左右方向へ往復駆動される。またこの往復運動に伴
いプランジャ12が回転しながら同方向に往復駆動され
る。つまり、カムプレート8のカムフェイス8aがロー
ラリング9のカムローラ10に乗上げる過程でプランジ
ャ12が往動すなわちリフトされ、その逆にカムフェイ
ス8aがカムローラ10を乗下げる過程でプランジャ1
2が復動される。
【0015】プランジャ12は、ポンプハウジング13
に形成されたシリンダ14に嵌挿されおり、プランジャ
12の先端面とシリンダ14の底面との間が高圧室15
になっている。またプランジャ12の先端側外周にはデ
ィーゼルエンジン2の気筒数と同数の吸入溝16と分配
ポート17とが形成されている。さらにそれら吸入溝1
6および分配ポート17に対応して、ポンプハウジング
13には分配通路18および吸入ポート19が形成され
ている。
【0016】そして、ドライブシャフト5の回転により
燃料フィードポンプ6が駆動されることで、図示しない
燃料タンクから燃料供給ポート20を介して燃料室21
内に燃料が供給される。またプランジャ12が復動され
て高圧室15が減圧される吸入行程中に、吸入溝16の
1つが吸入ポート19に連通することによって、燃料室
21から高圧室15へと燃料が導入される。その一方
で、プランジャ12が往復駆動されて高圧室15が加圧
される圧縮行程中に、分配通路18から各気筒毎の燃料
噴射ノズルへ燃料が圧送されて噴射される。
【0017】ポンプハウジング13には、高圧室15と
燃料室21とを連通させる燃料スピル用のスピル通路2
2が形成されている。このスピル通路22の途中には、
高圧室15から燃料スピルを調整するスピル弁としての
電磁スピル弁23が設けられている。この電磁スピル弁
23は非通電時に開弁し通電時に閉弁するタイプであ
り、この電磁スピル弁23のコイル24が非通電状態時
に弁体25は開放されて高圧室15内の燃料が燃料室2
1へスピルされる。またコイル24が通電状態にされる
ことにより、弁体25が着座方向に吸引され高圧室15
から燃料室21への燃料スピルが止められる。
【0018】したがって、電磁スピル弁23の通電時間
を制御することにより、電磁スピル弁23が開閉弁制御
され、高圧室15から燃料室21への燃料のスピル調量
が行われる。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電
磁スピル弁23を開弁させることにより、高圧室15内
における燃料が減圧されるため、燃料噴射ノズル4から
の燃料噴射が停止される。つまり、プランジャ12が往
動していても、電磁スピル弁23が開弁している間は高
圧室15内の燃料圧力は上昇しないため、燃料噴射ノズ
ル4からの燃料噴射が行われない。また、プランジャ1
2の復動中に電磁スピル弁23の開閉弁の時期を制御す
ることによって、燃料噴射ノズル4からの燃料量が制御
される。
【0019】ポンプハウジング13の下側には燃料噴射
時期を調整するためのタイマ装置(図2では90度展開
されている。)26が設けられている。このタイマ装置
26はドライブシャフト5の回転方向に対するローラリ
ング9の位置を変更することにより、カムフェイス8a
がカムローラ10に係合する時期、すなわちカムプレー
ト8およびプランジャ12の往復駆動時期を変更するた
めのものである。
【0020】このタイマ装置26は油圧により駆動され
るものであり、タイマハウジング27と、このタイマハ
ウジング27内に嵌挿されたタイマピストン28と、タ
イマハウジング27内の一端側に位置する低圧室29に
タイマピストン28の他端側の加圧室30側へ付勢する
タイマスプリング31等とから構成されている。そし
て、タイマピストン28はスライドピン32を介してロ
ーラリング9に接続されている。
【0021】タイマハウジング27の加圧室30には、
燃料フィードポンプ6により加圧された燃料が導入され
るようになっている。そして、燃料圧力とタイマスプリ
ング31の付勢力との釣り合い関係によってタイマピス
トン28の位置が決定される。またタイマピストン28
の位置が決定されることによりローラリング9の位置が
決定され、カムプレート8を介してプランジャ12の往
復動タイミングが決定される。
【0022】タイマ装置26の燃料圧力、すなわち制御
油圧を調整するため、タイマ装置26にはタイミングコ
ントロールバルブ33が設けられている。つまり、タイ
マハウジング27の加圧室30と低圧室29とを連通路
34により連通されており、この連通路34の途中にタ
イミングコントロールバルブ33が設けられている。こ
のタイミングコントロールバルブ33はデューティ比制
御される通電信号によって開閉制御される電磁弁であ
り、このタイミンコントロールバルブ33の開閉精度に
よって加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、
この燃料圧力によって、プランジャ12のリフトタイミ
ングが制御され、各燃料噴射ノズル4から燃料噴射時期
が調整される。
【0023】ローラリング9の上部には、電磁ピックア
ップコイルよりなるエンジン回転検出手段としての回転
数センサ35がパルサ7の外周面に対向して取付けられ
ている。この回転数センサ35は、パルサ7の突起等が
横切る際に、その通過を検出しエンジン回転数NEに相
当するタイミング信号、すなわち所定のクランク角度毎
(本実施例では3.75°CA毎)の回転角度信号として
のエンジン回転バルスを出力する。さらにこの回転数セ
ンサ35は、ローラリング9と一体に構成されるため、
タイマ装置26の制御動作にかかわりなくプランジャリ
フトに対して一対のタイミングで基準となるタイミング
信号を出力する。
【0024】次に、ディーゼルエンジンン2について説
明する。ディーゼルエンジン2は、シリンダ41、ピス
トン42およびシリンダヘッド43によって各気筒毎に
対する主燃焼室44がそれぞれ形成されている。また、
それらの各主燃焼室44が、同じく各気筒毎に対応して
設けられた副燃焼室45に連設されている。そしてこの
副燃焼室45には各燃料噴射ノズル4から噴射される燃
料が供給される。また、各副燃焼室45には始動補助装
置として機能するグロープラグ46がそれぞれ取付けら
れている。
【0025】ディーゼルエンジン2には吸気管47およ
び排気管50がそれぞれ設けられ、その吸気管47には
過給機を構成するターボチャージャ48のコンプレッサ
49が設けられている。そしてさらに、排気管50には
ターボチャージャ48のタービン51が設けられてい
る。また排気管50には過給圧力PiMを調節するウエ
ストゲートバルブ52が設けられている。このターボチ
ャージャ48は、排気ガスのエネルギーを利用してター
ビン51を回転させ、その同軸上にあるコンプレッサ4
9を回転させ吸入空気を昇圧させる。これにより、密度
の高い混合気を主燃焼室44へ送込んで燃料を多量に燃
焼させ、ディーゼルエンジン2の出力を増大させる構成
になっている。
【0026】また、ディーゼルエンジンン2には、排気
管50内の排気の一部を吸気管47の吸入ポート53へ
還流させる還流管54が設けられている。そして、この
還流管54の途中には排気の還流量を調節するエキゾー
ストガスリサキュレイションバルブ(以下、「EGRバ
ルブ」という。)55が設けられている。このEGRバ
ルブは、バキュームスイッチングバルブ(以下、「VS
V」という。)56の制御によって開閉制御される。
【0027】さらに、吸気管47の途中にはアクセルペ
ダル57の踏込量に連動して開閉されるスロットルバル
ブ58が設けられている。またこのスロットルバルブ5
7に平行してバイパス路59が設けられており、このバ
イパス路59にはバイパス絞り弁60が設けれている。
このバイパス絞り弁60は2つのVSV61、62の制
御によって駆動される二段のダイヤフラム室を有するア
クチュエータ63によって開閉制御される。このバイパ
ス絞り弁60は各種運転状態に応じて開閉制御されるも
のであり、例えばアイドル運転時には騒音振動等の低減
のため半開状態に制御され、また通常運転時には全開状
態に制御され、さらに運転停止時には円滑な停止のため
全閉状態に制御される。
【0028】そして、上述したように燃料噴射ポンプ1
およびディーゼルエンジン2に設けられた電磁スピル弁
23、タイミングコントロールバルブ33、グロープラ
グ46および各VSV56、61、62は、後述する電
子制御装置(以下、「ECU」という。)71にそれぞ
れ電気的に接続され、このECU71によってそれらの
駆動タイミングが制御される。
【0029】各運転状態を検出するセンサとしては、回
転数センサ35に加えて、以下の各種センサが設けられ
ている。つまり、吸気管47にはエアクリーナ64の近
傍における吸気温度THAを検出する吸気温センサ72
が設けられ、またスロットルバルブ58の開閉位置か
ら、ディーゼルエンジン2の負荷に相当するアクセル開
度ACCPを検出するアクセル開度センサ73が設けら
れている。さらに吸入ポート53の近傍にはターボチャ
ージャ48によって過給された後の吸入空気圧力すなわ
ち過給圧力PiMを検出する吸気圧センサ74が設けら
れている。さらにまたディーゼルエンジン2の冷却水温
THWを検出する水温センサ75が設けられている。さ
らにまたディーゼルエンジン2のクランク軸40の回転
クランク軸、例えば特定の気筒の上死点に対するクラン
ク軸40の回転位置を検出するクランク角センサ76が
設けられている。さらに図示しないトランスミッション
には、そのギアの回転によって回されるマグネット77
aによりリードスイッチ77bをオンオフさせて車両速
度SPを検出する車速センサ77が設けられている。
【0030】そして、ECU71には上述した各センサ
72〜77がそれぞれ接続されるとともに回転数センサ
35が接続されている。またECU71が各センサ3
5、72〜77から出力される信号に基づいて、電磁ス
ピル弁23、タイミングコントロールバルブ33、グロ
ープラグ46およびVSV56、61、62等を好適に
制御される。
【0031】次に、前述したECU71の構成を図4の
ブロック図に基づいて説明する。ECU71は、中央処
理装置として機能するCPU81、所定の制御プログラ
ムおよびマップ等を予め記憶したROM82、CPU8
1の演算結果などを一時記憶するROM83、予め記憶
されたデータを保存するバックアップRAM84、所定
のクロック信号を発生するクロック92等とこれら各部
と入力ポート85および出力ポート86等とをバス87
によって接続した論理演算回路として構成されている。
そして、このECU71によって、要求スピル角度演算
手段、余り角度演算手段、パルス時間演算手段、パルス
時間記憶手段、予測基準時間演算手段、予測係数演算手
段、予測時間演算手段、余り角度時間換算手段、スピル
弁制御手段、スピル後時間演算手段および予測係数更新
手段を構成する。
【0032】入力ポート85には、前述した吸気温セン
サ72、アクセル開度センサ73、吸気圧センサ74お
よび水温センサ75が各バッファ88、89、90、9
1、マルチプレクサ93およびA/D変換器94を介し
て接続されている。また入力ポート85には、前述した
回転数センサ35、クランク角センサ76および車速セ
ンサ77が、波形整形回路95を介して接続されてい
る。そして、CPU81は入力ポート85を介して入力
される各センサ、35、72〜77等の検出信号を入力
値として読込む。また、出力ポート86には、各駆動回
路96、97、98、99、100、101を介して電
磁スピル弁23、タイミングコントロールバルブ33、
グロープラグ46およびVSV56、61、62等が接
続されている。
【0033】そして、CPU81は各センサ35、72
〜77から読込んだ入力値に基づき、電磁スピル弁2
3、タイミングコントロールバルブ33、グロープラグ
46およびVSV56、61、62等を好適に制御す
る。次に前述したECU71により実行される燃料噴射
量制御の作動を図5および図6に基づいて説明する。
【0034】図5および図6に示すフローチャート図
は、ECU71により実行される燃料噴射時間演算処理
および予測係数演算処理を表している。なお、図5に示
す燃料噴射時間演算処理は、回転数センサ35より入力
されるエンジン回転数NEのエンジン回転数パルスの立
上がりのタイミングに割込むNE割り込みルーチンとし
て実行され、図6に示す予測係数演算処理は、NE割込
みルーチンにより呼出されるソフトウェア割込みルーチ
ンとして実行される。
【0035】図5および図6に示される燃料噴射時間演
算処理が起動されると、まずステップ11(以下、図5
および図6においては「ステップ」を「S」という。)
において、回転数センサ35から出力されるエンジン回
転パルスに基づき求められるエンジン回転数NEおよび
アクセル開度センサ73から求められるアクセル開度A
CCP等に基づき燃料噴射量SPVが求められる。
【0036】続くステップ12においては、ステップ1
1で求められた燃料噴射量SPVに基づき燃料噴射を開
始する噴射開始位置ANGSPS、すなわち電磁スピル
弁23をオンする位置と、燃料噴射を終了する噴射終了
位置ANGSPE、すなわち電磁スピル弁23をオフす
るスピル位置を演算する。この噴射開始位置ANGSP
Sおよび噴射終了位置ANGSPEの位置を図7に示
す。なお、図7はエンジン回転パルスと電磁スピル弁2
3の動作の一例を相関させて示した図である。
【0037】ステップ12において噴射開始位置ANG
SPSおよびスピル位置である噴射終了位置ANGSP
Eが求められると、ステップ13では後述する予測係数
の演算に必要な値が保存される。ステップ14では、噴
射開始位置ANGSPSおよびスピル位置ANGSPE
に基づきスピル時パルス数CANGLaおよび余り角θ
REMが算出される。
【0038】ここで、スピル時パルス数CANGLaと
は、図7に示されるように、基準位置からスピル位置A
NGSPEを含むエンジン回転パルス(本実施例では第
4パルスがこれに該当する。なお、以下のこのパルスを
「スピル時パルス」という。)の1パルス前までのパル
ス数をいう。また、余り角θREMとは、スピル時パル
スの立上がり位置からスピル位置ANGSPEまでのク
ランクアングルをいう。さらに、本実施例において基準
位置とは、回転数センサ35から出力されるエンジン回
転パルス内のパルサ7の回転に伴い切歯形成位置の次に
形成された突起(歯)により形成されるパルスの立上が
り位置をいうものとする。(本実施例では第0パルスの
立上がり位置を基準位置としている。) いま、基準位置からスピル位置ANGSPEまでのクラ
ンクアングル(以下、このクランクアングルを「スピル
開角度」という。)ANGSPVとすると、スピル開角
度ANGSPVは、前述したスピル時パルス数CANG
La、余り角θREM、およびエンジン回転パルス1パ
ルス当たりのクランク角度(3.75°CA)を用いて次
の式(1) で表される。
【0039】 ANGSPV = 3.75×CANGLa+θREM ・・・(1) 続くステップ15では、スピル時パルスより1パルス前
(前回)のパルス時間TNINT(n−1)を演算す
る。このパルス時間TNINT(n−1)は、今回のル
ーチン処理が起動したエンジン回転パルス(第4パル
ス)の1回前のエンジン回転パルス(第3パルス)のパ
ルス幅時間であるため、CPU81は第4パルスの立上
がり時刻T4Uから第3パルスの立上がり時刻T3Uを減算
処理することにより前回のパルス時間TNINT(n−
1)を演算する。
【0040】ステップ15で演算されたパルス時間TN
INT(n−1)は、ステップ16においてRAM83
に格納され記憶される。そして、前述したように、本ル
ーチン処理はエンジン回転パルスの発生毎に実行され
る。したがって、エンジン回転パルスの発生毎に、この
エンジン回転パルスよりも1回前のパルス時間TNIN
T(n−1)は順次RAM83内に記憶されてゆき、し
たがってすべてのエンジン回転パルスに対するパルス時
間TNINTがRAM81内に記憶される。
【0041】続くステップ17においては、予測時間T
SYを演算する。ここで、TSYは、スピル時パルスの
直前のパルス時間TNINT(n−1)に予測係数Kを
かけて演算されるものである。次のステップ18では、
余り角度時間TθREMを演算する。ここで余り角度時
間TθREMは、スピル時パルス時間TNINT(n)
(以下、「スピル時バルス時間」という。)が判ってい
るものとすると、次の式(2) で表すことができる。
【0042】 TθREM ={θREM×TNINT(n)}/3.75 ・・・(2) しかるに、実際のスピル時パルス時間TNINT(n)
は、スピル時パルスの次のエンジン回転パルス(第5パ
ルス)が発生した時点でなければ求めることはできな
い。また燃料噴射の終了時であるスピル位置ANGSP
Eは、第5パルス発生時以前に存在するため余り角度時
間TθREMの演算は第5パルスの発生以前に演算する
必要がある。つまり、実際のスピル時間TNINT
(n)が判明する前に演算する必要がある。
【0043】したがって、余り角度時間TθREMの演
算処理において必要となるスピル時パルス時間TNIN
T(n)の予測時間TSYを、予測係数KとTNINT
(n−1)を用いて演算するように構成した。この予
測時間TSYの演算方法および予測時間に基づいた余り
角度時間の演算は、本発明の重要な特性をなす部分であ
るため、以下に詳述する。
【0044】まず、予測時間の算出方法について説明す
る。予測時間算出の基準とする予測基準時間としては、
本実施例では、スピル時パルスの直前のパルス時間を用
いる。これはエンジンの回転変動は、あるエンジン回転
パルスから急激に生ずるものではなく、エンジンの状態
によって逐次生ずるものであるため、スピル時パルス時
間の直前のパルス時間を用いることによりエンジン回転
変動の特徴を最もよく反映することが可能となるためで
ある。しかしながら、単純に直前のパルス時間を用いる
ようにしたのでは、エンジンの回転変動があるため、ス
ピル位置を含むエンジン回転パルスのパルス時間(スピ
ル時パルス時間)と、スピル時パルスの直前のエンジン
回転パルスのパルス時間とは近い値にはなるものの同じ
時間とはなり得ず誤差が生ずる。そこで、この誤差を補
正するため予測係数Kを用いるのである。
【0045】次に予測係数算出方法を図6に基づいて説
明する。まず、ステップ21において、電磁スピル弁2
3の開弁時刻から次のNE割込みまでに経過した時間に
基づきスピル後時間TSPNEが演算される。図7にス
ピル後時間TSPNEの一例を示す。ステップ22で
は、ステップ21で演算したスピル後時間TSPNEお
よび電磁スピル弁23の開弁制御の指令値である余り角
θREMのステップ13において保存された値θREM
OL、制御値である余り角度時間TθREMの演算に用
いた予測時間TSYの保存値TSYOLとを用いて予測
係数更新係数KDを算出する。 KD = (θREMOL/3.75)+(TSPNE/TSYOL)・・(3) 続くステップ23では、予測係数更新係数が1より
大きいか否かを判断する。予測係数更新係数が1よ
り大きい場合(YES)、ステップ24に処理を移行
し、予測係数更新係数が1より大きくない場合(N
O)、ステップ25に処理を移行する。そして、ステッ
プ24で予測係数Kを大きくするように更新し、ステッ
プ25で予測係数Kを小さくするように更新する。ここ
で、予測係数Kを大きくする処理(ステップ24)と小
さくする処理(ステップ25)とで、近似係数を変えて
いるのは、実験結果によるものである。このように、近
似係数を変えることにより、近似係数を変えない場合と
較べて、過渡時およびアイドル運転時にスピル時パルス
時間と予測時間との差を極めて小さく抑えることがで
き、これによってエンジンの回転変動を抑制するという
効果を実験により確認している。
【0046】なおここでは、近似係数を予め所定値に定
めているが、近似係数の決定方法はこれに限られるもの
ではなく、例えばエンジン回転数が低い場合(特にアイ
ドル運転時)には、近似係数を大きく設定し、回転数が
上昇するほど小さくなるようにしても良い。また、アク
セル開度またはエンジン回転数の変化から機関の過渡状
態を判定し、過渡状態と判定された場合には、近似係数
を1を含めて小さくするように設定することで、予測係
数の追従遅れを小さくするようにしても良い。
【0047】さらに、過渡状態の判定をアクセル開度お
よびエンジン回転数の変化に代えて、燃料噴射量の変化
により行うように設定しても良い。上述したように、要
求スピル角度θREMと実際のスピル時期のずれとをス
ピルから次のNEパルスまでの時間により検出し、予測
時間算出のための予測係数を修正更新することによっ
て、極めて精度良くスピル時パルス時間を予測すること
ができる。
【0048】また、本実施例では予測係数は気筒によら
ず逐次更新される値としているが、これを気筒別の値と
することにより、気筒毎の圧縮比の違いや、機械的な摺
動摩擦の違いなどによる気筒間でのエンジン回転変動の
違いによらない高精度なスピル時パルス時間の予測が可
能となる。このようにして算出された予測係数Kおよび
予測時間TSYによって、ステップ18により演算した
余り角度時間TθREMは、ステップ19において時間
カウンタにセットされ、ステップ14で演算されたスピ
ル時パルス数CANGLaは角度カウンタにセットされ
る。
【0049】次にステップ20において、パルスNo.
がCANGLaとなった時点から余り角度時間TθRE
M経過後に電磁スピル弁23を開弁することにより噴射
を終了する。この余り角度時間TθREMは、前述した
ように実際の余り角度時間に極めて近い値であることか
ら、この余り角度時間TθREMに基づいて電磁スピル
弁23を制御する本実施例の制御によると、燃焼噴射量
の制御を精度良く行うことができる。
【0050】また、例えば本実施例で採用したいわゆる
フェイスカム型の燃料噴射ポンプに代えて、燃料をより
高い圧力で加圧できるインナーカム型の燃料噴射ポンプ
を採用した場合、燃料圧力が上昇することにより電磁ス
ピル弁23のオンオフ制御をより精度良く行う必要が生
ずる。すなわち、燃料圧力が上昇することにより、燃料
噴射ノズル4から噴射される単位時間あたりの噴射量は
増大するため、電磁スピル弁23のオンオフのタイミン
グが所定のタイミングより若干ずれただけで、噴射され
る燃料量は演算された所定の噴射量から大きく相違して
しまうことになる。この場合、最適なエンジン制御が不
可能となり、エミッションの悪化および大きなエンジン
回転変動などが生じてしまう。
【0051】これに対し、本実施例により構成した燃料
噴射量制御装置は、余り角度時間TθREMを極めて精
度良く設定できるため、電磁スピル弁23のオンオフの
タイミングを高精度に設定することができる。したがっ
て、本実施例の構成を採ることにより、上述したように
供給する燃料圧力が高い燃料噴射ポンプを採用しても燃
料噴射量制御を確実に行うことができる。
【0052】なお、上述した実施例においては、余り角
度θREMを時間変換して余り角度時間TθREMを求
め、これに基づき電磁スピル弁23のオフのタイミン
グ、すなわちスピル位置を高精度に設定する構成とした
が、この処理を噴射開始位置ANGSPSにおいても適
用し電磁スピル弁23のオンのタイミングをより高精度
に設定する構成としても良い。この構成により、電磁ス
ピル弁23のオンタイミング、オフタイミングの双方を
高精度に設定することが可能となり、特に上述したよう
な燃料圧力が高い燃料噴射ポンプにおいて精度の高い燃
料噴射量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例による過給付ディーゼルエン
ジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例による燃料噴射ポンプを拡大
して示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるECUの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本実施例のECUにより実行される燃料噴射時
間演算処理を示すフローチャート図である。
【図6】本実施例のECUにより実行されるスピル時の
パルス時間の予測係数更新処理を示すフローチャート図
である。
【図7】本実施例によるスピル時のパルス時間、燃料噴
射時間、予測係数等の求め方を示す説明図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 2 ディーゼルエンジン 4 燃料噴射ノズル 7 パルサ 22 スピル通路 23 電磁スピル弁(スピル弁) 35 回転数センサ(エンジン回転検出手段) 40 クランク軸 71 ECU 73 アクセル開度センサ 76 クランク角センサ 81 CPU 82 ROM 83 RAM SPV 燃料噴射量 ANGSPS 噴射開始位置 ANGSPE 噴射終了位置 CANGLa スピル時パルス数 θREM 余り角度 TθREM 余り角度時間 TSPV 燃料噴射時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−139412(JP,A) 特開 平5−288110(JP,A) 特開 平7−317589(JP,A) 特開 平8−296488(JP,A) 特開 平8−284724(JP,A) 特開 平5−332184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの発生する駆動力に
    より燃料を加圧し、この加圧された燃料をスピル弁によ
    り噴射量を制御しつつ前記ディーゼルエンジンに圧送す
    る燃料噴射ポンプと、 前記ディーゼルエンジンの運転状態に応じ決定される燃
    料噴射量に基づき、燃料噴射終了時期に相当する前記ス
    ピル弁の要求スピル角度を演算する要求スピル角度演算
    手段と、 前記ディーゼルエンジンの一定クランク角度ごとにエン
    ジン回転パルスを出力するエンジン回転検出手段と、 前記要求スピル角度および前記エンジン回転パルスに基
    づき、前記エンジン回転パルスの基準位置から今回のス
    ピル位置までのカウント数とその1パルス分に満たない
    余り角度とを演算する余り角度演算手段と、 前記エンジン回転パルスの1パルス分のパルス時間を演
    算するパルス時間演算手段と、 前記パルス時間を記憶するパルス時間記憶手段と、 今回求めるスピル位置を含むエンジン回転パルスの一つ
    前のエンジン回転パルスのパルス時間である予測基準時
    間を演算する予測基準時間演算手段と、 前記予測基準時間から前記スピル位置をむエンジン回
    転パルスのパルス時間を予測するための予測係数を演算
    する予測係数演算手段と、 前記予測基準時間および前記予測係数から、前記スピル
    位置をむエンジン回転パルスのパルス時間の予測時間
    を前記余り角度を含めて演算する予測時間演算手段と、 前記予測時間に基づき前記余り角度を時間換算し余り角
    度時間を演算する余り角度時間換算手段と、 前記余り角度時間から求められる基準位置から前記スピ
    ル位置までのカウント数および前記余り角度時間に基づ
    き決定される時刻により前記スピル弁を駆動制御するス
    ピル弁制御手段と、 前記スピル弁が前回開弁した時刻から最初に検出される
    エンジン回転パルスまでの時間であるスピル後時間を計
    測するスピル後時間演算手段と、 前記予測時間演算手段により演算された前回スピル時の
    予測時間、前記スピル後時間、前記余り角度および前記
    ディーゼルエンジンのクランク角度に基づき、前記予測
    係数を修正する予測係数更新手段と、 を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴
    射量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予測係数は、前記ディーゼルエンジ
    ンの気筒別に演算されることを特徴とする請求項1記載
    のディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記予測基準時間は、前記ディーゼルエ
    ンジンの気筒別に演算されること特徴とする請求項
    載のディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記予測係数演算手段は、前記予測係数
    の演算結果をさらに近似処理することを特徴とする請求
    項1、2または3記載のディーゼルエンジンの燃料噴射
    量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記近似処理は、予測係数を増加させる
    場合と減少させる場合とにより近似結果が異なることを
    特徴とする請求項記載のディーゼルエンジンの燃料噴
    射量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記近似処理は、前記ディーゼルエンジ
    ンの回転数、アクセル角度、燃料噴射量のうち少なくと
    も1つに基づいて行われることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載のディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装
    置。
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